素晴らしいコンディションの中開催されたThe Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASH

2024.09.28
Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo
text by 水野 亜彩子 / Asako Mizuno,写真提供:The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo

9月17日から9月21日まで宮崎県日向市お倉ヶ浜でWorld Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASが開催された。

今回のThe Open Surfing Miyazaki Seriesは、先日9月11日から9月14日まで宮崎県木崎浜海岸で行われたIBK宮崎プロから3日空いて行われたIBK日向プロと2戦続けて行われた。
すぐに試合が行われることで試合の感覚を忘れずに次戦へ繋げることが可能となり、好調の選手は良い感覚をそのまま活かし挑むことができ、前戦で良い結果が望めなかった選手もすぐに調整し、新たに挑戦できる最高の条件となる。

試合期間中の波の状況は台風の影響もあり、クローズアウトすることも懸念されていたが、クローズアウトすることなく常に頭前後の波があり選手は最高のコンディションで試合が出来ることに胸が高鳴っていた。

ウィメンズプロジュニアの優勝は池田未来

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ウィメンズプロジュニアの決勝は、池田未来、松岡亜音、中塩佳那、佐藤季の4名。佐藤季以外の選手は前回のIBK宮崎プロと同じメンバーでの決勝。

試合時間は30分。スローな立ち上がりで序盤4位だった池田未来がヒートハイエストのスコアとなる6ポイントを出し1位へ。他の選手は5ポイント代を出すもバックアップとなる1本足りない。最後に5.6ポイントを出しバックアップを揃え、トータルスコア11.6ポイントとして池田未来が優勝を果たした。
今回、優勝したことで池田未来がプロジュニアアジアリージョナルのトップに躍り出た。

メンズプロジュニアの優勝は2連勝となったBronson Meydi

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メンズプロジュニアの決勝は前回のIBK宮崎プロ メンズプロジュニアで優勝したインドネシアから出場したBronson Meydi、岩見天獅、渡邉壱孔、足立海世の4名での戦い。

Bronson Meydiは今大会でもハイレベルなエアー技でスコアを重ねていたが、決勝でも変わらずエアーリバースを決めてくる。6.6ポイントと6ポイントを揃えトータルスコアを12.6ポイントとし1位のポジションに。他の日本人選手も果敢に攻め、2本揃えトータルスコアを10ポイント以上にするも逆転に必要なスコアに届かず、Bronson Meydiが2週連続で優勝を果たした。

ウィメンズQS3000は都築虹帆が2連勝

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ウィメンズQS3000の決勝は都築虹帆と脇田紗良のマッチアップ。

波数が少なく、試合時間は30分の中でポテンシャルの波を見つけるのは精神的な強さも必要となるコンディション。
脇田紗良がリズム良く波に乗り1本目、2本目で3ポイント代をまとめる。
プライオリティーを持ったことにより序盤は良い波を待つ状況となった都築虹帆が2本目に5ポイント、4本目には6.65ポイントをスコアしトータルスコアを11.65ポイントとしリードする。
脇田紗良は逆転に必要なスコアが7.9ポイントとなり、そのスコアが出せる波を待つもタイムアップ。

惜しくも2位となった脇田紗良は今回メンタルコーチと帯同しており、インタビュー中も「とにかく楽しむ」と今大会を通して常に楽しみながら試合を進めていたのが印象的だった。

そして2戦共に波のサイズがある中でも、異なったブレイクをするコンディション、そして自分の試合中の波の状況に常に合わせていく安定感を見せた都築虹帆がIBK宮崎プロに続き2連勝となった。

メンズQS3000は田中大貴がQS初優勝

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メンズQS3000の決勝は田中大貴と足立海世の戦いに。
1本目に6.25ポイントをスコアし2本目にも4ポイントをスコアする。
足立海世はプロジュニアも出場していたこともあり、試合を重ねるごとに会場のお倉ヶ浜の波の状況に合ってきていた選手の1人。会場となる海を大きく使い、ポジショニングを移動しながら決勝戦を進めていく。
中盤に4.9ポイント、5ポイントとスコアを伸ばしていくもここでタイムアップ。田中大貴が子供の頃、よく練習で訪れた思い出の地で嬉しいQS初優勝を飾った。

ここからのQSの舞台は海外へ

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QSシリーズは、Whitebuffalo OMAEZAKI PROから始まり、The Open Surfing Miyazaki Series IBK宮崎プロ、IBK日向プロと3週連続で開催された怒涛の9月。
ハードスケジュールではあるが、日本でQS3000のグレードの大会が開催されることの有り難さを選手も語っていた。
ここからQSは海外へと場所を移し、10月26日から11月4日までフィリピン シャルガオで行われるQS5000 siargao International Surfing Cup、11月9日から11月16日まで台湾で開催予定QS5000Taiwan Open of surfing、12月10日から12月17日まで中国海南島で開催予定のQS5000International Hainan Surfing Openと続く。
来シーズンのCSへの切符の道のりはまだ長いが、各選手が少しでも納得いく結果で残りのシーズンも進んでいってほしい。

ウィメンズプロジュニア結果

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1位 池田未来(JPN)
2位 松岡亜音(JPN)
3位 中塩佳那(JPN)
4位 佐藤季(JPN)

メンズプロジュニア結果

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1位 ブロンソン・メイディ(IDN)
2位 岩見天獅(JPN)
3位 渡邉壱孔(JPN)
4位 足立海世(JPN)

ウィメンズQS3000結果

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1位 都築虹帆(JPN )
2位 脇田紗良(JPN)
3位 都筑有夢路(JPN) 松岡亜音(JPN)

メンズQS3000結果

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1位 田中大貴(JPN )
2位 足立海世(JPN)
3位 小濃来波(JPN) 渡邉壱孔(JPN)

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