日本人が大健闘!白井空良が大逆転で2大会連続の優勝!堀米雄斗は2位!女子は赤間凛音が2位、吉沢恋が3位と続く!「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」

2024.11.24
Photo: ©︎SLS

STREET LEAGUE SKATEBOARDING (SLS) の今シーズン第7戦目のチャンピオンシップツアーとなる「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」が11月23日(土)東京・有明アリーナで開催された。 昨年に引き続き世界最高峰のスケートボードの大会が東京で実施され、完全招待制の世界のトップスケーターが東京に集結。終始大盛り上がりの中、日本人選手たちの大活躍で幕を閉じた。

吉沢恋のライディング ©︎SLS

女子では、ブラジルの英雄であるライッサ・レアウが優勝した中、赤間凛音が2位、吉沢恋が3位という結果に。その中でも吉沢は最後のトリックで「9 Club」と呼ばれる名誉ある9点台の高得点を出し、赤間も今回の結果を受けて、来月にブラジルで開催される年間王者決定戦「SLS SUPER CROWN」への出場が決定した。

白井空良のライディング ©︎SLS

男子では、先月行われた第6戦シドニー大会に続いて白井空良が1位に輝き、昨年の覇者の堀米雄斗が2位に続いた。東京という日本自国開催となった中で、2年連続で日本人が優勝するという快挙を果たした。
決勝ラウンド途中までは堀米が得点ではリードしていたものの、白井が勝負強さを発揮し最後のトリックで大技を決め逆転優勝を果たした。日本人が男子では優勝と2位、女子では2位と3位という結果になり世界最高峰のスケートボードの大会「SLS TOKYO」は日本人選手が大健闘した1日となった。

当日会場には多くのファンが駆けつけ、スケート文化ならではの盛り上がりを見せると、大技が決まると会場全体が一体となって熱気が湧き、選手同士では勝っても負けても相手をリスペクトするようなのやりとりが垣間見え「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」は無事に大盛況で終えた。

2024年シーズン最後の大会は今大会SLS TOKYO女子で1位に輝いたライッサ・レアウの地元ブラジルで「SLS SUPER CROWN」が開催されるのでこちらもライブ配信等で是非チェックしよう!

入賞者インタビュー

男子

1位: 白井空良(日本)

©︎SLS

Q. SLS2連勝ですね、おめでとうございます。感想をお願いします。
「ありがとうございます!2連勝と言われてもあまりぱっとしないですけど、まだまだって感じですね。」

Q. 5本目で3位から1位になりましたが、どういう心情でしたか。
「これを決めれば1位になれるっていうのは分かってたけど、いつもこういうところで決めきれない自分がいるんで、まぁ乗ったら勝てるなっていう。でもいつもいつも決めれなくて、悔しい思いをして、またこれかって感じでしたけど、オリンピックの後、X Gamesの時からそういう場面で自分もちょっと変わってきてるなっていうのが見えていたので、ちょっと成⻑したのかなって思います。ただこれからつらいだろうなって。」

Q. 昨日も宣戦布告というか勝利宣言してた堀米選手に勝ちましたけど。
「あれ絶対使われないと思ったんですよ。あんなこと言いましたけど、勝てたから良かったけど本当にすごい試合でしたし、たまたまだと思ってるので、もっとこれから頑張らなきゃいけないですし、色々でやらなきゃいけないことがあるので。
こういう時「嬉しいです!」みたいな感じじゃないとダメだと思うんですけど、朝7時に起きて9時から練習して…今何時か分からないですけど、嬉しい感情がどっか行っちゃいました。今日はいいご飯食べれたらなって感じですね。」

Q. 最後のトリックの技名は?
「キャブバックテールのビッグスピンアウトっていう何年もやってるトリックで、最近はベストトリックとかではやらないんですけど、セクションがセクションだったのでやらざるを得なかったです。今までこの技は何万回もやってますけど、一番難しいセクションだったのでああやって時間がかかりました。でも成功して嬉しかったです。」

Q. 今回日本で開催ということもあり多くのファンが来ていましたが、東京で優勝できたことについては特別感がありますか?
「すごいあります。シドニーで勝った時も嬉しかったですけど、やっぱり東京で勝ちたいという気持ちがありました。ランの2本目終わったくらいからスケボーできないかもっていうくらい疲れてて、優勝した時も嬉しかったですけど、やっと終わったみたいな気持ちがありました。
東京で優勝したい気持ちはずっとありましたけど、終わってみたら終わったことに対しての嬉しさの方が大きかったです。」

Q. 改めて堀米選手という存在へのリスペクトであったり対抗意識であったり、今日その壁を打ち破ったことに対して改めてお伺いできますか。 「その場のシチュエーションがありますし、得意・不得意のパークもあるので、ここで雄斗に勝ったから自分は雄斗よりも上とか全く思ってないで す。
勝てるところ、負けるところはこれからもある、そういう競技だと思います。他の競技とは違って毎回セクションも違いますし。これで本当に雄斗に勝てたとは思ってないですけど、今日ここで勝てたことはすごい嬉しいなと思います。」

2位: 堀米雄斗(日本)

©︎SLS

Q. パリオリンピック後、初の大会となりますが改めていかがでしたか。
「オリンピックを終えて、最初はこの大会も出られるか分からない状況だったんですけど、東京という自分の地元の場所で、本当に特別な場所なの で、家族とか友達も来てくれているし、ファンの人達もやっぱりスケートを生で見られる特別な機会だと思っているので、そんな中で滑れたことが嬉しいです。いつもサポートしてくれている家族や友達には感謝しかないです。」

Q. 今日は色んなセクションでトリックされていましたが、滑りに関してはいかがでしたか。
「思った以上に結構できたのかなと思います。やっぱりぎりぎりまで体調も管理しながらでしたが、こんなに多くの人達が来てくれている中で自分のスケートができたのがすごく嬉しいです。」

Q. 最終的には白井選手との対決になりましたがいかがでしたか。
「空良もそうだし、皆この大会で勝つために準備をしてきていると思うしすごい良い大会だったんじゃないかなと思います。」

Q. パリオリンピックを終えて今後どうスケートボードと向き合っていきますか。
「大会だけではなく色々やっていきたいことがあって、ストリートの映像を残したり、大きなプロジェクトも今色々やっているので、そっちも力を入れたいと思っています。全部の大会に出ることは難しいので、選びながら、少しまた休んで映像作りにも力を入れていきたいなと思います。」

3位: クリス・ジョスリン(アメリカ)

©︎SLS

Q. 今日の決勝を振り返ってみていかがでしたか?
「とても良い日だったと思います。多くの選手達と戦えてとても幸せです。」

Q. クリスさんの得意なトリックが今日の会場に合っているように思ったんですが、SLS TOKYOのパークはいかがでしたか?
「とても素晴らしいコースだと思います。ちょっとハードなところもあったんですがとても良いコースだと思います。」

Q. 日本人選手と対決しましたがそれについてどう思いましたか?
「白井選手は素晴らしい選手だと思います。彼の今日のプレーについても評価が高いと思います。堀米選手は素晴らしい選手で、やっていた全ての滑りについても評価しています。」

1位:ライッサ・レアウ (ブラジル)

©︎SLS

Q. 優勝おめでとうございます、今の気持ちを聞かせてください。
「とても今幸せに感じています。リラックスして滑れました。今日この大会でスケートがまたできてとてもハッピーですし、パークでも他の選手と一緒に 楽しく滑れました。」

Q. 日本のお客さんの雰囲気はいかがでしたか?
「とても幸せな良い雰囲気だったと思います。会場の皆さんも喜んでくださったのが自分にとって嬉しかったですし、ブラジルから来た私のことも応援して盛り上げてくれて、とてもリラックスできました。」

Q. 次はブラジルでSUPER CROWNが開催されますが意気込みは?
「もう準備はできています。自分のホームタウンでやることによって近くにいる家族や友達にも応援してもらえることが楽しみです。SUPER CROWNで滑ることも楽しみにしています。」

Q. 日本で戦ってみて、日本人選手の強さは何だと思いますか?
「一緒に戦ってきた女子選手のことはとても尊敬しています。ただ、他の選手に勝つというよりは、自分自身がどういう風になりたいかをイメージし てずっとやってきたことが今回の勝利につながったと思っています。」

2位: 赤間凛音(日本)

©︎SLS

Q. 決勝振り返ってみていかがでしたか?
「一本目はラン、フルメイクすることができて良かったのと、でも二本目も一応メイクっていうか転びはしなかったんですけど、最初の方もちゃんとトリックがかからなかったので、そこがかかったらもう少し点数伸ばせたかなと思いました。」

Q. あの時点で1位になりましたが、1位になった時の気持ちはどんな感じでしたか?
「もしかしたらいけたかもしれないけど、やっぱりライッサは本当にすごいので、絶対決めてくるだろうなって思ってました。」

Q. 優勝したなという実感ではなく、まだライッサが怖いなという感じでしたか?
「そうですね、まだ確定じゃないから安心できないって感じでした。」

Q. 次またSUPER CROWNもあると思うんですが、そこに向けて意気込みをお願いします。
「初めてのSUPER CROWNなので、緊張もするかもしれないんですけど、最後に全力で楽しんで優勝狙いたいなと思います。」

Q. 日本で開催されるSLSに出場してみていかがでしたか?
「前回、去年のSLS TOKYOは怪我で出られなくて悔しい思いをしたんですけど、今回も招待していただいてこうやって出ることができて自分らしい滑りを日本の皆さんにも見せられたと思うし、すごい盛り上げてくれて楽しい大会だったなと思ってます。」

Q. 改めて、去年前日練習で骨を折って、そこからの1年間を振り返ってみていかがでしたか?
「骨折してからトレーニングとかも本格的に始めて、ほぼ毎日トレーニングやったりとかして、怪我する前よりも上手くなったじゃないですけど身体的に強くなったりとかもしたので、そういう部分でも強くなれたかなと思うし、成績もそこから伸ばすことができるようになってきたので、成⻑は前よりは少しはできたかなと思います。」

3位: 吉沢恋(日本)

©︎SLS

Q. 決勝を振り返ってみていかがでしたか?
「ランがどっちも決められなくて結構テンションが下がった状態で決勝が始まっちゃったんですけど、でもベストトリックではしっかり自分が決めたかった3つの技も決められたし、すごく満足のいく滑りだったんじゃないかと思います。」

Q. その中で9CLUBも出ましたが、その技を振り返ってどうですか?
「練習の時からやるって決めていて、少し練習していたんですけど、一本も惜しいのもなかったし、自分的には乗れるのかなっていう不安も大きかったんですけど、でも自分がここまで練習してきたし自信もあったから最後はしっかり乗りに行ったって感じです。」

Q. SLSの3位は、吉沢さんにとってどうですか?
「やっぱりSLSはスケートボード始めた時からすごく出てみたかった舞台だし、そこで3位で表彰台にも上がれたのですごく嬉しい気持ちもあって、でもやっぱり1位のあのトロフィーを欲しかったっていう気持ちもあるので、もしSUPER CROWNに出られたらそこで取れるように頑張りたいなと思います。」

Q. 最後の最後にベストトリックで得点できたその強さは何だと思いますか?
「やっぱり最後まであきらめずに自分を信じて取り組めるところとかは自分の強さとか、最後まで決めたい技を決められるって理由なんじゃないかなと思います。」

Q. オリンピックが終わって、吉沢選手に子供達が憧れてスケートボードを見る人が多くいると思いますが、そういう子供達に対してどんな姿を見 せていきたいですか?
「やっぱりスケートボードをやってる上で、嫌だなとか辞めたいなって気持ちもあったりするので、そういうところは皆に見せずに自分だけで頑張ってやっていってかっこいい姿とかこういう大会で結果を残せる姿を見せていけたらいいなと思います。」

出場選手

<男子>
堀米雄斗、白井空良、グスタボ・フェリペ、マイルス・シルヴァス、クリス・ジョスリン、ジオバンニ・ビアンナ、根附海龍、ダショーン・ジョーダン、シェーン・オニール、ブレイデン・ホーバン、フィリペ・モタ、グスタボ・リベイロ、アレックス・ミドラー、池田大暉、ヴィンセント・ミルー、ケウビン・ホフラー、ライアン・デセンゾ、カルロス・リベイロ、ジェイミー・フォイ、マニー・サンティアゴ

<女子>
クロエ・コベル、 ライッサ・レアウ、 ⻄矢椛、中山楓奈、赤間凛音、織田夢海、吉沢恋、 マライア・デュラン、上村葵、藤澤虹々可

STREET LEAGUE SKATEBOARDING (SLS)とは

2010年に設⽴されたSTREET LEAGUE SKATEBOARDING(SLS)は、ストリートスケートボーディング史上初のプロ組織で、プロストリートスケートボード⼤会を世界各国で開催します。SLSの⼤会は、各会場異なったオリジナルコース設計で、過去にはロサンゼルス、ロンドン、バルセロナなど、世界の⼤都市で開催され、2024年の今年はフランス パリでの第1戦⽬を⽪切りに、第4戦⽬のチャンピオンシップツアーを2024年11⽉23⽇(⼟)東京・有明アリーナで開催します。アジアでの開催は今回のSLS TOKYOで昨年に続き2回目となります。

今年から賞金の総額もあがり注目を集めるSLS。今年はSLS APEXという従来のSLSと異り、ベストトリック形式で競い合う独自の大会も各大会の間に開催されます。

SLSチャンピオンシップツアーは、世界最高峰のプロストリートスケートボード大会として世界各国で認知されていて、スケートボード界のトップクラスの中で招待されたスケーターのみが最大級の賞金をかけて競います。

SLS TOKYOプレゼンティングパートナー:Nikon とは

株式会社ニコンは、企業理念である「信頼と創造」のもと、コア技術である光利用技術と精密技術をベースに製品やソリューションを提供しています。人々や産業の希望や期待に応え、より豊かな社会の実現をサポートするグローバル企業です。ニコンは、昨年から引き続き、SLS TOKYO 2024に協賛しています。

2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR -TOKYO- presented by Nikon 開催概要

【イベント名】2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR -TOKYO- presented by Nikon
【会場】有明アリーナ(東京都江東区有明1丁目11番1号)
【日程】2024年11月23日(土)
【主催】SLS TOKYO実行委員会
【HP】下記関連リンク内を参照
【一般チケット】下記関連リンク内を参照
【SNS】下記関連リンク内を参照

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