2019年6月15、16日の2日間、東京都杉並区・B-PUMP荻窪において、スポーツクライミングのイベント「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」が行われた。
「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」はドイツで行われる「adidas ROCKSTARS」の日本大会。一般参加者対象の「BE A ROCKSTARクラス」と国内トップクラスのアスリートたちの招待選手による「ROCKSTARSクラス」の2つのクラスに分けて大会が行われ、「BE A ROCKSTARクラス」の3位までの入賞者は「ROCKSTARSクラス」に出場でき、「ROCKSTARSクラス」で上位に入賞すればドイツで行われる本戦である「adidas ROCKSTARS」への出場資格が与えられる。
「ROCKSTARS」クラスでは、アディダス契約アスリートである野中生萌や藤井快、緒方良行、楢崎明智といった選手が出場。激戦を制し男子では藤井快、女子では森秋彩が優勝し、賞金100万円と「adidas ROCKSTARS」への出場権を獲得した。
セミファイナルでは実力者が順当に勝ち上がる
2日目、9時定刻にセミファイナルがスタート。1日目に行われた「BE A ROCKSTARクラス」を勝ち抜いて出場枠を得た男女各3名の選手と招待選手を合わせた女子14名、男子17名が出場した。男女ともに課題の難易度に苦しめられるかに見えたが、国内外で活躍するトップ選手が登場すると状況は一変、それぞれの選手の特徴が現れる確実なムーブで完登が続き、実力を示した。あちこちで完登する選手が出ると会場からは大きな歓声が上がり、また選手が苦境に立たされる状況では観客から「ガンバ」の声援が飛んだ。
女子では昨年本国ドイツでの大会を制した野中生萌が4課題中4完登で1位通過。工藤花、森秋彩も3完登での中に続き、金子桃華、小池はな、菅原亜弥も2完登でファイナルへ進出した。
男子では藤井快、高田知尭、楢崎明智、原田海が4課題中4完登でファイナル進出、石松大晟と緒方良行が3完登でファイナルへ進んだ。セミファイナルの最終登攀者であった緒方は観客からの声援を求めるパフォーマンスで狙いすましたかのように最後の課題を完登し逆転。緒方の完登に会場は大いに盛り上がった。
フリースタイルフットボーラー徳田耕太郎が登場
セミファイナルが終わるとオープニングアクトとしてフリースタイルフットボーラーで「Red Bull Street Style World Finals 2012 Italy」チャンピオンの経験を持つ徳田耕太郎(Tokura)と、Ball Beat CrewのADACHINHO(アダチーニョ)のコンビが登場。専用のサッカーボールを使ったアクロバティックな演技で会場を盛り上げた。リフティングから派生したダイナミックな演技で観客を魅了、最後に徳田が自身のオリジナルムーブである、トクラクラッチと呼ばれる、リフティングで空中へ放ったボールをバク転とともに両足の間でキャッチする大技を決めると、会場は驚きの歓声に包まれた。
ファイナルでは各選手が苦戦を強いられる
ファイナルではDJ TOSHIが登場。生のDJプレイの中で選手たちが課題を登る、通常のコンペティションとは一味違った演出が魅力だ。レッドブルガールが登場し会場を縫うように移動しながら観客にレッドブルを配って回る。
男女ともにファイナルでは難易度が一段上がり、進出者も苦戦を強いられた。
女子では3課題中2課題を完登した森と1課題完登の小池はながスーパーファイナルへ進出。他の選手は惜しくも皆完登できずであった。
男子も女子同様完登者はスーパーファイナルに進出した楢崎明智と藤井のみで、両者ともに3課題中2課題の完登となった。
賞金100万円を手にするのは誰だ?〜スーパーファイナル〜
「Adidas ROCKSTARS」では決勝上位2選手によりスーパーファイナルが行われる。これは、両選手とも同じ課題が設定されたボルダリングウォールを同時に登り、早くトップホールドを保持した選手が勝利するというスピード的な要素も求められる課題だ。
女子では2016年優勝の森と小池の対戦。前回の大会に比べて難易度は格段に上がっており、昨年の野中、平野夏海の対戦は瞬く間に勝負がついたが、今回はどちらも時間を使って登攀した。途中二人で登り方を相談する姿も見られ、最終的には森が小池を突き離し完登。2016年以来となる2度目の優勝を決めた。森は前回優勝時は年齢制限のため本国大会には出場しておらず、今回が本国大会へは初出場となる。
男子は藤井と楢崎明智の一騎打ち。スタート直後に抱き合った二人だが、いざ登り始めると顔つきは真剣。何度か試行錯誤を繰り返しながら徐々に高度を上げていく。しかし藤井が一歩先にトップホールドを掴むとそのままガッツポーズ、藤井の優勝となった。藤井はスーパーファイナルが始まる前に焼肉を予約するよう他の選手に「祝勝宣言」をしていたという。「賞金の100万円は焼肉に使います。もちろん残った賞金は妻にもプレゼントします」と勝利に顔をほころばせた。
スーパーファイナル後にはそれぞれのウォールで選手が完登できなかった課題に再び取り組むなど、試合の緊張から解放され、笑顔でクライミングに取り組んでいる姿が印象的であった。
クライミングセッションではadidas契約アスリートたちが講師となり、ウォールごとにグループに分かれ、「adidas FIVETEN – ALEON」を履いてクライミングが体験できるクライマーズセッションが行われた。参加者はそれぞれシューズの履き心地を確かめ、講師に教えてもらいながらクライミングを行なった。
普段のコンペティションとはまた少し違った大会、「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」はクライマーたちの笑顔と煌めく汗の中、幕を閉じた。
選手コメント
男子優勝:藤井快
また2位かも、という不安もありましたがなんとか優勝することができて嬉しいです。予選からとりこぼしがあれば上に登れないと思っていました。普段の大会では自分に圧をかけてしまい、プレッシャーに負けていい結果が出せないことが多かったのですが、今日は落ち着いて、楽しく登ることができました。セミファイナルの結果は良かったのですがファイナルは内容が良くなかったのでほっとしています。世界選手権はすべての種目で点を稼ぐ必要があるので、これから始まるリードW杯に焦点を当てて調整して、世界選手権では最高のパフォーマンスを発揮したいです。
女子優勝:森秋彩
賑やかで楽しい大会でした。優勝できて嬉しいです。普段の練習だったらできていなかった課題もあったのですが、絶対登りたいという気持ちで挑戦したら登ることができたのでそれがとても嬉しかったです。課題は2016年に比べて難易度は上がっていて、独特のルールでどうなるかは予想ができなかったのですが、順調に課題をクリアすることができてよかったです。今回の大会はボルダーの良い経験になったと思います。コンバインドジャパンカップ以後、それまでは得意なリードで点を稼ごうと思っていましたが、世界選手権に向けて苦手なスピードを強化していこうという意識に変わってきました。野中さんみたいにオールマイティな選手になりたいです。
野中生萌
スーパーファイナルに出場できなかったことが悔しいですが、決勝に進む事ができたことについては嬉しく思っています。ユースがどんどんいい選手が出てくるので自分ももっと頑張ろうという気になって今後も楽しみです。フォーマットが普段のコンペティションと異なる部分もあるので正直どうなるかわからなかった点もあるのですが、すごく楽しい大会でした。課題一つ一つにいえば全部やり直したいという気持ちもありますが、今回の結果は真摯に受け止めてあまりネガティブにならずに通過点としてこれからまた頑張っていきたいです。世界選手権へ向けてまずはリードW杯に焦点を当てながら、スピードも調整していきます。
成績
男子
1位:藤井快(TEAM au)
2位:楢崎明智(TEAM au)
3位:原田海(日新火災)
女子
1位:森秋彩(私立つくば開成高等学校)
2位:小池はな(埼玉県山岳連盟)
3位:野中生萌(XFLAG)
adidas ROCKSTARSとは
「adidas ROCKSTARS」は世界の強豪選手によって世界一の座が争われる、アディダスがドイツで主催するスポーツクライミングの祭典。
その日本大会となる「adidas ROCKSTARS TOKYO 2019」は、アディダスがワールドカップ方式に準じたフォーマットで行うボルダリングコンペティション。国内トップクラスのアスリートたちによる ROCKSTARS クラス、一般参加者対象の BE A ROCKSTAR クラスの 2 クラスを設置し、130名超のクライマーたちが賞金総額 200 万円と、ドイツで行われる adidas ROCKSTARS への出場権を懸けて、国際資格を有するルートセッターが設定したハイレベルな競技課題に挑む。
昨年「adidas ROCKSTARS TOKYO 2018」では男子は原田海、女子は平野夏海が優勝。同大会2位であった野中生萌が「adidas ROCKSTARS 2018」で優勝を果たしている。
開催概要
開催日:2019年6月15日 (土)・16日 (日)
会場:B-PUMP荻窪 (東京都杉並区上荻1-10-12-3F)
写真提供:©︎adidas ROCKSTARS TOKYO 2019
文・金子修平
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climb有観客・声出し応援解禁で熱気を帯びた「ボルダージャパンカップ 2023」大会リポート2023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にてスポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)男女準決勝・決勝が有観客(マスク着用での声出し応援有り)にて開催された。また今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。 結果は、女子:伊藤ふたば、男子:楢崎明智が優勝し日本一に輝いた。 伊藤ふたばが全課題を一撃で3年ぶり優勝 photo by Kazuki Murata 準決勝を4位で通過した伊藤ふたばは、第1課題から絶好調のパフォーマンスを見せつける。多くの選手が苦しんだスラブの第2課題も勢いはそのまま、一撃で登り切り他の選手を大きく突き放す。第3課題もなかなか完登者が出ないなか一撃で仕留める。最後の第4課題においても圧巻の登りを見せて一撃。満面の笑顔と共に3年ぶり3度目の優勝をつかみ取った。 2位には東京オリンピック2020 銀メダリストの野中 生萌。惜しくも第2課題は完登できなかったが、持ち前のパワフルかつ正確なクライミングで3完登(第3・第4課題は一撃)を記録した。そして弱冠15歳の中学生、関川 愛音(めろでぃ)が、ポテンシャルを感じさせる力強い登りで3位に入賞した。 伊藤ふたばは決勝後のコメントで、「決勝では全課題を一撃して優勝することが出来たので率直に嬉しいです。オブザベーションの段階で自分が得意な課題だと思っていて、集中してトライするようにしました。」と自身を振り返った。 楢崎明智が初優勝で兄・智亜と表彰台へ photo by Kazuki Murata 男子優勝に輝いたのは3完登を記録した楢崎 明智。大会前には 「国内の選考大会があまり得意ではなく、プレッシャーであまりいい動きが出来たことがない。今年は楽しんで自分の存在感やスタイルを見せられたらいいなと思います。」と語っていたが、第1課題から持ち前の身長、手足の長さを活かして完登でスタート。 続く第2課題、第3課題もダイナミックな登りで完登を続けて首位をキープした。優勝が大きく近づいた第4課題では、疲れも見え始め完登とはならなかったが、ゾーンを獲得し自身初の優勝を決めた。 尚、2位には2完登の佐野 大輝。3位には楢崎 明智の兄である楢崎 智亜が食い込み、兄弟で表彰台を飾った。 楢崎明智は決勝後に、「オブザベーションした段階で僕にとって得意な課題なのが見て分かったし、智くん(兄・智亜)とも『これはいけそう!』と話していました。まさか本当に優勝するとは思ってなかったですけど(笑)」と驚きを半分に優勝コメントを残した。 開催概要 photo by Kazuki Murata 名称:ボルダージャパンカップ2023(BJC2023) 主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)後援:スポーツ庁、公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、世田谷区主管:公益社団法人東京都山岳連盟(TMF) 企画・運営:BJC2023実行委員会 協賛:KDDI株式会社、三井不動産株式会社、住友商事株式会社、オリエンタルバイオ株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、日新火災海上保険株式会社、東商アソシエート株式会社、西尾レントオール株式会社、サントリー食品インターナショナル株式会社オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ 会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場
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climb楢崎明智が初優勝!「ボルダージャパンカップ 2023」2023.02.052023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にてスポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)が行われ、男子決勝は楢崎明智が優勝に輝いた。 準決勝を勝ち抜いた上位6名によって争われた決勝では、楢崎智亜や、藤井快など国際大会で多くの実績を誇る選手が揃った。 しかし優勝した楢崎明智は、長身からなる長い手足や身体能力を活かし、決勝トップとなる4課題中3完登を記録。堂々の優勝を飾った。 2位には佐野大輝、3位には楢崎智亜が入った。 今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。
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climb伊藤ふたばが3大会ぶり3回目の優勝!「ボルダージャパンカップ 2023」2023年2月5日(日)に、駒沢オリンピック公園 総合運動場屋内球技場にて、スポーツクライミング・ボルダージャパンカップ 2023(BJC 2023)が行われ、女子決勝で伊藤ふたばが優勝に輝いた。 決勝は同日開催された準決勝を勝ち上がった上位6名にて争われ、優勝した伊藤ふたばは、全4課題を全て一撃で仕留め圧倒的な成績で頂点に立った。 2位は野中生萌、3位には関川愛音が入った。 今年はパリ2024のプレシーズンとなり、今大会は第6期JMSCAパリオリンピック強化選手の選考も兼ねている。