オリンピックの正式種目にもなりアクションスポーツの中で最近注目が集まっている自転車競技「BMX」。BMXはバイシクルモトクロスの略称で現在ではBMXレーシング種目を皮切りに、フリースタイル種目としても「パーク」「フラットランド」「ストリート」などと様々な競技が広まっている。
そして今回注目するのはBMX最初の種目であり「自転車の格闘技」とも呼ばれる、選手が8人一斉にスタートしゴールまでの順位を競う中でコース上にあるジャンプやコーナーセクションでの攻防が観客の目を惹く「BMXレーシング」。この競技の世界最高峰クラスにて世界一を目指し、世界各国のレースに参戦しながら日々トレーニングに励む日本人選手がいる。
それがプロBMXレーサーの中井飛馬(なかい・あすま=22歳) だ。今回はパリオリンピック出場選考もすでに始まっている一方で、来年3月には日本体育大学を卒業し新生活をスタートする彼に来シーズンに向けての意気込みと今後の活動への想い、そして彼にとっての「BMXレーシングとは何か?」を聞いた。
中井 飛馬(以下:A)
東京オリンピックと2021年U23ワールドカップシリーズを振り返って

東京五輪の出場選考を通して感じたことを聞かせてください。
A:東京五輪の開催が決まった時から、年齢的に出場可能なのが分かっていたのでずっと目標にしてきました。そして15歳の頃に全て逆算して、2020年の時点でどのレベルに達していれば東京五輪に出場できてメダルが取れるのかを細かく自己分析し書き出しました。
当時立てた目標は15歳~18歳くらいまで自分のプラン通りに順調に達成できていましたが、19歳の時に世界最高峰クラスであるエリートカテゴリーで戦うようになってから実力が全く通用しなくなり、東京五輪でメダル獲得を目指していたのに大会への出場すら叶いませんでした。
この現実が自分の中で結構大きな「挫折」になっていて、小さい頃は生意気な性格で「俺が(東京五輪で)勝つから!」みたいなことを言っていましたが、その自分の言葉と現実とのギャップに直面しました。
ただ着実に自分がレベルアップはしている実感はありますし、東京五輪にも補欠選手として選手村に入って大会の雰囲気を感じることが出来たのでこの経験はポジティブに受け止めたいと思っています。
同時期にコロナウイルス大流行によって色んな事があったと思います。その変化の中で自分にどんな影響がありましたか?
A:僕は今まで駆け足で生きているような感じでBMXに全力で打ち込んできました。それがコロナ禍で一旦ストップになり、練習はしっかりできていた一方で大会はかなり減ったので自分のモチベーションが落ちることもありました。
でも逆にそのおかげでBMX以外の事にも時間を割くことができて、今までのトレーニング方法や自分の生活習慣などを見つめ直す良いキッカケになりました。また今までBMXしかしてこなかった人生だったので、「BMX以外にもこんなに素晴らしい世界が広がっているんだ」と確認できてBMXライダー中井飛馬としてだけではなく、一人の人間として大きなステップアップができたかなと思っています。
コロナ禍でもトレーニングを続けた結果が2021年U23ワールドカップシリーズチャンピオンの達成だと思います。どんな努力を積み重ねてきましたか?
A:今まではパワーやスピードが自分の課題でした。そのためトレーニングに関してはコロナ禍で日本にいる間、そういった弱点を重点的に強化することができましたし、コロナウイルスが少し収まった2021年の2~3月頃からアメリカに行き今のコーチに変えて練習環境も大きく変わったことがこの大きなレベルアップに繋がったと思っています。

そして東京五輪でモチベーションを貰って、「この舞台で俺も戦いたい!俺の目指している舞台はここで間違いない!」と再確認できました。過去のオリンピックは全てテレビの画面上で観ていたので、今回生でオリンピックを観れたことが一番モチベーションになりましたし、それからシーズンの残りの大会も集中して臨むことができました。
またアメリカにいる間、リオ五輪金メダリストである元アメリカ代表のカーナー・フィールド(以下: カーナー)と1シーズン通して一緒に練習しながら大会を回る機会があり、彼から練習や大会に対する取り組み方や私生活のオンオフの切り換え方など本当に色々教えてもらいました。彼との出会いは自分の中で大きなターニングポイントになり、今でもお世話になっていますが本当に僕のメンターのような存在です(笑)
U23ワールドカップシリーズチャンピオンになった2021年シーズンがあって、今年の2022年シーズンは振り返るとどんなシーズンでしたか?
A:今シーズンは自分にとって実力的にレベルアップすることができたすごく良い年だったと思っています。ただ結果がついてこなかったのは悔しい部分ではありますが、それ以上に今までのように運が良くて結果が出るのではなく、しっかり実力がついてきたことで自分の中で足りなかったパズルのピースが揃ってきているような感覚があります。
あとは自分の詰めが甘い部分やちょっとした失敗を減らしていけばエリートクラスでも全然通用することを実感できた年だったので、自分としてはすごい実りのある年になったと振り返ってみて感じます。特にアメリカの国内シリーズ戦でエリート選手と戦って表彰台に乗れたことは僕にとって大きなことで自信にも繋がりました。

世界最高峰クラスの日本人選手を生み出したこのBMXレーシングとの出会い
中井選手がBMXレーシングを始めたきっかけを聞かせてください。
A:僕は新潟県の上越市出身なのですが、地元で父親がアパレルのお店をやっています。そのお店のお客さんに「息子さんにBMXレースどうですか?」と紹介して頂いたことがきっかけで、家から車で10分ほどのところに当時日本国内でも珍しい大型のBMXレースコースがあったので少しずつ遊びに行きながらBMXに乗るようになりました。僕が物心ついた頃には既にBMXにハマっていて大会にも出始めていましたね。
また本格的にBMXレースをやるようになったのは全国各地に練習に行くようになってからです。特に冬の時期だと新潟は雪が降ってしまってコースに乗れないので、関東や関西に行って練習するうちに国内の色々な大会にも出るようになりました。そして行く先々でいろんなライダーと繋がりが増えていくうちに上を目指すようになっていきました。
国内から世界を舞台に戦うようになったのはいつからですか?
A:海外に行くようになったのも父親の影響です。父親のお店ではアメリカンなアパレルを取り扱っているので父親がアメリカ出張の時に僕も一緒に連れて行ってくれて、仕事の後や合間に現地のレースに出たりしていたのでアメリカのレースカルチャーには小さいころから触れていました。
僕は物心ついた頃からBMXをやっているので、そもそもBMX以外の選択肢を考えたことが無かったですし、幼少から海外に行く経験させてもらった上に負けず嫌いな性格も相まって、昔から本格的にやるからには世界の頂点を目指すという感じでした。
幼少から世界選手権へ毎年出場されてきたと思いますが、何歳から世界のトップレベルで戦える自信や実感が生まれましたか?
A:元々生意気な子どもだったので、良い意味で勘違いしていて何の根拠も無く「いけるでしょ!」と思っていました。高校卒業するくらいまでは本気で世界を取れるという自信があったんですが、大人になってエリートクラスで戦ってなかなか通用しなかったり、東京五輪出場を逃した挫折も味わって現実的な難しさを痛感しましたね。今では毎年、少しずつ結果・実力ともに上がってきているのでどんどん自信が付いてきています。
来春、大学を卒業しプロBMXレーサーを本業とする覚悟

来年大学を卒業して今後はBMXレーサーを職業として活動する上で、何が自分を突き動かす原動力になっていますか?
A:僕は幼少からBMXでやっていくと決めていたので、自分がBMXを本業としてやっていけるかどうかを疑問視したことは無いです。また大会で良い結果が出た時はめちゃくちゃ嬉しいですし、日常生活でも絶対に味わう事のない高揚感がなんとも言えないです。負けた時の悔しさもそうですけど、勝つことで得られるこの感覚をまた味わいたいというのが大きな原動力になっています。
またBMXには色んな関わり方があると思っているので、将来的にはライダーとしてだけではなく、BMXができるフィールド作りや、イベントを開催してBMXを広める活動だったり、BMXと他のカルチャーを繋げることなどいろんな事をやっていきたいです。
自分の人生を通して様々な形でBMXに関わっていきたいと思っていますが、今の自分にできる事はまず結果を追い求めることだと思います。そういう意味ではレーサーとしてのキャリアを終えた後に見据えている自分の理想像に辿り着きたいという思いも大きな原動力です。
BMXレーサーを職業にする中で周りからは何が求められると思いますか?
A:やっぱり周りから求められるのは結果ですね。選手であるからには結果が大事だと思います。カルチャーの中にはカッコよければいいみたいな風潮もあったりしますが、スポンサーさんからお金をもらったり協会から強化費等も出してもらっている以上結果は一番求められるべきだと考えています。その上で自分の持ち味やスタイルが評価されると思うので、まず周りからは結果が一番、その次にSNS等での発信が求められてくると思っています。
中井選手はプロBMXレーサーとしてどんなプロ意識を持っていますか?
A:僕の中では「常に一番良いものを追い求める姿勢」を持つことがプロだと思うので、自分がやっているBMXレーシングに関しては世界一を目指して追い続けるのが当然のことだと思っています。
また僕はインタビュー時の振る舞いや大会以外のSNSでの発信についても同様で、一番良いものを追い求めるという意味で何事においてもこだわりを持ってやるようにしています。

プロBMXレーサーとして活動していく中で自身の活動を通してこんなBMX業界にしたいという想いはありますか?
A:サーフィンとかスケボーも同じ類いだと思いますが、BMXもスポーツでありながらライフスタイルそのものなんです。僕自身も小さいころから朝起きて学校行く前に近くのコースでダートジャンプしたり、学校が終わったらレースコースに乗りに行ったり、常に自分の生活の一部にBMXがあってまさにライフスタイルだったのでスポーツとしてだけではなくライフスタイルとして楽しめる環境を作っていきたいですね。
ここで言うライフスタイルはBMXでライディングするだけでも楽しい、でもBMXを通じて人生が形成されていくということです。ただBMXレースって勝負事なのでしっかり勝負する大会もあれば、一方で他の様々なアクションスポーツにも触れられる楽しいイベントもあったりします。
そういったイベントのおかげで僕も他競技のライダーたちとの交流も多いですし、仲間のスケーターやスノーボーダーがイベントに遊びに来たり、逆にBMXライダーたちでスノーボードしに行ったりもします。みんながBMXを人生のライフスタイルの一部として捉えてくれるような業界作りをしていきたいです。
ちなみに他のアクションスポーツの選手たちとの繋がりもあるのでしょうか?
A:そうですね。同世代ですと、スケートボード男子ストリート種目の堀米雄斗はマネジメント事務所が同じという繋がりから、アメリカで一緒にNBA観戦をしたり食事をしたこともあります。また別種目ですがBMXフリースタイル・パークの中村輪夢は仲良いですね。大体みんな同年代なので彼らの活躍している姿にはとても刺激を受けています。みんなカッコいいので自分もそういう風になりたいって目標にもなりますし、このまま負けていられないっていうモチベーションにもなりますね。
BMXを降りた中井飛馬のオフの姿

BMXがライフスタイルである中、中井選手はSNSを活用して私生活の姿を発信されていますが、オフの時は主に何をしていますか?
A:家でゆっくりするのも好きだし、外に出かけるのも好きです(笑)特に友達とキャンプに行ったりして、自然に触れ合う時間が大好きです。またお酒を飲むことも好きなので休日などは友達と飲んだりもしますし、音楽も好きなのでアーティストのライブに行ったり、、あとは雪国で育ったこともありスノーボードも大好きなので冬の時期には滑りに行ったりしています。
本当に多趣味なんですが、コーヒーも写真も大好きなのでカメラ持って散歩して写真撮ったりと色々楽しんでいますね。
オフの時にリラックスや気分転換のために意識していることはBMXレーシングにどう活かされていますか?
A:オフの過ごし方はカーナーと一緒にいた時に学んだことの一つです。例えば、練習が終わったら気持ちを切り換えてBMXの事を全く考えないとか。カーナーは特に工夫していて自分がゆっくり過ごす家の一階の部屋にはBMXやそのパーツ、ましてやBMXの写真すら置かないように徹底していました。彼からBMXのものが目に入ることで無意識のうちにBMXのことを考えてしまうことを避けるためと聞いてからは僕も空間を分ける技術を得ることができました。
そういう意味では僕は何でも熱中しやすく写真やコーヒーなど全部ハマったらガッツリやるタイプなので、今ではオフの時は時間もBMXも気にせずとことん集中して色々できるようになっていますね。BMXのことを考えすぎるのも自分のパフォーマンスに良くないのでオフの時の切り替えは意識するようにしています。
オフの姿も載せているInstagramは最近グンとフォロワーも増えてきましたが、コンテンツ作りや発信方法で意識していることはありますか?
A:難しい質問ですね(笑) やっぱりBMX関係のフォロワーが多いのでBMXのことを上げた時と、自分自身のことを上げた時とではかなり反応に差があります。だからといってフォロワーのためにBMXのことを上げ続けるのではなくて、BMX以外の自分のことを上げることで人間らしさも見せたいという思いもあります。
先ほどBMXはライフスタイルということを話させてもらいましたが「こうやって俺は人生楽しんでるよ」「俺はこういうことをして普段遊んでるよ」っていうのは伝えたいです。特にキッズライダーたちは練習のことについてたくさん聞いてくれることが多いので「練習だけじゃなくて気持ちを切り替えてたくさん遊んでね」っていうメッセージでもあったりしますね。
そういう意味では中井選手の人間としての魅力もSNS上では意識して発信しているんですね。
A:はい。特に写真の見せ方はこだわりますね。また「自分とBMXがある人生」は意識して見せるようにしています。必ずしもBMXを写したいわけではないのですが、BMXライダーとしての日常。その中で自分の見ている風景だったり、感じた事が自然に伝わればいいなと思っています。
それでもまだまだ理想的な自分の見せ方はできていなくて、他のBMXライダーを始めスノーボーダーやスケーターたちの映像や写真を見てると憧れる部分も多いので、参考にしながらこれからもっと積極的に発信していきたいです。
2年後に迎えるパリオリンピックに向けて

既にパリ五輪の選考は始まっている中、現在力を入れて取り組んでいる事やこれまでのシーズンを踏まえて改善点はありますか?
A:現在は、まだ今シーズン終盤の大会で負ったケガの治療中なので思ったようにトレーニングが出来ておらずムズムズしています。ただ今シーズンの課題は自分の実力が付いてきているのにもかかわらずレースで決めきれないことでした。
例えばスタートが決まってもその後のセクションで失敗してしまったり、予選から準決勝まで完璧だったのに決勝で失敗してしまうといった細かいミスが多かったんです。正直経験不足なだけだと思うのであまり考えすぎずにこのままの調子でやり続けて色んな経験を積みたいと思っています。
あとは海外選手との体格差によるパワー不足も大きな課題ですが今まで3年ほどフォーカスして取り組んできたので少しずつ海外のトップ選手のスピードに近づいてきたかなと肌で感じています。
自分たちでパリ五輪の出場枠を取りに行くために意識していることや準備していることはありますか?
A:自分の環境を整えることですね。ワールドカップや世界選手権に出ている選手って当たり前ですけどみんな並々ならぬ努力をしているので、その中でどうして差がつくのかなって考えた時に、周りのサポートしてくれる人たちや一緒にトレーニングする選手など、どれだけ自分の練習環境が整えられているかが関係してくると思っています。
このような環境面はケガしてる今だからこそ特に整えているところです。資金的な部分を含めてですがしっかり整えて何も心配事が無くただBMXに集中できるようにするため日々頑張っています。
ちなみに来シーズンはどういった目標なのでしょうか?
A:2021年から今までは22歳までが参加可能なカテゴリーのU-23で戦ってきましたが来シーズンから一番上のエリートクラスに上がりカテゴリーが変わります。ただ今シーズンでも既にエリートの選手たちとはレースしているので自分がどれくらいの位置にいるかは分かっています。来年はエリートでもワールドカップで決勝に勝ち上がり表彰台に乗ることが目標です!
中井飛馬にとってのBMXレーシングとは

改めてBMXは中井選手にとってどんな存在ですか?
A:僕の場合は少し特殊だと思いますが、物心付く前からBMXを始めそれからずっとBMXだけをやってきました。そしてBMXを通じて色んな友達ができましたし、BMXを通じて人との関わり方や物事に対する向き合い方を学びました。BMXを通じて海外に行くようになって世界が広がり、色んな文化や街を見るようになって英語も話せるようになりました。
更に悔しい想いや嬉しい想いも全部BMXを通じて経験してきているので本当に僕の人生をリードしてくれているものですし、真剣にBMXと向き合ってきたからこそ色んな大事なことを学べたと思っています。今後は自分で工夫しながらこの経験を色んな事に繋げていけたらベストだなと思います。本当にBMXは僕にとって「人生」です。

中井選手みたいになりたいと思っている子どもたちに向けてアドバイスはありますか?
A:振り返ってみると大変なこともいろいろありましたが、どうやって乗り越えたかを考えた時にやっぱり根本にあったのはBMXに夢中になって楽しんできたということだと思います。僕は本当にこの競技を遊びの延長線でやってきたのでBMXを嫌いになったこともないですし。だから本当にみんなにはBMXを純粋に楽しんで欲しいですね。
そういう意味であえてレースコースだけでなくパークに行ってみたり、少し思考を変えてマウンテンバイクに乗ってみたり、駐車場でも工夫して遊んでみたり、サイクリングで遠出してみるとかなんでも良いんですけど自分次第でBMXの楽しみ方ってどこまでも広がるし、それがBMXの良いところだと思います。遊んで楽しんでいった先に気づけば自分の目標が達成していることもあると思うので本当に楽しんでもらいたいです。
BMXレーサー中井飛馬としての最終的なゴールは何ですか?
A:やっぱりオリンピックで金メダルですね!
今後BMXを広めていく存在にもなると思います。どんなスポーツカルチャーにしていきたいですか?
A:BMXレースって他のアクションスポーツと違ってまだまだ一般の人たちと分断されているというか、BMXレースのことは知られていても近所ですぐ体験できるような場所がなかなか無いんです。またレースコースに関しては作るのにお金も土地も必要なので国内のコースの大半が街から離れた郊外ですし。
今後は東京近郊含めて色んな場所にレースコースを始めBMXを体験できる場所ができるように、そしてコミュニティを作っていきながら日本国内のBMXレースのカルチャーを発展させていきたいです。
最後に来シーズンに向けて意気込みを聞かせてください。
A:今シーズンは結果も良かったですし、それ以上に自分のライディングが成長した一年だったので、来年はこれまで以上にレベルアップしていくので結果を楽しみに待っていてください!!
あとはSNSやYouTubeももっと発信していきたいと思っています。BMXレースってライブ配信や大会結果でしか見ることがないと思うので、僕たち選手の活動の裏側みたいなところもみなさんに届けていきたいと思っていますので楽しみにしていて欲しいです。
中井飛馬プロフィール

2000年6月24日生まれ。新潟県上越市出身のプロBMXレーサー。5歳のとき新潟県上越市金谷山にてBMXレースと出会う。11歳の夏、世界選手権で初めて決勝進出を決め念願であったワールドゼッケンを獲得した。その後、12歳で本場アメリカの強豪チームにスカウトされ海外へ転戦を始める。2019年にはエリートクラス1年目ながら全日本選手権で優勝。2021年には日本人で初めてUCIワールドカップシリーズのU23シリーズチャンピオンに輝く。
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dance「人生よりダンスの方が大きい」次世代を牽引する若き才能「龍と勇太」インタビュー2025.09.17キッズ時代からこれまで、ストリートダンスシーンで目覚ましい活躍を見せる二人の若き才能がいる。Red Bull Dance Your Style 2023 Japan Final で優勝を果たした龍と、龍と共にWORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024で高校生世界一に輝き、先日Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalでも優勝して日本代表に選出された勇太だ。 彼らは「龍と勇太」というチームとしてアニソンダンスバトル全国大会で史上初の2連覇を飾るなど、その名を轟かせている。ジャンルに捉われない唯一無二のスタイルを追求する龍と、Popを軸にミュージカリティと遊び心溢れるダンスで観る者を魅了する勇太。彼らの活躍はダンスシーンに留まらず、勇太のポカリスエットCM出演など、多方面で注目を集めている。 FINEPLAYは、今最も勢いのある彼らにインタビューを実施。その卓越したダンススキルと魅力的なキャラクター、そしてストリートダンスやA-POPダンスカルチャーへの深い情熱を深く掘り下げていく。SNSやCMで彼らの存在を知り、ダンスカルチャーに興味を持った読者の方々に、彼らの魅力をお届けする。 「優勝以外許されない」快挙と躍進の背景にあった二人の思い -勇太さんは先日Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalで優勝されました。龍さんも2年前に同じタイトルを獲得されています。この立て続けの快挙について、お互いへの率直な感想をお聞かせください。 勇太:2年前に龍が優勝したので、今回声をかけてもらって出場する以上、優勝以外は許されないと思っていました。プレッシャーという感じではなかったですが、「龍が優勝したから俺も優勝するだろう、それしかないだろう」という感覚でした。負ける想像は一切しなかったので勝ててよかったです。 龍:勇太が出るって決まった時点で、もう絶対勇太が優勝すると思っていました。自分が優勝した時もRed Bull Dance Your Styleは世界大会で注目度の高いイベントだったのでめちゃくちゃ嬉しかったし、勇太が優勝した時もすごい嬉しかったです。 ―勇太さんはバトル以外にも幅を広げてポカリスエットのCMにもご出演されていますが、この活動を通して感じたことはありますか? 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龍:僕は趣味感覚でブレイキンをやっているので、体を動かしたくなったらブレイキンをやって、一日の終わりに近所で夜風に当たりながらHIPHOPの練習をするのが好きです。とにかく体を疲れさせたくて、生きてる実感が欲しくて練習をやっています(笑) 勇太:僕は一人では練習しないです。週一固定でレッスンに通っているのと、とにかく予定を入れたいタイプなので、誰かと練習する予定をとにかく詰め込んでいます。1日に3つ練習をはしごして周ったりすることもあります。一人で練習しようとするとうっかりYouTubeを見て時間をつぶしてしまったりするので、誰かと一緒に踊り合うのをやっています。ブレイキンはもう練習していません(笑) photo by ちゃんじゃ ―お互いのリスペクトポイント、頼もしいポイントがあれば教えてください。 龍:勇太はダンスが好きだという気持ちと、Popが好きだという気持ちで、ブレずにまっすぐダンスをしているところがめっちゃかっこいいと思います。ふざけているようで、すごく真面目なところもいいです。 勇太:龍はスケジュールが忙しい中でもダンスに対して一番時間を割いているので、ダンスへの気持ちが熱いです。僕はダンスが圧倒的な第一位でダンスにしか時間を割いていませんが、龍はセルフプロデュース能力やSNSでの見せ方、自分をどう一般の人に見せるかという部分のこだわりがしっかりあると思います。 あとは気持ち悪いほどオタクな部分、ダンスに対しても気持ち悪いほどの愛があって、そのキモさが良いです。人間はかっこいいとか上手いとかが行き切ると気持ち悪くなるもので、龍は全部行き切っていると思います。良いプライドの高さと良い自信の持ち方、そして自分への考え方を持っているのが良いです。 photo by AYATO. ダンス以外のプライベートにも垣間見える二人の魅力 ―龍さんのダンス以外のオフな部分で、リフレッシュはどのようにされていますか? 龍:僕は大学に通いつつ、ダンスの仕事やトークの出演も多くて、趣味のアニメ、そしてプライベートの練習、この4つの軸で生きています。基本的には大学や仕事で動けない時のストレスをダンスとアニメで全て打ち消している感覚です。アニメもダンスと同じように好きな時に見て楽しんでいます。 ―勇太さんはラーメンを出汁やトッピングから作ると伺いましたが、どのくらい時間がかかりますか? 勇太:ラーメンは作るものによりますが、2日くらいかかります。長いものだとスープで1日かかることもあります。スープを作る日は外出すると焦げちゃうので、15分や10分おきに混ぜなければいけなくて丸一日時間がかかります。友達や先輩に食べに来てもらうことも多いですね。一番好きなのは煮干しラーメンで、そこら辺の店より美味しい自信があります。 ラーメンを食べに行くのももちろん好きで、練習場所に応じて大体2〜3件ラーメン屋の候補が出てくるくらい通っています。イベントの予選前とかでも一人でラーメンを食べに行くこともよくあります。 シーンの最先端で活躍し続けてきた二人が語るカルチャーへの思い photo by ちゃんじゃ ―ダンスを通した活動で、ダンスカルチャーにどう貢献したいか、どのような思いで活動されていますか? 龍:A-POPバトルとストリートバトルの両方に出ていますが、どちらも楽しいから出ています。でもそのダンスの面白さを一般の人に伝えるのは難しいことだと感じています。自分たちがダンスは楽しいということを分かりやすくしたり、動画にすることで他の人にも楽しんでもらえるようにしたいと思っています。純粋にバトルを楽しむことと、それをエンタメに昇華することを意識しています。 勇太:A-POPバトルには友達に会いに遊びに行く感覚で出ています。アニソンダンスバトルに出ている人たちがお互いに刺激を与え合い、シーンがどんどん大きくなってレベルが上がっていったらいいなと思っています。 Popのバトルは、世界大会など大きい大会がたくさんあるので、「チャレンジャーとしてどれだけ爪痕を残せるか」というマインドで挑んでいます。僕はPopのダンスが一番好きでかっこいいと思っていますし、Popの歴史も好きなので、先輩方にどれだけ認めてもらえるかを目標にしています。結果が出なくても、言葉をかけてもらえると嬉しいです。最終的にはPopシーンでトップを取り続けたいですし、バトルに出ている時が一番ヒリヒリして楽しいですね。 Popは他のジャンルに比べて年齢の力がすごいんです。ブレイキンや他の競技には引退という言葉がありますが、Popはそこまで体を動かさなくてもいいので、どれだけ年を重ねても一生上手くなり続けられるジャンルです。だからこそ渋さが出せる先輩達が強くて、その牙城を若手がどう崩すかが今の大きな壁なのですが、他の人より若いうちにこの壁を超えてやりたいという思いがあります。今も最年少記録をいくつか持っていますがもっと大きい大会でたくさん記録を更新していきたいです。 また、ストリートやオールスタイルのシーンの中には、自分に憧れてくれているキッズ達もいるので、その子達にどれだけ夢を見せられるかというところも意識しています。 photo by AYATO. ―A-POPを含め、ダンスシーンがもっとこうなって欲しいと感じる部分はありますか? 龍:A-POPシーンの上の層がストリートに対してもっと意欲的になって、どんどんレベルアップしてほしいです。上が育つと下も育つので、もっと次のレベルを目指してほしいです。また、ストリートから来てくれるキッズの子が増えているので、彼らを引っ張って、A-POPの面白さをストリートにも広めていけたらと思います。 HIPHOPバトルではあまり勝てるタイプではないんですが、もっとクリエイティブというか、色々なものを受け入れやすくなったら日本のダンスシーンが面白くなるのではないかなと思います。とはいえ不満があるわけではなく、結果よりも自分がどう踊るかに今後も焦点を当てていきたいですね。 photo by AYATO. 勇太:A-POPシーンの人もみんなストリートのシーンが本場と考えているので、ダンスの部分に対しての愛をA-POPシーンでもっと表現できたらいいなと思っています。アニメ愛や声優愛は素晴らしいんですが、ジャッジが来た時に「ダンスへの愛ももっとあったらいいね」と言われることが多いです。アニソン愛そのままに、ダンスにも愛を向けられるともっと面白い空間になると思います。 ストリートのシーンは、A-POPシーンに比べてイベント数が少ないと感じています。大きいイベントはたくさんあるんですけど、ダンサーはそのどれかに焦点を当ててバトルに出場していることが多いです。それ自体はめちゃくちゃいいことで、一つ一つのイベントの熱量が高くなって最高に楽しいんですけど、そのイベントの数がもっと増えてくれたら嬉しいです。 あとは、ブレイキン以外のクルーバトルイベントが少ないとも感じています。コンテストとして同じジャンル同士で組むクルーは多いんですが、バトルクルーはブレイキン以外で少ないと感じているので、他ジャンルの新しいクルーバトルイベントが増えてくれたらいいなと思います。もうジャンル関係なしにごちゃまぜで「こいつらがバトル最強だ」みたいなクルーが増えていっても面白いんじゃないかなと思っています。 どのシーン間でもライバル関係みたいなものはたくさんあってよくて、その中で皆それぞれこだわりがあって最高だと認め合えればめちゃくちゃいいと思います。コミュニティ同士が独立せずに、もっと色々な交流ができたらいいと思っています。 ダンスに人生をささげた二人の目指す未来 photo by AYATO. ―将来、どのようなダンサーを目指していますか? 龍:ストリートシーンでも勢いを殺さずに自分の踊りをやり続けたいなということと、ダンスをもっとエンタメとして一般の人にダンスの楽しさを分かりやすく伝え、広めていくことを続けていきたいです。プロの活動としては音楽アーティストのバックダンサーや振付師が主流で、ダンサーがメインに立って評価されることってめちゃくちゃ少ないと思っています。だからこそもっとダンス自体が評価されるような活動をしていきたいです。例えば、ダンスバトルがテレビ中継されるような社会になったら、ダンサーがスポーツ選手のようにスポットライトを浴びると思うので、それくらいのことが実現できるように世の中にしたいですね。 photo by AYATO. 勇太:プロ野球選手やプロサッカー選手のような年俸制で活動できるような夢のある話が、ダンサーの世界にもあればいいなと思います。今のPopの人たちはダンス一本で稼ぐのが難しくて、振付やメディア露出などダンス以外にもマルチに活動してようやく稼げるっていうのが多いと思います。なので将来的にはPopでもダンス一本で稼げるようにしていきたいです。ポカリスエットのCMに出演したこともそうですが、これからもダンスを通じて誰もやってないことを成し遂げたいです。 あと、ダンスはもちろんカルチャーがあっての仕事なので、このカルチャーを作ってくれた方々やシーンを繋げていくことに貢献したいという気持ちが一番強いです。メジャーの仕事をするようになるとバトルに出なくなる人が多いですが、僕はバトルが好きでダンスを始めたので、バトルでも最前線で活躍し続けて、あくまでバトルをメインとしながら他のこともいろいろやっていきたいです。 photo by ちゃんじゃ ―お二人にとってダンスとはどのような存在ですか? 龍:分かりやすく言うと「趣味」です。楽しいことを仕事にしたいという願いが実現しているので、極論本当にただの趣味っていう感じです。この楽しい趣味を色々な人に共有したいっていう気持ちですね。 勇太:よく言うことですが、人生よりダンスの方が大きいです。「人生の中の何割をダンスが占めている」のではなく、ダンスがベースにあり、その上に付属してあるものが人生という感じです。「ダンスの一部分が俺」だと思っています。 「龍と勇太」プロフィール 龍(下)と勇太(上) 龍 3歳でバレエとジャズダンスを始め、6歳でストリートダンスに出会う。バトルを中心に活動している「龍と勇太」や、A-POP CREW「サンセットレーベンズ」としても好成績を残し続けている。また、独創的な世界観を持つHIPHOPチーム「EcRaip」や、キッズダンス界隈を賑わせているメンバーで構成された「DESCARADOS」のリーダーとしても活動中。マイナビDANCEALIVE 2023 HIPHOP部門 BEST8、Redbull Dance Your Style Japanでも優勝するなど確かなダンススキルを持ち、ジャンルに捉われない唯一無二のスタイルを貫く。アニメと声優さんとメロンパンが大好き!2022年、高校1年生にしてREAL AKIBA BOYZに加入。 【戦績】・Red Bull Dance Your Style Japan 2023 Japan Final 優勝・ALL JAPAN SUPER KIDS SOLO BATTLE 2017 関東 U-12 優勝・Soulm8 SOLO DANCE BATTLE 2017 FINAL U-12 優勝・COLOSSEUM CLOUD vol.3 1on1 freestylebattle 優勝・あきばっか〜のVol.22七周年SP 優勝(龍と勇太)・マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2020 KIDS TOHOKU CLIMAX 準優勝・マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2020 KIDS FINAL BEST4・マイナビDANCE ALIVE 2023 CHARISMAX Ⅰ HIPHOP部門 優勝・マイナビDANCE ALIVE 2023 HIPHOP部門 BEST8 【コンテスト】・ICE CREAM JAPAN DANCE CONTEST U-12 ソロ部門 優勝・JUMP HIGH CONTEST U-12 ソロ部門 優勝・Soulm8 DANCE CONTEST 関東 U-12 ソロ部門 優勝 勇太 Pop、Animation を軸に磨き上げたスキルに加え、ミュージカリティと遊び心いっぱいのダンスで観るものを魅了するファンキーモンキー。WORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024にて優勝し見事高校生世界一に輝く。マイナビDANCEALIVE キッズサイド5回のFINALISTを経験し、LAで行われた世界大会Freestyle Sessionでは、世界各地から参加した猛者達と戦い2年連続BEST8に輝く。2025年にはRed Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalにて優勝し、日本代表に選出。武蔵とのチーム「Rampagers」では全国のキッズダンスコンテスト優勝を総なめに。龍とのチーム「龍と勇太」ではアニソンダンスバトル全国大会でチーム史上初の2連覇を飾る。他にも、超個性的同世代クルーの「DESCARADOS」やBeatboxer JUNとの異色Tag「CUBE」として、ダンス界のみならず色々な場所で活躍中。ラーメンを出汁やトッピングから全て作るのが趣味。 【主な出演】ポカリスエットCM 「君はきっと、誰かの太陽。」 【戦績】・Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Final 優勝・WORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024 Highschool 3on3 優勝・あきばっか〜の vol.22,30,31,32 優勝・Freestyle Space 2023,2024 優勝・マイナビDANCEALIVE FINAL KIDS 2023,2024 BEST4・Freestyle Session WORLD FINALS 2023,2024 BEST8・Battle BAD 2024 POP BEST8・OLD SCHOOL NIGHT vol.25 POP BEST16・DANCE VISION vol.10 Freestyle 2on2 BEST8・DOG EAT DOG 2024 BEST4 「龍と勇太」出演イベント情報 「龍と勇太」の龍は自身が所属している「REAL AKIBA BOYZ」が主催するワンマンライブ「REAL AKIBA BOYZ ONEMAN LIVE〜 ぼくらのマスターピース 〜」に出演。2025年10月4日(土)に東京体育館にて開催される。詳細は記事最下部のイベント情報を要チェック。 イベント情報:「REAL AKIBA BOYZ ONEMAN LIVE〜 ぼくらのマスターピース 〜」日程:2025年10月4日(土) OPEN 15:30 / START 16:30場所:東京体育館出演:REAL AKIBA BOYZ / REAL AKIBA JUNIORZ / REAL AKIBA BANDゲストアーティスト:RHYMESTER、fhána、喜矢武 豊 (ゴールデンボンバー)協賛:日活株式会社、株式会社エポスカードフードコート企画:脳汁横丁チケット情報:記事最下部リンクより ゲストアーティスト
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surfMIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 QS2000/Pro Juniorが静岡県御前崎市ロングビーチで開催!2025.09.152025年9月3日から7日まで、静岡県御前崎市ロングビーチで「MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 QS2000/Pro Junior」が開催された。今大会は4回目を迎え、プロジュニア部門も同時開催。来シーズンのCS出場権やWorld Junior代表枠をかけた、選手たちにとって重要な戦いとなった。大会は波のコンディションを考慮し、2日間でプロジュニアが行われ、その後にQSが実施されるスケジュールで進行した。 安室丈 WSL御前崎プロ:shujiizumo 地元の声援に応えた佐藤李が優勝 WSL御前崎プロ:shujiizumo プロジュニアウィメンズのファイナルには、佐藤李、松岡亜音、鈴木莉珠、松野杏利の4名が出場。序盤は松岡亜音が2本のライディングをまとめリードを奪ったが、後半にかけて地元、佐藤李が序盤で決め切れなかった技を修正し、得点へと繋げてトップに浮上した。松野杏利も終盤にリズムを掴み反撃を試みたが、あと一本届かず。見事、佐藤李が地元で栄冠を手にした。 松岡亜音 WSL御前崎プロ:shujiizumo 佐藤李 WSL御前崎プロ:shujiizumo 序盤のリードを守り切り、佐藤利希がプロジュニア初優勝 WSL御前崎プロ:shujiizumo プロジュニアメンズのファイナルには、佐藤利希、渡辺壱孔、岡野漣、Dylan Wilcoxenの4名が進出。佐藤利希は大会を通じて意識してきたスタートダッシュをファイナルでも実行し、1本目で4.00ポイント、続く2本目で5.83ポイントをマークしてトップに立った。中盤には渡辺壱孔と岡野漣も5点台をスコアして追い上げたものの、あと一本が伸びきらず。最後までリードを守り切った佐藤利希が、嬉しいプロジュニア初優勝を手にした。 渡辺壱孔WSL御前崎プロ:shujiizumo 佐藤利希 WSL御前崎プロ:shujiizumo リズムを掴んだ野中美波、2本連続の高得点で優勝 WSL御前崎プロ:shujiizumo ウィメンズQS2000は大会4日目からスタート。Round of 32はサイズのある波の中で行われ、その後のサイズダウンというコンディションの変化にも対応しながらの戦いとなった。ファイナルは野中美波と鈴木莉珠の一騎打ち。鈴木莉珠は左側のバンクを選び、1本目から4.50ポイントをスコア。対する野中美波は正面のバンクを選んだ。インタビューで「試合の前半が大事」と語っていたが、ファイナルでは1本目の波でフィニッシュを決めきれず、前半は苦しい展開が続いた。しかし中盤、待ち続けた野中美波の前にサイズのある綺麗な波が入り、6.67ポイントを獲得。さらに沖に戻るとリズムを掴んだかのように再び同じような波を引き寄せ、6.50ポイントを重ねてトップに浮上した。追いかける立場となった鈴木莉珠は波を待つもチャンスは訪れず、そのまま試合終了。見事、野中美波が優勝を飾った。野中美波は9月末にポルトガルで開催されるCS「EDP ERICEIRA PRO」への出場を予定。来季のCSクオリファイ、そしてCSでのクオーターファイナル以上進出を目標に掲げている。 野中美波 WSL御前崎プロ:shujiizumo 小林桂、圧巻の安定感で2連覇達成 WSL御前崎プロ:shujiizumo メンズは大会2日目の午後からスタート。台風の影響で目まぐるしく変わるコンディションの中、ファイナルはサイズが下がり、さらに風の影響を受ける難しい状況で行われた。対応力が試された今大会、ファイナルに勝ち残ったのは小林桂と安室丈。いずれも国内外で豊富な経験を積んできた2人の対決となった。小林桂は自分のスコアを出せるポジションをすでに見極めており、ファイナルでも迷うことなくそのポジションで波を待機。スタートのホーンと同時に乗った1本目で6.00ポイントをマークした。その勢いを保ちながらライディングを重ね、7本目には6.17ポイント、さらに14本目にはレイバックのワンマニューバーで6.83ポイントをスコア。ガッツポーズを見せるほど手応えのあるライディングで会場を沸かせた。一方、追う立場となった安室丈は1本目で4.60ポイントを出したものの、なかなかスコアを伸ばせる波を掴めず。12本目に4.67ポイントを重ねたが逆転には届かず試合終了。ディフェンディングチャンピオンの小林桂が、見事2連覇を達成した。今年からリージョンを移した小林桂はインタビューで、この後のQS6000田原、そして宮崎と全ての大会にも出場する予定だと語った。 小林桂 WSL御前崎プロ:shujiizumo Pro Junior Women's WSL御前崎プロ:shujiizumo 優勝:佐藤李2位:松岡亜音3位:松野杏利4位:鈴木莉珠 Pro Junior Men's WSL御前崎プロ:shujiizumo 優勝:佐藤利希2位:渡辺壱孔3位:岡野漣4位:Dylan Wilcoxen(INA) Women's QS2000 WSL御前崎プロ:shujiizumo 優勝:野中美波2位:鈴木莉珠3位:池田美来、Hana Bakker Men's QS2000 WSL御前崎プロ:shujiizumo 優勝:小林桂 2位:安室丈3位:金沢呂偉、Raphael Castro(USA) サイドコンテンツではUrban Sports Camp in Omaezakiが開催! USC御前崎:shujiizumo 9月6日(土)サイドコンテンツとして今年で3年目となる「Urban Sports Camp in Omaezaki」が同会場にて開催された。「ストリートカルチャーを世界に」をテーマに掲げ、ダブルダッチ、フリースタイルフットボール、フリースタイルバスケットボールのアスリートで結成されたチーム「F.B.D.」によるショーケース、体験会が行われた。 USC御前崎:shujiizumo 6日は天候に恵まれ青空の下、「F.B.D.」によるスペシャルパフォーマンスが披露された。御前崎市出身のフリースタイルフットボーラーYu-toをはじめ、レッドブルアスリートのYu-ri、フリースタイルバスケットボーラーのRIKU、NESS、プロダブルダッチチームMillennium Collectionからikkyon、ASUKI、KENTOが参加し各カルチャーの若手の精鋭が御前崎を沸かせた。 USC御前崎:shujiizumo パフォーマンスが終わった後はフリースタイルフットボール、フリースタイルバッスケットボール、ダブルダッチの3競技の体験会が開催。来場した家族連れや、サーファーをはじめ、ブースへの出展やイベント関係者たちも含め、老若男女がアーバンスポーツを体験。 USC御前崎:shujiizumo 即興の体験会コンテンツのゲームも行われ、参加者たちは技が成功すると満面の笑みを浮かべ、初めて触れるアーバンスポーツを楽しんだ。体験会が終わると参加者全員にアーバンスポーツキャンプ限定の缶バッジが配られ、子供たちは嬉しそうに受け取った。 MIDAS CAPITAL OMAEZAKI Pro 2025 開催概要 日程2025年9月3日(水)~9月7日(日)会場静岡県御前崎市ロングビーチ主催WSL御前崎プロ実行委員会公認WSL/ASIA(APAC)後援静岡県/御前崎市/御前崎市商工会/御前崎市観光協会協力(公社)日本サーフィン連盟静岡2区支部/御前崎ローカルサーフコミュニティ/(一社)御前崎スマイルプロジェクト競技種目・QS2000 Men’s/Women’s・PRO JUNIOR Men’s/Women’s
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others日本最大級“入場無料”のアーバンスポーツの祭典 「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25」が今年も開催決定!2025.09.03今年も、2022年から開催されている「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL」を来たる2025年11月15日(土)・16日(日)の2日間にて横浜赤レンガ倉庫で開催することが決定した! 本イベントは、アーバンスポーツ競技と、そのスポーツの原点とも言えるストリートカルチャーが一堂に会し、「観る・体験する・楽しむ」要素が満載のスポーツフェスティバルで、昨年度は6.5万人が来場数を記録。 4回目の開催となる今年は、2023年開催時に登場したフリースタイルフットボールが再び加わり、スケートボード、ブレイキン、BMXフラットランド、ダブルダッチ、パルクール、パルオニ、3X3とあわせた全8種目に、国内外で活躍する選手の登場が予定されている。その他、大人から子どもまでアーバンスポーツを気軽にチャレンジできる体験会や、ファッションやアイテムが勢揃いのストリートカルチャーマーケット、そして同時開催される横浜赤レンガ倉庫初のアメリカンフードフェス「ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ’25」など、2日間に収まりきらない盛りだくさんの企画が用意されており過去最大の盛り上がりが見込まれている。 コンテンツラインアップ 【アーバンスポーツ】 スケートボードパークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード。その中でも日本人選手が世界のトップレベルで活躍している、街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競うストリート種目を実施。 © Yoshio Yoshida/YUSF ブレイキンダイナミックでアクロバティックなストリート発祥のダンスで「ブレイクダンス」とも呼ばれる。1970年代にアメリカのニューヨークで生まれたヒップホップカルチャーの一つで、80年代にヨーロッパや日本にも広がり世界中へ広まった。ストリートから始まったブレイキンは近年若年層に人気のアーバンスポーツとしても注目を集めている。 © Ayato Nishimura/YUSF BMXフラットランドランプやレールなどの構造物を使用せずに平らなステージでBMXを操る競技で「自転車でまるでダンスをしているかのように巧みに乗りこなす競技」とも言われる。 © Jason Halayko/YUSF ダブルダッチ2本の縄を操り、アクロバットやダンスなどで跳び越え魅せるストリートスポーツ。NYからその文化は拡まり、現在では、世界各地でトップクラスのコンテストが行われており、幅広い年代がプレイしている。高速ステップや、ダイナミックなアクロバット、一糸乱れぬ阿吽の呼吸が見どころ。 © Ayato Nishimura/YUSF パルクール走る・跳ぶ・登るの基本動作に加えて、壁など構造物を活かして飛び移る・飛び降りる・回転して受け身をとるなどダイナミックなアクションが魅力のスポーツ。 © Ayato Nishimura/YUSF パルオニパルオニとは「パルクール鬼ごっこ」のことで、競技の専門性によらない、誰でも行う「あそび」を競技化した究極の鬼ごっこスポーツ。 © Kazuki Murata/YUSF フリースタイルフットボールサッカーのリフティングやドリブルなどの技術を、魅せるパフォーマンスとして昇華させたフリースタイルフットボール。世界で活躍する日本人選手が多く、激アツな対戦に期待大。 © Hikaru Funyu/YUSF 3x3「3x3」とは、国際基準のルールに基づいて行われる、攻守の切り替えの速さ、1対1の駆け引きが魅力の3人制バスケットボール競技。10分1本勝負、または21点先取のKO方式で、ひとときも目が離せないスピード感に要注目。 © Kazuki Murata/YUSF アーバンスポーツ体験会知らないスポーツだからこそ、この機会に「アーバンスポーツ」にチャレンジしてみよう。もしかしたら、楽しすぎてハマっちゃうかも。やって楽しめるのもYUSF ’25ならでは。※実施予定種目は調整中です。 © Yoshio Yoshida/YUSF 【カルチャーマーケット】 アーバンスポーツを「観る・体験する」はもちろん、ファッションやカルチャーを体験できるショップやブースなど、盛りだくさんのラインアップを取り揃える。 © Hikaru Funyu/YUSF© Jason Halayko/YUSF 同時開催イベント 【 ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL 】 「ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ’25」は、アメリカを代表するフードが味わえる横浜赤レンガ倉庫の新たなフードイベント。スケートボードやBMX、ブレイキンなど多くのアーバンスポーツの発祥となっているアメリカならではのフード&ドリンクを楽しめるキッチンカーが出店し、迫力満点のアーバンスポーツ観戦とともに、食を通じてこれまで以上にストリートカルチャーを体感できる。 アメリカンカルチャーに染まる2日間、横浜赤レンガ倉庫で、ご家族や友人と“食×スポーツの秋”をお楽しみあれ。 【名 称】 ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ’25(略称 AAFF ’25)【会 期】 2025年11月15日(土)・16日(日) ※雨天決行、荒天時は中止いたします【営業時間】11:00 ~ 20:00(ラストオーダー 19:30)【入場料】無料 ※飲食代は別途【会 場】 横浜赤レンガ倉庫 イベント広場(神奈川県横浜市中区新港1-1)【主 催】 YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25 実行委員会【特設サイト】記事最下部の関連リンクから※全飲食店舗・フードメニューの詳細は後日公開予定です 開催概要 © Ayato Nishimura/YUSF©Yoshio Yoshida/YUSF 開催名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25(略称 YUSF ’25)会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)日程・時間:2025年11月15日(土)・11月16日(日)両日ともに11:00〜20:00(予定)※雨天中止。競技の開始・終了時間は各競技によって異なります。詳細は後日公開いたします。入場料:無料 ※飲食や物販代金は別途必要。一部、有料の体験コンテンツあり。主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ’25 実行委員会(株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ)共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局協力:一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ /株式会社HANDOFF
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danceFULLCAST RAISERZ|D.LEAGUE 24-25シーズン最下位転落と上昇の決意2025.08.18D.LEAGUE(※)のチームであるFULLCAST RAISERZ(フルキャストレイザーズ)は、これまでD.LEAGUEのチャンピオンシップ出場の常連チームと言われていた。なかでも2021-22シーズンではレギュラーシーズンで総合首位となり、チャンピオンシップでは準優勝を獲得するなど、初期から強豪チームとして存在感を示していた。しかし、D.LEAGUE 24-25シーズンはチームの歯車が狂い最下位に転落するという前代未聞の結果となった。シーズンを終えて率直な感想と今後の決意についてディレクターのKTRに話を訊いた。 過去最低順位を記録した24-25シーズン - 24-25シーズンもお疲れ様でした。初めて成績が振るわないシーズンを迎えたことになりましたが、率直な感想をお聞かせください。 KTR:一言で言えば「悔しい」シーズンでした。過去最低の14位という結果で、今までチャンピオンシップ常連だったレイザーズとしては、勝利した試合が1勝のみという結果は本当に悔しかったです。シーズン中は練習の雰囲気も苦しい時期があり、「なぜ勝てないんだろう」という迷いもありました。新ルールへの対応がうまくできなかったことがひとつの要因にありますが、その他のことについても、今振り返るともっと改善できたことがあったと感じています。その一方で、この悔しさや苦しさがあったからこそ、支えてくれる人たちの存在の大きさにより気付けたシーズンでもありました。ファンミーティングやイベントでファンの方々と会う機会が多く、彼らが常に「レイザーズが勝っているよ!」と信じ、声をかけ続けてくれたことは、決して当たり前ではないと改めて感じました。スポンサー様やスタッフの方々の支えも含め、「経験は宝」という言葉を強く実感したシーズンになりました。 D.LEAGUE 24-25 最終ラウンド ディレクターとしての2年間と覚醒 - ディレクターに就任されて2年が経ちました。以前、前ディレクターのJUNさん以上の成績を残したいとおっしゃっていましたが、ディレクターとしての葛藤はどのようなものがありましたか? KTR:正直なところ、就任当初の1年目はプレッシャーを感じる余裕すらなかったです。何がディレクターの仕事なのかも分からず、とにかく目の前のことを日々乗り越えることに精一杯でした。2年目でようやく仕事の内容や役割が分かり始めましたが、今振り返ると、当時の僕の意識は未熟だったと感じます。今の方がはるかに責任感を強く感じています。この責任感が生まれ始めたのは、24-25シーズンの後半戦でした。チームの雰囲気が悪く、メンバー間で衝突があった時、「この環境を作っているのは自分だ」と強く感じたんです。メンバーの衝突すらディレクターの責任だと。その時、「俺は何をやっているんだろう」と自問自答し、メンバーに心を開いて自分の想いを伝えました。「優しく接することが、もしかしたら皆にとっては甘えになって、仕事ではなく仲間内の感覚になっていたかもしれない。本来のDリーガーとしての練習の質や環境はこれで良いのか?」と。その辺りから練習内容を細かく変え、メンバーもより一層前向きに取り組んでくれるようになりました。その時に初めて、ディレクターの重要性を痛感しましたね。 JUNさんが築き上げてきたレイザーズの凄さを、より深く理解できるようにもなりました。JUNさんのチーム作りや、先頭に立ってチームを引っ張る強い意思は、今の自分に足りないものだと感じました。レイザーズのブランディングにおいても、JUNさんのやり方は間違っていなかった。JUNさんのやり方やチームブランディングを、僕なりにシフトしていこうと考えましたが、今は自分の軸はブレずに、改めてJUNさんが築き上げてきたスタイルの強みを活かし超えていく事が重要と考えています。ディレクターの仕事は、チームプロデュースも担当します。メンバーを頼る部分もあれば、スタッフとの話を全てメンバーに伝えるわけでもない。メンバーの意見を聞きすぎると迷いが生じることもあり、一人で抱え込むことが多かったです。プレイヤーとしても活動しているので、思考が追いつかない時もあり、正直投げ出したくなることも多々ありました。ただ、そんな中でディレクターとしてどう進むべきか、新たな気づきを得られたことは間違いありません。 課題と改善点|次シーズンへのコミット ― D.LEAGUE25-26シーズンに向けて具体的な課題感や改善点についてはいかがでしょうか? KTR:一番の課題は、チーム全員が「一つのことに意思を向ける」ということです。これはディレクターが背中で示していかなければならない部分であり、勝利だけでなく、D.LEAGUE全体を盛り上げるという意識も重要です。24-25シーズンは勝てなかった理由としてルール変更に僕たちが最後まで対応できなかったと感じていますが、最も大きな理由はD.LEAGUEにコミットしきれていなかったことだと考えます。KRUMPという自分たちの表現したいものを追求しすぎて、D.LEAGUEのルールや駆け引きに対応しきれていなかったと感じました。例えば、KRUMPの比率を80%ではなく60%に抑え、新たな要素を取り入れてバランスを取るべきでした。試合ごとの作品テーマや戦略も、今思えばもっと工夫できたはずです。 僕たちが表現したいものはステージ上でお見せできたと思いますが、それが“勝つため”に120%活かされていたかと言われると、そうではありませんでした。「自分たちがKRUMPを通じて認められたい」という意地やプライド、迷いがあったように感じています。メンバーのマインドについては、勝ちへの貪欲さは皆持っていたと思いますが、D.LEAGUEにかける熱量のバランスが異なっていたメンバーもいたと感じています。全員が最高の熱量を持っていれば相乗効果が生まれ、「あいつが頑張っているから俺も負けてられない」という意識が生まれます。チーム結成から5年が経ち、その意識がなあなあになってしまっていた部分もあったと感じています。ただその原因は、ディレクターである僕がしっかり示せていなかったことにあると猛省しています。例えば、レイザーズのYouTubeチャンネルでは現在新メンバーオーディションの様子を配信しているのですが、元メンバーであり、オーディションに参加しているTAICHI(Tiny Twiggz)から「正直生ぬるいメンバーもいるように思う。俺は全員本気のメンバーとやりたい。」という言葉を言われて自分の中でも深く考えたんですよね。練習の質や時間の使い方にも問題があったし、今後の具体的な改善点は明確にわかっています。 オーディションの様子 Dリーガーとしての5年間|困難を乗り越える原動力 ― ご自身はDリーガー以外にもアーティスト活動など様々な領域で活動をされ、ダンサーとしてのライフワークバランスも難しいと感じますがDリーガーを続けていられる理由は何だと思いますか? KTR:難しい質問ですね‥。なぜ続けられるかというと、シンプルに「ダンスが好きだから」だと思います。もちろん辛いと思うことはありますが、本当に辞めたいと思ったことは一度もありません。正直、休みたいと思うことはあっても“この環境が当たり前ではない”と常に感じているから、Dリーガーを辞めるという選択肢はこの5年間僕の中では生まれませんでした。とはいえ、自分の人生の5年間をD.LEAGUEに捧げ、24時間をコミットするというのは、簡単なことではありません。それでも僕が続けてこれたのは、まず「TWIGGZ FAM」という昔からの仲間がいる母体があり、KRUMPというジャンルに根ざしているからだと思います。JUNさんに誘われてD.LEAGUEに入ってからも、ずっと一緒に切磋琢磨してきたメンバーがいるからこそ、環境的に居心地が良いというのはあります。 D.LEAGUE開幕当初は勢いしかなかったように感じます。「何だか凄いことが始まった」「このまま D.LEAGUEは盛り上がる」と、シーンのことや自分がダンスで表現することに必死で、スポンサー様からの支援の重要性をあまり考えて来れなかったように思います。しかし、5年が経ち、その「当たり前ではない」という感覚は常に僕の頭にあります。僕自身も活動を通じて、影響が広がっていることを実感することもあります。昨日も僕の地元の愛媛で「KTRさん!」と声をかけてくれる子どもたちがいました。「Dリーガーになりたい」という声を聞くと、それが大きな原動力になります。だからこそ、メンバーの年俸も上げたいし、僕たちが輝いている姿を見せたい。子どもたちがDリーガーになりたいと言ってくれることが、僕の1番のモチベーションです。今は自分たちの意地やプライドを捨てて、“D.LEAGUEで勝つ”ということを最大の優先度にしコミットする決意があります。 初単独パフォーマンスイベント「REAWAKE」に込められた想い ― レイザーズとして初単独パフォーマンスライブが8/27に控えていると思いますが、開催目的について教えていただけますか? KTR:今回のイベントのテーマが「REAWAKE」なのですが、これは「目覚める」「再生する」「覚醒する」という意味合いが込められています。この苦しいシーズンを経て、僕たちが新たな形で目覚めるという思いもありますし、正直「14位は夢だった」という気持ちも乗っています。「俺らがそんなはずないだろう」という良い意味での強気な面も表現していきたいと思っています。 ― 今回のワンマンライブは、次のシーズンに向けて覚醒していくレイザーズの姿を見ることができるということですね。 KTR:そうですね。また、D.LEAGUEのステージではお見せ出来ないパフォーマンスも多く出していきたいと考えています。これまでレイザーズはD.LEAGUEのステージのみでパフォーマンスをし世界観を表現してきました。ファンミーティングを実施したことはありますが、それはどちらかと言うとダンスよりもトークがメインのファンとのコミュニケーションの場でした。今月に開催する初開催のワンマンイベントでは、D.LEAGUEのルール内では表現できなかったレイザーズの魅力を全力で出せる場所を作りたいし、それをファンの方を中心に届けたいという想いから企画した背景があります。また、これまでD.LEAGUEの会場には来たことがないけど、ダンスカルチャーが好きな方にも気軽に遊びに来れる場所も作りたかったです。僕たちは主にKRUMPにリスペクトをしているチームなのですが、その本来のKRUMPカルチャーの魅力も伝えられるイベントにもしたいと思っています。 ― 今回のイベントではD.LEAGUEで披露されたネタがベースになるとのことですが、具体的にどのような見どころがありますか? KTR:新たなKRUMPの魅せ方にもチャレンジしたショーケースを準備しています。これは僕たちにとってとても意義深い挑戦なのですが、それも全て僕たちの表現の幅を広げて、より多くの方々に届いて欲しいという想いから生まれました。それに加えて、僕たちがD.LEAGUEで闘い抜いてきたパフォーマンスを身近で体感いただけることや、レイザーズにゆかりのあるゲストパフォーマーの方々の出演も予定しています。あとは、普段見ることのできないメンバーそれぞれのソロパフォーマンスやコラボレーションや、現在行われている新メンバーオーディションの最終結果発表もイベントの中で行われます。レイザーズのファンの方はもちろん、そうではない方もきっと楽しんでいただけると思います。 -「KRUMP」と聞くと攻撃的な激しいイメージが先行しますが、今回のライブではまた違った側面のKRUMPを見ることができるのでしょうか? KTR:はい、そうですね。レイザーズは、KRUMPをいかに現代に消化するかを常に追求しています。本来KRUMPはバトル文化でありショーケースという文化はあまり浸透していませんでした。それをいかに一般の方にも伝えるかを積み重ねて、今の群舞でのD.LEAGUEのショーになっていると思います。僕たちは、KRUMPというものを現代の方々にどれだけ伝えられるかを深く考えています。KRUMPの可能性を今まで示してきたからこそ、今のショーの質が上がっていると思うんです。そういった一作品一作品が見られるところが見どころだと思いますし、レイザーズの魅力はそこにあります。自分たちが信じてきたKRUMPというものを消化し続け、ひとつ一つ最高の作品を作っているという自信があります。 ― 確かにそうですね。KRUMPで10人以上の群舞かつシンクロを交えたショーが見られるのはかなり珍しいのではないでしょうか? KTR:そうですね。レイザーズのような規模とスキルでパフォーマンスできるチームは、世界初なのではないかと思います。海外でも同じようなパフォーマンスはありますが、ショーの質が違うと思います。KRUMPのショーは日本が最強だと自負しています。そもそも日本人は群舞でのショーケースが強いことで知られていますよね。それはスキルも当然ですが、日本人としての繊細で真面目かつ協調性のある気質が大きく影響していると思います。そう言った意味でも僕たちならではのオリジナリティのあるショーケースをぜひ観にきて欲しいですね。 ― 最後に、読者の方やファンの皆様へメッセージをお願いします。 KTR:24-25シーズンは、レイザーズにとって過去最低の順位となり、悔しい結果に終わりました。ただ、この苦しい経験があったからこそ、僕たちは多くのことに気がつき、成長することができました。特に、ファンの皆様、スポンサーの皆様、そしてスタッフの皆様の支えがどれほど大きいものか、改めて痛感したシーズンでもあります。こんなに負けが続いても、僕たち以上に熱心な言葉をかけ続けてくれました。皆様の応援が、決して当たり前ではないことを胸に刻んでいます。初の単独イベント「REAWAKE」は、このライブを通じて、僕たちがこの苦しいシーズンを乗り越え、D.LEAGUEで「こんなもんじゃないぞ!」という姿を見せるための覚醒の瞬間を、ぜひ観にきていただきたいです。D.LEAGUEの舞台ではもちろん、レイザーズの単独イベントでも、KRUMPの新たな可能性を追求し、最高のパフォーマンスをお届けできるよう、チーム一丸となってこれからも邁進していきます。今後も、子どもたちがDリーガーになりたいと夢を抱いてくれるような、輝く存在であり続けるために、僕たちはD.LEAGUEに全力でコミットしていきます。レイザーズの挑戦はまだまだ続きますので、ここから更にギアを入れて加速する僕たちに期待をして欲しいです。それと、新たな挑戦でもあるワンマンで、気軽に声をかけていただけると嬉しいですね。レイザーズ全員で心よりお待ちしています! ※1)D.LEAGUE(ディーリーグ)株式会社Dリーグが運営する、日本発・世界初のプロダンスリーグ。2020年に設立され翌2021年に第1シーズンを開幕。ダンスをスポーツ競技とエンターテインメントとして融合させ、有名企業がスポンサーとなるチームが全12ラウンドのレギュラーシーズンを戦い、上位6チームがチャンピオンシップ(決勝トーナメント)へ進出して日本一を決定する。ファンによる投票も勝敗に影響する、新しい観戦体験を持ち味としている。 ◼︎KTRプロフィール日本の伝説的KRUMP CREWを継承すべく再始動した新生「RAG POUND」に所属し、Dリーガーとアーティスト活動を兼任する。また、世界最大級のKRUMP FAMILY「Twiggz Fam」の一員でもあり、日本KRUMP界を牽引する次世代の先駆者として、KRUMP界だけではなく多方面から支持を集めている。細やかでクリアな動きとキレのあるスキルフルなパフォーマンスを武器に、様々なコンテストやバトルに出場しては好成績を残し、国内に留まらず海外からの評価も高い。止めどなく繰り広げられる正確で丁寧なコンボやマテリアルに加え、抜群なリズミカリティーと無駄のない動きは圧巻で、見る者を釘づけにする世界レベルのパフォーマンスから、日本No.1 KRUMPERとの呼び声も高い。また、ダンスのみならず、その引き締まった体格とビジュアルを活かし、モデルや舞台役者としても活躍中で、東方神起などを筆頭にアーティストの振付なども担当する。FULLCAST RAISERZのディレクターとして、チームを勝利へ導く。 ◼︎1ST PERFORMANCE LIVE 開催概要開催日時:2025.08.27.Wed OPEN 18:00 / START 19:00会場:WWW X (東京都渋谷区宇田川町13−17 シネマライズビル B1F)チケット情報:*ページ下部の関連リンクよりご確認ください
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danceHarutoとCocoaが初優勝「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」日本開催のWorld Final出場を懸けた戦いへ2025.08.17世界への切符を懸けた、日本最高峰の1on1ブレイキンバトル 2025年8月16日(土)、横浜・大さん橋ホールで、日本一を決める1on1ブレイキンバトル「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」が開催された。 優勝したB-Boy、B-Girl各1名は、11月7日(金)に東京・両国国技館で行われる「Red Bull BC One Last Chance Cypher 2025」に出場。ここで勝ち上がった者だけが、世界中から選ばれたわずか16人の舞台「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」への切符を手にすることができる。 「Red Bull BC One」は、今年で22回目を迎える世界最高峰の1on1ブレイキンバトル。20年以上の歴史と伝統を誇り、世界30カ国以上で予選やプログラムが行われ、数多くの才能あるダンサーを輩出してきた。毎年、何千人もの挑戦者の中から、選ばれしB-Boy・B-Girl各16名のみがWorld Finalのステージに立つことを許される。 今年はその世界決戦の地が日本。今回の日本最終予選も、例年以上に国内外から注目が集まり、史上最高レベルの戦いとなった。 Takayoshi Shimoda / Red Bull Content Pool 歴代王者と若手精鋭が集結、豪華すぎるラインナップ 3月から行われた地方予選・学生予選には約990名がエントリー。勝ち抜いたB-Boy7名、B-Girl7名に加え、日本と世界のブレイキンシーンを代表する招待ダンサーが集結した。 B-Boy Taisukeは、世界的クルー「Red Bull BC One All Stars」の初代メンバーとして長年世界の最前線を牽引してきた存在。B-Boy TSUKKIは、国内外の大会で活躍する次世代のホープとして注目を集める。B-Boy NORIは、「Red Bull BC One Cypher Japan」で通算6回の優勝を誇るベテランであり、その実力は折り紙付きだ。 B-Girl YASMINは、2023年日本予選を制し、昨年のWorld Finalでは日本勢トップのベスト8入りを果たした。B-Boy NICOLASも同じく2023年日本予選優勝者、B-Boy Harutoは昨年準優勝の実力者だ。さらに、B-Boy AisatsuとB-Boy Steezyskeeは、独自のスタイルで観客を魅了する若手ダンサーとして存在感を放つ。 ジャッジには、韓国のレジェンドB-Boy Hong10、米国のB-Girl BETA、タイのB-Boy CHENOといった世界的ダンサーが名を連ねる。さらにゲストライブには、日本を代表するヒップホップグループRHYMESTERが登場し、会場の熱気を最高潮に引き上げた。 B-Boy Hong10のジャッジムーブ Jason Halayko / Red Bull Content Pool 新時代の幕開け。王者を倒し、ニューフェイスが切符を掴む 今回のB-Boyサイドは、ただ勝敗を決めるだけでなく、世代や関係性が交錯するストーリー性に満ちたバトルが続いた。 レジェンド・Taisukeは、自身のレッスンにも通った経験を持つ教え子のGEN ROCと対戦。約9年ぶりにCypher Japanへ復活を遂げた偉大な存在に対し、GEN ROCは完璧なムーブを披露し、3-0の完全勝利。敗れたTaisukeにも、会場からは割れんばかりの拍手と声援が送られた。 同じ九州をレペゼンする若手、SO-TAとAisatsuはTOP8で激突。近年、日本ブレイキンシーンで存在感を増している九州勢同士の注目カードは、Aisatsuが制し、次世代の台頭を印象づけた。 決勝カードは、奇しくも昨年と同じ顔合わせ。日本最終予選で通算6回の優勝を誇るNORIと、昨年決勝で敗れ涙を呑んだHarutoのリマッチとなった。世代が交差する対決は、1ムーブ目からNORIが会場を大きく沸かせ、空気を掌握したかに見えた。しかしHarutoは最後まで揺るがぬパフォーマンスを続け、最年長ながら一切衰えを見せないNORIを撃破。幾度となく挑み続けてきた舞台で、ついに悲願の初優勝を飾った。 FinalでのHaruto Jason Halayko / Red Bull Content Pool 一方のB-Girlサイドは、まさに世代交代を象徴するようなトーナメントとなった。YuikaがベテランのERi FeNeSiSを初戦で破り、さらにSHIE-CHANも2回戦でHIYOに敗れるなど、長らくシーンをけん引してきた実力者たちが次々と姿を消した。フレッシュな勢いがトーナメントを席巻した。 決勝は、Cypher Japan優勝やWorld Final出場経験を持つ実績十分のYASMINと、この数年で日本選手権やアジア選手権を経て頭角を現したCocoaが対戦。貫禄あるYASMINに真っ向から挑んだCocoaが勝ち切り、初優勝を果たした。 B-Boy、B-Girlともに、過去に優勝や世界挑戦を経験した実力者が次々と敗れ、新たな挑戦者が切符を手にした今年のCypher Japan。Red Bull BC One Japanの歴史に、新たなページが刻まれた瞬間だった。世界を相手に挑むニューフェイスたちが、どんな戦いを見せるのか。期待は高まるばかりだ。 Jason Halayko / Red Bull Content Pool Harutoコメント「思い入れのある相手とのバトルが多かったです」 Jason Halayko / Red Bull Content Pool 今日の感想を教えてください決勝の相手が去年と同じNORIさんで、去年は負けて本当に悔しくて、そこからめちゃくちゃ練習してきました。ただ今日の決勝では、正直自分を出し切りきれなかった部分もあって、最後の詰めの甘さが課題だと気づけたのは良かったです。 勝てた要因はなんだと思いますか?今日は僕にとって思い入れのある相手とのバトルが多かったです。NICOLASさんは初めてBC Oneに出た時に負けた相手で、TSUKKIは昔からライバルとして戦ってきた存在。思い入れのある相手が多かったからこそ感情が入って、それがうまくダンスにつながったのが勝因だと思います。 ラストチャンスサイファーの意気込みは?個人的な弱点で、決勝になると出し切れなかったり、尻下がりになってしまうことが多いので、ムーブの追い込み練習をして、最後まで諦めずに詰め切れるようにしたいです。ワールドファイナルは、ダンスを始めてからずっと目指してきた「夢の舞台」。師匠のKAZUKIさん、同じチームメイトのISSIN、同じ地元のHIRO10などが先に経験していて、自分もいつか立ちたいと思っていた場所です。今回挑戦するチャンスが巡ってきたので、日本代表として胸を張って戦い抜けるように、さらに準備を重ねていきます。 Cocoaコメント「日本代表として胸を張って、精一杯戦いたい」 Jason Halayko / Red Bull Content Pool 今日の感想を教えてください今日までサポートしてくださった方々のおかげで、最後までベストコンディションで踊ることができました。嬉しい気持ちもありますが、それ以上に感謝の気持ちが強いです。 勝てた要因はなんだと思いますか?日本最終予選という大きな舞台で、正直かなり緊張しました。ですが、落ち着いてこれまでのことや応援してくれた人たちの言葉を思い出し、目の前のバトルに集中できたことが勝因だと思います。 ラストチャンスサイファーの意気込みは?これまで先輩方が築いてきた「日本は強い」という評判を崩さないよう、日本を背負う気持ちで挑戦したいです。ワールドファイナルは、ブレイキンを始めた頃は夢のまた夢でしたが、今日その舞台に挑戦するチャンスを得られました。日本代表として胸を張って、自分をもっと表現し、精一杯戦いたいです。 両国国技館へ、世界の舞台への挑戦 国内予選を勝ち抜いた代表は、11月7日のLast Chance Cypher(世界最終予選)に挑む。ここを突破すれば、同9日、両国国技館でのWorld Finalで世界16人の舞台に立つことになる。今年のWorld Finalには、B-Girl AYUのほか、Red BullダンサーのShigekixとIssinが招待ダンサーとして出場を決めており、日本勢の活躍に期待が高まっている。Cypher Japanで生まれた新たな挑戦者たちが、磨き上げたスタイルで世界にどう挑むのか。その瞬間は、まもなく訪れる。 The Moments Of「Red Bull BC One Cypher Japan 2025」 Takayoshi Shimoda / Red Bull Content Pool Takayoshi Shimoda / Red Bull Content Pool Jason Halayko / Red Bull Content Pool Jason Halayko / Red Bull Content Pool Jason Halayko / Red Bull Content Pool Jason Halayko / Red Bull Content Pool Jason Halayko / Red Bull Content Pool