ソーシャル&カルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024」渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜

2024.11.27

一般社団法人渋谷未来デザイン(以下、渋谷未来デザイン)はソーシャル&カルチャーデザインの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2024(以下、SIW2024を10月18日(金)〜11月10日(日)の期間で開催した。今年は”Connecting Colors of Dots.”をスローガンに、さまざまな色を持つ個性がつながり、より彩り豊かな未来を考える場を共有した。

渋谷音楽祭、渋谷芸術祭、ふるさと渋谷フェスティバルなどの地域イベントとも連携し、今回は108という多数のセッションが開催。この中からFINEPLAY編集部が厳選した注目のセッション、「渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜 」 のレポートをお届けする。

渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜

今回のセッションでは「渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜 」というテーマで渋谷区をはじめとし、アーバンスポーツが街とどのように共生していくかについて登壇者それぞれのアイデアが述べられた。

登壇者の6名

ここで今回のセッションの登壇者を紹介。
東急不動産ホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部 ブランドマネジメントグループ グループリーダーの眞明大介さん、味の素株式会社 「ビクトリープロジェクト」サポートディレクターの上野祐輝さん。

大日本印刷株式会社 ABセンター デジタルイノベーション事業開発ユニット ユニット長の仲谷昌也さん、一般財団法人 渋谷区スポーツ協会 専務理事 / 博士(スポーツウエルネス学の田丸尚稔さん。

REG☆STYLE プロダブルダッチプレイヤー 、 渋谷未来デザイン プロデューサーの中村圭太(KEITA)さん、今回の司会振興を務めた、一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長/SIW エグゼクティブプロデューサーの長田新子さんの6名が参加。

なお、当初登壇予定だった公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 業務執行理事の渡邊マーロックさんはビデオメッセージを通して参加した。

渡邊マーロックさん

渡辺さんは「渋谷未来デザインでは2018年より、ストリートスポーツの振興とマナー啓蒙を目的とし、渋谷の街をプレイグラウンドにするネクストジェネレーションズ プロジェクトを立ち上げています。ネクストジェネレーションズ プロジェクトでは、2024年度から渋谷区内の公立小学校における探究授業への参加に挑戦しています。

また、ストリートスポーツを始めたい、競技がよりうまくなりたい小、中学生を対象にストリートスポーツクラブの立ち上げを考えています。」と、ネクストジェネレーションズの今後への期待を語った。

KEITAさん

現役のプロダブルダッチプレイヤーであり渋谷未来デザイン プロデューサーのKEITAさんは、「渋谷でストリートスポーツができることがシーンの人間としては嬉しいです。ストリートのつながりを駆使してストリートの魅力を伝えていけることにやりがいがあります。渋谷にはいろいろなストリートスポーツの世界でも有名なトッププレイヤーが集まっているんですよ。

子供達が世界を目指す可能性があるのがストリートスポーツの魅力でもあるので、そういう機会を作っていきながら街や学校でストリートスポーツが根付く街を一緒に作れたら面白くなると思います。」と自身のストリートスポーツの経験も踏まえた今後のストリートシーンへの前向きな期待を語った。

眞明大介さん

眞明さんは「渋谷の魅力は新しいものができたというところだけではなく、スポーツやアート、エンタメといったいろいろな文化があるところです。その魅力は世界にも伝わっています。ブレイキン、フリースタイルフットボール、SHIBUYA CITY FCのイベントにも携わっており、お金に変えられない魅力があるというところでご支援させていただいております。一つのスポーツにいろんな会社が集まって、その会社同士がさらに一緒に支援していく仲間が集まるといいなと思います。」とコメントを残した。

上野祐輝さん

上野さんは、「食と栄養との観点からストリートスポーツにはコラボの可能性を感じています。ビクトリープロジェクトという選手のコンディショニングサポートをしています。その中で選手とコミュニケーションを取る中で、もっと早くから食について考えておけばよかったという選手が多いです。

ブレイキンの選手と携わる中で彼らが大事にしていたことが『らしさ』です。ストリートスポーツは自分らしさを追求していくコミュニティだと思いますし、その原動力になってくるのが健康な体と心だと思います。だからこそ、ストリートの皆さんは食や栄養に対する意識を自然体で表現し、世の中のみなさんもどんどん元気になっていく循環を期待しています。

ストリートの皆さんは『こうしたい』が強いと思うんでそれに必要な情報が誰でも手に届くところにある状況が実現できると、それぞれの自己発見や自己成長につながっていくと思います。それは栄養だけではなくて、体を鍛える、休むこともそうですしそういったプラットホームや、みんなが参画しやすい環境づくりを知恵を出し合って作っていきたいです。」とストリートスポーツと栄養との親和性、重要性を口にした。

仲谷昌也さん

仲谷さんは、「ストリートスポーツの魅力には街の魅力の発信、観光資源の発掘、年齢や性別にとらわれない価値観、勝ち負けだけにこだわらないところなどが挙げられます。みなさんの活動にご一緒させていただき、渋谷を発端にして各地にストリートスポーツを活用した教育コンテンツを拡大していきたいと考えています。

ストリートスポーツは指導者がいらず、学べるコンテンツが多いため自分で学んでいという特徴があります。スポーツの学び方を年間を通じたシナリオを地域に落とし込むのをDXを使いながらやっていきたいです。ストリートスポーツ、体を動かすことの楽しさをどういう情報発信で伝えていけるかに取り組んでいきたいです。」とストリートスポーツの魅力発信へ意気込みをコメントした。

田丸尚稔さん

田丸さんは「遊んでいることは競技力の向上につながるという研究があります。今ではマルチスポーツなんかも話題になっていたりと、ストリートスポーツの『遊び』という観点に注目していて、部活動をやっている子もストリートスポーツをやれば競技力が上がるかもしれないと、ストリートスポーツの可能性を感じています。

部活動の子がストリートスポーツに解き放たれたら学校の閉じられたコミュニティから解放されるので、出入り自由なコミュニティを渋谷の街に作っていくのをここにいる皆さんですぐに形にできると思います。」とストリートスポーツをマルチスポーツの対象としていくメリットの可能性や期待を語った。

KEITAさん

KEITAさんは最後に「自分が大学に入るきっかけは学校の先生になりたかったからした。そこで出会ったダブルダッチで有名になればインパクトを与えたり、やりたいことを伝えられると思い、12年間ひたすらにダブルダッチだけをしてきました。そしてこうやって渋谷未来デザインとして色々な方と話をさせてもらっています。

今はストリートスポーツを代表してここにいられるからこそ、ストリートスポーツクラブを次世代のために面白いものにして広げていきたいです。ストリートスポーツクラブで、子供たちがどこかで何かを感じるきっかけを作れたらいいと思うので今後ともよろしくお願いします。」と今後のストリートスポーツクラブに対する意気込みを語り会を締め括った。

今回のセッションの様子はオフィシャルYouTubeアカウントのアーカイブ配信で視聴可能なのでぜひ視聴してみてもらえたら幸いだ。

渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜
YouTubeアーカイブ

渋谷発、次世代が輝くストリートスポーツクラブ 〜個性と多様性を尊重する自己発見の場へ〜

日時:11月8日(金) 12:20-12:05 
場所:東急プラザ原宿「ハラカド」4F ハラッパ (映像アーカイブ公開あり)

概要
2025年度の立ち上げに向け検討を重ねている地域ストリートスポーツクラブのプロジェクトを紹介し、多様性と個性を活かした自己発見の機会開拓や産官学民が一体となって推進するビジョン実現と協力体制について議論。

このクラブは、2018年にスタートしたストリートスポーツの普及とマナー啓発を推進し、街にプレイグラウンドを創るための「NEXT GENERATIONS」プロジェクトを基盤に発展したものでである。

プロジェクトではストリートスポーツを通じて次世代の若者が自己を発見し、個性を活かしながら成長する場を提供するために、U-15向けの大会から次世代に世界で活躍するアスリートへのエリートアカデミーの開催、ストリートスポーツの普及活動を渋谷中心に行ってきた。

ストリートスポーツクラブでは、多様性を尊重し、さまざまなバックグラウンドを持つ若者たちが交わることで、新しいコミュニティを創造し、社会的なつながりを深めることを目指している。

登壇者プロフィール

眞明大介さん

眞明大介 (東急不動産ホールディングス株式会社 コーポレートコミュニケーション部 ブランドマネジメントグループ グループリーダー)

上野祐輝さん


上野祐輝(味の素株式会社 「ビクトリープロジェクト」サポートディレクター)

仲谷昌也(大日本印刷株式会社 ABセンター デジタルイノベーション事業開発ユニット ユニット長)

田丸尚稔(一般財団法人 渋谷区スポーツ協会 専務理事 / 博士(スポーツウエルネス学)

渡邊マーロックさん

渡邊マーロック(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 業務執行理事)

中村圭太(KEITA)さん

中村圭太(KEITA)(REG☆STYLE プロダブルダッチプレイヤー / 渋谷未来デザイン プロデューサー)

長田新子さん

長田新子(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長/SIW エグゼクティブプロデューサー)

SIW2024 実施概要

名称:SOCIAL INNOVATION WEEK 2024
日程:2024年10月18日(金)〜11月10日(日)
入場料:無料(一部有料プログラムあり)
プロデューサー:金山淳吾(一般財団法人渋谷区観光協会代表理事) / 長田新子(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン
共催:渋谷区
後援:東京都、経済産業省、一般財団法人渋谷区観光協会、一般社団法人渋谷再開発協会
パートナー:東急株式会社、KDDI株式会社、PRIME VIDEO、こくみん共済coop〈全労済〉、アサヒビール株式会社 ・スマドリ株式会社、東急不動産株式会社、三井不動産株式会社、株式会社LIVE BOARD、株式会社AOI Pro.、アクシスコンサルティング株式会社、株式会社アールビーズ、ARTTOKEN、株式会社INFORICH、エイベックス株式会社、株式会社NHKテクノロジーズ、花王株式会社、株式会社コーセー、株式会社サムライパートナーズ、JT、教えてAI by GMO、株式会社シブヤ・テレビジョン、ダイキン工業株式会社、大阪大学、株式会社大広、SIGNING、Niantic,Inc、大日本印刷株式会社、株式会社ニューバランスジャパン、株式会社日建設計、株式会社hacomono、MAJOLICA MAJORCA、ヤマハ株式会社

執筆者について
FINEPLAY編集部
FINEPLAY は世界中のサーフィン、ダンス、BMX、FMX、スケートボード、スノーボード、クライミングなどストリート・アクションスポーツに関する情報を提供するWebマガジン
ピックアップフォト
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

おすすめのイベント
直近のおすすめはありません
直近のイベント
直近のイベントはありません
イベントスケジュール
12月 2024
       1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      
« 11月   1月 »

●今日 ○イベント開催日

ピックアップフォト
編集部おすすめ記事
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

配信先メディア一覧