東京オリンピックへ向けて注目度が高まるアーバンスポーツ、アクションスポーツの魅力をFINEPLAY編集部がDig。今回は「スポーツクライミング」の歴史や種目、世界で戦う注目選手を紹介。
世界でも強豪国である日本はメダル獲得も期待されており、注目必須の新スポーツとなる。この記事をチェックして、「スポーツクライミング」の魅力を存分に体験して欲しい。
スポーツクライミングの歴史
「クライミング(climbing)」は「登ること」を意味する言葉。人間は遥か昔から登山を行ってきたが、自然の岩場を登るフリークライミングも1920年代頃から行われるようになったと言われている。しかし、そこから派生して「スポーツクライミング」として人工壁を登る競技となったのはつい最近のことだ。
成り立ちには諸説あるが、1940年代後半から80年代にかけて当時のソビエト連邦において、自然の岩場を登り切るスピードを競う大会が行われたことがその始まりだと言われている。
1985年にイタリアでは「リード」の大会が岩場で行われ、次第にヨーロッパから競技としてのクライミングが世界中に普及していく。この頃からフランスを中心に室内の人工壁で行われる競技も増えていったという。これが「スポーツクライミング」の始まりである。
1989年には初の国際的な大会であるW杯が開催。1991年には初の世界選手権が開催され、日本人では平山ユージが銀メダルを獲得している。
現在では多くの日本人選手が国際的な大会で目覚ましい成果を上げており、世界でも強豪国のうちの一つとして数えられている。

スポーツクライミングの種目
競技としての「スポーツクライミング」は「ボルダリング」「リード」「スピード」という3つの種目に分けられる。
さらにオリンピックでは、この3種目で獲得したポイントをもとに順位を決める「コンバインド」という競技方法で成績を決める。
各競技、壁を「登る」ということには変わりないが、それぞれの種目で競技方法が異なる。それぞれの競技の概要をこれから紹介していこう。
ボルダリング
「ボルダリング」は高さ5メートル以下の壁に設定されたコースを制限時間内に登り切ることができた数を競う種目。コースにはボルダーと呼ばれる突起物が設置されており、ボルダーを掴んだり、時には足で引っ掛けたりしながらゴールである頂点のトップホールドと呼ばれるボルダーを目指す。
他の選手のトライを見ることはできず、各ラウンドの前に選手全員で課題を確認するオブザベーションという時間が与えられる。
限られた時間でいかに頂点まで登り切ることができるかが重要となるため、身体能力だけでなく、どのように登るのかを読み解く頭脳も重要となる競技だ。

リード
「リード」は高さ12メートル以上の壁を制限時間内にどこまで高く登ることができるかを競う種目。「ボルダリング」はクライミングシューズとチョークと呼ばれる滑り止めを使用して競技を行うが、「リード」では上記の道具に加えてロープの繋がったハーネスを装着して頂点を目指す。コースの途中に設置された確保点と呼ばれる支点にロープをかけることで安全を確保しながら登り、頂点の支点にロープをかけると完登(壁を登りきりゴールすること)となる。
この競技も他の選手のトライを見ることはできず、あらかじめオブザベーションの時間が設けられている。
長い距離を登っていく競技になるため、上り続ける持久力と最小の力で登る戦略を練る力が課題攻略の鍵となる。

スピード
「スピード」は高さ10メートル、または15メートルの壁にあらかじめ決められたホールドが設置されたコースをどれだけ速く登り切ることができるかを競う種目。リードクライミング同様ロープにつながったハーネスを装着するが、あらかじめ頂点で支点が確保されているため、競技中の支点確保は行わない。
この競技では、コースは事前に知らされているため、オブザベーションは行われない。
いかに早く登り切ることができるか、タイムを縮めることができるかを考え、トレーニングを積んできた成果を競う種目で、いわばクライミングの「スプリント(短距離走)」だ。

コンバインド(複合)
2020年に行われる予定であった東京オリンピックでは、上記3種目の順位をもとに成績を算出する「コンバインド(複合)」というフォーマットで競技が行われる。「コンバインド」では「ボルダリング」「リード」「スピード」の3種目の順位を掛け算し、そのポイントが少ない者が上位となる仕組み。
3種目の結果が順位を大きく左右するため、バランスの良い成績を残すことが求められる競技となる。どれか一つの結果が欠けてもいけないため、究極のクライマーだけが勝ち上がることのできる種目だ。

スポーツクライミングの観戦ポイント
最近ではライブ配信やTVでの中継も増えており、会場での観戦以外にも様々な楽しみ方ができる「スポーツクライミング」。競技の魅力やの観戦ポイントを紹介していこう。
人間の肉体の限界に挑む選手たち
まず、第一に注目してほしいのは選手たち自身の肉体を限界まで駆使したダイナミック、アクロバットな動きだ。ウォールと呼ばれる人工壁に設置された、ホールドを登っていく選手たちの身体能力には驚くばかり。どうやってホールドを掴み、登っていくのか私谷には予測できないような動きで、選手たちは見事に課題を登っていく。人間はここまでできるのか、と思うほどの極限の動き、筋肉の躍動をは見逃せない。

身体だけじゃない、高度な頭脳と戦略がゲームを左右する
駆使するのは身体だけじゃない。難易度の高い課題を登り切るにはどのように身体を使い、どのように登るかを瞬時に判断する、高度な頭脳と戦略が要求される。選手の体型や身長、得意とする動きも人それぞれであり、課題に対する解決の方法も多種多様。私たちの想像にはるか及ばない、高難易度の課題に対する、選手たちの個性的な登り方にも注目だ。

国籍・性別は関係ない、選手と会場が一体となる瞬間を味わえる
「スポーツクライミング」観戦の最大の魅力は、手に汗握る展開を選手と一体になり、共有できること。
「スピード」以外の競技では、選手たちは時間をかけて課題を登っていくため、その一手一手に注目することができる。選手たちが転落しないように必死でホールドを保持する瞬間や、次のホールドをつかもうと己の限界を超えて手、足をのばす瞬間、私たちは選手と同じ気持ちで力み、また心の中で声援を送っていることに気づくだろう。
実際の競技を目にすると、国籍や選手に関係なく、ハラハラ・ドキドキの瞬間がいくつもある。そういった瞬間には「頑張れ」という気持ちで「ガンバ!」という掛け声をかける風習が「クライミング」にはあり、選手たちもその声援に後押しされ、壁を登っていくのだ。
国籍も性別も特徴も関係ない、応援した目の前の選手が課題を完登した瞬間の快感は何にも勝るものがある。そしてその喜びを選手、会場の観客と一体になり味わう瞬間は「スポーツクライミング」でしか味わえない感情だ。

「スポーツクライミング」注目選手
スポーツクライミング強豪国の1つに数えられている日本には世界で活躍する選手が多数。東京オリンピックへ向けて世界、日本の注目選手を紹介していこう。
ショウナ・コクシー
ショウナ・コクシーはイギリス出身の27歳。「IFSCクライミング世界選手権2019」ではコンバインド3位と健闘しており、今後の活躍が見込まれている。

ヤンヤ・ガンブレット
ヤンヤ・ガンブレットはスロベニアのクライマーで、21歳の若さにして「IFSCクライミング世界選手権2019」コンバインドで優勝した経歴を持つ。「リード」「ボルダリング」の2種目において圧倒的な強さ誇る。

白石阿島
白石阿島は18歳、アメリカのクライマー。外岩を中心に活動しており、フリークライミングにおいて輝かしい成績を残している。彼女の父は舞踏家として知られる白石久年ことPoppo。

アダム・オンドラ
アダム・オンドラはチェコ出身の27歳で、東京オリンピックでの金メダル有力候補。「IFSCクライミング世界選手権2018」ではコンバインドで2位の成績を上げていおり、「ボルダリング」「リード」ともに圧倒的な強さを誇る世界でも指折りのクライマー。

ヤコブ・シューベルト
ヤコブ・シューベルトはオーストリア出身、29歳のベテランクライマー。「IFSCクライミング世界選手権2019」ではコンバインド2位を獲得しており、東京オリンピックでの金メダル候補のうちの一人だ。

野口啓代
野口啓代はデビューより数々の輝かしい戦績を残しており、現在でも日本クライミング界の女王に君臨している。今年で30歳を迎える彼女は東京オリンピックでの現役引退を表明している。「IFSCクライミング世界選手権2019」では惜しくもコンバインド2位。東京オリンピックでの金メダルに期待がかかる。

野中生萌
野中生萌は22歳、日本のクライマー。「IFSCクライミング世界選手権2019」では5位。「スピード」においては日本記録8.404秒(2019年12月8日現在)の保持者でもある。クライミングコンペ「Red Bull ASURA」を考案するなど多岐にわたり活動している。

楢崎智亜
楢崎智亜は日本のクライマー。23歳という若さで「IFSCクライミング世界選手権2019」では並み居る世界の強豪を破りコンバインド優勝。「スピード」日本記録6.159の保持者でもあり、東京オリンピックにおける金メダル候補。

藤井快
藤井快は27歳の日本のクライマー。「IFSCクライミング世界選手権2019」ではコンバインド6位。3種目バランス良くこなすオールラウンダーであり、今後の活躍が期待されている。

原田海
原田海は21歳のクライマー。「IFSCクライミング世界選手権2019」ではコンバインド4位の成績を残している。2020年2月に行われた「スポーツクライミング第 15 回ボルダリングジャパンカップ」においても優勝を果たし、現在最もノリに乗っているクライマーだ。

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知れば知るほど面白い、「スポーツクライミング」の世界。興味のある方は、ぜひ一度、大会へ足へ運んだり、ライブ中継を見てみてはいかがだろうか。
文・金子修平
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bmx中村輪夢は2連覇、内藤寧々は女王返り咲き!「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXパーク種目2023.06.052023年6月3日(土)、4日(日)に神奈川県横須賀市のうみかぜ公園にて「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXパーク種目が開催され、男子エリート決勝では中村輪夢、女子エリート決勝では内藤寧々が優勝に輝いた。 今大会は「C1大会」としてワールドカップ出場に必要なワールドポイントを獲得することができ、外国人選手も参加可能な「国際大会」にグレードアップされて開催された。会場にも多くの観客が集まり、隣接されたショッピングモールでも足を止めて観戦する人々の姿が多く見られた。 女子は内藤寧々が女王に返り咲く。 内藤 寧々 ©Naoki Gaman / JFBF 今回国際大会として開催されたこともあり、近年では最大出場人数である7名が参加した女子エリートクラス。そんな予選を勝ち上がった4名で争われた決勝では前全日本チャンピオンで日本代表選手でもある内藤寧々が優勝し、再び女王へと返り咲いた。内藤は1本目のランで的確にトリックをメイクし49.20ptで暫定首位に立った。前回の名古屋大会では「540」を決めきれず優勝を逃していたが今回は一本目のランで540を封印し、まとまった構成を見せて確実にポイントを獲得した。 前回大会の優勝者である杉尾咲空は「360」や「1本目のランで38.60ptを獲得し、2本目のランで内藤のポイントを上回れるかに注目が集まったが得点は39.80ptでフィニッシュして2位となり、この瞬間に内藤の優勝が決まった。内藤はウィニングランの2本目で前回大会でメイクできなかった「540」にチャレンジ。惜しくも転倒し痛みをこらえる姿が見られるも、観客からは大きな拍手が送られた。自身の納得いくランとはならなかったものの今シーズン初優勝を手にした。 3位には今回国際大会になったことで初めて本シリーズに参加した韓国のオ・シネ。他の選手が使わない一番高いクオーターからドロップインし、スタイリッシュな「クロスアップ トゥ ターンダウン」を魅せるなど、日本人とはまた違ったクールなライディングを魅せてくれた。今後も海外選手の刺激を受けて日本の女子エリート界が更に発展していくことだろう。 中村輪夢は今シーズンのJapanCup 2連覇達成! 中村 輪夢 ©Naoki Gaman / JFBF 男子エリートにて優勝に輝いたのは絶対王者・中村輪夢。予選を1位で通過し、最終走者となった中村は、一本目のランから「バックフリップ・バースピン・トゥ・テールウィップ」や、「720・ダブルバースピン・トランスファー」など高難易度のトリックを連発。圧巻のランで89.00の高得点を記録し、暫定1位に立った。 2本目のランでは、1本目のランで得点を伸ばせていなかった溝垣丈司がフルメイクで会場を盛大に沸かせる。「360」のトランスファーや、「360・クアッドバースピン」の高難度トリックを上手くまとめて追い上げにかかる。 溝垣 丈司 ©Naoki Gaman / JFBF 今大会は2本のランを行い得点の高いランを採用する「ベストラン方式」であるため溝垣丈司の得点次第で優勝者が決まるかたちとなったが、惜しくも溝垣の2本目のランは78.60ptで及ばず。中村輪夢は自身のラストランを待たずして優勝が決定した。 優勝が決定した中村輪夢はウィニングランでも高難易度のトリック「720バースピン・トゥ・テールウィップを繰り出し、会場を盛り上げる。うみかぜ公園に集まった観客は今日イチの大きな歓声と拍手で中村輪夢のランに応え、初の国際大会となった「マイナビ Japan Cup Yokosuka」を締めくくった。 優勝者コメント 左:内藤寧々 右:中村輪夢 ©Naoki Gaman / JFBF 男子エリート決勝 1位 中村 輪夢今回は技の難易度も海外の大会でやるような技を決められたので良かったです。以前は世界の大会で一位も取っているので、日本の大会では負けられないなと思っています。パリ五輪の目標はもちろん一位をとることで、次勝てれば東京五輪の負けも活きてくると思うので、今はそこに向けて頑張りたいです。 女子エリート決勝 1位 内藤寧々今回はC1大会だったこともあって、前回の名古屋大会みたいにリスキーな技を2本ともやるより、1本目は自分のできる技をしっかりやって2本目でチャレンジしようと思っていました。そんな中で1本目がしっかりできたことは自分の中で良かったです。 大会結果 ©Naoki Gaman / JFBF <男子エリート>優勝:中村輪夢 / 89.00pt準優勝:溝垣丈司 / 78.60pt第3位:小澤楓 / 70.80pt <女子エリート>優勝:内藤寧々 / 49.20pt準優勝:杉尾咲空 / 39.80pt第3位:OH SINAI(オ・シネ)/ 35.40pt
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bmx佐々木元が横須賀で王座奪還!「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXフラットランド種目2023年6月3日(土)、4日(日)に神奈川県横須賀市のうみかぜ公園にて「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXフラットランド種目が開催され、男子エリート決勝では佐々木元、女子エリート決勝では宮嶋歩菜が優勝に輝いた。 シーズン2戦目の開催となった今大会では、前回大会の「マイナビJapan Cup」名古屋大会の男子エリートで優勝し、X Games Chiba 2023でも優勝に輝いている片桐悠や、先日行われたFISE Montpellierにて初優勝を飾った荘司ゆうなど、国内トップライダーたちが参戦しトップの座を競い合った。 男子エリート決勝に進出した12名 ©️Naoki Gaman / JFBF 男子エリートは佐々木 元がフルメイクで優勝! 佐々木 元 ©️Naoki Gaman / JFBF 男子エリートで優勝に輝いたのは千葉県出身の38歳、佐々木元(鎌ケ谷巧業)。前回の名古屋大会で優勝している片桐悠をはじめ、荘司ゆう、磯谷匠など有望な若手が勢いを増す中、ベテランが貫録のパーフェクトライディングで優勝をつかみ取った。 予選を3位で通過した佐々木は3分間のライディングの中でノーミスの完璧なパフォーマンスを見せる。どこかリラックスした雰囲気の佐々木は、自身のシグネチャートリック「元スピン」をはじめフロントを使った世界最高難易度とも言えるハイレベルなトリックを展開していく。クロスフットやノーハンドで多彩なスピンのバリエーションを見せ、ラストはクロスフットの切り返しで締めて91.50ptの高得点を記録。暫定1位に躍り出た。 片桐 悠 ©️Naoki Gaman / JFBF 佐々木の次に登場した伊藤真人は87.50ptでライディングを終了し、結果は最終走者の片桐に委ねられた。 片桐は持ち前の正確なライディングと「フルバイクフリップ」を用いた高難易度なトリックで攻めていく。名古屋大会に続いて2連覇が期待されたが、惜しくもライディング中に地面に足がつく場面があり、得点は90.83ptと高得点ながら1位の得点には及ばず準優勝。この瞬間に佐々木の優勝が決まった。なお佐々木は昨年に初開催された横須賀大会でも優勝しており、横須賀の地においては通算2度目の優勝となった。 「X Games Chiba 2023」や「FISE Montpellier」では表彰台に絡めず、前回の世界選手権以降なかなか良い成績を残せていなかった佐々木。各大会の優勝者(X Games Chiba 2023は片桐が優勝、FISE Montpellierは荘司が優勝)を抑えての優勝はひとしおだろう。自身のInstagramでも今回の優勝に対する喜びを表していた。 この投稿をInstagramで見る Moto Sasaki(@motosasaki)がシェアした投稿 女子は14歳の宮嶋 歩菜が大会2連覇! 優勝した宮嶋 歩菜 ©️Naoki Gaman / JFBF 女子は中川きららや川口朔来の常に国内大会トップに位置する2人を抑え、弱冠14歳の宮嶋歩菜が優勝して大会2連覇を飾った。決勝に進出したライダーの中で最年少の宮嶋は、物怖じしない落ち着いたライディングでトリックをメイクしていく。ラストは「スピンからマックサークルのコンボ」をメイクして終了。81.83ptの高得点で女子決勝で唯一の80点台を記録した。 2位には川口 朔来、3位には中川きららが入った。新たな世代がエリートクラスに昇格し、目まぐるしく順位が入れ替わる女子にも引き続き注目である。 大会結果 左:宮嶋 歩菜 右:佐々木 元 ©️Naoki Gaman / JFBF <男子エリート>優勝:佐々木 元 / 91.50pt準優勝:片桐 悠 / 90.83pt第3位:荘司 ゆう / 88.00pt <女子エリート>優勝:宮嶋 歩菜 / 81.83pt準優勝:川口 朔来 / 77.67pt第3位:中川 きらら / 77.50pt 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ Japan Cup Yokosuka」開催期間 : 2023年6月3日(土)~4日(日)- 2日間 –※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場::神奈川県横須賀市 うみかぜ公園(神奈川県横須賀市平成町3-23)主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)共催:横須賀市後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ協賛:鎌ケ谷巧業株式会社企業版ふるさと納税:信金中央金庫
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bmx今週末にBMXの聖地で開催される国際大会「マイナビ Japan Cup Yokosuka」の見どころ2023.06.02BMXフリースタイル種目の競技大会である「マイナビ Japan Cup Yokosuka」がうみかぜ公園 (神奈川県横須賀市)にて、今週末の2022年6月3日(土)~4日(日)の2日間に渡って開催される。 神奈川県横須賀市の全面バックアップの下で、 横須賀市では今回2度目の開催となるこの大会は今回より外国人選手も参加可能な「国際大会」にグレードアップされ、ワールドカップ出場に必要なワールドポイントを日本国内で取得できるようになることから、海外選手の参加も見込まれ去年より盛り上がることは間違いない。 そして今回の会場となる「うみかぜ公園」はダートジャンプコースやスケートパークが併設された公園であり、BMXカルチャーが根付く全国でも有数な聖地の一つだ。また大会レガシーとして前回使用されたセクションを中・上級者向けBMXパークとして常設したことから競技者からファンライドを楽しむ全てのBMXライダーにゆかりのある場所となっている。 本記事では、昨年よりも更に勢いを増した今大会を盛り上げる日本を代表するライダーたち4名をピックアップして紹介する。 BMXフリースタイル・パーク 中村 輪夢(所属:ウィングアーク1st) 中村輪夢のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF BMXフリースタイル・パーク種目ではもちろんのこと、日本のBMXシーンを牽引する今世界から最も注目されている選手の一人。昨年度には今まで日本人が成し得なかった世界チャンピオンとなり世界最高の称号を持つ彼が初めてこの横須賀大会に出場。UCIワールドカップを始め、X GamesやSimple SessionなどBMXの様々な世界大会で快挙を残してきた彼の走りを国内で見れる機会はそう多くないため今回是非この場に訪れて、世界も認める人間離れしたハイエアーとその中で繰り広げられる様々な回転技のコンビネーションを目の前で見て欲しい。 小澤 楓(所属:岐阜第一高等学校) 小澤のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 前回の「マイナビ Japan Cup Yokosuka」ではエリートカテゴリー初優勝を果たした、弱冠15歳ながら世界レベルの実力を持つBMXライダー。2017年及び2019年には世界選手権で優勝しジュニア世界チャンピオンとなり、2021年には13歳~15歳の年齢別クラスでJFBFの年間シリーズチャンピオンの経験を持つ。昨年からJFBFのエリートクラスに昇格し最年少でありながら並いる強豪を突き放し優勝や準優勝を続けている彼。2022年のワールドカップシリーズFISEの最終戦では準決勝進出を果たすなど世界でも着々と結果を積み上げる彼の走りに今回も注目だ。 BMXフラットランド 片桐 悠 (所属:GLOW) 片桐悠のライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 今世界で一番強く、最先端のライディングをしていると言っても過言ではないほど、高難度で他の選手ができないトリックを多く持つ若手ライダー。師匠に世界大会11回優勝経験のある内野洋平を持つ彼は、内野同様に高難度かつ独創性の高いトリックを得意とする。その中で彼の代名詞は「フルバイクフリップ」という自分の身体のお腹側でバイクを横に一回転しキャッチする技。今までも世界大会でたくさんの好成績を残してきた彼だが、前回初めて出場した「マイナビJapan Cup」 第一戦で周りを大きく引き離し優勝。また先日開催された「X Games Chiba 2023」でも優勝した彼のライディングを横須賀で再び見ることができる。 荘司 ゆう 荘司ゆうのライディング「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF フロントトリックとリアトリックの両方を扱い高難度トリックを魅せる彼。そんな彼が一躍世界最高峰の選手として認識されるようになったのは、2020年にフランスで行われたワールドカップに初出場し、若さを生かしたパワフルなライディングで勝ち取った準優勝がきっかけ。同年は国内大会で表彰台に登り、ポイントランキングで年間3位になる。また先日行われたFISE Montpellierでは初優勝を飾るなど今乗りに乗っている彼が今大会に出場だ。 大会を更に盛り上げるサイドコンテンツ 「マイナビ Japan Cup」/ ©JFBF 今回は更にこの大会を色々なジャンルや年齢層の方に楽しんでもらうべく様々なサイドコンテンツが用意されている。競技観戦ももちろんだが、是非自身でもこのスポーツを体験するなど色々な楽しみ方で素敵な週末を横須賀で過ごしてほしい。 【アーバンスポーツ体験会】 BMX、スケートボードの体験会を開催。体験用具をたくさんご用意し、アーバンスポーツ初心者を広く歓迎します。 【のりものフェスタ連携スタンプラリー開催】 6/4(日)にヴェルニー公園で開催の「よこすかYYのりものフェスタ」とコラボしたスタンプラリーを開催。 スタンプラリー完走者にはBMXペリーのオリジナル缶バッジをBMX会場でプレゼント。 またヴェルニー公園とうみかぜ公園間で無料シャトルバスを運行します。 【BMXペリー限定Tシャツ販売】JFBFと横須賀市の連携協定のシンボルとして昨年発表し人気を集めた「BMX に乗るペリー」が進化し、オリジナルTシャツに!大会会場で限定販売します。 横須賀青年会議所による【ワンコイン地域活性プロジェクト】6/4(日)に市内で 500 円以上のお買い物をしてレシートを会場ブースに持参すると、横須賀市×BMX ステッカープレゼント。(無くなり次第終了) ※6/2(金)は終日雨天予報のため全てのプログラムがキャンセルとなります ※6/3(土)に予定していた体験会やブース営業等のイベントは全て中止となりました 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ Japan Cup Yokosuka」開催期間 : 2023年6月3日(土)~4日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場::神奈川県横須賀市 うみかぜ公園(神奈川県横須賀市平成町3-23)主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)共催:横須賀市後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ協賛:鎌ケ谷巧業株式会社企業版ふるさと納税:信金中央金庫
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skate自身の冠大会というプレッシャーを跳ね除けた、王者堀米雄斗のラストラン「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」楽天グループ株式会社が主催するスケートボード・ストリート種目の国際大会「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」が2023年5月26日(金)から28日(日)の3日間にわたり、有明アリーナにて開催され、男子は堀米雄斗、女子は上村葵が優勝し記念すべき第1回大会の王者の座を獲得した。 「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」は日本を代表する大手企業の楽天グループと同じく世界を舞台に大活躍する日本人プロスケーター堀⽶雄⽃との戦略的パートナーシ ップのもと開催された。この大会は堀米の信念でもある「スケートボードカルチャーとスケートボードの楽しさを伝えていきたい」という思いを発信していくための活動の一環としても注目されていた。そんな信念を根底に設計されたパークは、ハリウッド・ハイを模した12段のステアや東京の街をモチーフにしたセクションなどストリート要素が色濃く表れたセクションも特徴的であった。 そんな今大会の決勝は世界中から名だたるトップスケーターが集まり初代王者の座が競われる中で数々のドラマが見られた。今回はその中でもそんなハイレベルな戦いを見事勝ち取った男女ストリート、ストリートベストトリックの優勝者である各4名が魅せたドラマを本記事では触れたいと思う。 予選での怪我を堪え、勝ち取った優勝 上村 葵 ©Rakuten Sports 世界大会で結果を残す選手から大型ルーキーまで日本の最高峰の選手だけで争われた女子決勝は予選で負傷した膝の痛みが多少残る中でランに挑んだ14歳の上村葵が優勝。技の多さはさることながらセクションの使い方という意味でも様々なバリエーションを兼ね備えている彼女は、緊張した面持ちで1本目に入る。終始安定したランを進めるも最後に侵入したビックハンドレールでの「バックサイド・ボードスライド」を失敗し転倒、やはり痛みが残るのかやや足を引きずるような仕草も見られた。スコアは51.29ptだった。 暫定7位で迎えた2本目は「フロントサイド・フィーブル」で始める。トリックのトランジション中は膝をかばいなからゆっくり移動するも着実にトリックを決めていき、最後はビックハンドレールでの「バックサイド・スミスグラインド」をメイク。自分の狙ったトリックのメイクに思わず笑顔が溢れガッズポーズを見せた。おそらく怪我をした足を使うライディングで不安な中決めきったことへの喜びと安心感だろう。周りからも歓声が湧き、コース横で見ている仲間たちとグータッチする様子も見られた。そしてスコアを84.19ptとし暫定1位へ浮上した。 最後の3本目のランでは最初のトリックで転倒。ヘルメットと下に被っていたキャップがズレてしまい被り直す時間もありなかなかランを再開できずにて時間だけが過ぎていく。その後も再開するもトリックをメイクできずに転倒。スコアを上げることが出来なかったため優勝できるかの命運は上村の後の最終滑走者である赤間の結果に託されたが、赤間もなかなかトリックが決めきれず転倒もよく見られた。上村は2本目のベストスコアを守り切り見事優勝。優勝が決まった瞬間に他の選手たちや仲間が駆け寄り彼女の優勝を称えていた。 また2位には神奈川出身の吉沢恋、3位には兵庫県出身の大西七海が入った。国内外で輝かしい実績を誇る西矢椛の大会欠場もあったが、決勝に進出した10名はすべて日本人選手であり、10代前半のスケーターたちの活躍が特に印象的であった。 ラストランで掴み取った逆転優勝 堀米 雄斗 ©Rakuten Sports 男子決勝には堀米雄斗をはじめ、池田大輝や白井空良、佐々木音憧など国内トップレベルの実績を持つ選手がラインナップ。海外からもシード選手として参戦しているカルロス・リベイロ(ブラジル)や準決勝を1位通過したトミー・フィン(オーストラリア)など豪華な顔触れとなった。 今大会開催のきっかけとなり優勝候補筆頭であった堀米雄斗は決勝で自身の思うようなライディングができず苦戦。1本目では終始安定したトリックでランを進めるが最後にトライした「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」で着地に失敗し80.81ptに。 暫定4位で迎えた2本目では天を見上げてひと呼吸置いてからランに入る。少しバランスを崩しかける様子もあったが全体的はミスのないランを展開するも、またもやラン終盤の同じセクションでトライした「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」で着地に失敗。失敗した後には自分に苛立ちボードを投げる様子も見え、スコアを75.48ptとし、4位のまま最終ランを迎えた。 最後は暫定5位で3本目のランを迎えるが、ランに入る前の表情はどこか心を決めたような様子。ランの最初はハリウッドハイセクションでの「ノーリー・バックサイド180・スイッチフロントサイド50-50」をメイク。その後も「ノーリー270・バックサイド・ボードスライド」をメイクしていく。そしてランの最後はハリウッドハイセクションで1・2本目とは違う「スイッチ180・クルックドグラインド」をチョイスし見事フルメイクを決め87.94ptをマークした。会場からは大きな歓声が沸き、見事「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」の初代王者に輝いた。 ランの前に見せた表情はきっと気持ちを切り替えて、勝ちに行くトリック選びをした決意の表れだろう。実際優勝後のインタビューでは「1、2本目のランは最後のトリックが上手くいっていなかったので自分の中で調整して3本目は乗り切れた」と話していた。いろんなプレッシャーがある中ラストランで決め切る姿は、東京オリンピックでの決勝を彷彿とさせる世界一になった選手の強さだと改めて感じさせた。 前田 日菜 ©Rakuten Sports 濱村 大征 ©Rakuten Sports また男女の決勝後にはジャムセッション形式で男女の「ベストトリック」がハリウッド・ハイのハンドリールとダウンレッジで開催された。様々な選手が自分たちのベストを披露する中で、一際歓声も多かったのが女子は前田日菜の「キックフリップ」をエアキャッチでパーフェクトメイク、男子は濱村大征のメイクした「バックサイドKグラインドノーリーフリップアウト」。この2人が優勝を勝ち取り、今大会の全てのコンテンツを締めくくった。特にベストトリックは今大会のミッションである「国内外のスケートボードとそのカルチャーの発展」に沿った、国内のこれから世界で輝く才能が世界中に発信される瞬間を目の当たりにした。 各部門 優勝者コメント ©Rakuten Sports 男子優勝 堀米 雄斗 「優勝できてすごくホッとした気持ちです。1、2本目のランでもう少し決め切れていれば違うトリックのチョイスもできたんですが最後のトリックが上手くいっていなかったので、自分の中で調整して3本目に乗り切れたので良かったです。今シーズンの出だしはあまり良くないので、ここから切り替えて6月のローマで行われるオリンピック予選もクリアしていきたいです。」 女子優勝 上村 葵 私はバックサイドスミスが一番得意で、そのトリックで乗って優勝できたので良かったです。今大会は街中の手すりと同じような大きさのセクションが置かれていらので、そこが大会として印象的でした。今の私の日本のランクが6位ぐらいなので、今後は3位以内に入って必ずオリンピック代表になりたいです。 女子ベストトリック優勝 前田日菜 「自分の好きな技でベストトリックをとれたので良かったです。私の得意なキックフリップは人それぞれで見え方が違って、自分らしいキックフリップで乗れたので嬉しいです。この大会が終わったらアメリカに行くので、頂いた賞金はその費用にしたいです!」 男子ベストトリック優勝 濱村 大征 「自分のベストな技で挑戦した結果、このような結果を頂けたので良かったです。日本で海外の人と滑ることができたし、今後もスケートボードを広めていくために活動していきたいです。」 大会概要 イベント正式名称: 「UPRISING TOKYO Supported by Rakuten」 日程: 2023 年 5 月 26 日(金)〜28 日(日)会場: 有明アリーナ(東京都江東区有明 1 丁目 11-1)主催: 楽天グループ株式会社後援: 東京都、江東区大会カテゴリー: 男子部門、女子部門、ジュニア部門 その他イベント: エンターテインメント、音楽、ファッション、スケートボードカルチャー関連の催し大会ビジョン: 「すべての人にスケートボードの魅力を届け、価値を創造する存在となる」
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climbボルダーW杯前半戦が終了!気になる日本人選手の活躍は?2023.06.012023年5月21日(現地時間)アメリカ・ソルトレイクシティにて、ボルダーW杯第3戦となる「IFSC ボルダーワールドカップ ソルトレイクシティ」が開催され、合計6戦が組まれている今シーズンのボルダーW杯は折り返しを迎えた。 ここで日本人選手の現時点でのW杯年間ランキングも踏まえて前半戦を振り返り、6月2日(現地時間)からチェコにて行われるボルダーW杯第4戦にも注目していきたい。 男子・楢崎智亜が年間ランキング1位に浮上 楢崎 智亜 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 現在、男子のボルダーW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)1位は楢崎智亜だ。W杯開幕戦の八王子大会では準決勝敗退と振るわなかったが、2戦目のソウル大会では調子を上げて準優勝で銀メダルを獲得。降雨により決勝戦は行われず準決勝の結果が最終成績となったが、持ち前の実力を発揮して表彰台に食い込んだ。 そして迎えた第3戦のソルトレイクシティ大会では、決勝の舞台で全課題を完登する大活躍。堂々のパフォーマンスで優勝を手にし、ボルダーW杯前半戦を終えた。 現在楢崎の年間ランキングは1位だが、2位には僅差でフランスの18歳 メジディ・シャールックがつけている。彼はW杯初戦の八王子大会、2戦目のソウル大会を2大会連続優勝している若手選手だ。第3戦のソルトレイクシティ大会は「残りのシーズンに集中するため」として大会出場はなかったが、今後もトップ争いに絡んでくるであろう選手だ。 この投稿をInstagramで見る Mejdi Schalck(@mejdi_schalck)がシェアした投稿 さらにソルトレイクシティ大会では16歳の安楽宙斗が2位となり、自身初の表彰台に上がっている。安楽の年間ランキングは5位と上位につけており、日本人では楢崎に次いで高い順位となる。ほかにも日本人選手では一昨年、昨年と2年連続で年間ランキング1位に輝いている緒方良行など実績を兼ね備えた選手がまだまだ控えている。 ボルダーW杯は6月14日から~16日にオーストリアで行われる第6戦が最終戦となり、その後はリードW杯へと続く。そして今年の8月にはパリ五輪の出場権がかかるクライミング世界選手権(ボルダー&リード)もスイスで開催されるため、より熾烈な争いがこの先にも待っているだろう。 日本の選手たちがオリンピック出場へとつながる世界選手権に出場するためには、W杯で結果を出して日本代表選手に選ばれることが必要となってくる。まずはボルダーW杯 第4戦以降の日本人選手たちの活躍に引き続き期待したい。※世界選手権の日本代表枠 5 つのうち安楽宙斗 、楢崎明智、百合草碧皇の3名がすでに決定しており、残り2枠が争われる 安楽 宙斗 / ©Slobodan Miskovic/IFSC. 野中生萌は年間ランキング3位をキープ 野中生萌 / ©Dimitris Tosidis/IFSC. 野中生萌は現在のW杯年間ランキング(2023年5月22日時点)3位につけており、八王子大会で準決勝敗退、続く第2戦のソウル大会では優勝、ソルトレイクシティ大会では準決勝敗退の結果となっている。 現在の女子年間ランキング1位はアメリカのブルック・ラバトゥだ。八王子大会で優勝、ソウル大会は3位、ソルトレイクシティ大会では3位、と安定した成績で常に表彰台に上がっている。続くランキング2位のナタリア・グロスマン(アメリカ)もソルトレイクシティ大会で今シーズン初優勝を飾り、調子を上げてきたように見える。ランキング上位を占める海外勢に対して松藤藍夢や伊藤ふたばなどの日本勢が割り込んでいけるのか、期待しながらボルダーW杯後半戦も見ていきたい。 そして女子も同様、8月には世界選手権を控えており日本代表の枠は森秋彩と松藤藍夢が決定している。残り3つの代表枠には誰が絡んでくるのか、こちらも引き続き注目していきたい。