2019年6月15、16日の2日間、東京都杉並区・B-PUMP荻窪において、スポーツクライミングのイベント「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」が行われた。
「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」はドイツで行われる「adidas ROCKSTARS」の日本大会。一般参加者対象の「BE A ROCKSTARクラス」と国内トップクラスのアスリートたちの招待選手による「ROCKSTARSクラス」の2つのクラスに分けて大会が行われ、「BE A ROCKSTARクラス」の3位までの入賞者は「ROCKSTARSクラス」に出場でき、「ROCKSTARSクラス」で上位に入賞すればドイツで行われる本戦である「adidas ROCKSTARS」への出場資格が与えられる。
「ROCKSTARS」クラスでは、アディダス契約アスリートである野中生萌や藤井快、緒方良行、楢崎明智といった選手が出場。激戦を制し男子では藤井快、女子では森秋彩が優勝し、賞金100万円と「adidas ROCKSTARS」への出場権を獲得した。
セミファイナルでは実力者が順当に勝ち上がる
2日目、9時定刻にセミファイナルがスタート。1日目に行われた「BE A ROCKSTARクラス」を勝ち抜いて出場枠を得た男女各3名の選手と招待選手を合わせた女子14名、男子17名が出場した。男女ともに課題の難易度に苦しめられるかに見えたが、国内外で活躍するトップ選手が登場すると状況は一変、それぞれの選手の特徴が現れる確実なムーブで完登が続き、実力を示した。あちこちで完登する選手が出ると会場からは大きな歓声が上がり、また選手が苦境に立たされる状況では観客から「ガンバ」の声援が飛んだ。
女子では昨年本国ドイツでの大会を制した野中生萌が4課題中4完登で1位通過。工藤花、森秋彩も3完登での中に続き、金子桃華、小池はな、菅原亜弥も2完登でファイナルへ進出した。
男子では藤井快、高田知尭、楢崎明智、原田海が4課題中4完登でファイナル進出、石松大晟と緒方良行が3完登でファイナルへ進んだ。セミファイナルの最終登攀者であった緒方は観客からの声援を求めるパフォーマンスで狙いすましたかのように最後の課題を完登し逆転。緒方の完登に会場は大いに盛り上がった。
フリースタイルフットボーラー徳田耕太郎が登場
セミファイナルが終わるとオープニングアクトとしてフリースタイルフットボーラーで「Red Bull Street Style World Finals 2012 Italy」チャンピオンの経験を持つ徳田耕太郎(Tokura)と、Ball Beat CrewのADACHINHO(アダチーニョ)のコンビが登場。専用のサッカーボールを使ったアクロバティックな演技で会場を盛り上げた。リフティングから派生したダイナミックな演技で観客を魅了、最後に徳田が自身のオリジナルムーブである、トクラクラッチと呼ばれる、リフティングで空中へ放ったボールをバク転とともに両足の間でキャッチする大技を決めると、会場は驚きの歓声に包まれた。
ファイナルでは各選手が苦戦を強いられる
ファイナルではDJ TOSHIが登場。生のDJプレイの中で選手たちが課題を登る、通常のコンペティションとは一味違った演出が魅力だ。レッドブルガールが登場し会場を縫うように移動しながら観客にレッドブルを配って回る。
男女ともにファイナルでは難易度が一段上がり、進出者も苦戦を強いられた。
女子では3課題中2課題を完登した森と1課題完登の小池はながスーパーファイナルへ進出。他の選手は惜しくも皆完登できずであった。
男子も女子同様完登者はスーパーファイナルに進出した楢崎明智と藤井のみで、両者ともに3課題中2課題の完登となった。
賞金100万円を手にするのは誰だ?〜スーパーファイナル〜
「Adidas ROCKSTARS」では決勝上位2選手によりスーパーファイナルが行われる。これは、両選手とも同じ課題が設定されたボルダリングウォールを同時に登り、早くトップホールドを保持した選手が勝利するというスピード的な要素も求められる課題だ。
女子では2016年優勝の森と小池の対戦。前回の大会に比べて難易度は格段に上がっており、昨年の野中、平野夏海の対戦は瞬く間に勝負がついたが、今回はどちらも時間を使って登攀した。途中二人で登り方を相談する姿も見られ、最終的には森が小池を突き離し完登。2016年以来となる2度目の優勝を決めた。森は前回優勝時は年齢制限のため本国大会には出場しておらず、今回が本国大会へは初出場となる。
男子は藤井と楢崎明智の一騎打ち。スタート直後に抱き合った二人だが、いざ登り始めると顔つきは真剣。何度か試行錯誤を繰り返しながら徐々に高度を上げていく。しかし藤井が一歩先にトップホールドを掴むとそのままガッツポーズ、藤井の優勝となった。藤井はスーパーファイナルが始まる前に焼肉を予約するよう他の選手に「祝勝宣言」をしていたという。「賞金の100万円は焼肉に使います。もちろん残った賞金は妻にもプレゼントします」と勝利に顔をほころばせた。
スーパーファイナル後にはそれぞれのウォールで選手が完登できなかった課題に再び取り組むなど、試合の緊張から解放され、笑顔でクライミングに取り組んでいる姿が印象的であった。
クライミングセッションではadidas契約アスリートたちが講師となり、ウォールごとにグループに分かれ、「adidas FIVETEN – ALEON」を履いてクライミングが体験できるクライマーズセッションが行われた。参加者はそれぞれシューズの履き心地を確かめ、講師に教えてもらいながらクライミングを行なった。
普段のコンペティションとはまた少し違った大会、「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」はクライマーたちの笑顔と煌めく汗の中、幕を閉じた。
選手コメント
男子優勝:藤井快
また2位かも、という不安もありましたがなんとか優勝することができて嬉しいです。予選からとりこぼしがあれば上に登れないと思っていました。普段の大会では自分に圧をかけてしまい、プレッシャーに負けていい結果が出せないことが多かったのですが、今日は落ち着いて、楽しく登ることができました。セミファイナルの結果は良かったのですがファイナルは内容が良くなかったのでほっとしています。世界選手権はすべての種目で点を稼ぐ必要があるので、これから始まるリードW杯に焦点を当てて調整して、世界選手権では最高のパフォーマンスを発揮したいです。
女子優勝:森秋彩
賑やかで楽しい大会でした。優勝できて嬉しいです。普段の練習だったらできていなかった課題もあったのですが、絶対登りたいという気持ちで挑戦したら登ることができたのでそれがとても嬉しかったです。課題は2016年に比べて難易度は上がっていて、独特のルールでどうなるかは予想ができなかったのですが、順調に課題をクリアすることができてよかったです。今回の大会はボルダーの良い経験になったと思います。コンバインドジャパンカップ以後、それまでは得意なリードで点を稼ごうと思っていましたが、世界選手権に向けて苦手なスピードを強化していこうという意識に変わってきました。野中さんみたいにオールマイティな選手になりたいです。
野中生萌
スーパーファイナルに出場できなかったことが悔しいですが、決勝に進む事ができたことについては嬉しく思っています。ユースがどんどんいい選手が出てくるので自分ももっと頑張ろうという気になって今後も楽しみです。フォーマットが普段のコンペティションと異なる部分もあるので正直どうなるかわからなかった点もあるのですが、すごく楽しい大会でした。課題一つ一つにいえば全部やり直したいという気持ちもありますが、今回の結果は真摯に受け止めてあまりネガティブにならずに通過点としてこれからまた頑張っていきたいです。世界選手権へ向けてまずはリードW杯に焦点を当てながら、スピードも調整していきます。
成績
男子
1位:藤井快(TEAM au)
2位:楢崎明智(TEAM au)
3位:原田海(日新火災)
女子
1位:森秋彩(私立つくば開成高等学校)
2位:小池はな(埼玉県山岳連盟)
3位:野中生萌(XFLAG)
adidas ROCKSTARSとは
「adidas ROCKSTARS」は世界の強豪選手によって世界一の座が争われる、アディダスがドイツで主催するスポーツクライミングの祭典。
その日本大会となる「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」は、アディダスがワールドカップ方式に準じたフォーマットで行うボルダリングコンペティション。国内トップクラスのアスリートたちによる ROCKSTARS クラス、一般参加者対象の BE A ROCKSTAR クラスの 2 クラスを設置し、130名超のクライマーたちが賞金総額 200 万円と、ドイツで行われる adidas ROCKSTARS への出場権を懸けて、国際資格を有するルートセッターが設定したハイレベルな競技課題に挑む。
昨年「adidas ROCKSTARS TOKYO 2018」では男子は原田海、女子は平野夏海が優勝。同大会2位であった野中生萌が「adidas ROCKSTARS 2018」で優勝を果たしている。
開催概要
開催日:2019年6月15日 (土)・16日 (日)
会場:B-PUMP荻窪 (東京都杉並区上荻1-10-12-3F)
写真提供:©︎adidas ROCKSTARS TOKYO 2019
文・金子修平
SPECIAL EDITION

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●今日 ○イベント開催日
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bmx今週末にBMXの聖地で開催される国際大会「マイナビ Japan Cup Yokosuka」の見どころ2023.06.02BMXフリースタイル種目の競技大会である「マイナビ Japan Cup Yokosuka」がうみかぜ公園 (神奈川県横須賀市)にて、今週末の2022年6月3日(土)~4日(日)の2日間に渡って開催される。 神奈川県横須賀市の全面バックアップの下で、 横須賀市では今回2度目の開催となるこの大会は今回より外国人選手も参加可能な「国際大会」にグレードアップされ、ワールドカップ出場に必要なワールドポイントを日本国内で取得できるようになることから、海外選手の参加も見込まれ去年より盛り上がることは間違いない。 そして今回の会場となる「うみかぜ公園」はダートジャンプコースやスケートパークが併設された公園であり、BMXカルチャーが根付く全国でも有数な聖地の一つだ。また大会レガシーとして前回使用されたセクションを中・上級者向けBMXパークとして常設したことから競技者からファンライドを楽しむ全てのBMXライダーにゆかりのある場所となっている。 本記事では、昨年よりも更に勢いを増した今大会を盛り上げる日本を代表するライダーたち4名をピックアップして紹介する。 BMXフリースタイル・パーク 中村 輪夢(所属:ウィングアーク1st) 中村輪夢のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF BMXフリースタイル・パーク種目ではもちろんのこと、日本のBMXシーンを牽引する今世界から最も注目されている選手の一人。昨年度には今まで日本人が成し得なかった世界チャンピオンとなり世界最高の称号を持つ彼が初めてこの横須賀大会に出場。UCIワールドカップを始め、X GamesやSimple SessionなどBMXの様々な世界大会で快挙を残してきた彼の走りを国内で見れる機会はそう多くないため今回是非この場に訪れて、世界も認める人間離れしたハイエアーとその中で繰り広げられる様々な回転技のコンビネーションを目の前で見て欲しい。 小澤 楓(所属:岐阜第一高等学校) 小澤のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 前回の「マイナビ Japan Cup Yokosuka」ではエリートカテゴリー初優勝を果たした、弱冠15歳ながら世界レベルの実力を持つBMXライダー。2017年及び2019年には世界選手権で優勝しジュニア世界チャンピオンとなり、2021年には13歳~15歳の年齢別クラスでJFBFの年間シリーズチャンピオンの経験を持つ。昨年からJFBFのエリートクラスに昇格し最年少でありながら並いる強豪を突き放し優勝や準優勝を続けている彼。2022年のワールドカップシリーズFISEの最終戦では準決勝進出を果たすなど世界でも着々と結果を積み上げる彼の走りに今回も注目だ。 BMXフラットランド 片桐 悠 (所属:GLOW) 片桐悠のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 今世界で一番強く、最先端のライディングをしていると言っても過言ではないほど、高難度で他の選手ができないトリックを多く持つ若手ライダー。師匠に世界大会11回優勝経験のある内野洋平を持つ彼は、内野同様に高難度かつ独創性の高いトリックを得意とする。その中で彼の代名詞は「フルバイクフリップ」という自分の身体のお腹側でバイクを横に一回転しキャッチする技。今までも世界大会でたくさんの好成績を残してきた彼だが、前回初めて出場した「マイナビJapan Cup」 第一戦で周りを大きく引き離し優勝。また先日開催された「X Games Chiba 2023」でも優勝した彼のライディングを横須賀で再び見ることができる。 荘司 ゆう 荘司ゆうのライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF フロントトリックとリアトリックの両方を扱い高難度トリックを魅せる彼。そんな彼が一躍世界最高峰の選手として認識されるようになったのは、2020年にフランスで行われたワールドカップに初出場し、若さを生かしたパワフルなライディングで勝ち取った準優勝がきっかけ。同年は国内大会で表彰台に登り、ポイントランキングで年間3位になる。また先日行われたFISE Montpellierでは初優勝を飾るなど今乗りに乗っている彼が今大会に出場だ。 大会を更に盛り上げるサイドコンテンツ 「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 今回は更にこの大会を色々なジャンルや年齢層の方に楽しんでもらうべく様々なサイドコンテンツが用意されている。競技観戦ももちろんだが、是非自身でもこのスポーツを体験するなど色々な楽しみ方で素敵な週末を横須賀で過ごしてほしい。 【アーバンスポーツ体験会】 BMX、スケートボードの体験会を開催。体験用具をたくさんご用意し、アーバンスポーツ初心者を広く歓迎します。 【のりものフェスタ連携スタンプラリー開催】 6/4(日)にヴェルニー公園で開催の「よこすかYYのりものフェスタ」とコラボしたスタンプラリーを開催。 スタンプラリー完走者にはBMXペリーのオリジナル缶バッジをBMX会場でプレゼント。 またヴェルニー公園とうみかぜ公園間で無料シャトルバスを運行します。 【BMXペリー限定Tシャツ販売】JFBFと横須賀市の連携協定のシンボルとして昨年発表し人気を集めた「BMX に乗るペリー」が進化し、オリジナルTシャツに!大会会場で限定販売します。 横須賀青年会議所による【ワンコイン地域活性プロジェクト】6/4(日)に市内で 500 円以上のお買い物をしてレシートを会場ブースに持参すると、横須賀市×BMX ステッカープレゼント。(無くなり次第終了) ※6/2(金)は終日雨天予報のため全てのプログラムがキャンセルとなります ※6/3(土)に予定していた体験会やブース営業等のイベントは全て中止となりました 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ Japan Cup Yokosuka」開催期間 : 2023年6月3日(土)~4日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場::神奈川県横須賀市 うみかぜ公園(神奈川県横須賀市平成町3-23)主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)共催:横須賀市後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ協賛:鎌ケ谷巧業株式会社企業版ふるさと納税:信金中央金庫
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skate自身の冠大会というプレッシャーを跳ね除けた、王者堀米雄斗のラストラン「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」楽天グループ株式会社が主催するスケートボード・ストリート種目の国際大会「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」が2023年5月26日(金)から28日(日)の3日間にわたり、有明アリーナにて開催され、男子は堀米雄斗、女子は上村葵が優勝し記念すべき第1回大会の王者の座を獲得した。 「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」は日本を代表する大手企業の楽天グループと同じく世界を舞台に大活躍する日本人プロスケーター堀⽶雄⽃との戦略的パートナーシ ップのもと開催された。この大会は堀米の信念でもある「スケートボードカルチャーとスケートボードの楽しさを伝えていきたい」という思いを発信していくための活動の一環としても注目されていた。そんな信念を根底に設計されたパークは、ハリウッド・ハイを模した12段のステアや東京の街をモチーフにしたセクションなどストリート要素が色濃く表れたセクションも特徴的であった。 そんな今大会の決勝は世界中から名だたるトップスケーターが集まり初代王者の座が競われる中で数々のドラマが見られた。今回はその中でもそんなハイレベルな戦いを見事勝ち取った男女ストリート、ストリートベストトリックの優勝者である各4名が魅せたドラマを本記事では触れたいと思う。 予選での怪我を堪え、勝ち取った優勝 上村 葵 ©Rakuten Sports 世界大会で結果を残す選手から大型ルーキーまで日本の最高峰の選手だけで争われた女子決勝は予選で負傷した膝の痛みが多少残る中でランに挑んだ14歳の上村葵が優勝。技の多さはさることながらセクションの使い方という意味でも様々なバリエーションを兼ね備えている彼女は、緊張した面持ちで1本目に入る。終始安定したランを進めるも最後に侵入したビックハンドレールでの「バックサイド・ボードスライド」を失敗し転倒、やはり痛みが残るのかやや足を引きずるような仕草も見られた。スコアは51.29ptだった。 暫定7位で迎えた2本目は「フロントサイド・フィーブル」で始める。トリックのトランジション中は膝をかばいなからゆっくり移動するも着実にトリックを決めていき、最後はビックハンドレールでの「バックサイド・スミスグラインド」をメイク。自分の狙ったトリックのメイクに思わず笑顔が溢れガッズポーズを見せた。おそらく怪我をした足を使うライディングで不安な中決めきったことへの喜びと安心感だろう。周りからも歓声が湧き、コース横で見ている仲間たちとグータッチする様子も見られた。そしてスコアを84.19ptとし暫定1位へ浮上した。 最後の3本目のランでは最初のトリックで転倒。ヘルメットと下に被っていたキャップがズレてしまい被り直す時間もありなかなかランを再開できずにて時間だけが過ぎていく。その後も再開するもトリックをメイクできずに転倒。スコアを上げることが出来なかったため優勝できるかの命運は上村の後の最終滑走者である赤間の結果に託されたが、赤間もなかなかトリックが決めきれず転倒もよく見られた。上村は2本目のベストスコアを守り切り見事優勝。優勝が決まった瞬間に他の選手たちや仲間が駆け寄り彼女の優勝を称えていた。 また2位には神奈川出身の吉沢恋、3位には兵庫県出身の大西七海が入った。国内外で輝かしい実績を誇る西矢椛の大会欠場もあったが、決勝に進出した10名はすべて日本人選手であり、10代前半のスケーターたちの活躍が特に印象的であった。 ラストランで掴み取った逆転優勝 堀米 雄斗 ©Rakuten Sports 男子決勝には堀米雄斗をはじめ、池田大輝や白井空良、佐々木音憧など国内トップレベルの実績を持つ選手がラインナップ。海外からもシード選手として参戦しているカルロス・リベイロ(ブラジル)や準決勝を1位通過したトミー・フィン(オーストラリア)など豪華な顔触れとなった。 今大会開催のきっかけとなり優勝候補筆頭であった堀米雄斗は決勝で自身の思うようなライディングができず苦戦。1本目では終始安定したトリックでランを進めるが最後にトライした「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」で着地に失敗し80.81ptに。 暫定4位で迎えた2本目では天を見上げてひと呼吸置いてからランに入る。少しバランスを崩しかける様子もあったが全体的はミスのないランを展開するも、またもやラン終盤の同じセクションでトライした「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」で着地に失敗。失敗した後には自分に苛立ちボードを投げる様子も見え、スコアを75.48ptとし、4位のまま最終ランを迎えた。 最後は暫定5位で3本目のランを迎えるが、ランに入る前の表情はどこか心を決めたような様子。ランの最初はハリウッドハイセクションでの「ノーリー・バックサイド180・スイッチフロントサイド50-50」をメイク。その後も「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」をメイクしていく。そしてランの最後はハリウッドハイセクションで1・2本目とは違う「スイッチ180・クルックドグラインド」をチョイスし見事フルメイクを決め87.94ptをマークした。会場からは大きな歓声が沸き、見事「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」の初代王者に輝いた。 ランの前に見せた表情はきっと気持ちを切り替えて、勝ちに行くトリック選びをした決意の表れだろう。実際優勝後のインタビューでは「1、2本目のランは最後のトリックが上手くいっていなかったので自分の中で調整して3本目は乗り切れた」と話していた。いろんなプレッシャーがある中ラストランで決め切る姿は、東京オリンピックでの決勝を彷彿とさせる世界一になった選手の強さだと改めて感じさせた。 前田 日菜 ©Rakuten Sports 濱村 大征 ©Rakuten Sports また男女の決勝後にはジャムセッション形式で男女の「ベストトリック」がハリウッド・ハイのハンドリールとダウンレッジで開催された。様々な選手が自分たちのベストを披露する中で、一際歓声も多かったのが女子は前田日菜の「キックフリップ」をエアキャッチでパーフェクトメイク、男子は濱村大征のメイクした「バックサイドKグラインドノーリーフリップアウト」。この2人が優勝を勝ち取り、今大会の全てのコンテンツを締めくくった。特にベストトリックは今大会のミッションである「国内外のスケートボードとそのカルチャーの発展」に沿った、国内のこれから世界で輝く才能が世界中に発信される瞬間を目の当たりにした。 各部門 優勝者コメント ©Rakuten Sports 男子優勝 堀米 雄斗 「優勝できてすごくホッとした気持ちです。1、2本目のランでもう少し決め切れていれば違うトリックのチョイスもできたんですが最後のトリックが上手くいっていなかったので、自分の中で調整して3本目に乗り切れたので良かったです。今シーズンの出だしはあまり良くないので、ここから切り替えて6月のローマで行われるオリンピック予選もクリアしていきたいです。」 女子優勝 上村 葵 私はバックサイドスミスが一番得意で、そのトリックで乗って優勝できたので良かったです。今大会は街中の手すりと同じような大きさのセクションが置かれていらので、そこが大会として印象的でした。今の私の日本のランクが6位ぐらいなので、今後は3位以内に入って必ずオリンピック代表になりたいです。 女子ベストトリック優勝 前田日菜 「自分の好きな技でベストトリックをとれたので良かったです。私の得意なキックフリップは人それぞれで見え方が違って、自分らしいキックフリップで乗れたので嬉しいです。この大会が終わったらアメリカに行くので、頂いた賞金はその費用にしたいです!」 男子ベストトリック優勝 濱村 大征 「自分のベストな技で挑戦した結果、このような結果を頂けたので良かったです。日本で海外の人と滑ることができたし、今後もスケートボードを広めていくために活動していきたいです。」 大会概要 イベント正式名称: 「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」 日程: 2023 年 5 月 26 日(金)〜28 日(日)会場: 有明アリーナ(東京都江東区有明 1 丁目 11-1)主催: 楽天グループ株式会社後援: 東京都、江東区大会カテゴリー: 男子部門、女子部門、ジュニア部門 その他イベント: エンターテインメント、音楽、ファッション、スケートボードカルチャー関連の催し大会ビジョン: 「すべての人にスケートボードの魅力を届け、価値を創造する存在となる」
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climbボルダーW杯前半戦が終了!気になる日本人選手の活躍は?2023.06.012023年5月21日(現地時間)アメリカ・ソルトレイクシティにて、ボルダーW杯第3戦となる「IFSC ボルダーワールドカップ ソルトレイクシティ」が開催され、合計6戦が組まれている今シーズンのボルダーW杯は折り返しを迎えた。 ここで日本人選手の現時点でのW杯年間ランキングも踏まえて前半戦を振り返り、6月2日(現地時間)からチェコにて行われるボルダーW杯第4戦にも注目していきたい。 男子・楢崎智亜が年間ランキング1位に浮上 楢崎 智亜 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 現在、男子のボルダーW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)1位は楢崎智亜だ。W杯開幕戦の八王子大会では準決勝敗退と振るわなかったが、2戦目のソウル大会では調子を上げて準優勝で銀メダルを獲得。降雨により決勝戦は行われず準決勝の結果が最終成績となったが、持ち前の実力を発揮して表彰台に食い込んだ。 そして迎えた第3戦のソルトレイクシティ大会では、決勝の舞台で全課題を完登する大活躍。堂々のパフォーマンスで優勝を手にし、ボルダーW杯前半戦を終えた。 現在楢崎の年間ランキングは1位だが、2位には僅差でフランスの18歳 メジディ・シャールックがつけている。彼はW杯初戦の八王子大会、2戦目のソウル大会を2大会連続優勝している若手選手だ。第3戦のソルトレイクシティ大会は「残りのシーズンに集中するため」として大会出場はなかったが、今後もトップ争いに絡んでくるであろう選手だ。 この投稿をInstagramで見る Mejdi Schalck(@mejdi_schalck)がシェアした投稿 さらにソルトレイクシティ大会では16歳の安楽宙斗が2位となり、自身初の表彰台に上がっている。安楽の年間ランキングは5位と上位につけており、日本人では楢崎に次いで高い順位となる。ほかにも日本人選手では一昨年、昨年と2年連続で年間ランキング1位に輝いている緒方良行など実績を兼ね備えた選手がまだまだ控えている。 ボルダーW杯は6月14日から~16日にオーストリアで行われる第6戦が最終戦となり、その後はリードW杯へと続く。そして今年の8月にはパリ五輪の出場権がかかるクライミング世界選手権(ボルダー&リード)もスイスで開催されるため、より熾烈な争いがこの先にも待っているだろう。 日本の選手たちがオリンピック出場へとつながる世界選手権に出場するためには、W杯で結果を出して日本代表選手に選ばれることが必要となってくる。まずはボルダーW杯 第4戦以降の日本人選手たちの活躍に引き続き期待したい。※世界選手権の日本代表枠 5 つのうち安楽宙斗 、楢崎明智、百合草碧皇の3名がすでに決定しており、残り2枠が争われる 安楽 宙斗 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 野中生萌は年間ランキング3位をキープ 野中生萌 / ©Dimitris Tosidis/IFSC. 野中生萌は現在のW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)3位につけており、八王子大会で準決勝敗退、続く第2戦のソウル大会では優勝、ソルトレイクシティ大会では準決勝敗退の結果となっている。 現在の女子年間ランキング1位はアメリカのブルック・ラバトゥだ。八王子大会で優勝、ソウル大会は3位、ソルトレイクシティ大会では3位、と安定した成績で常に表彰台に上がっている。続くランキング2位のナタリア・グロスマン(アメリカ)もソルトレイクシティ大会で今シーズン初優勝を飾り、調子を上げてきたように見える。ランキング上位を占める海外勢に対して松藤藍夢や伊藤ふたばなどの日本勢が割り込んでいけるのか、期待しながらボルダーW杯後半戦も見ていきたい。 そして女子も同様、8月には世界選手権を控えており日本代表の枠は森秋彩と松藤藍夢が決定している。残り3つの代表枠には誰が絡んでくるのか、こちらも引き続き注目していきたい。
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dance「ROB JAM 2023」が開催。静岡ローカルからHIPHOPで全国を巻き込む!2023.05.29去る2023年5月6日(土)静岡県静岡市にて、BBOY / BGIRL 3on3 BREAKING BATTLE『ROB JAM 2023』が開催された。「ROB JAM」は昨年も静岡にて開催されたBREAKINGのバトルイベントであり、国内のBREAKING 3on3バトルの中でも有数の盛り上がりを見せている。 本イベントはゴールデンウィーク期間ということもあり、北は北海道、南は九州まで全国各地から多くのBBOY / BGIRLが集結した。そんな静岡が熱く燃えた本イベントのリポート記事を、FINEPLAYからお届けする。 FINAL:NAIL ALE vs WASEDA NINE WASEDA NINE vs NAIL ALE 予選からトーナメントを勝ち上がり「ROB JAM 2023」の決勝に駒を進めたのは、準決勝にてFlip side BRANDSを破ったWASEDA NINE。そして同じく準決勝でstrangersに勝利したNAIL ALEの組み合わせとなった。 WASEDA NINEは九州を中心に活動するNINE STATES B-BOYZのFUMA・RYUTA、そして東京のBOBCHANCHYN(WASEDABREAKERS)の3名。ハイレベルなスキルを持ちながらも、勢いとストリートを感じさせるフレーバーで決勝まで勝ち上がった。対するNAIL ALEもGOOD FOOTのJUN・Reny renに、HEROESのKENTを加えた3名。NAIL ALEは落ち着いたバトル運びの中で、ムーブの決定力や爆発力も見せるオールラウンドなチームだ。 8分間の時間制限で決勝戦がスタートすると、WASEDA NINEのRYUTAが先行でゆっくりと登場する。そこからキレのあるトップロック・フットワークでギアを上げていき、一瞬で決勝戦の熱い雰囲気を作り上げた。 既に予選から多くのムーブ数をこなしている両チームだが、全く疲れを感じさせないムーブのクオリティで、濃密な8分間の攻防が続いていく。 KENT(NAIL ALE) バトル終盤にはJUN(NAIL ALE)のチェアーグライドで大きな歓声が沸くと、すかさず相手のFUMA(WASEDA NINE)も完成度の高いムーブを返していく。一進一退の攻防が続いたが最後はKENT(NAIL ALE)がDJのスクラッチに合わせてフリーズを決め、バトルを締めくくった。 甲乙つけがたいバトル展開となったが、見事勝利を手にしたのはNIAL ALE。高い完成度のムーブと、冷静さの中に感じる熱いパッションで、「ROB JAM 2023」チャンピオンの称号を手にした。 https://youtu.be/HuVGNLOZixg 昨年に続いて2回目の開催となったROB JAM 2023。静岡の地で全国からBBOY / BGIRLが集い、熱い盛り上がりを見せた。オーガナイズの「静岡のHIPHOPシーンに還元したい」という想いが形となり、今年も多くの名場面が生まれたイベントとなった。 カルチャー要素が詰まったコンテンツも https://youtu.be/zDiwudcKkCw 「ROB JAM 2023」ではバトル後に会場を移し、AFTER PARTYも実施された。地元静岡県出身のラッパーによるLIVEやビートメイカーによるBEAT LIVE、そしてRIORA (EDGWCYPHER/FULLOUT) vs T-DAWGS (STONE BRIDGE/FULLOUT) によるExhivition Battleも行われ、静岡のHIPHOPカルチャーがふんだんに詰まったイベント内容となっていた。 Exhivition Battleはヒートアップを極め激しいバトル展開となったが、多くの歓声により最高潮の盛り上がりを見せていた。 FEworksのYouTubeチャンネルから「ROB JAM 2023」の映像がアップされているので、ぜひ一度ご覧になっていただきたい。 「NAIL ALE」優勝コメント 左:Reny ren 中央:KENT 右:JUN JUN久々の優勝だったのでとにかく嬉しいです!メンバーの2人も小さいころから一緒にやっているので優勝できて良かったです。今回は3on3 バトルでしたが、僕個人としては今ソロバトルでなかなか成績を残せていないので、またここからギアを上げて、ソロでも結果を残せたらいいなと思います! Reny ren僕は静岡県自体バトルで初めて来て、正直東京で活動していてあまり静岡のシーンのことも知りませんでした。でも実際に来て、知らないBBOYでもめちゃくちゃ上手い静岡のBBOYもいたので、地元を大事にしているBBOYたちと戦って優勝を勝ち取れたことが何より嬉しかったです。 KENT僕は岐阜県に住んでいて、ちょっと遠いんですけどこのROB JAMが開催されるってことでめちゃくちゃ面白そうだったので参加させてもらいました。観客の反応もすごく良かったし、レベルも高くて、そんな素敵なイベントで優勝できたことが何より嬉しいです! オーガナイザー HIROTO コメント オーガナイザー HIROTO 今年も全国からBBOY / BGIRLが来てくれて本当にありがとうございました。皆さんのおかげで良いジャムができています。静岡の先輩、後輩たちからも『いつも画面で見てる人たちを生で見れて嬉しい!』『刺激になる』といった声をたくさん聞けて、イベントをやってよかったなと思います。今年から会場やシステムの変更、アフターパーティーの追加、僕自身がMCを務めるなど、かなり攻めすぎてしまいましたが家族や仲間たちの愛、多くの企業様サポートのおかげで良い形でイベントが終われたと思っています。個人的にはとにかくアフパが最高でした(笑)これから先も本気で続けていくので、来年も楽しみにして頂ければと思います。 そしてこれは静岡の方へ。いま僕は先輩たちと静岡全体をもっと盛り上げようと、ROB JAMとはまた違ったイベントのを計画しているので、そちらも楽しみにしていて欲しいです!今年も皆様ありがとうございました。また来年も静岡で!愛です。
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dance高校1年生 “龍”が最年少で東京予選を制覇!『Red Bull Dance Your Style Japan EAST Side』2023.05.282023年5月27日(土) Hareza池袋 中池袋公園にて『Red Bull Dance Your Style Japan EAST Side』が行われた。Red Bull Dance Your Styleとは「真の世界一」を決めるグローバルダンスイベント。日本を含め計20カ国以上で国内予選が行われ、勝者は2023年11月4日にドイツ・フランクフルトにて行われる『Red Bull Dance Your Style World Final』への出場権を獲得する。様々なジャンルのダンサーが招待され、バトルで流れる音楽は誰もが一度は聞いたことのある歴代のヒットソング、そして勝敗を決めるジャッジは観客、といったエンターテイメント性のある内容となっている。 東京と名古屋(5月13日に予選を実施)で予選が行われ、各予選には16名の招待ダンサーが出場。上位4名(計8名) が大阪で行われる国内大会の決勝戦『Japan Final』への出場権を獲得し、日本の最高峰が集う舞台へと駒を進める。 今回もYOASOBIやSEKAI NO OWARI、米津玄師など流行の音楽が流れ、16名のダンサーがそれぞれの個性とスキルを武器にハイレベルなバトルを展開した。 トリッキングの動きをベースに独特な世界観を表現するRikubouzや、高いスキルに加えて幅広い表現力を持つRuna Miura、Waackシーンに留まらずダンスシーンから高い評価を受けるMIKUMIKUなど、知名度・実績ともにトップレベルのダンサーたちがクレジットし、東京予選を盛り上げた。 FINAL:龍 vs 優弥 左:優弥 右:龍 東京予選の決勝に進んだのは、TOP16から自らのスタイルでオーディエンスを湧かせていた優弥(SEPTENI RAPTURES/FORCE ELEMENTS / 心優弥)と龍(REAL AKIBA BOYZ / DESCARADOS / サンセットレーベンズ)の組み合わせ。 優弥はD.LeagueのSEPTENI RAPTURESとして活動し、POPのスタイルをベースにLOCK / HOUSEを組み合わせた表現を武器とする。KIDS時代から国内外のバトルで数々の実績を残している。対する高校1年生の龍は、HIPHOPのスタイルを軸とし、アニソン・ボカロなど様々な音楽を楽しみ枠にとらわれないオリジナリティあふれるスタイルを貫くダンサーだ。 優弥は高いミュージカリティとボディコントロールの能力が光ったが、龍は流れる音楽の歌詞の意味をダンスで表現するなど自身のスタイルを前面に押し出す。多くの歓声が飛び交った決勝戦は龍に軍配が上がり見事優勝。チャンピオンとして、Japan Finalへの出場権を手にした。 またTOP4に残った、優弥、Runa Miura、Aoiの3名もJapan Finalへの出場権を獲得した。昨年のRed Bull Dance Your Style World Finalでは THE D SoraKiが優勝して世界一を獲得している。彼に続く新たなスターがこの大会で新たに生まれることに期待しながら、7月に行われるJapan Finalにも引き続き注目していきたい。 龍 優勝コメント 龍 本日優勝した感想を教えてください! この大会に向けて周りの人たちが応援してくれて、僕だけじゃなく色んな人を巻き込んで掛けてきた想いがあったので、優勝できて良かったです! HIPHOPバトルやALLSTYLEバトル、APOP(アニソンのバトル)など多くのバトルに出ている龍さんにとって「Red Bull Dance Your Style」はどういった印象のバトルでしたか やっぱりダンスって音楽に関係なく、踊っていて嬉しいとか楽しいとか笑えるとか、そういった感情が出てくるのがダンスだと思っています。Red Bull Dance Your Styleは洋楽もアニソンも邦楽も流れるし、そういった意味で「ダンス」の大会の中で一番大きい大会だと僕は思っています! 7月に行われるJapan Finalに向けての意気込みを教えてください! 優勝して世界まで行きます!