いよいよあさって、2024年1月28日(日)に神奈川県・川崎市の宮前市民館で開催される「Out Hedge Vol.10」。
2017年12月にスタートしたこのイベントは、シーンの流れに順応しながら少しずつ形を変容させ、唯一のナンバーイベントとしての地位を確立。
ついに節目の10回目を迎えることになる。
このうち過去8回の関東での開催にあたって、ディレクターとしてそれぞれ4回ずつの優勝経験を持つYUTTY KINGDOM. のt.taishiと、Dye you in my hueのイワネスインセインの二人が対談。
初回から振り返り、彼らは今のOut Hedgeをどう見ているのか。
イベントへの、そしてダブルダッチへの考えや思いを熱く語ってくれた。

聞き手はイベントオーガナイザーのYUTTY (YUTTY KINDOM.)が務める。
Out Hedgeの“原点”
2017年12月、“垣根(Hedge)を超える(Out)”という思いで生まれたこのイベント。初回は形式が少し異なり、参加者の学生がシャッフルされ、シーンで活躍するOBOG(現在のディレクターポジション)の元に集うという企画だった。
t.taishi (以下: タイシ)
主宰のユッティから「イベントをやりたい」って相談してもらって、お笑い芸人の「ドリームマッチ」みたいなものを提案したんだよね。
OBOGも組み合わせは抽選で、参加する選手も抽選でチームを組んでみたら面白いんじゃないかなって。
──(ユッティ) ダブルダッチ界には規模の大きい大会はあるけど、第三の付加価値をつけられるイベントをやりたいなって思いがずっとあって。
タイシの意見をもらって「上と下の世代を繋ぐイベント」というのは面白そうだなって思って、走り出した気がする。
イワネスインセイン (以下: イワネス)
その時期、ユッティさんがよく「イベントやりたい」って言ってたのを覚えています。
Vol.1の時はクルーバトル形式でしたよね?
──そうだね。Vol.1はまだ今のナンバー制度ではなく、最前線で活躍するOBOGのもとに、参加者が抽選で集まってチームを組むという仕組みでした。
そしてイワネスの言う通り、ショーケースではなくクルーバトル形式だったんだけど、タイシのチームが優勝していたよね。
タイシ
そうだったね。一緒に組んでくれたOBのトモキ(You Know Who)が良かった。
だけど参加者は大学1年生・2年生ばかりで、しかも大学から始めた子たちばかり。
「俺ら若手ばっかりだけど勝ったぜ」って言った記憶がある。
t.taishi & TOMOKI「目利きの銀次郎」
イワネス
覚えてますね。僕もOBとして参加していましたが、タイシさんの言っている通りだし、悔しかったのを覚えてます。バトルに慣れていなかったのでムーブが作れなさすぎて(笑)。
でも逆に練習していて、ショーケースだったら良いものができるんじゃないかな?と思った記憶があります。
──参加者やOBOGの負担を考えてクルーバトル形式にしたんだけど、意外とショーケースの方が楽かもとか、なんなら「負担が増えてもショーをやりたい」って声もあり、それならと2回目からはショーケース形式にしました。
イワネス
その時は関西の同期で上京してきたカスヤ(FLY DIGGERZ)と組んで、やっぱりショーは得意分野だったから、結構良いものができた手応えがあったんです。
本番当日も初っ端でカマして、想像以上にお客さんも盛り上がってくれて、結構色めいていたんです。
けど、蓋を開けたら後の出番のタイシさんたちが更に良いものを作ってきていて、またタイシさんに持っていかれちゃったなと。しかもOB枠はタイシさん、たった1人で。
t.taishi「目利きの銀次郎2号店」
──タイシ的にVol.2を振り返ってみてどうだった? クルーバトルとショーの違いとかって感じたのかな。
タイシ
大きく違いはなくて考え方は同じだったかな。
練習期間も長くあるわけじゃないから、難しいことをし過ぎると自滅してしまうだろうし。だったら簡単なことでやり切れた方がいいと思うんだよね。
特に参加してくれている大学生たちって、ちゃんと「ミスのない演技をやりきる」っていう感覚を経験できていない子も多かったし、まずは完成させてみて、そこから勝つか負けるか、っていうことをさせたかった。
イワネス
数を重ねて最近のOut Hedgeで思うのは、やっぱりディレクター側のリスクヘッジが上手くないなと。
いつものチーム、いつものチームメイトでやって成功率が7割くらいの技を、そのイベントのためだけの即席のチームでやっても難しいよね、って思うんです。
ところで気になったんですが、タイシさんってVol.1とVol.2、連続して優勝したじゃないですか。Vol.2の時、プレッシャーみたいなものってありましたか?
タイシ
プレッシャーというより「連勝したい」って思いはあった。
まだ出来たてのイベントだったし、みんな探り探りだったと思うけど、どんなに小さな大会とかイベントでも、お金を払って見に来ているお客さんがいる以上、ヘラヘラしてショーケースをやるのは違うよねって。
確かに1回目は俺も探り探りだった部分もあったけど、2回目はガチでやろうと。「やるなら優勝するでしょ」という気持ちで。

本気を示す
イワネス
Vol.3は、当時同じチームでも活動していたアユカ(FLY DIGGERZ)と一緒に出たのですが、今までの2回に比べるとやりたいことをやった手応えは感じられました。
参加している子たちと「どうしようか」って考えている時に、ももいろクローバーZの『行くぜっ!怪盗少女』を使いたいとなって、それなら全曲そういうキャッチーで雰囲気の似た音源にしてみようかと。
粗さはありますが、作っていくうちに結構好きな作品になっていったなと思いましたし、あとはミスを極力減らしてタイシさんの3連覇を止めたいという気持ちもありました(笑)。
イワネスインセイン & AYUKA「薔薇色ビューティープラネット」
──そこからイワネスが2連覇することになるね。この次のVol.4のショーも良かった。どちらも鮮明に覚えています。
イワネス
アユカに加えてナツミ(Mrs.DOUBLE DUTCH)を引き入れて、僕らのチーム「Call me a DIVA」のナンバーみたいな形でやりました。当時は正式な制度ではなかったですが。
パフォーマンス制作も真剣でしたが、終わった後の手応えも相当なもので「さすがに優勝するだろ」っていう感じでした(笑)。
振り返っても1・2を争うくらい頑張っていたんじゃないかなと思います。
イワネスインセイン & AYUKA & Natsumi「本性は獣」
イワネス
タイシさんも言っていましたが、この辺から僕も「ガチでやらないのはダサいな」ということを、より強く意識するようになっていました。
何なら他の人を焚き付けたいくらいの気持ちで。
タイシ
この時、俺は別の大会の練習を優先して出なかったんだよね。
イワネスもそうだと思うけど、俺もOut Hedgeには片手間で出ていない。
最近はイベントの数も増えて、色んなステージに立つことは大事なんだけど、その反面やることが多くて片手間になってしまうことは多いと思う。
俺もダブルダッチ好きだから「全部出るでしょ」って気持ちはよく分かるんだけど(笑)。
イワネス
僕も片手間にはできないですね。
人を見ていて「取捨選択したら良いのに」と思うこともあるし、しかし一概にどちらが正しいとも言い切れない。
ただOut Hedgeに限って言えば、僕は常に「本気でやる」という意思表示は色んな形でしているつもりなので、ある程度の覚悟や気合いがある人しか来ないというのはあると思います。

タイシ
俺も初回の練習で方向性を話すようにしていて「うちはごめんだけど、遊びじゃないから」みたいな(笑)。
大変な時もあると思うけど、更に1つスイッチを入れてもらえるように伝えることはしているね。
変に優しくしすぎないというか。
──2人ともそれぞれのやり方だけど、いずれにせよ「ちゃんと示す」ということは大事だね。
タイシ
それこそユッティたちと一緒にチームを組んで大会に出た時とか、そんなことをわざわざ言ったりはしない。みんな分かってくれているし。
“演じる”っていうと大袈裟かもしれないけど、「ディレクター」として振る舞う意識はしているかもね。

──今回のVol.10は今まで以上にディレクター陣の年齢層がぐっと下がって、参加者の大半を占める大学生たちとの年齢差は縮まった印象があります。
練習もするしプライベートでも遊ぶし、そういう友達みたいな付き合い方のナンバーも素敵だなって思うんだけど、確かに反面「締めるところは締める」って部分が弱いのかなと感じることもあるね。
“ナンバー制度”が誕生
そしてOut Hedge Vol.5より、シャッフルで決定するチームに加え、ナンバー制度が限定的に導入されることになる。
──ふと気になったんだけど、タイシがこれまで一緒にOut Hedgeでチームを組んで、「成長したな!」とか「この子は伸びるな」って感じた子はいた?
タイシ
Vol.6で、ユッティと一緒にキッズの子たちのナンバーみたいなチームを出したんだけど、その子たちはすごかったね。
当時は小学5年生とかだったかな。だけど大学生の比じゃないくらいしっかり練習してくれていた。
なんとなく俺とユッティがスピーカーの方に近づいてスマホを触ると、練習が始まることを察して最初のフォーメーションになるんだよね。一度フリを落としたらずっと練習しているし、復習とかもちゃんとしてきてたし、止まっている時間が一切なかった。
「上手くなる子は違うわ」って感心しちゃったね。
t.taishi & YUTTY「RUGRATS」
──あと個人的にはミヅキ(Synappse)じゃないかな? タイシと2人でソロをやっているムーブが印象的だったんだよね。
タイシ
そうだね。時系列が前後するけど、1つ前のOut Hedgeで、イベントの歴史の中で初めて“ナンバーチーム”を出したのが、おれとユッティの所属である「YUTTY KINGDOM.」というチームのもの。ミヅキは当時大学1年生とかだったかな。
練習は相当厳しかったと思うけど、それでもミヅキをはじめ皆がついてきてくれて、結果もついてきて嬉しかった。
t.taishi & Yosh & SHOTA「KINGDOM. NUMBER」
──ミヅキはその後、学生の大会で日本一になって、今回のOut Hedgeではメインディレクターとしてナンバーを出すことになるんだけど、当時から見ている身としてはストーリーを感じてしまうよね。
そして思えばこの時が“ナンバー制”の先駆けだったわけだ。
タイシ
一緒に組んだヨシヒロとショウタ(YUTTY KINGDOM.)もそうだけど、俺たちのチームってマインドが“THE ダブルダッチ”なんだよね。
ステージの後ろで“あえて何もしない”を善しとしているチーム。むしろそれすらもパフォーマンスの一部だと思っているくらいの、シンプルで無骨な、いわゆる「王道」タイプの感じ。
──確かに最近のパフォーマンスは“外フリ”がついていることが多いかもしれない。
イワネス
僕は真逆のスタイルというか、“何もしない”ということはしない、常に動いているようなパフォーマンスなんですよね。
Vol.3とVol.4のショーがまさにそういうものを作って評価されたんですが、Vol.5からちょっと流れが一転して、再び王道スタイルのショーが評価されるようになった感じがあって。
その中で自分も過去のものを超える作品を生み出せた手応えもなくて、Vol.5やVol.6の時には「どうやって作品を作ればいいんだっけ」というスランプに陥った覚えがあります。
──でもさっきイワネスから「焚き付けたいと思っていた」という言葉があったと思うけど、これまでのイワネスのショーや姿勢が間違いなく全体の士気とかレベルを底上げしていたと思うんだよね。
イワネス
まあ確かにこの辺りから良いチームは増えた印象がありますね。活性化させられたんじゃないかという自負は、ちょっとはありました。
けど結局Vol.6はRUGRATSに負けて、当時あったOBのMVPもタイシさんが獲っていって、完敗でしたね(笑)。
タイシ
さっきも話に上がってたけど、Out Hedgeってリスクヘッジが重要だなって思うんだよね。RUGRATSもそこは重点的に考えて作った。もちろん、スーパーキッズたちだったからチャレンジもしてもらったけどね。
ディレクター側の俺やユッティが目立つショーを作るつもりはなかったし、むしろ「この子たちを輝かせたい」って考えると、メンバーの力量の把握は必須になってくる。
そしてそれが自然とリスクヘッジに繋がっていく。
イワネス
そうですよね。自分も「100%のパワーでできること」はやらせないようにしています。体感的には80%くらいまで落としてもできることじゃないと、本番もミスしてしまうような気がして。
まあこれ、Out Hedgeに限らない話ですよね(笑)。でも特にこのイベントには重要な考え方だと思っています。

完全ナンバー制へ
関西で開催予定だったVol.7は新型コロナウイルスの影響で中止に。
また色々な理由からVol.8からは開催拠点を関東に絞り、ついに全チームがナンバー制に移行する。
──やっぱり長く続けていると、ディレクター側と参加者の相性が合わなかったり、参加者の練習意欲が下がって練習に来なくなってしまうとか、「思ってたものと違ったショーだった」とか、色々と課題も生まれてしまって。
それなら「自分がやりたい」と思ったものを自分から選べる方がお互いのためだし、参加者も得られるものもより明確になるから狙いも定められるだろうし。
イワネス
それにVol.8からホールでの開催になったこともあって、今のフォーマットに近づいてきましたよね。ガラッと雰囲気が変わってアップデートされた感じ。
──イワネスはここで『インセイン組』というチームを作って、Vol.8・Vol.9と2連覇したんだよね。
イワネスインセイン「インセイン組」
イワネス
Out Hedgeとは関係なく、KEITAさん(REG☆STYLE)が「KEITA団」というものを作っていたんですよ。よく練習するとか、プレースタイルが似ている後輩たちを集めた集団みたいな。
特に何かをするわけではないけど、最初はなんとなく自分も作ってみたくて作りました。
それからOut Hedgeに出場することになって「自分が出るとしたらこれだな」と思って「インセイン組」という名前で出してみたら、元からいたメンバー以外にもいろんな新しい顔が集まってくれて。
嬉しいですよね。自分を慕ってくれる後輩たちと一緒にやれるのだから、爆発的に綺麗で良いものを作りたかった。
タイシ
“作品”っていうのを大事にしてるよね、イワネスは。パフォーマンスというより作品という感じ。
イワネス
Out Hedgeってダブルダッチの他の大会と比べると制約が少ないんですよ。人数も制限時間も自由。部門分けもないし、自分のやりたいことをできて、メンバーにも色々と教え込める。
でも未だに覚えているのは、その時にDJだったタイシさんがリハーサルを見て「絶対優勝すると思った」って言ってくれて。嬉しかったんですよね。
タイシ
覚えてるわ。絶対ここ優勝だなって思った。
俺はこの回には出場せずDJとして関わったんだけど、ステージの後ろのDJブースから見ていて、いろんなチームの仕上がりとか見ていてもここがぶっちぎりだなって感じた。
そしてインセイン組が優勝してからか、ステージングを意識したナンバーが増えたなって印象がある。
イワネス
そう思うと、前回のVol.9がダントツに全体のレベルが高かったと感じましたね。
自分より下の世代のディレクターが増えて、各ナンバーも勢いがあって。
その上、Vol.9から採点方法が変わりましたよね。
イワネスインセイン「インセイン組」
──そうだね。パフォーマンスが終わったら審査員が即採点して、その点数がスクリーンに表示されるっていう仕組みにしました。
ただその審査員の点数に加えてオーディエンスも投票できるようにして、その合計点数で最終順位が決まるという。
イワネス
学生の大会で準優勝した『Roar』の子たちが出したナンバーとか、本当に脅威でした(笑)。
しかも僕らはVol.8・Vol.9と同じインセイン組という名前で出場したので、彼らだけじゃなく色んなナンバーから「じゃああいつら倒すぞ」という空気感をひしひしと感じていて。
練習でもミスをゼロにまでは減らせなくて、不安の中で出番を迎えたんですがノーミスで終えることができました。
もちろん優勝は目指していましたけど、演技を終えたらもう僕の中では勝ち負けとかじゃなく、全てが完了していた感覚でしたね。
「故きを温ね、新しきを知る」
──さて、いよいよVol.10です。
今回タイシは「サブディレクター」として出場することになりますが、今の制度になる前から考えても、タイシが“メイン役”として出ないのは初になるのかな。
タイシ
そうですね。師匠のような存在のTMYさん(Who is Respected)と、これまたキッズナンバーみたいな形で出るんだけど、だからか今までと比べたらちょっと肩の荷が降りてはいる(笑)。
もちろんサブディレクターとして今回も優勝を目指してはいるんだけど。
──そしてイワネスはショーケースの審査員を務めるということで、いかがでしょうか。
イワネス
“一番高いシーン”でも通用するような半端ないものを見たいなって思いがあります。うまく説明ができないんですが。
僕、10年以上ダブルダッチを続けてきて思ったことがありまして。
ひと昔前って人口的にも技術的にも大学生がシーンの中心と感じることが多かったんですが、今ってそうじゃなくなってきていると思うんです。
Double Dutch Delight(学生の大会)で優勝したやつ、イコール「一番ダブルダッチが上手い奴ら」って感じだったものが、今はもっと上手いOBOGの人たちがいるわけですよ。
──確かに大学を卒業して社会人になったり、プロとして活躍しているプレイヤーは増えたよね。
イワネス
大学生中心のシーンにあった“本当にすごいもの”みたいなものが、その1つ上くらいの層にシフトして、逆に大学生たちに対して詰めが甘いなと感じることが増えたんです。
もちろん僕も完璧とは言い切れないけど、自分も自分なりには考えているつもりで。
ディレクターの顔ぶれも年下が増えてきているからこそ、やっぱりこの「詰めの甘さ」というところには妥協せずとことん追求してほしいし、半端ないものを見たいなと感じます。

──なるほどね。逆にイワネスより年上のタイシ的には、今の内容についてどう思う?
タイシ
自分が最後に出てから4年くらいが経って、Out Hedgeというイベントも大きく変わったよね。
完全ナンバー制になったり採点形式も変化があったし、さっきも言ったけど流行りも変わったと思う。前回(Vol.9)を見ていて「俺だったら優勝できるのかな」って思ったもん(笑)。
反面、正直ちょっと“ダブルダッチっぽさ”は減った気もするんだけどね。どこまで自分のスタイルが通用するんだろうという思いはあります。
イワネス
確かに僕が言うのも少しはばかられますけど、もっと「ダブルダッチっぽい」ことはやってほしいですね。
タイシさんの色々なショーを見ていると、ちょっとした工夫をしてショーを面白くしているなと思うんです。もちろん技術力は高いし上手いんですが、めっちゃ難しいことをやるのではなく、機転を利かせて心を掴んでくる感じがあって。
逆に言うと、“作品っぽい”ことをやっているだけというチームも増えた感じはします。
タイシ
今の学生の世代とかって「なにそれ見たことねえ!」とか「超やべえ!」と思う技を編み出したりしていて、確かにそれも魅力的なんだけど、ただどこかで“ダブルダッチっぽさ”を感じないなとも思うんだよね。
俺が意識してるのは「見たことない」よりも「その手があったか」と思ってもらえるもの。

──すごく納得いく見解だね。
タイシ
まあ逆に言えば、俺たちよりも若い子の方が体力もあって技術もあると思うから、追いつこうと同じことをやっても勝てないと思うんだよね。
じゃあ例えば基礎的なスライドから変な跳び方ができないかとか、新しい技なんだけど、どこかに“ダブルダッチ臭さ”を感じてもらえるようなちょっとした工夫を加えてみるという。
俺の出発点が基礎技だから、ただの二重じゃなくて、縄を踏んで浮かせて…みたいなのは、俺の好みではないんだよね。
──そんなものは基礎技の中にはないよね、って(笑)。でも見ていても確かにそう思うし、改めて言語化されて強く実感するね。
タイシ
俺やユッティの世代って「ロープの中でいかに凄いジャンプをするか」という考え方だったからね。
あの中で巧みなダンスステップをとか、豪快なアクロバットを、というのがスタートだったし、ロープの“回転”の部分を難しくして凄いように見せるという育ちをしてないから(笑)。
イワネス
自分も自分なりに「ダブルダッチっぽい」というのが何なのかというのは理解しているつもりなんですが、僕はそれを探求した上で“あえて外す”という選択肢があっても良いなと思うんです。
ただそれにも、やっぱり第一に(ダブルダッチっぽさを)理解をすることが必要。
こういう発言ってちょっと高圧的というか、いわゆる“老害”のように見えそうなのではばかられますけど…
やっぱり歴史を知ることって大事だと思います。昔から遡り発展の過程を辿って今こうなっている、ということ。
タイシ
その通り。でも逆に俺たち世代は“最新を知る”ことが必要なんだよね。おざなりになっている部分はあると感じます。
だから出身サークルの引退公演の映像とか、学生たちの大会の映像とか見たし。
さっき老害っぽく…と言ってたと思うけど、そうならないために俺たちは最新を知らなければならないよね。
──尋ねる側なのに出しゃばりすぎて申し訳ないんだけど、やっぱり10回やって改めて「みんなを活かせる人ってめっちゃカッコいいな」って思うんです。
僕は学生時代、HKRさん(alttype)から色んなことを教わってきて今がある。HKRさんの大きい背中を見て育ってきました。出場した子たちにもそういう存在が生まれてほしい。
プレイヤーとしてのスキルは当然大事なんだけど、やっぱり人を活かすのが上手い人も本当にカッコいいし、もっとフィーチャーされてもいいと思うんだよね。
その一つがOut Hedgeの「ディレクター」というポジションなのかな。そうあってほしい。
タイシ
確かにOut Hedgeのおかげで「パフォーマンスを作れる人」みたいな立ち位置に見てもらえるようになった気がするね。
イワネス
同感です。だからこそもっとディレクターの質が全体的に向上してくれたら嬉しいとは思いますね。
今って参加者側にオーディションがあって、通過しないとナンバーに出れない人もいるという形式ですが、ディレクター自体もオーディションするような時代がきたら面白いなと思います。なかなか難しいと思いますが。
あとこれは強く思うんですが、安易に照明に頼りすぎているなと感じることが多いですね。調整がうまくいかなかったりすると思いますが、そもそも照明のプランが下手だなと思うこともあって。
やみくもに“照明を使いたい欲”に惑わされてしまうと、本末転倒かなと。
タイシ
D.LEAGUEの影響などもあってなのか、照明を使いたいっていう子は多いよね。確かにかっこいいけど、俺も基本は明点させて、プラスシンプルな照明だけで十分じゃないかと思う派だな。
でもダブルダッチのイベントでここまで照明が多いものってないと思うから、ニュースタンダードを生み出していくという意味では大きな意味を持っているかもしれないね。
イワネス
個人的には、ピカピカさせ過ぎずにシンプルがいいと思います。“目潰し”を無駄に使って、肝心の中身が見えないとかありましたし。
特にVol.9に関しては非常にシンプルな照明の使い方をしましたが、ちゃんとムーブを見てもらえるようにするという戦略がハマったと思っています。
そこだけは結構、他のナンバーより2歩くらい先をいっていたんじゃないかなと自負していますね。
時代を切り裂け
並々ならぬ思いで臨んできた二人にとってのOut Hedge。そのステージに立つ後進たちへ、最後に彼らからの“エール”を訊いた。

──たくさんの熱い話をありがとうございました。2人がOut Hedgeに色んな思いを懸けてくれていたからこそ聞ける話だったと思います。
最後に今回出場するディレクター陣だったり、“未来のディレクター”たちにエールがあれば。
イワネス
審査員だから不用意なことは言えないんですが…
まあ僕は、結構厳しめに審査することになると思います。エールになっているか分かりませんが、その厳しい目を超えるものを見せてほしいです。
特にVol.8・Vol.9のインセイン組は傑作だと思っているので、今回それを超える作品が出てくることを楽しみにしたいです。
タイシ
俺も今回出るっちゃ出るからエールというと難しいけど、とりあえずまず、自分もサブディレクターとして頑張ります。
けれど今回の優勝って、イベントの歴史の中で1つ新しい記録になるよね。今まで関東で開催されてきたOut Hedgeは「俺とイワネスしか優勝してない」と言われてきたけど、そこに新しい人が入ってくる。
仮に俺が優勝したとしても、俺もイワネスもメインディレクターとして優勝することはあり得ないから、そこに名前を刻んでほしいですね。
イワネス
確かにそうですね。今後僕らが両方ナンバーを出さないことはあっても、その最初の1人目になれるのはこれが最初で最後です。
時代を切り裂くのは君だ。

イベント概要
「Out Hedge Vol.10」
日程 : 2024年 1月28日(日)
時間 : 13:00〜18:15 予定
会場 : 宮前市民館(神奈川県川崎市)
主催 : スキルハック
共催 : 川崎市
協力 : 有限会社 OVER THUMPZ
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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●今日 ○イベント開催日
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[PR] danceダンスとファッションを掛け合わせた唯一無二のスタイルで魅せるのは、自分らしさを表現する “B-Boy RA1ON” の生き様2025.10.24日本に限らず世界のブレイキン界で活躍が期待される若手ダンサーの一人であるB-Boy RA1ON。国内外の数々のバトルで優勝を重ねておりその強さは折り紙付きの彼だが、そんな彼にとってブレイキンを含むダンスは「自分の人生そのもの」。ダンスを通して自分の人生における価値観や内に秘められた言語化できない気持ちを表現し続けている彼は、ファッションは「自分らしさ」や「アイデンティティ」を表現するために最も重要な要素のひとつであると語る。 今回は、そんな独自の感性を持ちファッション性の高さにも定評のあるB-Boy RA1ONと、ヒップホップカルチャーにおいてワークブーツ本来の無骨さと高品質さがニューヨークのラッパーやB-Boyたちに支持され、ストリートスタイルのアイコンとして定着したブランドでもあるTimberlandのコラボが実現。 TimberlandユーザーでもあるB-Boy RA1ONに新作である【Timberland 25】6インチブーツを着用した感想を始め、彼のライフスタイルに直結したファッションのこだわり、ブレイキンカルチャーとファッションの関係性、そして彼が大事にしている「自分らしさ」とその「生き様」、また彼が目指している「みんなから憧れられる存在」という夢についてB-Boy RA1ONの「気持ち」の部分に迫りインタビューを行った。 B-Boy RA1ON (以下:R) 自分の人生そのものがスタイル。ファッションやライフスタイルをブレイキンに落とし込んで追求するのは唯一無二のカッコよさ ― B-Boyの中でもそのファッション性に注目が集まっているRA1ON選手が普段ファッションでこだわってる部分について聞かせてもらえますか? R:結構僕は普段からいつでも踊れる格好でいるようにしているのですが、自分のスタイルとしてはムーブの形やシルエットは一つの武器にしているので、シルエットがよく見える格好をするように気にかけています。でも結構気分で「これとこれが良いな」という感じで服装を決めることも多いので、シューズも気分によって変えていて遠征に行く時も何足か持っていき、その時の気分で変えています。そういう感じで服を選んでいて特別めっちゃこだわっているアイテムがあるわけでもないので、基本は自分のシルエットに合う形の中で、本当にその日の気分でピックしています。そのため普段のファッションとブレイキンでの服装はあんまり変わらないですし、いつでも踊れるようにしています。 ― そのファッションが自分のブレイキンのスタイルにリンクしている部分はありますか? R:ありますね。B-Boyってどちらかと言うと全体的にはオシャレよりも動きやすさを重視しがちなのですが、僕的にはそういうスタイルはカッコよくないと思っているので、逆にあえて踊りづらそうな服装で踊るところはいつもちょっと狙ってやっています。例えば「この靴めっちゃ重いのに、これでこいつ踊ってんねや」みたいな。そういうギャップを感じさせつつカッコいい格好をすることは意識しています。あとは普通に自分の踊りにあったスタイルも考えて服装選びもしています。 ― そんなファッションを含めた今の自分のスタイルを作り上げているバックグラウンドを聞かせてもらえますか? R: 僕はブレイキンを始めて小さい頃はずっとパワームーブばかりしていたのですが、そんな僕のブレイキンへの考え方や価値観を変えてくれたのがKATSU ONEさんでした。KATSUさんがたくさん海外に連れていってくれて色々なB-Boyに会わせてくれました。当時はまだ小さかったので、まず自分の好きなB-Boyを見つけてそのダンサーの真似から入っていったのですが、その中で自分のマインドがどんどん変化していき、練習やバトルだけがダンスじゃないというマインドになりました。今では自分の人生そのものがスタイルで、そのスタイルを自分のダンスに落とし込むことをすごく意識しているので、その結果が今のスタイルを作り上げられた要因かなと感じています。そういう意味ではファッションも含めて自分のライフスタイルをそのままダンスに落とし込んでいるっていう感覚です。特別に何か意識してやっていることはなくて、自分の人生がそのままダンスとリンクしている感じです。 ― ブレイキンのスタイルも普段の生活から感じたものを表現しているんですね。 R:そうですね。僕は自分の生活の中にダンスがあるような考え方ではなくて、もう自分の人生がダンスみたいな感覚なので、今では普段の生活の中で目にするダンスじゃないことでもダンスに落とし込むマインドになっています。 ― SNSを見ていると結構自然にも行かれていますが、そういう意味では自然から自身のスタイルに感化される部分もありますか? R:はい。自然はとても好きで、そこに行くと自然のパワーをもらえる感覚が自分の中にあるので、リフレッシュするためというのはもちろんですけど、ダンスで活かせるパワーをもらうために山とか川とかは結構行っていますね。 ― 自然好きなところも含めて、普段のRA1ON選手は落ち着いた性格という印象があるんですが、ブレイキンではパワーやパッションの溢れる踊りをされますよね。ダンスの時に自分の中で何かが変わる瞬間ってありますか? R:特段何かが変わることはないのですが、バトルの時の僕は根本的に「気持ち」だけで戦っています。もちろんどういう技やムーブをするかなど、スキルの部分も大事ではありますが、僕は常に気持ちだけで戦っている感覚なので、その気持ちについてきた自分のダンススキルやムーブが良いパフォーマンスを引き出してくれていると思っています。 「ティンバーなのに、ヘビーじゃない」Timberland 25を履いてみて感じたのはブレイキンとの高い親和性 ― 【Timberland 25】6インチブーツを実際に履いてみた正直な感想を聞かせてください。 R:まず「すっごい軽っ!」と思いました。僕もブラックのTimberlandのブーツは持っていて、その靴は結構重めなんですが、今回の新しいブーツは見た目はすごく重そうに見えるのに実際履いてみるとめっちゃ軽いところが動きやすくてすごい良いなと思いました。早くもお気に入りのシューズの一つになりましたね。 ― ちなみにこのTimberland 25をどのようなファッションで合わせたいとかイメージは湧きましたか? R:僕はオールドスクールなファッションが好きなので、ジーンズに合わせてみたいですね。でも色々なファッションで1回合わせてみて自分に一番似合うファッションを見つけるのも楽しそうだなと思います。これからそういう自分に合うファッションをこのシューズを通して探したいです。 ― ダンスの観点からも聞いてみたいのですが、この軽くて動きやすいところが特徴のTimberland 25でどのようなムーブをしたいですか? R:とにかく「めっちゃ宙に浮きたい」ですね。多分みんなTimberlandのブーツは重いという印象が強いと思うので、軽く飛んだらびっくりすると思うんですよ。なので逆にめっちゃ宙に浮いてやろうかなって思います。「こいつ、この靴重いのにこんなに飛べんの?」みたいな感じで驚かせたいですし、でも実は見た目以上に軽いということも見せつけられたらなと思います。 ― Timberlandブランドが大切にしている言葉に「常識を破る」、「大胆」、「スタイリッシュ」があるのですが、この言葉にどういう印象を持ちましたか? R:すごいダンスに似ていると思います。ブレイキンには大胆さも大事ですし、スタイリッシュというのも分かります。常識を破るというのも必要なことなので、すごい共感できます。言葉では説明が難しいですけどダンスに通じるものがたくさんありますね。 ― RA1ON選手自身としてはこの言葉を聞いた時に自分にリンクする部分はありますか? R:「大胆さ」はもちろんですし、どの言葉も自分にリンクしているところはあると思います。でも僕が常に大事にしているのが「気持ち」で、僕のダンスや人生のテーマというか心に一番大きくある価値観ですね。その「気持ち」を大事にするという僕のスタイルとTimberlandのスタイルには共通点があると感じました。 「ファッションは一番自分を表現できるもの。」ダンサーの表現を高め、周りと差別化するために必要な要素のひとつ ― 自分のスタイルや生き方がファッションとリンクしているという話がありましたが、ブレイクダンサーにおいてファッションの重要性をどう感じていますか? R:これに関しては人それぞれ考え方は違うと思いますが、僕にとってファッションはとても大事な要素です。どれだけすごい技や、どれだけカッコいいムーブをしていたとしても服装がダサかったら僕の視点からするとやっぱり良い評価ができないんですよね。服装がダサいと「うわーもったいないな」とか「そういう服装の合わせ方するんや」みたいな感じで少しマイナスなイメージを受けてしまうので、ブレイクダンサーにとってこのカルチャーで生きている者としてファッションはかなり重要だと思います。個人的には正直ファッションが一番自分を表現できるものだと思っていて、ダンサーそれぞれ持っている身体も違えばその使い方も違うので、その自分の身体から出される表現を更に高めてくれるのがファッションだと思っています。 ― 競技としてのブレイキンにおいても、ファッションがジャッジや観客に与える印象も大きそうですね。 R:そうですね。僕はそう思っていて全日本選手権でも謎にカバンを背負ってバトルに出たんですけど、多分「なんでこいつカバン背負ってんの?」ってみんな思ったと思うんです。でもなんかそのようなリアクションを受けることも含めて、僕らしくというかその大会でも僕のテーマがあって、あえてそういうスタイルで出場しました。でもダンスはもちろんですけど、ブレイクダンサーとしてはそういうファッションからも人の心を掴みに行かないとダメだと思っているので、「なんなんあいつ?なんかすごくね?」みたいなところから印象付けて僕はバトルに入っていきたいという思いがあります。だからこそ「なんかRA1ON、ちょっと普通の人と違うな」と思ってもらうことをすごく大事にしていますね。 ― そういう意味では、競技時のウェアを選ぶ基準も自分のインパクトを与えられるようなスタイルが前提でその時々のテーマで決める感じでしょうか? R:そうですね。その時々のテーマで決めたり、本当に気分で決めたりしています。「今日はもうこの服とこの服で行こう」みたいな。でも元からファッションが好きなので、普段街を歩いていても一般の人のファッションをよく見たりして、「あ、あのファッションいいな!」って思ったりともう意識せずに周りの人のファッションは見ちゃっていますね。そういうところからも服装の選び方のインスピレーションは常にもらっています。 ― この前のパリオリンピックもそうでしたけど、スポーツ化が進む中で日本代表の統一のユニフォームが用意されることもありますよね。自分のスタイルとかけ離れているかと思いますが、どういう風に感じていますか? R:正直言うと、、正直に言うとですよ。どちらかと言えば統一ユニフォームは着たくはないです。みんな同じ格好になってしまってブレイキンで大事な個性が無くなってしまう感じもありますし。でもそれは決まりで、ユニフォームを着ないと大会に出られないので割り切っていますね。ただ統一ユニフォームの話が出た時には選手側からも提案したんです。やっぱりデザインが統一されることに対して好意的ではないのはダンサーみんな一緒なので。でもそれを踏まえてのデザインなのでそこは了承しています。 ― 今の話を聞いていると、ファッションは「自分らしさ」や「アイデンティティ」を表現できる要素の一つとしてブレイキンに必要不可欠なものなんですね。 R:そうですね。「こいつといえばこのファッション」みたいなその人の印象が一番作れるものなので、自分らしさがすごい出せる重要な要素だと思います。 「ブレイキンカルチャーは60%がダンス、40%がファッション」世界で戦う中でB-Boy RA1ONが感じるファッションの重要性 ― 色々お話を聞いてきた中で、ブレイキンカルチャーにおけるファッションの役割を改めてどういう風に捉えているのか、RA1ON選手の視点から聞かせてもらえますか。 R:本当に僕にとってはブレイキンカルチャーの60%がダンスで、もう40%がファッションって言えるくらい大事で、僕的には本当にやっているダンスが良くても服装がダサかったら評価できないくらいファッションを気にするというか。そういう環境で育ってきたのでブレイキンカルチャーにとってファッションはとても大事なものという認識ですね。 ― ちなみに海外と日本のブレイキンシーンで、ファッションに対して捉え方の違いを感じたことはありますか? R:国内外に限らず、ブレイキンに関しては動きやすさ重視でファッション考える人が全体的に多いですが、でも海外のダンサーにはすごいおしゃれな人が多くて、もちろん日本にもいるんですけど、海外は全体的にその人の色というかスタイルが確立されている人が多い印象です。ただ本当に海外の人は身体のスタイルがいいので、それは日本人から見たら「せこい」ですよね(笑)背が高いとか手足が長いとか「それはそういうファッションも似合うわ。」って思いますし、正直悔しいです。でもそれは海外の人たちの良さだし、日本人にも日本人の良さがあると思っています。それでも海外は日本よりは比較的「こんな格好で踊るの?」って感じることが多いので見ていておもしろいです。 ― 今後RA1ON選手がしてみたいファッションを用いた活動はありますか? R:自分の目標というか夢みたいな感じですが、自分のファッションブランドを作りたいという思いはうっすらとあって、また全然具体的に考えられてはいないのですが、ゆくゆくはそういうファッションに絡んだ活動をしてみたいです。 自分のファッションやダンスを通して、勇気やパワーなど言葉では表現できないエネルギーを与えられる存在になりたい ― 今後の目標について聞かせてもらえますか? R:今は特にこのバトルで優勝するという具体的な目標は無いのですが、少しでも見てくれている人たちにパワーを与えられて「RA1ONカッコいい!」って思ってもらえたらいいなと思っているので、僕も憧れられる存在になれるように自分をもっと磨き上げていきたいです。昔はこのバトルで絶対優勝したいという思いがあったんですけど、最近は優勝できればもちろん嬉しいですけど、優勝したとしても観ている人の印象に残っていなければ、その優勝は自分の中で意味がないと思っています。逆にもし負けちゃったとしても人々の印象に残っていればそれは自分の中で優勝ですし、人々の印象に残ることがすごい大事という考えになっているので、もちろん優勝を目指すことは大前提なんですが、それだけが全てではないと思っています。 ― 改めてRA1ON選手にとってブレイキンとは何かを聞かせてもらえますか? R:僕の中ではブレイキンもそうですが、本当にダンスは自分のライフスタイルを表現するものという考えなので、「ブレイキンを通してRA1ONという人生をぜひ見てください」という感じです。僕は自分のライフスタイル自体がブレイキンというダンスといった意識で今後も活動していきます。 ― それではブレイキンがメインでやっているジャンルではあるものの、他ジャンルから要素を取り入れたりもしているんですね。 R:そうですね。B-Boyではないダンサーたちの踊りを見てその良さを取り入れたり、体の使い方も含めて全然違うので、他ジャンルの要素を取り入れることでまた新しい自分のスタイルが生まれるきっかけにもなるそのようなインスピレーションは意識して触れるようにしています。もっと言うとダンスだけではなく色々な生き物からもインスピレーションを受けられますし、本当に日々の生活の中で触れるもの全てからインスピレーションを得られると思ってるので、もっと得たものをしっかりダンスで表現できるように精進していきたいと思います。 ― RA1ON選手にとってファッションって何かをまとめるとどういったものですか? R:ファッションはRA1ONというスタイルというか自分らしさですよね。自分らしさを一番表現できるものなので、RA1ON=ファッションとも言えるかなと思います(笑) ― 最後に今描いている将来の夢を聞かせてもらえますか? R:将来は人に勇気とかポジティブなエネルギーを与えられる存在になりたいと思っています。僕のダンスや生き様を見て嬉しい気持ちになったり、カッコいいと思ってもらえたりと、ダンサーだけではなく色々な人に僕のダンスを通してそう感じてもらえたらすごい嬉しいです。それにもちろん色々な大会とかイベントで優勝してタイトルを取っていきたいという気持ちもあります。とにかく僕のダンスを見てモチベーションを上げてほしいという思いはずっとあって、やっぱり言葉では説明したり表現できないものを可能にするのがダンスだと思っているので、自分はダンスで気持ちを表現して、それを見てくれた人それぞれが色々な感じ方で感じてもらえればおもしろいんじゃないかなって思います。これからもファッションとブレイキンを通してRA1ONの人生を表現していきますので注目してもらえたら嬉しいです。 スペシャルムービー / B-Boy RA1ON with Timberland 25 Timberland「ティンバーなのに、ヘビーじゃない」 “【Timberland 25】6インチブーツ” は、半世紀以上前に登場した“オリジナル イエローブーツ”のアイコニックなシルエットやクラフツマンシップを受け継ぎながら、より軽やかさを求める現代のライフスタイルに合わせて、従来モデルから25%もの軽量化を実現しました。アクティブに動く日常においても、踏み出した瞬間からライトな1歩と快適な履き心地を提供するデイリーユースに最適なブーツに仕上げました。 B-Boy RA1ONプロフィール 2008年4月3日生まれ、兵庫県出身。5歳からブレイキンを始める。高校生には見えないルックスと踊り、その人間性から数多くのダンサーから強い支持を受ける。2022年世界選手権では最年少参加者にも関わらず13位に入賞。勝つだけではなくファッション性やカッコ良さを兼ね備えた数少ないダンサー。今後の活躍が最も期待されるダンサーの一人。現在はB-Boy ShigekixやB-Boy Tsukkiらの若手ダンサー7名で結成した「XII After Ours」というクルーとしても国内外で活躍中。 【主な戦歴】2020 ブレイクダンスキッズ日本一決定戦2020 優勝2020 渋谷未来デザイン主催 Next Generations Games U15 B-Boy 2020 優勝2021 渋谷未来デザイン主催 Next Generations Games U15 B-Boy 2021 優勝(2連覇)2021 THE JAM U 15 北海道 優勝2022 DREAM CUP 日本一決定戦 中学生部門 2022 優勝2022 THE JAM FINAL U15 中学生部門 優勝2023 FUTURE SQUAD CHAMPS BATTLE 2023 G-SWAT 優勝2023 Breakdance Dream Cup 2023 優勝2024 GOOD FOOT 13th ANNIVERSARY JAM 2vs2(ReadytoRock) 優勝2024 日米 Breaking World Match Youth BBOY 1vs1 優勝2024 OLD SCHOOL NIGHT VO.25 BREAKING 3vs3 BATTLE(XII After Ours)優勝2024 Highest 2024(XII After Ours)優勝2024 Keep On Breaking x STO Crew 25th Anniversary(THE LAST SAMURAI)優勝2024 THE WORLD BATTLE WDSF OPEN TEAM BATTLE 3vs3 優勝2024 WDSF World Championships Breaking 1vs1 B-Boys Youth 優勝2024 SUPER BREAK 3vs3(XII After Ours)優勝2025 Breaking World Match 2025 日韓対決 優勝2025 OLD SCHOOL NIGHT vol.26 BREAKING CREW BATTLE(XII After Ours)優勝
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others約10,000人が山口県宇部市でアーバンスポーツを楽しんだ1日「UBE URBAN SPORTS FES 2025」イベントレポート2025.10.22スポーツの日として国に定められた、2025年10月13日(月・祝)に山口県宇部市の恩田スポーツパークにて「UBE URBAN SPORTS FES 2025」が開催された。当日はまるで夏を思わせるような秋晴れの中で暑いくらいの天気の中、多種多様なアーバンスポーツコンテンツが行われ、参加者や来場者の熱も相まって今年もアーバンスポーツで宇部市を熱くした1日となった。 今回から「UBE URBAN SPORTS FES」は、前年度までの会場となっていた国道190号から場所を移し、今年の春にリニューアルオープンした宇部市のスポーツ発信の中心地である恩田スポーツパークにて開催。また毎年スポーツの日に開催されている宇部市のスポーツイベント「スポーツコミッションフェスタ」と共同開催により、昨年よりもコンテンツの規模をさらに拡大して帰ってきた。 会場の様子 photograph by Jason Halayko 本イベントは東京オリンピックを皮切りに大人気となったアーバンスポーツの魅力を身近に感じて楽しんでもらうことで、スポーツを通して地域を元気にするという目的があり、市民や来場者にとって新しい休日の楽しみ方や交流の機会を提供し都市の魅力を高めることを目的としたイベントとなっている。 今回は過去一のコンテンツ数となり、トップアスリートたちによるデモンストレーションや体験会だけではなく、コンテンツによっては大会を開かれるなど、実際の競技者と体験者が共存し和気藹々とする中で各プログラムは進行され、来場者が観戦や体験を通して全身でアーバンスポーツを楽しめる1日となった。 以下は大盛況により幕を閉じた「UBE URBAN SPORTS FES 2025」当日の様子だ。 オープニングセレモニー 篠﨑圭二宇部市長の挨拶photograph by Jason Halayko 本イベントの開催に先立ちMCのHaruさんの呼び込みの元、宇部市の篠﨑圭二市長の挨拶、そしてイベントをデモンストレーションや体験会で盛り上げるゲスト選手たちやイベント運営を支える来賓の方々が紹介されてメインステージへ登壇すると、山口県の恒例行事である餅まきが行われ、老若男女問わず参加し会場は大盛り上がりの中でイベントがスタートした。 スケートボード 「SKATEBOARD UBE ONDA JAM 2025」の様子photograph by Jason Halayko オリンピックでの日本人選手たちの大活躍も相まって、全国で大きな盛り上がりを見せ続けているスケートボード。今回は今年の春、当施設にオープンしたスケートボードパーク内に特設のセクションが設けられ、体験会だけでなく「SKATEBOARD UBE ONDA JAM 2025」という大会も同時に開催され昨年より規模を拡大して行われた。 決勝MCを務めた瀬尻稜 photograph by Jason Halayko 今回はゲスト選手としてプロスケートボーダーの瀬尻稜が会場を訪れ、大会ジャッジとMCを行いイベントを盛り上げた。会場にはフリー走行で見せた瀬尻の滑りを観に来た来場者や、サインや写真を求めるライダーや親御さんの姿も見られ彼の存在はイベントに華を添えていた。 優勝した橋本亮二のライディングphotograph by Jason Halayko 大会では男女問わず子どもから大人まで幅広い年齢層のライダーたちが集まり、予選→準決勝→決勝と凌ぎを削る戦いを見せた。そんな今大会を見事制したのは橋本亮二。彼のハンマートリックであるハードフリップのメイクに苦戦するも、しっかり時間内にまとめ切る見事なライディングで優勝を勝ち取った。 スケートボード体験会の様子photograph by Jason Halayko また体験会にも子どもたちを中心に多くの参加者が集まった。初めてのスケートボードにおそるおそるライディングに挑戦する参加者も見られたが、講師陣が手取り足取り一からサポートして指導したことで安全にかつ楽しくスケートボードにトライした。 ブレイキン 「UBE BREAKIN BATTLE Vol.3 」U-15予選の様子photograph by Jason Halayko 今回スケートボードと同じく、体験会と「UBE BREAKIN BATTLE Vol.3 」という大会も同時開催にてプログラムが進行されたのがブレイキン。大会ではU-15とCREWバトルの2カテゴリーが行われ山口県を中心に多くのダンサーが参加した。U-15ではなんと108名のエントリーがあり、予選ではいくつかのサークルが組まれ同時にサイファーが行われた。その中でジャッジ陣が各サークルを見回り、良いと思ったダンサーにチケットを渡す形でベスト8への絞り込まれるのだが、大勢が一度に会してムーブを披露する画は圧巻だった。 「UBE BREAKIN BATTLE Vol.3 」CREWバトル予選の様子photograph by Jason Halayko CREWバトルに関しては2つのサークルに分けて、同時にバトルが展開するスタイルでクルー同士の1on1で勝敗が決まりベスト8が選出された。ベスト8以降はトーナメント形式のバトルで勝ち上がり優勝者を決める形となった。なお決勝に関してはオープニングセレモニーのあったステージで行われ、多くの観客が目の前で優勝者が決まる瞬間を見守った。 B-Boy Lil Issinのムーブ(左)photograph by Jason Halayko そんな熾烈な戦いを制したのはU-15でB-Boy Lil Issin、CREWバトルではdiamante。U-15で優勝したLil Issinは豪快でハイレベルなパワームーブを武器に相手を圧倒。ムーブのバリエーションと会場を引きつける展開作りで見事優勝を収めた。一方CREWバトルではdiamanteが、幻(MABOROSHI)との接戦をパワフルなムーブとルーティンで構成したパフォーマンスで制し優勝を獲得した。 diamanteのムーブphotograph by Jason Halayko また2回に分けて開催された体験会にも、大会を観て感化された多くの来場者が訪れると講師陣は簡単なフットワークやフリーズなどをレクチャー。身振り手振りを分かりやすく教え、初めてブレイキンにトライする参加者でも楽しく学ぶことができる体験会は、最後には少し学んだことをおさらいしながらワンムーブにトライするなどブレイキンを全身で楽しんだ時間となった。 ブレイキン体験会の様子photograph by Jason Halayko ダブルダッチ Fat Man Crewのパフォーマンスphotograph by Jason Halayko 本イベント開催直後のプログラムとしてさらに会場を盛り上げたのはダブルダッチチーム「Fat Man Crew」によるパフォーマンス。ダブルダッチだけではなくジャンプロープの技も披露しアクロバットなムーブで観客の目を奪った。 ダブルダッチ体験会の様子photograph by Jason Halayko また計2回開催された体験会では多くの子どもたちが列をなすほど集まった。順番にダブルダッチにチャレンジする中でロープの回転に合わせたジャンプにトライ。慣れてくると各々がオリジナルなムーブも見せるなどダブルダッチの楽しさを肌で感じる機会となった。 パルクール パルクール体験会の様子photograph by Jason Halayko パルクールでは「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」という5大基礎能力を伸ばし、イメージした通りに動ける機能的な身体作りを目指すアクティビティであることから、まだ柔軟性と俊敏性の高い子どもたちに人気な体験会のひとつとなった。今回用意されたセクションは細い一本橋やオブスタクルと言われる障害物。それらをバランスを取りながら渡ったり、飛び越えたりする中で初歩的なパルクールの技術やコツを教えると、意外とすんなり覚えてしまう子どもたちの習得能力の高さに講師陣が驚かされる場面も見受けられた。 パルクール体験会の様子photograph by Jason Halayko 各セッションの初めには講師のトレーサーJUNによるオブスタクルを使った豪快なパフォーマンスも披露され、普段見られない動きに子どもたち中にはハイレベルな動きで障害物を超える子どもたちもおり、まさにバランス感覚や身体能力を目覚めさせる体験会になったことだろう。 パルオニ パルオニ体験会の様子photograph by Jason Halayko 『鬼ごっこ』×『パルクール』の究極の鬼ごっこスポーツであるこのコンテンツは今回も大人気。パルクール体験会でも使用した障害物が置かれた指定エリアの中で1対1の「20秒間鬼ごっこ」が繰り広げられた。何度も列に並ぶ子どもたちやその親御さんも含めて、その組み合わせは親子や兄弟、小学生の友達同士など様々で多くの参加者が複数回トライしていた。 パルオニ体験会の様子photograph by Jason Halayko どちらが早く捕まえられるかを競う遊びであるため、自分が早く捕まえることに意識が行きがちだが、時間内ギリギリまで逃げ切ることも大事な要素。それに気付いた子どもたちがフェイントをかけたりオブスタクルを上手く使って逃げる様子も見られた。鬼ごっこという既に知っている遊びを使って楽しみながらパルクールを体験できるこのパルオニは今回も終始大盛況だった。 オブスタクルスポーツ オブスタクルスポーツ体験会の様子photograph by Jason Halayko 近代5種競技に馬術に替わり新しく加わったオブスタクルスポーツ。まるで「SASUKE」のような様々なタイプのセクションをクリアしてゴールを目指す障害物レース。今回特設で造成されたオリジナルコースは小さい子どももチャレンジできるため、多くの子どもたちが訪れた。また2レーンに分けて設置されたことで親子で競ったり、タイムトライアルで記録を測ったりとそれぞれが普段ではなかなか体験できないコースを全身で楽しんだ。 3×3 バスケットボール 3x3クリニックの様子photograph by Jason Halayko 今年は昨年とは異なり小中学生向けにクリニックを開催。スケートボードと同様に今年の春、当施設にオープンした3x3のバスケットボールコートで、プロバスケットボーラーにより様々な技術を学べるこのクリニックは大盛況で一人ひとつボールを持ってプロと一緒に練習に取り組める貴重な機会となった。 3x3エキシビジョンマッチの様子photograph by Jason Halayko 昼の時間に開催されたエキシビジョンマッチではプロチーム「スリストム広島」「じげんアップデーターズ」そして「レオブラック佐賀」の3つのプロチーム同士によるハイレベルな総当たりのマッチアップも行われ、見事なボール回しとツーポイントシュートで会場を湧かした。コートに近いギリギリで観戦できたことから子どもから、大人までプロの迫力あるプレイを通して3×3バスケットボールの面白さを体感できる贅沢な時間となった。 ピックルボール ピックルボール体験会の様子 ここ近年、アメリカを中心に多くの国々でプレイヤーが増えており人気のあるスポーツとして注目されているピックルボール。このスポーツの発祥となるアメリカでは300万人近くの人々にプレーされており、日本国内でも全国で体験会が行われており、昨年の本イベントでも多くの参加者から好評だったこのコンテンツが今回も登場。 ピックルボール体験会の様子 今回の体験会では3つのコートが設けられ、子どもから大人まで友達や家族連れなど年齢を問わず参加者同士で楽しむ様子が見受けられた。板状のパドルで打つ穴あきボールが風の抵抗を受け、強く打ってもボールの速度が弱まるため、テニスやバトミントンなどの他のラケットスポーツよりも身体的な技量の要素が必要としないこのスポーツは、年齢性別を問わないインクルージブなスポーツとして注目されており本イベントでもとりわけシニアの方も多く体験している様子がうかがえた。 ボルダリング ボルダリング体験会の様子 ボルダリングは、オリンピック種目にもなっている高さ数メートル程度の壁に設けられたホールドと呼ばれる突起を使って、ロープなどの安全装置を使わずに登るスポーツ。特に設定されたルートをクリアするために、筋力だけでなく体の使い方やルートの読み解きといった思考力も求められるところが幅広い年代から楽しまれている理由だ。今回の体験会ではホールドの数が異なる2種類の壁が用意されたが、多くの子どもたちがホールド数が多い壁にトライ。色々なルートから壁を攻略し、ゴール地点に設置された鈴を鳴らした。親子や大人同士で参加する人も見られ、こちらも老若男女でスポーツを楽しむ様子が印象的だった。 卓球 卓球体験会の様子 本イベントにはみんなにお馴染みの卓球も登場。ピックルボールの横に体験場所が設置されていたこともあって、ピックルボールを体験していた参加者含め多くの子どもから大人までの参加者が慣れ親しんだスポーツで楽しむ様子が見られた。 地元のダンスグループによるダンスパフォーマンス ダンスパフォーマンスの様子photograph by Jason Halayko お昼の時間帯には宇部市を拠点に活動する「AIRY77ダンススクール」と「クランクダンススタジオ」の2団体から各団体を代表するキッズから大人まで数多くのダンサーたちがこの日のために用意してきたパフォーマンスを披露。ヒップホップやブレイキンをはじめ幅広いジャンルのダンスを通して会場を盛り上げた。 キッチンカー 出店したキッチンカーの数々photograph by Jason Halayko 今回のイベント中、アーバンスポーツコンテンツ同様に終始大勢のお客さんで賑わっていたのがイベント出店されたキッチンカーの数々。当日は天気も良く暑かったことから、体験会を終えた子どもたちや大会後の選手たち、また公園に遊びに来ている家族まで多くの来場者が美味しいフードとキンキンに冷えたドリンクを楽しんだ。 また17の飲食店が出店し、山口県のご当地グルメをはじめ、韓国料理やイタリアン、様々なスイーツなど幅広いジャンルの食事が楽しめ、誰もが満足できるフードブースになっていた。さらに本イベントは運動公園で行われたことから、広い敷地を利用して家族連れがレジャーマットを強いてフードを楽しむ姿も見られ、スポーツの日という祝日をふんだんと活かして思い思いの時間を過ごしていた。 エンディングセレモニー エンディングセレモニーで行われた餅まきの様子photograph by Jason Halayko 過去最高数のコンテンツが詰め込まれた本イベントはアーバンスポーツの熱に包まれたままエンディングを迎えた。イベントの締め括りはオープニングと同様にMCのHaruさんの呼び込みの元、来賓の方やゲスト選手たちが紹介されてメインステージへ再度登壇。再度餅まきを行い、会場は最後まで大盛り上がりの中で本イベントは幕を閉じた。 最後に エンディングセレモニーで行われた餅まきの様子photograph by Jason Halayko 今回が3度目の開催となった「UBE URBAN SPORTS FES 2025」は過去最高の熱狂を生み出し、なんと記録した来場者数は約10,000名。今回は各競技の体験会とパフォーマンスだけでなく、大会も開催されたことでさらに規模を拡大し宇部市をアーバンスポーツの街として浸透させる動きが加速しているのを感じさせた。 photograph by Jason Halayko また本イベントには子ども連れの家族や学生たちも多く見られたことで本来の目的であるアーバンスポーツを通じた「中心市街の活性化」「若者世代の獲得」に向けた動きを拡大を実現するだけではなく、大会に出場した選手たちが他ジャンルのアーバンスポーツに触れることができるこのスポーツのクロスオーバーした環境がさらに宇部市をアーバンスポーツの街として今後知られていく礎になると感じた。 様々な課題を抱える地方都市が「アーバンスポーツ」の力で活性化を図る。当初掲げたその目標に向けて確実に大きく歩みを進めている宇部市の今後の更なる発展にも期待しながら、その活動の中心となるこの「UBE URBAN SPORTS FES」の来年の開催を楽しみにしたい。 イベント概要 イベント名:UBE URBAN SPORTS FES 2025開催期間:2025年10月13日(月・祝日)「スポーツの日」10:00-16:00会場:恩田スポーツパーク入場料:無料主催:宇部市企画・運営:株式会社GATHER メディアパートナー:FINEPLAY 協賛:ユーピーアール株式会社、株式会社宮商、西京銀行、太陽工業株式会社、有限会社テクノ精密、HYBRIDGE、スポーツくじ問い合わせ先:宇部市観光スポーツ文化部スポーツ振興課
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others日本最大級“入場無料”のアーバンスポーツの祭典『YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25』今年も世界最高峰のトップアスリートが横浜に集結!2025.10.15昨年に続き「3人制バスケットボール」の実施や、2年ぶりの開催となる「フリースタイルフットボール」にも注目!同時開催の『ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25』出店店舗も続々決定! 11月15日(土)・16日(日)の2日間、横浜赤レンガ倉庫 イベント広場・赤レンガパークにて開催される『YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25(YUSF ʼ25)』の第1弾コンテンツが発表!場内で開催されるアーバンスポーツの各大会には世界最高峰の舞台で活躍する選手たちの出場が決定するなど、今回もハイレベルなパフォーマンスが期待される。 また、ストリートを中心としたファッションなどのアイテムが勢揃いするカルチャーマーケットや、同時開催する横浜赤レンガ倉庫初のアメリカンフードフェス『ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25(AAFF ʼ25)』の企画も進んでいる。横浜赤レンガ倉庫を中心とする一帯に、ストリートカルチャーが一堂に会し、朝から夜まで「観る・体験する・食べる・飲む・遊ぶ」を存分にお楽しみいただける。 秋の横浜を熱くするYUSF ʼ25開催に向けて、追加情報が決定次第、公式WEBや公式SNSにて続々と発表予定だ。 CONTENT LINEUP [アーバンスポーツ] スケートボード - SKATE ARK 2017年より誕生し、現在では世界で最もレベルの高い”世界大会”として認知される「ARK LEAGUE」。「ライダーによるライダーの為の大会」と掲げているコンセプトは世界各国のライダーが賞賛している。パークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード。 そのうち日本人選手が世界のトップレベルで活躍している街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競うストリート種目を実施。2022年、2023年、2024年に続き、世界で活躍するトップスケーターが出場する。 Pick-up 選手 藤澤 虹々可 選手神奈川県出身2001/11/8生まれ2023年 日本オープン ストリート女子優勝2023年 WST ドバイ 6位2024年 SLS APEX 優勝 石川 祐作 選手北海道出身1999/2/14生まれスケート歴21年 講師歴15年2022年テレビ東京「Dreamer Z スケボー新世代スター発掘オーディション」優勝 ブレイキン - KING OF COLLEGE 2025~秋の陣~/SUPER BREAK “Special Edition 5on5 Crew Battle” DAY1|KING OF COLLEGE 2025~秋の陣~ ブレイキン大学No.1を決める、大学対抗CREW BATTLEがYUSF ʼ25に初登場。毎年3月に開催されている人気イベント「KING OF COLLEGE」が、今年は“秋の陣”として特別開催。優勝チームは「KING OF COLLEGE」本大会のシード権を獲得。全国から集まる大学ブレイカーたちの熱きチームバトルに注目! DAY2|SUPER BREAK “Special Edition 5on5 Crew Battle” 日本唯一のオリジナル国際大会として、国内外から高い評価を受ける「SUPER BREAK」。今回はYUSF ʼ25内での特別版として、選ばれし4チームによる招待制5on5クルーバトルを開催。全国から世界レベルのブレイカーが集結。まさに“スペシャルエディション”の名にふさわしい対決を見逃すな! Pick-up 選手 Bboy Shosei 選手石川県出身2003/3/31生まれ2015年「UNVIST」優勝2021年「adidas Originals by HUMAN MADE®」のルックモデルに起用。ブレイキンチーム「GOOD FOOT」にも所属。 BMXフラットランド - FLAT ARK 2013年より「FLAT ARK」として誕生し、2017年から「ARK LEAGUE」として生まれ変わり、現在では世界で最もレベルの高い”世界大会”として認知されている。「ライダーによるライダーの為の大会」をコンセプトに世界各国のライダーが賞賛する大会である。YUSFでは2022年、2023年、2024年と開催。オーディエンスが分かりやすく楽しめる競技フォーマットを追求する、今大会も大注目の競技である。 Pick-up 選手 片桐 悠 選手新潟県出身2005/4/17生まれCHIMERA A-SIDE THE FINAL 2022 優勝Circle Of Balance 2022 準優勝X Games Chiba 2023 優勝 鈴木 仁菜 選手東京都出身2008/7/8生まれ2022、2023、2024年 FLAT ARK 優勝2024年 UCI FISE WORLD CUP 総合優勝 ダブルダッチ - DOUBLE DUTCH ONE'S Student edition/DOUBLE DUTCH ONE'S DAY1 | DOUBLE DUTCH ONE'S Student edition 大学生限定 ダブルダッチ 1on1 バトル。優勝者はDOUBLE DUTCH ONE'S FINAL 2025 への出場権を獲得。 DAY2 | ダブルダッチ 1on1 BATTLE [DOUBLE DUTCH ONEʼS 2012年に誕生し、ここYUSFでも数々のドラマを生んできたONE'S。今年も頂点を決める戦いをTOP 16トーナメント方式で開催。上位者は、DOUBLE DUTCH ONE'S FINAL 2025 への出場権を獲得。 Pick-up 選手 中村 圭太 選手東京都出身1993/11/8生まれ2017,2018,2021年DOUBLE DUTCH ONE'S FINAL 優勝 パルクール - ONE FLOW BATTLE 2025 世界が注目する、究極のパルクールバトルイベント!トレーサー(選手)達は、10秒間のソロムーブに全てを賭け、その瞬間にしか生まれない唯一無二のムーブ=最強のワンフローを繰り出す!スーパートリック、ビッグジャンプ、なんでもあり!限られた時間の中で、いかに個性とスキルを表現できるかが勝敗を分ける!1vs1のトーナメントバトルを勝ち抜くのは誰だ!? Pick-up 選手 永井 音寧 選手大阪府出身2006/6/17生まれ2025年 The World Games(成都)女子フリースタイル 銀メダル2023年 FIG パルクール・ワールドカップ女子フリースタイル 銅メダルパルクール日本選手権女子フリースタイル 5連覇(2019~2023年) 春村 稔 選手神奈川県出身2002/1/17生まれ2024年 YUSF OFB OPEN 優勝2024年 YUSF OPEN AUDIENCE MVP パルオニ - パルオニJAPAN CUP 2025 競技の専門性によらない、誰でも行う「あそび」を競技化!指定されたフィールドに、安全面に配慮かつ、運動機能を自然と向上させるように設置されたキッズ用の障害物(オブスタクルス)を使い、1番鬼ごっこがすごい(逃げる+捕まえる)のは誰かを競う!YUSFʼ23、そしてYUSFʼ24と2年連続開催した『パルオニJAPAN CUP』に続き、『パルオニJAPAN CUP 2025』を開催!カテゴリーやエントリー方法等の詳細は、YUSF ʼ25公式WEBサイトにて。 フリースタイルフットボール - JFFC 10th Final/DRIVE OUT DAY1 | DRIVE OUT フリースタイルフットボールとフリースタイルバスケットボールの融合による2on2新大会「DRIVE OUT」が誕生。記念すべき初開催の舞台で、日本一のフリースタイラーコンビの座を勝ち取るのは果たして誰か? DAY2 | JFFC 10th Final フリースタイルフットボールの日本一決定戦。数々の名勝負を生まれた大会が今年10回目の節目を迎える。横浜の舞台に全国からワールドクラスのフリースタイラーが集結。 Pick-up 選手 小嶺 聡之 (AKI) 選手東京都出身2000/4/19生まれJFFC2023 優勝Red Bull Street Style 世界4位Superball 2023 routine部門 優勝 伊豆 優李 (Yu-ri) 選手徳島県出身1998/5/1生まれ2025年 オーストラリアOPEN 優勝2024年 アジア大会 優勝 3x3 - IMPACT - 3x3 TOURNAMENT 国内最大級となるBIG トーナメント「IMPACT – 3×3 TOURNAMENT」︕数多くのバスケットボールイベントが開催された聖地・横浜赤レンガ倉庫のYUSF ʼ25特設コートで昨年に続き第2回開催決定! 大会名称:IMPACT 3x3 TOURNAMENT 2025 in YUSF '25開催期日:DAY1(予選)2025 年 11 月 15 日(土)DAY2(本戦)2025 年 11 月 16 日(日)※雨天中止 体験会「TRY! 車いすバスケ~チャレンジでプレゼントをGET!~」 はじめての人も大歓迎!車いすに乗ってドリブルやシュートに挑戦しよう。チャレンジ成功でプレゼントも!?横浜赤レンガ倉庫を背景に、競技用車いすで“映えショット”も狙えます!はじめてでも、大丈夫!!現役選手が優しくフォロー! Pick-up 選手 渡辺 将斗 選手愛媛県出身2004/5/20生まれ2021年 U23世界選手権 優勝2025年 天皇杯日本車いすバスケットボール選手権大会 優勝 山下 修司 選手長崎県出身2000/5/10生まれ2021年 U23世界選手権 優勝2025年 天皇杯日本車いすバスケットボール選手権大会 優勝 アーバンスポーツ体験会 © Yoshio Yoshida/YUSF 知らないスポーツだからこそ、この機会に「アーバンスポーツ」にチャレンジしてみよう。もしかしたら、楽しすぎてハマっちゃうかも!? やって楽しめるのもYUSF ʼ25ならでは。※実施予定種目は調整中。 ストリートカルチャーマーケット アーバンスポーツを「観る・体験する」はもちろん、ファッションやカルチャーを体験できるショップやブースなど、盛りだくさんのラインアップを取り揃える。 ALL AMERICAN FOOD FESTIVALʼ25 [同時開催イベント] 『ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25』は、アメリカを代表するフードが味わえる横浜赤レンガ倉庫の新たなフードイベント。 スケートボードやBMX、ブレイキンなど多くのアーバンスポーツの発祥となっているアメリカならではのフード&ドリンクを楽しめるキッチンカーが出店し、迫力満点のアーバンスポーツ観戦とともに、食を通じてこれまで以上にストリートカルチャーを体感いただける。 アメリカンカルチャーに染まる2日間、横浜赤レンガ倉庫で、ご家族や友人と“食×スポーツの秋”をお楽しみいただきたい。 ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25名称:ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25(略称 AAFF ʼ25)会期:2025 年 11 月15日(土)・16日(日) ※雨天決行、荒天時は中止いたします。営業時間:11:00 ~ 20:00(ラストオーダー 19:30)入場料:無料 ※飲食代は別途会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場(神奈川県横浜市中区新港1-1)主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25 実行委員会 ALL AMERICAN FOOD FESTIVAL ʼ25 ピックアップ店舗 Pick-up メニューとっくんはんばーがーハンドチョップ&和牛ミンチの肉々しいパティで、まさにアメリカンなハンバーガーを提供! Pick-up メニューラキア厳選したアメリカ産牛肩ロースの肉を使用し、炭の香りと特製ダレで仕上げた牛ステーキ丼は、一度食べたらクセになる味付け!品質の高い食材を、お客様に満足していただけるよう一つ一つ丁寧に調理される。 Pick-up メニューEight one café淡路牛100%の旨みを堪能!とろけるチーズと香ばしいベーコンが彩る、1日50食限定の贅沢な「アメリカン淡路牛バーガー」をぜひご賞味いただきたい。 Pick-up メニューバーズデイ国産鶏肉を使用し、厳選した小麦とスパイスが香る衣が絶品のフライドチキン&フライドポテト。相性抜群の自家製ソースをたっぷりつけてお召し上がりいただきたい。 YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25[イベント概要] 11月15日(土)・16日(日)の2日間、横浜赤レンガ倉庫がアーバンスポーツの熱気に包まれる! YUSF ʼ25とは、スケートボードやブレイキン、BMX、ダブルダッチ、パルクール、3x3バスケットボールなど、世界で活躍する選手たちが集結する関東屈指のストリート・アーバンスポーツを集約したフェスティバル。各競技ごとに世界レベルの大会や体験会などが2日間に渡り開催され、どなたでも無料で世界のトップ選手たちのパフォーマンスを観覧することができる。 今年は話題のフリースタイルフットボールも再登場し、さらに横浜赤レンガ倉庫初のアメリカンフードフェスも同時開催。子どもから大人まで気軽に参加できる体験会や、ファッション&ストリートアイテムが並ぶマーケットも賑わいを後押し。横浜赤レンガ倉庫の景観と潮風のロケーションの中、熱く繰り広げられる各競技が見どころだ。 YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25開催名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25(略称 YUSF ʼ25)会場:横浜赤レンガ倉庫イベント広場・赤レンガパーク日時:2025年11月15日(土)・16日(日)11:00~20:00入場料:無料※飲食や物販代金は別途必要。一部、有料の体験コンテンツあり。主催:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ25 実行委員会(株式会社横浜赤レンガ/ 明治商工株式会社/ 株式会社ローソンエンタテインメント/ 株式会社ゼータ)共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局協力:一般社団法人ARK LEAGUE 有限会社OVER THUMPZ /株式会社IAM /株式会社トリデンテ/ 株式会社HANDOFF協賛:サミー株式会社/ 株式会社竹中工務店/ MEMORY株式会社
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skate「世界で大活躍し、私の大好きなスケートボードの魅力を伝えたい!」世界の頂点に最も近い14歳、長谷川瑞穂選手インタビュー2025.09.24近年、競技人気の急上昇に合わせて、特に若手の競技力向上が著しいスケートボード競技。日本人選手においても多くの若手選手がオリンピックや世界大会で大活躍しており、3年後に控えるロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得が期待されている。その中でもここ数年「スケートボード・パーク種目」と「スケートボード・バート種目」の二刀流で世界大会にて数々の優勝という快挙を残し、世界の頂点に最も近い弱冠14歳の若手日本人女子ライダーがいる。 それが今年6月のイタリア・ローマで行われたロサンゼルスオリンピック選考レースの前哨戦となった「WST WORLD CUP ROME 2025」のパーク種目で見事優勝という結果を残し、同月に行われた「X Games Salt Lake City 2025」のバート種目でも金メダルを獲得し、世界最強の二刀流ライダーとして名を馳せている長谷川瑞穂選手だ。 今回は近年飛ぶ鳥を落とす勢いでスキルと実績を伸ばしている長谷川選手にインタビュー。世界大会での優勝を含めて数々の好成績を残した今シーズン前半の海外遠征をはじめ、彼女が競技を始めたきっかけから、競技活動で大事にしていること、そして世界の頂点に挑む彼女が持つ今後の目標とスケートボートへの思いについて聞いた。 長谷川瑞穂(はせがわ・みずほ) 以下: M 2ヶ月間の海外遠征で獲得した数々の好成績を提げて帰国。そんな彼女が今感じる自分にとって必要なことは。 - 今回の海外遠征では様々な世界大会での好成績おめでとうございました!約2ヶ月ほど遠征されていたと思います。海外遠征中の大会を振り返っていかがですか? M: そうですね。今回の海外遠征は2ヶ月とかなり長かったのですが、5つの大会に出場してきました。最初はアメリカのソルトレイクで行われた「X Games Salt Lake City 2025」で、パークの結果は少し残念でしたが、バートではランで優勝できて、ベストトリックでは2位を取れました。その時にもらった金色のヘッドホンがすごくかっこよくて嬉しかったのを覚えています!その後はカナダのミシサウガで行われたバートの大会の「JACKALOPE」で、1位だったんですがすごく楽しかったです。会場には色々な人たちが来ていて、コンテンツもブレイクダンスとかスケートボード・ストリートもあって、日本のライダー友達も一緒に来ていたのですごくみんなと楽しく滑れたなって思います。そのあとはバートの大会の「VERT ALERT」に出場して2位でした。 それからヨーロッパに飛んで、スウェーデンで出た「STU PRO TOUR」はパークでも2位でしたね。この大会では藤井雪凛ちゃんやスカイブラウンちゃんと会って、色々な話をしながら一緒にご飯食べたりして楽しく過ごせました。最後はアメリカの「Rockstar Energy Open」という大会でパークで1位を取れました。この大会はもう観客の熱がすごくて一緒に「わー!」や「おー!」となってすごく盛り上がっていました。その前のスウェーデンのSTUの時もすごくたくさんの観客がいたんですけど、スウェーデン人の国民性が比較的日本人と似ていて、あまり大声を出して盛り上がる感じではなかったんです。でもその大会中、大雨が降ってたのに会場に残っている人がたくさんいて、「スケートボードが好きなんだな」って感じてすごく嬉しかったのを覚えてます。そんな感じで2ヶ月の遠征から帰ってきました。すごく疲れました(笑) - 海外遠征中の連戦で、各国間の移動と現地の練習での調整は大変でしたか? 時差もあったりすると思います。。 M: 時差は確かに結構大変な時もあるんですけど、飛行機移動中は寝たり起きたりで調整は結構うまくやれていたと思います。10〜12時間ぐらいいっぱい寝れましたし、普段もどこでもよく寝ているのでその辺はそこまで大変ではなかったです。 - 今回の連戦の中でメイクしたかったトリックを含めて成績以外の目標は何かありましたか? M: どの大会でも「あれやればよかったな」や「あれに時間をかけていたからダメだったんだろうな」みたいなことはたくさんあって、そういう思いがいつもあるので、今回はなるべく少なくできるように心がけてました。 - そういう意味では今回はうまくいった方ですか?優勝や2位など好成績が残せたシーズン前半だったと思いますが、自分の滑り的にはいかがでしたか? M: 「WST Rome」の時は全部思うようにできてすごくやりきったと思えたんですけど、「X Games Osaka」ではやりたい技はメイクできたものの上手く合わせきれず、入れられなかった技もあったので悔しかったです。でもその後の「X Games Salt Lake City」でしっかり改善して優勝できたので良かったです。 カナダの「JACKALOPE」はバーチカル内に大きいギャップがあるバーチカルだったんですけど、そういうセクションで初めて「フロントフリップインディグラブ」をメイクできたので実りがある大会だったと思います。 スウェーデンの「STU PRO TOUR」では初めてパークで「540ジュードーエアー」にチャレンジしたんですけど、その技にずっと時間を取られてしまって「フロントフリップインディグラブ」ができなかったので心残りがすごくあります。 アメリカの「Rockstar Energy Open」はすごく良かったです。練習もしっかりできていて、やりたかった技は頭の中にいくつも良いイメージがありました。実際はできなかった技もありましたけど楽しくてやりきったなっていう感じがあった大会でした。 - 最近は海外の大会への出場が多くなっている中で、海外のトップ選手と一緒に戦って感じることはありますか? M: そうですね。他の選手と戦っている感じはあまりなくて、いつも自分自身との戦いという感じです。他の選手を見てすごいなって思う一方で技ができない自分に悔しい思いをしながら、その悔しさをバネにいつもスケートボードをしています。 - 今回の海外遠征とシーズン前半を終えて、今後の自分に必要だなって感じたことはありますか? M: よりレベルの高いトリックはもちろんですが、もっと海外の人とコミュニケーションを取れるように英語を頑張りたいなと思いました。元々私自身、初対面の人に話しかける時に緊張して声が出ない時が結構あるので、海外での普段の生活やインタビューで固まらずに笑顔で対応できるようなコミュニケーション能力が必要だなと思いました。 - 英語は普段から結構勉強されているんですか? M: そうですね。。「Duolingo(デュオリンゴ)」というスマホのアプリで結構勉強していたのですが、一度やらなくなってしまうと面倒くさくなってしまい最近あまりアプリは使えていないです。。でもお母さんが英語を少し話せるので、海外選手のインスタグラムの文章を見て一緒に音読したりして勉強するようにしています。海外に行くことも増えてきたので、最近は結構英語も聞き取れるようになり、なんとなく分かるようになってきました。話すのはまだ片言ではありますが少しづつできるようになってきたのでこれからもっと頑張ります。 スケートボードは自分自身との戦い。一番好きなところは高く飛んだ時のスピードと重力に振り回される唯一無二の感覚。 - スケートボードを始めたきっかけを教えていただけますか? M: 5歳ぐらいの時にお母さんと始めました。お母さんが元々スノーボードをやっていたこともあって、私もスノーボードが大好きで早く一緒に滑りたかったので、雪がない夏でもできる練習としてスケートボードを始めました。 - 最初に始めたのはスケートボードじゃなくてスノーボードだったんですね。 M: はい、確かそうだったと思います。昔の記憶で曖昧ですが、お母さんに抱っこされてキッカーを飛んだ記憶がありますね(笑)スノーボードは今も続けていて今年は3回滑りに行きました。最近は冬もスケートボードの大会が色々重なり滑りにいけないことが多いのですが、もう1週間に2〜3回ぐらいはスノーボードに行きたいくらい結構好きです。 - スノーボードをやることでスケートボードが上手くなったりとか、相乗効果はありますか? M: ありますね。スノーボードは足がボードとくっついてるので、いつものスタンスと逆にしても結構やりやすくて、それがスケートボードのスイッチスタンスの練習になるのでスケートボードに活かされている部分もあると思います。 - スケートボードは5歳ぐらいから始めたとのことですが、本格的に大会へ出るようになったのは何歳ごろでしたか? M: 小学4年生の時に出場した全日本の大会で3位に入ったことがきっかけで、スケートボードの方に徐々に傾いていったみたいな感覚はあります。その時はまだ結構スノーボードもしていたんですけど、本格的に大会に出ることで冬もスケートボードの練習をしないといけなくなるので、必然的にスノーボードからだんだん離れていったみたいな感じです。 - そうなのですね。長谷川選手はパークとバートの2種目をやっていますが、それぞれの種目の魅力を含めて、スケートボードの魅力はどんなところだと思いますか? M: スケートボード自体の魅力は、自分も周りの人もお互いのチャレンジに成功した時の嬉しさを一緒に共有できるところが1番の魅力で、パークとバーチカルの魅力はハイエアーをした時のあのスピードと重力に振り回されてる感が大好きです。「私飛んでるな」っていう感覚が大好きで、パークの方は最近グラインドが結構長めにできるようになってきてグラインドを長く流せた時が気持ちよくて最近はまってます。 とにかく高く飛ぶことが大好きで、高く飛んでトリックをしっかり乗り切った後の衝撃と共に「やったー!!」という感情が湧き上がるその瞬間が最高ですね。やっぱり最近一番スケートボードにはまってる理由はそこにあると思います。 - 影響を受けている憧れのスケーターはいますか? M: 結構昔の話になりますが、バーチカルで藤井雪凛ちゃんと貝原あさひちゃんの2人に元々すごく憧れていて、私が小学6年生のときワールドスケートゲームズでアルゼンチンのバーチカルの大会に一緒に行ったんです。その時に2人の滑っている姿がすごくキラキラして見えて「かっこいいな、ああいう人になりたいな」って思いましたし、もっと強くなって2人と一緒に表彰台に乗ってみたいなって思うようになりました。 あと岡本碧優ちゃんもすごいリスペクトしている選手で東京オリンピックの時にテレビで観て、「すごくかっこいい!!」と思ったので、またスケートボードに復帰してくれて一緒に滑れていることがとても嬉しいです。 - 今となってはその憧れの選手と一緒に表彰台に乗ることもあるかと思いますが、彼らはどういう存在になっていますか? M: 憧れの存在というのは変わりませんが、昔と比べて距離が近くなったので、今では優しくてすっごくかっこいい先輩みたいな感じになっています。 - ちなみに最近、普段どういう練習をすることが多いですか? M: 普段は秩父スケートパークで練習することが1番多いですね。今はパークの近くに家も借りているので。練習方法としては、私自身あまり体力と集中力が続かないこともあって、ちゃんと自分の頭の中でイメージしてからどのトリックも3回以内にメイクすると決めて取り組むことが多いです。あとパークの場合は結構ランの合間にグラインドトリックを挟むことが多いので、トリックを頻繁に変えたりしながら練習しています。 -また一方で大会の時は常に意識していることもありますか? M: 大会で意識していることは、しっかりリラックスしてテンションを上げすぎないようにすることです。テンションを上げすぎると大会の会場の熱に酔いすぎて冷静になれず、トリックがメイクできなくなることも多いので、ちゃんと自分の気持ちを落ち着かせていつも通りに滑ることをイメージしています。あとはドロップインする前に誰か身内とか友達とか応援してくれる人の顔を見て、「応援してくれる人がいるから絶対メイクできる!」という気持ちに変えてから乗りに行っていますね。 -長谷川選手の得意なライディングやトリックなどスタイルも含めて自分の強みはありますか? M: ようやく最近私はハイエアーが強みなんだと気が付いたんです。今までは無意識だったんですが、色々振り返ったり分析していると「私って結構高さにこだわってるんだな」というのに気づきました。だからその高さを強みとしていくことは大事ですし、それ以外にも色々な種類のトリックを持っているところも私の強みだと思うので、1個1個を大事にしながら競技をやっていきたいです。 -そんな様々なトリックを持つ長谷川選手の新技の選び方も聞かせてください。 M: 結構周りの人に勧められたトリックの中で「これできそうだな」というイメージが湧いたものを選んでいることが多いです。すごくふわっとしているんですが、そのトリックが頭の中のイメージと噛み合った時って、パッと自分がそのトリックをしている姿が思い浮かぶんです。そうなると、足の力の入れ方や抜き方とか、飛んだ後の力加減のイメージが浮かびますし、そのトリックをしている他のライダーを見ているだけでどうやったらできるか感覚的に分かるので、あとはそれを実際に自分の滑りで落とし込んで動きと合わせてチューニングしていく形です。 ただパッとイメージが湧いた時は大体擬音で、「ガーってやってバババババってやってドーン」みたいな感じで頭に浮かんでくるんですが、私自身もそれを言葉として残さないとイメージを忘れちゃうので、パークでもこうやって擬音で話していると周りの人になんだこいつみたいな顔でよく見られるんですよね。。悲しいことに(笑) -そうなのですね。。(笑)ちなみにパークとバーチカルでそれぞれ意識してることの違いってありますか? M: パンピングの仕方はちょっと違うなって思います。面に対しての踏み方が少し違っていて、バーチカルはパンピングの位置が合ってないと危ない時があるので、特にパークに行った後のバーチカルの練習の時は、パークと同じようにパンピングしないように気をつけてます。 トリックに関してはアールの長さと角度に合わせて変える形です。バーチカルは大体同じくらいのセクションサイズですが、パークだとアールが小さいところも結構あるので「キックフリップインディグラブ」や「540」は結構タイミングやトリックの進入角度を変えたりしますね。 - 今までたくさんの大会に出られていると思いますが、勝てなかった時の負けた経験から学ぶことはありますか? M: 負けた経験。。自分自身にいつも負けていて、やりたいことができない自分に結構イライラしちゃったり悔しいなってよく思うのでその気持ちをバネにして技の練習にいつも取り組んでます。 時には「いやだな。疲れたから練習行きたくないな」って思うけど、練習しないとまた悔しい思いをすると感じて日々戦ってるので、これは自分でいう勝ち負けみたいなところかもしれないです。 -そんな長谷川選手にとって、家族やサポートしてくれる方の存在はどういう力になっていますか? M: お父さんはいつも仕事を頑張ってくれて本当にありがたいなって思っています。たまにLINEの絵文字がちょっと古くていやだなって思う時ありますけど(笑)そして本当にお母さんには感謝しています。昔は練習が終わった後、家も遠かったのでいつも夜中12時ぐらいに帰っていました。そこからお母さんは2時間ぐらい寝て早朝の新聞配達の仕事に行ったりといつも疲れていたと思うのですが、私のスケートボードにここまで付き合ってくれて本当に感謝しかないです。スポンサー様からは金銭的な支援をしていただけるようになったことでギリギリじゃなくてちょっと余裕を持って活動できるようになりました。サポートしてくださってるスケートボードブランドの「H-STREET」には飛行機代だけ払ってくれたらアメリカでの活動を全部サポートするよって言ってくれて、家に泊まらせてくれて食事代も全部払ってくれてパークの料金も払ってくれました。 このようなサポートを受けてからX Gamesの大会で表彰台に乗れた時が、多分私のスケート人生で1番変わった瞬間だったなって思います。本当に感謝しかないです。 スケートボードから降りた14歳の等身大の姿は天真爛漫な女子中学生 -スケートボードをやっていないオフの時はどういう風になんか過ごされてますか? M: オフの時はある程度の筋トレをしながらずっと音楽聞いたりYouTubeを見たり、 TikTok 見たり、ゲームしたりしてます。特にゲームが好きで、ゲーム実況者のYouTubeをよく見ています。それと結構スケートボードやってる人たちや私の知り合いの中になんか4〜5人ぐらいいるんですけど、同じ趣味の子がいたりしてその子たちと通話しながらゲームしています。あとはお絵かきしたりもします。 -ちなみにどういうゲームが周りで今流行っていますか? M: 昔からみんなでよくやってるのは音ゲーとかで、それ以外でもこのゲームいいよとか、この曲めっちゃいいよみたいなので結構よくしゃべったりしてますね。ただゲームにはまっている理由も、ゲームぐらいしか海外遠征に持っていけなくて、本とか他に何を持っていってもかさばるし、教科書とかを持っていった時にはすごい重さになって大変なのでそうなるとゲームぐらいしかないなって感じです。でもすごく楽しいです。 -ゲーム以外で長谷川選手の年代は周りで何か流行っているものはありますか? M: 海外遠征もあり、あまり学校に行けていないので日本の流行りはそこまで分からないんですけど、結構海外の流行りって日本のものと大体同じではあるんですが少し遅れているんです。前に流行った「ルビーちゃん!はーい!」っていうやつが今周りで流行っていて、会うたびにみんなずっとやってます。何年か遅れてますね(笑) -スケートボード以外に今他にやってみたいと思っていることはあったりしますか? M: そうですね。スカイダイビングにもう1回行きたいです。あとまたみんなでディズニーランドに行きたいですね。私の初めてのディズニーランドはこの前行ったカリフォルニアのディズニーで、すごく楽しくて遊園地もなんか5〜6年ぶりに行ったのでまた行きたいです。 あとはUSJ に行ってハリーポッターの杖が欲しいです(笑) スケートボードをもっと多くの人に好きになってもらうため、世界を舞台にこれからも活躍し続ける -今後の目標として力を入れて取り組んでいることはありますか? M: 直近の目標としては出場する大会でかっこいいと思われるライディングを見せることと、自分のベストパフォーマンスを見せて、前の大会よりも成長できた部分を見せたいなって思います。 -少し長い目標で、例えば来年とか再来年にこういう結果を残したいといった目標はありますか? M: ワールドスケートの大会ではきちんと結果を残したいですね。今は日本の中で1位で世界ランキング3位なんですけど、やっぱりみんなすごく上手いのできちんとやらないとマジで追い越されちゃうんで頑張っていきたいと思います。 -またその先にはロサンゼルスオリンピックがあると思いますが、3年後についてはどう思っていますか? M: そうですね。ロサンゼルスオリンピックに出場したいですね。オリンピックって人生を変えるくらいすごい大きいことだと思うので頑張りたいんですけど、とりあえず怪我がないようにしたいですね。私自身は怪我をして長い期間滑れなかったことはまだ無いですが、他の選手の怪我を見ているとやっぱり怪我を今まであまりしてきていない分、骨折のような怪我がどんどん怖くなってきたので気をつけてやっていきたいと思います。 -今後こういうスケーターになりたいという理想像ってありますか? M: 海外の選手なんですが、リジー・アルマントという選手がいて「X Games」とかに毎回呼ばれているレジェンド選手で、見ているとすっごくスケートボードを楽しそうに滑るんです。なんか大人になってもスケートボードを楽しいって思えるのってすごく素敵だなって思うので、そういう選手になりたいですね。 私も大好きなスケートボードをみんなに好きになってもらいたいという思いが強くあるので、20代、30代になっても楽しくスケートボードをして、皆んなにスケートボードの楽しさを伝えられる人になりたいなぁと思っています。でも将来もしスケートボードの大会に出なくなっても、その後続ける仕事はスケートボードに関するものがいいですね。自分が好きなスケートボードの魅力はずっと伝えていきたいと思っています。 -長谷川選手にとってスケートボードはどのようなものですか? M: これ言ったらちょっと笑われちゃうかもしれないんですけど、私にとってスケートボードって「シャワー」みたいなものだと思っているんです(笑)シャワーは浴びなくてもぶっちゃけ生きてはいけるけど、衛生的には浴びる必要があるものですよね。それと同じことでスケートボードって、普通に生活している中で必要ないんですけど、私の中では絶対に必要なものというか、毎日やらないとこう落ち着かないことなんです。 私は人生においてまだ短い時間しか生きていないですけど、スケートボードは人生の半分以上を占めていて、それだけスケートボードに打ち込める人生って幸せだと思っています。なのでスケートボードは私の人生にとって欠かせないものです。 長谷川瑞穂プロフィール 2010年10月14日生まれ。山梨県甲府市出身。幼少期からスノーボード選手である母の影響を受け、5歳でスケートボードを始めた。現在は「パーク」や「バート」を主戦場に国内外で活躍し、日本代表として世界中から注目されるトップ選手となっている。 今年2025年には、イタリア・ローマで行われたロサンゼルスオリンピック選考レースの第1戦目となった「WST WORLD CUP ROME 2025」のパーク種目で優勝を皮切りに、世界最高峰の大会「X Games」のソルトレイク大会でバート部門で金メダルを獲得。さらにアメリカのオレゴンで開催された「Rockstar Energy Open」でも金メダルを手にするなど、世界の舞台で次々と快挙を積み重ねている。2025年9月現在の世界ランキング(OWSRパーク女子)では3位にランクインするなど、世界的にも評価が高い。 長谷川の魅力は、ハイエアーの中に組み込まれた様々な高難度トリック。トリックバラエティの多さは他の選手より秀でており、数々の高難度トリックで観客を魅了する。その中でも彼女が大事にしている「仲間と切磋琢磨しながらも楽しむことを忘れない姿勢」が特徴的で、今後さらなる飛躍が期待されている14歳だ。スポンサーはH-STREET SKATEBOARD、187KILLERPADS、Avenir Skate、DC SHOES、PROTEC、Thunder Trucks、Spitfire Wheels、54tide rider、秩父スケートパーク、日動エコプラント、WORLD VISION、あおぞら鍼灸整骨院、MIRIZE古河店
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dance「人生よりダンスの方が大きい」次世代を牽引する若き才能「龍と勇太」インタビュー2025.09.17キッズ時代からこれまで、ストリートダンスシーンで目覚ましい活躍を見せる二人の若き才能がいる。Red Bull Dance Your Style 2023 Japan Final で優勝を果たした龍と、龍と共にWORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024で高校生世界一に輝き、先日Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalでも優勝して日本代表に選出された勇太だ。 彼らは「龍と勇太」というチームとしてアニソンダンスバトル全国大会で史上初の2連覇を飾るなど、その名を轟かせている。ジャンルに捉われない唯一無二のスタイルを追求する龍と、Popを軸にミュージカリティと遊び心溢れるダンスで観る者を魅了する勇太。彼らの活躍はダンスシーンに留まらず、勇太のポカリスエットCM出演など、多方面で注目を集めている。 FINEPLAYは、今最も勢いのある彼らにインタビューを実施。その卓越したダンススキルと魅力的なキャラクター、そしてストリートダンスやA-POPダンスカルチャーへの深い情熱を深く掘り下げていく。SNSやCMで彼らの存在を知り、ダンスカルチャーに興味を持った読者の方々に、彼らの魅力をお届けする。 「優勝以外許されない」快挙と躍進の背景にあった二人の思い -勇太さんは先日Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalで優勝されました。龍さんも2年前に同じタイトルを獲得されています。この立て続けの快挙について、お互いへの率直な感想をお聞かせください。 勇太:2年前に龍が優勝したので、今回声をかけてもらって出場する以上、優勝以外は許されないと思っていました。プレッシャーという感じではなかったですが、「龍が優勝したから俺も優勝するだろう、それしかないだろう」という感覚でした。負ける想像は一切しなかったので勝ててよかったです。 龍:勇太が出るって決まった時点で、もう絶対勇太が優勝すると思っていました。自分が優勝した時もRed Bull Dance Your Styleは世界大会で注目度の高いイベントだったのでめちゃくちゃ嬉しかったし、勇太が優勝した時もすごい嬉しかったです。 ―勇太さんはバトル以外にも幅を広げてポカリスエットのCMにもご出演されていますが、この活動を通して感じたことはありますか? 勇太:CMに出ることがまず理解できないことでした。全国で流されたり、電車の中にポスターが貼られたり、スカイツリーの展望台でもCMが流れていたらしいのですが、とにかく全ての状況が理解できないというのが、決まった時点での状態でした。反響もすごく大きくて、長年連絡を取ってなかった友達や、幼稚園の頃の友達のパパママからも「CM出てるのやばくない?」みたいな反響がたくさんあったと聞きました。 ジャンルレスな踊りをみせる二人だからこそ表現できる「龍と勇太」としての魅力 photo by AYATO. ―お二人は「龍と勇太」としてアニソンダンスバトルの最高峰「あきばっか~の」でチーム史上初の2連覇を飾るなど好成績を残し続けています。お二人ならではのダンススタイルや、チームとしての強みはどういう部分だと感じていますか? 勇太:自分たちの特徴として「ピリピリしない」、「ふざけながらショーケースやバトルをやっている」ところは他のチームにないことかもしれません。ルーティンとして固めた内容を本番でしっかり決めるところも強みだと思います。 龍:バトルで使うルーティンは、ショーケースのために作ったものを転用していることが多いです。キャッチーな曲や分かりやすい曲でショーケースをよくやっているので、一般の人にも面白いと感じてもらえるようなルーティーンが多いのが強みだと思います。それ以外でルーティンを作るときはダンサーのお遊び、即興のお遊びをそのままルーティンにしています。「これ面白いじゃん」とか「それやってみよう」といった感じで、全て偶然できたものでやってます。 photo by AYATO. ―お互いに様々なジャンルを取り入れた踊りをされる印象があります。「ジャンルに捉われない唯一無二のスタイルを貫く」、あるいは「ジャンルレス」に踊ることについて、どのような考えをお持ちですか? 龍:割とその時踊りたいように踊るという感覚が強いです。「今日は立ち踊り一本で行きたい」、「今日はブレイキンを混ぜて好き放題やっちゃおう」、「今日はHIPHOPが多いからPopの要素多めにしよう」とか、その日の調子によって踊りたいように踊っています。一つのスタイルに囚われたくないという感じです。 勇太:僕は基本的にPopをやっていますが、フロアを使ったムーブで繋げたりする部分はPopでも珍しいかもしれません。特に色々混ぜているという感覚はなく、自分がやりたいPopとそれをどう流れるように繋げて踊るかを考えています。 またDESCARADOSというチームでも活動していて、ハウスを踊るメンバーも所属しています。なのでハウスやHIPHOPを踊ることもあるし、ちょっとブレイキンっぽいフリーズが入ったルーティンだったり。そういった部分からも色々なジャンルの良さを吸収しています。 ―勇太さんはバトルで一点倒立をしていたのも印象的でした! 勇太:あれは本当によくわからなかったです(笑)。相手のムラトミさんが一点倒立をしたから自分もやってみようと思って。一時期は3点倒立系の技を遊びでやっていた時期があって、それが上手く活きたシーンでしたね。 photo by ちゃんじゃ ―ジャンルごとに練習時間を決めたりしていますか? 龍:僕は趣味感覚でブレイキンをやっているので、体を動かしたくなったらブレイキンをやって、一日の終わりに近所で夜風に当たりながらHIPHOPの練習をするのが好きです。とにかく体を疲れさせたくて、生きてる実感が欲しくて練習をやっています(笑) 勇太:僕は一人では練習しないです。週一固定でレッスンに通っているのと、とにかく予定を入れたいタイプなので、誰かと練習する予定をとにかく詰め込んでいます。1日に3つ練習をはしごして周ったりすることもあります。一人で練習しようとするとうっかりYouTubeを見て時間をつぶしてしまったりするので、誰かと一緒に踊り合うのをやっています。ブレイキンはもう練習していません(笑) photo by ちゃんじゃ ―お互いのリスペクトポイント、頼もしいポイントがあれば教えてください。 龍:勇太はダンスが好きだという気持ちと、Popが好きだという気持ちで、ブレずにまっすぐダンスをしているところがめっちゃかっこいいと思います。ふざけているようで、すごく真面目なところもいいです。 勇太:龍はスケジュールが忙しい中でもダンスに対して一番時間を割いているので、ダンスへの気持ちが熱いです。僕はダンスが圧倒的な第一位でダンスにしか時間を割いていませんが、龍はセルフプロデュース能力やSNSでの見せ方、自分をどう一般の人に見せるかという部分のこだわりがしっかりあると思います。 あとは気持ち悪いほどオタクな部分、ダンスに対しても気持ち悪いほどの愛があって、そのキモさが良いです。人間はかっこいいとか上手いとかが行き切ると気持ち悪くなるもので、龍は全部行き切っていると思います。良いプライドの高さと良い自信の持ち方、そして自分への考え方を持っているのが良いです。 photo by AYATO. ダンス以外のプライベートにも垣間見える二人の魅力 ―龍さんのダンス以外のオフな部分で、リフレッシュはどのようにされていますか? 龍:僕は大学に通いつつ、ダンスの仕事やトークの出演も多くて、趣味のアニメ、そしてプライベートの練習、この4つの軸で生きています。基本的には大学や仕事で動けない時のストレスをダンスとアニメで全て打ち消している感覚です。アニメもダンスと同じように好きな時に見て楽しんでいます。 ―勇太さんはラーメンを出汁やトッピングから作ると伺いましたが、どのくらい時間がかかりますか? 勇太:ラーメンは作るものによりますが、2日くらいかかります。長いものだとスープで1日かかることもあります。スープを作る日は外出すると焦げちゃうので、15分や10分おきに混ぜなければいけなくて丸一日時間がかかります。友達や先輩に食べに来てもらうことも多いですね。一番好きなのは煮干しラーメンで、そこら辺の店より美味しい自信があります。 ラーメンを食べに行くのももちろん好きで、練習場所に応じて大体2〜3件ラーメン屋の候補が出てくるくらい通っています。イベントの予選前とかでも一人でラーメンを食べに行くこともよくあります。 シーンの最先端で活躍し続けてきた二人が語るカルチャーへの思い photo by ちゃんじゃ ―ダンスを通した活動で、ダンスカルチャーにどう貢献したいか、どのような思いで活動されていますか? 龍:A-POPバトルとストリートバトルの両方に出ていますが、どちらも楽しいから出ています。でもそのダンスの面白さを一般の人に伝えるのは難しいことだと感じています。自分たちがダンスは楽しいということを分かりやすくしたり、動画にすることで他の人にも楽しんでもらえるようにしたいと思っています。純粋にバトルを楽しむことと、それをエンタメに昇華することを意識しています。 勇太:A-POPバトルには友達に会いに遊びに行く感覚で出ています。アニソンダンスバトルに出ている人たちがお互いに刺激を与え合い、シーンがどんどん大きくなってレベルが上がっていったらいいなと思っています。 Popのバトルは、世界大会など大きい大会がたくさんあるので、「チャレンジャーとしてどれだけ爪痕を残せるか」というマインドで挑んでいます。僕はPopのダンスが一番好きでかっこいいと思っていますし、Popの歴史も好きなので、先輩方にどれだけ認めてもらえるかを目標にしています。結果が出なくても、言葉をかけてもらえると嬉しいです。最終的にはPopシーンでトップを取り続けたいですし、バトルに出ている時が一番ヒリヒリして楽しいですね。 Popは他のジャンルに比べて年齢の力がすごいんです。ブレイキンや他の競技には引退という言葉がありますが、Popはそこまで体を動かさなくてもいいので、どれだけ年を重ねても一生上手くなり続けられるジャンルです。だからこそ渋さが出せる先輩達が強くて、その牙城を若手がどう崩すかが今の大きな壁なのですが、他の人より若いうちにこの壁を超えてやりたいという思いがあります。今も最年少記録をいくつか持っていますがもっと大きい大会でたくさん記録を更新していきたいです。 また、ストリートやオールスタイルのシーンの中には、自分に憧れてくれているキッズ達もいるので、その子達にどれだけ夢を見せられるかというところも意識しています。 photo by AYATO. ―A-POPを含め、ダンスシーンがもっとこうなって欲しいと感じる部分はありますか? 龍:A-POPシーンの上の層がストリートに対してもっと意欲的になって、どんどんレベルアップしてほしいです。上が育つと下も育つので、もっと次のレベルを目指してほしいです。また、ストリートから来てくれるキッズの子が増えているので、彼らを引っ張って、A-POPの面白さをストリートにも広めていけたらと思います。 HIPHOPバトルではあまり勝てるタイプではないんですが、もっとクリエイティブというか、色々なものを受け入れやすくなったら日本のダンスシーンが面白くなるのではないかなと思います。とはいえ不満があるわけではなく、結果よりも自分がどう踊るかに今後も焦点を当てていきたいですね。 photo by AYATO. 勇太:A-POPシーンの人もみんなストリートのシーンが本場と考えているので、ダンスの部分に対しての愛をA-POPシーンでもっと表現できたらいいなと思っています。アニメ愛や声優愛は素晴らしいんですが、ジャッジが来た時に「ダンスへの愛ももっとあったらいいね」と言われることが多いです。アニソン愛そのままに、ダンスにも愛を向けられるともっと面白い空間になると思います。 ストリートのシーンは、A-POPシーンに比べてイベント数が少ないと感じています。大きいイベントはたくさんあるんですけど、ダンサーはそのどれかに焦点を当ててバトルに出場していることが多いです。それ自体はめちゃくちゃいいことで、一つ一つのイベントの熱量が高くなって最高に楽しいんですけど、そのイベントの数がもっと増えてくれたら嬉しいです。 あとは、ブレイキン以外のクルーバトルイベントが少ないとも感じています。コンテストとして同じジャンル同士で組むクルーは多いんですが、バトルクルーはブレイキン以外で少ないと感じているので、他ジャンルの新しいクルーバトルイベントが増えてくれたらいいなと思います。もうジャンル関係なしにごちゃまぜで「こいつらがバトル最強だ」みたいなクルーが増えていっても面白いんじゃないかなと思っています。 どのシーン間でもライバル関係みたいなものはたくさんあってよくて、その中で皆それぞれこだわりがあって最高だと認め合えればめちゃくちゃいいと思います。コミュニティ同士が独立せずに、もっと色々な交流ができたらいいと思っています。 ダンスに人生をささげた二人の目指す未来 photo by AYATO. ―将来、どのようなダンサーを目指していますか? 龍:ストリートシーンでも勢いを殺さずに自分の踊りをやり続けたいなということと、ダンスをもっとエンタメとして一般の人にダンスの楽しさを分かりやすく伝え、広めていくことを続けていきたいです。プロの活動としては音楽アーティストのバックダンサーや振付師が主流で、ダンサーがメインに立って評価されることってめちゃくちゃ少ないと思っています。だからこそもっとダンス自体が評価されるような活動をしていきたいです。例えば、ダンスバトルがテレビ中継されるような社会になったら、ダンサーがスポーツ選手のようにスポットライトを浴びると思うので、それくらいのことが実現できるように世の中にしたいですね。 photo by AYATO. 勇太:プロ野球選手やプロサッカー選手のような年俸制で活動できるような夢のある話が、ダンサーの世界にもあればいいなと思います。今のPopの人たちはダンス一本で稼ぐのが難しくて、振付やメディア露出などダンス以外にもマルチに活動してようやく稼げるっていうのが多いと思います。なので将来的にはPopでもダンス一本で稼げるようにしていきたいです。ポカリスエットのCMに出演したこともそうですが、これからもダンスを通じて誰もやってないことを成し遂げたいです。 あと、ダンスはもちろんカルチャーがあっての仕事なので、このカルチャーを作ってくれた方々やシーンを繋げていくことに貢献したいという気持ちが一番強いです。メジャーの仕事をするようになるとバトルに出なくなる人が多いですが、僕はバトルが好きでダンスを始めたので、バトルでも最前線で活躍し続けて、あくまでバトルをメインとしながら他のこともいろいろやっていきたいです。 photo by ちゃんじゃ ―お二人にとってダンスとはどのような存在ですか? 龍:分かりやすく言うと「趣味」です。楽しいことを仕事にしたいという願いが実現しているので、極論本当にただの趣味っていう感じです。この楽しい趣味を色々な人に共有したいっていう気持ちですね。 勇太:よく言うことですが、人生よりダンスの方が大きいです。「人生の中の何割をダンスが占めている」のではなく、ダンスがベースにあり、その上に付属してあるものが人生という感じです。「ダンスの一部分が俺」だと思っています。 「龍と勇太」プロフィール 龍(下)と勇太(上) 龍 3歳でバレエとジャズダンスを始め、6歳でストリートダンスに出会う。バトルを中心に活動している「龍と勇太」や、A-POP CREW「サンセットレーベンズ」としても好成績を残し続けている。また、独創的な世界観を持つHIPHOPチーム「EcRaip」や、キッズダンス界隈を賑わせているメンバーで構成された「DESCARADOS」のリーダーとしても活動中。マイナビDANCEALIVE 2023 HIPHOP部門 BEST8、Redbull Dance Your Style Japanでも優勝するなど確かなダンススキルを持ち、ジャンルに捉われない唯一無二のスタイルを貫く。アニメと声優さんとメロンパンが大好き!2022年、高校1年生にしてREAL AKIBA BOYZに加入。 【戦績】・Red Bull Dance Your Style Japan 2023 Japan Final 優勝・ALL JAPAN SUPER KIDS SOLO BATTLE 2017 関東 U-12 優勝・Soulm8 SOLO DANCE BATTLE 2017 FINAL U-12 優勝・COLOSSEUM CLOUD vol.3 1on1 freestylebattle 優勝・あきばっか〜のVol.22七周年SP 優勝(龍と勇太)・マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2020 KIDS TOHOKU CLIMAX 準優勝・マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2020 KIDS FINAL BEST4・マイナビDANCE ALIVE 2023 CHARISMAX Ⅰ HIPHOP部門 優勝・マイナビDANCE ALIVE 2023 HIPHOP部門 BEST8 【コンテスト】・ICE CREAM JAPAN DANCE CONTEST U-12 ソロ部門 優勝・JUMP HIGH CONTEST U-12 ソロ部門 優勝・Soulm8 DANCE CONTEST 関東 U-12 ソロ部門 優勝 勇太 Pop、Animation を軸に磨き上げたスキルに加え、ミュージカリティと遊び心いっぱいのダンスで観るものを魅了するファンキーモンキー。WORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024にて優勝し見事高校生世界一に輝く。マイナビDANCEALIVE キッズサイド5回のFINALISTを経験し、LAで行われた世界大会Freestyle Sessionでは、世界各地から参加した猛者達と戦い2年連続BEST8に輝く。2025年にはRed Bull Dance Your Style 2025 Japan Finalにて優勝し、日本代表に選出。武蔵とのチーム「Rampagers」では全国のキッズダンスコンテスト優勝を総なめに。龍とのチーム「龍と勇太」ではアニソンダンスバトル全国大会でチーム史上初の2連覇を飾る。他にも、超個性的同世代クルーの「DESCARADOS」やBeatboxer JUNとの異色Tag「CUBE」として、ダンス界のみならず色々な場所で活躍中。ラーメンを出汁やトッピングから全て作るのが趣味。 【主な出演】ポカリスエットCM 「君はきっと、誰かの太陽。」 【戦績】・Red Bull Dance Your Style 2025 Japan Final 優勝・WORLD DANCE COLOSSEUM WORLD FINAL 2024 Highschool 3on3 優勝・あきばっか〜の vol.22,30,31,32 優勝・Freestyle Space 2023,2024 優勝・マイナビDANCEALIVE FINAL KIDS 2023,2024 BEST4・Freestyle Session WORLD FINALS 2023,2024 BEST8・Battle BAD 2024 POP BEST8・OLD SCHOOL NIGHT vol.25 POP BEST16・DANCE VISION vol.10 Freestyle 2on2 BEST8・DOG EAT DOG 2024 BEST4 「龍と勇太」出演イベント情報 「龍と勇太」の龍は自身が所属している「REAL AKIBA BOYZ」が主催するワンマンライブ「REAL AKIBA BOYZ ONEMAN LIVE〜 ぼくらのマスターピース 〜」に出演。2025年10月4日(土)に東京体育館にて開催される。詳細は記事最下部のイベント情報を要チェック。 イベント情報:「REAL AKIBA BOYZ ONEMAN LIVE〜 ぼくらのマスターピース 〜」日程:2025年10月4日(土) OPEN 15:30 / START 16:30場所:東京体育館出演:REAL AKIBA BOYZ / REAL AKIBA JUNIORZ / REAL AKIBA BANDゲストアーティスト:RHYMESTER、fhána、喜矢武 豊 (ゴールデンボンバー)協賛:日活株式会社、株式会社エポスカードフードコート企画:脳汁横丁チケット情報:記事最下部リンクより ゲストアーティスト




