2019年8月3日(土)、東京都・八王子市のオリンパスホール八王子にて、ダブルダッチの世界一を決める大会『DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2019』(以下、CONTEST WORLD)が開催された。
“ダブルダッチの祭典”とも称される『DOUBLE DUTCH CONTEST』は、キッズから大人まで参加するダブルダッチ最大規模の大会。今年は10の国と地域で予選大会が開催され、各国予選の上位チームが、今回のCONTEST WORLDへの出場権を手にすることとなる。
3月に開催された日本予選は、全部門で過去最多となる226組の参加と白熱した展開に。その激戦を勝ち抜いた12チームと、CONTEST WORLDを過去に2連覇したシード枠のREGSTYLEを加えた13チームが日本代表として戦いに挑んだ。
30秒間に跳んだ回数を競うSPEEDでは日本勢が大健闘。JUNIORのBRIGHT、U-19のROYAL ILLUSION、OPENのマイケルと全部門において日本勢が1位通過し、3チームで“FASTEST JUMPER”の称号を競い合った。

見事“FASTEST JUMPER”に輝いたのは、126回でOPEN部門の「マイケル」(柏なわとびクラブ)。前回日本一となった際の数字を2回更新する脅威の数字をたたき出し、堂々の世界一となった。
そして注目のPERFORMANCEは各国上位チームが集うだけあり、レベルの高いショーが次々と展開。各国の特色が映えたパフォーマンスが会場を沸かせる中、なんと3部門全てにおいて日本勢が上位を独占。フュージョン(既定の音とフリを行うパフォーマンス)における日本の圧倒的強さを世界に示した形となった。
小学生以下のJUNIOR部門は「BRIGHT」(中央区日本橋小学校)が日本一に続き世界一を獲得。大人数の一体感あるパフォーマンスと精度の高い技。小学生の魅せる大人顔負けのパフォーマンスで会場は大盛り上がりだった。

続く中学・高校生のU-19部門は、こちらも日本一に続き「ROYAL ILLUSION」(栄光ROYAL)が世界一の栄冠に輝いた。CONTEST JAPANではケガで5人の出場となったが、見事復帰を果たし6人で臨んだ世界戦。卓越したスキルに観客を唸らせ、文句なしの世界一となった。

そして最注目となるOPEN部門では、PERFORMANCEを行ったあと、その上位4チームがBATTLEを行い、その結果を踏まえJUDGEが世界一のチームを決めることになる。
中でも焦点となったのは、日本のプロチーム「REGSTYLE」が2017年・2018年とCONTEST WORLD 2連覇を達成し、今回で彼らが長らく掲げていた3連覇が達成されるのか、はたまたその“絶対王者”を王座から引きずり下ろすチームが現れるかどうかについて。各チーム迫真の戦いに、観客は釘付けとなっていた。 PERFORMANCEではCONTEST JAPAN上位の強豪チームを抑え、REGSTYLEが堂々の1位。他の追随を許さないシーンの新時代を切り開く「ダブルダッチ2.0」とも言わんばかりのショーに、会場に思わず呼吸することを忘れてしまう程の強烈な衝撃が走った。

次いで、メンバーの離脱など様々な紆余曲折を乗り越え、最初で最後の“フルメンバー”で戦いに臨んだ「平成たぬき合戦ぽんぽこ」、レゲエ調の陽気な音楽に笑いと感動を詰め込んだ「Elephant OiOi」、そしてスキルフルな王道のパフォーマンスで上位にのし上がった「All you need.」が並び、この上位4チームでBATTLEが展開された。

BATTLEでもREGSTYLEは圧倒的な強さを見せた。2位となった平成たぬき合戦ぽんぽこを一糸乱れぬチームワークで撃破。一方、PERFORMANCE 3位だったElephant OiOiと4位のAll You Need. のバトルはAll You Need. が制した。

そしてBATTLE決勝戦ではREGSTYLEとAll You Need. が激突。高いアクロバットが持ち味のAll You Need. に対し、作り込まれた独創的なムーブのREGSTYLE。迫力ある激闘に、観客は大いに沸き立った。

熾烈なBATTLEの軍配はREGSTYLEに上がり、PERFORMANCEと両カテゴリーで文句なしの1位となったREGSTYLEが、過去に誰も成し遂げていない史上初の3連覇の総合優勝。世界一を達成し、今年のDOUBLE DUTCH CONTEST WORLDは幕を下ろした。

世界へ挑戦することの喜びと苦闘のせめぎ合いの中にあった、たった180秒のストーリー。ステージに立つ彼らが2本のロープの中に作り出した世界に込めたメッセージを、観客たちは時に息を呑んで祈るように見守り、時に叫ぶような声援で応えた。会場は国境の垣根を超え、ダブルダッチを愛するものが集う温かさと熱さが充満していた。
今年のDOUBLE DUTCH CONTEST WORLDは終わっても、彼らのストーリーにはきっとそれぞれの続きがある。ダブルダッチシーンのこれからに、大きな期待と希望を抱かせる一日だった。
REGSTYLE 優勝コメント
Ko:KO-YA
Y:YUI
Ka:KAI
Ke:KEITA
―まずは世界一、そして何より3連覇、本当におめでとうございます! 今の率直なお気持ちをお聞かせください
Ko:「嬉しいです!」
Ke:「ええ、ただただ嬉しいです(笑)!」
―今回の大会に、REGSTYLEの皆さんはどんな思いを賭けて臨んでいたんでしょうか
Ka:「原点に戻った感じ、ですかね。REGSTYLEの名前の由来にもなった“Regale”(大いに楽しませてもてなす)の精神を再確認して出来たパフォーマンスでした」
Y:「そうだね。とにかくパフォーマンスで楽しんでもらいたい、の一心でした」
Ko:「営業でもショーをするんですが、普段からその“もてなす”とか“楽しませる”とか、そういうことを意識してやっていて。それは大会でも変わらないことで、その原点を踏まえた上で3連覇を獲って、更にその“おもてなし”を広げていこうという気持ちでした」
―昨年の2連覇の時と比べて、何か心境の変化などがありましたか
Ko:「当たり前のように、はなから『3連覇は取るもの』と思っていました。僕らは最初から3連覇を目指していたので、昨年の2連覇もただの通過点。そう思うと、特別心境の変化はありませんでしたね」
―2連覇した際のパフォーマンスからかなり路線が変わった気がしたのですが、それはどういう経緯があったのでしょうか
Ko:「この約1年で、メディアへの露出や営業ショーの機会を更にたくさん頂いて。それがREGに新たな刺激を与えてくれました」
Ka:「実は大会4日前の練習で、僕ら5~6ミスしてたんです。さすがに焦りましたね。みんな『これはヤバい』と」
Ko:「そんな中で、大会2日前の営業で今回のものとは別のショーをやったんですが、めちゃくちゃ楽しんでやったんですよ。そしたら完璧なパフォーマンスが出来て。その時に僕らの中で『これだ!』ってなったんですよ」
Ke:「僕らは営業などを通じて、ダブルダッチを知ってる人だけでなく、よく知らない人にも向けてやっているので、そのどちらにも“Regale”を伝えられるよう意識はしました。そしたらこうなれた。プロとして活動していなければ、絶対にこのパフォーマンスは生まれなかった」
―息ピッタリのムーブでBATTLEでも強さを見せ付けていたと思いますが、そのチームワークの秘訣はあるんでしょうか
Y:「練習以外の時間も共有出来ていることが大きいと思いますね。練習で集まっても、雑談で1時間経ってたり、ごはん食べてたら『こんな時間?!』とか」
Ka:「ぶっちゃけたまーに、それで練習しない日もあります(笑)」
Ko:「ホントどうしようもないよね(笑)。けど、そういうのがチームワークを作っていってることは間違いないです」
―では最後に、これからのREGSTYLEの目標を教えてください
Ko:「俺個人ではこの間もFINEPLAYのインタビューで伝えたんですが、やっぱりダブルダッチを楽しんでくれる人がもっともっと増えると良いな、と」
Ka:「やっぱそうだよね。もっと身近なものになって、色んな人にやってもらいたいです」
Ko:「あとは何より“Chain of Regale”(“おもてなしの連鎖”)ですね。僕らはさっきも言ったように、“おもてなし”とか“楽しませる”ことをモットーに活動しているんですが、そこで楽しんでくれた人が、今度はその周りの人を楽しませてくれたら嬉しいです。友達でも会社の同僚とかでも、誰でもいいんです。一緒にいる仲間やコミュニティを『大切にしたい』と思うキッカケでありたいです。そしてそのRegaleがChainいくのと同時に、ダブルダッチも広まっていって欲しい。だからこれからもいろんな場面でRegaleを伝えていきたいです」
【DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2019 結果】
■SPEED
JUNIOR優勝:BRIGHT(中央区立有馬小学校)
U-19優勝:ROYAL ILLUSION(栄光ROYAL)
OPEN優勝:マイケル(柏なわとびクラブ)
FASTEST JUMPER:マイケル(柏なわとびクラブ)

■PERFORMANCE
〈JUNIOR部門〉
1位:BRIGHT(中央区立有馬小学校)
2位:狛☆Min-Tina(狛江ダブルダッチクラブ)
3位:RULER BURST(Ja☆p Steady Fam)

〈U-19部門〉
1位:ROYAL ILLUSION(栄光ROYAL)
2位:Little Queen(Ju☆p Steady Fam)
3位:跳Eru-dore(津田沼高校・跳)

■OPEN部門 PERFORMANCE & BATTLE
〈PERFORMANCE〉
1位:REGSTYLE(OVER THUMPZ)
2位:平成たぬき合戦ぽんぽこ(一般)
3位:Elephant OiOi(一般)
4位:All You Need.(一般)
〈BATTLE〉
1位:REGSTYLE
2位:All You Need.
3位:Elephant OiOi/平成たぬき合戦ぽんぽこ
〈総合優勝〉
REGSTYLE

写真提供:DOUBLE DUTCH CONTEST実行委員会
取材・編集:山本 大方
SPECIAL EDITION

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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●今日 ○イベント開催日
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surfSurf Voice Vol.9「1960年代のサーフファッション」2021.04.061966年、日本サーフィン連盟が結成されて初めて、第一回サーフィン大会が千葉県の鴨川ビーチで開催された。 現在のように、競技サーフィンが個人のパフォーマンスを評価する時代ではなく、クラブ単位の優越をつけることの方が重要で、湘南、千葉、東京のローカルコミュニティーのプライドを賭け、サーファーたちはそれぞれの地域性(スタイル)の違いを主張しあった。 各クラブは、ネーミングの由来にこだわり、クラブワッペンを作っては、手作りのトランクスや、スイングトップの胸にパッチして楽しんだ。 我々の所属していた鎌倉の少年チームは、”サーフィンメイツオブグレミー”と称し、日本サーフィン連盟に登録された最年少(最強)チームであった。 幸い、我々の住んでいた場所から横須賀のマリンベースが近く、米兵相手のワッペン屋が軒を連ねるどぶ板通り――日が落ちると、怪しい飲み屋街に変身するエリヤ――になんども通い、気に入ったデザインができるまで、妥協せず日参したのである。 1964年の東京オリンピック前後の日本には、まだファッションと呼ばれる、人を夢中にさせるトレンドが無く、なんでも自前で揃えるのが常だった。 当時は、くたびれたUSサーファーマガジンが唯一の情報源。まわりに物がない中で、”あーでもない、こーでもない”と大いに妄想を拡げたのだった。 T-シャツ編 ビーチで友達になった米兵の子供が持ってきてくれた、ビニール袋に3枚入った”フルーツオブザルーム”。今思えば薄手の安物、洗うとすぐ目が透けてしまう代物だったが、友人と分けて愛用した。 洗濯は自身で手もみ洗い、大事に大事にファッションした。ちなみに真っ白で、スクリーで”どこどこ”サーフボードのメーカープリント入りではなかった。 それまでは、グンゼの肌着しかなかった。肌着を堂々とストリートファッションにしたのは、僕らサーファーだった。 スニーカー編 国産では運動靴と呼ばれるものしか無かった。それでもバスケットシューズだけはクールだった。テニスシューズも頑張っていたが、USサーファーマガジンの広告に出ていたローカットのユニロイヤルには、足元にも及ばなかった。 そっ!そういえばデュークカハナモクの花柄プリントは究極だった。友人のつてで回ってきた時は、サイズは少し窮屈だったけど、本物を手にし、小躍りして喜んだ。 ところが、勝浦のサーフィンコンテストで、畑のあぜ道に止めておいた車が車上荒らしに遭い、このスニーカを盗られてしまった。僕は、ショックで呆然としながら鎌倉へ戻った。 数ヶ月が経ち勝浦署から連絡が入り、「物が出た」と言うのでわざわざそのために出かけたが、その変わり果てた姿に愕然とした。持ち帰ったが、とても履けるような状態ではなかったので、心を鬼にして捨てることにした。 トランクス編 これはサーファーの究極のファッションアイテム。でも残念ながら、僕はハングテンやジャンセンを手に入れることはできなかった。 なので、母親に頼み込んで作ってもらった。中学校からの帰り道、鎌倉の駅前の生地屋をチェックして回り、材料を手に入れた。ベルクロテープがない時代、スチール製のファスナーは砂をかみ、塩水でいじめられ、すぐに機能を果たさなくなったが、気分は十分に盛り上がって、意味なく学生鞄の中に忍ばせていた。 この”デガワママ メイド”のトランクスはカッコよかったし、仲間に珍重された。ただし綿素材のため乾きが悪く、いつまでも湿った砂が絡み付いていた。 ワックス編 だいたいサーフィン専用のワックスというのは、世界的にもめずらしく、ボードには工業用パラフィンを利用していた。だが、そのことを知らない鎌倉のサーフィン少年隊は、仏壇のろうそくがサーフィンワックスの代わりだった。 それも極太のやつで、ゴシゴシデッキにワックスがけ、誰かが薬局でパラフィンを入手できると知るまで、普通に使っていた。仏壇のろうそく消費量は膨らむばかり。これには両親も呆れ果てていたが、そんなこと御構い無しに、家から持ち出してはワックスアップに余念がなかった。 まっ、日本の60年代のサーフィンシーンは、こんなものだった。今じゃーネットで、何から何まで揃う時代……。でも何か充足感がないな~と思う今日この頃だ。 文・写真提供:出川三千男
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climb【スポーツクライミング】森秋彩が連覇達成! 吉田智音が初優勝「LJC2021」2021.03.283月26日から3月28日の3日間、千葉県印西市・松山下公園総合体育館においてスポーツクライミング・リード競技日本一を決める大会「スポーツクライミング第34回リードジャパンカップ」(以下、「LJC2021」)が約1年ぶりとなる有観客試合で開催。3月28日、男子女子ともに決勝が行われ、男子では吉田智音(奈良県立青翔高等学校)が、女子では森秋彩(茨城県山岳連盟)が優勝を果たした。吉田はLJC初優勝、森は自身2度目の連覇、通算4度目の優勝となる。 男子決勝 男子決勝には藤井快(TEAM au)が首位で進出したほか、リードを得意とするベテラン樋口純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)、天笠颯太(日本大学)、田中修太(神奈川大学)、吉田といったルーキー勢が進出。前大会王者の西田秀聖(天理高等学校)は惜しくも予選敗退となった。決勝では、吉田と樋口がともに高度34+、カウントバックで吉田が首位。勝負の行方は最終クライマーである藤井のクライミングに託される。藤井は惜しくも高度33+でフォール。吉田が首位を守り、自身初の優勝を飾った。 女子決勝 女子決勝へは、準決勝でTOPホールドに達した森が首位通過。谷井菜月(橿原学院高等学校)が高度40で森に続き2位で決勝進出。野口啓代(TEAM au)が高度36で決勝へ進出したほか、阿部桃子(相模女子大学高等部)、平野夏海(国士舘高等学校)、柿崎未羽(東京都山岳連盟)、中川瑠(金蘭会高等学校)といった若手が決勝へ進出した。伊藤ふたば(TEAM au)、野中生萌(XFLAG)は惜しくも上位8名に入れず準決勝で敗退となった。女子決勝では、野口が貫禄の高度37+で首位に躍り出る。後半、谷井は惜しくも高度34+で落下。野口、中川の表彰台が決定し、勝負は最終登攀者であるディフェンディングチャンピオン・森の登り次第となる。森の登攀、高度34から残り30秒で怒涛の快進撃をみせ逆転。タイムアップとなったが高度39を記録。自身2度目の連覇、通算4度目の優勝を獲得した。 優勝者コメント 男子優勝:吉田智音 まだ信じられないという気持ちでいっぱいです。1位を狙ってはいましたが、5位までに入ることができればと思っていたので本当に驚いています。皆さんのバルーンでの声援がとても力になりました。今後はW杯の決勝にコンスタントに残れる選手になっていきたいです。 女子優勝:森秋彩 決勝はかっこいい課題だったので完登したいと思っていました。だからこそ完登できなくて悔しかったですが、優勝がわかって嬉しかったです。BJC、LJCと良い結果を残すことができたので、この流れに乗ってW杯や他の大会でも頑張っていきたいと思っています。今回久しぶりにたくさんの方々に直接声援をもらうことができて、背中を押していただきました。いつもだったら落ちてしまっていたようなところでも、声援のおかげもあって、登ることができたのだと思います。 大会結果 男子 優勝:吉田智音 34+(前ラウンド5位)2位:樋口純裕 34+(前ラウンド7位)3位:藤井快 33+ 女子 優勝:森秋彩 392位:野口啓代 37+3位:中川瑠 36+photo by アフロtext by 金子修平
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freestyle絶対王者が100点を叩き出す。Ko-sukeがJFFC3連覇達成2021.03.27絶対王者が、再び後進を突き放した。日本一の座は揺るがない。 Ko-sukeが、フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2020 supported by COMP(JFFC 2020 supported by COMP)」で、大会4回目の優勝を果たし、3連覇を達成した。 同大会は、3月27日(土)に東京・SOUND MUSEUM VISIONで開催された。オンライン予選を勝ち抜いた8名が出場し、日本一の座をかけてトーナメントで凌ぎを削った。 トップ8では、初戦から王者のKo-sukeが登場した。SYUN-YAに3-0でストレート勝ちし、順当にトップ4進出を決めた。また、最年少・13歳のしゅんぺーは、前回大会準優勝のIbukiに敗れている。 しゅんぺー / photo by HAMA SHOW トップ4に残ったのは、Ko-suke、Yu-ri、Ibuki、AKIの4名だ。Yu-ri以外は前回大会(2019年)のトップ4と同じ顔ぶれが揃った。 Ko-suke vs Yu-riは、Yu-riが変則的なエアームーブで攻めたが、Ko-sukeが安定感のあるフローでねじ伏せた。Ibuki vs AKIは、両者ともに果敢なチャレンジを見せるも、ドロップが目立つ。ジャッジが悩み抜いた末、Ibukiが2-1の僅差で勝利した。 Yu-ri / photo by HAMA SHOW 決勝は、2大会連続でKo-suke vs Ibukiの対戦となった。互いにここまで温存したムーブを出し合い、真っ向勝負を挑んだ。世界トップレベルの一戦に、会場は声援禁止の中でも盛り上がりを見せる。熱戦の末、Ko-sukeが王座を守り抜いた。 Ibuki / photo by HAMA SHOW Ko-suke / photo by HAMA SHOW Ko-sukeは「優勝するのは毎回厳しい。特に3連覇の1年目(2018年)は、社会人として時間的な制限があった。日本は年々レベルが上がっていて、工夫しないと勝てない。前回と前々回は良い準備ができなかったが、今回は納得したパフォーマンスを出せるように準備してきた。今日の決勝は、自分に100点をあげたい」と喜びを語った。 また、ヘッドジャッジのYASUは「会場の独特な雰囲気もあって、選手はやりづらさがあったと思う。その中で、決勝は一番盛り上がるバトルだった。Ibukiは良いムーブを見せていたが、Ko-sukeがさらに進化していた。彼を超える存在が出てきてほしい」と、今後のシーンに期待を寄せた。 大会結果 優勝:Ko-suke準優勝:Ibuki3位:Yu-ri4位:AKIベスト8:SYUN-YA、TOMMY、しゅんぺー、sena ■Women's Edition 優勝:miharu準優勝:hafuri ■Kids Edition 優勝:あらた準優勝:Shihaya photo by HAMA SHOW 文・田中 紘夢
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parkourTHE MOMENTS of「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」 ギャラリーを公開!2021.03.26全国から淡路島に集結したトップトレーサーによって争われた、パルクール・フリースタイル日本一を決める大会「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」。その熱戦の様子を伝えるギャラリーを公開。トレーサーひとりひとりの個性や、超人的なアクロバットに注目してほしい。 THE MOMENTS of Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia オブスタクル / photo by Kazuki Murata 会場の様子 / photo by Kazuki Murata 中村莉來 / photo by Kazuki Murata 牧野晃樹 / photo by Kazuki Murata 山本華歩 / photo by Kazuki Murata 木本登史 / photo by Kazuki Murata 泉ひかり / photo by Kazuki Murata 勝乗志音 / photo by Kazuki Murata 永井音寧 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 鈴木智也 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす鈴木智也と朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす山本華歩と永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から優勝:朝倉聖、永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から2位山本華歩、優勝永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から3位勝乗志音、4位鍬崎竜也、6位牧野晃樹、2位鈴木智也、優勝朝倉聖、5位大貫海斗 / photo by Kazuki Murata 写真左からTEN、898、荒本英世 / photo by Kazuki Murata 写真左から実況・北條瑛祐ABCテレビアナウンサー、解説・YUUTAROU、特別ゲスト・ZEN / photo by Kazuki Murata ラストアイドル(写真左から岡村茉奈、大森莉緒、山本愛梨) / photo by Kazuki Murata 「Parkour Top of Japan」出場選手 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata photo by Kazuki Muratatext by 金子 修平
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[PR] parkour【REINA × Xperia 特別インタビュー】REINAが回想するパルクールとの出会いとシーンの変遷2021.03.22日本体操協会のパルクール公式スポンサーであり、そのシーンをこれまでサポートし支え続けてきたXperiaと、アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディアFINEPLAYがタイアップし、連載企画で注目のトレーサーに焦点を当てていく。パルクール、トリッキングと幅広く活躍し、「KUNOICHI」への出演経験もあるREINAを取り上げてインタビュー。 REINAが、回想するパルクールとの出会いやシーンの変遷について、そしてソニーの最新スマートフォンである「Xperia 1 II」に触れてみた感想について話を聞いた。 https://youtu.be/yH-xtYrQM6w ―パルクールを始めたキッカケREINA:中学校3年生の頃からカナダ・モントリオールのサーカス学校に通い、その頃からパルクールの存在は知っていたのですが、自分には関係ないことだと思っていました。その後「KUNOICHI」に出演したことがきっかけで、その練習会に出るようになりました。そこで泉ひかりさんと仲良くなり、パルクールに誘われたことが、パルクールを始めたきっかけです。 写真提供:株式会社PKM/16歳の頃 —ホームタウン(練習場所)REINA:トリッキングもやっていて、そちらには固定の練習場所があるのですが、パルクールは固定の練習場所はありません。練習場所は街中であったり、公園であったりとバラバラですね。—尊敬しているトレーサーREINA:尊敬しているトレーサーは大阪のCorkyです。パルクール、トリッキングどちらの分野でも世界的に活躍していて、憧れの存在です。—現在の女子パルクールシーンについてREINA:まだパルクールを始めて3年ほどではあるのですが、確実にパルクール人口は増えていて、その中で女の子のトレーサーも徐々に増えています。練習環境も格段に良くなっていると感じています。 「Xperia 1 II」で撮影 —大会で自分が意識していることREINA:コンペティションはまだ出たことはないのですが、今後コンペティションにも挑戦していきたいと思っています。—自身のスタイルについてREINA:クリエイティブでトリッキーな動きを得意としています。将来的には苦手なジャンプや純粋移動術をはじめとした移動系の動きもバランスよくできるようになりたいと思っています。 「Xperia 1 II」で撮影 —目指すトレーサー像REINA:男女ともに尊敬されるトレーサーになりたいです。将来、自分に憧れてパルクールを始めたという人が出てきてくれたら嬉しいです。—今後チャレンジしたいことREINA:新型コロナウィルス感染症の流行が収束したら、北海道から沖縄までパルクールを通じた旅行を行いたいと思っています。各地方のコミュニティでトレーサーの個性を感じたり、日本全国のさまざまなスポットの地形を攻略して成長したいと考えています。—自身にとってパルクールとは?REINA:自分にとってのパルクールは「一番自分と向き合って成長できる場所」です。自分と向き合わないと上手くならないことが多く、自分の動きを見返すことでその時の自分の気持ちが分かることもあります。パルクールを通じて今後も成長し続けたいと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて —「Xperia 1 II」の第一印象は?REINA:縦長のシンプルなデザインからは、スマートフォンというよりも高機能なギアのような印象を受けました。また、「Xperia 1 II」は高速連写機能がすごいという話を聞いていたので、カメラ機能が高性能だというイメージを持っていましたね。—「Xperia 1 II」を使用した感想は?REINA:今回、Cinematography Proという機能を使って映像を撮影したのですが、色味がとても奇麗に出ていると感じました。自分が普段使っているスマートフォンでは出せない鮮やかで柔らかい光の味を出すことができます。「Xperia 1 II」のCinematography Proを使って作品を作ってみたいですね。 「Xperia 1 II」で撮影 —トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思う機能は?REINA:トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思うのは高速連写機能です。トレーサーは練習の際、動きのチェックのために連写で撮影した写真をコマ送りで確認することがあります。そのため、ブレることなく激しい動きも細かく撮影しきることができる「Xperia 1 II」はトレーサーにとって非常に便利なギアになると思います。 「Xperia 1 II」で撮影 ソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズの技術を継承した「Xperia 1 II」の「Cinematography Pro」でパルクールをシネマティックに撮影しよう ■「Cinematography Pro」でトレーサーのスタイルと魅力をひきだすシネマティックな映像が撮れる!「Xperia 1 II」の動画撮影機能はソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズで培った技術を継承。革新的技術で業界を牽引してきたプロフェッショナルカメラのノウハウを惜しみなく注入したシネマ撮影専用機能「Cinematography Pro」で手軽にシネマティックな映像が撮影できます。映画業界の標準フレームレートである24fps動画撮影が可能、4K HDR動画撮影や、10bit記録にも対応しており、階調豊かな表現を実現。「CineAlta」で培った画作りのノウハウを8つのオプションから選択して撮影できる「Look」機能やシネマカメラの操作感を再現するインターフェースで、トレーサーの魅力をひきだす映像作品を作り上げることができます。「Cinematography Pro」を使ってあなただけのクリエイティブな映像作品を撮影してみましょう。 —今後の活動についてREINA:現在ではパルクールにおける競技の側面にスポットライトが当てられることが多いですが、マイナーカルチャーであるパルクールの成長には必要不可欠なものだと考えています。私はカルチャーも競技の側面に対してもさまざまなことを吸収して行きたいと考えています。そしてまずは、これまで出場することがなかった大会にチャレンジすることを目標に頑張って行きたいと思います。 Xperia 1 II