宮下パークにスケーター大集結。カルチャーの街・渋谷で新たな可能性

2021.10.27
Text by Hiromu Tanaka

オープンから1年が経った渋谷のランドマークで、新たな可能性が生まれた。9月1日(水)〜5日(日)まで、5日間にわたって行われた『Nike SB Sandy’s City Miyashita Open』。東京・MIYASHITA PARKの渋谷駅側エントランスエリアが、スケートボーダー向けに開放された。

同イベントは、スケートボードコミュニティの増加を前提とした街デザインの提案や、社会実験の意味合いも含めて実施された。自由滑走が可能な「Free Skate Session」のほか、女性のみで楽しむ「Girls Night」、初心者が挑戦できる「Beginner Lesson」などのコンテンツを用意。5日間で延べ259名がチェックインした。

期間中はあいにくの雨模様が続いたが、上達に励む子どもたちや、仕事の休憩中に滑走するサラリーマンの姿も見られた。使用したセクションは、宮城県仙台市の被災地跡に設置されたスケートパークへの寄贈を予定している。

主催の一般社団法人・渋谷未来デザインは「今回はフェンスで囲まれたスケートパークではなく、日常の街の中に環境を作った。街とスケートボーダーが、お互いに理解し合える場になればと思っていた」と準備の過程を明かす。

最近は東京五輪での選手の活躍もあり、競技人口が急増。しかし、熱気を帯びる一方で、以前から街中でのマナーが問題視されていた。これについては「街もスケートボーダーもお互いを理解し合えない平行線に居続けていた。両者が交わる機会を作ることは、マナーなどの啓蒙の機会にも繋がる」と前を向く。

また「カルチャーの中心地である渋谷で実現できたことも有益だった」と振り返る。人通りが盛んなエリアで行ったため、初めてパフォーマンスを目の当たりにした者も多かったのではないか。

今回は試験的な意味合いが大きかったが、街とスケートボーダーが共生する兆しは見られた。その可能性が、カルチャーの中心地・渋谷から全国に広がることを望みたい。

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FINEPLAY編集2部
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