14 件
オーシャンズ
-
cultureステイヤングな40代のシュプリーム着こなし3選。小物やパンツで取り入れると上手くいく!2025.08.23
-
culture夏の定番「Tシャツ×リーバイス」。街のお洒落賢人たちから学ぶ、カッコ良く見せるコツ2025.08.22
-
culture青い「ヴァンズ」こそ夏の至高品!それ以外のアイテムはシンプルで。好例をスナップ!2025.08.03
-
culture夏も人気絶好調な“カーキ”のパンツ。爽やかに取り入れた洒落た大人たち3名をスナップで2025.07.28
-
culture“色ありニューバランス”で夏の装いを華やかに!“脱・無難”に成功した洒落者たちをスナップ2025.06.28
-
culture大人たちの“キャップコーデ”3選を「ニューエラ以外」で厳選!子供っぽく見えない秘訣は……2025.06.27
-
surf海な名店に集まる“潮っぽい大人”の正解コーデ5例。訪れたのは福岡の人気店「SPC」2025.06.23
-
culture「白いエア フォース1」アメカジからきれいめまでハマる万能性を実証2025.06.14
-
culture街角人気、上昇中!「アノラックジャケット」大人の着こなし方をスナップで解説2025.05.18
-
others野村訓市も太鼓判な「ディッキーズ+ヴァンズ」。洒落者は“ワンツーコーデ”でまとめていた2025.04.01
SPECIAL EDITION
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
おすすめのイベント
イベントスケジュール
●今日 ○イベント開催日
編集部おすすめ記事
-
others幕張メッセが熱狂の渦に!「X Games Chiba 2026」Moto X&豪華コンテンツレポート2026.07.092026年7月4日(土)・5日(日)の2日間、千葉・幕張メッセにて世界最高峰のアクションスポーツ国際競技大会「X Games Chiba 2026」が開催された。今大会からアクションスポーツ史上初となるチーム制リーグ「X Games League(XGL)」がスタートし、「XCロサンゼルス」「XCニューヨーク」「XCサンパウロ」「XC東京」という4都市を象徴する4チームが、個人成績とは別に賞金総額50万ドルと初代王者の座を懸けて激突する新時代の幕開けとなった。 大会初日には恒例の花形コンテンツ「Moto X(フリースタイルモトクロス)・ベストトリック」が行われ、世界トップライダーたちによる接戦の末、ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)が金メダルを獲得。会場を沸かせたのは競技だけではなく、大会2日目には人気アーティスト「ちゃんみな」が登場し大盛り上がりを見せたほか、音楽ライブ直前にはBMXフラットランド界トップの内野洋平・佐々木元による特別パフォーマンス、FLAKE CUPと連携したBMX・スケートボード体験会ブースなど、スポーツと音楽・カルチャーが融合するX Gamesならではのフェスティバル体験が2日間にわたり展開された。本記事ではMoto Xの熱戦と、会場を彩った豪華コンテンツの数々をまとめて紹介する。 Moto X・ベストトリックはロブ・アデルバーグが接戦を制覇 大会初日に行われたMoto X・ベストトリックは、世界トップライダーたちがそれぞれの大技をぶつけ合う一戦となった。 ロブ・アデルバーグ ©Jason Halayko / X Games 優勝を飾ったのはロブ・アデルバーグ(オーストラリア)。「ポーティエア・フロントフリップ」を決め切り、97.00ptをマークして頂点に立った。数々の大会でX Gamesの歴史を塗り替えてきた実績の持ち主だが、今大会もその強さを証明する形となった。 ホセ・カノサ ©Jason Halayko / X Games 準優勝はホセ・カノサ(スペイン)。「レイジーボーイ・フロントフリップ to ノーフッター」という大技をメイクし、96.00ptをマーク。アデルバーグにわずか1.00pt差まで迫る見事なライディングで銀メダルを獲得した。 ベン・リチャーズ ©Jason Halayko / X Games 3位はベン・リチャーズ(オーストラリア)。「バックフリップ・ボディバリアル to ダブルグラブ」を決め切り、93.33ptで表彰台入り。上位2名に食らいつく安定したライディングを見せた。 大会結果 ©Jason Halayko / X Games 【Moto X・ベストトリック】 1位:ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)[97.00pt]2位:ホセ・カノサ(スペイン)[96.00pt]3位:ベン・リチャーズ(オーストラリア)[93.33pt] 音楽ライブ&DJタイムが競技会場をひとつのライブ空間に 観客は大いに歓声を挙げており、朝早くから競技が始まってからもその盛り上がりを保ったまま、むしろここから盛り上がっていくような熱気を終始感じることができた。2日目には人気アーティスト「ちゃんみな」の登場で会場は大盛り上がりを見せた。 DJタイムには、イベント中ずっと会場を回し続けていたDJ Mar Skiが登場。誰もが知っているようなポップな曲から、競技中のシリアスな雰囲気に合わせた、バトルのような選曲まで、会場の空気を的確に読んだ極上のセレクトと、スキルフルなスクラッチがアクセントとなり、現場ならではの最高のMixを楽しむことができた。 ©Hikaru Funyu / X Games 会場の照明演出にも触れておきたい。競技本番が始まる直前、あえて会場を少し暗転させ、期待感を煽るような演出が施されるなど、セクションの規模感はもちろん、こうした細部の演出まで含めて「X Games」というイベントそのもののクオリティの高さが際立っていた。 FLAKE CUPと連携したBMX・スケートボード体験会ブースに親子連れが殺到 会場にはFLAKE CUPと連携して設置された体験会ブースも登場し、BMX・スケートボードの体験会が実施された。 今年はプロスケーターの上田豪氏がMCで登場。 競技の魅力に魅せられた子供たちが積極的に参加し、ブースは終始人が途切れることのない盛り上がりを見せた。 ©Yoshio Yoshida / X Games 競技にじかに触れてみることで大会観戦への理解度が深まり、より一層楽しめるようになるはずだ。子供、大人関係なく、ぜひ一度体感してみてほしいコンテンツだった。 BMXフラットランド界トップ2人による特別パフォーマンスが音楽ライブ前を彩る DAY2の音楽ライブ前には、BMXフラットランドのスペシャルパフォーマンスが実施された。登場したのは、日本を代表するBMXフラットランドライダーの内野洋平(X Games Osaka 2025優勝)と佐々木元(X Games Osaka 2025準優勝)。MCにはおなじみのISSYが参戦。世界大会で数々の実績を誇る2人が、高度なバランス感覚と卓越したテクニックを駆使した迫力のパフォーマンスを披露した。 BMXフラットランド界トップの2人が繰り出す圧巻のショーケースは、BMXフラットランドの魅力を存分に表現するステージとなった。 現代アーティスト・山口歴によるライブペインティングが会場に登場 ©Hikaru Funyu / X Games 会場では、現代アーティスト・山口歴(Meguru Yamaguchi)によるライブペインティングも実施された。1984年東京都生まれの山口は、「筆跡(ブラシストローク)」そのものを立体作品へと昇華させる独創的な表現で国際的な評価を獲得しているアーティスト。 ©Yoshio Yoshida / X Games 山口は、国内大会のアートワークを初開催から5年連続で担当している。世界最高峰のアクションスポーツと、目の前で作品が生まれていくアートのエネルギーが同じ空間で共存する。競技の合間にライブペインティングエリアをのぞいてみると、会場でしか見られない特別な光景に出会えるのもX Gamesならではの魅力だ。 フードエリアはモスバーガー、千葉ブラックバーガーなど人気キッチンカーが集結 ©Hikaru Funyu / X Games Moto X会場横のフードエリアには、モスバーガーや千葉ブラックバーガーをはじめとする多くのキッチンカーが出店。観戦のおともに最適なフード・ドリンクが提供され、観客の休憩スポットとしても機能していた。 物販エリアにはXGL各チームグッズも登場 ©Hikaru Funyu / X Games MUSIC STAGE横の物販エリアではX Gamesグッズが販売されたほか、今回から始まった「X Games League(XGL)」の各チームグッズも並んだ。推しのチームグッズを手に入れ、応援する観客の姿もちらほらと見られ、個人戦だけでなくチーム単位でも会場を盛り上げる新たな楽しみ方が生まれていた。 ©Yoshio Yoshida / X Games これまでスケーター、ライダーたちの目指す最高の舞台として年々規模を拡大しながら実施されてきたX Games。今年からX Games Leagueという新フォーマットが導入されたことで、観客の楽しみ方がより広がった。そして観客だけでなく、チームメイトを応援する姿、チームを背負って戦う姿など、選手たちにもこれまでにない一体感が生まれていた。 ©Jason Halayko / X Games サクラメント、千葉、そして最終戦はニューオリンズ。初のリーグ戦制覇という栄光を手にするのはどのチームになるのか。今後のX Gamesからも目が離せない。 大会概要 大会名称:X Games Chiba 2026(エックスゲームズ千葉2026)開催期間:2026年7月3日(金)公式練習・記者会見日2026年7月4日(土)開場9:00/開始9:30〜終了21:002026年7月5日(日)開場9:00/開始9:15〜終了19:00※金曜は公式練習日のため関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。一般入場は土曜・日曜の2日間。 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)実施競技:3競技15種目(スケートボード10種目、BMX4種目、Moto X 1種目)出場選手:世界17ヵ国・77名新形式:X Games League(XGL)第2戦(第1戦:米国サクラメント、第3戦:米国ニューオーリンズ) 主催:X Games Japan 組織委員会主管:千葉市 共催:公益財団法人 千葉市スポーツ協会後援:一般社団法人ワールドスケートジャパン、一般社団法人日本スケートボーディング連盟、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会、一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECT、J-WAVE(81.3FM)、読売新聞社 Global Partners:MoonPay、Stake協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、モスフードサービス、自重堂協力:X Games Japan 千葉後援会、FLAKE CUP、プレミアムウォーター、モトクロスインターナショナル
-
bmx絶対王者と新王者、そして国内初開催の女子BMXパーク。歴史が動いた2日間「X Games Chiba 2026」2026.07.072026年7月4日(土)・5日(日)の2日間、千葉・幕張メッセにて世界最高峰のアクションスポーツ国際競技大会「X Games Chiba 2026」が開催された。今大会からアクションスポーツ史上初となるチーム制リーグ「X Games League(XGL)」がスタートし、「XCロサンゼルス」「XCニューヨーク」「XCサンパウロ」「XC東京」という4都市を象徴する4チームが、個人成績とは別に賞金総額50万ドルと初代王者の座を懸けて激突する新時代の幕開けとなった。 ©Hikaru Funyu / X Games BMX競技からは、男子ストリート、男子パーク、男子パーク・ベストトリック、そして国内大会史上初となる女子パークの計4種目を実施。絶対王者ギャレット・レイノルズの貫禄の優勝、XGL開幕戦の米国サクラメント大会から勢いそのままに2連覇を果たした小澤美晴、そして世界初トリックが連発したパーク種目の熾烈な争いなど、この2日間だけでいくつもの歴史が刻まれる大会となった。 本記事ではBMX各種目のハイライトをまとめて紹介する。 男子BMXストリートはギャレット・レイノルズが貫禄の優勝。最年少・早田颯助も存在感を発揮 ギャレット・レイノルズ ©Jason Halayko / X Games 今大会の男子BMXストリートは、BMXストリート界において通算16個の金メダルを誇る絶対王者ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国 / XCサンパウロ)が優勝を飾った。2本目のランで94.00ptをマーク。「360バースピン」などの高難易度トリックをいとも簡単にコンボへとつなげてしまうそのライディングは、まさに絶対王者の風格そのものだった。 ジョーダン・ゴドウィン ©Hikaru Funyu / X Games 準優勝はジョーダン・ゴドウィン(イギリス)。豊富なレールトリックを難なくこなしフルメイクでランをまとめた。特筆すべきは、トリック後のランディングをことごとく「180アウト」でつなげてしまうスタイルで、フローの隅々までこだわり抜かれたライディングが際立った一本だった。 デボン・スマイリー ©Jason Halayko / X Games 3位はデボン・スマイリー(アメリカ合衆国)。「バースピン to マニュアル to スミスグラインド」という大技をメイクすると、その後も流れを切らさずフルメイクでまとめ上げ、表彰台の座を掴んだ。 そして触れておきたいのが、日本人最年少で出場した早田颯助(15歳・兵庫)のライディングだ。2024年の千葉大会で当時14歳としてBMXストリート史上最年少出場記録を樹立した早田は、今大会も存在感のあるライディングを披露。確実に日本のこれからを背負っていける実力を見せてくれた。 女子BMXパークは国内大会史上初開催。小澤美晴がサクラメントに続く2連覇を達成 今大会最大のトピックのひとつが、国内大会では史上初開催となった女子BMXパークだ。歴史的な一戦とあって、誰が最初の優勝者に名を刻むのかが大きな注目を集めた。 小澤美晴 ©Jason Halayko / X Games 見事に金メダルを獲得したのは、XGL開幕戦の米国サクラメント大会に続き、千葉でも頂点に立った小澤美晴(16歳・岐阜 / XC東京)。1本目で90pt、2本目で91ptと着実にスコアを伸ばすと、迎えた3本目では「バックフリップテールウィップ」「360テールウィップ」「ダブルバースピン」など、それまでよりもさらにアップデートされたトリックをランに組み込み、93.33ptをマーク。僅差でハナ・ロバーツを上回り、見事2連覇を成し遂げた。なお今シーズンからX Gamesデビューを果たした小澤の2大会連続は女子BMXパークの歴史を刻む前代未聞の快挙となった。 ハナ・ロバーツ ©Jason Halayko / X Games 2位はハナ・ロバーツ(アメリカ合衆国 / XCニューヨーク)。2本目のランで「フレア」や「バックフリップバースピン」といった高難度トリックを難なくこなし、1本目からのバリエーションの豊富さも見せつける完璧なランで93ptをマーク。小澤との直接対決を最後まで演じた。 キム・レア・ミュラー ©Jason Halayko / X Games 3位はキム・レア・ミュラー(ドイツ)。表彰台に上がった3名は、ランの中に組み込まれたトリックの多さ、フローのスムーズさ、そしてトリックの難易度のすべてにおいて頭ひとつ抜けた内容で、特にロバーツと小澤は一つのトリックに複数の要素を組み込む構成力が際立っていた。 表彰台には届かなかったものの、東京五輪銅メダリストのニキタ・デュカロズ(スイス)やパリ五輪銀メダリストのペリス・ベネガス(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)も奮闘。「540」にトライしたり、片手でハンドルを切る「ワンハンドX-UP」というスタイルの光るトリックを披露するなど、それぞれが確かな違いを見せつけた。国内初開催にして非常にハイレベルな戦いとなったことは、今後の女子BMXパーク人気を占う上でも大きな意味を持つだろう。 男子BMXパークは大混戦を制してマーカス・クリストファーが優勝。中村輪夢は世界初トリックで会場を沸かせる マーカス・クリストファー ©Jason Halayko / X Games 前回の「X Games Osaka 2025」で悲願の初優勝を果たした中村輪夢(日本 / XC東京)、東京五輪金メダリストのローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク)、そしてパリ五輪金メダリストのホセ・トーレス(アルゼンチン)とタレントぞろいの布陣となった男子BMXパーク。優勝の行方が最後まで読めない大混戦となった。 ローガン・マーティン ©Hikaru Funyu / X Games 1本目から中村輪夢、マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)、ローガン・マーティンが高得点をマーク。2本目はそのスコアを超えるべく各選手のトリックレベルがさらに引き上げられる展開に。 キーラン・ライリー(イギリス)とマーカス・クリストファーが最高難易度のトリック「ダブルフレア」を組み込んだランをフルメイクし、一気に会場のボルテージを引き上げた。ジャスティン・ダウェル(アメリカ合衆国)の「フロントフリップ」や、中村輪夢による世界初メイクのトリックへの挑戦も続いた。 中村輪夢 ©Hikaru Funyu / X Games そして迎えた注目の3本目、中村輪夢が「540クアッドバースピン」を世界初メイク。ジャスティン・ダウェルも「アリーウープ」からの「540バックフリップ・フレア」という大技をメイクしたが、惜しくも中村のスコアには届かなかった。ローガン・マーティンはラストランで、もはや基礎トリックのようにさまざまなアレンジを加えた「フレア」を披露。逆軸へ向かうフレアには会場がどよめき、91.00ptをマークした。 マーカス・クリストファー ©Hikaru Funyu / X Games 最終的には、1本目に記録した93.00ptを最後まで守り切ったマーカス・クリストファーが優勝。ローガン・マーティンが91.00ptで準優勝となり、そして世界初の「540クアッドバースピン」を引っさげた中村輪夢が89.00ptで見事3位に食い込んだ。最後まで目が離せない大接戦を制する結果となった。 BMXパーク・ベストトリックは世界初トリックの応酬に。マイク・バーガが金メダルを獲得 世界初のトリックがいくつも飛び出す、まさに世界最高峰の戦いとなったのがBMXパーク・ベストトリックだ。序盤にトップへ躍り出たのはブライス・トライオン(アメリカ合衆国)。「540フレア」を完璧にメイクし、序盤からハイレベルな展開になることを予感させた。 マイク・バーガ ©Jason Halayko / X Games 次いで大技を決めて会場をロックしたのは、マイク・バーガ(カナダ)。「ディケイド900」を世界初メイクし、一気に流れを引き寄せた。自転車を固定してライダー自身がハンドルを軸に空中で1回転する「ディケイド」に、さらに車体と体で2回転半(900度)のスピンを組み合わせた超高難度の複合技。 ローガン・マーティン ©Hikaru Funyu / X Games 続いてトリックを更新してきたのはローガン・マーティン。「540ダブルダウンサイドテールウィップ」をメイク。体を宙で2回転させながら、車体はその回転とは逆方向に2回転させるという大技だ。 マーカス・クリストファー ©Jason Halayko / X Games さらにそれに続いたのは、パーク種目で金メダルを獲得しているマーカス・クリストファー。「フレアトリプルダウンサイドテールウィップ」をこちらも世界初メイクし、順位を押し上げた。 ライアン・ウィリアムス ©Hikaru Funyu / X Games ラストランで衝撃のトリックを披露したのは、ベストトリックではおなじみのライアン・ウィリアムス(オーストラリア / XCサンパウロ)。「ダブルフロントバイクフリップ」というとんでもない大技に、ファーストランからトライを続け、ラストランでついにメイク。わずかに足がついてしまい、惜しくも表彰台とはならなかったが、最後まであきらめずトライし続ける姿勢は見る者を魅了した。 ライアン・ウィリアムス ©Hikaru Funyu / X Games どのトリックもメイクさえすれば表彰台確実というような、とんでもないトリックしか見られない見応え十分のコンテンツとなった。 大会結果 ©Jason Halayko / X Games 【男子BMXストリート】 1位:ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国 / XCサンパウロ)[94.00pt]2位:ジョーダン・ゴドウィン(イギリス) [91.33pt]3位:デボン・スマイリー(アメリカ合衆国)[90.33pt] ©Jason Halayko / X Games 【女子BMXパーク】1位:小澤美晴(日本 / XC東京)[93.33p]2位:ハナ・ロバーツ(アメリカ合衆国 / XCニューヨーク)[93.00pt]3位:キム・レア・ミュラー(ドイツ)[88.33pt] ©Jason Halayko / X Games 【男子BMXパーク】 1位:マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)[93.00pt] 2位:ローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク)[91.00pt]3位:中村輪夢(日本 / XC東京)[89.00pt] ©Jason Halayko / X Games 【BMXパーク・ベストトリック】 1位:マイク・バーガ(カナダ) 2位:マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス) 3位:ローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク) 大会概要 大会名称:X Games Chiba 2026(エックスゲームズ千葉2026) 開催期間: 2026年7月3日(金)公式練習・記者会見日 2026年7月4日(土)開場9:00/開始9:30〜終了21:002026年7月5日(日)開場9:00/開始9:15〜終了19:00※金曜は公式練習日のため関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。一般入場は土曜・日曜の2日間。 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 実施競技:3競技15種目(スケートボード10種目、BMX4種目、Moto X 1種目) 出場選手:世界17ヵ国・77名 新形式:X Games League(XGL)第2戦(第1戦:米国サクラメント、第3戦:米国ニューオーリンズ) 主催:X Games Japan 組織委員会 主管:千葉市 共催:公益財団法人 千葉市スポーツ協会 後援:一般社団法人ワールドスケートジャパン、一般社団法人日本スケートボーディング連盟、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会、一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECT、J-WAVE(81.3FM)、読売新聞社 Global Partners:MoonPay、Stake 協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、モスフードサービス、自重堂 協力:X Games Japan 千葉後援会、FLAKE CUP、プレミアムウォーター、モトクロスインターナショナル
-
dance「Red Bull Dance Your Style 2026 National Final Japan」Ringo Winbeeが4度目の挑戦で見事優勝!世界最終予選へ駒を進める最新の話題曲から往年の名曲までDJが流す音楽に合わせて即興で踊り、観客を最も沸かせたダンサーが勝者となるダンスバトルイベント「Red Bull Dance Your Style」の日本決勝が7月5日(日)に六本木ヒルズアリーナで開催された。 今年は、Red Bull Dance Your Styleとして日本で初めて、一般のダンサーを募集した予選を5月に開催。その激戦を制した4名と、WILD CARD(招待ダンサー)として世界で活躍する日本トップレベルのダンサー12名の、合計16名が出場した。 Suguru Saito/Red Bull Content Pool 当日、会場には1400人以上の観衆が集まった。アニメ主題歌として話題となったアイナ・ジ・エンドの『革命道中』、シティポップブームに続いて今年映画で再び注目を集めた泰葉の名曲『フライディ・チャイナタウン』、SNSでダンス動画が話題となったサカナクションの『夜の踊り子』など、最新のヒット曲から誰もが知る名曲まで様々な楽曲に合わせて熱いバトルが繰り広げられ、会場は大いに盛り上がった。 一般予選勝者 vs 実力派ファイナリスト、決勝は激戦に Suguru Saito/Red Bull Content Pool 各ダンサーが多彩な表現で観客を魅了するなか、決勝に駒を進めたのは一般予選を勝ち上がったRingo Winbeeと、幼少期からダンスに打ち込み、数々の大会で優勝・ファイナリストの経験を持つターザンKIRARA。 先陣を切ったRingo Winbeeは、歌詞やリズムを細かく拾ったリズミカルなダンスを披露して会場を大きく盛り上げると、後攻のターザンKIRARAも持ち前の力強くダイナミックなダンスで応戦。両者一歩も譲らない、息を呑むような激戦を制し、見事栄光をつかみ取ったのはRingo Winbeeだった。 Ringo Winbeeは、10月にスイス・チューリッヒで開催する「Red Bull Dance Your Style World Final Pre Final」への出場が決定。それを勝ち上がると、世界大会「Red Bull Dance Your Style World Final」の出場権を獲得する。Ringo Winbeeの日本代表としての今後の挑戦に注目したい。 Ringo Winbee 優勝後のコメント Suguru Saito/Red Bull Content Pool 「まだ優勝した実感がわきません。『Red Bull Dance Your Style』にかけてきた想いが強かったからこそ、とても嬉しいです。予選のときから日本優勝と世界一を目指して、自分が苦手な曲やジャンルも克服できるように色々な曲を愛せるぐらい聞きまくりました。 練習していても結果がついてこないときが続いていたこともあり、今日は自分に頑張ったと言い聞かせながら踊りました。4回目の挑戦なので、決勝に行けたことが本当に嬉しかったです。決勝はここで死んでもいいやという気持ちで踊りました。その熱量で自分の中の殻をやぶれたかなと思います。 何者でもない自分が世界で優勝して人生を変えられるように、世界大会に向けて全てをかけて挑みたいと思います。日本代表として、皆さんの応援も背負って絶対優勝してきます!」 ボーイズグループBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのRIKI&ONE OR EIGHTのTAKERUも参戦! Suguru Saito/Red Bull Content Pool 本戦には、実力派ダンスボーイズグループBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBEのRIKI(松井利樹)と、映画挿入歌のリメイク『TOKYO DRIFT』で世界から注目を集める8人組ボーイズグループONE OR EIGHTのTAKERUも参戦。惜しくも1回戦敗退となったが、攻めたダンスやアクロバットを取り入れた迫力のあるダンスで観客を大いに沸かせ、強烈なインパクトを残した。 2022年世界王者THE D SoraKi登場!大注目のEXHIBITION BATTLE開幕 Suguru Saito/Red Bull Content Pool 試合開始前には、2022年の「Red Bull Dance Your Style World Final」で日本人として初めて世界チャンピオンに輝き、国内外で注目を集めるレッドブル・ダンサーのTHE D SoraKiと、世界大会20冠を誇るKAZANEのペア対、ヒップホップ界のレジェンドSHINICHIとハウス界のスーパーダンサーHIROのペアによる、2on2のEXHIBITION BATTLEを開催。レジェンドvs若手のホープの対決に会場中の注目が集まった。 ダイナミックかつ味のあるダンスで魅了したTHE D SoraKi&KAZANEが勝利。スーパーダンサーたちによるハイレベルな戦いに、本戦開始前ながら会場のボルテージは一気に跳ね上がった。 Red Bull Dance Your Styleとは最新のグローバルヒットソングからクラシックなビートまで、当日その場で流れる楽曲は予測不能。ダンスのスタイルと音楽センスが試されるユニークなフォーマットのストリートダンスイベント。ヒップホップ、ハウス、ロッキング、ポッピングなどジャンルを横断した「Red Bull Dance Your Style」に求められるのは、ただ一つ。観客を惹き込み、その一票を勝ち取ることだ。 開催概要名称:Red Bull Dance Your Style National Final Japan 日時:2026年7月5日(日)14:30開場/15:00開演/17:00終演会場:六本木ヒルズアリーナ(東京都港区六本木6丁目10-1) 観戦:無料JUDGE:観覧にお越しいただいた皆様 MC:MACCHAN DJ:SACHIO 出場ダンサー〈WILD CARD〉(招待ダンサー) FLAME、KELO、MEDUSA、ReiNa、David、TAIKI、ターザンKIRARA、点火、Runa Miura、You-ki、RIKI、TAKERU〈Red Bull Dance Your Style Qualifier Tokyo 勝者〉 COHAKU、Ringo Winbee、SENA POPPING、soma
-
[PR] freestyleフリースタイルフットボールの「今」を歴史に刻み、シーンの未来を描く2人のプロフェッショナル。「フリースタイルフットボーラー Yu-ri × 映像クリエイター上原一成 」2026.05.25国内だけではなく世界中で日本人選手が活躍しているフリースタイルフットボール。サッカーのリフティングを派生させたパフォーマンスで観る者を魅了するこのスポーツは、各プレイヤーのオリジナリティが光るストリートスポーツとして老若男女から人気を集めている。 今回はフリースタイルフットボーラーで、本種目では日本人唯一のRed BullアスリートでもあるYu-ri(伊豆 優李) の映像撮影にてインタビューを敢行。映像制作という切り口から、元プレイヤーであり映像クリエイターの上原一成さんと、Yu-riに今回の撮影の所感を、上原さんには普段の撮影手法や意識している点を語ってもらうのと共に、撮影素材や作品データの保管に欠かせないストレージとしてフィルマー界隈から信頼の厚いSandisk製品の使用感を語ってもらった。 下記では、今回の撮影の様子を収めた映像そして写真と共に上原さんとYu-riとのインタビューをお届けする。 撮る側と撮られる側の本気。フィルマーとプレイヤーが導き出す「最高な映像作品」の条件 上原一成 (以下:U)Yu-ri (以下:Y) ― 上原さんがフリースタイルフットボールを撮影する上で意識していることはありますか? U: カメラマンとしてプレイヤーの動きをしっかり押さえることはもちろんですが、僕は普段からストリートスポーツの撮影以外にミュージックビデオなどの撮影をしていることもあり、現場の地形を活かしたアングルでの撮影にはすごいこだわりがあります。例えば今日の撮影であれば、現場にたまたまドラム缶やテレビがあったので、それらを背景に活かしてYu-riのフロアでのパフォーマンスを撮ったり、無機質な天井を活かすためにカメラをかなり下から煽って、ボールが高く上がるパフォーマンスを映えさせたりしました。その場に合わせてロケーションを活かしたアングルをクリエイティブとしてプレイヤーのスキルにプラスすることで、もっと良い映像になると思っているのでその点は特に意識してます。 ― 一方で、フリースタイルフットボールを撮影されるプレイヤーとしてYu-riさんが意識していることはありますか? Y: 簡潔に言うと、とにかく「質の高い完璧なパフォーマンスをすること」を大事にしています。フリースタイルフットボールの動きはリスキーでミスが目立ちやすい中で、大会やパフォーマンスでは「技を決めること」を最優先としていますが、映像撮影は何回かやり直しがきくため、手の形や足の向きなど細部までこだわった完璧なパフォーマンスを撮影してもらえるように意識しています。そのためにも準備段階として、撮影の1週間前くらいから決めたい技の目星をつけて練習し、大会と同様に仕上げた自信満々の状態で当日を臨むようにしているので、撮影も決められた時間内ではありますがその中で見せたいパフォーマンスは今までのほとんどの作品でしっかり押さえてもらえている自負があります。今回も自分のテーマとして今までのSandiskの映像企画の中で「誰よりも一番かますこと」を目標にしていたので「俺の本気のフリースタイルをぶつけてやる!」という思いで撮影に臨みました。 U: その準備が僕たちフィルマーにとってもありがたくて、今回も撮りたいコンセプトを伝えたところ、すぐそれに合うトリックの候補もいくつか出してくれたので、そのおかげもあって今回もスムーズに色々な画を撮影できたのだと強く感じています。 ― 上原さんはプレイヤー経験もお持ちですが、フリースタイルフットボールの撮影ならではの特殊な点はありますか? U: フリースタイルフットボールの撮影はすごい特殊だと感じています。なぜなら他のストリートダンスやダブルダッチ等のパフォーマンスやミュージックビデオに関しては、人物がその場に留まった状態で撮影できる一方で、 フリースタイルフットボールは人物の動きだけでなくボールの動きもしっかり見せる必要があるからです。そのため、どこまで自分のカメラワークでボールの軌道もかっこよく見せることができるのか、プレイヤー本人と常に相談しながら撮影することにこだわっています。自分自身も元々フリースタイルフットボールを経験していたからこそ、ボールのかっこいい動きを理解しているので、ボールの動きも含めてプレイヤーのかっこよさを見せられるように日々研究を重ねながら撮影の質をアップデートしています。 ― 併せて、こだわっているカメラワークなどの具体的な手法についても聞かせてください。U:細かなカメラワークとしては、最近はジンバルを使って滑らかに撮ることが重宝されている中で、それは多くのクリエイターが既にやっていることなので、僕はミュージックビデオの撮影経験を活かして、あえてカメラを固定したり、その一方で手持ちにして荒々しくカメラを動かしたりと、カメラワークのバリエーションを変えることによって画変わりを持たせて、しっかりプレイヤーのパフォーマンスを見せつつも、一本の映像として最後まで見飽きないような作品作りを心がけています。 5年の軌跡が叶える阿吽の呼吸。互いの進化に刺激を与え合う「唯一無二の信頼関係」 ― 今回の撮影の感想を聞かせてください。 Y:僕にとってはとにかくエモい時間でした。僕は5年前にまだプレイヤーとして駆け出しでどうしていいか分からなかった時期に上原さんからオファーを頂いて撮影してもらったことがあります。吉祥寺で1日かけて撮影したのですが、当時は僕も決めたい技が決まらず、上原さんもまだ僕をどう撮れば良いか分からない中でお互い汗びっしょりになって模索しながら撮影したことが記憶に鮮明に残っています。それから5年間各々がプロフェッショナルを目指してやってきた中で今日を迎えましたが、今回は自分が撮って欲しいタイミングを言わずとも、上原さんが分かってくれて撮影してくれたので、最後まで安心してプレーできて楽しかったですし、お互いの成長を感じることができて嬉しかったです。U:懐かしいですね。5年前の当時はコロナ禍で仕事がなくて、でも何かクリエイティブなことがしたいとモヤモヤしていて、フリースタイルフットボールのYouTubeを始めた時に一番最初に撮りたいと思ったのがYu-riで、1発目を撮らせてもらったという過去がありました。Yu-riも言っていたように、それから5年が経って各々がスキルを上げて今日を迎えた感じだったので、僕自身も当時に比べて格段に映像の質が上がっていると思いますし、今回は画面越しにしか見れなかったですけど、Yu-riのどの技もめちゃくちゃレベルが上がっていて、それが映像越しにでも伝わるものだったので撮影していてすごく楽しかったですし、今回の映像を皆さんに見てもらってどんな反響が頂けるのか楽しみです。 ― そんなお二人にお互いの存在について聞いてみたいのですが、まず上原さんにとってYu-riさんはどのようなプレイヤーでしょうか? U:5年前に初めて撮影させてもらった時もそうですが、「自分のYouTubeに出てもらうなら1発目はYu-riを撮りたい!」とピンとくるものがありましたし、当時はまだ駆け出しの青年だった彼が、今や全国を回りみんなにお馴染みのプロアスリートへ成長している姿にめちゃくちゃ刺激を受けました。スキルやスタイルがかっこいいプレイヤーは他にもいますが、ストリートからの成長ストーリーを持つ彼は、僕にとってとても刺激をもらえる唯一無二のパフォーマーです。 ― 一方で、Yu-riさんにとって上原さんはどのようなフィルマーでしょうか? Y:上原さんはプレイヤー時代、僕と同じ「エアムーブのロアー」というボールが落下してくるのに合わせて、素早く足を回転させて再度ボールの下に足を入れ込むスタイルをやっていたこともあり、特にこだわりが強いジャンルではあるのですが、常に僕の一番見せたいところを撮ってくれますし、カメラワークやディレクションのスキルも高いフィルマーさんなのでハイスペックという印象でした。それから数年が経ち、最近はイベントの現場でも会うようになってきた中で、前回「Freestyle Space」というイベントで会った時は裏でモニターのスイッチングの仕事をしている姿を見て、今では撮影だけでなくイベント周りも含めて「ストリートシーンを支える存在」になっていたのでとても刺激をもらっています。 プレイヤーの奇跡の一瞬も逃さない。選ぶのはプレイヤーとボールの動きの全てを捉えるシネマカメラ ― 今回はどのような機材を使いましたか?またその機材を選んだ決め手を聞かせてください。 U:今回はブラックマジックのポケットシネマカメラを使いました。実はこのカメラはオートフォーカスもないですしバッテリーも重くて、正直1人で操作するには向いていない機材です。ただ、これだけのスキルがあるプレイヤーを撮るには、フィルマーの映像スキルがプレイヤーのスキルに負けてはいけないと思ったので、ミュージックビデオやドラマの撮影でも使われる映画のような質感が撮れるこのシネマカメラを選びました。もう一つの決め手は、SandiskのポータブルSSD(SANDISK Extreme ポータブルSSD)をカメラに直接繋げたまま収録ができて、そのまま撮影が終わったらすぐパソコンに繋げるという、変換器を挟む作業の必要がない操作性のスムーズさが気に入ったのでこのカメラを採用しました。 ― ポータブルSSDのお話もあったので併せて伺いたいのですが、普段の制作においてデータ管理の面で意識していることはありますか? U:今回は割と時間的に余裕のある現場だったのですが、普段の現場ではとにかく時間がないことが多くて、撮影が終わったら機材もすぐに返却しに行かないといけない現場が多い中で、どれだけ早くデータを転送してバックアップ作業を進められるかはとても重要になります。このデータ転送作業の完了を待つために、現場がなかなか解散できないことも結構あることなのですが、データのバックアップを取ることが現場の第一優先なのでこの作業を怠ることはできません。そのような状況の中ではSSDへのデータ転送の速さが重要になってくるので、安全にハイスピードでデータを転送できるSSDを選ぶことは常に大事にしていることです。 SANDISK Extreme ポータブルSSD 使用風景 ― もう少し深くお聞きしたいのですが、パソコンでデータ編集する際のポータブルSSDや他のストレージの使い分け方を教えてください。 U:「SANDISK Extreme ポータブルSSD」を撮影用とは別にもう一つ用意していて、そちらには撮影したデータを移して編集用として使用しているのと、もう一方でバックアップ用にハードディスクにも保存する形をとっています。編集作業はSSDを使う方が速くてスムーズなのでパソコンにSSDを繋ぎ、直接SSDへアクセスして編集をしていて、万が一のバックアップとしてハードディスクを用意しているというスタイルです。 ― ちなみに実際に今までの撮影の中で経験したアクシデントはありますか? U:過去に本当にデータが生きていて良かったと思った瞬間があったのですが、とある3x3のバスケの撮影中に、僕自身も興奮してしまいゴール下まで潜り込んで撮影していたことも原因だったのですが、飛んできたバスケットボールがカメラに取り付けていた録画中のSSD(SANDISK Extreme ポータブルSSD)に直撃してしまったことがありました。その瞬間録画が止まってしまい、僕は「絶対データ全部消えた。。」と思って絶望したのですが、緊張しながら震える手でパソコンにSSDを繋いでみたら、まさかの録画データが全部生きていて、全身の力が抜けたことをよく覚えています。 Sandiskのストレージが叶えるのは、撮ることだけに集中できるフィルマーへの圧倒的信頼 SANDISK Extreme ポータブルSSD 使用風景 ― どうして数あるストレージメーカーの中からSandiskの製品を選んだのでしょうか? U:東京に来て1年目の時にミュージックビデオの制作会社で仕事をしていたのですが、その会社で使っていたものが全てSandiskの製品だったことが大きな理由でした。僕の中ではSandiskの製品を使うことが映像業界の当たり前だと思っていましたし、制作会社という大きな予算と現場を扱う会社が信頼して使う製品であれば間違いないと思って、フリーランスとして独立してからも使い続けています。またポータブルSSDに関しては自分のカメラに直接繋げられる仕様ということもあったのでそのまま採用しています。 ― 長年、Sandiskの製品を愛用されているとのことですが、使われている歴代のSSDについてもご紹介いただけますか。 U:ポータブルSSDに関しては今回も使っている「SANDISK Extreme ポータブルSSD」をずっと使っています。こちらに関しては2TBを3本ほど所有しています。このSSDはいつデータを掘り起こしても、劣化していたり壊れたりしたことが今のところないので「これを使えば間違いない」と安心してずっと使っています。 ― 他にもSandiskの製品を使っていて良かった点があれば教えてください。 U:Sandiskが製品の性能としてうたっている部分ではありますがポータブルSSDの「防塵・防滴」は僕にとってとても大事で、以前FINEPLAY主催の「CREATIVE X AWARD 2024」で優秀賞を受賞させてもらった作品の撮影の際は結構砂浜で撮影することも多かったんです。その作品の中で絶対に夕日で撮りたいシーンがあったのですが、夕日が出ている時間も限られている中、僕もプレイヤーも撮影できるのはあと数分しかないと分かっていたのでカメラ側ももう構っていられず、「もう濡れようが砂をくらおうがどうなっても良いや!」って思うぐらい必死で撮影していたのでカメラやSSDが結構潮風や水も砂も浴びていたんですよね。 撮影後は正直やりすぎたかなと思ったのですが 、その後も問題なく使うことができたので、さすがSandiskのポータブルSSDだと感じましたし、今まで落としたことはないのですが「耐衝撃性能」も頼もしく感じています。またポータブルSSDに触った質感の中に少し柔らかさが感じられるところも頑丈そうで衝撃吸収してくれそうだなと安心感を与えてくれます。あと機能面ではなくデザイン面になるのですが、カメラは一般的に黒色の機材が多い中でこのポータブルSSDの差し色のオレンジが入ると映えてかっこいいので撮影時のカメラの見栄えも個人的に気に入っています。 SANDISK Extreme PRO with USB4 使用風景 ― ちなみに普段使っているSSDと比べて、今回新たに編集で使ってみた「SANDISK Extreme PRO with USB4」の感想を聞かせてください。 U:パソコンからデータをバックアップする際の転送速度が従来製品より、体感でも倍以上速かったところが一番強く印象に残った部分でした。編集の際も僕は映像へのこだわりが強いので画質を上げた重いデータのまま編集することも多い中で、SSDの読み出し処理速度が遅いとプレビューした際に映像がカクカクしてしまいます。この現象は編集者にとってはすごくストレスになりますし、それを防ぐために画質を落として確認する方法もあるのですが、クリエイターとしては綺麗に撮れたものは綺麗なまま、ありのままの速度で再生して確認したいという思いがあるのでそれを実現してくれるこのSSDはとても重宝しました。先ほどもお話しした通り、普段はSandiskのポータブルSSDをカメラに直接繋げたまま収録しているので、普段使いの「SANDISK Extreme ポータブルSSD」は撮影後にカメラからパソコンに繋いで、データを移さず直接編集することもあります。一方で今回は「SANDISK Extreme PRO with USB4」を試しに使ってみたのでカメラに繋いでおらず、撮影した素材をパソコンからこのSSDを移して、普段のExtremeと同じようにパソコンに繋いだ状態で直接アクセスして編集してみました。実は今回、撮影環境の面で映像に少々のノイズが乗ったりと妥協する点があり、それも編集でカバーしました。普段はそれゆえに書き出しにかなり時間がかかるのですが、「SANDISK Extreme PRO with USB4」を使用したところ体感で速くなったように感じました。納品日などは書き出しの数分間でも勝負になることが多々あるので大変助かります。 フィルマーとプレイヤー。異なる役割の二人が仕掛けるフリースタイルフットボールの新章 ― SNSや映像がありふれている今の時代において、フリースタイルフットボールを「作品として残すこと」の価値について上原さんはどのように考えていますか? U:僕も元々中学生ぐらいの頃から10年近くフリースタイルフットボールもずっとやってきた背景があり、今はもう第一線は退いて完全に映像制作の方にシフトしているのですが、今でもプレイヤーたちのSNSはよくチェックしていますし、「もうこんなにすごいプレイヤー出てきたんだ!」と感心することも多いです。 そのような形でSNSが広がっていく中で、自分たちでかっこいい映像を撮るプレイヤーたちも増えてきました。そういう意味でも日常的にSNSで見られる映像制作はプレイヤー各々にお願いしたいと思っていて、逆に僕はこのような機会で自分の作品を通して自分が今までやってきたアート性の知見をフリースタイルフットボールにいかに取り込んでいけるかに今後挑戦し続けたいと思っています。プレイヤーの技のかっこよさを見せることはもちろんですが、どれだけ映像としてのかっこよさを表現できるかは自分の課題として今後も追求していきたいことです。 ― 一方で、Yu-riさんはプレイヤーとして自分のオリジナルトリックも含めて映像作品を残していくことについてどう考えていますか? Y:フリースタイルフットボールは今まで30年くらいの歴史があると思うのですが、どんどん進化していく姿を歴史として残さないといけないと思っています。自分の持ち技の難易度やレベルを上げるために、スキルを磨くことはもちろんですが、例えば音楽で言えば、かつてバッハやモーツァルトが色々な楽曲を時代背景に照らし合わせて、 「こういう時代だったからこういう音楽」というような感じで残していったように、僕たちも今生きている時代やその時の流れ、社会の様子を見て、今だからこその曲やテーマ、パフォーマンスで表現していく必要があると思います。その上で自分が残した証として、僕だったら「ユーリ・アラウンドザワールド」というオリジナルトリックを深掘りした内容の映像を時代と共に歴史に残していく作業は絶対大事なのかなって思いますし、それがフリースタイルフットボールシーンにとって価値のあるものだと考えています。 ― 最後に、今後どういう風にフリースタイルフットボールシーンを牽引していきたいか、そこに対しての目標やビジョンを聞かせてください。 U:やはりプレイヤーたちのかっこいい動きにどれだけ自分の映像としての作品性を加えてより良いものに昇華できるかを目標にしています。その一つとして、映像の中でプレイヤーがムーブをしていない部分でもかっこよさを表現できると僕は考えています。そういったムーブ以外でのかっこよさも見せることで、ストリートに興味ない人でも面白そうだなと思ってもらえる入り口になると思います。もちろん今まで通りプレイヤーたちのハイレベルな技を映像に残すこともあるべき姿だと思いますが、もっと新しいフリースタイルの要素を加えていくことで、フリースタイルフットボールに興味を持ってくれる人が増えて、シーンがもっと発展していくと思っているので、僕も映像制作の面から何かシーンの力になれたらいいなと思ってます。 Y:野望がたくさんあるのですが、例えばパフォーマンスのスキルアップ以外でも、有名なバラエティ番組やCMに出たり、好きなアーティストさんとコラボしたりとそういった夢のある活動を一個一個成し遂げていって、フリースタイルフットボールを始めた子どもたちや自分の後輩、さらにはストリートスポーツシーン全体に一つずつ夢を与えていけたら良いなと思っています。僕自身が子どもの頃、Tokuraさんというレッドブルアスリートのフリースタイルフットボーラーに憧れて、夢を抱いて努力してきた結果として今の自分がここにあるので、次の世代にも同じように、もしくはそれ以上の夢を与える存在になれるようにこれからも頑張っていきます。 Sandisk「この瞬間を残したい」 ①「SANDISK Extreme ポータブルSSD」◼USB 3.2 Gen2対応◼最大読み出し速度 1,050MB/秒、最大書き込み速度 1,000MB/秒◼最大3mの落下に耐える堅牢性◼屋外への持ち運びに安心なIP65防塵・防滴性能◼信頼の3年間製品保証◼ポータブルな大容量ドライブで高速NVMeソリッドステートパフォーマンスを発揮◼256ビットAESハードウェア暗号化搭載でプライベートコンテンツを保護 ②「SANDISK Extreme PRO with USB4 ポータブルSSD」◼USB4®︎ Gen3x2対応(40Gbps)◼最大読み出し速度 3,800MB/秒、最大書き込み速度 3,700MB/秒◼2TBおよび4TBの大容量◼最大3mの落下に耐える、鍛造アルミ筐体とシリコンシェルで優れた堅牢性◼屋外への持ち運びに安心なIP65防塵・防滴性能◼信頼の5年間製品保証◼負荷の重い編集作業に最適な高速ストレージ◼ホスト機器との互換性(Windows®10以降/macOS14以降) 「サッカーの歴史を記録に残す」FIFAワールドカップ26開催記念 公式ライセンス製品コレクション 「FIFAワールドカップ26の歴史的瞬間を、手元に残す。」サンディスクは大会公式ライセンス製品シリーズを発売。ホイッスル型USB-Cドライブや大会カラーのSSD、プロ水準のメモリーカードなど、開催国にインスパイアされたデザインと確かな性能を兼ね備えたラインナップです。ファンもクリエイターもプロも、世界最大の舞台で生まれる一瞬を逃さず記録・保存できます。サッカーの歴史を刻む、公式ライセンスならではの特別な一台となっています。 上原一成 / 写樂-Sharaku- プロフィール 学生時代にフリースタイルフットボールと出会い、パフォーマーとして多くの舞台を経験。同時に周囲の環境から影響を受け、様々なストリートカルチャーに触れる。その後、26歳での上京を機にフィルマーとして活動の舞台を変える。フリースタイルフットボールを中心にダンスなど撮影の幅を広げ、現在ではNew EraやRedBullといったアクションスポーツプレイヤーを起用するブランドのカメラマンとしても活動している。 Yu-ri (伊豆 優李) プロフィール リフティングを披露する事が好きだったサッカー少年時代、TVにて「Red Bull Street Style 2012」で優勝したTokuraに憧れ、「将来Red Bull Athleteになる」と宣言し、フリースタイルフットボールのキャリアをスタートした。とにかく練習が好きだったYu-riは高校進学のタイミングでサッカーを引退し、フリースタイルに専念。その後、高校生日本一決定戦(High School No.1)で優勝を果たした。高校卒業後は、最も権威のある世界大会Super Ballに出場し、Best32にランクインし頭角を現すと翌年Tokuraが主催する全国大会(Wing crush of freestyle)で優勝を果たす。その後、12大会で優勝・準優勝を果たし、2024年7月には、Red Bull JapanとAthlete契約を結んだ。昨年11月に開催されたアジア選手権(公式アジア大会)は、世界初となる4回転トリックを決勝で決め、日本人では5年ぶりのアジアチャンピオンという快挙を成し遂げた。またSNSでは、総フォロワー30万人を達成し、多くの人にフリースタイルフットボールの魅力を発信している。
-
bmx競技の枠を超えた、新たなBMXの可能性を追求し続ける。NAO YOSHIDAインタビュー2026.05.06BMXフラットランドの世界で、競技の枠を超え「アーティスト」として独自の道を切り開いているNAO YOSHIDA。世界最高峰のエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台に立ち、現在展開されている全16作品の中で唯一のBMXパフォーマーとして世界を魅了している。アーティストとしても、タイヤで描く独自の技法「RIDRAWING」をはじめ、パリ2024オリンピックの開会式ではBMXの装飾を担当し、様々なブランドに作品を提供するなど、アート分野でも注目を集めている。 そんな彼がBMXに出会った頃から現在に至るまでの道のり、そしてプレイヤーである彼がいかにして「表現」の道を見出し、世界へと至るその軌跡について、たっぷりと語っていただいた。 NAO YOSHIDA(以下:N) 理解されなかった「二足のわらじ」。挫折を経て世界へ至るまでの軌跡 ―BMXを始めたきっかけは何ですか? N:BMXを始めたのは15歳の時です。もともとスポーツが得意なタイプではなく、体もそんなに強くなかったので、家でゲームをしたり絵を描いたりするインドアな人間でした。中学生になると周りは部活に入っていくじゃないですか。一方で自分はあまりアクティブではないので、ゆるい中学生活を送っていました(笑)。そんな中で「何かかっこいいことをしたい」という気持ちが生まれてきて、中学生らしい、ちょっと背伸びした理由がスタートでした 。 当時はテレビでX-GAMESを観たり、ストリート系のファッション雑誌を読んだりしていて、BMXに興味を持っていました。もともと自転車に乗るのは好きで、ウィリーやドリフトもしていましたね。中学2年の時に自転車が壊れて、「じゃあ新しいのを買おう」となった時に「そういえばBMXってあったな」と思い出して、ネットで3万円くらいのものを買いました。双子の兄も欲しがって、一緒に家の前で練習していたら、同級生も集まってくるようになってきて。参考になるような動画もほとんどなくて、雑誌やHOW TO本のコマ送りの写真を見ながら「これどうやるんだろう」とみんなで考えて練習していました。 ―当時は情報も少なかったですよね。 N:そうですね。ネットはあったけれど、今みたいに情報がまとまっている場所はほとんどなくて。BMXもやっと調べられる程度でした。しばらくは何もできなくて、簡単な技ができるくらい。でも高校生くらいになると、夜に駅前で練習している先輩たちのところへ行って、一緒に練習させてもらうようになりました。教えてもらうというより、見て覚える感じでしたね。 ―プロを意識したタイミングは? N:中学の卒業文集には「プロライダーになりたい」と書いていたらしいです。ただ当時はぼんやりしたもので、「上手くなりたい」くらいの意味でした。高校に入ってからも練習は続けていましたが、進路のタイミングで悩みました。自分は絵を描くのも好きだったので、美大を目指して予備校にも通っていたんです。 ただ、美大は倍率も高く、浪人している人も多い厳しい環境でした。BMXもやりながら勉強している自分は周囲からあまり良く思われていなくて、「どっちかにしないとダメだ」と言われてしまって。結果的に受験は失敗。そのまま気持ちが落ち込み、高校も中退しました。当時はまさに、どん底でしたね。 ―そこからどう進んでいったんですか? N:フリーターとして自転車屋で働きながら大会に出て、お金が貯まったら海外に行く、という生活をしていました。18歳くらいの時には「もう海外に行くしかない」と思い、19歳で初めてロンドンに行きました。2ヶ月ほど滞在してヨーロッパを回る中で、フランスの大会で優勝できたんです。海外への憧れもあって、アマチュアクラスではありましたが自分にとってはすごく大きな成功体験になりました。 ―その後の転機はありましたか? N:ニューヨークでアートのコンペに入賞して、個展をやる機会がありました。当時は軽い気持ちで応募していたので、まさか入賞するとは思ってもみませんでした。 急遽ニューヨークへのチケットを取ったのですが、お金が全然足りなくなってしまって。滞在費を稼ぐためにBMXのストリートパフォーマンスを始めたのですが、最初は全然稼げませんでした。でも試行錯誤していく中で、徐々に人が集まるようになり、最終的にはそれで生活できるくらいになりました。そこで初めて「見せるパフォーマンス」を強く意識するようになりましたね。 シルク・ドゥ・ソレイユで学んだ「失敗さえも芸術に変える」プロの覚悟 ―その後、舞台の世界にも入られていますよね。 N:はい。一度、舞台の裏側を学ぶために劇団四季で働きました。3年間ほど勤め、作品がどう作られ、どう観客に届けられているのかを学びました。ただその中で「自分は何をやりたいんだろう」と考えるようになって。夜遅くまで作業している時に、「本当はここで自分はパフォーマンスしたいはずなのに」と思ってしまったんです。それでその道を離れ、もう一度演者として挑戦することを決めました。 ―そこから世界的な舞台へと繋がっていくわけですね。 N:そうですね。チャンスがあって、シルク・ドゥ・ソレイユに参加することになりました。最初は1ヶ月の代役契約。その短期間で結果を出さないといけない状況だったので、パフォーマンスだけでなくコミュニケーションも含めて全力で取り組みました。1ヶ月の契約が終わる時も「絶対戻ってくるから、みんなよろしく!」と声をかけて(笑)。本気でやっていました。 そしたらディレクターの方にも気に入ってもらえて、2年間の契約をもらうことができました。年間300公演以上、何百万人もの前でパフォーマンスするという貴重な経験をすることができました。 ―ショーならではの考え方はありますか? N:最初に言われたのが「失敗を失敗として見せるな」ということでした。競技ではミスはマイナスですが、ショーではどうリカバーするかが重要なんです。観客にとっては小さなミスよりも、全体としてどう見えるかの方が大事。だからどんな表情をしているかもすごく意識しています。悔しそうな顔をしていたら、それこそ「ミス」として捉えられてしまうので。お客さんに見られている部分すべて含めて、自分が任されている役割になり切ることを大切にしています。あとは、一番奥の観客に届くように。トリックの難易度よりも、表情や空気感、全体の流れを重視しています。 タイヤで描く「RIDRAWING」。競技の枠を飛び出した新たな表現が生み出すBMXの可能性 ―音楽制作もされていると伺いました。 N:音楽は「わからないからやっている」という感覚に近いです。自分がどういうリズムに乗りやすいのか、どういう音が好きなのかを探るために始めました。BMXに乗るときも絵を描く時も、基本的にはイヤホンをして音楽を聞きながらすることが多いので、その時に聞いているものが表現や作品にすごく影響を与えると思っていて。一つのテーマを決めて制作に取り掛かるとき、聞いている音楽もそれに近いものを自分で作れたら、より表現に一貫性が出るのではないかと思っています。 ―BMXをただのスポーツとしてだけでなく、音楽やアート、コンテンポラリーダンスのような要素を掛け合わせているのは、Naoさん独自のスタイルですよね。 N:もともと舞台の裏側でものづくりを学んだ経験も大きいのですが、やはり自分の感情や考えていることを形にすることが好きなんです。今、BMXはオリンピック種目になるなど「競技」として非常に確立されていますよね。それは素晴らしいことですが、僕が惹かれたのはそこではなく、BMXが持つ「芸術性」や「文化的な側面」でした。競技は点数を競いますが、アートは競うものではなく、それぞれの表現がある。僕は今、BMXとアートが合わさった時に何が起きるのかを実験し、探求している感覚です。これは人生をかけて長く続けていきたいテーマですね。 ―その探求の象徴が、タイヤで描く「RIDRAWING」だと思います。この活動を通じて伝えたいメッセージは何でしょうか? N:ひとことで言えば「枠組みの外に出る」ということです。僕らは無意識に「これはこうあるべきだ」という固定観念の中で生きています。例えばライダーなら「タイヤは汚したくない」と思うし、画家なら「なぜ筆ではなくタイヤで描くのか」と疑問を抱く。どちらの側からも一歩引かれてしまうような、誰もやったことがない領域にあえて挑戦することに意味があると思っています。「見たことがないなら、やってみようよ」という姿勢を大切にしたいんです。 ―先日の「New Context Festival」では、ボイスパーカッションや三味線との共演も新鮮でした。 N:あのステージでは、伝統的な「和」へのリスペクトを持ちつつ、今の僕らにしかできない、誰も見たことがない「未来の和」を表現したかったんです。信頼できる仲間と一緒に、新しい可能性を提示できたと感じています。 ―海外での活動も長いですが、その広い視野はどのように養われたのでしょうか? N:海外へ行くようになって、自分の考えがいかに凝り固まっていたかに気づかされました。日本ではタブーとされることが評価されたり、その逆もあったり。言語だけでなく、音楽やアートという「共通言語」を通じていろんな人と対話することで、BMXをより俯瞰して見られるようになりましたね。好きなことを深掘りすればするほど、分野を超えていろんな人と繋がれる。それが視野を広げてくれたのだと思います。 ―最近は日本の大会で坂本龍一さんの楽曲を使ったパフォーマンスをされたそうですね。 N:はい。あえて競技性の高い大会で、衣装も自作し、3分間の音ハメに徹したコンテンポラリーなショーケースを作って出場しました。結果として優勝はできませんでしたが、技術点だけではない「表現」という一石を投じることができたと思っています。シルク・ドゥ・ソレイユでも技術があるのは前提として、「あなたは何を表現したいのか」という作家性が求められます。技術の先にある「何を伝えるか」を突き詰めていきたいですね。 世界で活躍し続ける唯一無二のアーティスト「NAO YOSHIDA」の今後の展望 ―最後に、今後の展望と、次世代へのメッセージをお願いします。 N:展望としては、まずシルク・ドゥ・ソレイユでの日々を大切にすること。現在16作品ある中で、BMXの枠があるのは僕が参加しているショーだけなんですよ。世界中でたった一人の役割として、その魅力を伝え続けたいです。 そしてアート面では、2026年にロンドンのギャラリーで展示を行います。19歳の時に初めて海外へ行って以来、ずっと憧れていた場所で、20年越しにようやく掴んだチャンスです。これを形にすることが、今の僕にとって最も大事なプロジェクトです。 若い世代の皆さんには、周りの声に惑わされず、自分の「かっこいい」を信じて突き進んでほしいです。たとえ失敗したと思っても、それは後から振り返れば大したことではなかったと思えることも多い。僕自身、多くの大人に「それは違う」と言われてきましたが、突き進んでみればそれが今の形になっています。自分を信じて、迷わず進んでみてください。
アクセスランキング










