今までスケートボードと接点はありましたか?
最近都市部では当たり前のように見るスケートボード禁止の看板。
「なんでわざわざ街中で練習するの⁉︎ 全く理解できない!」
「見るからに危険。わざわざ人がいるところでやらないで!!」
ごもっともな意見でしょう。
禁止にしたい気持ちもわかります。
一昨年の東京オリンピックに端を発したブーム、それに伴い飛躍的に増加したスケートパーク。競技としての環境が整ってきた今は、多くの人がこのように考えるのも仕方のないことだと思います。
でも、多くの愛好者が、なぜ街中(ストリート)でスケートボードをするのかを”真剣に”考えたことはありますか?
街中で滑る愛好者の方々と、真面目に”話し合って”解決しようとしたことはありますか?
おそらく冒頭のように思う方の大半は、今までスケートボードにほとんど触れたことがなく、イメージや見た目、またはそれに伴ったマスメディアの報道などを通して、自然とマイナスな印象をもっているのではないでしょうか。
確かにまだまだスケートボードはマイノリティな存在かもしれません。興味のない方からすれば理解し難いのもわかります。でも社会的に存在が認知された今だからこそ、多様化の進む現代だからこそ、必要なのは相互理解ではないでしょうか。
愛好者から見た「ストリート観」

そういった時代背景もあってか、最近は「スケートボードと社会」といったテーマで、有識者の方を招いたトークショーや講演が増えてきました。かくいう筆者自身も、スケートボードのフォトグラファー、ジャーナリストとして登壇させてもらったことがありますし、逆に取材をさせてもらったこともあります。そこではストリートへの否定よりも「そんな目線があったんだ!」という感想が大多数を占めていた印象で、愛好者から見れば当たり前なことでも、立場が変われば、ものすごく新鮮に映ることもあるという事実を知ったのです。それは大きな発見でした。
そこで、今回は自分の立場から見た「ストリート観」をお伝えすることで、新たなモノの見方を、少しでも知るきっかけになってくれたら幸いです。
では本題の「なぜ街中で滑るのか⁉︎」ですが、端的にいうと、自分は「作品」として写真に(人によっては映像に)収めているからです。
というのも、私がスケートボードに出会った20年以上前は、スケートパークの数が今よりも圧倒的に少なかったので、できる場所を探して、もしくは作り出して滑るしかありませんでした。ですので、空き地や公園の一角にこういったお手製のセクション(障害物)を設置して練習するという光景はよく見かけたものです。
街がさらに魅力的な存在になる

そういった環境で育つと、街の見方が今までとは180度変わってきます。
「僕はこの技が得意だから、あの場所でやってみたいな」
「自分達のチームのTシャツを作ったから、それを着て撮影しよう」
そうやって自分らしいファッションに身を包み、自分らしい技を、自分らしい場所で、映像や写真に収めたくなるのは、ごくごく自然な成長といえます。
一般の方からすれば想像もつかないことかと思いますが、中にはストリートこそ本番、スケートパークは練習、そのように捉える人もいるくらいです。
そうして撮り溜めた映像を繋いで編集し、音楽を載せてひとつの作品に仕上げる。さらに出来上がったものを皆でシェアして、喜びを分かち合う。スケートボードはそうしたストリート文化の中で発展してきました。
今はオリンピック種目の一つになりましたが、ルーツはここにあるのです。
ではそんな文化において、フォトグラファー的観点でストリートを見るとどう映るのでしょうか?
これからいくつかのサンプルを紹介していきましょう。
自然現象が上げてくれる芸術価値

まず紹介するのはこの写真。
もうおわかりですね。桜が満開のタイミングを狙って撮り下ろした1枚です。 桜はわずかな期間しか咲かない、儚なく美しいものです。多くの人が撮影した経験をお持ちではないでしょうか。ではスケートボードのトリックというアクションが加わるとどうなるでしょうか。風景写真やポートレートももの凄く魅力的に写ることと同じように、与える印象はより強烈なものになり、さらに作品性が増すと私は思っています。

同じように自然現象という意味ではコレも良いサンプルです。
とある公園(もちろん撮影時スケートボード禁止看板はありませんでした)の噴水に現れた虹です。もちろんいつも見れるものではありません。そんな条件が目の前にあれば、カメラマンなら撮りたくなりますよね⁉︎ そこに一捻り加えて作品性をプラスするなら、スケートボードはものすごく相性が良いと思います。

さらにこんな条件の場所があれば、より面白い画が撮れると思いませんか⁉︎
そう、水面反射です。
これもスケートボードに芸術性をもたらしてくれるひとつの要素だと思いますし、いつも同じ環境で、練習しやすいように造られたスケートパークでは、決して撮ることのできない画でしょう。
しかもこれらはスケートボードが滑走できる路面と、特定の自然条件があれば、ある程度どの地域でも撮影することができるので、探してみるのも面白いかもしれません。単純に夕暮れやマジックアワーのタイミングを狙うだけでも、印象はガラッと変わりますよ。
風景写真の要素も取り込める

次に、より作品性を上げてくれる他の条件を挙げてみましょう。それは「地域性」です。
この写真に写り込んでいるのは、もちろん富士山。それだけで風景写真の要素も足されますし、特定の地域でしか撮影できないものになります。
スケートボードの世界では、よくブランドやチームで各国、各地域を巡る撮影ツアーが行われているのですが、そこで訪れた地の特性が現れた写真や映像が撮影され、後日ビデオ作品や広告として世に出ることは、実は長年行われている当たり前のことなのです。 すると、その映像や写真を見た人が、今度は「自分もここでスケボーしたい!」となり、撮影に訪れるようになるのです。そんな形で地域の活性化に役立っているという事は、愛好者でなければ知る由もないでしょう。
国や気候で、乗りこなす街並みは変わる


では今度はそれを世界に広げてみます。
この写真にチラッと写り込んだイエローキャブや、趣ある建築を見れば、アメリカ東海岸、しかもNYであることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
当然日本とは雰囲気がガラッと変わりますし、都市構造も気候も別物です。
すると、乗りこなさなければいけない街の障害物も、全然違うものになってきます。


対してこちらは西海岸のLAの写真。燦々と照りつける太陽と広大な空、道路沿いに並ぶヤシの木が、いかにもカルフォルニアっぽいなと思った方も多いのではないでしょうか。
こちらはより開放的な雰囲気になっていますが、そういう条件なら、当然日本ともNYとも乗りこなす障害物(街並み)が違ってきます。
ではこれらから何がいえるでしょうか⁉︎
各地域で違う建築を乗りこなしているだけだと思うかもしれませんが、見方を変えると、生まれ育った地域の街並みが、スケートボーダーのスタイルに大きな影響を与えることになると捉えることもできると思いませんか。
地元で育まれたスキルが自らの個性となり、その個性を集約した映像作品を皆で讃えあう。そんな文化が昔から成り立っているのです。
ですので、東京五輪で話題になった岡本碧優選手の滑走後に抱き抱えられたあの一幕などは、根本にそんな文化があるからで、愛好者からみればごく自然、当たり前な行動でもあったのです。
そう考えると、街とスケートボードはとても密接な関係にあるといえるのではないでしょうか。
普段は撮影できない有名な場所だから良い



ただ現在の日本は、多くの人が行き交う公共の場でのスケートボードは大半が禁止されています。
だからこそカメラマンとしては、多くの人が知る場所で、許可を得て行うイベントが、より特別感のある画になって好きなのです。
これは新宿のコマ劇場前の広場と、横浜の赤レンガ倉庫で行われたイベントになりますが、背景に特徴ある街並みや建物が写り込むだけで、与える印象はガラッと変わりますし、私はそれだけで写真に惹き込まれてしまいます。
その度に、やっぱりストリートは最高に魅力的だなと思ってしまうのです。
以上がスケートボードを専門的に撮ってきた自分からみた「ストリート感」になります。もちろんストリートで滑走する全ての人が作品作りをしているわけではないですし、いくら魅力的だからといって、どこでも自由に撮影していいだろうというつもりもありません。
ストリートだから起こった心温まる話

でも、最後にストリートだからこそ起こった心温まる話をして締めたいと思います。
とある住宅地の公園の滑り台で撮影したライディングカットになるのですが、隣の子供達の真剣な眼差しを見てほしいです。この時、突如現れたスケートボーダーのお兄さんに興味津々になった子供たちは、トライする姿を目を丸くして見学。そして成功した瞬間に大興奮!
皆で一斉にサインを求め始め、記念撮影もお願いし、即興のスクールまで行うことに。
その時の「俺、絶対お母さんにスケボー買ってもらおー!」と興奮しながら嬉しそうに話していた子供の顔は、10年以上経った今でも忘れられません。



現在はスケートボードをすることで、公共物に傷がつくことが問題視されているが、市民が平等に使うために造られたものが多少傷つくという理由で禁止にするよりも、こうした子供の笑顔がたくさん見れることの方が、よっぽど大切なのではないかと思うことがある。規則に縛られすぎたら、子供本来の自由な発想にまで影響を与えることにならないだろうか。
「スケートボードを前提にした街づくりが出来れば良いのにな」
次回はそんな未来について、もう少し深く切り込んでいきたいと思っている。
吉田佳央 / Yoshio Yoshida(@yoshio_y_)
1982年生まれ。静岡県焼津市出身。
高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。
大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。
2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本の監修や講座講師等も務める。
ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている
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FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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[PR] othersストリート好きなら、ラリーもハマる?アーバンスポーツ目線で見るラリーの世界2026.09.25アーバンスポーツを楽しんでいると、競技そのものの技術や勝敗だけでなく、スポーツを取り巻くストリートカルチャーにも自然と興味が広がっていくのは極めて普通のこと。特にファッション、音楽、クルマ、ギアといったものはライフスタイルの面からもストリートカルチャーと親和性が高く、自分らしいスタイルを楽しむ上でも必要不可欠な要素だ。 各スポーツにおいて自分たちが好きな選手のスタイルを追いかけたり、使用しているギアやファッションをチェックしたり、会場に足を運んでイベントのリアルな空気感を味わう。こういった体験を通してアーバンスポーツやストリートカルチャーの「カッコよさ」を探求するのはファンとしての醍醐味だろう。競技の観戦がそのままひとつの「カルチャー体験」につながるこの感覚で、いま注目したいのがモータースポーツの「ラリー」だ。もしかしたら2026年3月21日に東京近郊で開催された「Red Bull Tokyo Drift 2026」に足を運んだ方は、デモ走行でラリードライバーの勝田貴元選手のドライビングを見て気になったかもしれない。 ただ「ラリー」と聞くと、クルマ好きやモータースポーツファンのための専門的な競技という印象を持たれがちである。しかし、その構造を紐解くと、スタイル、ギア、ロケーション、そしてコミュニティという、アーバンスポーツと非常に高い親和性を持つカルチャー要素が詰め込まれている。 競技の形態こそ異なるが、周辺にあるカルチャーを含めて丸ごと楽しむという点において、両者は極めて近い魅力を持っている。本記事では、ストリートカルチャーの視点からラリーの奥深い世界を紐解いていく。 そもそも、ラリーってどんなスポーツ? Photograph by GAZOO Racing ここからは、ラリーというスポーツの基本構造を見ていこう。ラリーは、サーキットのように全車が同時に同じコースを周回するレースではない。山道や林道、市街地など、一般公道を含むさまざまなロケーションを一時的に閉鎖して設定された「スペシャルステージ(SS)」と呼ばれるタイム計測区間を1台ずつ走行し、その合計タイムの速さを競う競技だ。 走行する路面環境は実に多岐にわたる。アスファルトで覆われた舗装路「ターマック」、砂利や泥の未舗装路「グラベル」、さらには「スノー(雪路)」や「アイス(凍結路)」まで存在する。天候や路面コンディションが刻一刻と変化する苛烈な環境下で、ドライバーは限界の走りを求められる。 そしてラリーの大きな特徴は、ドライバーとコ・ドライバーの2人1組で1台のマシンに乗って戦う点だ。ドライバーが操縦を担当し、コ・ドライバーは助手席で「ペースノート」を読み上げてこれから進むコーナーや路面などのコース情報をドライバーへ的確に伝える。 また、タイムアタックを行う各「SS」の間は、一般の交通法規に従って走る「リエゾン(移動区間)」と呼ばれる公道移動も行う。リエゾンでは一般車に混ざって走る必要があり、定められた時間通りにチェックポイントを通過しなければならず、遅れても早く着きすぎてもタイムペナルティが科される厳格なルールが存在する。ただ速く走ればいいという訳ではないところも興味深い点だ。 さらに、競技の合間には「サービスパーク」と呼ばれるエリアで、メカニックやエンジニアが限られた時間内で車両の整備や修復作業を行う。このようにラリーでは「人」「マシン」「ロケーション」が密接に結びつき、1台の車両を中心にチーム全体で成立させるチームスポーツなのだ。 アーバンスポーツとラリー。競技は違っても楽しみ方には共通点がある では、なぜアーバンスポーツファンにラリーをおすすめしたいのか。その理由の一つが、競技だけでなく、スポーツを取り巻くカルチャーまで楽しむことができるからだ。 アーバンスポーツにも競技だけではなく、ファッション、音楽、ギア、イベント、コミュニティなど、さまざまな要素が存在する。ラリーも同じように、いくつかの視点から見ることで、その魅力がより分かりやすくなる。 STYLE|ドライバーにも、それぞれのスタイルがある Photograph by GAZOO Racing アーバンスポーツを見るとき、勝敗だけではなく「この人のスタイルが好き」というところから選手を好きになることがあると思う。ラリーも同じだ。ドライバーによって、クルマへの向き合い方も、走り方も、競技に対する考え方も異なる。 最終的にはタイムという結果が出る競技だが、そこに至るまでのアプローチは一人ひとり違う。さらにラリーの世界には、ドライバー自身のバックグラウンドやライフスタイルなど、競技以外の部分にも個性があるのが特徴的だ。 だからこそ、ラリーを見始めるときも「誰が一番速いか」ではなく、「自分は誰を応援したいか」という入り方でいい。気になるドライバーを見つけ、その人の走りやキャラクターを追いかけていく。それだけでも、ラリーはぐっと身近に感じ楽しむことができる。実際に観戦するときは、選手のキャラクターやドライビングスタイル、バックグラウンドを見比べながら、自分の「推し」を探してみるのがおすすめだ。 MACHINE|マシンも一つのカルチャー Photograph by GAZOO Racing アーバンスポーツでは、BMXやスケートボードをはじめとした競技は、使うギアやファッションそのものがストリートカルチャーの一部になっている。ラリーにおいてそれにあたるのがマシンだ。もちろん、ラリーカーは競技専用の車両。しかし、クルマ好きにとっては、その形やカラーリング、エンジンサウンド、走っている姿を見ること自体が楽しみになる。観戦の第一歩は、自分がクルマの「カッコいい」と感じるところを見つけることから始めてもいい。さらに、マシンを実際に走らせるドライバーや、それを支えるメカニックの存在を知れば、一台のクルマを見る視点も変わってくる。マシンを見ることから、ラリーという競技を知っていくという入り口もある。 PLACE|ラリーは「場所」まで楽しめる Photograph by GAZOO Racing ラリーのもう一つの特徴は、競技の舞台がさまざまな地域に広がっていること。山間部や森林、田園地帯など、その土地ならではの道がステージになる。そのため、ラリーを観に行くことは、単純に競技を観戦するだけではなく、その地域を訪れるきっかけにもなる。これは、アーバンスポーツのイベントで遠征する楽しさにも少し通じるところがあると言える。大会を観るために知らない街へ行く。そこで土地の景色や食、カルチャーに触れる。そして、また別の場所で開催される大会へ足を運ぶ。「ラリーを見ること」と「その場所を楽しむ旅行」が1セットになっている。これもラリーならではの魅力だ。 COMMUNITY|一台のクルマを、みんなで走らせる Photograph by GAZOO Racing 最後に、ラリーを知る上でもう一つ欠かせないのが「人」。ドライバーとコ・ドライバーだけではなく、メカニック、チームスタッフなど多くの人が1チームに関わっている。特にドライバーとコ・ドライバーの関係はラリーならでは。ドライバーがクルマを操り、コ・ドライバーが先の道の情報を伝える。二人が阿吽の呼吸でそれぞれの役割を果たしながら、一つのステージを走り切る。そしてサービスパークではチームが限られた時間の中でマシンを整える。つまり、一台のクルマが走る背景には、たくさんの人のコミュニケーションと技術がある。一人で完結するのではなく、チームで一つのものをつくる。これはプレイヤー、フィルマー、フォトグラファー、仲間たちがひとつのシーンを作っていくアーバンスポーツのコミュニティにも近いものがあると思う。この感覚も、ラリーを楽しむ上で知っておきたいポイントだ。 初めてのラリー観戦は「MORIZO Challenge Cup」がオススメ! 「どのレースから観ればいいのだろうか」と迷う人に、最初の一戦としておすすめしたいのが「MORIZO Challenge Cup」だ。モリゾウ(豊田章男氏)プロデュースのもと2024年にスタートしたMORIZO Challenge Cup(以下、MCC)は、世界で活躍できる若手・女性ドライバーの発掘と育成を目的とした育成カテゴリーである。改造範囲を極限まで絞った「GRヤリス/GRヤリスDAT」のみで争う完全イコールコンディションのレースとなっており、マシンの性能差や資金力に左右されないため、勝敗を決するのはドライバーの純粋な操縦技術とコーナーを攻めるライン選びのスタイルだ。 出場資格は原則25歳以下(条件付きで28歳以下)の若手や女性ドライバーが対象であり、2026年シーズンは全日本ラリー選手権の全9戦に組み込まれている。年間成績優秀者には、WRCで戦うTOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)の本拠地であるフィンランドでの走行機会が授与される。世界に通用する才能を示せば、勝田貴元選手に続く次世代のスターとして最高峰へステップアップする道も拓かれており、未来のWRCスターが育っていく瞬間をリアルタイムで目撃できる最高の観戦カードとなっている。 Photograph by GAZOO Racing 「MORIZO Challenge Cup」で戦う3人に注目。それぞれのスタイルからラリーを知る Photograph by GAZOO Racing MORIZO Challenge Cupの最大の面白さは、同様のコンディションのマシンで戦いながらも、出場するドライバーたちのバックグラウンドやスタイルが全く異なる点にある。2026年シーズンを戦う注目の3選手を紹介する。 奥井優介|メカニックからドライバーへ。裏方から表舞台へ駆け上がる挑戦 奥井優介選手 Photograph by GAZOO Racing CUSCO Racingから参戦する奥井優介選手は、もともとメカニックとしてマシンを組み上げてきた経歴を持つドライバーである。マシンの構造やメカニズムを知り尽くした視点を武器に、自らステアリングを握って表舞台へ進出した。2026年シーズンの開幕戦「RALLY三河湾」ではMCC初戦優勝を飾るなど、造り手としての知見と確かな操縦技術を融合させた独自のスタイルで高い存在感を示している。 兼松由奈|自らチームを率いて挑む、2025年女性クラス王者 兼松由奈選手 Photograph by GAZOO Racing TEAM KANEMATSUを率いる兼松由奈選手は、2025年にMCC女性クラスのシリーズチャンピオンを獲得した実力者だ。2026年は自身がチーム代表を務めるプライベーターチームとして、GR Yaris DATで2年目のMCCに挑んでいる。ドライバーとして走るだけでなく、マシンやメカニック、チーム運営までも自ら手掛けながら試行錯誤を続けているのが最大の特徴で、第2戦から第4戦にかけて女性クラス2位を記録するなど、シリーズを通して上位争いを展開している。「ドライバーとして走る」だけでなく「自分たちのチームを作り、戦う」というモータースポーツの楽しみ方を体現している選手だ。 平川真子|自分の道を切り拓く、次世代ドライバー 平川真子選手 Photograph by Anomaly Inc. TOYOTA GAZOO Racing(TGR) – WRJから参戦する平川真子選手は、ル・マン王者でありF1 HAASのリザーブドライバーを務める平川亮選手を兄に持つレーサー一家出身の注目の次世代ドライバーだ。サーキットレース「KYOJO CUP」で上位入賞を重ねる傍ら、2024年9月にはWRC主催の「ビヨンド・ラリー女性ドライバー育成プログラム」に世界中の精鋭15名の中から日本で唯一選出された。同年11月のWRCフォーラムエイト・ラリージャパン2024には唯一の女性ドライバーとしてJR3クラスに参戦し、見事クラス優勝を達成した。平川家秘伝のモットーである「平常心」を胸に冷静な走りを貫き、2026年シーズンはTGR-WRJ GR YARIS DATを駆り、第6戦「RALLY HOKKAIDO」終了時点でMCC女性クラスのポイントランキング首位(シーズン暫定チャンピオン)を走っている。 3人を見ても分かるように、ラリーへの入り方はひとつではない。「この選手を応援したい」というところから入ってもいい。アーバンスポーツでお気に入りのライダーを追いかけるように、ラリーでも「推しドライバー」を見つけると、シーズンを通して競技を追う楽しさが生まれてくる。 ラリーを「観る」から「やってみる」まで。次に踏み込むカルチャーはラリーかもしれない Photograph by GAZOO Racing これまでで述べたように、ラリーの魅力は、クルマの速さだけではない。ドライバーのスタイル、マシンの個性、チームの熱量、開催地の景色やカルチャー。そして、コースのすぐそばで選手と同じ空気を感じられる距離感。現場に足を運べば、画面越しでは伝わらないラリーならではの世界が見えてくる。 「このクルマ、カッコいい」「このドライバーを応援したい」「自分もこの道を走ってみたい」入り口は、そんなシンプルな興味でいい。まずは一度、会場に訪れて実際にラリーを観てみよう。2026年の全日本ラリー選手権を観戦するチャンスもまだ3戦残っている。 【2026年全日本ラリー選手権 今後の大会スケジュール】第7戦: 9月25日〜27日|MSCCラリー in 福島伊達/福島県第8戦: 10月16日〜18日|M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ/岐阜県高山市第9戦: 11月20日〜22日|MONTRE 2026/群馬県 そこから競技に挑戦したくなれば、初心者にも門戸を開く「TGR Rally Challenge(ラリーチャレンジ)」があり、さらに国内で経験と実績を積んだ先には、MORIZO Challenge Cupや全日本ラリー、そして世界最高峰のWRCへと続くステージがある。世界まで行けばラリー一本で稼ぐのも夢ではない。 Photograph by GAZOO Racing アーバンスポーツも最初は「カッコいい」「やってみたい」という衝動から始まる。ラリーも同じように、観ることから始まり、好きな選手を見つけ、気づけば自分も走ってみたくなる。そんな可能性を持ったスポーツだ。 会場で感じるエンジン音、砂煙、選手やチームの熱量。そこには、画面越しでは分からないラリーの魅力がある。まずは一度、その空気を体感してみてほしい。 次にあなたがハマるカルチャーは、もしかしたら「ラリー」かもしれない。
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[PR] surf峰竜太×西慶司郎、波と水上を制した二人が明かす「プロとして生きる」本音とキャリアの選択2026.09.18千葉県・東浪見海岸。日本有数のサーフポイントとして知られるこの海岸に、異色の組み合わせが実現した。ボートレース界のトップスター・峰竜太と、JPSAグランドチャンピオンを2度制した波乗りの申し子・西慶司郎。セッションは、二人がともに海へ入り、波を追うことから始まった。 水上のトッププロが挑む、もうひとつの「水の世界」。波の上で交錯した二人の視線は、その後の対談で単なる競技論を超え、人間の本質へと深く踏み込んでいった。 初対面、それでも「同じ匂い」がした サーフィンを終えた峰竜太の第一声は、意外なほど率直だった。 峰竜太 :「28歳だった頃の自分を見ているようでした。純粋にサーフィンが好きで、波に乗るのが楽しくて、でも同時に大きな挑戦への野心もある。当時の我武者羅な感覚を思い出して、すごく刺激を受けましたね。」 一方の西慶司郎もまた、峰の佇まいにあるものを感じ取っていた。 西慶司郎:「一目見た瞬間、『サーファー以上にサーファーだな』と。峰さんはまさに“ザ・サーファー”というか、サーフィンそのもののルーツを感じさせるスタイルで。」 初対面とは思えないほど、すんなりと馴染む空気感。競技の垣根を越え、「頂点を追求してきた者同士」にしか分からない、共通の温度感がそこには流れていた。 「緊張は成長痛だ」——メンタルの達人が語る、勝者の思考法 話が核心に向かったのは、「メンタルをどう鍛えるか」という問いからだった。 西慶司郎:「正直、メンタルは経験でしかないと思ってます。自分はめちゃくちゃ緊張しいなんですけど、この緊張感ならこのパフォーマンス量、っていうのは大体狙って出せるようにはなって来ました。」 photo by @deltaforcesurf 場数を踏むことで緊張を無くそうとするのではなく、パフォーマンスを調整する手段としてコントロールする。 この言葉に、峰は深くうなずきながら、自分独自の「緊張論」を展開した。 峰竜太:「緊張の大きさは、その出来事の規模ではなく自分が今から乗り越える壁の高さに比例する。緊張は『成長痛』だと聞いて、すごく腑に落ちたことがあったんですよ。今から成長する機会をもらえたんだなって。緊張して臨むレースとそうでないレースなら、成長するのは絶対に前者。」 さらに峰は、若手時代に実践していた「じゃがいも作戦」についても明かした。 峰竜太:「当時は自分より強い相手ばかりだったので、出走表に並ぶライバルを全員じゃがいもだと思い込んでレースに挑むようにしていました。」 場を和ませるエピソードだが、その本質は深い。格上の相手を「脅威」ではなく「越えるべき壁」と捉え直す視点こそが、パフォーマンスを根本から変えるのだ。 2時間、泣いた。その1週間後、優勝した 誰もが「今度こそ」と信じていた。最強と呼ばれ始めた峰竜太は、SGというボートレース最高峰の舞台で人生最大の屈辱を味わう。 峰竜太:「初めてSGで一号艇に乗った時、『これを負けたら一生スターになれない』って自分を追い込みすぎちゃって。本番ではグローブが入らないほど手がオーバーヒートしていました。」 緊張でターンをミスし、抜かれ、抜き返しても、また緊張してミスを繰り返した。結果は、完敗。レース後、峰は2時間泣き続けた。 峰竜太:「一週間くらい『なぜ一番強いはずの自分が負けるのか』って徹底的に考え抜いて。反省したことは、SGというタイトルを特別視しすぎていたこと。『自分なら余裕っしょ』と捉え方を変えて挑んだ瞬間、すぐにSG初優勝を掴み取れた。それからは、本当の弱い峰竜太はもう隠し込んでる。向き合わない。絶対。スーパースター峰竜太を作り上げてる。」 弱い自分を克服するのではなく、「なかったこと」にして強い自分だけを脳内に残す。この逆転の発想こそが、スーパースター峰竜太を形作った哲学の核心だ。 峰竜太:「弱い自分から一瞬で考え方を変えられたこと。これってすごく難しいことですけど、それこそが自分の才能なんじゃないかと思いますね。」 「その波は、もう二度と来ない」——西慶司郎のターニングポイント 峰の話に静かに耳を傾けながら、西も自身の「あの日」を語り始めた。 西慶司郎:「一回目の日本チャンピオンを取った後、海外の試合に出るチケットをかけた試合で、あと一つ勝てばゲットできるところで負けてしまったんです。『あー終わった』って。まだ始まってもいないのにその年のシーズンが終わったと感じました。」 その敗北が西に教えたのは、「緊張した時のパフォーマンスも、今の自分の実力だ」という現実だった。 波と同じように、チャンスは必ず訪れるが、準備していない者には乗れない。この苦い経験を通して彼が胸に刻んだのは、「目の前の一本と同じ波には、二度と巡り会えない」という教訓だ。 西慶司郎:「その一本ってもう二度と巡り会わない一本だからこそ、後悔から学んだ経験はすごく大きかったですね。」 photo by @deltaforcesurf この言葉には、一度きりの波に迷いや後悔を残さず挑む。という西の覚悟が込められている。峰は、西が敗北から得たこの教訓に、ボートレースの本質を重ねた。サーフィンでは、波に乗るかどうかの判断は「一瞬」。迷った瞬間に波はすでに過ぎ去っている。その感覚は、ボートレースのターン判断と本質的に同じだ。と峰は言う。どちらも「今やるかどうか」を極限の状態で問われる競技だ。 峰竜太:「これ一本できたら成長するとわかってるのに、やめちゃう人が多い。逃げちゃダメ。知ってるんだから。」 「お金がないから、才能が消える」——業界の課題と、夢の話 対談の後半、峰は核心を突く問いを西に投げかけた。 峰竜太:「正直に聞きたいんですけど、サーフィンってお金の面できついですよね。」 西は即答した。「業界の課題だと思ってます」と。アクションスポーツ選手が直面する経済的現実。才能があってもツアーに出る資金がなければ、その才能は埋もれてしまう。峰はその問題に対し、自身の経験から一つの答えを示した。 峰竜太:「需要と供給なんですよ、絶対。たった一人のスターが時代を作る。大谷翔平さんがそう。強けりゃいいってわけじゃないのよね。人柄とかメディアでの発言も含めた人間性が、実力以上に価値を持つ。そんな時代になってきてる。」 そして峰は、ボートレースという世界が自分に教えてくれたことを、こう表現した。 峰竜太:「夢って叶うんだよ。誰でも。ボートレースから教えてもらった。諦めなけりゃ叶うって。」 ボートレースでは、成績がそのまま賞金という明確な形で評価される。実力と結果がすべて数値化され、誰もがフェアに夢を追いながらプロとして生活できる環境がここには整っている。アクションスポーツで磨き上げてきたアスリートとしての資質——瞬時の判断力、極限下での集中力、そして研ぎ澄まされた身体感覚——は、水上の格闘技と呼ばれるボートレースにおいても、間違いなく強烈な武器になる。 「奪い合う世界と、分かち合う世界」——サーフィンが峰竜太を変えた 最後に話題は、二人にとってのサーフィンという存在へと移った。西は9歳からの約20年をサーフィンとともに生きてきた。「自分の人生そのもの」と言い切る。 峰の答えは、対談で最も印象的な言葉のひとつだった。 峰竜太:「ボートレースは賞金の奪い合い。相手が失敗すれば自分の勝利に繋がるので、それを喜んでしまう自分もいる。でもサーフィンは、波をシェアして、いい波に乗ったらアロハって讃え合う。競技じゃなかったら悔しいことなんて一個もない世界。俺は、あらゆるスポーツの中で一番人間性を整えてくれるのがサーフィンだと思っています。」 勝負の世界で生きてきた男が、波の上に「人間性の原点」を見た。その言葉が持つ重みは、サーファーの西にも、深く響いたに違いない。 「挑むこと」こそが、好奇心だ 対談の締めくくり、二人は未来のアスリートへ、メッセージを残した。 西慶司郎:「サーフィンは『楽しい』という気持ちから入るスポーツだと思うので、その子供心を忘れずに、波の上で表現してほしい。」 峰竜太:「好奇心って、楽しそうだからやる、ってことじゃない。難しそうな壁に『挑みに行く』ことこそが好奇心。壁を課題と捉えるか、挑む対象と捉えるか。若い子たちはまだ失敗できるから、挑み続けてほしい。」 その言葉どおり、この対談の後、峰は自ら「挑むこと」を結果で示した。2026年8月30日、ボートレース桐生で開催されたSG第72回ボートレースメモリアルで優勝。ボートレース最高峰のSG競走のうち、歴史ある5競走からなる「GRANDE5」をすべて制し、史上初のグランドスラマーに輝いた。 最初の達成者に贈られる3億円相当の金のインゴット以上に、峰の胸を占めていたのは、背負ってきた責任を果たした安堵だった。張り詰めていた重圧から解放され、レース後には大粒の涙を流した。 対談で語った「挑みに行く」という姿勢を、峰は自らの走りで証明した。史上初の称号を手にしても、その挑戦は終わらない。峰は今も、ボートレース界の先頭を走りながら、次なる壁へ挑み続けている。キャリアの選択に迷う者への、静かだが力強いエール。どの競技で生きるか、どのフィールドで勝負するか——その答えは、「難しそうだから面白い」と思えるかどうかにかかっている。峰竜太はボートレースで、西慶司郎はサーフィンで、今もそれぞれの壁に挑み続けている。あなたの「次のフィールド」は、どこにある? プロフィール 峰竜太 1985年3月30日生まれ、佐賀県出身(95期)。2004年にボートレースからつでデビュー。2026年8月30日、ボートレース桐生で開催された「ボートレースメモリアル」を制し、通算8度目のSG優勝を飾る。この戴冠により主要SG5大会をすべて制覇し、史上初となる「グランドスラム」の偉業を成し遂げた。全国24場すべてで優勝を果たしているほか、2度の年間賞金王にも輝くなど圧倒的な実績を誇る。過去最高年間獲得賞金は2億5,000万円を超え、生涯獲得賞金は20億円を突破(2026年9月8日時点)。GI優勝20回、SG優勝8回を数え、名実ともにボートレース界のトップに君臨する最高峰のレーサーである。 西 慶司郎 1998年9月3日生まれ、大阪府出身。現在は千葉県を拠点に、国内外の大会で活躍している。2025年には、世界のトップサーファーが集うWSL CS「Banco do Brasil Saquarema Pro」で5位入賞。さらに、2024年のWSL QS5000「台湾オープン」、2025年のWSL QS2000「Ballito Open」でともに準優勝を果たすなど、国際大会でも着実に実績を重ねている。国内では、2021年と2023年にJPSAグランドチャンピオンを獲得し、2022年は年間ランキング2位。さらに、S.LEAGUE 25-26「さわかみ北海道プロ」で優勝するなど、日本のトップシーンでも確かな存在感を示している。世界の舞台を見据え、さらなる高みを目指して挑戦を続けている。
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culture過去最大8万4100人が来場!「SHIROFES.2026」全コンテンツレポート ― 新たな10年へ踏み出した3日間2026.09.14今では日本のダンスシーンを代表する一大イベントであり、青森県弘前市から世界へとストリートダンスの魅力を発信する世界最大級の複合型ダンスフェス「SHIROFES.」。今回も青森県弘前市の弘前公園にて2026年9月4日(金)~9月6日(日) にわたり「SHIROFES.2026」が開催され、過去最大数を更新するのべ約8万4100人の来場者と共に、朝から晩までダンスと音楽を楽しみ尽くした3日間が夏の終わりにふさわしい大盛況の中で幕を閉じた。 SHIROFES.では、メインコンテンツである全12種のダンスバトルやワークショップ、ショーケースなどのストリートダンス系のコンテンツはもちろん、ダブルダッチやフリースタイルバスケットボールなどのアーバンスポーツショーケース、津軽笛や津軽三味線をはじめとした青森伝統芸能、そして地元アーティストやアイドルによる音楽ライブを開催。今年は全ショーケースを含めて過去最大出演者数の110組となり、注目パフォーマンスが目白押しで終日来場者を楽しませた。また会場内には毎年恒例のご当地グルメを含めた多種多様なフードエリア、子どもたちに人気な「ふわふわ遊具」と、SHIROFES.初登場の「パルオニ」が設置された体験型エリア「ワンダーランド」など、昨年よりもさらに充実したコンテンツが来場者を迎えた。 会場の様子 ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko 誰もが楽しめるSHIROFES.は今年も弘前市をはじめ、地域の多くの方々の協力の下で開催。長年イベント側が行政・地元の企業や飲食店と一体となり、地域密着型の二人三脚でここ弘前を盛り上げてきた結果が、このような毎年過去最大規模を更新し続ける一大イベントになっている。またそれを裏付けるように来場者はダンサーやファンだけではなく、一般の家族連れやお年寄りなど、ダンスシーン外の幅広い年代の人々も会場を訪れて楽しんでいた。このようにストリートダンスカルチャーがこの青森県弘前市に深く根付いき、地元から愛され続けているフェスがこのSHIROFES.なのだ。 下記は本イベントを彩った各コンテンツのハイライトである。 全12種のカテゴリーで今年の王者を競い合ったストリートダンスバトル ダンスバトルの様子 ©︎SHIROFES.2026 / harugraphics SHIROFES.のメインコンテンツでもあるダンスバトルは、2日目から3日目にわたり過去最多カテゴリーの全12バトルが開催され、昨年を上回る過去最多数のダンサーたちが国内外から各バトルへエントリー。予選を勝ち抜いたダンサーとゲストバトラーが入り混じる中、ノックアウト方式の決勝トーナメントで今年のタイトルを争った。 今年は2つの新しいALL STYLEバトルが追加となり、全てのカテゴリーにおいて、予選から決勝トーナメントの進む中でたくさんのベストバウトが生まれ、新たな10年に向けたマイルストーンとなる歴史的な大会となった。詳しくは是非こちらの全バトルの優勝者コメントをチェックして欲しい! ストリートダンスカルチャーが体現した「年齢・性別・レベル・ジャンル」を超えた一体感。110組の出演者が魅せた唯一無二のショーケースの数々 急遽開催されたショーケース参加メンバーによるマッシュアップ©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 3日間を通じて、野外パフォーマンスステージであるフォレストステージでは各ジャンルにて活躍するトップダンサーたちやアーバンスポーツのプロパフォーマーたちを筆頭に様々なショーケースが終日休むことなく披露された。 弘前中央高校書道部 ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show Dance School NINE STYLE ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show 日中には、地元弘前で活動しているキッズダンサーたちや学生ダンスクルーが日々の練習や活動の成果を披露する場面や、伝統芸能を継承する地元の学生グループによるライブパフォーマンスなど、伝統芸能とストリートダンスが交差し生み出される空間を提供。このような子どもから学生、そして大人までレベルやジャンルに関係なくオープンに自分たちの表現を披露できるのがこのSHIROFES.の魅力の一つだ。 HARIBOW ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show また、今年も2日目と3日目には一日の締め括りとして、日本が世界に誇るゲストダンサーやプロパフォーマーたちがスペシャルショーケースを次々に披露。各ジャンルにて日本のダンスシーンを牽引するトップダンサーや、ダブルダッチやフリースタイルバスケットボールのパフォーマーたちが大集合し、新たな10年に向けてギアを上げたSHIROFES.の力強い門出を、自分たちのパフォーマンスを通じて来場者へ伝えた。 Red Bull All Stars ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show そして会場の熱量を最高潮まで引き上げたのが最終日のクライマックスに用意されたダンスショーケース。今回は終盤に「Red Bull All Stars」「Anthology.」「GRAYSOURCE」「Boo&SHOW-GO」「sucreamgoodman」「Novel Nextus」「Dance Of Artistic Movers」といった様々なフィールドで各ジャンルを代表し、日本のダンスカルチャーを世界に発信し続けているトップダンスクルーが登場。ここSHIROFES.でしか見られないスペシャルパフォーマンスを魅せた。 Co-thkoo ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show そして今年も大トリを飾ったのは、このSHIROFES.を立ち上げから支えている「Co-thkoo」の二人。SHIROFES.の成長と共にさらなるシーンの発展と己のダンスの質を高め続けている彼らが、今回も大トリに相応しい息を飲むようなハイレベルで重厚なパフォーマンスを披露して最終日の夜を締め括った。 ©︎SHIROFES.2026 / harugraphics 豪華トップダンサー陣からスキルを学べるのはここだけ!SHIROFES.人気コンテンツのダンスワークショップ また、SHIROFES.に参加する上で欠かせないのが、国内外のトップダンサーやインストラクターたちによるダンスワークショップ。誰でも参加可能で「ダンスをとにかく楽しむこと」を一番の目的とした各ジャンルのワークショップは、今回も年齢や性別、ダンスキャリアは様々ながらも過去最多のダンスラバーたちが参加し一緒にセッションを楽しんだ。 このワークショップではトップダンサーから次世代を担うキッズや若手ダンサーたち、そしてダンスを楽しむ大人たちが参加し同じ時間を共有。お互いのスタイルをリスペクトし合いながら、プログラムを進めていくところにダンスカルチャーの素晴らしさと、ここ弘前でダンスシーンが広がっていく様子を肌で感じるコンテンツとなった。 SHIROFES.2026を音楽で盛り上げた地元アーティストたちによる音楽ライブと豪華DJ陣 ジョナゴールド ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show 今回も人気アイドルグループのりんご娘や、元りんご娘のジョナゴールドといった青森県を代表するアイドルをはじめ、地元青森で活躍するバンドやラッパー、そして弘前に根付く伝統的な囃子方を披露する弘大囃子組や、津軽三味線を演奏する山田流 和三絃會が出演。ダンスショーケースだけではなく音楽ライブでも青森・弘前の魅力がたくさん詰まったSHIROFES.ならではのプログラムで、老若男女様々な音楽嗜好を持つ来場者を3日間楽しませた。 津軽三味線を演奏する山田流 和三絃會 ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show 一方で、ミュージックヴィレッジでとにかく目を引いたのがかまくら型の10m白テントで行われたDJタイム。トップDJたちが入れ替わり、3日間ノンストップで心地よい音を届け、ダンサーをはじめとした多くの来場者が分け隔てなく体を揺らせるチルな時間を提供。 DJタイムの様子 ©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW また今回のダンスバトルコンテンツ「GAME」で生演奏したジャムセッションバンド「QUIET STORM KOBE」がブースに登場する時間もあり、そこにいたダンサーたちと自然発生的にジャムセッションが繰り広げられるなど、良い音楽には良いダンスが生まれることが伝わるひと時となった。 QUIET STORM KOBEとダンサーの即興ジャムセッション©︎SHIROFES.2026 / harugraphics フェスの醍醐味の一つでもあるフードエリアでは、SHIROFES.だから実現したラインナップで来場者の胃袋を鷲掴み フードエリアの様子 ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko 会場に入ってくる来場者を美味しい料理の香りで出迎えたのが、地元の人気飲食店から、ダンサーが手掛ける飲食店まで多種多様なグルメを取り揃えたフードエリア。青森のご当地グルメはもちろん、普段は首都圏や他の地方を拠点に展開しているダンサー界隈で大人気のグルメがこの弘前公園に大集合。お昼から夕方にかけて食事時と重なる時間帯も多かったため、ダンスや音楽、その他のアクティビティで身体を動かして盛り上がった来場者の喉を潤しお腹を満たした。 美味しいフードに舌鼓 ©︎SHIROFES.2026 / Hama Show 会場内ではフードやドリンクを片手に音楽ライブやショーケースを楽しんでいる家族連れやカップル、そしてダンサーたちも多く見られ、フードエリアがSHIROFES.をさらに楽しむのに一役買っていた。 子どもたちに大人気!家族連れが楽しんだ、遊びと体験のエリア「ワンダーランド」 エアー遊具 ©︎SHIROFES.2026 / harugraphics 今年のSHIROFES.は、ダンスカルチャーの枠を超えて一般層や家族連れがより楽しめるアップデートが行われた。その目玉となったのが新しく導入された体験型エリア「ワンダーランド」だ。特に小さい子どもたちに大人気だったのが、SHIROFES. ×ASOVIVAコラボのエアー遊具。今回は「36mギャラクシーラン」をはじめ、「高さ7m巨大サメスライダー」や「7m×7mの2階建て遊具」など遊具も増えてグレードアップ。さらに動体視力を養う「ランダムに落ちてくる棒キャッチ」の遊具や、トリッキングや体操の動きにも挑戦できる「9mのホッピングマット」など、子どもだけでなく大人も一緒に楽しめる遊具も追加。そして今回はフォレストステージ横に設置されたこともあり、会場内でも目を惹くこれらの遊具に子どもたちの列が途切れることがなく、時には親子で一緒に楽しむ様子など、改めてSHIROFES.がダンスイベントを超えたフェスとして子ども連れの家族にも選ばれ、愛されていることが垣間見られた。 パルオニエリア ©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 今回、SHIROFES.に初登場した「鬼ごっこ」×「パルクール」の究極の鬼ごっこスポーツである「パルオニ」の体験エリアも連日大盛況。障害物が置かれた指定エリアの中で1対1の「20秒間鬼ごっこ」が繰り広げられ、その組み合わせは子ども同士や、親子や兄弟、友達同士など様々。多くの参加者が複数回トライしていた。現場にはプロトレーサーのTAISHIをはじめとしたインストラクターたちも常駐し、時には子どもがインストラクターと対戦する光景も見られた。「パルオニ」が青森県内では初上陸だったこともあり、目新しいアクティビティに子どもたちもハマって楽しんでいた。 SHIROFES.2026ではオシャレでかっこいいオフィシャルグッズが大人気! オフィシャルグッズブース ©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 毎年大盛況で見逃せないのが、SHIROFES.をより一層楽しめて、その思い出を一緒に家へ持ち帰らせてくれるオフィシャルグッズ。今回もTシャツ、キャップ、タオル、ソックス、キーホルダーなど、ここでしか手に入らないアイテムを販売。「SHIROFES.2026」のテーマカラーは藍色ということもあり、白・黒だけではなくインディゴカラーのクールなアイテムが多く登場。特に青森の伝統工芸である津軽藍染を用いた手拭いはSHIROFES.コラボアイテムの中でも大人気。どんな服装にもピッタリな合わせやすい色のアイテムに、会場ではオフィシャルグッズをファッションに取り入れてオシャレを楽しみながら、SHIROFES.を熱く自由に楽しむ来場者の皆さんも多く見られた。 最後に SHIROFES.オーガナイザーNobuo ©︎SHIROFES.2026 / harugraphics 今年で11年目となり、新たな10年に向けて始動した「SHIROFES.」。過去最大規模で開催された今年の大会も、様々なコンテンツが目白押しだったこともあり、気づけばあっという間に3日間が過ぎ去ってしまうほど充実したイベントとなった。それを感じさせるように、全プログラム終了後のオーガナイザーNobuoの挨拶時には、来場者から終演を惜しむ声、そして毎年素敵な時間を届けてくれるSHIROFES.への感謝の言葉が届けられた。 FINEPLAY編集部として取材に入り、毎年感じるのが、年々ダンサーをはじめとした来場者たちの本イベントへの愛が増しているということだ。ダンサーたちからは、「毎年、SHIROFES.に参加することを楽しみに日々生きています!」という言葉も多く聞かれ、改めてこのイベントが日本のストリートダンスシーンになくてはならない存在になっていることを実感する3日間となった。まさに新たな10年に向けた素晴らしい門出を果たした「SHIROFES.」。今後のさらなる発展に期待しながら、すでに来年の開催が楽しみだ。なおそんな来年の「SHIROFES.2027」のスケジュールは近日発表予定。今後の動向にも目が離せない! 「SHIROFES.2026」の様子は、リキャップ映像をチェック!! SHIROFES. 2026 イベント概要 名称:SHIROFES.2026 日時:2026年9月4日(金) 17:00~20:30 2026年9月5日(土) 9:00~20:30 2026年9月6日(日) 9:00~20:30 会場:弘前公園 市民広場・市民会館 ほか(青森県弘前市大字下白銀町1) 入場:無料 ※一部有料エリアあり。コンテンツによっては別途参加費が必要。主催:一般社団法人Performing Arts Community(弘前市後援)
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danceSHIROFES.2026|全12バトル優勝者コメントあり!過去最大バトル数で繰り広げられた新たなドラマ!2026.09.10青森県弘前市から世界へとストリートダンスの魅力を発信する世界最大級の複合型ダンスフェス「SHIROFES.」。今年も「SHIROFES.2026」として2026年9月4日(金)~9月6日(日) の3日間に渡り「弘前公園」にて開催された。SHIROFES.のメインコンテンツであるダンスバトルが繰り広げられた2日目と3日目は、2日間で6つのジャンルバトルと6つのALL STYLEバトルが行われ、昨年をさらに上回る過去最大の12種のバトルコンテンツからそれぞれの優勝者が決定した。 今年で11年目となり、新たな10年に向けて、さらに進化したSHIROFES.は「地元にダンスを根付かせたい」や「ダンサーを1番に輝かせる」というミッションと「目覚めろ、個性。燃え上がれ、弘前。」というスローガンを今年も掲げ開催。毎年規模を拡大し続ける本イベントではダンスバトルコンテンツにおいて様々なドラマが生まれた。 そのダンスバトルでは、ゲストバトラーとして国内外からトップダンサーが招待されるなど幅広いジャンルで世界レベルのストリートダンスバトルを実施。オーガナイザーのNobuoが話す「弘前にいても、地方にいても、ダンスを通して世界を感じられる環境をつくりたい」という理念がまさに体現されており、これだけ豪華なバトルを一堂に会して観られるのが、SHIROFES.ならではの醍醐味だ。 バトルを観戦するオーディエンス©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko そして毎年新たな歴史が紡がれる、年に一度のお祭りであるSHIROFES.に今年は国内外から3日間で延べ84,100人が来場し、過去最多の来場者数を記録。オーディエンス全員が一体となりダンサーたちによる熱いバトルの数々を見届けた。 国内外からダンサーたちが集まり、全12種のカテゴリーで競った世界レベルのストリートダンスバトル RENとFUTAは弘前在住の中学生ダンサー(G-COAT優勝チーム: POPPIN' riot)©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 過去最大のバトル数となった今年のSHIROFES.は、大会2日間を通じて計12種のカテゴリーにて予選から決勝トーナメントまで、手に汗握る熾烈なバトルが繰り広げられた。どのバトルコンテンツもダンスのレベルや経験に関係なく、誰でも参加できるオープンカテゴリースタイルなのがSHIROFES.の特徴であり、各バトルにて予選を勝ち抜いたダンサーとゲストバトラーが入り混じり、若手の成長株から世界を代表するトップダンサーまでがノックアウト方式のトーナメントを通して王者の座を争った。 弘前在住の中学生ダンサーのkotaro (NINJA優勝者)©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 各バトルコンテンツでは、今年もそれぞれのカテゴリーで多くのドラマが繰り広げられた。その中でも特にこの大会にかける思いが強かったのが、今年ようやく初優勝を成し遂げたKIDS ALL STYLE 1ON1 「NINJA」のkotaro、そしてHOUSE 1ON1 「OPEN YOUR EYES」のKEINの2人。両者とも絶対に獲っておきたかったタイトルと話し、これまでの努力が実った瞬間を喜んだ。 POG (EVERYBODY’S UP!!優勝者)©︎SHIROFES.2026 / harugraphics また今回2大会ぶり2度目の優勝を果たしたのは、O-18 COLLEGE ALL STYLE 1ON1 「ROOKIE」のRingo WinbeeとLOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」のPOG。POGは前代未聞の2回の延長戦の末に勝利を勝ち取り、Ringo Winbeeは今大会が個人的に「修行」だったと形容するなど、再度タイトルを勝ち取ることが難しいバトルであり、またその先に得られたこの優勝がいかに価値があるものなのかを感じさせた。 B-Girl Yasmin (GAME優勝者)©︎SHIROFES.2026 / harugraphics また今回初開催となったHIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1 「HEROES」とO-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE 「GAME」の決勝は、新たな10年の歴史を刻む上で大きなマイルストーンとなった。HIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1「HEROES」では、近年のストリートダンスシーンで注目される素晴らしい才能を持った若手の成長株たちが出場。豪華なトップダンサーたちのジャッジによる日本最高峰のバトルの中で初代チャンピオンとなったのはSHIROFES.初参加のSENA POPPING。沖縄から参戦し初出場初優勝を達成した。O-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE 「GAME」では、神戸発のジャズセッションバンド「QUIET STORM KOBE」の生演奏の中でバトルが進行。ラウンドが進むごとに会場の熱気は増し、決勝ではダンサー・ジャッジ・バンド・MCたちが一緒くたになって楽しみ、もはやバトルというよりライブ会場のような盛り上がりのまま最高潮を迎え、誰が勝ってもおかしくない中、満場一致のジャッジでB-Girl Yasminが初代チャンピオンの座を勝ち取った。 SAMURAI決勝 - Poppin'C vs SHOW-GO©︎SHIROFES.2026 / Hama Show そして今年も唯一フォレストステージでのトーナメント開催となり、SHIROFES.2026のバトルコンテンツを締め括ったのがPOPPIN’ 1ON1 「SAMURAI」。FEMALEサイドとOPENサイドの各予選から勝ち上がってきた強豪ダンサー13名にゲストバトラー3名を加えた16名でGlobal Editionトーナメントが開催された。決勝へ駒を進めたのは昨年のチャンピオンであるSHOW-GOと、世界王者の経験を持つトップバトラーPoppin'C。長い親交がある二人だけにお互いの異なるスタイルにリスペクトを感じさせながらも、今年の王者の座を争った。どちらが勝ってもおかしくない接戦の末に軍配が上がったのはPoppin'C。見事昨年のチャンピオンを退けて優勝を果たした。 FINEPLAYでは今年も各ジャンルで見事優勝したダンサーたちへ大会直後にインタビューを敢行。それぞれのダンサーが語る今回の「SHIROFES.2026」を通して感じたことと、このイベントにかける思いを是非チェックしてもらいたい。 優勝者コメント WAACKIN’ 1ON1「MIYABI」優勝者 MANAKA MANAKA ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。優勝できてとても嬉しいですし、チームのみんなへのありがたい気持ちでいっぱいです。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回のバトルでは特に周りの温かさや、ワッキング特有の熱い盛り上がりを肌で感じることができました。バトルでは相手と競い合うものの、お互いをリスペクトし合って、お互いを持ち上げながら踊るこのダンスの在り方にものすごく感動しました。自分もその温かい姿勢をこれからも大切にしていきたいです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は年齢や性別に関係なく、ダンスと音楽が好きな人がたくさん集まる本当に素敵で大好きなイベントです! LOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」優勝者 POG POG ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。本当に心から楽しめましたし、優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです!SHIROFES.最高! ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?2年前優勝した時と同じように、やっぱりSHIROFES.という「フェス」ならではの良さと、観客の皆さんの空気感を全力で感じ取りながら踊ることができました。音楽と一緒に楽しむという感覚は、本当にこの場所だからこそ体感できる特別なものです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?自分自身、同じ東北の人間として、SHIROFES.がこのままどんどんブラッシュアップされていってほしいですし、国内外からどんどんみんなが集まるような、世界最高峰のイベントになっていってほしいと切に願います! HOUSE 1ON1「OPEN YOUR EYES」優勝者 KEIN KEIN ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。めちゃくちゃ嬉しいです。コロナ禍に出場し始めてからずっと出続けてきた中で、周りの仲間たちがどんどん先に優勝していっていたので、ようやく自分の番が来たなという感じでホッとしています。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回のバトルは全部おもしろくて、かつての自分の生徒やチームメイト、韓国の仲の良い先輩など、自分と馴染み深いメンバーとの対決が続いたのですが、バトルしたというよりは、お互いに会話するようにセッションを楽しめました。 一日を通してコンディションの変化もありましたが、「何かをやろう」とはせずに、毎回音楽に身を任せて、相手とコミュニケーションを取りながらバトルできたので、結果もついてきて良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?日本にダンスイベントはたくさんありますけど、本当の意味で「フェス」と言えるのはSHIROFES.だけだと思います。バトルやショーもありながら、パーティーみたいな空間で毎年楽しみにしているイベントの一つです。あとは優勝して嬉しいのが、景品が豪華なところ!仲間が優勝した時にスピーカーやマットレスをもらっているのを見て「いいな〜!」って羨ましく思っていたので、自分が優勝したら何がもらえるのかなと楽しみにしていました(笑) 今回はバトルだけではなく、ジャッジをしてショーケースも出て、フルコースで大変だったんですけど、誰よりも自分が楽しんでいた自信があります! HIP HOP 1ON1「DO OR DIE」優勝者 YU-SEI YU-SEI ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。色々なことを試しながら進んでいけたトーナメントでした。その中で自分のダンスにそれが噛み合う瞬間もあれば、逆に噛み合わない時もあり、その両方の感覚を経験できた非常に良い時間で、優勝できたことも嬉しかったです! ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回が初めてのSHIROFES.参戦でした。ただこの「DO OR DIE」というヒップホップの伝統的なバトルがあることはもちろん前から知っていましたし、それこそ「OSAKA GET DOWN」から繋がっている大会なので、地元・関西のみんなもチェックしている熱いバトルだと思っていました。また初めて参加する分、自分の中でもすごく気持ちが入っていましたし、ステージ上でいい気持ちの攻め合いができたのがすごく良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?自分も京都でダンスシーンをデカくしていくために、イベントを企画したり色々な活動をしているのですが、その大変さを知っている分、桁違いの規模で開催しているSHIROFES.にリスペクトがあります。何よりダンサーにフォーカスを当ててくれますし、これだけの人が一堂に集まる場所って他には絶対にないなと感じます。まさに全世代のダンサーやミュージックラバーたちの「大同窓会」のような空間で最高なイベントです!ただ、これからさらに進化していくと思うと本当に凄いですし、とにかく大好きな場所なので、これからも絶対に遊びに来たいと思います! BREAKIN’ 3ON3「ON THE BEAT」優勝者 Breakin’ Warriors 左からSHUMAX、幸之助、AOIの順©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。AOI:本当にめっちゃ嬉しいです!SHUMAX:とても最高ですし、世界で戦っているダンサーともバトルして勝てて嬉しかったです!幸之助:もちろん嬉しいですけど、嬉しいを超えて「びっくり」という気持ちです! ― バトルを振り返ってみて、できて良かったことはありますか?幸之助:今日作ったムーブなんですけど、AOIがヘッドスライディングで前に出てきたところに、両サイドから腕を掴んでベイブレードみたいに回転させる技を決められたことが良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?AOI:最高なイベントです!SHUMAX:優勝できたらめっちゃ気持ちいいイベントです!幸之助:SHIROFES.はお祭りでも大会でもある、楽しめるイベントです! ― 最後に今後の目標を聞かせてください!幸之助:このメンバーで成長していって、世界大会優勝できるように頑張っていきたいです! O-18 COLLEGE ALL STYLE 1ON1「ROOKIE」優勝者 Ringo Winbee Ringo Winbee ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。ここ弘前は個人的にすごく思い入れがある場所なので、この場所で、SHIROFES.で優勝できたことが本当に嬉しかったです。またこのような世界規模の大きな大会で、大学生向けのコンテンツを用意してくださったこともすごく感謝しています。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?正直に言うと、身体のコンディションや少し慣れない会場の環境から、自分にとっては「修行」と感じるような高い壁が心の中にあった感覚でした。ただその厳しい状況の中でも、毎回自分の踊りを修正しながら工夫して挑めたことが、今回出場して本当に良かったと思うところですし、ダンサーとしてまた一歩成長できたかなと感じています。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?小さい頃から参加しているイベントで年齢が上がった今、勝手ながら「ホームイベント」のように感じています!自分は神奈川出身なんですけど「りんご(Ringo)」という名前をレペゼンできる、本当に思い入れがある場所です。さらに年々この開放的な雰囲気が進化していますし、パーティー感がありながら何より世界レベルを肌で体感できる、この素晴らしい環境があることが本当にありがたいなと思います! KIDS ALL STYLE 1ON1「NINJA」 優勝者 kotaro kotaro ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。自分は青森・弘前でポップをやっているのですが、自分の地元から今までNINJAの優勝者が出ていなかったとのことなので、その一人になれて本当に嬉しいです。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?いつも以上にすごいジャッジの方々の前で披露する環境で、覚醒したダンスができたかなと思っています。SAMURAIや他のバトルにも出場していましたがNINJAで勝つことが人生の1つの目標でもあったので優勝できて嬉しいです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?人生で1回は獲りたい、自分の一生の称号になるようなバトルがあるイベントなので、だからこそ懸ける思いはめちゃくちゃありましたし、今日の優勝も踏まえて、これからもっと頑張っていけるなと思いました。これからは大人の部門でも同じステージに立って対等に戦えるように頑張ります! HIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1「HEROES」優勝者 SENA POPPING SENA POPPING ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。今年から新しく始まったHEROESで優勝して、初代チャンピオンになれて本当に嬉しいです! ありがとうございます! ― 大会一日を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?実は今回が初めての青森でした。SHIROFES.にはずっと前から挑戦したいと思っていたのですが、地元の沖縄からだと飛行機移動などもあってなかなか大変でした。でも今年やっと挑戦することができて、すべてのバトルを楽しく踊りきることができたので最高です! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?世界各地から人が集まる本当に国際的なイベントで昔からずっと動画で見ていました。コンテンツもすごく豊富ですし、人もみんな優しくて明るくて、めちゃくちゃ楽しいです!ずっと夢に見ていたバトルだったので、やっと挑戦できて良かったですし、これからももっと勝てるように挑戦し続けたいです!世界中で活躍できるように日々しっかりと鍛錬を重ねて、上を目指して挑戦していきます! ALL STYLE 2ON2「DEADLY DUO」優勝者 KYOKA & Poppin'C KYOKA & Poppin'C ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。Poppin'C:とにかく楽しめました!会場の雰囲気や音楽も最高でしたし、KYOKAとのデュオでバトルをするのは初めてでしたが、息の合った踊りができましたし、この瞬間を共有できて嬉しかったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?KYOKA:日本の中で本当にトップと言っていいぐらいすごく大きい「お祭り」で、国内外からダンサーが集まってバトルしたり、サイファーしたり、お酒飲んだり、みんなで色々なエクスチェンジができる場所です。他にはなかなかこういうイベントがないので、それが自分の母国である日本で開催されているというのは本当に自分にとってもありがたいことですし、今後もずっと参加し続けたいなと思っています! ALL STYLE CREW BATTLE「G-COAT」優勝者 POPPIN' riot 左からKO-KEN、MAITO、JOE、FUTA、REN©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。REN:去年G-COATに違うチームで出たのですが、予選落ちだったので今年優勝できて嬉しいです!MAITO:最年少で出場したんですけどすごく楽しかったです。でも未だに優勝したことが信じられないです! ― バトルを振り返ってみて、できて良かったことはありますか?FUTA:去年は別のチームで、自分がルーティンを失敗して足を引っ張っちゃったんですけど、今回はルーティンもしっかりできて、みんなで良い踊りができたのですごい良かったです。KO-KEN:1人が前で踊ってる時に、後ろのメンバーもみんなでわちゃわちゃして楽しんで応援できたのが良かったかなと思います!MAITO:みんなでフリを考えて踊って、ちゃんと成功できたのが楽しかったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?FUTA:日本で1番レベルが高いけど、日本で1番楽しいイベントです!REN:もし予選落ちしたり負けたりしても、うまい人のダンスを見られたり、いろんな勉強ができて、色々なダンサーと仲良くなれるイベントです! O-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE「GAME」優勝者 Yasmin Yasmin ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。私は兵庫育ちで、ダンスやB-Boyと関わり始めた頃から、今回のバトルで生演奏をしてくれた「QUIET STORM KOBE」のことを知っていました。小さい頃から彼らの演奏に合わせて踊ってきた思い出がある中、今回青森という土地でこういう形で踊ることができて本当に嬉しかったです。またサイファーも盛り上がって、みんなと一体感増し増しで踊れたので本当に楽しかったです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は「最高」です!4年くらい毎年来ているんですけど、この土地柄と開放感、そしてすぐ近くに美しい自然があるこの環境が素晴らしいです。自然の中を1人で散歩できるのんびりしたフリーな時間も作れるし、バトルにガッと集中してダンスを楽しめたり、他の色んな人のダンスを見て感動したり、お酒をいっぱい飲みながら語り合えたりと本当に最高です!このタイミングを毎年楽しみに生きているので、またぜひ呼んでください。絶対にまた来たいでーす! POPPIN’ 1ON1「SAMURAI」優勝者 Poppin'C Poppin'C ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。最高です。特に決勝で戦ったSHOW-GOはブラザーなので、今回も彼とバトルできたことが本当に嬉しいし、本当に本当に最高な決勝でした! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?僕はSHIROFES.初期の、バトルがSAMURAIだけだった頃から機会があるたびに参加させてもらっていますが、今回を通して改めてSHIROFES.が成長して大きなイベントになっていること、さらにダンサーのレベルもどんどん上がっているのを肌で感じているので、SHIROFES.がこのシーンで起こしている大きなムーブメントを見てとても嬉しく感じています。 SHIROFES. 2026 イベント概要 名称:SHIROFES.2026 日時:2026年9月4日(金) 17:00~20:30 2026年9月5日(土) 9:00~20:30 2026年9月6日(日) 9:00~20:30 会場:弘前公園 市民広場・市民会館 ほか(青森県弘前市大字下白銀町1) 入場:無料 ※一部有料エリアあり。コンテンツによっては別途参加費が必要。主催:一般社団法人Performing Arts Community(弘前市後援)
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doubledutchITADAKI 2026 スペシャルインタビュー!新アンバサダー・FLY DIGGERZが引き継ぐ熱量と、高校生たちの“瞬間の青春”に懸ける想い2026.09.05ダブルダッチに青春を懸ける高校生たちの最高峰の舞台「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2026」が2026年9月27日(日)に川崎ルフロンで開催される。これまでもFINEPLAYはメディアパートナーとして、ITADAKIが届けるダブルダッチシーンの熱量を、大会の様子はもちろんのこと様々なインタビューを通して最前線から伝えてきた。そんな中で、今年2026年、ITADAKIは6回目を迎えてさらなる進化を遂げる。今年のITADAKIで大きな注目を集めているのが、大会のオフィシャルアンバサダーの交代だ。これまで大会の顔としてシーンを牽引してきた「REG☆STYLE」からバトンを受け取り、新アンバサダーに就任したのは、世界大会2連覇の実績を誇るプロダブルダッチチーム「FLY DIGGERZ」。今回はFLY DIGGERZメンバーであるKSY、KENGO、AYUKA、K-SK、TO-MAの5名に独占インタビューを敢行。 新アンバサダーとしての決意、彼らが考えるダブルダッチの魅力、彼らにとってITADAKIとは、そして今大会を通して伝えたい「瞬間の青春」に懸ける熱い想いまでをじっくり語ってもらった。 「一歩先のジブンに飛び込め!」世界を魅了するプロダブルダッチチーム・FLY DIGGERZの挑戦 FLY DIGGERZ (左からK-SK、TAKAO、TO-MA、AYUKA、KSY、KENGOの順) ─ 本日はよろしくお願いします!まずは、改めてFLY DIGGERZというチームがどのような活動をされているのか、代表してKSYさんからご紹介をお願いできますでしょうか。 KSY: はい、よろしくお願いします!僕たちFLY DIGGERZは、2020年に結成したプロのダブルダッチチームです。おかげさまで世界大会を2連覇させていただき、現在は国内だけでなく海外のステージやイベント、SNS、そして教育現場など、本当に様々な形でダブルダッチやジャンプロープの魅力を届けさせてもらっています。またチームとして一番大切にしているのが、「Jump Into The Future(一歩先のジブンに跳びこめ)」というスローガンです。 これは僕たち自身が常に過去の自分の限界を超え、新しいことに挑戦し続ける姿を見せることで、それを見た人たちに「自分も一歩踏み出してみよう」「何かに挑戦してみよう」と思ってもらえるキッカケになりたい、という強い信念が込められています。 ─ 「一歩先のジブンに飛び込め」、とても力強い言葉ですね。最近は特にどういった活動に注力されているのでしょうか? KSY: 最近はSNS活動に注力していて、まだマイナースポーツであるダブルダッチやジャンプロープというものをより多くの人に知ってもらうために、TikTokやYouTubeのショート動画発信を中心に取り組んでいます。一方で、SNSのようなオンラインだけではなく、オフラインである「リアルな現場」にてダブルダッチを体感してもらうために、僕たちの地元でもある川崎市役所前で定期的に単独公演をさせていただいております。さらに最近では、ダブルダッチの枠を飛び越えた新たな挑戦として、自分たちの「歌声」で「Jump into the Future」というメッセージを届ける音楽活動も進めています。 FLY DIGGERZ ─ ダブルダッチの枠に収まらない、まさに「一歩先」を体現する活動ですね。そんなFLY DIGGERZの「強み」はどこにあると感じていますか? FLY DIGGERZ KSY KSY:メンバーひとりひとりの個性とキャラクターが異なり、それぞれの役割でシーンを支えている点ですね。 チーム内には、MCとして大会を盛り上げるメンバーもいれば、ジャッジとしてスキルを評価するメンバー、大会運営を裏から支えるメンバー、レッスンを通じて次世代のキッズたちを教育するメンバー、あるいはダブルダッチの枠を超えてアスリートとして活動するメンバーがいたりと多種多様です。全員がFLY DIGGERZの活動だけではなく、別の色を出して各々で活動していること。この多角的なパワーがFLY DIGGERZの一番の強みであり魅力だと思っています。 仲間なしではできないスポーツだからこそ生まれる友情——プロが語るダブルダッチの魅力 © ITADAKI ─ 長年シーンのトップを走り続けてきた皆さんですが、改めて「ダブルダッチの魅力」はどこにあると考えますか? KSY: 僕が思う一番の魅力は、2本のロープと、回し手2人、跳び手1人の最低3人がいれば年齢も性別も関係なく、どこでも一緒に楽しめることです。 そして「スポーツ」と「エンターテインメント」の両面を併せ持っている点も魅力です。ただ何より「絶対に仲間がいないと成立しないスポーツ」で、一人では何もできないからこそ、仲間が大事で、お互いが熱い思いを共有して同じ目標に向かって一緒に全力を注げる。これこそがダブルダッチの素晴らしさだと思います。 KENGO: 僕もKSYの言う通りだと思いますし、ダブルダッチを始めたばかりの頃は「誰もが主人公になれるところ」が魅力だなと思っていました。ただ15年近く続ける中で最近魅力的に感じているところは、「他人の人生を一緒に歩める」という点です。 チームであるからこそ、調子が良い時も悪い時もすべてをお互いに共有し、悪い時こそ一緒に寄り添って、どう乗り越えるかを真剣に考える。普段の生活では得られない、濃密な関係性を築けるのがダブルダッチの好きな部分ですね。 © ITADAKI AYUKA:二人が話してくれたことと被る部分もありますが、一人ではできないスポーツだからこそ、お互いに辛いことも悲しいことも全部言葉にして、コミュニケーションを重ねることでパフォーマンスの質がより深いものへと昇華されていくんです。 そういったチームのストーリーや人間味が表情やパフォーマンスから感じ取れるところは本当に面白い部分だなと感じます。 K-SK:みんなが話した通りですが、そのくらい「繊細なコミュニケーションスポーツ」なので、そういった経験を通して自分の成長にも繋がりますし、お互いのことを思いやりながら一緒に楽しめる。そして、その楽しそうな空間を観ているお客さんにも「素敵だな」と感じてもらえる。その一体感を感じる瞬間が、ダブルダッチをしていて何よりもハッピーな瞬間です。 TO-MA: 僕はもう20年近くダブルダッチをやっていますが、どうしてこのスポーツにこんなにも魅了され続けているのかと考えた時に、最近僕はシングルロープの競技もやっているのですが、このスポーツは良くも悪くも「自分だけで完結」するんですよね。 そんな中でダブルダッチに立ち返ると、自分だけでは完結しないからこそ、仲間の大切さを強く実感します。普段はちょっと恥ずかしくて言えていないですけど「いつもロープを回してくれてありがとう」という仲間への感謝の気持ちはいつも忘れていませんし、そういうことに気づかせてくれるところがダブルダッチの魅力だなと改めて感じています。 REG☆STYLEからのバトン。FLY DIGGERZにしかできない「エンタメ力」でITADAKIをネクストレベルへ引き上げる REG☆STYLEとFLY DIGGERZのメンバー ─ 今年から「ITADAKI」のアンバサダーの座が、皆さんの先輩でもある「REG☆STYLE」から引き継がれることになりました。この就任にあたって、心境の変化や意気込みはいかがでしょうか。 KSY:これまでアンバサダーを務めてきたREG☆STYLEのメンバーは、ITADAKIの立ち上げから深く関わってこられた中で、僕たちも立ち上げ当初からジャッジやMC、ショーケース出演という形でイベントを盛り上げるために長年関わらせていただき、その熱量を間近で感じ、たくさんのパワーをもらってきました。今回アンバサダーを引き継ぐにあたって、僕たちは「REG☆STYLEの代わりになろう」とは全く思っていません。もちろんREG☆STYLEや大会実行委員会の皆さんが築き上げてきた歴史や想いを胸に刻みつつ、僕たちは今まで培ってきた「FLY DIGGERZらしさ」を全面に出して、これまでとはまた違った角度から高校生たちと向き合ってITADAKIをもっと盛り上げていきたいと思っています。 ─ KENGOさんはREG☆STYLEにも所属しており、長年アンバサダーを務めて来られましたが、今回FLY DIGGERZとして関わることで気持ちに変化はありますか? KENGO:実は、僕の中でアンバサダーとしての気持ちに大きな変化はないです。REG☆STYLEの時も、今のFLY DIGGERZとしても「ダッチャーたちがこれまでの高校生活の中で積み上げてきた友情やスキルを、あの舞台で瞬間的な爆発力で魅せてほしい」という想いは一貫しています。 そのため、アンバサダーの役割としては、高校生たちの頑張りや青春を自分たちなりに噛み砕き、もっと色々な人に見てもらえるようにすることが主な仕事だと思っています。 FLY DIGGERZ KENGO © ITADAKI ただ、FLY DIGGERZだからこそできることもたくさんあります。僕たちの強みである「SNSでの発信力」や「独自のエンタメ力」をフル活用して大会を事前に盛り上げて、これまでダブルダッチに触れる機会のなかったジャンルの方々や、まだ届いていなかった人々に対しても、高校生たちの熱量や青春を届けていきたいと思っています。 ─ FLY DIGGERZの「エンタメ力」についてお話がありましたが、具体的にはどういった部分にこだわりがあるのでしょうか? FLY DIGGERZ KENGO:僕たちは毎年年末にドイツに渡り、1〜2ヶ月間にわたってサーカスでのパフォーマンスツアーを行っています。毎日毎日、言葉も通じない、年齢層もバラバラの観客の前に立ち、「どういう動きをどうやって見せれば、人が喜んで湧いてくれるのか」を必死に考えて追求し続けてきました。そういった経験から培われた「自分たちをどう伝えるか」に対する「エンタメ力」への客観的な視点とこだわりはどのチームよりも強い自負があります。 現在、ITADAKI 2026で披露するショーケースを新しく作っている真っ最中なのですが、「今回は誰が主役なのか」「何を伝えるべきか」を軸に考えながら、僕たちならではの見せ方やエッセンスをふんだんに詰め込んでいるところです。FLY DIGGERZのショーケースをぜひ楽しみにしていてほしいです! 「もし自分たちの高校時代にあったなら……」甲子園のように本気で目指せる羨ましい舞台 © ITADAKI ─「ITADAKI」は高校生にフォーカスした唯一無二のイベントですが、皆さんから見てどのように映っていますか? KENGO:この大会の魅力を「瞬間の青春」という言葉で表したいです。この舞台に立つ高校生たちは、ただ純粋にひたむきに、この一瞬のパフォーマンスのためだけに年月をかけた情熱を爆発させてぶつかってくる。その姿、その一瞬のキラキラした目や表情に触れられる感動的な瞬間を共有できるのがこのイベントの唯一無二の魅力だと思います。 また、演技後のマイクインタビューでは、チームへの感謝はもちろん、「お父さんお母さん、これまで支えてくれてありがとう」と素直に伝える選手も多いんです。その姿を見た時に、彼らの活動の背景にあるたくさんの支えが垣間見られるので「あぁ、これがITADAKIだよな」と毎年エモーショナルな気持ちにさせられますね。 AYUKA:本当にあの至近距離だからこそ、緊張感も、輝きも、メンバー同士のリアルな掛け合いもすべて生で伝わってきますよね。 他の多くの大会では、ライバル同士がピリピリした空気感で競い合うことが多いですが、ITADAKIは出場している高校生同士が恥も捨てて楽しむことを第一に全力でパフォーマンスしていて、裏では「めちゃくちゃよかったよ!」とお互いを称え合い、そこで新しい友情が自然発生的に生まれていくところが素晴らしいなと思っています。 KENGO:あとはダブルダッチ甲子園と言うだけあって、高校をフォーカスして「〜高校」とアナウンスしたりと高校生たちが自分たちごとにしやすい環境でもある中で、それ以外はガチガチに縛らず高校生たちに任せて「お前たちの青春ここでぶつけろ!」と、自由で伸び伸びパフォーマンスできる舞台を整えているところもITADAKIの魅力だなと感じます。 ─「もし自分たちの高校時代にITADAKIがあったら」と想像するとどのように感じますか? © ITADAKI K-SK:とにかく羨ましいですね。僕も高校生の頃から様々な大会に出てきましたが、当時は他サークルのチームのパフォーマンスをじっくり見たり、他のプレイヤーと話したりするような空間は本当に少なかったんです。でもITADAKIだと他チームのパフォーマンスもしっかり観られますし、階段の上から「イェー!」と登場する入場シーンや、演技が終わった後のマイクインタビューなど、各チームにしっかりフォーカスが当たり、自分たちの言葉で語る時間がたっぷりと確保されている。 チームひとつひとつの色や個性がよく見えるので、「あの子と友達になりたい!」と思えるような素晴らしいコミュニケーションの場になっているんです。もし自分が高校生の時にそんな場所があったら、もっと青春らしい濃い高校時代を過ごせただろうなと思うと羨ましさはありますね。 © ITADAKI KSY:僕やKENGO、AYUKAは大学生からダブルダッチを始めたので、高校時代は別の部活で全国大会を目指して練習漬けの日々を送っていました。もし高校生の時からダブルダッチをやっていてこの大会があったなら、「日本一を獲るためにどうするか」を真剣に考えて、青春を全て注ぎ込んで挑んでいたと思います。 TO-MA:僕も毎年ITADAKIに関わるたびに「本当にこの大会に出たかったな」という気持ちが溢れます。高校生だけの大会で、周りもみんな同世代。まさにダブルダッチの甲子園というこの特別な空間で日本一を目指せるなんて、これほどワクワクするチャンスはないですよね。 もし当時の僕がここにいたら、どうやったら勝てるのかを前のめりになってめちゃくちゃ戦略を練っていたと思いますし、一番にタイトルを取りに行きたい大会になっていたと思います。 ITADAKI 2026でのアップデートと、ジャッジとしての眼差し © ITADAKI ─ 2026年の「ITADAKI」は、どのような変化やアップデートがあるのでしょうか。 KSY: 最も大きな変化は審査項目の部分です。今年のITADAKIでは「スキルの高さ」だけではなく、「音楽性」「ビジュアル」「スター性」に強くフォーカスした審査基準へ変わりました。 これは、まさに高校生の「瞬間の青春」を最大限に評価し引き出すための設計です。また去年から開催している新競技「ICHINUKE」は個人的に楽しみにしています。競技としてはただ一抜けしていくだけなのですが、高校をレペゼンしながらどれだけ面白く魅せることができるのか注目ですね。去年も高校生ならではの自由でクリエイティブな発想がパワフルだったので今年も期待しています。 AYUKA:毎年人気の「1on1バトル」ですが、中学生以下を対象とした部門に今年から「小学生」も参加可能になりました。より早い段階から、高校生という憧れのお兄さんお姉さんの姿を間近に感じながら先輩の中学生を相手に挑戦できる環境が整ったのは、シーンの未来にとっても大きなアップデートだなと感じています。 ─ AYUKAさんは今回1on1バトルのジャッジとして参加されますが、選手たちに期待することはありますか? AYUKA:大人のトッププレイヤーも混ざる一般的なバトルとは異なり、高校生以下という同世代同士がぶつかり合う1on1バトルは非常に貴重な舞台です。年齢が近いからこそ、彼らにしかできないユニークなアピールや熱い表現が生まれやすいので、選手たちが全力で楽しんでパフォーマンスする姿を期待しています。 ─ 一方で、TO-MAさんは今回ショーケースのジャッジとして参加されますが、どういった視点に注目して審査をしたいと考えていますか? © ITADAKI TO-MA:やっぱり何よりも「本人が楽しんで、笑顔でパフォーマンスできているか」に注目してジャッジすると思います。自分たちがワクワクして楽しんでいなければ、観ているお客さんやジャッジをワクワクさせることはできませんから。「自分たちはなぜこの舞台に立って表現しているのか」を自分たちで理解し、「自分たちの意思」がパフォーマンスを通じてダイレクトに伝わってくるような、主体的で魂が込められた表現を見せてもらいたいですね。 「勝敗を超えた何か」を会場で。アンバサダーから選手たちと観客のみなさんへメッセージ FLY DIGGERZ ─ いよいよ大会が目前に迫ってきました。最後に出場する選手たち、そして当日の観戦を楽しみにしている皆さんへ向けて熱いメッセージをお願いします! AYUKA: 出場する選手のみんなには、思い残すことがないように全力で輝いて欲しいですし、 観に来てくださる皆さんには、その選手たちの今しか出せない「一瞬の輝き」を決して見逃さないでほしいです。会場で一緒に熱い瞬間を共有しましょう! KENGO: ITADAKIという場所には「勝敗を超えた、特別な何か」があると思っています。 それは観る人によって「友情」に見えたり、逆にシンプルに「勝敗」が見えたり、個人に焦点が当たって「一人の選手」が見えたりと様々だと思いますが、どれも正解だと僕は思います。 ぜひ現場の生でしか感じられないリアルな空気感の中で、自分にとっての特別な何かを直接受け取りに来て欲しいです! TO-MA: ITADAKIは高校生にフォーカスしたイベントですが、それを作り上げているのは選手だけではなく、MC、ジャッジ、運営メンバー、そして支えてくださるスポンサーの方々、全体が一体となって作り上げています。その上で出場するダッチャーのみんながやるべきことは、とにかく「心から楽しむこと」と「自分の満足できるパフォーマンスを出し切ること」です。それが会場全体を1つの青春の空間に包みこむことになるので!ダッチャーと観客全員が会場で一体となって、ぜひ最高の「青春」を共に創り上げましょう! © ITADAKI K-SK:このイベントを通じてコミュニケーションを取って何か一つでも持ち帰って欲しいです。それは一人友達を作ることだったり、一人カッコいい選手を見つけることかもしれませんが、色々な形で素晴らしい繋がりを得られるのがこのITADAKIです。また特に観客の方は、高校生たちのパフォーマンスを通じて「自分の青春時代」を思い出すような、心のワクワク感を持って帰ってもらえたら嬉しいです。ぜひ皆さん、ITADAKIを思いっきり「イタダイちゃって」ください!(笑) KSY: 近年の高校生ダッチャーのレベルは、僕たちの時代とは比べものにならないほど進化しています。でも、だからこそ技術の追求だけでなく、まずは「自分の隣にいる、替えの効かない大切な仲間」を何よりも大事にしてほしいです。また高校時代という今しかないこの瞬間を大事に、選手のみんなは仲間とこれまで積み上げてきた全ての想いと熱量を、舞台に思いきりぶつけて表現してください。 そして観覧される大人の皆さんにとっては、高校生たちが人生をかけて挑む、ひたむきな熱量を生で感じることで、もう一度自分自身の青春や情熱を取り戻せる素晴らしい1日になるはずです。 ぜひ、川崎ルフロンで彼らの「瞬間の青春」を観て欲しいです!会場でお待ちしています! FLY DIGGERZ プロフィール FLY DIGGERZ 2020年結成。世界大会2連覇を誇る、プロダブルダッチチーム。 「Jump Into The Future(一歩先のジブンに跳びこめ)」を掲げ、高度なスキルと緻密に計算されたエンターテインメント性を武器に、国内外のイベントやステージで活躍。 SNSを活用した革新的な動画発信や、川崎市役所前での単独公演など、ダブルダッチシーンの枠を超えて新たなストリートカルチャーの可能性を切り拓き続けている。 2026年より満を持して『ITADAKI ダブルダッチ甲子園』の公式アンバサダーに就任。 開催概要 イベント名:ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2026日時:2026年9月27日(日)会場:川崎ルフロン主催:ITADAKI 実行委員会共催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL 実行委員会、川崎市主管:有限会社OVER THUMPZ、株式会社KOERU / スキルハック後援:一般財団法人日本ジャンプロープ連合協力:川崎ルフロン、日本学生ダブルダッチ連盟メディアパートナー:FINEPLAY






