“FMX in SAMEGAWA”レポート&フォトギャラリー

2017.05.12
名古屋メイ

“FMX in SAMEGAWA”レポート&フォトギャラリー

FMXの聖地「鮫川」の春まつり

FMX(フリースタイルモトクロス)のファン達に、「聖地」と呼ばれている場所があります。福島県東白川郡鮫川村にある、「モトパーク森」というオフロードコースです。
日本のFMXはここで始まりました。

福島県の山の中にあるモトパーク森の春は遅く、桜が満開になるのは四月の末頃です。
ようやくやってきた春を祝うように、モトパーク森では毎年5月4日にイベントが行われます。FMXの本格的なシーズンの始まりです。
“FMX in SAMEGAWA”は、GOBIG(全日本FMX選手権)と同時開催するなど、年ごとに様々な形で開催されています。
今年は「CHIMERA PRESENTS FMXトーナメント」「ビタメイクコンテスト」「15メートル、10メートルクラスコンテスト」「WHIPコンテスト」そして「同乗体験走行」が行われました。

【CHIMERA PRESENTS FMXトーナメント】

【ROUND1】
FINEPLAYでもお伝えしている通り、5月21日22日の二日間、東京お台場で、「CHIMERA GAMES」が開催されます。様々なジャンルのアクションスポーツが一堂に集まり、さらにアーティストのライブも楽しめるイベントです。
今回のFMXトーナメントは、「CHIMERA GAMES」出場選手の選考会となっています。
トーナメント形式のコンテストは実力に加えて組み合わせの運が見方することもあり、またFMXでは「スタイル」を重視することから、スキルの高いライダーが勝ち上がれない、という「番狂わせ」があります。
一対一の対戦なので勝ち負けがはっきりしていて分かりやすく、ライダー一人一人を見比べることができるので、見ている側はとても面白いコンテスト形式です。

CHIMERA PRESENTS FMX

ROUND1 第一組 上野祐己(ケニー)V.S.目黒風馬(フーマ)
ROUND1の「バックフリップNG」というルールが、いきなりコンテストを面白くしました。ベテランの域にさしかかっているケニーと、最近急成長している若手のフーマとの対戦は、フーマが自分のスタイルを全面に出して勝利。でもバックフリップ禁止ではなかったら、ケニーが勝っていたかもしれません。

上野裕己(ケニー)V.S.目黒風馬(フーマ)

photo:May Nagoya

ROUND1 第二組 野口陸夢(ヒトム)V.S.塩田千春(C.O.D)
今年高校生になったヒトムは、今回が始めての23メートルクラスでのコンテストになります。日頃デモやショーに出演することの少ない二人ですが、トリックの完成度は高く、驚きの声があちこちであがっていました。キャリアと引き出しの多さでC.O.Dが勝利。モトクロスレースもFMXも楽しんでいるヒトムの今後が楽しみです。

野口陸夢(ヒトム)V.S.塩田千春(C.O.D)

photo:May Nagoya

ROUND1 第三組 目黒風馬(フーマ)V.S.小林達哉(タツヤ)
昨年は怪我続きで飛ぶ機会の少なかったタツヤと、調子をあげているフーマの対戦。FMXの見どころの一つである「身体のしなやかさ」が存分に見られた見ごたえのあるものでした。今日に向けて、世界で活躍するチームThugwayのメンバーと合宿を重ねてきたタツヤが勝利。もともと実力のあるタツヤと互角に戦ったフーマにも、会場から大きな拍手が送られました。

目黒風馬(フーマ)V.S.小林達哉(タツヤ)

photo:May Nagoya

ROUND1 第四組 江原大空(ソラ)V.S.鈴木龍星(リュウセイ)
高校を卒業したばかりでナイトロ・サーカスに出演した経験を持つソラと、中学生でアメリカの名門チームMETAL MULISHAの一員となったリュウセイ。若い二人は勢いよく芽吹く新緑のようで、見ていて気持ちのいい対戦でした。メンタル面で一回り大きくなったことを感じさせるソラが勝利。しかし、85ccのバイクで23メートルを飛ぶリュウセイには、凄いの一言しか出ません。

江原大空(ソラ)V.S.鈴木龍星(リュウセイ)

photo:May Nagoya

ROUND1 第五組 江原大地(ダイチ)V.S.金子博延(キャッチャー)
ダイチが貫禄すら感じさせるライドで圧勝。日本のFMXシーンの第一線にあと少しで手が届きそうな実力者のダイチ相手に、キャッチャーはしっかり自分のライドを見せていました。彼は昨年CHIMERA GAMESに出場し、GOBIGでも予選を通過するなど、ジワジワと実力をつけてきているだけに、もう少し見たかった!というお客さんも多かったのではないでしょうか。

江原大地(ダイチ)V.S.金子博延(キャッチャー)

photo:May Nagoya

ROUND1 第六組 加賀真一(BUPPER)V.S.塩田千春(C.O.D)
これぞスタイル!これぞFMX!これぞ祭りでないと見ることの出来ない、豪華で贅沢な対戦でした。勝ったのはBUPPERですが、この二人の対戦は勝ち負け以上に「スタイル」というものをお客さんに見せていました。

加賀真一(BUPPER)V.S.塩田千春(C.O.D)

photo:May Nagoya

【ビタメイクコンテスト】

ビタメイク。ビタ=ピッタリ、メイク=飛べた、というところでしょうか。飛んでいる最中にトリックを見せて競うのではなく、キッカー(ジャンプ台)から真っ直ぐに、FMXの飛距離の国際基準である23メートルにより近く飛べた人の勝ちです。トリックの多さやバックフリップが出来るかは関係ありません。23メートルを飛ぶことができれば、誰にでも優勝のチャンスがあります。

目黒風馬

photo:May Nagoya

枠内に着地しようと調整するほど距離が足りなかったり、飛びすぎてしまったり、シンプルながらとても面白いコンテストです。

目黒風馬

photo:May Nagoya

優勝はフーマ(目黒風馬)。飛距離はなんと23メートルぴったり!お見事でした。

【同乗走行体験】

お昼休みには、FMXライダーと一緒にバイクに乗ってモトパーク森のオフロードコースを走ることが出来る、大人気の同乗走行体験が行われました。普段バイクに触れることのない人に、モトクロスバイクの楽しさを味わってもらいたいと、丁寧に声をかけ、自分が飛ぶときの何倍も注意して走り出していくライダー達の姿と、はじけるようなお客さんの笑顔が印象的でした。

同乗走行体験

photo:May Nagoya

【CHIMERA PRESENTS FMX トーナメント】

【3位決定戦】
ROUND1を勝ち抜いた4名のバトルがはじまります。
ROUND2 第一組 小林達哉(タツヤ)V.S.江原大空(ソラ)
ROUND2から、バックフリップ(後方宙返り)OKとなります。二人とも練習ではバックフリップを習得しているものの、公式の場では見せたことがありません。自分のスタイルを力強く見せたソラに対して、最後にバックフリップを決めたタツヤが勝利。「回ると世界が変わる」と言われるバックフリップが、勝敗を決めました。

小林達哉(タツヤ)V.S.江原大空(ソラ)

photo:May Nagoya

ROUND2 第二組 江原大地(ダイチ)V.S.加賀真一(BUPPER)
飛ぶ鳥を落とす勢いの若手と、レジェンドと呼ばれ始めたベテランの対戦という好カード。二人ともバリエーションフリップ(後方宙返りをしながら何か他のこともするトリック)を自分のものにしています。僅差でダイチが勝利。

江原大地(ダイチ)V.S.加賀真一(BUPPER)

photo:May Nagoya

三位決定戦 江原大空(ソラ)V.S.加賀真一(BUPPER)
MCのリクエストに答えてトリックを決めるなど、余裕のライドを見せたBUPPERが勝利。バックフリップに頼らず自分のスタイルを披露したソラは、今後が楽しみになるライドを見せてくれました。

江原大空(ソラ)V.S.加賀真一(BUPPER)

photo:May Nagoya

【15メートル、10メートルクラスコンテスト】

国際基準である23メートルの一つ手前、15メートルの距離を飛ぶコンテストは、若手ライダーの登竜門として、またアマチュアライダーの目標として人気のあるコンテストです。

15メートル、10メートルクラスコンテスト

photo:May Nagoya

FMXトーナメントにも出場していた鈴木龍星(リュウセイ)が優勝。飛距離の違う23メートルと15メートルの両方を飛ぶのはプロライダーでも難しいそう。こんなところでもリュウセイの凄さが分かります。
2位は永沼昌弘(MA69)、3位は高校生ライダーの原田かける。
日本唯一の女性ライダーとして人気の仲山真菜美(マナミ)は入賞は逃したものの、迫力あるトリックで場内を沸かせました。

今回は10メートルクラスに中学生キッズライダー2名が参戦しました。コンテスト初出場ながら、二人とも見事に飛んでくれました。

【15 メートル、10 メートルクラスコンテスト】

photo:May Nagoya

鎌滝翼くん(顔写真左。右の弟、鎌滝歩くんもキッズライダー)。

猪狩遥太くん(愛称はアミーバ)。

photo:May Nagoya

【WHIPコンテスト】

数あるFMXのトリック(技)の中でも人気の高い「WHIP」(ウィップ)。世界最高峰のコンテスト「X-GAMES Moto X」部門でも「Best Whip」という独立したコンテストになっています。FMXのルーツはモトクロスレースのジャンプの最中に観客へアピールする為にバイクから手や足を離して見せたことだと言われていますが、WHIPもその頃から行われていたトリックの一つです。
バイクを地面と平行に寝かせるのが基本の形ですが、ライダーによってそのスタイルが全く異なるのがWHIPの面白さです。

WHIPコンテスト

photo:May Nagoya

それぞれの個性が存分に発揮されたコンテストの勝者は、初代WHIPマスター、加賀真一(BUPPER)。
まだ若いモノには負けられない、という意地ではなく、オレは好きなように飛ぶから追い抜いてみろよ、と語っているかのような余裕のあるヒネリに、会場にいる全ての人が見惚れていました。

【CHIMERA PRESENTS FMX トーナメント】

【決勝戦】
小林達哉(タツヤ)V.S.江原大地(ダイチ)
公の場で初めてバックフリップを披露したにも関わらず、さらに上のバリエーションフリップ「ヒールクリッカーフリップ」を決めたタツヤと、得意とするWHIPをさらに深化させた「アンダーウィップ」で会場を沸かせたダイチの対戦。FMXトーナメントは、ダイチのコンテスト初優勝という形で幕を下ろしました。

【CHIMERA PRESENTS FMX トーナメント】

photo:May Nagoya

CHIMERA PRESENTS FMX トーナメント
優勝 江原大地
2位 小林達哉
3位 加賀真一

CHIMERA PRESENTS FMX トーナメント

photo:May Nagoya

CHIMERA GAMESへの出場権は、江原大空が獲得しました。お台場でも素晴らしいライドを見せてくれることでしょう。

FMX in SAMEGAWA

福島県東白川郡鮫川村の「モトパーク森」で行われる、FMXを体感できるイベント。ゴールデンウィーク期間中に鮫川村の各所で行われる「鮫川ふるさと春まつり」の一つ。鮫川村では秋の「鮫川うまいもの祭り」の会場でもFMXが飛ぶのを見ることが出来る。

執筆者について
名古屋メイ
ブライダルカメラマンになる筈がエクストリームスポーツの撮影ににハマってしまい、 日本中を撮り歩くようになる。撮り続けていれば、いつか佐藤英吾さん(日本のFMXを創った男) に逢えると信じて疑わない。趣味は木こり他、諸々ありすぎ。年齢は内緒。
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