QS6,000 地元 稲葉玲王 3位、QS1,000 都筑有夢路 優勝!「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN 2019」

2019.05.04

2019年4月29日から5月5日にかけての7日間、2020年の東京オリンピック公式試合会場にもなっている千葉県一宮町・釣ヶ崎海岸において世界のサーフィン・プロツアー「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN 2019」(以下「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」)が行われた。

Nat Young(写真左)、都筑有夢路(写真右)photo by tabasa

WSLクオリファイシリーズの「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」ではメンズ「QS6,000」とウィメンズ「QS1,000」とが行われ、世界各国からトップサーファーが集まり、その技量を競いあった。「QS6,000」ではNat Young(アメリカ)が優勝。日本勢では地元一宮出身のプロサーファー、稲葉玲王(いなば・れお)が3位、同じく一宮出身の大原洋人(おおはら・ひろと)がベスト8入りを果した。

Nat Young photo by tabasa

「QS1,000」では、都筑有夢路(つづき・あむろ)が優勝を果たし、宮坂麻衣子が準優勝という結果となった。

都筑有夢路 photo by tabasa

宮坂麻衣子 photo by tabasa

地元出身のサーファーが活躍

クォーターファイナルへは、日本勢は稲葉玲王と大原洋人進出。稲葉はCam Richard との対戦において、序盤から圧倒的な実力で高得点を記録する。しかしRichardも負けじと高得点を叩き出し稲葉を追い抜く。コンディションもあり決して優しいとは言い難い波を実力で乗りこなす両名に観戦に駆けつけた地元の観客は惜しみない拍手と歓声を送った。終盤で稲葉はさらなる高得点を挙げ逆転。Richardに勝利し、浜辺へ戻る地元のスーパーヒーロー・稲葉のもとには多くの人がそのライディングを賞賛するために集まってきた。

稲葉玲王 photo by tabasa

一方で大原洋人はJake Marshallと対戦。なかなかいい波が来ず、苦戦を強いられる。Marshallの優勢で試合は進み、終盤で逆転の可能性は遺されたものの、波に乗り切れず時間切れ。惜しくもセミファイナルでの敗退となった。陸に戻りファンと記念撮影をして回る姿からは、彼の地元に対する愛情と、地元からの厚い信頼が見て取れた。

大原洋人 photo by tabasa

セミファイナルに進出した稲葉は今回優勝の元CT選手、Youngと対戦。お互いに高得点を重ねていくが、さすがは元CT選手、巧みな試合さばきでリードを守り、12.60ポイントで12.44ポイントの稲葉に勝利。稲葉はセミファイナルで敗れたものの、3位タイ。好成績を収めた。

GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN 2019結果

QS6,000結果

写真左からNat Young、
Evan Geiselman、Jake Marshall、稲葉玲王、馬渕昌也・一宮町長

優勝:Nat Young
準優勝:Evan Geiselman(アメリカ)
3位:Jake Marshall(アメリカ)
3位:稲葉玲王

QS1,000結果

写真左から優勝:都筑有夢路、宮坂麻衣子、松田詩野、前田マヒナ、馬渕昌也・一宮町長

優勝:都筑有夢路
準優勝:宮坂麻衣子
3位:前田マヒナ
3位:松田詩野

日本人選手コメント

稲葉玲王

稲葉玲王 photo by tabasa

今回の大会は絶対優勝したかったので悔しいです。地元の方々の応援のおかげで昨年よりも良い成績を残すことができました。ボードやトレーニングを見直して1年間試行錯誤してきたことが結果につながったと思います。まずはジャパンオープンで優勝して、今年は絶対にCTに入ります。

大原洋人

大原洋人 photo by tabasa

これまでは緊張で実力を発揮することができなかったのですが、今回はコンディションに左右されることなく落ち着いてライドすることができたと思います。オリンピックへ向けて選手だけでなく、様々な方の中でサーフィンに対する期待が高まっていると感じています。自分も皆さんの応援のおかげで楽しくサーフィンができました。オリンピックへももちろん出場したいですが、CTに出場できる実力があればオリンピックへも必然的に出場できると考えているので、まずはCT出場のためにジャパンオープンでの優勝を狙っていきたいです。

都筑有夢路

都筑有夢路 photo by tabasa

今まで勝てなくて悔しい思いをしていましたが、今回は自分のサーフィンをすることができました。序盤は波がわからず苦労しましたが、後半でリズムをつかむことができたので、次に繋がる結果が得られたと思います。今後はできるだけ早くCTへの出場を目指し、今年に関してはQS10,000に出場することができるように来月の南アフリカQS3,000、アメリカQS6,000で結果を残せるように頑張ります。

宮坂麻衣子

宮坂麻衣子 photo by tabasa

波選び、ヒートの進め方を今後もっと練習する必要があると痛感しました。余裕を持った試合運びができるように一発目に比重を置いた攻め方を心がけていましたが、その理想が崩れた際の対応力が足りていなかったように思います。結果としては良い順位に入ることができましたが、課題も残る大会でした。

THE MOMENTS of GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN2019

photo by tabasa

photo by tabasa

photo by tabasa

photo by tabasa

photo by tabasa

photo by tabasa

photo by tabasa

Baron Mamiya photo by tabasa

Caleb Tancred photo by shuji izumo

Liam O’Brien photo by shuji izumo

松田詩野 photo by tabasa

Cam Richards photo by tabasa

Connor O’Leary photo by tabasa

大原洋人 photo by shuji izumo

稲葉玲王 photo by shuji izumo

稲葉玲王 photo by tabasa

都筑有夢路 photo by tabasa

稲葉玲王 photo by tabasa

GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPENとは

2019年の「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN」は、メンズの「QS6,000」とウィメンズの「QS1,000」が同時に開催される。試合会場となる一宮町は、2020年の東京オリンピックの公式試合会場でもあり、今年で4回目となる「GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN2019」には世界各国からトップレベルのサーファーが参加することが見込まれている。メンズの「QS6,000」は極めてグレードの高い大会であり、2017 年においてはQSシリーズ全60戦のうち、全世界でわずか6戦のみ (オーストラリア(2戦)、ブラジル、ポルトガル、スペイン、千葉県一宮町)開催が認められた貴重な大会となっている。

開催概要

大会名:GOTCHA ICHINOMIYA CHIBA OPEN2019
日時:4月29日(月・祝)から5月5日(日・祝)
会場:釣ヶ崎海岸
入場料:無料
主催:World Surf League Asia(運営 World Surf League Japan)

文・金子修平

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