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bmx熱狂のバトル!CHIMERA GAMES Vol.10 BMX STREET BATTLE2025.06.14『全人類アソビだおれ!』とワクワクするようなテーマで10周年を迎える、CHIMERA GAMES Vol.10が開催された。 2025年5月17日&18日、開催場所はもちろん、東京・お台場。音楽ライブやお笑いライブ、FMXショーやドリフト体験、挙げだしたらキリがないほどの「遊び」や「エンターテイメント」が詰め込まれた、年に一度の特大フェスティバル。雨にも負けず、風にも負けず、2日間を通して大勢の人たちに最高の楽しみを提供した。 入場したらまずはフードコートやカラオケブース、大人も子供も気になって仕方がないベイブレードブースを横目に通り過ぎ、奥の開けたスペースにあるのがBMX FREESTYLE & STREETエリア。 CHIMERA GAMES Vol.8で幻獣キメラの尾をモチーフに制作されたKinky Tailをメインセクションとして、お馴染みのSUBROSA STREET RAILも共に配置し、今年もユニークな動きが期待できるコースが展開されている。 こちらのエリアでは去年から「BMX STREET BATTLE」が行われており、実はこのバトル形式、BMX STREETのジャンルで開催したのはCHIMERA GAMESが世界初だということ。去年も熱い戦いが繰り広げられていたが、今年は今年で予想外の展開に会場は大盛り上がり! それもそのはず、今回シード枠としてトーナメントから参加した昨年の優勝者Yuma Oshimoと、SIMPLE SESSIONで銀メダルを獲得して世界を騒がせたJoji Mizogakiがなんと中学生達に敗れたのである。それは会場も沸くはずだ。2人には申し訳ないが、いち観客としては激熱な展開である。 そして絶対に見逃せないのが、前回の大会で足を骨折してしまったKota Watanabeのリベンジライドだ。期待度MAX、気合いもMAX。間違いなく本大会のハイライトだ!Big Up Kota!!! 大興奮のバトルを映像で今すぐチェック! 結果は以下の通り。オープンクラスの決勝はまさかの、中学生ライバル対決!表彰台は全員未成年!?日本のBMX STREETは完全に、新時代へと突入しているのであった。 Beginner Class1位:Sena Saito2位:Ichi Ono3位:Hibiki Amemiya Open Class 1位:Yu Yoshida 2位:Sosuke Hayata 3位:Joji Mizogaki そしてバトルの後には、恒例のSTREET RAIL JAMも開催された。制限時間内でSUBROSA STREET RAILを使ったトリックを決めまくるのだ。 大人数が一斉にレールを攻める様子はまさに「カオス」。しかしジャッジはひとつひとつのトリックを見逃さない。 結果は以下の通り。 STREET RAIL JAM1位:Jayden Johnson2位:Yu Yoshida3位:Ichito Ouki BMXエリアはライダーじゃなくても参加できるミニゲームも毎年の恒例だ。 そして、単純明快なルールと短い競技時間でワッと会場を熱くさせたのが、「BMX相撲」。 勝つ方法はひとつ、徐々に迫ってくる四角く張られたロープの中でひたすらBMXに乗り続け、最後の一人になることだ。 誰もが参加できるゲームとして大人気ではあるが、ここで有利になってくるのは、BMXに乗り慣れたライダーの熟練の体幹だ。まさに結果がそれを示したようで、勝者はBMXエリアでMCをしていたYuma Minamiだ。 最後に、今回BMXエリアの”裏”メインイベントと謳われていた、「パン食い競争」ならぬ「BMXドーナツ食い競争」が、間違いなくあの瞬間、世界で1番平和な空間を作り上げていただろう。当イベントの協賛社であるSkid.andが提供するドーナツを口でくわえてBMXでゴールを目指すのだ。 最近自転車に乗れるようになった子供からプロライダーまで、そしてキッズライダーの親御さん達も子供のBMXを借りて参加するなど、まさにCHIMERA GAMESが目指す、ボーダーレスな「多様性」の最終到達点。 一番にゴールへと辿り着く人間はいるが、参加者が得られる喜びはみんな同じ。ドーナツという甘い幸せだ。 間違いなく、CHIMERA GAMES 10周年にふさわしい盛り上がりになったであろうBMXエリアだが、当然ほかのエリアの盛り上がりも半端じゃなかった。日曜日の夜、帰宅したみんなはまさに『アソビだおれ』たことだろう。 Photo : Hikaru FunyuText : Masakazu YanakaSupported by GATSBY430CHROME JAPANJUSTIN DAVISJykK JapanMOTO-BUNKA Motocross InternationalRODI STORE - TOKYOSkiD.andZEN distribution
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surf笑顔溢れるパラサーフィンの祭典『静波パラサーフィンフェスタ2025』 イベントリポート2025.06.082025年5月30日(金)から31日(土)の2日間にかけて「第4回 静波パラサーフィンJAPAN OPEN」が行われ、翌6月1日(日)には身体に障がいを持つ子どもたちや地元小学生を中心とした初心者向けサーフィン体験会も行われた。大会開催期間中は会場である静波サーフスタジアムの駐車場を大きく使いマルシェも同時開催され、飲食店舗に加えキッチンカーやハンドメイド作家による雑貨店と多くのお店が並び、来場者やアスリート達が交流を深めていた。 ここ数年は日本人パラアスリートの活躍がめざましく、世界選手権での国別順位を年々上げている。この静波パラサーフィンフェスタは日本のトップ選手たちに加えて世界各国からもトップアスリートが集い、この大会を通じて選手たちのコミュニケーションの場にもなっているのはもちろんだが、各選手の技術向上の促進する場とも位置付けられている国内唯一の国際大会である。 「静波パラサーフィン JAPAN OPEN」とは? 2022年にスタートし今年で4回目の開催となる、静波パラサーフィン JAPAN OPEN。ISA World Para Surfing Championship(以下:WPSC)や先日ハワイで開催されていたAssociation of Adaptive Surfing Professionals(以下:AASP)のツアーには紐付けされていないもののパラサーフィン日本代表選手を含む世界5か国から多くのアスリートがエントリーされている国際的大会である。今年は日本・アメリカ(ハワイ含む)・オーストラリア・フランス・アルゼンチンの5ヵ国から43名の世界トップパラアスリートがここ静波に集結。昨年から女性アスリートもエントリー可能となり男女混合でアツい熱戦を繰り広げた。 牧之原市出身の加藤あすみのライディング クラス分け区分と今大会レギュレーション ハワイ出身 ジョシュ・ボーグルのライディング 生まれつきや事故などによって、身体に障がいを持っている方が行うパラサーフィンは、さまざまな身体的個性を持ったサーファーが計9種類のクラスに分かれ、オリジナルのスタイルでサーフィンを演技し得点を競い合う。そしてJAPAN OPENオリジナルクラスである2種類のオープンIDとオープンクラスが加わり全11クラスとなっている。 今大会のレギュレーションはエントリー数が最多のKneelクラスは予選・セミ・ファイナルと3セッション。予選はライト4本、レフト4本。セミファイナルは予選のベスト2ウェーブからトップ8がセミファイナルへ進出。セミファイナルも同様にライト・レフト計8本からベスト2ウェーブで競い、上位4名がファイナル進出となる。決勝も同様でレフト・ライト計8本からベスト2ウェーブで勝敗を決める。 S1・S2クラスは予選と決勝の2ラウンド。予選はライト・レフト各6本の計12本からベスト2ウェーブで上位4名がファイナル進出へ。ファイナルも同様で争い勝者を決める。 その他S3・P1・P2・SIT・VI2・OpenID・Openの各クラスはエントリー選手が4名以下のため、DAY1、DAY2と2日間にかけてライト8本、レフト8本の計16本からベスト2ウェーブの合計で順位を決定する。(波に乗り遅れた場合は1本とカウントし、ポイントは0点とする。)採点基準はISAが定めた国際ルールに加えスピード・パワー・フローに加え各選手のスタイルも加点のポイントとなる。JAPAN OPENオリジナルの2クラスも同様の採点基準となっているが、オーディエンスからの歓声など会場の盛り上がりも加点評価となっていた。 参照図 提供 : 一般社団法人静波パラサーフィンフェスタ実行委員会 *オープン ID ・クラスはパラリンピック競技の基準に合わせます。本年はダウン症候群もエントリー可能・IQスコアが75以下である・ コミュニケーション能力や生活自立能力、社会的・対人的スキルなどの適応行動に制限がある・障害が18歳までにあらわれている 第4回を迎えたJapanOpenの各カテゴリーを制したのは? 大会1日目の5月30日(金)は朝から薄日が差すものの曇り空が先行した。翌5月31日(土)大会2日目では終始雨のあいにくの空模様で時より強く降る時間もあったが、閉会式には雨は止み素晴らしいフィナーレを迎えた。またパラサーフィンフェスタ最終日の6月1日(日)は天気は回復し絶好のコンディション。最終日のサーフィン体験会は子供から大人まで今まで触れた事のない波を存分に感じていた。 Stand 1 スタンド1・加藤真吾のライディング スタンド1は上肢切断、先天性もしくはそれに相当する障がいを持つサーファーのクラス。決勝ヒートは加藤真吾・近藤健太郎・島川幹生・奈良優の4名が勝ち上がってきた。昨年ISAパラサーフィンチャンピオンシップにて金メダルを獲得した加藤が、やはりスピード・パワーが他を圧倒するライディング。ボトムからトップへとアクセスするスピードが素晴らしく、スピードを保ったままのトップアクションは秀逸。惜しみなく世界レベルを披露してくれた。近藤、島川も怯む事なく果敢に攻めるも惜しくも加藤には届かず、加藤がこれで3連覇を達成した。また加藤は今回別スケジュールでエントリーできなかった池上凪が中心となるNPO法人『NOMARK-adapt』に賛同し、自身の選手活動とともに次世代へ繋げる活動もしている。 Stand 2 スタンド2・伊藤健史郎のライディング 決勝は伊藤健史郎・小磯孝章・山本晴一・CaterParry(USA)の4名が出揃い争われた。優勝は伊藤健史郎。日本代表でもある伊藤はつい先日の5月15日から5月19日まで行われていたAASPツアー第2戦にBKSクラス(膝下切断クラス)で出場し準優勝。彼自身その悔しさをこのJapan Openにブツけ見事連覇を達成した。彼は軸足欠損のためフロントよりもバックハンドでのライディングが身体が回しやすいのだろう。バランスを崩しそうになってもリカバリー能力が非常に高く、ライディングはボトムからトップへの伸びが素晴らしくバックハンドでのビックターンから出る大きなスプレーが印象的。際どいトップでのターンでポイントを伸ばし2位以下を大きく引き離した。 Stand 3 スタンド 3 ・勝倉直道のライディング 今回のスタンド3クラスはアダプティブサーファーの中でもレジェンド的存在の勝倉直道。今回のS3クラス唯一の選手。先週ハワイで行われていたAASPツアー第2戦目では2年連続で準優勝と素晴らしい結果で帰国し、その勢いのまま今回のJAPAN OPENへ参戦。今回は優勝は決まっているので、ここはもう自分との戦い。自分を高めてどこまでポイントを伸ばせられるか?どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか?とギャラリーは期待を高めた。そんなたくさんのギャラリーが注目する中、期待通り技をメイクし沸かしてくれた。レフトスタートの決勝日は勝倉にとってはバックサイド。波を掴み膝立ちからバランスをとりつつテイクオフ。少しレイト気味からボトムにしっかり降りてスピードをつけトップへのアクセス。うまく板を返しアクションを決めギャラリーを沸かす。波の方向が変わりライト方向。先ほどとは変わって、フロントサイドとなり、テイクオフさえしてしまえばあとは勝倉タイム。縦横無尽に波を切り刻みエクセレントポイントを叩き出した。 Kneel Kneel ・ Mrak” MONO” Stewart のライディング Kneelクラスはパラサーフィン種目の中でも花形的種目と言えるだろう。スピードも速くアクションも大きいので、見応えのあるクラス。エントリー数も11名と多く予選、準決勝、決勝と行われた。そして決勝へ進んだのはMrak”MONO”Stewart(AUS)・小林正佳・小林”masa”征郁・井上英彦。やはり今年もパラサーフィン界Kneelクラスの世界的アイコンである、マーク”MONO”スチュワートが3連覇を達成。各クラスのファイナルの造波種は選手間の話し合いで決め、Kneelクラスはバレル波でチャレンジされることが決まった。MONO以外バレルの経験が浅いためかストールし波に包まれるものの、波のパワーにレールを入れることができず撒かれ波に消えていたった。他選手が苦戦する中、MONOは難なくバレルをメイクする。残り2本の時点で彼はまだ10ptをマークできずにいた。ジャッジの採点も厳しくなっているのだろう。ラインどりにバレルインの深さをしっかりとジャッジしている。ギャラリーはMONOの10ptを期待しプールサイドに集まる。皆が期待する中。ラストのライディングはジャッジが待ち侘びた通り文句なしのパーフェクトライド。スタジアムのバレルはテイクオフからそこ掘れし途中一旦無くなり、再度バレルが現れる。1本の波で2回のバレル。その2回のバレルを深くしっかりとメイクしたことにより今大会最高得点のパーフェクト10の評価を受け、3連覇を達成した。最後に『全てのスポンサー・企業・牧之原市行政それから実行委員の皆さんにボランティアスタッフの皆さん、そしていつも支えてくれる家族・友人みんな本当にありがとうございました。そして今回の来日するにあたりスペシャルなサポートをしてくれたマサ、ケンジロウ本当にありがとう!是非また来年静波に帰って来たいと思います。』と感謝と喜びを話してくれた。 SIT SIT・辰巳博実のライディング シットは板の上に座った状態でカヌーのようにパドルを持ってライディングするクラス。辰巳博実・石原望・ChrisAstill(AUS)の3名で競わさせた。ディフェンディングチャンピオンの辰巳はやはりスタジアム経験があるだけに1本目から波の上下を上手に大きく使い乗り、辰巳の持ち味である深いボトムから波を削る姿は圧巻である。やはりシットは長めでボリュームある板で手にはパドルも持つことでライディング全体が大きくなり見応えがある。 Prone 1 プローン1・Parker Olenick(USA)のライディング プローン1の決勝はParker Olenick(USA)・Nicolas Gallegos (ARGENTINA)・市川友美の3名。市川はパラローイングのオリンピアンであり昨年このパラサーフィンフェスタでサーフィン体験をしその後全日本パラサーフィン選手権では2位。そのままの勢いでISAパラサーフィン世界選手権大会日本代表として出場し、トントン拍子に世界へといった市川の活躍に期待されたが、やはり経験の差は埋められず惜しくも今大会は3位となった。そんなプローン1を制したのはJAPAN OPEN常連のパーカー・オレニックだ。先週の5月21日木曜日から家族で来日し、ちょうどスタジアムで開催されていたstabも観戦しながら静岡を満喫しつつ調整してきたパーカー一家。おしゃれに髭を整え男前になったパーカーは終始リラックスムードでこのJAPAN OPENにも望み、安定したスピードとスキルからなる圧巻のライディングで見事優勝した。 Prone 2 プローン2・藤原智貴のライディング プローン2では藤原智貴が優勝。プローン2は藤原智貴・加藤あすみ・生方亮馬の3名。藤原はテイクオフからの身体の使い方、体幹の使い方が非常に素晴らしい。腹ばいなので、レールtoレールはしやすいと思うが、テイクオフ後にそのままボトムに降りるのではなく、レールを入れややフェイスを走りスピードをつけてからのトップカービングは彼の持ち味だろう。またプローン2では介添者とのコミュニケーションも演技の一部と言える。また技のバリエーションも多く藤原のボトムtoトップで大きくアクションするライディングは迫力がある。やはり日本を代表し国内外を転戦し培った経験からのライディングは他を圧倒する強さがあった。 VI 2 今大会はVI1のクラスのエントリー者はおらずVI2クラスのみ。VI1に比べ軽度といえども普段我々が目隠ししながらサーフィンする感覚。この研ぎ澄まされた感覚の中でのライディングはいつ観ても驚かせられる。VI2は阿部寛之・西久保涼子・EmilyPurry(USA)の3名で争われた。DAY1にライト8本、DAY2で8本という中での演技となった。勝利した西久保は視野が狭くなる病。海でのサーフィンは視界が狭いためか、他のサーファーの前乗りをしてしまう事も多くなり、海から遠ざかっていたという。最近はあまり海に入る事ができていない中での今回は思いっ切った挑戦とも言える。十分練習出来ていないと言っていた彼女であったが、DAY1のライトウェーブの3本目が勝負を決めた。テイクオフからしっかりとウネリからテイクオフし、波のパワーゾーンをしっかりキープしてスピードをつける。最後まで波に乗り切れ高ポイントを獲得し優勝を決めた。このVIクラスは引率者はいるものの、選手の板をテイクオフゾーンへ誘導やテイクオフを補助したりと板を触っての補助は全て失格となる。その為補助者の声を頼りに方向やテイクオフのタイミングを選手自身が行う。このパラサーフィンの中で最も高難易度なカテゴリーと言えるだろう。 Open ID オープンIDクラスは菊地翔万と佐々木央太。昨年ミラクルライドを披露し、同じ知的障がい者のサーファーを増やすべく地道な活動をしてきた菊地のこれまでの功績により今回のクラスが生まれた。今年は親友でもある佐々木と共に参戦した。昨年はプッシュからライディングだったが今年は自力パドリングでのテイクオフとなったので、両者ともになかなか波を掴むことができなかった。そんな中で佐々木がレギュラー方向へスピードにのりライディングできたので、そこがポイントとなり佐々木が勝利した。彼ら菊地と佐々木はこの大会のムードメーカー的に会場にいる誰もを笑顔にしてくれる。来年も彼らの成長した姿に会えるのが楽しみだ。 Open オープン・吉見総之助のライディング オープンクラスは上級の波で勝負。決勝ヒートは堀川裕之・安田京弘・吉見総之助の3名。優勝したのは吉見総之助。彼は見た目には私たち健常者と変わらないサーフィンをする。彼の病は肩から手のひらにかけて骨が回らないとのこと。実際にパドルからテイクオフにかけて骨の各所が稼働してテイクオフからライディングに持っていくのだが、腕の骨が動かないということはかなりのスキルがなければメイクすることは不可能だろう。そこを何も感じさせずに波に乗る姿には並々ならぬ努力が感じられる。彼のサーフィンの印象はとにかくスムーズ。テイクオフからボトム・トップアクションが全てスムーズで流れるようなサーフィンを魅せてくれた。 パラサーフィンフェスタ最終日はサーフィン体験会 午前中の体験会では身体や心にハンディを持つ子ども達。今まで波に触れた事のない子供達が参加。午後には学校に馴染めずうまく通えない子供達が集まり思いを共有し、校外学習の一環で波乗りを含めた自然学習や食育を学ぶ一般社団法人波なり学校の子供達が参加してくれた。午前、午後2部制の間にはエキシビジョンが行われた。昨日まで開催されていたJAPAN OPENに出場した選手に加え、地元のプロサーファー三輪紘也もエキシビジョンに参加してくれ会場を沸かせてくれた。 三輪紘也のライディング 今回も昨年パラサーフィンフェスタのサーフィン体験会からサーフィンに興味を持ち、今年は選手としてエントリーしてくれた方々のように今後も新しい選手が生まれてきてくれて、このパラサーフィンフェスタに帰ってきてくれる事を楽しみにしている。 エキシビジョン 菊地翔万のライディング エキシビジョン会場を MC で盛り上げる右から nico ・伊藤健史郎・小林征郁 選手のキャッチャーとして選手の安全を第一に守ってくれているナミニケーションの皆さ ん パラサーフィンフェスタの実況・解説をしてくれている nico さんと水野亜彩子さん このあと6月最終週に三重県志摩市国府の浜海岸でNSAが主催する『全日本パラサーフィン選手権』が行われる。この大会は『ISA パラサーフィン世界選手権大会』の日本代表を選考する上での重要な大会となる。 大会結果 スタンド11位 Shingo Kato (JAPAN) 15.03pt2位 Mikio Shimakawa (JAPAN) 12.76pt3位 Kentaro Kondo (JAPAN) 11.43pt4位 Suguru Nara (JAPAN) 7.86pt スタンド21位 Kenjiro Ito (JAPAN) 13.10pt2位 Carter Parry (USA) 5.60pt3位 Takaaki Koiso (JAPAN) 3.76pt4位 Seiichi Yamamoto (JAPAN) --.--pt スタンド31位 Naomichi Katsukura (JAPAN) 11.00pt ニール1位 Mark MONO Stewart (AUS) 18.83pt2位 Masayoshi Kobayashi (JAPAN) 9.30pt3位 Hidehiko Inoue (JAPAN) 6.30pt4位 Masafumi MASA Kobayashi (JAPAN) 5.24pt シット1位 Hiromi Tatsumi (JAPAN) 15.66pt2位 Chris Astill (AUS) 11.07pt3位 Mikio Shimakawa (JAPAN) 10.27pt プローン11位 Parker Olenick(USA) 13.66pt2位 Nicolas Gallegos (ARGENTINA) 11.83pt3位 Tomomi Ichikawa (JAPAN) 2.33pt プローン21位 Tomoki Fujiwara (JAPAN) 13.67pt2位 Ryoma Ubukata (JAPAN) 10.23pt3位 Asumi Kato (JAPAN) 4.77pt VI21位 Ryoko Nishikubo (JAPAN) 3.67pt2位 Emily Purry (USA) 3.54pt3位 Hiroyuki Abe (JAPAN) --.--pt オープンID1位 Eita Sasaki (JAPAN) 7.73pt2位 Shoma Kikuchi (JAPAN) 6.84pt オープン1位 Sonosuke Yoshimi (JAPAN) 15.93pt2位 Kyohiro Yasuda (JAPAN) 8.33pt3位 Hiroyuki Horikawa (JAPAN) 3.30pt Powered by LiveHeats 大会概要 【 イベント名称 】第4回 パラサーフィンフェスタ2025【 開催日時 】 5月30日(金)〜6月1日(日)【 スケジュール 】5月30日 (金) JAPAN OPEN 4th予選5月31日(土)JAPAN OPEN 4th 決勝6月 1日 (日) サーフィン体験会【 会場 】 静波サーフスタジアムPerfect SwellⓇ(〒421-0422 静岡県牧之原市静波2220)【 主催 】 一般社団法人静波パラサーフィンフェスタ実行委員会【 共催 】一般社団法人日本アダプティブサーフィン協会(JASA)・Nami-nications・サーフスタジアムジャパン(株)【 参加団体 】一般社団法人静波パラサーフィンフェスタ実行委員会・NSA (Nippon Surfing Association)【 後援 】 静岡県牧之原市・ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム・(公社)星いきいき社会福祉財団
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surf逆転劇と初優勝、ドラマが生まれた──WSL Sumatran Surfariis Hamamatsu Open2025.05.292025年5月21日(水)から25日(日)までの5日間、静岡県浜松市・中田島海岸で「WSL Sumatran Surfariis Hamamatsu Open Nami Matsuri powered by YAMAMOTO co., ltd.」が開催された。本大会は、WSL公認のロングボードLQS1000およびショートボードQS2000イベントが同時開催となり、LQSの日本開催は約8年ぶり。フィリピン、インドネシア、中国、タイなどアジア各国からの選手も出場した。QSは今季の初戦とし、CS出場を決めている加藤翔平、安室丈、池田美来、中塩佳那、さらに2024年パリ五輪5位入賞・S.League初代チャンピオンの稲葉玲王らが参戦した。また、地元・浜松出身の竹内克斗、刑部樹真たちの活躍もあり、会場は大いに盛り上がりを見せた。大会期間中はコンディションが目まぐるしく変化し、潮のタイミングによりポジショニングや対応力が試される展開に。最終日は頭半〜ダブルサイズの波が押し寄せ、ファイナルはハードコンディションでの熱戦となった。 刑部樹真 photo:yutokanai 竹内克斗 photo:yutokanai 井上鷹、土壇場の逆転劇で優勝! 井上鷹 photo:yutokanai アウトに出るのもハードコンディションの中、ロングボードメンズファイナルが行われた。ファイナリストは、井上鷹、塚本将也、秋本祥坪、Jomarie Ebueza(PHL)、の4名。序盤からJomarie Ebuezaが6.00と6.33を立て続けにスコアしヒートをリードする。井上鷹は2本目に5.00をスコア、塚本将也も攻めのライディングで6.76をスコアするが、もう1本の波をなかなか見つけられず、苦戦する時間が続く。試合終了間際、井上鷹がノーズライディングからエンドセクションの難所でロールインを決め、エクセレントの8.33をスコア。劇的な逆転劇で優勝を果たした。 最後まで戦い続けた田岡なつみが劇的な逆転勝利 田岡なつみ photo:yutokanai ロングボードウィメンズのファイナルは田岡なつみ、吉川広夏、井上楓、井上桜の4名が出場。セミファイナルではエクセレントスコアの9.33を出した田岡なつみは1本目に4.33をスコア。しかしその後は、沖から続々と押し寄せる波とインサイドの強い流れに苦しみ、沖へ出るタイミングを辛抱強く待つ展開に。その間に吉川広夏は5.50と、5.00を揃えてヒートをリードする。井上桜もアウトで3.33をスコアした後、波を待つ時間が続き、井上楓もインサイドで沖へ出るタイミングを待つ時間が続く。残り時間が少なくなった終盤、田岡なつみがついに沖に出て波をキャッチ。ハングファイブからマニューバーを決め、見事6.50をスコアし逆転に成功。ロングボードメンズに続き、ロングボードウィメンズもラストライドでの劇的な優勝となった。 田岡なつみ photo:yutokanai 渡邊壱孔がWSL初優勝 渡邊壱孔 photo:yutokanai ショートボードメンズファイナルは、渡邊壱孔と西優司による一騎打ち。先に仕掛けたのは西優司。1本目に7.17、続く3本目にも5.73をスコアし、安定な試合運びを見せる。追いかける形となった渡邊壱孔は5本目に7.67をマーク。さらにラストライドでは、際どいセクションで1発技を決め、7.60ポイントをスコア。今シーズンに向けて5kgの増量と、それに伴うサーフボードの調整を行い、今大会でも攻めの姿勢を貫いた渡邊壱孔が、嬉しいWSL初優勝を飾った。 渡邊壱孔 photo:yutokanai 渡邊壱孔 photo:yutokanai 冷静な試合運びで中塩佳那が優勝! 中塩佳那 photo:yutokanai ショートボードウィメンズのファイナルは中塩佳那と野中美波の2名による戦い。試合は野中美波は沖に出るタイミングを逃し、沖へ向かう状況のままスタート。中塩佳那が1本目にサイズのあるフロントサイドの波にアプローチし、6.67をスコア。その後は慎重に波を待つ時間が続く。一方の野中美波は中盤に4.33をスコアするも、もう1本揃えるのに苦戦する。中塩佳那は終盤に3.73をスコアし2本揃え、ハードコンディションの中、シチュエーションが聞こえにくい状況でも冷静な試合運びを貫き、見事優勝を果たした。 Super Kids Challengeも開催 photo:yutokanai WSLと同じシステムを採用した「Super Kids Challenge」も同時開催され、今大会のジャッジによる審査のもと、将来を担うキッズたちにとって貴重な経験の場となった。 photo:yutokanai 特設ステージではライブイベントも行われた photo:yutokanai 大会4日目、5日目となる週末には特設ステージで音楽ライブイベントも開催された。サーフィンと音楽が融合した、海辺の魅力を五感で体験できる特別なフェスティバルとなり、会場も大いに盛り上がりを見せていた。 photo:yutokanai 今後のスケジュール 今回の大会を皮切りに、ロングボード・ショートボードともにいよいよ本格的にシーズンがスタートします。【ロングボード】LQS1000:7月18日〜20日「Siheung Korea Open LQS1000」(韓国・Wave Park)LT 第1戦:7月26日〜30日「Huntington Beach Longboard Classic」(アメリカ・ハンティントンビーチ)【ショートボード】QS6000:6月11日〜17日「Krui Pro」(インドネシア・クルイ)QS6000:6月21日〜26日「Nias Pro」(インドネシア・ニアス)QS6000:7月18日〜20日「Siheung Korea Open QS6000」(韓国・Wave Park)さらに、いよいよ始まるCS(チャレンジャーシリーズ)は、トップ選手たちがしのぎを削る世界への登竜門。CS 6/2-8「Burton Automotive Newcastle Surfest」オーストラリアCS 6/30-7/6「Ballito Pro」南アフリカ海外での試合が続く中でも、日本人選手たちが世界の舞台でどんどん存在感を高めています!これからの活躍にぜひ注目して、一緒に応援していきましょう! SumatranSurfariis Hamamatsu Open QS 2000 結果 photo:yutokanai 《男子》優勝:渡邉壱孔 2位:西優司 3位:加藤翔平、足立海世《女子》優勝:中塩佳那 2位:野中美波3位:脇田紗良、松野杏莉 SumatranSurfariis Hamamatsu Open LQS 1000 結果 photo:yutokanai 《男子》優勝:井上鷹 2位:Jomarie Ebueza(PHL) 3位:塚本将也4位:秋本祥坪 photo:yutokanai 《女子》優勝:田岡なつみ2位:吉川広夏 3位:井上桜 4位:井上楓 Sumatran Surfariis賞 photo:yutokanai 秋本祥坪 / 田岡なつみ竹内克斗 / 中塩佳那 Super Kids Challenge(U-12) photo:yutokanai 《BOYS》優勝:窪田海琉2位:原田海真3位:長谷川漣4位:西川玲以 photo:yutokanai 《GIRLS》優勝:宗政優実2位:川瀬煌渚3位:石川芽衣4位:中嶋凜《ベストライディング賞》窪田海琉
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danceCyberAgent Legitが史上初の3年連続シーズン優勝!【第一生命 D.LEAGUE 24-25 REGULAR SEASON ROUND.14レポート】2025.05.282025年5月22日(木)、日本発のプロダンスリーグ「第一生命 D.LEAGUE 24-25 REGULAR SEASON ROUND.14」が東京ガーデンシアターにて開催され、CyberAgent Legitが3年連続のシーズン王者に輝いた。また、審査員の評価やオーディエンス投票を含め、様々な項目から選出されるMVDには同じくCyberAgent Legitからenaが受賞した。 なお、今シーズンからはJUDGE項目に変更があり、ダンサー1名だけが踊るソロパートである「エースパフォーマンス」と、8名全員で動きを完全に揃える「シンクロパフォーマンス」が新設された。 各チームのショーの評価点をよりわかりやすくするため、勝敗の決定ポイントが「オーディエンス」「テクニック」 「コレオグラフィー」「ステージング」「シンクロパフォーマンス」「エースパフォーマンス」の6つの審査項目へと変更となった。 審査員は「オーディエンス」以外の項目ごとに優れていたと感じたチームに投票し、各項目で得票数が多かったチームが1ポイントを獲得。合計6ポイント中、多くのポイントを獲得したチームが勝利となる。 6月19日(木)に開催の「第一生命 D.LEAGUE 24-25 CHAMPIONSHIP」に出場できる6チーム内に入るべく争われた今回の最終ラウンドを振り返る。 1st MATCH【FULLCAST RAISERZ VS avex ROYALBRATS】 1st Match 先攻 FULLCAST RAISERZ©D.LEAGUE 24-25 1st Match先攻に登場したのは、斬新なパフォーマンスを強みとしKRUMPをレペゼンするFULLCAST RAISERZ。KILLA TWIGGZをエースダンサーとし、KTR、INFINITY TWIGGZ、KID TWIGGZ、WILD TWIGGZ、ILL TWIGGZ、LANDALL、Luiのメンバーで参戦。今回のテーマは「Switch」。シルバーを基調とした衣装で揃え照明の演出も緻密に考えられた構成で、さまざまに変化していく展開のあるルーティンで今シーズンのラストパフォーマンスを締め括った。 1st Match 後攻 avex ROYALBRATS©D.LEAGUE 24-25 1st Match後攻に登場したのは2021年D.LEAGUEの初代チャンピオンに輝いたavex ROYALBRATS。エースダンサーのDaikiをはじめ、JUMPEI、Kohsuke Hattori、Shungo、Kanta、MATSURI、 Haruhi、yuki tamaruが参戦。「Inside」をテーマに掲げ、白と黒を基調としハットを被ったシックな衣装で登場。これまで数々の遊び心あるショーケースを披露してきた彼らだが、最終ラウンドではオーソドックスな内容で勝負に出る。テーブルを用いたアクロバティックなパフォーマンスも印象的だった。 1st Matchはavex ROYALBRATSが4-2で勝利を飾り、今シーズン最後のパフォーマンスを締め括った。 2nd MATCH【Medical Concierge I’moon VS DYM MESSENGERS】 2nd Match 先攻 Medical Concierge I'moon©D.LEAGUE 24-25 2nd Match先攻に登場したのは今シーズン躍進を果たし、 CHAMPIONSHIPの出場の希望を残したまま今回のラウンドに挑んだMedical Concierge I'moon。エースダンサーに初期メンバーのKarenが登場。メンバーは他にCHIKA、Maari、Aina、Serina、Moa、Yuna、MaRinで挑んだ。全員が赤のヘアーにヒールを履いた特徴的な衣装で登場。SWEEP勝利が CHAMPIONSHIPへの条件となる状況で最後の可能性に懸けて出場。 2nd Match 後攻 DYM MESSENGERS©D.LEAGUE 24-25 2nd Match後攻に登場したのは23–24シーズンで、チーム設立初年度からCHAMPIONSHIPに出場し、3位タイを収めたDYM MESSENGERS。ディレクターを務め今回エースダンサーのTakuyaをはじめとし、Yasmin、AITO、FOOL、Quraio、Yu-mah、HANA、 TAKUTOが参戦。DYM MESSENGERSならではの独特のフレーバーやコンセプトを醸し出しながら個々のスキルも魅せ、ここまで今シーズンのエースパフォーマンスでは92パーセントと脅威の勝率を誇っている。 DYM MESSENGERSは今回もエースパフォーマンスでポイントを獲得したが、全体では3-3のDRAWとなり、Medical Concierge I'moonと共に今シーズンラストパフォーマンスとなった。 3rd Match【List::X VS dip BATTLES】 3rd Match 先攻 List::X©D.LEAGUE 24-25 3rd Match先攻に登場したのは今シーズンから新しく参戦した横浜初のチームList::X。MOCCHINをSPダンサーに迎え入れ、エースダンサーのTenjuに加え、RISA、SHO-HEY、SAKU、Runa Miura、恋春Donguri、RINKAAAが参戦。「イニシエノタミ」を今ラウンドのテーマとし太古の儀式のようなイメージの中にヒップホップのテーマも感じさせるダンスを表現した。 3rd Match 後攻 dip BATTLES©D.LEAGUE 24-25 3rd Match後攻に登場したのは今期大きく飛躍をみせたdip BATTLES。「強さ」と「情熱」をテーマに、ジャンルにとらわれないテクニックとパフォーマンスで魅せる。エースダンサーのHIBIKIをはじめ、KENSEI、Asahi、NAKI、REI、UMI、LIL'BEAN、Jillie Jayが参戦。「結」をテーマとし、POPPINGとHOUSEを軸に後半にかけてボルテージが上がっていくダンスに観客は大きな歓声をあげた。 3rd Matchは5-1でdip BATTLESが勝利し、CHAMPIONSHIPに向けて弾みをつけた。 4th MATCH【LIFULL ALT-RHYTHM VS SEPTENI RAPTURES】 4th Match 先攻 LIFULL ALT-RHYTHM©D.LEAGUE 24-25 4th Match先攻に登場したのは、表現力や技術に優れた多彩なメンバーで構成されるLIFULL ALT-RHYTHM。エースダンサーのCHIHIROに加え、calin、Su-yang、Karim、GO、浜田 純平、雪乃、 hirokoboogieが参戦。「Energy Never Dies」のテーマのもと、終始エネルギー全開のダンスを披露。個々の実力と個性を存分に表現する構成で勝負をした。 4th Match 後攻 SEPTENI RAPTURES©D.LEAGUE 24-25 4th Match後攻に登場したのはコンテストやバトル、アーティスト活動、舞台など様々なフィールドで活躍するダンサーたちで構成されるSEPTENI RAPTURES。エースダンサーのHarutoをはじめ、eigh10、YUYA、TORA、AMI、AYUMI、NENE、TANUKIが参戦。「宣誓」をテーマとし、小道具を使った立体的な構成のダンスが次々と展開され、最後まで瞬きもできないほどの密度のあるダンスを披露。 4-2でSEPTENI RAPTURESが勝利し、出場を確定させていたCHAMPIONSHIPへ向け拍車をかけた。 5th MATCH【KADOKAWA DREAMS VS Valuence INFINITIES】 5th Match 先攻 KADOKAWA DREAMS©D.LEAGUE 24-25 5th Match先攻に登場したのは22-23シーズン、23-24シーズンとCHAMPIONSHIPで2連覇を達成したKADOKAWA DREAMS。エースダンサーのKELOに加え、Ryo、Daichi、颯希(SATSUKI)、syuichi、HINATA.M、ASUHA、 TSYが参戦。 「序曲 OVERTURE-天詠みの唄」をテーマとし、CHAMPIONSHIPを含めた3部作で完結する、その1作品目を今回のラウンドで披露。KELO、颯希(SATSUKI)の2人が対になるような構成となっており、ダイナミックなアクロバットの技も流れの起点となり観客に大きなインパクトを与えた。 5th Match 後攻 Valuence INFINITIES©D.LEAGUE 24-25 5th Match後攻に登場したのはブレイキン、ヒップホップ、ハウスなど、ストリートダンスの主要ジャンルを融合し、唯一無二のスタイルを確立しているValuence INFINITIES。エースダンサーのMAKOをはじめ、SEIYA、STICH、NAOKI、RYOGA、MASSA、TOMOYA、LÓNが参戦。「インフィニティ」をテーマにし、囚人と看守による終わりのない逃走劇をValuence INFINITIESらしいストリート感を感じさせるダンススタイルで表現した。 両チームすでにCHAMPIONSHIPへの出場が決まっていたチーム同士の5th Matchは5-1でKADOKAWA DREAMSが勝利を収めた。 6th Match【KOSÉ 8ROCKS VS SEGA SAMMY LUX】 6th Match 先攻 KOSÉ 8ROCKS©D.LEAGUE 24-25 6th Match先攻に登場したのは、ラウンド13時点で6位とCHAMPIONSHIPへのボーダーに立っており、ブレイキンの精鋭で構成されたKOSÉ 8ROCKS。エースダンサーのYOUTEEに加え、Shigekix、Taich、TETSU、YU-KI、Ryo-spin、REIMI、RENが参戦。「techUnique」をテーマとし、照明を巧みに用いた時間差で技を決めていったり、パフォーマンス中にも関わらず全員がステージから捌けるユニークな演出に会場は興奮に包まれた。 6th Match 後攻 SEGA SAMMY LUX©D.LEAGUE 24-25 6th Match後攻に登場したのは、初代ディレクターであるBOBBY氏が生んだ「J.S.B basic」のヒップホップスタイルを軸としたパフォーマンスが特徴のSEGA SAMMY LUX。エースダンサーとして登場したCanDooをはじめ、KANAU、HINATA、Køødy、KENTARO、MAAAO、TAS、JOが参戦。アクロバティックな技も交えつつ、ステップワークを用いたヒップホップで観客を魅了。 CanDooが務めたエースパフォーマンスはSEGA SAMMY LUXが1ポイントを獲得したが、それ以外のポイントを全て勝ち取ったKOSÉ 8ROCKSが5-1で勝利し、KOSÉ 8ROCKSがCHAMPIONSHIPへの最後の1枠を手にした。 7th Match【Benefit one MONOLIZ VS CyberAgent Legit】 7th Match 先攻 Benefit one MONOLIZ©D.LEAGUE 24-25 7th Match先攻に登場したのは、バックアップダンサー、コレオグラファー、モデル、女優など多岐にわたる才能を持つメンバーが揃うBenefit one MONOLIZ。元リーダーのKenがSP dancerとしてカムバックし、エースダンサーのHikari Oricciに加えShiom!、HONAMI、YOICHIRO、Cheri、 RiNnA、Yukicheruで挑んだ。「I AM ME」をテーマとし、チームが得意とするVOGUEにKenのスタイルを取り入れ、音にアプローチした個性との競演がで会場を魅了した。 7th Match 後攻 CyberAgent Legit©D.LEAGUE 24-25 7th Match後攻に登場したのはストリートダンスの多様なジャンルを得意とし、ラウンド13時点でシーズンランク1位のCyberAgent Legit。エースダンサーのenaに加え、TAKUMI、KAI→、1ch、ATO、KANATO、Chris Ackey、CHAAが参戦。序盤から息の揃ったシンクロパフォーマンスを披露し、後半では全員でハットを投げるシーンで会場のボルテージは最高潮に。その演出をきっかけに終盤にかけて歓声が止むことなくシーズン最後のラウンドを終えた。 結果は6-0のSWEEPでCyberAgent Legitが勝利。CyberAgent Legitは史上初となる3年連続のシーズン王者に輝いた。また、今回ディレクションを務めたenaがMVDとして表彰された。 MVDを獲得したCyberAgent Legitのena©D.LEAGUE 24-25 enaコメント「メンバーのみんな、本当にありがとう。最後の最後にディレクションを頼まれて、すごくプレッシャーが大きかったんですが、みんなに支えられて最高のショーができたと思います。レジットはCHAMPIONSHIPで昨年、一昨年と負けてしまっていて同じ景色を見たくはないのでレジットが絶対に獲ります。みなさんそれまでサポートよろしくお願いいたします。今日もありがとうございました!」と、涙ながらもCHAMPIONSHIPに向けた熱い意気込みと感謝を伝えた。 レギュラーシーズン結果©D.LEAGUE 24-25 6月19日(木)に開催の「第一生命 D.LEAGUE 24-25 CHAMPIONSHIP」に出場するチームが出揃った。その全6チームは、CyberAgent Legit、KADOKAWA DREAMS、SEPTENI RAPTURES、Valuence INFINITIES、dip BATTLES、KOSÉ 8ROCKS。CHAMPIONSHIPでは史上初の2連覇中のKADOKAWA DREAMSが王者を死守するのか、それとも新たな時代の幕開けとなるのか引き続き24-25シーズンのDリーグの結末に注目したい。
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dance【EP.3】金メダル獲得だけではない。BREAKING TEAM JAPANが残した功績。 〜 競技システムを0から構築する組織の裏側 〜2025.05.122025年も初夏に入り、あのパリ五輪での感動が遠い記憶に移り変わろうとしている中、JDSF(公益社団法人日本ダンススポーツ連盟)がブレイキンを競技化にする活動は止まるどころかこれから益々活性化していく。今回は、その競技システムを作り上げている立役者の一人であるJDSFコーチのノンマンこと、石垣元庸氏に課題となる“コーチ育成”について話を訊いた。 指導者育成プログラムとは JDSFが推進するブレイキンの指導者育成プログラムについて教えてください。 2028年の長野国民スポーツ大会(以下:国スポ)で、ブレイキンが公開競技として採用されることが決まりました。これを受けて、各都道府県で適切な指導者を育成し配置する必要性が高まっています。JDSFとしては2028年の国スポまでに、各都道府県に公認のブレイキンコーチを少なくとも1名配置することを目指しています。私たちとしては、オリンピックを経て次なるステージにブレイキンがチャレンジしていく上で指導者の資格や一定の水準を設けることがマスト要項になりました。 第1回目の指導者講習を実施した感想を教えてください。 まず、最初の感想としては、指導者講習会を実施してとても手応えを感じました。準備期間に約2年を費やし、その間オリンピックなど大きなイベントも控えている中で構築してきましたから、色々と大変でしたが本当に実施することができて良かったです。様々な観点で手応えを感じましたね。それは、同時に課題も顕になりました。 日本においてJSPO(日本スポーツ協会)が、全国のコーチ資格などを管理している団体になるのですが、まず最初に彼らに対しアクションをしたのは我々側でした。大きな枠組みでのサポートをもらいつつ、ブレイキンは独自の文化やルールがあるので、我々が主導となり指導者育成プログラムを作っていくことになります。 JDSFでは強化と普及の両面から、ジュニアユースからトップレベルの選手まで一貫した育成を目指しています。その根幹には「人間力」を土台とし、その上に「心・体・技」を育むというピラミッド型の指導理念があります。これまでは、トップチームの選手を中心に展開をしてきたのですが、今回の指導者講習で外部の指導者の方々にもその内容に触れていただいた際、反響が非常に大きかったです。「僕たちが、ブレイキンを通じてやってきたことは間違っていなかった」という強い実感を得ることができました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 その指導理念の中心にある「人間力」とは、ブレイキンにおいて具体的にどのような重要性を持つと考えますか? ブレイキンの選手(プレイヤー)においては、テクニックだけでなく“人間としての経験値”が非常に重要だと考えています。オリンピックの審査項目にも含まれる「オリジナリティ」や「ボキャブラリー」は、表面的な技術だけでは深めることができません。多様な経験を通じて自己と向き合い、自分らしさを磨くことこそが、ブレイキンの本質であり、競技力向上にも繋がると考えています。他のスポーツとの違いをあえていうならば、ここに尽きます。これまでは、ブレイキンシーンにおいてそう感じるだけで仮説でしかなかったのですが、それがこうしてオープンに扱われるようになり、仮説が事実になった気がしました。JDSFの指導理念は、まさにこのようなブレイキンならではの価値観を反映したものと言えると思います。 ブレイキンカルチャーとスポーツの共存 ブレイキンのスポーツ化が進む中で、カルチャーとして育まれてきた側面との共存について、どのように感じていますか? ブレイキンがスポーツとしてオリンピック競技になったことは、先人たちが築き上げてきた価値が時代に認められた証だと感じています。一方で、ダンスの価値がスポーツの枠組みで相対化されてしまう可能性についても懸念があり、ブレイキン独自の魅力をどのように伝えていくかが今後の課題だと認識しています。 パリ五輪でブレイキンのスポーツ競技化のフォーマットは完成されたと思いますが、今後の展開について教えてください。 今後もスポーツ競技化は続いていきます。むしろ、パリ五輪が基盤となり、より進化していくような気がしています。まず、長野国スポに採用されたことが大きいですね。私たち自身はずっとフラットにいるので、「スポーツ化したい!」と思って働きかけていることではないんですよね。世の中の流れがブレイキンに注目をし、ある意味競技のひとつとしてフックアップいただいたのだと思っています。その中で「シーンにいる僕たちがどのように参加できるのか」「フォーマットやルール化ができるのか」という課題をクリアしてきたという感覚でいます。 ブレイキンはあくまでもHIPHOPの4要素におけるひとつの要素に過ぎず、そして他の3つの要素は社会的に評価され成功しています。例えばDJは職業としても世界的認知度があり億プレイヤーも数多くいます。MCもいわゆるラッパーとしてグラミー賞を受賞したアーティストがいますし、ラップという文化も世界中に浸透してきていると思います。また、グラフィティの面においても、バンクシーをはじめ、キース・ヘリングや、ジャン=ミシェル・バスキアなども世界的なアーティストとして作品も高額で売買され非常に著名です。 それらに比べるとブレイキンだけ、まだまだニッチというか世界的に成功したと言えるスーパースターがいないと思いますし、人々の生活にも浸透していないと感じます。 パリ五輪で金メダルを獲得し風穴を開けたBgirl Ami Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 一方で、社会的にインパクトを与えることが正解とも思っていないです。今のカルチャーでも充分意味のあることをしているし、知っている人が楽しめたらそれで良いという価値観もあります。ただ、客観的に見た時に、4つの要素の中でブレイキンだけ社会的インパクトが足りないなと思ったんです。その最後の4つ目の末っ子の立場だったブレイキンがオリンピック競技に採用されて、それを現地で目の当たりにした時「あぁ、やっぱりHIPHOPは凄いんだな」と実感しました。シーンにいた僕たちとしては、何も変わっていないのですが、先人たちが築き上げてきたものが時代にマッチして、突然フックアップされたというエナジーをパリ五輪で感じました。 ただしこれが、業界全体にとって良いことなのか。正直まだわからないんですよね。パリ五輪を通じて、より多くの方々に知ってもらったことで「ブレイキンはわかりにくい。」「めちゃめちゃ感動したよ。」など、本当に様々なご意見をいただきました。賛否両論当然ありました。その中でやろうと思えば、わかりやすく務めることはできるのですが、わかりにくい美徳もあるじゃないですか。ジャッジとは違う価値観を持てるのも、ある意味新しいスポーツだなと捉えることもできると思うんですよね。勝敗がはっきりしていることが正とされているスポーツ競技において、新しい価値観が生まれることも気づきとしては良い傾向だと言えると思うんです。一方で、ダンスの他ジャンルだとスポーツに昇華することは難しいとも感じます。一定水準の審査基準を設けるとどうしても相対化してしまうんですよね。 ブレイキンは世の中に対するカウンターカルチャーがルーツにあると思いますが、それがスポーツ化されたことで選手たちとの向き合い方や指導者講習を実施するにあたり苦労された点はありますか? まず、指導者講習については、そのカリキュラム作りなどに約3年を費やしました。強いて言えばその軌跡そのものが苦労でしたね(笑)。苦労というか、大変な作業でした。「僕らがこれまで積み上げてきたものって、何だっけ?」というところから考え始めました。良くも悪くも、ダンスには言語が無い。踊って繋がって、共感してっていう表現方法ですよね。これまではその感覚で成立していたものを、一つひとつ言語化していく作業が大変でした。 カリキュラムの作成についてはJDSFの関係者が必要な項目を炙り出し、お互いの得意分野に振り分けていき、それ自体はスムーズに決まりました。ブレイキン界隈だけでは完結させず、柔道の金メダリストの選手に講義をお願いしたり、僕は弁護士という肩書きもあるので、人間力を高めるという大枠の中にコンプライアンスやハラスメントについての講義も取り入れるなど一般教養と広く捉えるスポーツ視点も取り入れました。また、女性アスリートに対しての講義も専門家をお呼びして積極的に取り組みました。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 ブレイキンの経験がない方でも受講可能とのことですが、どのような方がコーチ資格を取得することができるのでしょうか? JDSFが認めるコーチ資格を取得するために、指導者育成プログラムを立ち上げ指導者講習を実施したのですが、対象者はブレイキンの未経験者でも受講可能です。実際、他のダンス経験を持つ指導者も参加してくれました。普段は、体育指導を行っている学校の先生もいらっしゃいました。我々としても、ブレイキン経験の有無だけでなく指導の熱意や子供たちの育成に貢献したいという意欲のある人材に、広く門戸を開きたいと考えています。コーチ研修を受け一定水準をクリアすると、JSPO公認のコーチ免許を取得することができます。最終的にはサッカーのようにコーチ免許のフォーマットを作っていくことを目指しています。また、講義は上層組織のJSPOの管理下で受けていただくカリキュラムとJDSFの管理下で受けていただくカリキュラムの2種あります。 指導者講習を受けることのメリット この資格を取得することで、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか? 指導者講習を受けていただくと「ブレイキンコーチ1指導者資格」を取得することができます。これは、各都道府県の代表コーチとして国スポに関わる道が開かれるだけでなく、JDSF公認の指導者として地域での普及活動など、多岐にわたる活動が可能になります。その資格が必須な公式大会のチームを率いる、コーチとして参加資格を得られるということです。JDSFは、この資格がブレイキンの文化を尊重しながらスポーツとしての魅力を広め、次世代の育成に貢献するための重要な一歩となることを期待しています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 指導者講習の今後の展開について教えてください。また、指導者資格は男女共通とのことですが女性指導者の育成についてはどのようにお考えでしょうか? 年1回以上の開催を目指しており、将来的には半年に1回など、より頻繁な開催も視野に入れています。 ブレイキンコーチ1指導者資格は男女共通の資格として実施されます。しかしながら、全国的に見ると女子のブレイキン指導者は少ないのが現状です。そのため、女性アスリート特有の体のケアやメンタルのサポートといった観点を取り入れた指導ができる指導者の育成も、今後の重要な課題とされています。本音を言うと、現役では無いBBOY・BGIRLの皆さんにも是非コーチとしてまたシーンに参加していただきたいと思っています。 ブレイキンから離れた経験のある方、例えば、ママパパになって子育てに落ち着いてからでも大歓迎です。サラリーマンになったけど、コーチとしてシーンに関わりたいという方も大歓迎です。今後、全国の都道府県に必ず1名は必須になってくるわけですから、ご自身のスキルやキャリアを問わずに是非チャレンジしていただきたいですね。世の中にそういう方々が多くいるのではと感じているので、僕たちにはそういった“ブレイキン以外”の様々な経験をされてきた人間力のある方にもぜひ参加していただきたきたいなと考えています。 最後に、読者の方へメッセージをお願いします。 ブレイキンを愛しその発展に貢献したいという熱意のある方々に、ぜひ指導者講習を受講していただきたいと心から願っています。ブレイキンが過去に好きだった方々でシーンからは離れてしまったけれどという方にもぜひライセンスを取得いただきたいと思っています。 プレイヤーでなくなると、関わり合い方がわからないBBOY・BGIRLも多いのではないかなと感じます。このライセンス取得がシーンに戻ってくるきっかけに繋がればとても嬉しいですね。経験の有無に関わらず、オープンマインドでブレイキンの未来を共に創っていく仲間を求めています。「学ぶことをやめたら、教えることもやめなければいけない」という言葉があるように、私たち自身も学び続け、皆さんと共にブレイキンの未来を育んでいきたいと思っています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 インタビューを通して感じたこと ブレイキンシーンは今後どこへ向かうのか。日本においてこの数年、キッズを含めた若手の実力あるBBOY・GGIRLたちが台頭してきているのはJDSFの存在が大きい。国内だけでも全国大会やその予選大会、キッズクルーのみが参加できる全国大会などを年間通じて数多く開催し、テレビやWEBでの中継など露出も多いことでプレイヤー個人やブレイキンというカルチャーそのものの価値向上を測っている。パリ五輪で熱狂を生み、次のロサンゼルス五輪に繋げるところが不採用となった。目指すべきロードマップが途切れたように感じた人も多くいたはずだ。そんな中、JDSFは次なる山を目指し歩みを止めてはいなかった。次世代のプレイヤーたちのために、そして先人たちが残してくれたシーン全体のために、それらをアップデートする活動は次のステージへ向けて勢いを増して続いていきそうだ。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 プロフィール石垣 元庸 / Motonobu Ishigaki弁護士、起業家、ブレイクダンサー(“B-BOY NONman”)。1978年生まれ、愛知県名古屋市出身。 大学在学中にブレイクダンスに出会い、日本が世界に誇るブレイクダンスチーム「一撃(ICHIGEKI)」で活躍。 2005年には世界大会「Battle of The Year」に日本代表として出場し、Best Showを受賞。現在は自身の弁護士事務所で弁護士として働きつつJDSFのコーチとして活躍。 今後の動向についてはJDSF公式WEBサイトやSNSをチェック!
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skateスケボー×アート×レゲエ融合の祭典『COOK’s Kitchen Lantern Block Party』2025.06.18松原市と大阪関西国際芸術祭実行委員会は、2025年6月21日(土)に、『まつばランタンフェスティバル』内の阪南大学4号館にて、アートと音楽の特別イベント『COOK’s Kitchen Lantern Block Party』を開催する。 毎年6月21日は国際スケートボード協会(IASC)が制定した『Go Skateboarding Day』。松原市を象徴するスケートボード文化とアート、音楽を掛け合わせ、地域の魅力発信と文化振興を目指すイベントだ。 大阪の国際的アーティストCOOKによるスケボーを使ったワークショップ 大阪・関西万博会場や、松原市の「おくさま印スケボーパーク」の巨大ミューラルでも知られるCOOKが、松原市内で回収したスケートボードの廃デッキをアップサイクルして子どもたちとワークショップを行う。 COOKが子どもたちとワークショップを行うのは今回が初めて。その場で子どもたちの名前入り作品を制作、「松原での特別な思い出」として持ち帰っていただく。子どもは参加費無料。※本プロジェクトは、スケートボード体験格差の是正に取り組む松原市内の事業者のSDGs推進活動「NEXT STEP OLLIE」とも連携している。 大阪レゲエカルチャーライブ 【Jr.SANTA】(ジュニアサンタ) 2003年生まれ、大阪府岸和田市出身。レゲエアーティストFAT SANTAを父に持ち、幼少期から古き良き音楽に囲まれる環境で育つ。彼の楽曲は「さ・し・す・せ・そ」「Dan Di Might」など、耳に残るフレーズと等身大のメッセージで多くの支持を集める。 ジャマイカでも活動し、国内外のアーティストとのコンビネーション曲を多数制作している。ラバダブやハイエストマウンテンといった大型イベントへの出演歴も持ち、クラッシュイベント「コンバット」での存在感も話題となった。 Frankie Paris、U the Starr、AN-KUN、TAK-Z、NINETY-Uなどの楽曲にも参加し、フリースタイルと持ち歌とのバランス感覚に優れ、次世代のレゲエシーンを牽引する存在として注目されている。 【ZENDAMAN】(ゼンダマン) 2000年生まれ。「個性を大切にし、自分で判断すること」の重要性を、レゲエを通じて発信し続け、次時代の旗手として熱い視線が注がれている。岩手県矢巾町出身、18歳で単身ジャマイカへ渡り、現在はジャマイカと日本をベースに国内外で活動。 音楽プロデューサーGACHA MEDZ(ガチャ・メッズ)のもとで修行を積む。ジャマイカの国民的イベント「STING」に出演し、現地でも注目を集める存在となっている。2023年には日本で凱旋ライブを成功させ、国内外での活動を広げている。YouTubeチャンネル「Zenda Mi Zenda」では、ジャマイカでの生活や音楽活動の様子を発信し、約650万回の再生回数を記録するなど、幅広い年代から支持を得ている。 彼の音楽は、クラシックなレゲエから最新のダンスホールまで幅広いスタイルを取り入れ、パトワ語(ジャマイカ英語)でのリリックも特徴。また、HIPHOPアーティストとのコラボレーションも行い、ジャンルを超えた音楽活動を展開している。 【PIKKAL fr KING JAM】(ピッカル) 大阪のクラブを中心に1998年から活動を開始。2000年、活動の枠を広げる為にNYに渡米。KING JAMのメンバーはNYで出会ったMiki、Haji、Steel-Tを加えた4人。2001年からNYのブロンクスで定期的にイベントに出演。 それ以降、ジャマイカやNYのビッグサウンドやアーティストとのイベントにゲスト出演。またアトランタ、ニュージャージ、ワシントンDC、コネチカット、ノースキャロライナ、そしてアメリカ国内に留まらず、カリブのアンティーガ、バハマ、バミューダ、EUではイギリス、ドイツ、イタリア、スイス、ポルトガル、スウェーデン、2016年はイスラエルでツアーを開催するなどインターナショナルな活動を続けている。 さらに、70年代から活動を続けるジャマイカのBeres Hammondがキャプテンを務める Love & Harmony クルーズに2019年から毎年招聘されている。 大阪レゲエシーンを牽引するミュージシャンらが参加しライブやDJを披露。音楽の面でも地域と来場者をつなぐ。音楽とアートが融合する「大阪レゲエ文化」の魅力を体感いただける。その他にアップサイクルのWUYの草木染めWS、物販ブースなども予定している。 開催概要 日時:2025年6月21日(土)11:00〜18:00会場:阪南大学本キャンパス4号館(松原市)主催:大阪関西国際芸術祭2025、パートナーシティ:大阪府松原市入場料:入場無料
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skateバートとパークスタイルの二刀流で日本の新たな時代を切り拓く。世界初の新技「雷神(RAIZIN)」とは?今注目の若手スケートボーダー猪又湊哉インタビュー2025.06.17昨年のパリオリンピックでの日本人選手たちの大活躍がまだ記憶に新しい「スケートボード・パーク種目」と、世界最大のアクションスポーツの祭典「X Games」の花形種目で世界最高難度トリックを有する日本人選手が多いことから今大きな注目が集まっている「スケートボード・バート種目」。この両種目の二刀流で世界最高峰を舞台に様々な快挙を残しており、3年後のロサンゼルスオリンピックでの大活躍も期待されている現在15歳の若手日本人ライダーがいる。 それが「X Games」のバート種目銀メダリストであり、先日のイタリア・ローマで行われたロサンゼルスオリンピック選考レースの第1戦目となった「WST WORLD CUP ROME 2025」のパーク種目で初決勝5位という結果を残した猪又湊哉選手だ。そんな国内外での活躍が著しい彼だが、今年新たな快挙を成し遂げた。それがバートでメイクした世界初の新技「バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」だ。彼はこの新技に「雷神(RAIZIN)」と名付け自身のシグネチャートリックとして今シーズンを戦っていく。 今回は今大注目が集まっている猪又選手にインタビュー。世界初メイクとなった新技習得の裏側をはじめ、彼がスケートボードを始めたきっかけから世界最高峰で結果を残せるその強さの秘訣、そして日本のスケート界の若き風雲児である彼の今後の目標と夢について聞いた。猪又湊哉(いのまた・そうや) 以下: S 世界初メイクの新技。「雷神(RAIZIN)」と名付けられた世界を驚かすこのトリック習得の背景とは View this post on Instagram A post shared by soya inomata (@soya_inomata) ― 今回メイクした新技「バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」を習得しようとした経緯を聞かせてください。S:今後もっと自分のライディングのレベルを上げていくために、元々メイクできていた「バリアルフリップ540」を上回る難易度のトリックを習得したかったのと、あと誰もやってない技にも挑戦してみたいという思いから自分の得意な動きを派生したこのトリックを選びました。 ― ちなみにこの新技についてはどのようにインスピレーションを得たのでしょうか?S:この新技は自分で思い付いてチャレンジしました。自分の普段のライディングがベースになっているので、自分の持ち技をやっていく中で今回の新技もメイクできそうだなと思ったので挑戦し始めました。何度も練習してなんとかメイクできるようになっていきました。 ― 実際にこの新技を習得するために苦労した部分はありますか?S:正直、まだいつでもメイクできるほどマスターできているわけではないので、これからもっと練習してメイク率や完成度を上げていかないといけないのですが、バリアルフリップ540した後にステイルフィッシュグラブに持ちかえる部分が結構怖くて、その恐怖心を克服するメンタルを持つためにもこのトリックにトライする時はずっと集中して滑っていました。なので習得するまでは特に集中力を切らさないことが苦労した部分で、新技にトライする上で大事なことだなと学びました。 ― ちなみにこのトリックを習得するのにどれくらい時間がかかりましたか? S:実際に練習してメイクするまでにかかったのは合計3日間くらいです。元々この新技を思いついたのは、自分がバリアルフリップ540をした時にボードの回転が速くなってしまうことがきっかけで、結構勝手に回りすぎてしまったので、その時にこの新技ができるんじゃないかってふと思いました。この感覚を秩父スケートパークのバーチカルで練習していた時に気づいたんですが、その日と同じ週に大会があって大会の練習がメインだったので、新技の練習は秩父にいる2日間くらいの間で少しだけやって、それから大会が終わって結構時間も空いた頃に「あの新技乗りたいな!」と思ったので、もう1日丸々新技の練習だけをしてなんとか初メイクできた感じです。 ― 最初に練習した2日間からトリックをメイクしたその1日までしばらく時間が空いたとのことですが、その間に自分のライディングの分析もしましたか?S:かなり分析しましたね。最初の2日間の時は少ししか練習してなかったのもありますが、結構体も回りすぎてバランスを制御できていなかったので、回転する時に肩を回しすぎないようにしたりと練習の動画を見返しながら分析していました。その中でこうした方が良いなという修正点を反映させて、その後の1日の練習の中で落とし込んで何度もチャレンジしたらメイクすることができました。 ― また今回の新技は世界初ということで「雷神(RAIZIN)」と名付けるという話を耳にしました。この名前を選んだ由来はありますか?S:はい。元々普段から秩父神社のお守りをずっと付けて遠征をしているのですが、その神社で祀られている神様が雷神様で、この新技をメイクできたのもその神社の近くにある秩父スケートパークだったのが理由の一つと、あとこのトリックで「雷が打たれたような衝撃」を与えたいという思いも含めて「雷神(RAIZIN)」という名前に決めました。 世界的なレジェンドライダーのトニー・ホークに憧れた幼少時代。今は彼と連絡を取り合う仲へ。スケートボードを始めたきっかけとは ― スケートボードを始めた経緯を聞かせてください。S:小学生の頃に、鵠沼スケートパークで開催された「SHONAN OPEN」というイベントで開かれていたスケートボードの無料体験会がきっかけで始めました。当時から鵠沼スケートパークに遊びにいくことが多かったので、パークにあった大きなランプを滑っている子たちに魅力を感じて、自分も同じように滑れるようになりたいと思いたくさん練習していく中で、上手くなっていったので自然と大会にも出始めるようになりました。 ― 猪又選手が引き込まれていったこのスケートボードの魅力とは何だと思いますか?S:スケートボードの魅力は、年齢や性別関係なくみんなで滑ったり、新しいトリックができた時にお互いが喜びを分かち合えて楽しめることだと思っていて、パークスタイルもバートもちろんストリートもそうですけどスケートボード1本で同じ喜びをみんなで共有できるところがスケートボードの魅力だと思います。 ― ちなみに猪又選手が影響を受けたスケートボーダーがいたら聞かせてください。S:影響を受けたライダーはトニー・ホークですね。自分が小学3年生くらいの時に昔のムラサキパーク東京で行われたLAKAIのイベントにトニー・ホークが来ていて、その中で彼の滑りに見て感動したというか魅了されました。今でも彼は僕が好きなスタイルを体現していて、特に尊敬しているライダーの一人です。 ― 今回の新技の「雷神(RAIZIN)」という名前を決める上でも、実際にトニー・ホークにも相談されたようですね。 S:はい。世界初の新技に自分で名前を付けているライダーたちもいるので、今回の僕の新技も「自分が世界で初めてメイクした技だからオリジナルの名前を付けてもいいのかな?」ってトニーに相談しました。そうしたら「ソーヤが世界で初めてメイクしたトリックなら付けていいと思うよ」って言ってくれたのでとても嬉しかったですし、この「雷神(RAIZIN)」という名前を付けることにしました。 どんな大会でもプレッシャーに負けないようにトリックの完成度にこだわり続ける。猪又湊哉の強さの秘訣とは ― 普段はどのようなことを意識しながら練習していますか?S:普段から大会の時のプレッシャーをイメージして練習しています。実際の大会のように指定のフォーマットに沿って決められた時間の中でライディングしてみたり、自分が大会で出したい技に関してはセクションによってメイクできるものが変わってくるので、メイク率や完成度を上げられるように特定のトリックに集中して練習したりもしています。 ― 常に大会を意識して練習されているとのことですが、大会前のルーティンや大会に良い状態で挑むためにしていることはありますか?S:大会前はテンションをあげるために結構ヒップホップ系の音楽を聞くことが多いですね。あとは普段からいつも同じネックレスをつけていて、自分のお守りみたいなものなので大会の時も忘れずにつけるようにしています。 ― ちなみにライダーによっては大会前は話しかけて欲しくない人もいるかと思いますが、猪又選手はどういうタイプですか?S:僕は集中しようとして音楽だけを聴いているとどんどん緊張してきてしまうタイプなので、むしろ他のライダーたちと結構たくさんコミュニケーションを取りながら、みんなでおもしろい話をしたりして緊張をほぐすようにしています(笑) ― そんな猪又選手の得意なライティングやトリックについても教えてもらえますか?S:バートとパークスタイルのどちらもですが、ステイルフィッシュグラブのひねりのスタイルとかエアーの高さは自分のスタイルで強みだと思っています。トリックという面では自分が回転したりボードを回したりするのも得意としている部分です。 ― バートとパークスタイルの二刀流で国内外の大会を転戦されていますがこの二種目でどんな違いがありますか?S:違いで言うと、バートはどこのパークもアールの形が大体決まっていて同じような形状なのでできるトリックも結構たくさんあるんですが、パークスタイルはパークによってアールの形とかセクションが違うので、本当にパーク次第でトリックセレクションが変わってきますね。 ― 最近は世界でも強さを見せている猪又選手ですが、逆に今まで負けた経験から学んだことにはどんなことがありますか?S:やっぱり負けた悔しさをバネにして練習することですかね。自分が勝つために全力を尽くして挑んだ大会で負けることの悔しさは本当に言葉にできないものがあるので、それを原動力に負けた原因を分析しながらもっと練習に励むようにしています。 ― また競技を続けていく上では応援してくれる人たちの存在も大きいと思います。猪又選手にとってサポーターはどういう存在ですか?S:本当に大切な存在で、家族や仲間の応援とかスポンサーさんのサポートのおかげで自分はスケートボードを続けられているので本当に感謝しています。特に父親はずっと自分のライディングを見てきてくれているので、大会の時はトリックセレクションの変更だったり、その時調子が悪かった所をどう変えたらいいのかをよく相談しています。結構色々な意見を言ってくれるので、色々試してみてどれがその時の自分に一番合ってるかみたいなことを一緒にチューニングできるので大切な存在です。 X GamesやWSTといった世界最高峰の舞台に戦いの場を移した今、肌で感じているネクストステップ ― バートとパークスタイルの両方で世界のトップ選手と戦う中で感じていることはありますか?S:本当に海外のライダーはみんなエアーが高くて全体的にスキルが高いことはもちろんですが、選手たちがみんな楽しんでいるところがやっぱり印象的です。もちろん日本のみんなも彼らと同じくらい楽しんでいますが、海外のライダーはみんなレベルが高くて余裕があるので、その彼らの雰囲気に自分の気分も上がるというか、このトップライダーたちと一緒に滑れることがすごく楽しいといつも感じています。 ― 海外転戦する中で感じた日本と世界で違う部分を聞かせてください。S:海外はとにかくパークの数が多くて、どのパークも規模が大きい上に無料で開放されているところも結構多かったりするのでライダーにとってすごくありがたいですね。海外遠征中は大会のパーク以外にも近くにある色々なパークを気軽に行ったり来たりできるのも楽しいです。 ― そんな海外遠征で経験した猪又選手が個人的に驚いたことも聞かせてください。S:初めてアメリカ行った時にロサンゼルスのベニスビーチでスケートをしていたのですが、ウィードの匂いが結構きつくてスケートに集中できなかったことと、アルゼンチンでホテルに泊まっていたら夜に外で銃声が聞こえたのが印象的な出来事です。日本では絶対に遭遇しないことなので驚きました。。汗 ― 今後世界で戦っていくために今の自分に必要だと感じていることがあれば教えてください。S:必要なところはやっぱりパワーですかね。もっとパンピングでしっかり漕いで、高く飛ぶっていうところが世界と比べると日本人ライダーは欠けていると思っていて、その力が自分にも必要だと強く感じています。 ― パワーが大事ということですが、普段からフィジカルトレーニング等もされているのでしょうか?S:実際に滑ってパンピングしていたら結構パワーも付くとは思いますし、もちろん脚力がないと話にならない感じはありますが、最近海外の選手では上半身がしっかりしてるライダーの方がもっとパワーがあるなと感じているので、自分も少しだけ上半身のトレーニングを始めました。 まず目指すはロサンゼルスオリンピックでのメダル獲得。今後の目標と将来なりたいスケーター像 ― 今シーズンが始まり、先日のWSTワールドカップではパークスタイルでトップ5と幸先良いスタートを切りましたが、今後の目標を聞かせてください。S:今シーズンの目標は世界選手権ではパークスタイルでトップ8以内に入ることで、 「X Games」では大阪とソルトレイクシティの両方に出場するのでどちらでもバートでメダルを取りたいです。あとはトニーホークが主催しているバートの大会の「Vert Alert」があるのでそこでもメダルを取りたいと思っています。 ― 今週末にはその「X Games Osaka 2025」がありますね。メダル獲得以外に注目してほしい部分はありますか?もしかして新技が見られたり?S:そうですね。今回の新技もやると思いますし、とにかく高く飛ぶところを注目して観てもらいたいです! ― ちなみに次にメイクしたい新技って既にあったりしますか?S:実はやりたい技はもう数えられないくらいたくさんあるんですけど、目先にある目標というか、今メイクしたい技はまだ思い浮かんでいないので、また決まったらメイクして見せます。それまで楽しみにしていてください。 ― また3年後に迎えるロサンゼルスオリンピックに向けても意気込みを聞かせてください。S:オリンピックはずっと自分がスケートボードを始めた頃からの夢なので、絶対その舞台に立ってメダルを取りたいです。今オリンピックのことしか考えられないくらい力を入れて練習にも取り組んでいるので、まずは選考に関わる大会ではしっかり結果を残して出場権を獲得できるように頑張ります。 ― 将来目指しているスケーター像はありますか?S:ずっとカッコいいスケーターであり続けたいです。トニー・ホークみたいに何歳になってもバチバチに滑っていたいですし、日本のスケーターでも色々なビデオを残していたり、イベントでかましているスケーターも見ていてカッコいいと思うのでそういうスタイルが特徴的なカッコいいスケーターになりたいです。 ― 最後に猪又選手にとってスケートボードとは何でしょうか?S:スケートボードは大切で隣にいなくてはいけない相棒みたいな存在ですね。 猪又湊哉プロフィール 2009年10月16日生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身のスケーター。7歳からスケートボードを始めると、スケートボードの魅力にはまり毎日練習を重ねて国内の大会に出場するようになる。2021年に出場した「NIKE SB NEWTYPE JAMVERTICAL」での優勝をはじめ、同年に「全日本選手権大会」で2位、2022年に「JSFバーチカルコンテスト東京」にて優勝とバートとパークスタイル両方で国内の主要大会にて数々の好成績を残すようになる。2024年には「X Games Ventura 2024」にバート種目の招待選手として呼ばれるとルーキーイヤーながらベストトリックで銀メダル。その後の「X Games Chiba 2024」ではランで銀メダル・ベストトリックで銅メダルとバート界を驚かす好成績を残す。一方パークスタイルでは同年の「マイナビスケートボード日本選手権」にて優勝を収めると、先日2025年6月に出場したワールドカップの「WST Rome」にて初めて決勝に進出し5位に。今年はバートにて世界初の新技「雷神(RAIZIN): バックサイドバリアル540 to ハンドバリアルステイルフィッシュグラブ」とメイクし、実力とスタイル共に世界から今最も注目されているライダーの一人である猪又は2028年ロサンゼルスオリンピックで日本人男子選手初のパーク種目メダル獲得を目指す。スポンサーはFeelings、 Powell Peralta、 187 Killer Pads、 Bones Bearings、 Protec。
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dance【D.LEAGUE 24-25 SEASON CHAMPIONSHIP】頂点を目指し上位6チームが“一発勝負”のトーナメントで激突!2025.06.163連覇を狙うKADOKAWA DREAMSか、勢いに乗るCyberAgent Legitか、それとも逆転劇を起こすチームが現れるのか!?優勝の行方に注目! 株式会社Dリーグは、日本のダンスの発展と普及、ダンスのプロフェッショナルの輩出を目指して 2020年に日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE(Dリーグ)」 を発足し、5期目となる「D.LEAGUE 24-25 SEASON」が開幕した。 今シーズンも引き続き、Dリーガーのアーティストとしての魅力を最大化させ、ダンスの迫力や魅力を発信するため、今年から新ルールとして「エースパフォーマンス」と「シンクロパフォーマンス」が新設された。これらの見どころを取り入れた各チームの世界最高峰のパフォーマンスがD.LEAGUEをさらに盛り上げる。 また、24-25 SEASONからは、新チームList::X(リストエクス)が新たに参画し、全14チームになることで更にパワーアップした熱い戦いを繰り広げている。 そして、2025年6月19日(木)に「D.LEAGUE 24-25 SEASON CHAMPIONSHIP」が開催!ROUND.14では、 CyberAgent Legitがレギュラーシーズン3連覇を達成し、チームを勝利に導いたenaがMVDを獲得。 KOSÉ 8ROCKSがSEGA SAMMY LUXに勝利しCS出場権を勝ち取るなど、ついにCSに出場する上位6チームが決定した。CHAMPIONSHIPでは今シーズンの王者を決定する熱い闘いが繰り広げられる。 REGULAR SEASON上位チームには、CS時にあらかじめアドバンテージとして1票加算される。果たして24-25 SEASON CHAMPIONの栄光を掴むのはどのチームか、ぜひご注目いただきたい。 「24-25 SEASON」CHAMPIONSHIP 出場チーム CyberAgent Legit(1位通過) CyberAgent Legit©D.LEAGUE 24-25 KADOKAWA DREAMS(2位通過) KADOKAWA DREAMS©D.LEAGUE 24-25 SEPTENI RAPTURES(3位通過) SEPTENI RAPTURES©D.LEAGUE 24-25 Valuence INFINITIES(4位通過) Valuence INFINITIES©D.LEAGUE 24-25 dip BATTLES(5位通過) dip BATTLES©D.LEAGUE 24-25 KOSÉ 8ROCKS(6位通過) KOSÉ 8ROCKS©D.LEAGUE 24-25 CHAMPIONSHIPトーナメント CHAMPIONSHIPルールCHAMPIONSHIPはトーナメント方式で開催され、 見事勝ち抜いたチームがSEASON CHAMPIONに輝く。トーナメントはTRIAL MATCH(準々決勝)・SEMI FINAL MATCH(準決勝)・FINAL MATCH(決勝)の3つで構成され、REGULAR SEASON1位or2位で通過したチームは、シードによりSEMI FINAL MATCHからの試合となる。 また、TRIAL MATCH及びSEMI FINAL MATCHにおいて、REGULAR SEASON上位通過チームにはアドバンテージとして1票が入る。 開催概要 名称:第一生命 D.LEAGUE 24-25 CHAMPIONSHIP実施日:2025年6月19日(木) 開場:18:00 / 開演:19:00会場:東京ガーデンシアター(東京都江東区有明2-1-6 有明ガーデン内)
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culture「白いエア フォース1」アメカジからきれいめまでハマる万能性を実証2025.06.14ストリートに根付いた「エア フォース1」は、ファッションにおけるマスターピースのひとつ。なかでも清涼感があるホワイトは磐石の人気を誇る。 街中を観察してみてもほら、洒落た着用者がこんなにもたくさん。 ① クリーンなアメカジを助長するAF1 ジャケット=ニューマニュアル スニーカー=ナイキ 眼鏡=アイヴァン7285 瀧谷岳人さん(51歳)独特な表情を見せるインディゴのGジャンと、クリースの入った黒パンツを合わせる。アウターの武骨な雰囲気をきれいめなアイテムで緩和することで、こなれ感がアップする。 スニーカーにチョイスしたのは、真っ白の「エア フォース1」。足元に白を挿せば、それだけでコーデが軽快な印象に。 ② 定番ストリートスタイルにハズせないAF1 シャツ=サジェッション Tシャツ=カーハート デニム=ユニクロ シューズ=ナイキ 帽子=スラッシャー ネックレス、ピアス=ともにノーブランド 腕時計=ニクソン たかはしゆうさん(32歳) 全体的にルーズなサイジングで纏めたストリートスタイル。爽やかなブルーのネルシャツに、グレーに近いブラックデニムを合わせている。 パンツの溜まった裾から覗くのは白のエア フォース1。この装いの雰囲気に、非の打ち所がないほどハマっている。 ③ 季節感漂うブラウンセットアップにAF1 シャツ、Tシャツ、パンツ=すべてゾゾ シューズ=ナイキ 眼鏡=ユニクロ ネックレス=ヴィンテージ ブレスレット、リング=ともにヴィンテージ 菊池来希さん(18歳) ドレープが美しいセットアップを着た菊池さん。淡めのブラウンが春にピッタリだ。 インナーのTシャツに呼応するかのように、足元には白いエア フォース1を選択。インナーとシューズでカラーリンクしている点も見逃せない。まだ18歳で、既にこの仕上がり具合。行く末が楽しみなファッション巧者である。 バチバチのストリートコーデからきれいめな装いまで、幅広いスタイルに馴染んでいた「エア フォース1」。その万能性たるや、やはり恐るべし。 春スニーカー選びに迷ったら、まずはこの靴に相談してみよう。 (この記事はOCEANS : 『春スニーカーに迷ったら「白いエア フォース1」を!アメカジからきれいめまでハマる万能性を実証』より転載)
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bmx熱狂のバトル!CHIMERA GAMES Vol.10 BMX STREET BATTLE2025.06.14『全人類アソビだおれ!』とワクワクするようなテーマで10周年を迎える、CHIMERA GAMES Vol.10が開催された。 2025年5月17日&18日、開催場所はもちろん、東京・お台場。音楽ライブやお笑いライブ、FMXショーやドリフト体験、挙げだしたらキリがないほどの「遊び」や「エンターテイメント」が詰め込まれた、年に一度の特大フェスティバル。雨にも負けず、風にも負けず、2日間を通して大勢の人たちに最高の楽しみを提供した。 入場したらまずはフードコートやカラオケブース、大人も子供も気になって仕方がないベイブレードブースを横目に通り過ぎ、奥の開けたスペースにあるのがBMX FREESTYLE & STREETエリア。 CHIMERA GAMES Vol.8で幻獣キメラの尾をモチーフに制作されたKinky Tailをメインセクションとして、お馴染みのSUBROSA STREET RAILも共に配置し、今年もユニークな動きが期待できるコースが展開されている。 こちらのエリアでは去年から「BMX STREET BATTLE」が行われており、実はこのバトル形式、BMX STREETのジャンルで開催したのはCHIMERA GAMESが世界初だということ。去年も熱い戦いが繰り広げられていたが、今年は今年で予想外の展開に会場は大盛り上がり! それもそのはず、今回シード枠としてトーナメントから参加した昨年の優勝者Yuma Oshimoと、SIMPLE SESSIONで銀メダルを獲得して世界を騒がせたJoji Mizogakiがなんと中学生達に敗れたのである。それは会場も沸くはずだ。2人には申し訳ないが、いち観客としては激熱な展開である。 そして絶対に見逃せないのが、前回の大会で足を骨折してしまったKota Watanabeのリベンジライドだ。期待度MAX、気合いもMAX。間違いなく本大会のハイライトだ!Big Up Kota!!! 大興奮のバトルを映像で今すぐチェック! 結果は以下の通り。オープンクラスの決勝はまさかの、中学生ライバル対決!表彰台は全員未成年!?日本のBMX STREETは完全に、新時代へと突入しているのであった。 Beginner Class1位:Sena Saito2位:Ichi Ono3位:Hibiki Amemiya Open Class 1位:Yu Yoshida 2位:Sosuke Hayata 3位:Joji Mizogaki そしてバトルの後には、恒例のSTREET RAIL JAMも開催された。制限時間内でSUBROSA STREET RAILを使ったトリックを決めまくるのだ。 大人数が一斉にレールを攻める様子はまさに「カオス」。しかしジャッジはひとつひとつのトリックを見逃さない。 結果は以下の通り。 STREET RAIL JAM1位:Jayden Johnson2位:Yu Yoshida3位:Ichito Ouki BMXエリアはライダーじゃなくても参加できるミニゲームも毎年の恒例だ。 そして、単純明快なルールと短い競技時間でワッと会場を熱くさせたのが、「BMX相撲」。 勝つ方法はひとつ、徐々に迫ってくる四角く張られたロープの中でひたすらBMXに乗り続け、最後の一人になることだ。 誰もが参加できるゲームとして大人気ではあるが、ここで有利になってくるのは、BMXに乗り慣れたライダーの熟練の体幹だ。まさに結果がそれを示したようで、勝者はBMXエリアでMCをしていたYuma Minamiだ。 最後に、今回BMXエリアの”裏”メインイベントと謳われていた、「パン食い競争」ならぬ「BMXドーナツ食い競争」が、間違いなくあの瞬間、世界で1番平和な空間を作り上げていただろう。当イベントの協賛社であるSkid.andが提供するドーナツを口でくわえてBMXでゴールを目指すのだ。 最近自転車に乗れるようになった子供からプロライダーまで、そしてキッズライダーの親御さん達も子供のBMXを借りて参加するなど、まさにCHIMERA GAMESが目指す、ボーダーレスな「多様性」の最終到達点。 一番にゴールへと辿り着く人間はいるが、参加者が得られる喜びはみんな同じ。ドーナツという甘い幸せだ。 間違いなく、CHIMERA GAMES 10周年にふさわしい盛り上がりになったであろうBMXエリアだが、当然ほかのエリアの盛り上がりも半端じゃなかった。日曜日の夜、帰宅したみんなはまさに『アソビだおれ』たことだろう。 Photo : Hikaru FunyuText : Masakazu YanakaSupported by GATSBY430CHROME JAPANJUSTIN DAVISJykK JapanMOTO-BUNKA Motocross InternationalRODI STORE - TOKYOSkiD.andZEN distribution
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