「Asian Skateboarding Awards」は「Asia Skater of the Year」を含む8つのカテゴリーでアジア大陸を横断してオリンピック有力候補から才能ある新人スケートボーダーまで受賞者を発表した。
2020年、他のすべてのスポーツと同じように、スケートボードシーンも全世界的な感染症で深刻な影響を受けた。
そんな中、実行委員会は「Asian Skateboarding Awards」を立ち上げ、招待スケーターへ未来への挑戦として、フッテージ映像を募集。エントリーはスケートショップ、スケートボードブランドのマネージャ、スポンサー、スケート関連メディア関係者による選考過程を通じ行い、最終的に、250件のノミネートから6つのカテゴリー賞と、より権威のある今年の「Trick of the Year」と「Asia Skater of the Year」を決定。
Asia Skater of the Year
Men’s Winners: Shin Sanbongi

28-year old style master from Chigasaki, Japan, SHIN SANBONGI! The 2020 ASIA SKATER OF THE YEAR!!! Congratulations and keep on inspiring! His sponsors include @polarskateco @adidasskateboarding @acetrucks and @ojwheels
Women’s Winner: Margielyn Didal

Her sponsors include @nbnumericasia @8five2shop @acetrucks @boneswheels @bonesbearings @goforgoldph @redbullph @mvpsportsfoundation @cardiaolympia @aresdistribution @mobgrip @tighthardware @rastaclat @gshockhk @beatsbydre @9fivers @hershewear and @skatepilipinas.
Asia Rookie of the Year #AROTY2020 by OJ’s Wheels
Men’s Winner: Rio Morishige.

An 18-year old from Kanagawa, Japan. His sponsors include @oursskateco @vansskateapac @vansjapan @vansskate @smlwheels @kentohardware @plantgripco and @tightbooth www.instagram.com/morishigex_
Women’s Winner: Momiji Nishiya

With 7 out of a possible 9 votes. The 13-year old from Matsubara, Japan was a clear winner. Her sponsors include @ridersfact_nanba @murasakisports_official @protec @elementjapan @independenttrucks and @boneswheels www.instagram.com/momiji_nishiya830
Creative Sole #creativesole2020 by KRUX Trucks
Men’s Winners: Kento Yoshioka.

After beating out strong competition from newcomer Philippino skater “Motic” John Flory Panugalinog , the 21 year from Mitaka, Japan took first place. His Sponsors include @evisenskateco @tightbooth @adidasskateboarding @venturetrucks @boneswheels @kentohardware @maisonshakejunzi @eazy_miss and @instant_skateboards www.instagram.com/japanese_super_rat
Women’s Winners: Nanaka Fujisawa

Hailing from Sagamihara, Japan, Nanaka came out with what many consider the best women’s street part of the year. Her sponsors include @adidasskateboarding @meowskateboards @pushgrip @act_sb_store and @lafayette_nyc www.instagram.com/nanakafujisawa
Fastest feet in the East #fastfeet2020 by Bronson Bearings
Men’s Winners: Daiki Hoshino.

The 18-year old from Isesaki, Japan wins it in what one of the jury said was one of the “Toughest categories” to judge as “they’re all ripping”. In an almost impossible to judge margin he beat out fellow Japanese Shintaro Hongo and Thailand’s Jasper Dohrs.. His sponsors include @onepark18 @hufworldwide @hufjp @vansskateapac @vansjapan @vansskate @family_isesaki @hufjp @hayashitrading @krooked @advanceskate @spitfirewheels @hascoskate @knthwknthwknthw and @bonesbearings www.instagram.com/daikihoshino__
Women’s Winner: Margielyn Didal.

Already a regular on the international event scene, 21 year old Margielyn from Cebu, Philippines beat out strong Japanese competition from 13 year old Momiji Nishiya. Her sponsors include @nbnumericasia @8five2shop @acetrucks @boneswheels @bonesbearings @goforgoldph @redbullph @mvpsportsfoundation @cardiaolympia @aresdistribution @mobgrip @tighthardware @rastaclat @gshockhk @beatsbydre @9fivers @hershewear and @skatepilipinas www.instagram.com/margielyndidal
Style for Miles #styleformiles2020 by Mob Grip
Men’s Winner: Sanggoe Tanjung

The 19 year old Indonesian has been competing internationally since his teens. He has been busy in 2020 skating and styling in his home turf of Bali. His sponsors include @flipskateboards @nbnumericasia and @motionsk8shop www.instagram.com/sanggutanjung
Women’s Winner: Margielyn Didal

With Japan and Philippines both shortlisted in this award, it was a close win for the 21 year old from Cebu, Philippines. And her second time winning a category award! Her sponsors include @nbnumericasia @8five2shop @acetrucks @boneswheels @bonesbearings @goforgoldph @redbullph @mvpsportsfoundation @cardiaolympia @aresdistribution @mobgrip @tighthardware @rastaclat @gshockhk @beatsbydre @9fivers @hershewear and @skatepilipinas www.instagram.com/margielyndidal
Hidden Gem #hiddengem2020 by SantaCruz
Men’s Winner: Ali Shaahil

Honing his skills in a community built skatepark in Male, and supported by his local skateshop, 20 year old Ali impressed us all with his skills, power, and creativity. We’re all grateful for his part in putting Maldives on the skateboarding world map. His sponsors include @banoonskateshop www.instagram.com/alishaahil
Women’s Winner: Khadijah Juswil

This 23 year old skater from Malaysia has been a regular local, and will soon be recognised internationally. Khadijah is also known for creativity in original music and art and more. Her sponsors include @vansskateapac @vansmyofficial and @vansskate www.instagram.com/kjuswil
Vertical Ripper #verticalripper2020 by Independent Trucks
Men’s Winner: Shor West

a 24-year old style master from Kanagawa Japan. He beat fellow countryman Yuro Nagahara and Indonesian Jason Lijnzaat. His sponsors include @evisenskateco @possessed_shoe @hardluckmfg @bridgesendai @eyevol_official @ojwheels and @independenttrucks www.instagram.com/underthekneez
Women’s Winner: Sakura Yosozumi

In an all Japan shortlist, 18 year old Sakura from Iwade edged out Misugu Okamoto and Fujii Yurin. Judges noted “Sakura wins from just raw tech ability”. Her sponsors include @poloralphlauren @redbulljapan @redbullskate @redbull and @powellperalta www.instagram.com/sakura_yosozumi
Trick of the Year #ASIATOTY2020 by Independent Trucks
Men’s Winner: Yuto Horigome

A regular on the international Street League circuit, the 21 year old won with a Frontside nollie 180up to switch backside 180 to nosegrind down a handrail. Definitely an NBD (never been done). His sponsors include @nikesb @aprilskateboards @spitfirewheels @venturetrucks @murasakisports_official @xflag_store @Rizin and @alibaba
Women’s Winner: Nanaka Fujisawa

If you’ve seen our 2020 Trick Of The Year Women’s division highlight reel you’d agree that each and every skater in there deserves an award but only one will bring home the #ATOTY2020! When you put style, spot of choice and danger factor all together you get none other than 19-year old Nanaka Fujisawa from Sagamihara, Japan! Kickflip into a monster of a bank for the win! Congrats Nanaka! Sponsors: @adidasskateboarding @meowskateboards @pushgrip @act_sb_store and @lafayette_nyc
Organised by Millennial Events
Millennial は、アジア全域でのイベントの作成、ステージング、宣伝、コンサルティング、制作などを専門としています。 2020年には、東京オリンピックの予選イベントであるアジアスケートボーディングチャンピオンシップをシンガポールで開催し、アジア中のスケーターをつなぐプロジェクトである「ロックダウンチャレンジ」を開催しました。 以前には、中国、日本、シンガポールのVansパークシリーズも同社が運営しております。
SPECIAL EDITION

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
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[PR] skate世界最高峰の舞台「X Games」で奇跡の一瞬を切り取る。アクションスポーツフィルマー多治見規人の“覚悟”と“絶対的信頼”2025.07.30世界最大のアクションスポーツの祭典「X Games」。アクションスポーツを生業にするアスリートなら誰もが一度は参加したいと思うほどの歴史のある大会が、先日大阪初上陸にて開催され、また新たな歴史の1ページが刻まれた。今回はその「X Games Osaka 2025」で素晴らしいパフォーマンスを見せるライダーたちの活躍を迫力満点な映像を通して世界中へ発信する陰の立役者、大会オフィシャルフィルマーチームにフォーカス。FINEPLAY編集部は同チームディレクターである多治見規人さんにインタビューを敢行。今回の「X Games Osaka 2025」での撮影業務とここでしか聞けない撮影の裏話、また日々のアクションスポーツ撮影の中でのこだわりや使用機材、そしてフィルマーとしてライダーと向き合う覚悟と、彼が絶対の信頼を置くアイテムについて語ってもらった。下記では、世界男子最年少X Gamesメダリストとなったスケートボーダー河上恵蒔選手とのセッションの写真および映像と共に多治見さんとのインタビューをお届けする。 多治見規人(以下:T) アクションスポーツフィルマーに求められるのは、アスリートの本気を引き出す「信頼関係」とアート要素を映像に入れ込む「真剣勝負」 ― アクションスポーツを撮影する上で意識されていることはありますか?T: 一番大事なのはアスリートとの信頼関係だと思っていて、アクションスポーツのかっこよさを引き出すためには、ライダーたちからも「カッコいいものを撮るだろうな」って思ってもらえないと彼らも良いパフォーマンスを出してくれないのはとても感じています。そのためには現場に通って顔を覚えてもらうことが一番最初に必要なことで、僕のバックグラウンドであるフリースタイルモトクロス(以下:FMX)を撮り始めた時はそのように信頼を得てから良い画が撮れるようになってきたと思います。そういう意味では「こいつ誰やねん」という人だとなかなか良い画は撮れなかったりするので、意識しているのはアスリートとの距離感やコミュニケーションです。あと競技ごとで撮影中に求められる暗黙のルールがあるのも難しい点で常に意識するところですね。例えばスノーボードは飛び出しから着地まで全てを撮らないといけないとか、スケートボードだったら技によってこっち側にボードが回るからこっち方向から撮ってくれみたいなこともあります。なので競技ごとの撮影のルールはちゃんと頭の中に置きながら撮影していますね。 ― 被写体となるアスリートとのコミュニケーションや間合いの取り方について聞かせてください。T:実際に撮ったものをその場でライダーに見せることですかね。「俺が撮った今のシーンめっちゃ良かったからちょっと見て!」という感じで実際に自分が撮った画角も含めて映像をまず見てもらって、ライダーにも「めっちゃ良いやん」って思ってもらい信頼を得てから、その上でライダーとのコミュニケーションをブラッシュアップしていってお互いが求める映像の中間を探るという感じです。 アクションスポーツは他のスポーツに比べて「撮られるスポーツ」だと僕は思っていて、映像を通して表現するスポーツでもあると思うので、カメラマンの自分が思うかっこいい「これや!」という映像とライダーが求めている映像の中間の探り合いというか、真剣勝負だと勝手に思ってます。そういうコミュニケーションを通してアスリートとの距離を近づけていく感じです。 ― それはアスリート側の意見に寄ってしまうと良い画にならないということでしょうか?T: その点の例であげると、スケートボートビデオとかに代表されるのが「フィッシュオンリー(広角の魚眼レンズだけ)」っていう撮影のカルチャーで、スケーターはフィッシュアイレンズだけで頭からつま先まで全身を迫力よく見せたいという感じなんですけど、一般的に見ている側からすると1つの画角だけなので飽きちゃうんですよね。僕はスケーター出身ではないフィルマーなので、フィッシュアイレンズのような広角な画があるなら、一方ですごく寄った画があって細部ではこんなにすごいことをしているという部分を見せる表現の仕方もあると思っています。だからこそのアスリート側との中間の探り合いですかね。 ― それは多治見さんがアスリート出身ではないからこそ、アスリートたちの持つ固定概念を崩すような映像を見せたいという思いもあるのでしょうか?T: アスリートの人たちは技がしっかり決まっていれば、良い作品になると思いがちだったりするので、そこに我々クリエイティブ側がアート要素を加えてあげることを意識しています。例えば背景にこういうものがあるからライダーがより引き立つとか、手前にちょっとこういうボケがあるからその一瞬を切り抜いているような見せ方ができるなど、アート要素を加えてあげて作品としてもカッコよく見えるように意識しています。 ― 競技ごとの暗黙のルールの中で、クリエイティブ的なアート要素を加える感覚は現場の数をこなしていないと難しそうですね。T:そうですね。競技ごとに違う要素を求められますし、例えばFMXもそうなんですけど、撮影できるチャンスはライディング全体で数秒の内の0コンマ何秒の一瞬しかなかったりするんです。特にスチールはジャンプ中の身体が一番伸び切ってる瞬間を撮る必要があるのでそういったニュアンスは理解しておくべきだと思います。アクションスポーツはそういう点が結構難しいですね。パッと来てパッと撮れるスポーツではないので。 X Games Osaka 2025で求められたのは、世界最高峰のパフォーマンスを撮りこぼさないチームワークと迅速な作業 ― 「X Games Osaka 2025」のオフィシャルフィルマーの具体的な仕事内容についてお聞かせください。T:オフィシャルフィルマーは大会期間中、毎日ハイライトを即日納品しないといけないので、撮影した素材を速攻SSDやパソコンに取り込んで編集し、その日中にSNSに投稿して次の日の集客促進に繋げたり、「今大阪でこういうやばい祭典があるよ」という認知を広げることが主な役割でした。大会後は全体のリキャップを作りつつ、CM等に充てて来年の集客を伸ばすための映像素材作りをしています。 とにかく映像を通して、お客さんが盛り上がっている様子や、アクションスポーツファンに会場へ行ってみたいと思ってもらえるような画作りをすることが我々オフィシャルフィルマーの役割になります。 ― ちなみに大会期間中の即日納品業務のスピード感はどのような感じでしたか?T:スピード感でいうと映像もなまもので遅れれば遅れるほど腐っていくので、目標は日が変わるまでに大会公式SNSへ公開することでした。映像を取り込むタイミングもその日のスケジュールにもよりますが、隙間があれば他のカメラマンからデータを受け取り、SSD内で3カメ分を見ながら直接編集をかけながら業務を進めていました。編集担当は僕一人だったので、撮影中もある程度頭の中で編集のことを考えながら素材を撮るためにカメラを回していましたね。 ― 過去の国内のX Gamesも担当されていましたが、今回「X Games Osaka 2025」を撮影してみた所感を聞かせてください。T:会場がドームなので天候に左右されないですし、会場自体もコンパクトになっていて見やすいので、僕らも移動はすごく楽でしたし、大阪という土地も相まってお客さんの盛り上がりやノリも良いなという印象を受けましたね。ただ世界大会ということで世界の名だたるアスリートたちが来るので、こちらにも緊張感はとてもありますし、アクションスポーツの大会は基本的に一発勝負で撮り直しできないので、緊張感を常に持って「最高の一瞬を絶対に逃さない」って思いながら撮影していました。 ― その撮りこぼしを無くすように意識している撮影方法もありますか?T:今回は3カメで回していたので、会場内に自分を含めて3人のフィルマーがいたのですが、それぞれがリアルタイムで会話できるようにインカムをつけていて、今何が起こっているかと自分がどの場所から撮っているかを常に共有しながら同じ画角が発生しないように心がけて撮影していました。そのため、僕がこっち側にいる時には、反対側に違うカメラマンがいて、それを俯瞰で撮るカメラマンがいるような、そういった役割分担をリアルタイムで指示しながら、「あれ絶対撮ってね」とか「今このライダーの技決まりそうだから逆狙って、こっちで俺が技絶対撮るから」というようなコミュニケーションを取っていました。一緒に撮影に入ったメンバーも各々が別々の分野に精通しているフィルマーたちなので最高のチームワークで撮影できたと思います。 「一瞬を逃さないため」に必要とされるのは機動力重視の機材 ― 現在はどんな機材を使っていますか?またその機材を選んだ決め手を聞かせてください。T:「SONY FX3」という一眼レフから派生しているムービーに特化したカメラで、レンズも同じくムービーに特化した「SONY FE 24-70」というものを使っていて、基本的にイベントや大会ではこのズームレンズを24mmから70mmの間でパンパンと画角を変えながら撮影しています。またカメラの機能としては4Kと120FPSのスローが撮れることが最低限ですが、とにかく機動力重視で扱ってます。アクションスポーツは本当に一瞬一瞬、いつ技が決まるか分からない競技なので、その一瞬を逃さない機材を選んでいます。 ― アクションスポーツでも競技によって撮影環境やスタイルが異なると思いますが、どのように機材を扱っていますか?T:競技ごとに変わってくるのはやっぱりレンズですね。先ほど話したスケートボードだとフィッシュアイというレンズで、近くなればなるほど全身が入ったすごい迫力が出る映像になると思いますし、FMXも空中10mとかなので200mmぐらいの長いレンズを使わないといけないです。今回のX Gamesは全競技インドアで行われていますが、バイクのモトクロスであれば屋外のドロドロのコース上で撮らないといけない場面もあるので最低限「防塵・防滴」対応のものを使っています。基本的にはレンズを中心にその環境に応じて合ったものをその場で付け替えて撮影しています。 ― ちなみに実際にそのようなハードな撮影の中で経験したアクシデントはありますか?T:アクシデントでいうと良い画を欲張り近寄りすぎてライダーがレンズに当たってしまったことですかね。例えばモトクロスで土がぶわっとこっちにかかるような迫力があるシーンが欲しくて、近寄りすぎて本当に土が当たってしまってフィルターが割れたことがありました。まあレンズに土がパッと当たる画は迫力がありますし、リスクを取って撮れた素材なので使っちゃいましたけど、その後は怒られましたね。。(笑)GoProも今まで同じように何個潰したことか。(笑) 過酷な現場を支える「絶対的信頼」。超高速ワークフローを叶えるのはSandiskのストレージ ― 先ほどから話に出てくる「SSD」ですが、バッグの中はSandiskのSSDしか入っていないですよね?T:もう気づいた時にはSandisk製品を普通に使っていましたね。カメラの話でも言ったようにこのブランドの持つ「防塵・防滴」仕様は大きな決め手のひとつですし、この「SanDisk Extreme ポータブルSSD」は落下耐性もあるのでありがたいです。特にモトクロス会場とかは砂埃りもすごいですし、このような大会の現場は撮影したものをすぐ取り込む必要があったり、ガチャガチャした環境の中で使用しないといけないので物理的なハードさは必要でSandisk製品は信頼できるので自然と選んでいます。あとどこでも手に入る手軽さも大きいですね。ストレージが足りなくてやばいとなっても近くの家電量販店に行けば製品が手に入るというのは安心です。周りのカメラマンもみんな使っていますし。 ― 今回はメモリーカードもSandiskのCFexpressカードを使われたんですよね?T:はい。今回初めて「SanDisk PRO-CINEMA CFexpress(tm) Type A」を使わせてもらったのですが、良かった点は速度的な部分で、4K120fbsの1番ビットレートが高い設定が使えるところですね。アクションスポーツは本当に一瞬が大事なスポーツなので、決定的なシーンをスローモーションで見せたりもします。スロー再生しても画質が粗くならないように4K120fbs等で撮影を回しているためデータが重くなりがちなので、書き込み速度が遅いメディアでは到底記録が追いつきません。また、メディアには容量も重要で普段使っているものでは120GBのメモリーカードがあるんですけど、4K120で撮っていると容量的に「そろそろ残りあと何分だ」とかを気にしないといけないのですが、今回使ったCFexpressは容量が480GBもあるので、大事な瞬間を撮り逃さないためにも心置きなく撮影を回せて録画を続けられるところが最高でした。 ― ストレージにデータを入れるタイミングやSSDやHDDの使い分けなど、Sandiskの製品の使い方についても教えてください。T:今回のX Gamesもそうなのですが、競技間は本当に時間がないですし、SSDにバックアップを取ったものをその場で編集しないといけないので、このような即日納品系は転送速度が速ければ速いほど良いです。そのため現場では基本的に速度の速いSSDを使用しています。それから3人分の4K撮影データを受け取って、スピード勝負で編集しなければならないため、PCにデータを移すのではなく、基本的にはポータブルSSDを常に差しながら編集作業をしています。 ― それでは最近はSSDを主に使うことが多いのでしょうか? T:そうですね。SSDはサイズがHDDに比べて1/4ぐらいのサイズになるので移動中に持ち歩いて編集もできます。なのでSSDは3〜4つくらい常備していますし、常に何かの案件を抱えながら撮影現場を移動しています。 ― 今までSandiskの製品はどのくらい使っていますか?T:知らないうちに使っている感じで、気づけばもう10年くらいになると思います。カメラマンとしてこの業界に入ったのが約10年目になりますが、カメラマンを始めた頃からSDカードを含めて常にSandiskの製品は身の回りにありましたね。 ― ちなみに普段使っているSSDと比べて、今回使ってみた「SanDisk Extreme PRO with USB4」の違いや感想を聞かせてください。T:書き込みや読み出し速度が「SanDisk Extreme ポータブルSSD」に比べて倍くらいの速度だと思うんですが、それが関係しているのか編集の速度も上がった気がします。今まで以上に素材を確認する時間も短縮できたので編集も早く進められた感じがしますね。いままでのSSDも十分速いと思うんですけど、現場はバタバタして忙しない中で、今回のSSDがいつもよりわずか数分でも早くデータを書き込んでくれるだけで本当に助かりましたし、このSSDの圧倒的な転送速度を感じましたね。 ― そのような現場では今回X Gamesも含めて、SSD内のデータから直接編集するということですが、そこでの編集速度が早くなったのでしょうか?T:そうですね。僕はAdobe Premiere Proという編集ソフトを使っているのですが、そこへSSDから映像素材を全部入れ込んで、プレビューしながらカットを見て編集しています。普段は素材のサムネイルが編集ソフト上に表示されるのに少し待ちがあってパッパッと表示されるのが遅いのですが、今回は一瞬で表示された印象でした。そのため、各素材の確認時間もいつもより早く進められた感覚がありました。きっと秒数レベルの実際の時間としてはそこまで大きな変化はないかと思いますが、今まで少し待ちがあった素材をすぐ見れたのはストレスフリーで作業効率も上がりました。 ― 詳しくお聞きしたいのですが、今回は過去のX Gamesに比べて、SanDisk Extreme PRO with USB4を活用したことでどのくらい作業効率が上がりましたか?T:昨年の幕張メッセで開催された「X Games Chiba 2024」とは、制作物含め作業内容が少し違ったので比べにくいのですが、幕張の時は地獄でしたね。競技が終わり次第、撮った映像を編集して出すというサイクルをずっと続けていたのでほぼ現場で撮影ができませんでした。本当に自分の好きな競技だけなんとか撮影に行かせてもらって、それ以外は他の3人のフィルマーに撮影を頼んで、自分はひたすら競技ごとのハイライトを編集して出すということを大会期間中ずっとしていました。 ― その時もSandiskのSSDを使われていましたが、前回に比べると今回のSanDisk Extreme PRO with USB4は書き込み速度だけではなく読み出し速度も速くなったと思われたのでしょうか?T:はい。読み出し速度も段違いでしたね。前回は「SanDisk Extreme ポータブルSSD」を使って即出しをやっていた中で、今回の取り込みの速さと編集効率の良さは前回と全然違ったので「SanDisk Extreme PRO with USB4」の凄さを体感できました。そのおかげで初日のデイリーハイライトは早く仕上げることができたので、普通に業務を終わらせてから飲みに行く時間もありました(笑)こんなこと、前回大会では考えられなかったです。 アクションスポーツの「競技性」と「カルチャー」の真髄を映したい。フィルマー多治見規人が映像で追求するのは両方のカッコよさ ― 今後自分がどういう風にアクションスポーツに関わっていきたいか、その展望を聞かせてください。T:X Gamesのようなシーンの最前線を撮ることは既にやらせてもらっていますし、アクションスポーツはとてもかっこいいシーンだと常に肌で感じていますが、まだまだマイナーな部分もあるのでもっと世に広まるようにしたいですね。BMXやスケートボードもオリンピックの正式種目になったことで世間にかなり広まっていますが、競技として注目されるようになったことで、本来の音楽やファッションにも通ずるカルチャーの部分が失われているような感覚も正直あります。僕はカルチャーも含めた本当にかっこいいと思うものを映像作品として表現したいです。ただ一方でテレビCMや企業のプロモーションのようなマスメディアにアクションスポーツを落とし込む作業も好きなので、ニッチなこのスポーツがもっと一般の人の目に触れる機会を増やそうと日々企画を考えたりとか作品も作っていきたいと思っています。 ― 最後に、一人のフィルマーとして期待している今後のアクションスポーツシーンの姿について聞かせてください。T: オリンピックの影響だと思いますが、全国でスケートパークがたくさん増えたりとか、子どもたちが始めやすい環境がもうできてきていますし、日本という国が競技としてすごく強くなってきているので既に良い方向には向いていると感じています。その中で本当のルーツや、ファッションや音楽に繋がるカルチャーの部分を「競技」として始めた若いライダーたちにも知ってもらえれば、もっとかっこいいライダーが増えていくと思います。最近はスタイル重視のライダーもいれば競技重視のライダーもいる中で、個人的にはその中間のハイブリットがもうちょっと増えて欲しいなと思っているのですが、もちろんどっちのスタイルも大好きです。アクションスポーツで長年フィルマーとして活動している身としては、両方のカッコいい部分を自分の映像で今後ももっと表現し続けていきたいと思っています。 「Sandisk & X Games Osaka 2025」スペシャルムービー / 河上恵蒔 x 多治見規人 Sandisk「この瞬間を残したい」 ①「SanDisk PRO-CINEMA CFexpress(tm) Type Aカード」◼プロフェッショナルが求めるパフォーマンスPCIe Gen4 対応。最大1,800MB/秒の読み出し速度、最大1,650MB/秒の書き込み速度で4K, 6K,8K映像や写真の撮影が可能◼ 長時間撮影480GBおよび960GB◼ VPG200認定Compact Flash Association VPG200認定カード。高解像度、高フレームレートの動画やRAWファイルをキャプチャ可能◼ 優れた耐久性最大7.5メートルからの落下耐性、最大150ニュートンでの曲げ耐性、IP57の防塵・防滴性能 ②「SanDisk Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」◼USB4®︎ Gen3x2対応(40Gbps)◼最大読み出し速度 3,800MB/秒、最大書き込み速度 3,700MB/秒◼2TBおよび4TBの大容量◼鍛造アルミ筐体とシリコンシェルで優れた堅牢性◼屋外への持ち運びに安心なIP65防塵・防滴性能◼信頼の5年間製品保証◼負荷の重い編集作業に最適な高速ストレージ◼ホスト機器との互換性(Windows®10以降/macOS14以降) 多治見規人プロフィール フュールメディア株式会社 演出部 / X Games Japan オフィシャルフィルマーチームディレクター異色のキャリアをもつ映像ディレクター。芸人で培った表現力と、バイク整備士として磨いた技術や細部へのこだわりを活かし、心を動かす映像を生み出す。企画から編集まで一貫して手がける柔軟性と、現場対応力・熱量ある演出を得意とする。主な代表作品:Honda/HRC「MotoGP™ JapanGP2024 Teaser」FUJIFILM 「X-H2S Promotional Video」New Era 「New Era® Outdoor 【Angler Collection】 | Spring & Summer 2023 | ”CHILD - MIND"
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skate待望の6年ぶりの開催。湘南の夏をさらに暑くした2日間「MURASAKI SHONAN OPEN 2025」イベントレポート2025.07.27日本のストリートカルチャーの中心として知られる神奈川県は湘南の地で、6年ぶりの復活となる「MURASAKI SHONAN OPEN 2025」が2025年7月20日(日)~21日(月・祝)に開催された。本イベントは2012年にスタートし、2019年を最後に一時休止していたが、記念すべき10回目を迎える今回、2024年6月にリニューアルオープンした「鵠沼海浜公園HUG-RIDE PARK」で過去最大級のスケールとなり復活開催となった。 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 イベント当日は2日間とも天気に恵まれ、太陽の日差しが降り注ぐまさに夏といった天候の中、計23,410人の観客が訪れては湘南で6年ぶりに復活したこのイベントの開催を祝い、様々な競技観戦や飲食そして音楽LIVEコンテンツを終日楽しんだ。その中でメインコンテンツとなった各競技コンテンツは通常のコンテストとは一風変わっており、各シーンの最前線を走るトップライダーたちがプロデュースするオリジナルルールの下で執り行われた。その中で、国内から招待されたトップライダーたちによる普段のコンテストでは見られないようなリアルなセッションが繰り広げられ会場を大いに沸かせた。 下記はそんな競技コンテンツを含め、本イベントを彩った各コンテンツのハイライトである。 サーフィン・ショートボードコンテスト「Top of Top」 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 湘南出身のプロサーファーであり、YouTubeチャンネル『KumeBro's』でも人気を集める粂浩平がプロデュースする、完全招待制のスペシャルサーフバトル「TOP of TOP」。TOP of TOPという名の通り、“最高の中の最高”を決める戦いとして定められた今大会オリジナルコンテンツ。 18名の招待選手たち ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 その名に相応しい、それぞれの舞台で輝くトップサーファーたちが出場。東京オリンピック日本代表の大原洋人や村上舜や、地元湘南をレペゼンし世界でも活動している大橋海人、佐藤魁、中村拓久未、小林直海などといった、国内で各サーフシーンで大活躍する18名が選抜され招待選手として登場し、会場は多くの観客でごった返すほど熱い戦いが繰り広げられた。 村上舜のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 大会当日は波のコンディションもベストではない中でそれぞれが持つ最高峰の技術、スタイル、精神力、すべてをかけて挑んだ。各ヒートで熾烈な戦いが行われた中、決勝に進出したのは東京オリンピック日本代表経験を持つ村上舜と地元湘南のトップサーファー平原颯馬。ただ今回軍配が上がったのは平原を相手にエクセレントスコア2本をまとめた村上。東京オリンピック後から自身のチーム「MOBB」の活動としてウェーブハントを中心に行いコンテストから離れていた彼だったが、そんな彼が圧倒的な強さを見せて優勝したことに会場は大盛り上がりだった。 サーフィン・ロングボードコンテスト「LONGBOARD STYLE JAM」 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 今年もMURASAKI SHONAN OPENのスペシャルコンテンツとして開催されたロングボードの招待制コンテスト。今回プロデュースを務めたのは、湘南を代表する元日本チャンピオン宮内謙至と千葉を代表するスタイリッシュサーファー尾頭信弘。日本のロングボードシーンを牽引してきた二人が手がける、スタイル重視の「シングルフィン限定コンテスト」がここに実現した。 出場するのは、国内トップクラスのロングボードライダーたちに加え、独自のスタイルで支持を集める個性派ライダーたち。そのすべてが「選ばれた者のみ」で構成される完全招待制の“魅せるサーフィン”に特化した特別なコンテストとなった。 なお今大会では本戦とレジェンドクラスの2カテゴリーが用意され、それぞれで優勝者が決められた。まずレジェンドクラスである「SPECIAL HEAT」で決勝へ勝ち上がったのは瀬筒雄太と中村清太郎の2名。お互いのライディングを称え合うように進んでいった決勝はまるで2人のセッション。エクセレントスコアを2本残した瀬筒が優勝した。 浜瀬海のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 一方でSTYLE JAM本戦で並いる強豪を抑えて決勝に進出したのは、ISAやWLTで日本代表選手として世界と戦い、日本では5回のグランドチャンプを獲得した地元湘南のプロロングボーダー浜瀬海と、スタイリッシュなライディングが目を奪う小熊海ノ介。熾烈な戦いが繰り広げられたが、世界で戦うスキルとスタイルが光った浜瀬が見事なノーズライドやボードコントロールを見せて見事優勝した。 スケートボード・パークコンテスト「ONE SHOT KING supported by 第一生命」 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 東京五輪スケートボード女子パーク金メダリストの四十住さくら(第一生命所属)がプロデュースする「ONE SHOT KING supported by 第一生命」は、文字通りONE SHOT、つまり1トリックで得点を争う完全オリジナルのコンテストだ。X GamesやSLSのストリート種目で採用されるベストトリック方式をパーク種目に取り入れ、決められたエリアで各選手3回ずつのトライを3カ所で繰り返し、各エリアのベストスコアの合計で順位を競う。 四十住の所属先である第一生命が冠スポンサーとなり、日本を代表するトップアスリートと企業のコラボレーションが体現された本コンテスト。プロデューサーの四十住から「今までパーク種目になかった形をずっと実現したいと思っていた」とコンテストへの想いが語られ、オーディエンスからの盛大な拍手とともに決勝が始まった。 WOMEN’s 佐竹晃のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 予選を勝ち抜き決勝に駒を進めたのは、岡本碧優・菅原琉衣・佐竹晃・能勢想の4名だ。それぞれがインパクトあるトリックを狙う中、スピード感と安定感のあるライディングでコーピングトリック・エアートリックをメイクしてきた佐竹は、弧を描くコーピングでの「バックサイドブラントスライド180アウト」を簡単にメイクすると、プールボウル最大のディープエンドで「バックサイドボディーバリアル540」をメイクし、本人も思わずガッツポーズを見せた。ラストトリックではウォールでの「バックサイドノーズブラント180アウト」を少しよろつきながらもメイクし、ONE SHOT KING WOMEN’sの初代王者に輝いた。 余談にはなるが、佐竹とコンテスト主催の四十住は小さい頃から共に練習してきた師弟関係にある。それも相まってか表彰台ではお互いが満面の笑みで肩を組む姿が印象的であった。 佐竹晃と四十住さくら ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 MEN’s ONE SHOT KING MEN’sでは、永原悠路・溝手唱太・櫻井壱世・天野太陽が決勝に進出し、この4名でチャンプの座を争うこととなった。エアートリック・アールトリックどれをとってもフリップやグラブが入るハイレベルで迫力のある滑りが繰り広げられる中、スタイリッシュかつメイク率の高いライディングで会場を沸かせたのは天野だ。 天野太陽のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 決勝のファーストランを担った天野は、弧を描くRで「キックフリップフロントサイドボードスライドロックンロール」をメイクし、いきなり繰り出された大技にオーディエンスからの歓声が飛び交った。次にプール最大のクォーターで高さのある「バックサイド540テールグラブ」を当たり前のように決め、最後にはウォールへトランスファーしながらの「アーリーウープボディーバリアルインディグラブ」をメイクし、ONE SHOT KING MEN’sの初代王者は天野が勝ち取った。 スケートボード・ストリートコンテスト「CHATTY CHATTY REAL ONE」 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 完全招待制のコンテストとは打って変わり、会場に足を運んだスケーターなら誰でも当日参加可能なオープンコンテスト「CHATTY CHATTY REAL ONE」。ただし、参加者に与えられるチャンスはたったの1回きりであり、次はない。ファーストトライでメイクできる技術と勝負強さが求められる、一発勝負のリアルバトルである。 午後2時という最も暑い時間での開催となり気温は30度に達するコンディションだったが、50名を超えるスケーターがプラットフォームに集結した。キッズからベテランまで幅広い面々の中には、日本を代表するスケーターの1人である白井空良や池田大暉も参加しており、年齢やレベルという垣根を超えたコンテストとなり、普段のコンテストとはまた違った独特の緊張感が漂っていた。 優勝した小林空 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 各ライダーたちが各々の得意トリックを順番にトライしていくが、プレッシャーからかなかなかメイクが出ない時間が続く。そんな流れを一蹴したのは、山梨からエントリーの小林空だ。少し距離のあるステアでの「スイッチフロントサイドビッグスピンヒールフリップ」という高難易度の技をメイクし、暫定1位の座に腰を掛けた。その後も、名だたるプロライダーたちがトライするが一向にメイクが出ず、いよいよ最後1人となる白井がダウンレッジで「フェイキーハードフリップテールスライド」を試みるもミス。その瞬間に「CHATTY CHATTY REAL ONE」の勝者が小林に決定した。 スケートボード・ストリートコンテスト「Rock Away」 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 「Rock Away」は湘南を代表するスケートクルー「CHATTY CHATTY」がフルプロデュースを手がける完全招待制のコンテストであり、予選決勝ともに10分間のジャムセッション形式で行われる。緊張感のあるコンペティションというよりも、自由な発想や唯一無二なスタイルでオーディエンスを沸かせ審査員の心を掴んだライダーが勝利を手にする、リアルなストリートスケートに限りなく近いコンテストと言えるだろう。審査員はCHATTY CHATTYのクルーから、WOMEN'sでは戸枝義明・JUNYAFIRE・北詰隆平、Men’sではRYUJIN・三枝博貴・ZIZOWが務めた。 WOMEN’s 8年前にはなかったWOMEN’sヒートができたことは、ウィメンズスケートシーンが大きく成長した何よりもの証拠だ。招待選手にはパリ五輪金メダリストの吉沢恋、世界選手権2023金メダリスト織田夢海など、世界レベルのスケーターらが名を連ね、ハイレベルなジャムセッションが繰り広げられた。 松本雪聖のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 そんな中で力の抜けたクールな構えからハイレベルなトリックを連発した弱冠13歳の松本雪聖は、ダウンレッジでスピード感のある「バックサイドクルックドグラインド」を軽々とメイクすると、得意とするキックフリップを入れてレッジやレールにアプローチを試みるが、簡単にはメイクできない。時間が僅かとなりMCからラストトリックと告げられると、松本はレールで「キックフリップバックサイドリップスライド」を見事にメイク。力強いガッツポーズと同時に会場は割れんばかりの歓声に包まれ、栄えあるRock Away WOMEN’s の初代王者に輝いた。 MEN’s SHONAN OPENの目玉と言っても過言ではないRock Away Men’s決勝に進出したのは、服部響輝・保坂太透・坂本倭京・本橋瞭・池田大暉・安部来夢・白井空良・米坂淳之介・戸枝義明の9名となり、見る人が見ればわかる世界で活躍するライダーから地元湘南のヤングガン、レジェンドまで、豪華な顔ぶれでのジャムセッションが開幕した。 池田大暉のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 各選手それぞれのスタイルを存分に発揮し、ステア・レール・レッジで巧みなトリックを魅せるなか、ひと際会場を沸かせたのは池田だ。スピードのあるアプローチからレッジでの「バックサイドノーズブラントスライド」をメイクし会場の注目を集め、止まることを知らない池田はその勢いで審査員席真下のバンクから「ノーリーバックサイドキックフリップイン」を一発メイク。さらにラストトリックでは再びレッジでの「ハーフキャブノーズスライドtoバックテールスライド」を決め切り、審査員の心をがっちり掴んだ池田が今年のRock Away Men’s を制することとなった。 池田大暉 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 BMXストリートコンテスト「Make on the Spot powered by ARK LEAGUE」 中村輪夢のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 6年ぶりにSHONAN OPENの舞台に帰ってきた「Make on the Spot powered by ARK LEAGUE」。スケートボードやBMXのイベントを数多くプロデュースしてきた「ARK LEAGUE」が手がける本コンテンツは、今年ストリート競技として完全招待制で実施。選ばれし精鋭たちだけの出場を許された特別な舞台で、観客の目の前でハイレベルなトリックの数々を披露した。なお今回の選手のキャスティング等にはX Games Osaka 2025 BMXパーク種目の金メダリストである中村輪夢も携わり世界最高峰のライダーも認める実力とスタイルともに世界の舞台での活躍が期待されるトップライダーたちが招待された。なおそのメンバーには中村輪夢を筆頭に溝垣丈司、比嘉勝太、宮地凌汰、寺林昌輝、上田崇人などハイレベルなコンペティターが揃った。 溝垣丈司のライディング ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 今回のバトルフォーマットはランとベストトリックを掛け合わせたベストスコア制。そんな中で見事優勝を勝ち取ったのは溝垣丈司。トランスファーでの「ダブルバースピン」やアップレールでの「テールウィップ」、クオーターでの「540」などを組み込んだランと、ベストトリックではハバレッジからの「540」アウトなどを決め切り会場を沸かせた。国内ではあまりメジャーではストリートの大会だが、今回このようなSHONAN OPENという様々なシーンの人々が集まるイベントで開催できたことはストリートシーンの発展に寄与することだろう。 JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION 2025 前身である『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS』は2014年から2019年まで開催され、五十嵐カノア、平野歩夢、西村碧莉ら世界的スターが受賞してきた。その後、東京2020や北京2022での日本人選手の活躍を受け、アクションスポーツのさらなる発展と、次世代スターの存在を広く伝えることを目的に、2022年より『JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION』として新たにスタート。 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 サーフィン、スケートボード、スノーボードなど、アクションスポーツ界の未来を担う若手選手にスポットライトを当てるアワードで、今回も近年国内外を舞台に大活躍する選手たちが各ジャンルから計6名が表彰された。サーフィンから岡野漣と佐藤李、スケートボードから濱村大征と上村葵、そしてスノーボードからは宮村結斗と清水さらが選ばれた。 フードトラックと協賛ブース ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 そして会場内では競技観戦やライブ鑑賞はもちろんこと、観客が五感で楽しめる様々なコンテンツが充実。協賛ブースエリアではBMXやスケートボードの体験コーナーやフリースローエリア、また人気アイテムが当たるプレゼントキャンペーンや湘南オープン特別価格での提供などアクションスポーツでは人気の有名ブランドや大手ブランドが多く出店し、大勢の観客が足を運んだ。 ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 また暑い夏の日のイベントで必須なのは冷たいドリンクと美味しいフード。会場真横に設けられたフードエリアには多くのフードトラックが出店。本イベントに来た観客はもちろんのこと海水浴に来た一般のお客さんも訪れ、美味しい湘南グルメを思う存分楽しんだ。 MUSIC LIVE & ACTION SPORTS SHOWCASE ブレイキンショーケース ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 初日に開催されたショーケースと最終日に行われた豪華ミュージックライブも会場を大いに盛り上げた。1日目には国内外でも輝かしい実績を誇る日本を代表するブレイキンクルー「FOUND NATION」と2024年の世界選手権を制した若き日本代表「BBOY ISSIN」スペシャルコラボブレイキンショーケース。 BMXフラットランドショーケース ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 そして2008年の世界タイトル獲得から通算12度の王者、BMX FLATLAND界のレジェンド内野洋平と、ドイツ発の名門ブランドWE THE PEOPLEに所属し圧倒的スキルで注目の田圓尚人の2人によるフラットランドショー。世界最高峰のショーケースの数々に観客が目を奪われた。 平井大の音楽ライブ ©︎MURASAKI SHONAN OPEN 2025 最終日に本イベントを締め括ったのは平井大による豪華音楽ライブ。彼の印象的な耳に残る優しい歌声と歌詞、キャッチーなメロディーラインが聴く人の気持ちを癒し、湘南の夏を彩った。なおこのライブは無料で行われたことから会場中は大勢の観客が詰め寄り、まさにアクションスポーツと音楽がひとつになる真夏のスペシャルステージとなり2日間を締め括った。 MURASAKI SHONAN OPEN 2025 開催概要 開催日程:2025年7月20日(日)~7月21日(月・祝/海の日)開催場所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸及び藤沢市立鵠沼海浜公園 HUG-RIDE PARK ※最寄り駅 小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」徒歩10分主催:湘南オープン実行委員会後援:藤沢市/株式会社湘南なぎさパーク/株式会社小田急SCディベロップメント特別協賛:株式会社ムラサキスポーツ協賛:BRISA MARINA、アクエリアス、BILLABONG、第一生命保険株式会社、一般財団法人 uni 三菱鉛筆 表現革新振興財団、日産神奈川販売株式会社日産車体株式会社、株式会社 明治、VANS JAPAN、BEYBLADE X、Carhartt WIP、株式会社ディー・エヌ・エー、カシオ計算機株式会社、株式会社ハーレージャパン、Insta360、ニューエラジャパン合同会社、OBEY、California General Store、CARIUMA、クロックス・ジャパン合同会社、DC、アウトドアスパイス ほりにし、Hydro Flask、LEUS、ocean pacific、プーマ、QUIKSILVER、レッドブル・ジャパン株式会社、Rivvia PROJECTS、ROXY、RVCA、VOLCOM、日本たばこ産業株式会社後援:藤沢市、株式会社小田急SCディベロップメント特別協力:株式会社湘南なぎさパーク協力:公益財団法人日本サーフィン連盟 湘南藤沢支部、NSA湘南大会実行委員会、一般社団法人日本アクションスポーツ連盟、藤沢市スケートボード協会、一般社団法人ARK LEAGUE
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dance今年もBBOY Shigekixが全国の小中学校へやってくる!!「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS WorkShop Tour 2025」2025.07.15昨年大好評だった、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(以下:JDSF)が行っているブレイキンの魅力とそのスポーツとしての価値を広めるための国内の小中学校向けのブレイキンワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour」が今年も開催決定。現在8月1日(金)23:59まで開催希望校を募集している。 このワークショップは、近年国際的に注目され2024年パリオリンピックでは正式種目となったブレイクダンスの日本国内での普及と発展を一層推進し、子どもたちにブレイクダンスを通じて身体を動かす楽しさと創造性を体験してもらい、トップアスリートとの交流を通じて子どもたちが夢や目標に向かって努力することの大切さを学ぶ機会も提供することを目的に行われ、昨年の2024年度では計6校で開催し、大好評だったたことを受けて引き続き今年も開催となった。 なお本ワークショップツアーは、今年も特別協賛として「ともに挑む。ともに実る。」をパーパスに掲げている株式会社みずほフィナンシャルグループと開催。同社はブレイキンの常に挑戦を続ける精神や、お互いの個性を認め合いながら新しい自分を探求し自己表現をする姿に共感してJDSFにも協賛している。 また同社のサポートアスリートで本ワークショップツアーの講師であるBBOY Shigekix(半井重幸)も、「ブレイキンを通じて子どもたちが夢や目標に向かって挑戦する姿勢を応援したい」という想いを伝えていきながら、子どもたちがブレイキンを体験するだけでなく、トップアスリートとの交流によって大きな夢を抱き、その実現に向けて努力する大切さを学ぶことができることに期待する取り組みである。 「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2025」のプログラム 本ワークショップツアーでは大きく2つのプログラムに分けられ、「トークセッション」と「ブレイキン体験会」が開催される。 トークセッション BBOY Shigekixが世界で活躍するまでに経験してきたエピソードや、「夢へ挑戦することの大切さ」について話す。話のあとは、子どもたちからの質疑応答タイム。素朴な疑問や悩みなど様々な質問や相談に対して、Shigekixが向き合う。 ブレイキン体験会 まずは簡単なステップから、Shigekixやサポート講師と一緒にブレイキンに挑戦。「できるできないより、楽しむことから」を重視して、お互いの個性を尊重しながら自己表現をする、ブレイキンの醍醐味を実際に体感。日本代表選手たちによる、スペシャルなパフォーマンスも披露。昨年度は子どもたちとShigekixたちが一緒にサイファーをしたりと大人気なプログラムである。 特別講師 BBOY Shigekix(半井 重幸)について 7歳の時にブレイキンを始める。11歳で世界大会への挑戦をスタートした。2020年には、Red Bull BC One World Finalにて世界最年少で優勝。2021年からJDSF全日本ブレイキン選手権を3連覇。そして2023年アジア競技会にて金メダルを獲得し、2024年パリオリンピック出場を果たす。このパリオリンピックでは開会式、閉会式ともに旗手を務めた。これまでに出場した国際大会での優勝経験は50回以上を誇る。名実共に日本を代表するブレイクダンサーである。 主な戦績・2023年JDSF 第4回全日本ブレイキン選手権 優勝(3連覇)WDSF World Series in 北九州 銅メダルWDSF World Series in ブラジル 銅メダルWDSF World Series in ポルトガル 金メダルWDSF 世界選手権 銅メダルアジア競技会 金メダル・2024年パリオリンピック 4位入賞WDSF 世界選手権2024 準優勝・2025年JDSF 第6回全日本ブレイキン選手権優勝 「ブレイキン」とは? ブレイキンは、1970 年代のアメリカ、特にニューヨーク市のブロンクス地区で発祥したストリートダンスの一種。ヒップホップ文化の一部として発展し、リズムに合わせて身体のあらゆるところを使って回転したり、ジャンプしたりダイナミックな動きを取り入れたダンスが特徴。2024年にはパリ五輪の正式種目として採用され 、ヒップホップ文化からダンススポーツとしても注目。そして日本のブレイクダンサーは世界トップクラスの実力を持ち、多くの国際大会で優秀な成績を収めており、日本だけでなく世界的にも日本のブレイキンは注目されている。 開催概要 名称:MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS Workshop Tour 2025開催期間:2025年9月~2026年1月の期間で計6校主催:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部(JDSF)特別協賛:株式会社みずほフィナンシャルグループ応募期間:2025年7月3日(木)~8月1日(金)23:59まで費用:無料(学校様の費用負担はありません)対象:全国の小学校・中学校応募方法:応募フォームより必要事項をご入力の上、送信してください。授業内容:合計2コマ分の授業時間を使って実施します。・1コマ目:トークセッション(人数制限なし) Shigekix選手のキャリア、夢への挑戦についてのトーク、生徒の皆さまからの質疑応答・2コマ目:ブレイキン体験会(体育館の規模によっては参加可能人数の制限あり)実際に日本代表選手のパフォーマンスを見て、ブレイキンを体験。応募条件:・全国の小学校または中学校(支援学校などを含む)が対象であり、学校長が了承していること・「トークセッション」「ブレイキン体験会」共に、体育館での実施が可能であること。・体育館にマイク、プロジェクター及びスクリーンなどの設備があり、校内の諸室・設備も使用可能であること。・特別協賛社のロゴ露出(看板やバナー)等が可能であること・メディア等の取材を了承いただけること(参加者の肖像使用についてのご承諾含む)。 *その他注意事項や必要事項は公式HPをご確認ください。
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culture約7万2000人とダンスと音楽で一緒に10周年を祝った3日間。弘前から世界へ。夢を与え続けるフェス「SHIROFES.2025」2025.07.05今年で10周年を迎え、今では日本のダンスシーンにはなくてはならない、年に一度の一大ダンスイベントとなった国内最大級のストリートダンスとパフォーマンスの祭典「SHIROFES.」。今回も青森県弘前市の弘前公園にて2025年6月27日(金)~6月29日(日) にわたり「SHIROFES.2025」が開催され、過去最大数を更新するのべ約7万2000人の来場者と共に楽しんだ夏の熱い3日間が大盛況の中で惜しまれながらも幕を閉じた。 SHIROFES.のメインコンテンツであるダンスバトルやワークショップ、ショーケースなどのストリートダンス系のコンテンツをはじめ、地元アーティストによる音楽ライブは過去最大のカテゴリー数と出演者数により開催され、3日間を通して止まることなく来場者を全身で楽しませた。またご当地グルメを含めた多種多様なフードエリア、そして昨年から子ども連れに大人気のエアー遊具のSHIROFES.とASOVIVAがコラボした「ふわふわ遊具」などのコンテンツも老若男女問わず大勢の来場者を迎えては、最高潮の熱量で包まれる会場を後押しし、このフェス3日間を朝から晩まで非日常的な空間にしていた。 ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko そんな今年のSHIROFES.も弘前市の全面バックアップにより開催。過去10年間にわたりイベント側と行政が地域密着型の二人三脚で歩んできたからこそ、地元の企業によるイベント協賛をはじめ、地元の飲食店が会場に出店し軒を連ねるなど、毎年過去最大規模を更新し続ける一大イベントへ作り上げている。またその様子がうかがえるように来場者はダンサーやファンだけではなく、一般の家族連れやお年寄りなどダンスシーン外の幅広い年代の人々も訪れていたことから、ストリートダンスカルチャーがこの青森県弘前市に深く浸透し根付いていて、地元から愛され続けているフェスであることも肌で感じられた。なおこのようなフェスになるまでに今までSHIROFES.と弘前市が共に進めてきた取り組みや経緯に関してはこちらの記事を是非一読してみて欲しい。 下記は本イベントを彩った各コンテンツのハイライトである。 過去最大の全11種のカテゴリーでチャンピオンの座を競い合ったダンスバトル ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics SHIROFES.のメインコンテンツでもあるダンスバトルだが、2日目から3日目にわたり全11種のカテゴリーが開催され、なんと過去最多の計1,182名のダンサーたちが国内外からここ弘前に集まり各バトルに出場。昨年に引き続き今年も予選は誰でも参加OKのオープンスタイルで開催された各バトルにて、予選を勝ち抜いたダンサーとゲストバトラーが入り混じり、ノックアウト方式の決勝トーナメントで優勝の座を争った。 そして今年も全てのカテゴリーにおいて、予選から決勝まで目が離せない今まで以上にハイレベルで白熱した戦いが繰り広げられ、SHIROFES.の10周年記念にふさわしいダンサーたちのドラマが各バトルで見られる大会となった。是非そのドラマはこちらの全バトルの優勝者コメントから感じ取って欲しい! トップパフォーマーから地元のキッズダンサーまで、年齢やジャンルの垣根を超えて会場一体で時間を共有したショーケース BUG!? ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show 3日間を通じて、野外パフォーマンスステージであるフォレストステージでは各ジャンルで活躍するトップダンサーたちやアーバンスポーツのプロパフォーマーたちによるショーケースが披露された。その中には日々の練習の成果を披露する地元弘前で活動しているキッズダンサーたちや学生ダンスクルーによるパフォーマンスはもちろんのこと、伝統芸能を継承する学生グループによるライブパフォーマンスも披露され、ここ弘前がダンスと伝統芸能が共存する稀有で魅力的な街であることが伝わるショーケースとなった。 弘前大学書道部のパフォーマンス ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show 弘前大学ストリートダンスサークルA.C.T ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show また、2日目と3日目には一日の締め括りとして、日本が世界に誇るゲストダンサーやトップパフォーマーたちによる豪華ショーケースが次々に披露された。各ジャンルにて日本のダンスシーンを牽引するダンサーたちや、ダブルダッチやフリースタイルバスケットボールのプロパフォーマーたちが大集合し、SHIROFES.の記念すべき10周年を観客と共に全員で祝った。 Novel Nextus ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show その中でも特に盛り上がったのが最終日のクライマックスに用意されたダンスショーケース。今回は「JUNNA」「MiMz&Yasmin」「Boo&SHOW-GO」「YOSHIE&THE D Soraki」「GRAYSOURCE」「Novel Nextus」「Dance Of Artistic Movers」などといった様々なフィールドで各ジャンルを代表し、日本のダンスカルチャーを世界に発信し続けているトップダンサーたちが見事なパフォーマンスを披露し最終日の夜のボルテージを引き上げた。 Co-thkoo ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show そして今年も大トリを飾ったのは、このSHIROFES.を立ち上げから支えている「Co-thkoo」のふたり。パフォーマンスの終盤には昨年同様に今回のバトルでジャッジを担当した各ジャンルのレジェンドダンサー陣をステージに呼び込み、SHIROFES.でしか見られない豪華なセッションを披露して最終日の夜を締め括った。 過去最多の参加者数となったSHIROFES.人気コンテンツであるダンスワークショップ HANA&Yasminのワークショップの様子©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko また、SHIROFES.のもう一つの醍醐味はショーケースでもパフォーマンスを披露する国内外のトップダンサーたちによるダンスワークショップに参加できること。誰でも参加可能でダンスをとにかく楽しむことを一番の目的として開催された各ジャンルのワークショップは、年齢や性別、ダンスキャリアも様々ながらも過去最多の合計327名のダンスを愛する参加者が集まり一緒にセッションを楽しんだ。 このワークショップではトップダンサーから現在成長株の若手ダンサー、そして次世代に輝くキッズたちと言った幅広い世代が近い距離感で同じ時間を共有。お互いをリスペクトし合いながらプログラムを進めていくところにダンスカルチャーの素晴らしさを感じると共に、まさにここ弘前でダンスシーンが広がっていく様子を肌で感じるコンテンツとなった。 SHIROFES.2025を音楽で盛り上げた地元アーティストたちによる音楽ライブと豪華DJ陣 りんご娘 ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show 今回は青森県出身の人気アイドルグループのりんご娘や、元りんご娘のジョナゴールドなどの青森を代表するアイドルはもちろんのこと、地元青森で活躍するバンドやラッパー、そして弘前に根付く伝統的な囃子方を披露する弘大囃子組や、津軽三味線を演奏する山田流 和三絃會などの伝統芸能のパフォーマンスも含めてSHIROFES.ならではの新旧の音楽が入り混じる構成で老若男女様々な音楽嗜好を持つ観客たちを盛り上げ楽しませた。 津軽三味線を演奏する山田流 和三絃會 ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show 3日間にわたり終始フェスを盛り上げる音楽ライブとショーケースが行われたフォレストステージの一方で、ミュージックヴィレッジで開催されたDJタイムではトップDJたちが代わる代わる入れ替わり、3日間ノンストップで心地よい音を届け、ダンサーをはじめとした多くの来場者が分け隔てなく体を揺らせるチルな時間を提供した。ワイワイ盛り上がれる音楽ライブとは異なり、ゆるい雰囲気の中でダンサーや観客が音楽を楽しみながら時間を過ごせる憩いの場があるのもSHIROFES.の魅力だろう。 アーティスト Olive Oil ©︎SHIROFES.2025 / Hama Show 会場で盛り上がったら欲しくなる美味しいグルメとドリンク。充実のフードエリアが来場者のお腹を満たし喉を潤した! ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko 会場敷地内に登場したのは地元の人気飲食店からダンサーが手掛ける飲食店まで多種多様なグルメの数々を提供するフードエリア。ご当地グルメはもちろん、普段は東京や他の地方を拠点に展開しているダンサー界隈で大人気のグルメを含めた計21店舗がこの弘前公園に集合し、会場内で身体を動かして盛り上がった来場者の喉を潤しお腹を満たした。 ©︎SHIROFES.2025 / YUSUKE OISHI 会場内ではフードやドリンクを片手に音楽ライブやショーケースを楽しんでいる親子連れやカップル、そしてダンサーたちも多く見られ、より一層SHIROFES.のフェス感を演出していた。 子どもたちが飽きずに終日楽しめる!親子に嬉しいエアー遊具 ©︎SHIROFES.2025 / YUSUKE OISHI 小さい子どもたちでも一日中飽きることなく楽しめたのは、SHIROFES.がASOVIVAとコラボしたエアー遊具のおかげでもあるだろう。会場内に2カ所設置されたのは大型遊具の「ふわふわ遊具」。お城や動物の形を模した登ったり降りたりできるこの遊具に子どもたちは大興奮。時には親子でも楽しむ様子を見られるなど、子ども連れの家族の休日を充実させるのに一役買っていた。 SHIROFES.2025は記念すべき10周年ということもあり、オシャレなオフィシャルグッズも大人気! ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko 今年は記念すべき10周年ということもあり、一際人気だったのがこの「SHIROFES.2025」の思い出を一緒に家へ持ち帰らせてくれるオフィシャルグッズの数々。その中でも今回、BBOY兼デザイナー/クリエイターとして活躍するTENPACHIがデザインした10周年を記念した限定デザインのTシャツとトートバッグは大人気。2日目の途中には売れ切れてしまうほどの人気っぷりで、いかに来場者の皆さんもこの10周年記念の思い出を胸にしまっておきたいかが感じられる一コマであった。 最後に ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics 今年で10年目となり、イベント期間中は天候にも恵まれて、プログラムの最後には会場から惜しまれる声も上がるほど大盛況のうちに終えた国内最大級のストリートダンスとパフォーマンスの祭典「SHIROFES.2025」。今となっては「SHIROFES.」は日本のダンスシーンになくてはならないイベントであり、青森県弘前市もストリートダンスの聖地の一つになっている。しかし10年前の当時はブレイキンがオリンピック種目になったわけでもなければ、今ほど世間的に浸透していなかったこのストリートダンスカルチャーを背負ってゼロから作り上げ、コロナ禍という厳しい期間も乗り越えて毎年開催し続けたオーガナイザーやレジェンドダンサーたちと弘前市の関係各所の努力は計り知れない。 ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ただその努力の賜物のひとつとして、今回「SHIROFES.2025」のバトルを通じて各ジャンルのスターが生まれると共に、会場内ではこのイベントに夢をもらった小さな若き才能が芽吹いたような瞬間も垣間見れた。この10年という時を超えて、さらに新たなフェーズに突入していくこのSHIROFES.とこれからのストリートダンスシーンの発展に期待しながら来年の開催も楽しみに待ちたい。なおそんな来年の「SHIROFES.2026」は2026年9月4日〜6日の3日間で開催予定!今から来年のスケジュールも是非押さえておこう! 「SHIROFES.2025」の様子は、リキャップ映像をチェック!!
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danceSHIROFES.2025|全バトル優勝者コメント必見!記念すべき10周年を彩ったのは各ダンスバトルの様々なドラマ!2025.07.02今では日本のダンスシーンになくてはならない、国内最大級のストリートダンスとパフォーマンスの祭典となった「SHIROFES.」が、今回「SHIROFES.2025」として2025年6月27日(金)~6月29日(日) の3日間にわたり青森県弘前市にて開催された。SHIROFES.のメインコンテンツでもあるダンスバトルが繰り広げられた2日目と3日目は、2日間で7つのジャンルと4つのALL STYLEバトルが行われ、その数なんと過去最大の11種類のバトルコンテンツからそれぞれの優勝者が決定した。 野外パフォーマンスステージであるフォレストステージでは、主に屋内で開催されたバトルコンテンツと同時に、ダンスはもちろんのことダブルダッチやフリースタイルバスケットボールのショーケース、津軽笛や津軽三味線を含む青森伝統芸能のパフォーマンス、アイドルやアーティストによるミュージックライブなど様々なカルチャーを目と耳と肌で体感できる豪華なプログラムが過去最大数の出演者により実施された。 ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics 今年で10年目と大きな節目を迎えるSHIROFES.は「地元にダンスを根付かせたい」や「ダンサーを1番に輝かせる」というミッションを掲げ、「目覚めろ、個性。燃え上がれ、弘前。」をスローガンに開催。毎年過去最大のイベント規模を更新し続ける本イベントではダンスバトルコンテンツにおいて様々なドラマが生まれた。 そのダンスバトルでは、ゲストバトラーとして国内外からトップダンサーも招待されるなど日本だけに止まらず国際大会レベルで幅広いジャンルのストリートダンスバトルを開催。これだけ豪華なバトルの数々を一度に同じ会場で観ることが出来るのがこのSHIROFES.の醍醐味の一つでもあり、今年も例年以上に全国から多くのオーディエンスが会場に足を運び、ダンサーたちが繰り出す一挙手一投足に目を釘付けにしながら一緒に盛り上がった。 海外からもダンサーが集まり、過去最大の全11種のカテゴリーで競う世界レベルのストリートダンスバトルに KAZANE ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics 過去最大を更新し続けているSHIROFES.は、今年も大会2日間を通じて計11種のカテゴリーで熾烈なバトルが繰り広げられ各カテゴリーで王者が出揃った。なおこのSHIROFES.の特徴なのが、どのバトルコンテンツもダンスのレベルや経験に関係なく誰でも参加できるオープンカテゴリースタイル。各バトルにて予選を勝ち抜いたダンサーと招待ダンサーが入り混じり、ノックアウト方式のトーナメントを通して優勝を争った。 Hana ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics 全11種のカテゴリーにわたり行われた各バトルでは、それぞれで多くのドラマが繰り広げられた。その中でもまず印象的だったのはKIDS ALL STYLE 1ON1 NINJAで優勝したHana、COLLEGE ALL STYLE 1ON1 ROOKIEで優勝したaRaTa、そしてHOUSE 1ON1 OPEN YOUR EYESで優勝したKAZANEのダンス。3人とも昨年は決勝まで勝ち上がるも準優勝に終わり、優勝まで一歩届かない悔しい思いをしてきた。今回はまさにそのリベンジを果たすドラマチックな幕切れとなった。 僕と父 ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics また今回初開催となったALL STYLE CREW BATTLE G-COATの決勝は、レジェンドHIRO、GUCCHON、KITEとその実の息子たちで構成された「僕と父」と、今シーンで最も勢いのある若手と言っても過言ではない、龍、勇太、MIKUMIKU、RINKAによって構成された「558000」の対決。優勝を収めた「僕と父」は、レジェンド達のスキルフルな踊りに加え、親子ならではの息のあったルーティンで会場を沸かせた。 バファリン vs SHOW-GO ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics そして唯一フォレストステージでトーナメントが開催され、SHIROFES.2025のバトルコンテンツを締め括ったPOPPIN’ 1ON1 SAMURAIでは、各予選から勝ち上がってきた並いる実力者たちを下して、決勝へ駒を進めたSHOW-GOとバファリンが1ムーブ1分3ラウンドの激闘を繰り広げ、最後の最後までどうなるか分からないバトルの末、SHOW-GOが3-2の接戦でバファリンを抑えて見事優勝を勝ち取った。まさにSHOW-GOが今までSHIROFES.に抱いてきた熱い想いがダンスを通して勝利をたぐり寄せる要因になったのだろう。 FINEPLAYでは世界レベルのダンスバトルを制し、各ジャンルで優勝に輝いたダンサーたちへ大会直後にインタビューを敢行。ダンサーそれぞれが今回の「SHIROFES.2025」に抱いてきたその想いとそれぞれの持つドラマを是非チェックしてもらいたい。 優勝者インタビュー WAACKIN’ 1ON1「MIYABI」優勝者 莉多 莉多 ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。ワッキングでカテゴライズされたバトルで優勝するのは今回が初めてなので率直に嬉しいです! ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?SHIROFES.で勝つために今回ここ弘前へ来たので、「優勝できたらいいな!」という気持ちで踊っていました。最後まで集中も切れることなくすごい楽しんで踊りきれました。 ― 今後の目標について聞かせてください。今後も自分らしく、楽しくみんなと踊り合って、自分のワックをたくさんの人に見てもらえる機会を作りたいと思っています。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.には去年から参戦させてもらっているのですが、「今年も絶対行きたい!」って思うぐらい去年のイベントがすごく楽しかったし、今までは青森に来る機会がほとんど無かったんですけど、SHIROFES.に来てから青森のことがすごい好きになりましたし、いつもたくさんの方に会えて遊べるので最高のイベントです! HIP HOP 1ON1「DO OR DIE」優勝者 RINKAAA RINKAAA ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。まず約7時間かけて埼玉から運転してくれたママとパパに本当に感謝しています!そして一緒に来た弟も「力みすぎだよ」とか「もっとこうした方がいいよ」って常にアドバイスをくれたので、ラフに楽しく踊れた上でSHIROFES.の「DO OR DIE」で優勝できたことが本当にすごく嬉しいです。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?最近は良い踊りができていても、ベスト4止まりだったりと悔しい思いしてきたました。その状況から抜け出すために友達や先生と一緒に練習したり最近色々刺激をもらっていた上の今日だったので、「もっとこうすれば良かった」みたいな課題は置いといても本当に楽しく自分らしく踊れました! ― 今後の目標について聞かせてください。私はD.LEAGUEのList::Xというチームでも活動しているのですが、そのD.LEAGUEの活動とこういったバトルをしっかり両立して、自分らしく全部貫き通しつつ、今年から世界にも羽ばたいていきたいと思っているので、怖いけどどんどん挑戦して世界で有名人になりたいです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?私は4年前ぐらいからSHIROFES.のバトルに挑戦させてもらっているのですが、予選は上がれてもトーナメント1発目で負けちゃったりとか、優勝はかなりほど遠いと思っていたバトルだったので、今回優勝できたことが本当に夢のようですし、SHIROFES.はすごくてとても楽しいイベントです。 HOUSE 1ON1「OPEN YOUR EYES」優勝者 KAZANE KAZANE ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。もう本当に嬉しいです!SHIROFES.はとても大好きなイベントでショーケースとかジャッジでもう5年ぐらい出させてもらっていて、バトルも一応毎年出ていたのですが今回自分の中で目標にしていた初優勝ができて嬉しいです。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?私はバトルによく出るんですが、最近は「新しい踊り方できないかな?」ってちょうど挑戦してる段階だったので、今回はそれが出せたという感覚があります。あと前回と違ってバトル会場が屋外ではなかったのですが、屋内もすごい良い環境で音楽もパーティーみたいな音だったので自分自身がすごい楽しめて踊れたなと感じています。 ― 今後の目標について聞かせてください。目標めっちゃあるな〜。私海外に行くのが好きなので、今後も大会に出たりダンスを教えに行ったりと色々な形で、日本を出て海外で活躍し続けたいという思いがあります。これからももっと日本のHOUSEと日本の若い世代が素晴らしいということを海外に伝える活動をしていきたいです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?本当にジャンルレスでどのスタイルのダンサーも、プロからキッズまでみんなが同じ場所に約3日間一緒にいられるという環境がもう本当に素晴らしいので、みんながもっとダンスが好きになれる場所だと思います。 LOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」優勝者 Locking Broco Locking Broco ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。優勝できて本当に嬉しいです!ただここまで嬉しい気持ちになれているのはバトルに勝てたからだけではなく、このカルチャーの愛を持って多くの人たちと繋がることができたからです。 このような機会をくれたSHIROFES.のオーガナイザーとスタッフの皆さんに心から感謝していますし、彼らがダンスカルチャーをより良くして、そのカルチャーの中で皆が多くの愛を感じられるようにしてくれていると感じています。最近は世界を見ると争いごとが多いので、このような愛に溢れたイベントはとても良いと思います。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?バトルで大事なのはテクニックだけではないので、常に観客やジャッジ、そして全てのダンサーに自分の愛を共有したいと思いながら踊っています。今回も勝敗だけを意識するのではなくダンスに対する愛とビジョンをみんなと共有したい思って踊りました。 ― 今後の目標について聞かせてください。来年の目標はパートナーと一緒に優勝することです。最近は1対1のバトルが主流となっていることが多いですが、個人的にはもっとクルーバトルを推していきたいと思っています。同じバトルに多くのメンバーが参加することで、より大きなエネルギーが生まれると思いますし、これはカルチャーにとって勝敗以上に重要なことだと感じています。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.はダンスだけではなく、色々なカルチャーを感じられるイベントです。特に他ジャンルの繋がれることが本当に素晴らしいですし、台湾ではこのようなイベントが多くないので、このカルチャーとこの素敵なイベントに本当に感謝しています。 KIDS ALL STYLE 1ON1「NINJA」 優勝者 Hana Hana ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。NINJAができた最初の頃から参加しているのですが、ずっと準優勝であと1歩のところで優勝を逃してきたので、今回は「もう絶対やったるぞ」って気持ちで来たんですけど、勝ちたいという気持ち以上に楽しいという気持ちを持って戦えて、結果的に勝つことができたのでとても嬉しいです。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?正直、7 to Smokeで7回連続ずっと踊っていたので、自分がどんな踊りをしていたのか本当に記憶にないのですが、とにかく自分のベストを出すことができたと思うので良かったです! ― 今後の目標について聞かせてください。今年でキッズカテゴリー卒業なので、今後は大人の部門でも自分の踊りを見せて自分らしさを出して結果を残していきたいです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?開催されるのが年に一度ということと、私自身東京に住んでいることもあって、青森に来ることもなかなか無いんです。そういう意味でもSHIROFES.はこのような大きなイベントなので旅行気分もありつつ、でも毎回すごい心を動かされて心が燃える年に一度のイベントです。 COLLEGE ALL STYLE 1ON1「ROOKIE」優勝者 aRaTa aRaTa ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。去年が2位でそれがめちゃめちゃ悔しかったので、今年また茨城のみんなで来ることができて、その上で優勝できてめっちゃ嬉しいです! ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?たくさん反省点はあるんですけど、でも相手とコミュニケーションを取りながらバトルができて良かったです。 ― 今後の目標について聞かせてください。これからももっと頑張ります!! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?本当にジャンルレスに色々な人たちと交流できてめちゃくちゃ楽しいイベントです! ALL STYLE 2ON2「DEADLY DUO」優勝者 Tamaki & LUCCI Tamaki&LUCCI ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。LUCCI:まず素直に嬉しいですし、尊敬しているTamakiちゃんと一緒に出場できて優勝という結果がついてきて嬉しいです!Tamaki:自分たちらしく踊るということが目標だったんですけど、楽しんで踊れてたくさんの人に見てもらえて結果もついてきてすごい嬉しいです! ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?Tamaki:いつもの踊りで遊んでいるような感覚のまま、決勝は踊れたと思っていて、自分たちなりのダンスの楽しみ方みたいなものを見つけられたと思います。 ― 今後の活動について聞かせてください。Tamaki:一緒にショーケースやりたくない?LUCCI:うん。また一緒に踊れたらいいなっていうのと、それぞれが個々でやりたいことや突き進みたい追求・探求があるので、それをそれぞれがやった上で一緒に交わって遊んで楽しくダンスしたいという感じです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?Tamaki:私たち二人ともずっと気になっていたイベントだったのですが、なかなか来れていなくて今回が初参戦でした。でも自分的にはSHIROFES.で自分の踊りをレペゼンすることは目標の1つとしてずっと持っていたので今回それが叶ってよかったです。LUCCI:SHIROFES.初参加めちゃくちゃ楽しいなというところもありつつ、地方でこのようなドデカいイベントをすることと、それでいてめっちゃ盛り上がっているところがすごいです。とにかく「SHIROFES.すごい!」という感じで、また来たいです!Tamaki:私ももうすごいリスペクトで、来れてよかったです! BREAKIN’ 1ON1「THE JAM」優勝者 HaLuTo HaLuTo ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。やっぱりまず嬉しいという思いがあるのですが、こう何回も戦ってきている相手と決勝でバトルして勝てたことが一番嬉しいかなって思います。対戦相手のダンサーも知り合いで仲も良いんでそういう意味でも今回勝てて嬉しかったです。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?いつもは慌てて踊ってしまうことが負けの原因なんですけど、今回は落ち着いて自分の得意である「音を取る」ことがしっかりできたのでそこは良かったところかなと思います。 ― 今後の目標について聞かせてください。次の目標はここで調子に乗らずに、負けを少なくしてあまり負けないようにしたいです。もちろん時には負けることも大事なんですけど、なるべく負けないように努力をさらに積み重ねていきたいと思います。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は一般の人でもダンスやってる人でも平等に楽しみがたくさんある場所だなって思っていて、特に踊る側は緊張もあるんですけど、こういった外でバトルするところもあるし、屋内でも大きい音が流れてバトルできるところも楽しい部分かなと思います。 BREAKIN’ 1ON1「ON THE BEAT」優勝者 KOHE1 KOHE1 ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。優勝しようと思ってバトルしに来たので、無事優勝できて嬉しいです! ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?結構きつかったっすね全体的に。ただで色々なきっかけがあって、底力というか常に自分の力はあまり落とさずに最後まで踊れたので、途中クラッシュはあったんですけど良かったかなと思います。 ― 今後の目標について聞かせてください。具体的に狙ってる大会とかはまだ先になるのですが、ここからまだまだ攻めたいと思っているので徐々に力をつけて、細かく目標定めてやっていこうかなと考えています。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?一年に一度のお祭りですね。僕も去年地元であるここ青森に戻ってきたので、やっぱりこういうイベントがあると、東京にいた時の先輩だったり友達にも会えるので本当に貴重な機会だなと思っています。 ALL STYLE CREW BATTLE「G-COAT」優勝者 「僕と父」 僕と父 ©︎SHIROFES.2025 / harugraphics *コメントは代表者のgucchonより ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。今回は「僕と父」と言うコンセプトで息子と父親の3組で優勝出来た事がめっちゃ嬉しいです。 ― 今回の自分の踊りを振り返ってみていかがですか?今回は親子3組でクルーバトルに出るという事でその時点で最高に幸せでしたし、前日の練習から6人でワイワイしながら一緒に踊れた事が幸せでした。 ― 今後の活動について聞かせてください。普段それぞれがダンスシーンを盛り上げて行こうと活動をしていて、その中でも今年7月11日の「TURNT UP OSAKA in 大阪」、9月12日〜14日の「SDCJ in 山梨」、9月15日の「SOUL HOOD CAMP in 大阪」、10月12日〜13日の「FOREVER JAPAN in 大阪」、そして来年6月7日〜8日の「OSAKA GET DOWN in 大阪」は僕らが携わってるダンスシーンにとって重要なイベントです。 是非チェックして下さい!あとは、もちろん来年開催のSHIROFES.2026も!! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は第1回目からずっと参加させて頂いてるんですが、世界で見てもこんなダンスフェスは無いです。 ゲストを150名以上招待して行うPARTY、CYPHER、SHOW、BATTLE全てが詰まった3日間。 オーガナイザーのNobuoやイベントスタッフの皆が何ヶ月もかけて作り上げるこの3日間は夢の3日間です。 本当に一回来たらハマるんでまだ来てない人は是非足を運んでみて下さい! POPPIN’ 1ON1「SAMURAI」優勝者 SHOW-GO SHOW-GO ©︎SHIROFES.2025 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。もう楽しかったに尽きるのですが、ただ同時に課題も見えながら戦ったトーナメントという感じで、正直出しきれてはいないという感覚です。また対戦相手もみんなすごいリスペクトがあるダンサーたちだったので、彼らのおかげと、DJの選曲のおかげと、お客さんのおかげで今回の踊りを引き出してもらえたところがあって、自分の力で引き出せてないっていうのが今後の課題ですね。自分でも引き出せていたらもっともっといいムーブできたのにと思うので、本当今回周りに助けてもらっての優勝かなっていう印象です。 ― 今後の活動の展望について聞かせてください。もう死ぬまで自分磨きで、限界が来てもその限界を更新していって、もっとダンスと音楽の神髄のところを見たいという思いがあるので、そのためにもずっとこの旅を続けていきたいです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.には第1回目の時に、大阪のバトルで準優勝してワイルドカードを頂いて出場し初めて弘前城の前で踊らせていただいたんです。当時の僕は今と比べてもっと下手だったのですが、本当に海外のダンサーたちや先輩方も含めてすごく歓迎してくださって、自分の中でもこのような表舞台に立てる1つのきっかけになった大事なイベントです。そして今回この10回目のSHIROFES.でこうやって優勝できたことが僕自身ステージでうるっと来てしまった理由で、本当にもう僕は愛されていますし、それ以上に僕も先輩とか同世代、音楽、カルチャー、ダンスを本当に愛してるんでこういう結果になって本当に良かったです。この状況に自分がいられることが勝ち負けを置いといて、本当に一番良かったなって感じています。