【TOKIOインカラミ所属会見】スノーボード部に長谷川帝勝と荻原大翔の所属が決定!

2025.06.13
text by Daiki Hatakeyama

国内外で展開する一流ヘアケアブランド「TOKIOインカラミ」を有するイフイング株式会社は2025年6月13日(金)に都内で会見を開き、同社の「TOKIOインカラミ」スノーボード部で新たに長谷川帝勝選手荻原大翔選手の2名と所属契約を結んだと発表した。

なお「TOKIOインカラミ」スノーボード部は平野歩夢村瀬心椛といった世界王者経験を持つトップライダーを筆頭に、平野海祝村瀬由徠清水さら工藤璃星など世界最高峰で活躍するトップ選手の面々が所属するドリームチーム。

そのメンバーに加えて、ビッグエアとスロープスタイルにて世界大会優勝経験を持ち、来年2026年のミラノ・コルティナ五輪での金メダルも期待される今特に勢いに乗っている長谷川帝勝荻原大翔の2名の所属が決まり「TOKIOインカラミ」スノーボード部は新たに8名体制で進化を遂げる。

下記は今回の記者会見で語られた両選手とイフイング株式会社代表取締役社長の冬廣應尚氏のコメントをまとめたものだ。 

冬廣社長、新加入選手の2名に「金メダル」への強い期待を示す

冬廣社長は会見冒頭で「このスノーボード界で日本人選手たちは世界を席巻していて、その中心にいるのが長谷川選手と荻原選手です。」と述べると、「先月、弊社スノーボード部所属の選手たちが1年間の活動報告に来てくれたのですが、その時に来シーズンの話になりました。お二人も言ってくれましたけども、全員が口を揃えてオリンピックで金メダルを獲得すると言うので、本来であれば最高のパフォーマンスを出してくださいと期待するのが良いのかもしれませんが、今回に関しては全員望むオリンピックでの金メダルを取って欲しいなという期待を持っております。」と控えめながら選手たちの背中を押す強い期待の言葉を述べた。

長谷川帝勝荻原大翔の両名、ミラノ・コルティナオリンピックでの金メダル獲得を誓う

長谷川帝勝は、平野歩夢選手をはじめとする他のスノーボード選手がTOKIOインカラミに所属していることを元々知っており、自身もその一員として加わることができてとても嬉しいと話すと、来年のオリンピックシーズンに向けて、モチベーションを維持し続けることの難しさを認識しつつも、「自分の滑りをいつも通りずっとどの大会でも出し続けること」が大切だと語った。

そして「オリンピックではスロープスタイルとビッグエア両方で金メダルを取り、冬廣社長にしっかりメダルをかけてあげたい」と意気込みを表明。「ミラノ・コルティナオリンピックは俺が主役になってやる」と話し、彼の持つ強い自信を見せた。

荻原大翔もTOKIOインカラミに自身もサポートされると聞いた時は驚きと嬉しさを感じたと話す。荻原は長谷川と同種目であり、隣で強気に思いを話す長谷川に少し苦笑いを浮かべながらも、オリンピックでは彼も「僕もスロープスタイルとビッグエア、どちらも金メダルを目指しています。帝勝が言ってましたが、俺が代わりに冬廣社長に金メダルをかけてあげたいです。」と決意を語り会場を沸かせると、長谷川とは小学4年生の頃からの友人でかつライバル関係である二人の絆の深さを感じさせた一コマだった。

唯一無二のトリックを有する二人の今後の挑戦

両選手はそれぞれ誰にもできない唯一無二の技を持っているがで知られている。長谷川は2023年9月に世界で初めて「バックサイド・フロントサイド・キャブ・スイッチバックサイドの4方向すべてで5回転半(1800)の技」を成功させた。来シーズンに向けては、ビッグエアでは6回転やそれ以上の回転技が求められると話し、スロープスタイルではスノーボードの総合的な部分が評価されるため、ジブや3D系の回転技が必要になると述べ、それらをしっかり磨いていきたいと語った。

一方、荻原は今年2025年のX Games Aspenで6回転半のトリックである「バックサイド2340」を世界で初めて成功させたことで国内外から注目を集めている。来年のミラノ・コルティナオリンピックのビッグエアでは、このバックサイド2340をしっかり出したいと意欲を見せると、さらに「まだいつになるかわからないが、7回転半(2700)はいつかやりたい」と話し、回転力では誰にも負けないように長所を活かしたいと今後の目標を語った。

両選手が考える今後のスノーボード界の盛り上げ方

日本のスノーボード界の現状について、長谷川は正直なところ大谷翔平選手が出てきた野球に比べると比べ物にならないほどまだまだ注目度が低いと認識しつつ、「俺がオリンピックで勝てば勝手に注目も集まるし、スノーボードというものがもっと国内に広まっていく」と、自身の活躍が業界の盛り上げに繋がると自分自身に喝を入れながら積極的な考えを示した。

荻原もスノーボードの中で特にスロープスタイルとビッグエアの認知度が低いと感じており、周りの友人にスノーボードを聞くと平野歩夢選手の金メダル獲得が印象的だったハーフパイプばかりが連想されると話、自身の金メダル獲得によって「一気にスロープスタイルとビッグエアを世間に広めたい」と、その思いを語った。

TOKIOインカラミが託す所属アスリートへの想い

冬廣社長は「TOKIOインカラミは日本の最高レベルの商品や技術、教育を世界に発信し、世界の美を変えていくというコンセプトを掲げており、所属選手をサポートする背景には、日本のアスリートが持つ実力や才能を世界で見せつけてほしいという思いがある」と会社のビジョンとの共通点を強調した。

今回長谷川帝勝荻原大翔を迎えてさらに強靭なチームとなった「TOKIOインカラミ」スノーボード部。次のシーズンでは所属選手たちが世界中で大活躍し、ミラノ・コルティナオリンピックでのメダル獲得を日本にもたらしてくれることを期待したい。

長谷川帝勝プロフィール

2005年10月23日生まれ。愛知県岩倉市出身。4歳からスノーボードを始め、8歳で競技デビューを果たした。ジュニア時代から注目の若手選手として頭角を現し、2021年のジュニア世界選手権ではビッグエア種目で優勝を収めた。さらに2023年の世界選手権のビッグエア種目で日本人初の金メダルを獲得。同年のジュニア世界選手権ではビッグエアとスロープスタイルの両種目で優勝するなど、国際舞台での実力を証明した。

2024年X Gamesビッグエア種目では他を寄せ付けない圧倒的な滑りで優勝。2025年W杯種目別総合優勝(ビッグエア種目)、オーバーオール総合優勝を果たしており安定的な強さを発揮している。

長谷川選手の特筆すべき点は、2023年9月に世界で初めてバックサイド・フロントサイ ド・キャブ・スイッチバックサイド4方向すべてで5回転半の技を成功させ、この偉業はスノーボード界に大きな衝撃をもたらした。

2026年ミラノ・コルティナ五輪に向けては「出るからには金メダルを目指す」と強く意気込む日本の若きニューリーダー。

荻原大翔プロフィール

2005年7月19日生まれ。茨城県牛久市出身。両親の影響で3歳からスノーボードを始め、幼少期からその才能を開花させた。 9歳の時にバックサイド1080(3回転)を成功させた映像が話題となり注目を集めた。

その後、12歳という若さでプロ資格を取得し、国内外の大会で研鑽を積む。そして2023年ワールドカップ・ビッグエアで初優勝を果たすと、2024-25シーズンでは大きく飛躍し、2024年ワールドカップにて通算2勝目を上げ、さらには2025年X Gamesビッグエアではコンテスト史上初となるバックサイド2340(6回転半)を成功させて初優勝を成し遂げた。

2026年ミラノ・コルティナ五輪では金メダル獲得を目標に掲げ、長谷川とともに頂点を目指す。

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