2024年5月25日(土)〜26日(日)の2日間にわたり、静岡県牧之原市静波にある静波サーフスタジアムにて「第3回静波パラサーフィン JAPAN OPEN」が開催された。大会に先立ち、5月11日(土)には身体に障がいを持つサーフィン未経験者や地元小学生を対象にした初心者向けの体験会が行われ、本大会を含めた今年の『第3回静波パラサーフィンフェスタ』の幕が上がった。
JAPAN OPEN当日の25日と26日には、サーフスタジアム駐車場を使いパラサーフィンを応援するマルシェ『パラマル』も併催し、音楽やダンスの披露を始め、ハンドメイド雑貨やキッチンカーと多くのマーケットが出店され、来場者とパラアスリートが時間を共有し交流を深める機会となった。
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「静波パラサーフィン JAPAN OPEN」とは?
今年で3回目となるこの「静波パラサーフィン JAPAN OPEN」は、「ISA World Para Surfing Championship (以下:WPSC)」や「Association of Adaptive Surfing Professionals (以下:AASP)」のツアーには紐付けされていないものの、パラサーフィン日本代表選手を含む世界5か国から多くのパラサーファーがエントリーする国際大会である。今年は日本・アメリカ(ハワイ含む)・オーストラリア・カナダ・イギリスから約50名の世界トップパラアスリートがここ静波に集結。今年から女性アスリートもエントリー可能となり男女混合でアツい熱戦を繰り広げた。
生まれつきや事故などによって、身体に障がいを持っている方が行うパラサーフィンでは、さまざまな身体的個性を持ったサーファーが計9種類のクラスに分かれ、オリジナルのスタイルでサーフィンを演技し得点を競い合う。この9種類のクラス分けはISAでも採用されスタンダードになっており、予選はレフト・ライト3本づつ計6本・決勝では2本づつ計4本で争われ、採点基準はISAが定めた国際ルールであるスピード・パワー・フローに加え、各選手のスタイルも加点のポイントとなった。
クラス分類
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多くのパラアスリートが2日間の熱戦を繰り広げられた。
・Stand 1 (スタンド1)
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決勝の4名は世界で戦う選手が出揃い、ハンティントンで昨年行われたWPSCのStand1クラスで2位と世界でも結果を残すほどの実力者の加藤真吾がキレのあるリップアクションを重ね、エクセレントポイントをメイクし9.00ptと5.60ptでトータル14.60ptとし見事連覇達成した。
2位の近藤健太郎はレフト方向ではトップをキープしていたものの、3本目で加藤に逆転を許し、ニード6.77ptまで迫るもあと一歩及ばず。島川幹生は3本目に際どいターンをみせ7.90ptと高得点をマークするもバックアップスコアを伸ばせず3位となった。
5年前にサーフィンを本格始動したという池上凪は深いボトムターンからリップへと一気に駆け上がるアクションを得意とする選手。昨年のWPSCでは世界チャンピオンにも輝いたスーパールーキーだ。今回は4位に甘んじたものの、これからの国内外での活躍が期待される。
・Stand 2 (スタンド2)
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Stand2は健常者サーフィンと同様に自立して波に乗るクラス。このクラスではやはりボトムとリップアクションが評価のポイントとなる。ここでは経験豊富な伊藤建史郎がスピードとパワーで大きなマニューバーを描き、エクセレントポイントの9.50ptと7.67ptのトータル17.17ptと高ポイントでまとめ、2位以下の選手を大きく突き放し圧巻の演技で優勝を決めた。
・Stand 3 (スタンド3)
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勝倉直道は現在AASPツアーでオーストラリアの選手と同律首位をキープしており、両選手が次戦のコスタリカをスキップするため、グランドチャンピオンを賭けた戦いは9月のUSオープンでの決着となる。その為にもこのJAPAN OPENで優勝することで、グランドチャンピオンへと弾みをつけたいところだ。
その勝倉は良いポジションからテイクオフでスピードをつけ、エンドセクションまで乗り継ぎ4.33pt。最後4本目では片膝立ちからバレルを狙うもタイミング合わず惜しくもインコンプリートとなり2.33ptだったが、トータル6.66ptで見事優勝した。この調子でUSオープンに進みグランドチャンピオンの座を掴み取ることに期待したい。
JAPAN OPEN独自のカテゴリークラス
・OPEN(オープン)
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オープンクラスはパラサーフィン競技のクラス分け区分に属さない障がいを持った方がエントリー出来るJAPAN OPEN独自のクラス。決勝はCarter Parry (アメリカ – ハワイ)・高山剛・安田京弘・菊地翔万の4名の戦いとなり、地元牧之原市出身の高山が安定したKneelスタイルで13.27ptで初カテゴリーで優勝を飾った。
Monoが絶対王者の意地をみせ連覇
・Kneel (ニール)
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決勝には、5度のISAワールドチャンピオンに輝いたVictoria Feige (カナダ)・Kneel界の絶対王者Mark Mono Stewart (オーストラリア)・ハワイ代表の実力者のJosh Bogle (アメリカ – ハワイ)・日本パラサーフィン界のパイオニア的存在のMasafumi Masa Kobayashi (日本)の4名。
昨年のJAPAN OPENで前人未到の20ptというパーフェクトポイントを叩き出したMonoは25日の予選でも圧巻のライディングをみせるも、プルアウトした波にもまれて左膝を痛め、そのまま予選途中で会場を離れたが、決勝日の朝にはいつものMonoスマイルで会場入りしてくれた。
そのMonoは肩の力が抜けたリラックスライディングが特徴だが、1本目からアクセル全開でレールtoレールで加速し、深いボトムから際どいリッピングを連発し8.00pt・8.27ptのトータル16.27ptで連覇を達成した。
最後に「全てのスポンサー・企業それからボランティアスタッフ、そして支えてきてくれた皆さん本当にありがとう。そして世界中へ行き日本をアピールしてくれているマサ、本当にありがとう!是非また応援してください。」と感謝喜びを語った。
・Sit (ウェーブスキー)
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決勝は辰巳博實・Richard Julian (アメリカ – ハワイ)・Spike Kane (イギリス)の3名により競われた。Sitはパドルを持っての演技となるため、ライディングが他のカテゴリーよりも大きく迫力のある演技に期待が高まる。その反面、ボードに腹這いの状態からのテイクオフではないので、少し波とのタイミングが取りづらいらしく、どの選手も各方向1本目は苦戦している様子だった。しかし2本目にはレフト・ライトそれぞれの方向でしっかりリカバリーし、素晴らしいライディングをみせてポイントを更新した。
辰巳はレフト方向ではリードを許すもライト方向でスピードを保ちつつ、しっかりとしたターンにトップアクションで6.67pt・7.33ptのトータル14.00で優勝した。
・Prone (プローン1)
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プローン1はParker Olenick (アメリカ合衆国)が良いラインに良いマニューバーを描き、波全体をボトムtoトップでパワーゾーンをうまく使いながら、まるでエアーを決めてくるのではと思うようなスピードでトップターンをしっかり2本メイクし、7.67ptと6.67ptのトータル14.34ptで優勝を決めた。
最後に『本当にたくさんの支援をありがとうございました。素晴らしい波にも乗れ、この週末は本当に楽しかった。また来年会いましょう!ありがとう!』と感謝を示した。
・Prone Assisted (プローン2)
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プローンには簡単に言えば、自身によるテイクオフか介助者によりプッシュしてもらうかでクラスが異なり、このプローン2では、板が波に刺さりそうな所での細かな体重移動とボードコントロールで勝敗が分かれる。
ここでは日本代表として世界を転戦している藤原智貴がボトムからのトップへのアクションでマニューバーを描く。3本目には綺麗なテイクオフから1ターン・2ターンと繋ぎ、最後のエンドセクションでは大きくカットバックも入れてギリギリのところまで波に乗り、できる事全てを足し切ったライディングで9.00ptをマークし、8.17ptと合わせて優勝を決めた。2位の生方も細かなコントロールでマニューバーを描くも逆転はできず敗退となった。
・Visually Impaired 2 (視覚障害2)
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VI1の選手は全盲であり、こちらのVI2は薄っすら光が見える程度の視覚度数3%という選手が出場するクラス。ここではMatt Formston (オーストラリア)が圧巻のライディングを披露し優勝した。前回大会優勝の藤崎滋も負けじと健闘するも2位で大会を終えた。
Mattはその視覚度にも関わらず、研ぎ澄まされた感覚で健常者同様の動きを披露。ボトムtoトップと素晴らしいライディングで14.00ptと高得点で優勝した。試合後、表彰式では『皆さんのお陰でここに立つことができました。マサをはじめ日本チームの皆さんありがとうございました。』と喜びの声を伝えてくれた。
今大会のベストライド
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今回のベストライドはオープンクラスにエントリーした菊地翔万のライディング。予選はレフト・ライト両方向の波を3本づつの計6本で争われたのたが、そんな中で1本・2本・3本と本数を重ねるたびに大きくなる声援が彼の力となり、ついに4本目にして人生初のロングライドをメイク。今大会最高得点のパーフェクト10ptをマークした。
会場が一体となり菊池自身はもちろんオーディエンスもストーク!サーフィンは波に乗りライディングするいわば個人競技なのだが、声援が選手にどれだけの力を与えるかを教えてくれたのではないだろうか。そしていま彼は自身と同じDS(ダウン症候群)サーファーを増やすべく活動もしており、来年はDSサーファーの仲間を引き連れて体験会へ参加することを楽しみにしている。昨年は体験会そして今年はJAPAN OPENの選手として出場。来年、再来年と今後の成長が楽しみな選手のひとりだ。
第3回静波パラサーフィンフェスタ閉幕の挨拶
一般社団法人 静波パラサーフィンフェスタ実行委員会 代表理事 松下貢汰氏
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「この第3回パラサーフィンフェスタは5月11日の体験会からスタートしました。ここではサーフィンであったり、このウェーブプールに初めて入る人のきっかけ作りの日になりました。
そして昨日と本日にわたり、第3回パラサーフィンJAPAN OPENを開催しました。ここではおそらく5月11日にきっかけを作った方々も来場していたと思いますが、選手たちのライディングを間近にみて夢を見られたのではと感じています。
また昨年から地元の小学校の生徒たちとも授業をしてきました。その生徒たちと応援うちわを作り、応援し合うこの空間が僕にとっても忘れられません。
今回もご協賛頂きました方々を含め約80社の協力団体が集まりました。この素晴らしいイベントを来年も再来年も続けていくために、是非引き続きご協力頂き、来年もまたここ静波でお待ちしております。本当に皆さま3日間ありがとうございました!」
大会結果
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・Stand 1 (スタンド1)
1位 Shingo Kato (Japan) 14.60pt
2位 Kentaro Kondo (Japan) 14.06pt
3位 Mikio Shimakawa (Japan) 13.40pt
4位 Nagisa Ikegami (Japan) 12.77pt
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・Stand 2 (スタンド2)
1位 Kenjiro Ito (Japan) 17.17pt
2位 Takaaki Koiso (Japan) 3.00pt
3位 Seiichi Yamamoto (Japan) 1.56pt
4位 Masatsugu Nishida (Japan) No Ride
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・Stand 3 (スタンド3)
1位 Naomichi Katsukura (Japan) 6.66pt
2位 Tetsuya Kaizuka (Japan) No Ride
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・OPEN (オープン)
1位 Go Takayama (Japan) 13.27pt
2位 Carter Parry (United States) 10.50pt
3位 Kyohiro Yasuda (Japan) 10.17pt
4位 Shoma Kikuchi (Japan) 6.66pt
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・Kneel (ニール)
1位 Mark Mono Stewart (Australia) 16.27pt
2位 Victoria Feige (Canada) 16.20pt
3位 Masafumi(Masa)Kobayashi (Japan) 15.64pt
4位 Josh Bogle (United States -Hawaii) 13.94pt
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・Sit (ウェーブスキー)
1位 Hiromi Tatsumi (Japan) 14.00pt
2位 Richard Julian (United States -Hawaii) 8.50pt
3位 Spike Kane (United Kingdom) 6.00pt
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・Prone (プローン1)
1位 Parker Olenick (United States) 15.84pt
2位 Daisuke Sakamoto (Japan) 7.43pt
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・Prone Assisted (プローン2)
1位 Tomoki Fujiwara (Japan) 17.17pt
2位 Ryoma Ubukata (Japan) 11.50pt
3位 Hiroyuki Horikawa (Japan) 3.20pt
4位 Akihiro Nakao (Japan) 2.07pt
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・Visually Impaired 2 (視覚障害2)
1位 Matt Formston (Australia) 14.00pt
2位 Shigeru Fujisaki (JAPAN) 1.17pt
イベント概要
イベント名称:第3回 ジャパンオープン
開催日程:5月25日(土)〜26日(日)
大会スケジュール:
5月25日 (土) JAPAN OPEN 3rd 予選
5月26日 (日) JAPAN OPEN 3rd 決勝
会場:静波サーフスタジアムPerfect SwellⓇ
(〒421-0422 静岡県牧之原市静波2220)
主催:一般社団法人静波パラサーフィンフェスタ実行委員会
協催:静岡県牧之原市、Nami-nications、サーフスタジアムジャパン(株)
参加団体:一般社団法人静波パラサーフィンフェスタ実行委員会・牧之原市・JAST (Japan Adaptive Surf Team)・ NSA (Nippon Surfing Association)・Onestep・スイングビーチホテル・榛原総合病院
後援:ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム、一般社団法人ユニバ、NSA
SPECIAL EDITION
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FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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others七夕の日にお買い物がてらスポーツを体験しよう!「PLAY MOVESPORT」がイオンモール幕張新都心で開催2024.06.28日本国内大手のスポーツウェアメーカー「DESCENTE (デサント)」が展開するブランド「MOVESPORT」によるスポーツ体験会「PLAY MOVESPORT」が、 2024年7月7日 (日)10時~17時にイオンモール幕張新都心のグランドコート(千葉県千葉市)にて開催される。 MOVESPORTは「日常をもっとスポーツのように。」をコンセプトに、これまでのパフォーマンスをサポートする機能性に加えて、多様化するライフスタイルに合わせた日常でも着用しやすいデザイン性を高め、ニューブランドとして生まれ変わり、昨年の2023年春夏シーズンから新たに展開を開始した。 そして新世代のスポーツシーンを盛り上げていくために企画されたこの「PLAY MOVESPORT」は、豪華講師陣を招き開催するスポーツ体験型ワークショップである。新世代となる初心者や初めての子どもを対象とした本イベントは、過去3度の開催とも多くの参加者を集めたことで業界でも話題となった人気スポーツ体験会のひとつだ。 今回の講師には、スポーツクライミングシーンで活躍する楢﨑明智選手 (日新火災)をはじめ、ダブルダッチクルーのFLY DIGGERZ、けん玉プレイヤーであるSHINNOSUKE TOGOとKITO NAKAJIMA、そして体操のお兄さんとして子どもたちに人気なよしお兄さん(小林よしひさ)をスペシャルゲストとして招き、子どもたちや初心者を中心にスポーツの楽しさを届けていく。 本イベントはデサントジャパン公式LINEの友だち追加とMOVESPORT公式インスタグラムをフォローすれば、小学生以上であれば誰でも無料で参加できるため、イオンモールでのお買い物の休憩がてら、是非親子で気軽にスポーツを体験してみてほしい。 当日イベント講師メンバー 楢﨑明智 (日新火災)内容:ボルダー体験FLY DIGGERZ 内容:ダブルダッチ体験&ショーケースSHINNOSUKE TOGO & KITO NAKAJIMA 内容:けん玉体験&ショーケーススペシャルゲスト:よしお兄さん(小林よしひさ) 内容:一緒に親子体操 イベント概要 名称 : PLAY MOVESPORT in イオンモール幕張新都心日時 : 2024年7月7日(日)10:00 〜17:00会場:イオンモール幕張新都心 グランドコート(〒261-8535千葉県千葉市美浜区豊砂1-1)参加対象者:小学生以上参加費:無料(LINE友だちとインスタグラムフォローが参加条件)対象スポーツ:体操、ダンス、スポーツクライミング、ダブルダッチ、けん玉※注意事項・参加無料ですが、当日、LINE友だちとインスタグラムフォローが参加条件となります。・動きやすい服装でご来場ください。・当日はイベント保険に加入しております。 (参加者の方のご負担はございません)
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dance日本勢が2大会連続で表彰台を独占「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」日本のAmiとオランダのLeeが優勝2024.06.27長きに渡ったオリンピック予選が遂に決着! 7月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピック2024。そのパリ五輪で新種目となり注目を集めているブレイキン。日本からは、昨年のアジア大会で優勝したShigekixが既に内定を決めている。このパリオリンピックの出場権をかけた世界最終予選となる「オリンピック予選シリーズ(以下:OQS)」の二戦目、ブダペスト大会が、ハンガリー・ブダペストにて2024年6月20日(木)~6月23日(日)の4日間にわたり開催された。パリオリンピックへの出場権は、男女各16名で各国上限は2枠。現時点では昨年の世界選手権優勝者1枠、各大陸王者の5枠が既に決定済み。そして開催国フランス1枠、国際オリンピック委員会(IOC)などが割り当てるユニバーサリティ2枠はOQS後に確定する。残る7枠は前回の上海大会と今回のOQSでの上位7人に与えられることが決まっている。(順位によってポイントが与えられ2大会の合計で確定する) 最後まで大混戦となった日本代表争い photograph by haru_graphics 前回の上海大会の結果により、女子はランキングの1位〜3位までを日本勢が独占。ブダペスト大会の結果によって、日本勢の中での上位2名が代表枠を獲得することが出来る。男子は前回大会をHIRO10が3位、ISSINが8位でフィニッシュ。既に昨年のアジア大会で優勝したShigekixが内定を決めているため、HIRO10とISSINがどちらも上位7名に入ったとしても、2大会の合計ポイントが上位の1名のみが代表枠を獲得出来る状況であった。今大会でも日本勢は安定の強さを見せつけ、男女全5選手がTOP8まで駒を進めた。予選から各国の代表選手と戦うこともあり、決して楽な戦いではなく、特にTOP16でのラウンドロビン(グループ別の総当たり戦)では、国際大会での実績をもつ強者相手に多くのラウンドを戦う必要があり、日本代表勢はとてもタフな戦いを勝ち抜き、一人も欠けることなく準々決勝に進出した。 HIRO10が2大会の合計ポイントでISSINを上回りオリンピック代表に内定 photograph by haru_graphics 男子はHIRO10が準々決勝でオランダのLEEと対決。前回大会の王者に対して、ラウンド1はジャッジの全票を獲得する9-0で勝利したが、残るラウンド2、3をLEEに取られてしまい惜しくも敗退。今大会の最終順位を6位でフィニッシュし、残るはISSINの結果を待つのみとなった。ISSINは、TOP16のラウンドロビンで前回王者のLEEに勝利、準々決勝ではアメリカのGRAVITYを3-0で破るなど、世界の強豪を相手にしっかりと自分の力を発揮し準決勝まで勝ち上がった。準決勝は過去に世界大会での優勝経験を持つカザフスタンのAMIR。ISSINがこのバトルに勝利すれば、2大会合計のポイントがHIRO10を上回るため、ISSINが日本代表枠を確保。もしも準決勝敗退となれば、HIRO10がオリンピック代表に内定するというシチュエーションだった。ISSINはAMIRを相手に、完璧なファーストムーブを見せ9-0で1ラウンド目を獲得したが、続く2ラウンド目、そして最後の3ラウンド目では体力の限界もあったのかクラッシュ(技の失敗)も際立ち、スコア1-2でAMIRの勝利が勝利。これによって、2大会の合計ポイントは、HIRO10が76ポイント、ISSINが71ポイントで、僅かにHIRO10がISSINを上回り日本代表内定を決めた。ISSINは悔しさを見せながらも、その後の3位決定戦でも登場し、最後の最後まで全力プレーで自らのスタイルを表現。この数年のRoad to Parisの集大成ともいえるムーブを見せ、オリンピックへの挑戦に幕を閉じた。 photograph by haru_graphics 日本女子の強さを世界に知らしめたオリンピック予選シリーズ photograph by haru_graphics 女子はAYUMI、AMI、RIKOの3名が順調に準々決勝を勝ち抜き、前回同様にTOP4のうち3名が日本人という結果になった。準決勝ではAYUMIが、フランスのSYSSYに2-1で勝利し決勝進出を決めた。この段階でAYUMIは2大会の合計ポイントが上位7人に入ることが確定し、オリンピック日本代表枠を獲得。残るひと枠は、日本人対決となった準決勝のAMI対RIKOの勝者が獲得する状況となった。上海大会のリベンジを果たしたいRIKOであったが、世界大会での数多くの実績と経験を持つAMIの強さに圧倒され3-0で敗れた。RIKOはこの1年間で最も成長した日本人選手の一人。このRoad to Parisでの経験を活かして、これからの日本ブレイキンシーンを引っ張っていくような存在になっていくであろう。準決勝を勝ち上がった、AMIとAYUMIがパリオリンピックの日本代表に内定。決勝は上海大会と同じカードとなり、ブダペスト大会はAMIがAYUMIを破り見事リベンジを果たして優勝した。判定の瞬間はAMIとAYUMIが寄り添って肩を組みながらジャッジ結果を待つ様子もあり、両者から長きに渡るオリンピック予選の達成感が伝わるような決勝戦となった。そして、2大会連続で1位から3位が全て日本人選手という、チームジャパンとしては最高のオリンピック予選シリーズの締めくくりになった。 photograph by haru_graphics オリンピックシリーズ結果 ※上海大会・ブダペスト大会の合計ポイント 男子1位:LEE(オランダ)2位:HONGTEN(韓国)3位:HIRO10(日本)4位:LITHE-ING(中国) 女子1位:AMI(日本)2位:AYUMI(日本)3位:RIKO(日本)4位:SYSSY(フランス) オリンピック予選シリーズでパリオリンピックに内定した選手 photograph by haru_graphics 男子:LEE(オランダ)、HONGTEN(韓国)、HIRO10(日本)、LITHE-ING(中国)、JEFFRO(アメリカ)、AMIR(カザフスタン)、MENNO(オランダ)、QUAKE(台湾)、KUZYA(ウクライナ)、LAGAET(フランス) 女子:AMI(日本)、AYUMI(日本)、RIKO(日本)、SYSSY(フランス)、LOGISTX(アメリカ)、YING ZI(中国)、KATE(ウクライナ)、ANTI(イタリア)、VANESSA(ポルトガル)、STEFANI(ウクライナ)、SENORITA CARLOTA(フランス) 上海大会に続き、TEAM JAPANのサポートを実施 【ビクトリープロジェクトが選手サポートの一環として『パワーボール』を提供】 オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会では日本人選手たちが最高のコンディションで試合に臨めるように、「ビクトリープロジェクト」が帯同・サポートしている。 特に大会期間中は、「補食」を通じて選手のコンディショニングをサポート。サポート活動である「ビクトリープロジェクト」から生まれた栄養プログラムが「勝ち飯」だ。 「勝ち飯」は目的をかなえるカラダづくりに役立つ栄養プログラムで、そこで考え出された「パワーボール」には選手にとって嬉しい2つの特徴がある。 「ほんだし」入りでだしのうま味が効いている為、食欲がアップし、サイズが普通のおにぎりの約半分 で食べやすいというものだ。これによって、食欲がない状況でもエネルギーを確保することが出来る。 【ビクトリープロジェクト サポートディレクター上野祐輝氏のコメント】 パワーボールを摂る目的は、エネルギー補給です。特に試合当日はエネルギーを使う前に溜めておく、使ったらすぐ取り返してエネルギーを切らさないことが重要です。 『パワーボール』は食べやすいので、エネルギーをこまめに補給する「ちょこちょこ食べ」には最適なんです。そんな中で、「いつ、どのくらい」摂るべきかということは、選手と予め試合当日のスケジュールをイメージしながら決めていきます。 栄養補給の大切さはアスリートの方にも伝えたいですし、そのアスリートの姿を通じて一般生活者の方にも良いサイクルを生み出せればと考えています。 「勝ち飯」の栄養摂取の考え方やテクニックなどは、とても簡単で実践しやすいとのばかりです。それをより多くの人に知ってもらい、世の中みんなが健康になる。そんなサイクルが理想ですね。
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bmx日本人選手のパリオリンピックへの切符の行方は。日本人最高位は中村輪夢の8位「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」BMXフリースタイル・パーク種目パリオリンピック最終予選大会「オリンピック予選シリーズ(略称:OQS) 」の2戦目となるブダペスト大会がハンガリー・ブダペストにて2023年6月20日(木)~23日(日)にわたり開催され、競技3日目となる22日(土)にBMXフリースタイル・パーク種目の決勝が行われた。男子はフランスのアントニー・ジャンジャン、女子はアメリカのハンナ・ロバーツが優勝。なお日本人最高位は男子の中村輪夢選手の8位となった。 約2年間続いたオリンピック予選大会もいよいよ最後となった今大会。このOQSでは前回の上海大会と、今回のブダペスト大会の結果を合計したポイントランキングを元にトップ6の選手個人(ただし国別最大2枠まで)に割り当てられる形となる。 それ以外の代表枠については、2022年のUCIアーバンサイクリング世界選手権で男女各2枠、2023年のUCI自転車世界選手権で男女各3枠、そしてオリンピック開催国であるフランスが男女各1枠という形で各大会の成績に応じて全大陸に行き渡るように国に割り当てられ、男女ともに計12枠がパリオリンピック出場選手に与えられるという仕組みだ。 ただ実質上、過去の成績に関係なく全ての選手にパリオリンピック代表権獲得のチャンスがあるのはこのOQSの2大会だけなので、パリオリンピックへの切符が与えられるこの狭き6枠に残るべく、上海大会同様に壮絶な戦いが繰り広げられた。 本記事では入賞者3名のライディングと日本人選手たちのパフォーマンスに関してクローズアップする。 女子カテゴリーは東京オリンピック銀メダリストのハンナ・ロバーツが優勝。日本の内藤は大技に挑戦するもメイクできず19位で予選敗退。 女子カテゴリーには各国から選ばれた20人が参加し、決勝は予選を勝ち抜いた12人で行われた。日本からは全日本チャンピオンの内藤寧々が出場し、東京オリンピック銀メダリストのハンナ・ロバーツ (アメリカ合衆国)や同大会金メダリストのシャーロット・ワージントン (イギリス)、加えて日本の最大のライバルで強豪国である中国人選手など世界トップ選手たちが凌ぎを削る戦いを見せた。 ハンナ・ロバーツのライディングPhoto: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC そんな並いる強豪選手を抑えて優勝し、パリオリンピックに向けて弾みを付けたのはハンナ・ロバーツ。ラン1本目では「360・タックノーハンダー」を皮切りに、難易度の上がるスパインでの「テールウィップ」 や「フレア」など様々なバラエティのトリックをメイクし93.48ptをマークし暫定1位に。その後も最終出走者の彼女のスコアを上回る選手はいなかったためウイニングランとして迎えた2本目では、スタイルのある「360」でランを始め、コース上を流しながらライディングし途中でランを終えるとチームのところへ駆け寄りパリオリンピック代表権獲得を喜びあった。 ペリス・ベネガスのライディングPhoto: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC 準優勝はライダーたちが選ぶ「NORA CUP」にて2023年の「ウーマンライダーオブザイヤー」に選ばれた、実力と人気を兼ね備えているベテランライダーのペリス・ベネガス。昨年に前十字靭帯の大怪我を経験した彼女が今大会で完全復活した姿を示した。ペリスは1本目で「スイサイド・ノーハンダー」や「タイヤグラブ to X-Up」などスタイル溢れるトリックをメイクしていき84.90ptをマーク。2本目ではさらなるスコアアップを目指し、1本目のランを完成度を上げていく。各ジャンプでハイエアーと共にトリックを繰り出す中で、中盤ではクオーターでの大きなトランスファーの中に「X-up」を入れ込んだり、スパインへのステップアップトランスファーで「タックノーハンド」をメイクするなど難しいセクションでのトリックメイクが光るランで、得点を91.92ptと大きくジャンプアップさせ準優勝を収めた。 スン・ジアキのライディングPhoto: OIS/Jonathan Nackstrand. Handout image supplied by OIS/IOC 3位になったのは中国を代表するトップ選手のスン・ジアキ。前回の上海大会で準優勝した彼女は、1本目では「バースピン・X-Up」をはじめ、「360」やクオーターでの豪快な「テールウィップ」など完成度の高い堅実なライディングで86.00ptをマークした。更にスコアアップを目指すべく、2本目ではファーストトリックとしてスパインでの「バックフリップ」をメイクすると「360・キャンキャン」や、得意とする豪快な「テールウィップ」を完璧にメイクしてランをフルメイクで終えるとスコアを91.30ptに引き上げて3位入賞を果たした。 内藤寧々のライディング©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation 一方で、内藤は予選1本目でスタイルのある「ターンダウン」や「ルックバック」をメイクしていくも、中盤のクオーターでの「テールウィップ」ではスリップダウンもありスコアを伸ばせず47.60ptとする。今大会の予選は2本のランの平均点が最終スコアとして扱われるフォーマットであるため、表彰台獲得レベルの得点を残さないと決勝進出が難しい展開に。2本目では1本目のランをブラッシュアップした上で、2度の「フレア」にトライするも失敗してスコアを34.60ptとし、最終スコアは41.10ptとすると19位で決勝進出の上位12位の座を逃した。 今大会で見られたのはトリックの難易度が全てではなく、コース内の様々なセクションを活用しながらその中でもいかに難しい角度から飛び出したり、難しいセクションの使い方の中でトリックをメイクできるかという部分が評価されていたように感じた。それが顕著に見られたのが準優勝したベネガスのランだろう。 今大会は近年では珍しい、ボックスジャンプのないコースレイアウトが採用されていたこともあるが、パリオリンピックにおいて高難度トリックだけではなく、セクションの使い方にも注目が集まりそうだ。 男子カテゴリーはフランスのアンソニー・ジャンジャンが2大会連続優勝。日本人最高位は中村の9位。溝垣は14位で惜しくも予選敗退。 男子カテゴリーでは、参加選手24人の中から前日の予選を勝ち上がった上位12人によって争われた。今大会に日本からは中村輪夢と溝垣丈司が出場し、中村が予選7位で決勝進出を果たした。一方で東京オリンピック金メダリストのローガン・マーティン (オーストラリア)が度重なる失敗でまさかの予選敗退となるなど波乱の展開もある中で、世界のトップ選手たちが6枠のパリオリンピック出場権をかけて争う熾烈な戦いとなった。 アントニー・ジャンジャンのライディングPhoto: OIS/Jonathan Nackstrand. Handout image supplied by OIS/IOC そんな戦いで見事優勝を収めたのは前回の上海大会の優勝者のアントニー・ジャンジャン。自信に満ち溢れた表情で決勝ランを迎えた彼は、1本目からスパインでの「720・バースピン」「360・ダブルテールウィップ 」「900」など超高難度のトリックを詰め込み、ラストトリックには「フレア・ダウンサイドテールウィップ」を決めてフルメイクするランを見せ、93.30ptをマークすると暫定1位に躍り出た。ラン2本目ではさらにリードを伸ばすため、1本目の同じトリックの完成度上げるライディングを見せて93.40ptをマーク。1本目を上回ることはできなかったがその後も93.40ptを超える選手はいなかったため優勝を勝ち取った。 マーカス・クリストファーのライディングPhoto: OIS/Jonathan Nackstrand. Handout image supplied by OIS/IOC 優勝したジャンジャンに続き準優勝したのはマーカス・クリストファー。上海大会では転倒もあり悔しい思いをした彼は今回屈辱を晴らすように予選を1位で通過。そんな中で迎えた決勝ラン1本目では「バックフリップ・バースピン to テールウィップ」を皮切りに「フレア・トランスファー」や「フレア・テールウィップ」など超高難度トリックをメイクしていき、最後は「900」を決めて強さを見せるライディングで92.98ptをマーク。2本目ではなんとか1位にジャンプアップするべく、1本目のトリックの完成度を上げながらクオーターで「トリプルテールウィップ」をメイクするも、その後の「フレア・トランスファー」でボトム落ちをしてしまい、次のトリックには続けられずランを中断。惜しくも優勝には手が届かなかったがパリオリンピックに繋げる好成績を残した。 キーラン・ライリーのライディングPhoto: OIS/Jonathan Nackstrand. Handout image supplied by OIS/IOC そして上海大会に続き、連続で3位入賞を果たしたのは現世界チャンピオンのキーラン・ライリー。ラン1本目はダイナミックな「フロントフリップ」で始めると「トリプルテールウィップ」、「フレア・テールウィップ」など高難度トリックを綺麗にメイクし87.23ptをマーク。2本目では優勝争いに食い込むため1本目のランをアップデートするライディングを見せる。ファーストトリックを「フロントフリップ・タックノーハンダー」に変更すると、その後は「720・テールウィップ」や「360・トリプルバースピン」などをメイクしていきラストトリックには「ダブルフレア」をメイク。このビックトリックのメイクには本人も吠えて喜びを示し、満足そうな表情を見せた。スコアを92.05ptとすると見事自身の順位を押し上げて3位表彰台の座を獲得した。 中村輪夢のライディング©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation 今回良い成績を残してパリオリンピック代表枠を獲得しておきたい中村輪夢は前日の予選を7位で通過し、決勝には1組目6番目で登場。1本目のランではまず「720・バースピン to ルックバック」から、3メートルのクオーターから大きく飛び出す高さのあるダイナミックな「インバート」やクオーターでの「フレア・ルックダウン」を決めるなど高難度トリックにスタイルが光るライディングで、89.00ptをマーク。表彰台争いに食い込むために90点台が欲しい中で迎えた2本目はファーストトリックを「720・タックノーハンダー」に変更し、「バックフリップ・バースピン」などもメイクしたが、全体的に高得点は繋がるようなトリックを入れ込めずランを終えると1本目の得点が採用されて8位で大会を終えた。 溝垣丈司のライディング©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation 溝垣は予選ラン1本目にて初めからスタイルのあるライディングで会場を沸かせる。「360・トリプルバースピン」や、距離のある大きなトランスファー、そして何度も「540」や「バースピン」を混ぜ込むトリックアフタートリックなど良い流れで進めていくと、最後には「バースピン・90 to フェイキー」をヒップセクションで決めて75.22ptというスコアをマークした。ラン2本目では1本目のランをブラッシュアップしながら、ウォールライドからの「バースピン」や独特なセクションを使ったスタイルのライディングを見せ、そして最後には1本目より長い距離を後ろ向きに進む「バースピン・90 to フェイキー」を決め切ったが、スコアは1本目をわずかに伸ばすも75.43ptにとどまった。2本のランの平均点となる75.32ptを最終スコアにして全体14位となり、内藤同様に惜しくも予選敗退となった。 今回はパリオリンピック代表枠をかけた本当の意味で最後の戦いとなったが、オリンピック予選シリーズ(OQS)の独特な競技フォーマットであるラン2本の平均点採用に予選から溝垣と内藤は大苦戦を強いられ辛酸を舐める結果となった。一方で今大会で良い結果を残してパリオリンピック代表権を獲得したかった中村は惜しくも8位で大会を終えたことで代表枠が獲得できるトップ6に残れず、本シリーズでの出場枠を確保することはできなかったが、まだ彼の2022年世界選手権での優勝という成績が出場権の行方を握っているため、引き続き続報を待ちたい。 大会結果 Photo: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC <男子>優勝: アントニー・ジャンジャン (フランス) / 93.40pt準優勝: マーカス・クリストファー (アメリカ合衆国) / 92.98pt第3位: キーラン・ライリー (イギリス) / 92.05pt8位: 中村 輪夢 (ナカムラ・リム) / 89.00pt14位: 溝垣 丈司 (ミゾガキ・ジョージ) ※予選順位 Photo: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC <女子>優勝: ハンナ・ロバーツ (アメリカ合衆国) / 93.48pt準優勝: ペリス・ベネガス (アメリカ合衆国)/ 91.92pt第3位: スン・ジアキ (中国) / 91.30pt19位: 内藤 寧々 (ナイトウ・ネネ) ※予選順位 パリオリンピック代表内定選手一覧 (OQS後、6月23日時点) Photo: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC <男子>1. アントニー・ジャンジャン (フランス)2. キーラン・ライリー (イギリス)3. マーカス・クリストファー (アメリカ合衆国)4. グスタボ・オリベイラ (ブラジル)5. ジャスティン・ドーウェル (アメリカ合衆国)6. マリン・ランテス (クロアチア) Photo: OIS/Jon Buckle. Handout image supplied by OIS/IOC <女子>1. ハンナ・ロバーツ (アメリカ合衆国)2. スン・ジアキ (中国)3. ペリス・ベネガス (アメリカ合衆国)4. デン・ヤーウェン (中国)5. ニキータ・デュカロス (アメリカ合衆国)6. ナタリア・ディーム (オーストラリア)
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surfパリオリンピック男子サーフィン日本代表・稲葉玲王がサステナブルスニーカーブランド「CARIUMA」とアスリート契約を締結パリオリンピック男子サーフィン日本代表・プロサーファー稲葉玲王(いなばれお)がサステナブルスニーカーブランドCARIUMA(カリウマ)とアスリート契約を結んだことを発表した。稲葉玲王は海を美しく守る活動や環境保護などサステナビリティに対する強い想いを持っており、CARIUMAが発信するブランドのアイデンティティへの共感と、世界中のサーファー達との海を通した繋がりから、CARIUMAとの契約を決断した。 CARIUMAを日本で展開する丸紅コンシューマーブランズも、このアスリート契約を通じて「稲葉玲王への活動支援」と「美しい海の保全」に貢献できるよう積極的に活動を進めていく。 彼が手に持つ「CATIBA PRO(カティバプロ)」は、LWG認定ゴールド評価のタンナーによるプレミアムスエードとオーガニックコットンキャンバスを使用しており、インソールには独自のメモリーフォームを採用し、足の形状を再現している。これによりアーチサポートと究極の履き心地を提供している。 着用モデルHoefler T20 Pro(ホフラーティートゥエンティープロ) 稲葉玲王コメント 『世界トップアスリートやレジェンドサーファー、友人であるセスモニーツがいるCARIUMAの一員になれて光栄です。サーフィンを通じ地球環境に配慮した活動やメッセージを世界中に発信していきたいと思います』 CARIUMA(カリウマ)とは? ブラジルをルーツに2018年にスタートしたCARIUMA(カリウマ)は、地球環境に配慮した素材を使用し、さまざまな『サステナブル』をコンセプトに掲げるスニーカー、アパレル、アクセサリーを展開するブランドです 。スケートボード、サーフィンなどのカルチャーに刺激された我々のスニーカーは耐久性、究極の快適性、可能な限り最高のグリップ力のために設計され時代を超越したシルエットを纏っています。また創業以来、素材や製造過程、労働環境に至るまで、サプライチェーン上のサステナビリティの実践に取り組み、社会と環境に対する責任を果たす企業として米国のB Labから「B Corp認証」を受けました。 地球を育むことは、CARIUMAにとって非常に大切な目的です。そのため、私たちは、絶滅の危機に瀕している熱帯雨林が生息する創設者の故郷であるブラジルで独自の森林再生プログラムを開始しました。サステナブルなスニーカーを購入するごとに、ブラジルの熱帯雨林に2本の木を植え、これらの自然生息地の回復と保全に直接貢献しています。 ■稲葉玲王プロフィール 生年月日 : 1997年3月24日出 身 地: 千葉県一宮町プロサーファーである父親の影響で5歳からサーフィンをはじめる。その後、2010年の13歳当時、最年少でプロデビューを果たす。以降、国内外で技術を磨き、多くの大会に出場。好成績を残している。 ダイナミックでエネルギッシュなパフォーマンスが持ち味。2024年のパリオリンピックでは、日本代表選手に選出されている、期待のサーファーです。
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skate最終トライまで大混戦と逆転に次ぐ逆転劇でパリオリンピック日本代表が決定「オリンピック予選シリーズ(OQS)」ブダペスト大会 女子スケートボードストリート種目2024.06.26パリオリンピック予選大会最終戦となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」2戦目のブダペスト大会のスケートボード・ストリート種目の女子決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。女子決勝はチェンシー・チー (中国)、中山楓奈、 ペイジ・ハイン (アメリカ合衆国)、吉沢恋、赤間凛音、伊藤美優、織田夢海、クロエ・コベル (オーストラリア)という顔ぶれに。そして何より今大会の注目は大混戦となっている日本代表選手によるパリオリンピック出場権争いだ。今大会で決勝進出したことにより赤間がパリオリンピック出場内定を決めたことから、残り2枠を5名で争うこととなった。吉沢が一歩有利な状況だが決勝の順位次第では入れ替わる可能性はまだ十分にある。そんな決勝は最後のトライまで順位とオリンピック出場権が入れ替わる歴史的な大混戦となった。 大会レポート 【ラン1本目】 現時点で、代表権争いにて日本人3番手につける中山楓奈は「フロントサイドクルックドグラインド」をビッグハバレッジで決めてランをスタート。「ヒールフリップフロントサイドボードスライド」、「バックサイドテールスライド」と繋いでいき「バンクトゥレールバックサイドリップスライド」のフルメイクで83.56ptのハイスコアをマークし後続にプレッシャーをかけた。 中山楓奈のライディング Photo: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 続く吉沢恋も「バックサイドスミスグラインド」、「ビッグスピンフロントサイドボードスライド」など自身が得意とするトリックをしっかり繋ぎ、フルメイクで73.25ptをマーク。逆転出場には優勝することが必要な伊藤美優もアールでの「フロントサイドテールスライド」、「バックサイドテールスライド」、高さのある「キックフリップ」や「バックサイドリップスライド」など力強いライディングでフルメイクして75.08ptとした。また中山を追う織田夢海も「キックフリップフロントサイドボードスライド」といきなり高難易度トリックでスタートすると「バックサイドクルックドグラインド」、「バックサイドテールスライド」と繋ぎ、ラストトリックの「バックサイド5-0グラインド」までフルメイクすると中山を上回る85.43ptをマークし暫定首位に立った。 織田夢海のライディングPhoto: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 【ラン2本目】 スケートボード歴わずか約3年で世界トップ争いの一員となっている中国のチェンシーは「バックサイド5-0」、「フロントサイドフィーブルグラインド」、ダイナミックな「キックフリップメロングラブ」などを決めて、1本目のミスをリカバリーし72.50ptをマーク。一方で、なんとか織田を上回ってトリックスセクションに臨みたい中山は「ヒールフリップバックサイドテールスライド」にアップデートを試みるも決めきれずスコアを伸ばせないでいた。また有利とはいえ後続の猛追を振り切りたい吉沢はラストトリックを「バックサイドノーズスライドビッグスピンアウト」にアップデートすることに成功しスコアを大きく伸ばし84.42ptと暫定2位につけた。 吉沢恋のライディング ランセクションを終えて、暫定首位は織田、吉沢、中山と続く形でトリックスセクションへ。なお、現状の順位だと織田と吉沢が出場権獲得できる状態だ。 【トリックス1本目】 中山は自身の代名詞的トリックである「フロントサイドクルックドグラインド」をビッグハンドレールで決め83.22ptとハイスコアをマーク。続くアメリカのペイジ・ハインは得意の逆スタンス「スイッチフロントサイドボードスライド」をビッグハンドレールで決め87.39ptをマークした。2本目のランで流れに乗った吉沢は「キックフリップフロントサイドボードスライド」をビッグハンドレールで成功し88.16ptと非常に有利なポジションを押さえると、その後の伊藤は準決勝の時にハンドレールで決めた「フロントサイドブラントスライド」をハバレッジで決め87.19ptをマークした。中山のプレッシャーを跳ね除けたい織田は「バックサイドオーバークルックドグラインド」をビッグハンドレールで挑むもミスしてしまいスコアを残せず苦しい状況に。世界女王経験者でオーストラリアのクロエ・コベルは得意の「フロントサイド50-50グラインドキックフリップアウト」をハンドレールにて一発成功し88.06ptのハイスコアをマークした。この時点ではまだフルマークではないが、この時点では吉沢と中山が出場圏内に入れ替わる。 クロエ・コベルPhoto: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 【トリックス2本目】 トップバッターのチェンシーはビッグステアで「キックフリップメロングラブ」に成功し86.28ptのハイスコアをマーク。 一方で早い段階でスコアをフルメイクし、精神的にも有利に運びたい中山だったが「ヒールフリップバックサイドリップスライド」をビッグハンドレールで狙うも痛恨のミス。一気に勝負を決めたい吉沢は「フロントサイドハリケーングラインド」をビッグハンドレールで成功させると、89.75ptとスコアを合計得点を伸ばし一歩リード。すでにパリオリンピック出場を決めている赤間は「フロントサイドフィーブルグラインドフロントサイド180アウト」の高難易度トリックで92.10ptとこの時点でのハイエストスコアをマーク。1本目を早い段階でカバーしたい織田は「バックサイドオーバークルックドグラインド」をビッグハンドレールで見事メイクしリカバリー。87.28ptとこの時点では中山を上回ることに成功し代表権争い状況としてはイーブンに戻した。 【トリックス3本目】 勝負所の3本目は全ライダーがミスしスコアマークはならず、状況はキープしたままいよいよ終盤戦へ。 【トリックス4本目】 中山は2本目からトライしている「ヒールフリップバックサイドリップスライド」に果敢に挑戦するも決められずにいる中、赤間がここで「フロントサイド270フロントサイドボードスライドリバース」をビッグハンドレールで決め93.48ptのハイスコアをマーク。ここで勝負を動かしたのは中山や吉沢を追う立場になっている織田だ。SLSでも世界最高得点をマークした「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をビッグハンドレールで決め95.81ptと一気に状況をひっくり返した。これにより4本目を終えた時点では吉沢と織田に出場権がある状況となった。 【トリックス5本目】 もう後がない中山はビッグハンドレールで「ヒールフリップバックサイドリップスライド」をラストにして決め切ると、96.62ptとこの日のハイエストスコアをマーク。前回オリンピック経験者として土壇場での勝負強さと意地を見せた。 ベストトリックの成功に喜ぶ中山楓奈Photo: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC しかし、織田を上回ることはできずこの時点で織田が暫定首位、中山が2位という状況。ブダペスト大会前のポイント差が44,446ポイントで中山がリードしていたが、今大会の1位と2位では獲得ポイント差が52,000ポイントあるため、ポイントランキングでは織田が逆転する状況である。そんな状況を一変させるライディングを見せたのが吉沢。「ビッグスピンキックフリップフロントサイドボードスライド」をビッグハンドレールを決め96.12ptを叩き出した。これにより吉沢が暫定首位となり、2位織田、3位中山という順に。なお2位と3位のポイント差は31,200ポイントとなるのでこの時点でポイントランキングでは再び中山が織田を上回る展開となった。目まぐるしく順位が入れ替わる状況の中、織田は89.06ptを出せば逆転優勝となり、優勝すれば文句なしでパリオリンピック出場内定を獲得できる状況となった。この極限状態の中で一度は滑り出した織田だったがタイミングが合わず、セクション前でストップして仕切り直しをする。そんな状況から見ている人達全員にひしひしと伝わるような緊張感が会場を包む。ただその状況すらを楽しんでいるようにも見えた織田は観客からの声援を要求し、自らを奮い立たせているように思えた。そこで彼女が最後に選んだトリックはビッグハンドレールでの「キックフリップバックサイドスミスグランド」。無情にもトラックはレールに掛からず逆転優勝、逆転でのオリンピック出場は叶わなかった。この瞬間、今大会の結果で吉沢と中山のパリオリンピック内定が決まった。 大会結果 Photo: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 優勝 : 吉沢 恋 (日本) 270.29pt2位 : 織田 夢海 (日本) 268.52pt3位 : 中山 楓奈 (日本) 263.02pt4位 : 赤間 凛音 (日本) 266.09pt5位 : クロエ・コベル (オーストラリア) 262.50pt6位 : 伊藤 美優 (日本) 250.73pt7位 : チェンシー・チー (中国) 239.91pt8位 : ペイジ・ヘイン (アメリカ合衆国) 221.15pt 最後に この結果から、パリオリンピックスケートボードストリート女子出場ライダーの22名が決定した。 最終予選の最終トライまで混戦だったパリオリンピック日本代表争いは、逆転に次ぐ逆転劇だった。内定ライダーは赤間凛音、吉沢恋が共にオリンピック初出場、前回オリンピック銅メダリストの中山楓奈が2大会連続出場となった。前回オリンピック女王の西矢椛が準決勝敗退しパリオリンピック出場を逃す中で、初出場が2名、前回メダリストが3枠目に滑り込むなど日本が世界でのレベルの高さが証明された。男子同様、世界一過酷な代表争いと言っても過言ではないだろう。東京オリンピック予選でも最後の最後で涙をのんだ織田夢海はまたしても最終戦で悲願のオリンピック初出場の夢は叶わなかった。過酷な出場権争いは幕を閉じたが、次はパリオリンピックでのメダル争いがすぐに始まる。今大会に出場しなかった金メダル候補筆頭のブラジルのライッサ・レアウ。そして世界女王経験者で同じく優勝候補であるオーストラリアのクロエ・コベル。ここに日本人ライダーたちがどうメダル争いを繰り広げるか。また新興勢力がこの世界の牙城を崩せるか。この約2年という長い戦いの終わりは、本当の戦いの始まりの合図でもある。パリオリンピックでのスケートボードストリート女子種目はこれまでにない歴史的なハイレベルが予想される。 上海大会に続き、TEAM JAPANのサポートを実施 【ビクトリープロジェクトが選手サポートの一環として『パワーボール』を提供】 オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会では日本人選手たちが最高のコンディションで試合に臨めるように、「ビクトリープロジェクト」が帯同・サポートしている。 特に大会期間中は、「補食」を通じて選手のコンディショニングをサポート。サポート活動である「ビクトリープロジェクト」から生まれた栄養プログラムが「勝ち飯」だ。 「勝ち飯」は目的をかなえるカラダづくりに役立つ栄養プログラムで、そこで考え出された「パワーボール」には選手にとって嬉しい2つの特徴がある。 「ほんだし」入りでだしのうま味が効いている為、食欲がアップし、サイズが普通のおにぎりの約半分 で食べやすいというものだ。これによって、食欲がない状況でもエネルギーを確保することが出来る。 【ビクトリープロジェクト サポートディレクター上野祐輝氏のコメント】 パワーボールを摂る目的は、エネルギー補給です。特に試合当日はエネルギーを使う前に溜めておく、使ったらすぐ取り返してエネルギーを切らさないことが重要です。 『パワーボール』は食べやすいので、エネルギーをこまめに補給する「ちょこちょこ食べ」には最適なんです。そんな中で、「いつ、どのくらい」摂るべきかということは、選手と予め試合当日のスケジュールをイメージしながら決めていきます。 栄養補給の大切さはアスリートの方にも伝えたいですし、そのアスリートの姿を通じて一般生活者の方にも良いサイクルを生み出せればと考えています。 「勝ち飯」の栄養摂取の考え方やテクニックなどは、とても簡単で実践しやすいとのばかりです。それをより多くの人に知ってもらい、世の中みんなが健康になる。そんなサイクルが理想ですね。