The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK宮崎プロ・WSLプロジュニア Presented by RASHを制したのは

2024.09.17
Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo
text by 水野 亜彩子 / Asako Mizuno,写真提供:The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

9月11日から9月14日まで宮崎県木崎浜海岸でWorld Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK宮崎プロ・WSLプロジュニア Presented by RASが開催された。
先日、静岡県御前崎市ロングビーチで行われたWhitebuffaloで優勝した松岡亜音、オリンピアの稲葉玲王、松田詩野、都筑有夢路などトップの選手も多く出場し熱い戦いを繰り広げた。

初日は腰から腹くらいのサイズとなった木崎浜海岸だが、台風の影響から徐々に波が上がり、最終日は頭オーバーのサイズとなり風が吹き海面が乱れるハードなコンディションとなった。
1日の中でもコンディションの変化に対応しなくてはならないサーフィンのコンテストだが、今大会は大会期間中の波の変化も大きく、波のサイズアップによりサーフボードを期間中に変更して試合を挑む選手も多く見られた。

台風の影響によりサイズアップした最終日

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

サイズアップしたことにより、初日から3日目まで行っていた岸よりのブレイクから沖のブレイクでの戦いとなった最終日。
試合時間は20分で行われていたが準決勝は25分、決勝は30分に伸び、ヒート前の沖へ向かう時間が通常の波のコンディションであれば3分のところが10分前ゲットとなった。
沖へ向かうのも3〜5分タイミングが合わなければそれ以上時間がかかるハードなコンディションのため、沖へ向かう時間を考えると試合中に波の選びをミスすることは出来るだけ避けたい波のコンディションとなった。
サーフボードも軽い素材のEPSからPUに変えて試合を挑む選手が多く、自身の体の調整以外にも自分の武器となるサーフボードの調整も入念にし挑んでいた。

ウィメンズプロジュニアの優勝は松岡亜音

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

ウィメンズプロジュニアの決勝は松岡亜音、松野杏利、中塩佳那、池田未来の4名での戦いとなった。
初めに動き出したのは松岡亜音。1本目5.25ポイント、2本目に5ポイントと序盤に2本しっかり揃える。松野杏利、池田未来は攻めるもスコアが伸びず。中塩佳那は試合の半分以上を波を見極める時間に使ったが、狙っていた波が来ずタイムアウト。
ハードなコンディションの中、しっかりと序盤にスコアを固めた松岡亜音が見事優勝を果たした。

メンズプロジュニアの優勝はインドネシアのBronson Meydiが優勝

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

メンズプロジュニアの決勝はインドネシアから、Bronson MeydiとI Made Ariyana、フィリピンからNoah Arkfeld、そして日本の小濃来波の4名となった。
Bronson Meydiが序盤にテールハイのエアーリバースを決めて7.75ポイントと大きなスコアを出す。Noah Arkfeldもトップスコアとなる6.25ポイントを出すがバックアップの波を捕まえることに苦戦する。I Made Ariyanaも自分のサーフィンを出せる波選びを見つけられず。唯一の日本人、小濃来波は5ポイントを2本とまとめたが、Bronson Meydiが最後の7本目で5.5ポイントを出し、トータルポイントを13.25ポイントとし試合終了。Bronson Meydiが優勝となった。

女子QS3000の優勝は都築虹帆

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

女子QS3000の決勝戦は都築虹帆と松岡亜音の2名での戦い。クローズセクションでの1マニューバーでもハイスコアを出していた2名が決勝でも見せたのは、やはり1マニューバーでの戦いとなった。
試合開始早々に都築虹帆が掴んだ波で際どいエンドセクションで仕掛けた1マニューバーにエクセレントスコアとなる8.5ポイントが付く。じっくり波を待ち2本目に乗った波で6.4ポイントをスコアし2本揃える。松岡は2本目に5ポイントをスコアし4本目には7ポイントをスコアしたがタイムアップとなり、優勝は都築虹帆となった。
松岡は惜しくもQS3000は2位となったがハードな最終日の波でプロジュニアの試合を合わせて4試合も戦い素晴らしい結果を納めた。

男子QS3000優勝は鈴木仁

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

決勝戦は準決勝でエアーリバースで8ポイントを出し、バックアップを7ポイントとしトータル15ポイントと圧倒的な強さを見せた鈴木仁とマニューバー、エアーとオールラウンドな強さを今大会も見せていた加藤翔平との戦いとなった。
試合開始直後に波が見えないほどの大雨が振るハードな環境下で行われた決勝戦だが、両者ともに攻めるサーフィンを披露。中盤に鈴木仁が決勝戦でのトップスコアとなる5.5ポイントを出し、加藤翔平のニードスコアは4.16ポイント。雨風の影響で会場のシチュエーションコールも聞こえづらい中、果敢に攻めるも波に恵まれず試合終了。
鈴木仁がムラサキ湘南オープン2019以来となる5年ぶりの嬉しい優勝となった。

World Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロがスタート

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

World Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASHが2024年9月17日から21日まで宮崎県日向市お倉ヶ浜海岸で行われる。
試合が続く中、今大会の調子を活かして勝ち上がっていくのか。悔しい思いをバネに調子を上げていくのか。
World Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASHも目が離せない。

ウィメンズプロジュニア結果

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

1位 松岡亜音(JPN)
2位 松野杏莉(JPN)
3位 中塩佳那(JPN)
4位 池田美来(JPN)

メンズプロジュニア結果

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

1位 ブロンソン・メイディ(IDN)
2位 小濃来波(JPN)
3位 ノア・アークフェルド(PHL)
4位 マデ・アリヤナ(IDN)

ウィメンズQS3000結果

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

女子
1位 都築虹帆(JPN)
2位 松岡亜音(JPN)
3位 野中美波(JPN)、中塩佳那(JPN)

メンズQS3000結果

Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

1位 鈴木仁(JPN)
2位 加藤翔平(JPN)
3位 稲葉玲王(JPN)、安室丈(JPN)

執筆者について
FINEPLAY編集部
FINEPLAY は世界中のサーフィン、ダンス、BMX、FMX、スケートボード、スノーボード、クライミングなどストリート・アクションスポーツに関する情報を提供するWebマガジン
ピックアップフォト
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

直近のワークショップ
直近のワークショップはありません
イベントスケジュール
11月 2024
     1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
« 10月   12月 »

●今日 ○イベント開催日

ピックアップフォト
編集部おすすめ記事
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

配信先メディア一覧