日本世代別No.1を手にするのはどのチームだ?!進化を続ける「Double Dutch Delight Japan 2026」

2026.10.24
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photograph by Double Dutch Delight/text by 尾鷲 彩

2026年10月18日(日)、ダブルダッチの日本一決定戦「Double Dutch Delight Japan 2026」が、日本大学文理学部百周年記念館で開催された。

「Double Dutch Delight」は、ダブルダッチの更なる普及と発展に加え、ダブルダッチを愛好する若者たちに「一生懸命になれる場所」を提供することで、次世代のプレイヤー育成と競技の活性化を目指す大会である。2025年に迎えた20周年を機に、「パフォーマンス日本世代別No.1」を決める大会へと刷新された。今年も各地区予選を勝ち抜いたチームが集結し、小学生から一般まで、各部門の頂点を懸けた熱戦が繰り広げられた。

大学生部門では、本戦前に敗者復活戦が行われ、Japan大会への最後の切符を懸けた戦いも展開された。

本大会では、各部門の優勝を懸けた戦いに加え、上位チームに贈られる特典も設けられている。小学生部門の優勝チームと、中学生・高校生・大学生部門から選出されるBEST OF SHOW受賞チームには、アメリカ・ニューヨークで開催される「National Double Dutch League Holiday Classic」への出場を含む、アメリカ・ニューヨーク「聖地体験ツアー」の権利が贈られる。

本記事では、大会の模様と優勝チームへのインタビューをお届けする。

一般部門

一般部門で優勝したのは、L.O.B。縄を自在に操る姿は、まさに「縄の魔術師」。演技中は動きが止まることなく、次々と技がつながっていく。複雑に動く縄を思わず目で追ってしまうほど、巧みな縄さばきが際立つ演技で、見事一般部門の優勝を果たした。

小学生部門

小学生部門で優勝を飾ったのは、 JUMP FOR ALL 所属の北狐。ダブルダッチの最少人数である3人組のチームだ。照明が切り替わった瞬間、すでに縄が回った状態から演技がスタート。意表を突く始まりに続き、3人は終始楽しそうな表情でステージを駆け抜けた。息を合わせて技を繰り出しながら、自分たちもステージを思いきり楽しむ姿が印象的で、その明るい雰囲気が会場にも伝わる演技となった。

中学生部門

中学生部門で優勝を飾ったのは、 MIYAKO JUMP ROPE CLUB所属のB.Betty。かっこよさの中におしゃれな雰囲気が光るパフォーマンスを披露した。技のつなぎやメンバー同士の連携に加え、衣装を使った演出も印象的だった。演技の途中でジャケットを脱ぐなど、それぞれ異なる仕掛けから鮮やかなオレンジ色のファーが現れる。衣装の変化によって、この後の展開への期待が高まる中、ラストには力強いハリーを披露した。技術と見せ方の両面で魅力を発揮し、見事中学生部門の頂点に輝いた。

高校生部門

昨年、ADVANCED部門で優勝したsddc所属のBASKU RATCHが、今年は高校生部門の頂点に立った。足先の細かな動きやロープさばきなど、細部まで作り込まれた演技が特徴的だ。身体の一部やロープの動きで細かく音を捉える表現が多く見られ、繊細な技術が際立つ。一方で、昨年もキャッチーな動きが印象的だったBASKU RATCH。今年も新たな動きが随所に盛り込まれており、細やかな技術だけでなく、思わず目を引く遊び心も感じられた。緻密な技術と印象的な動きを組み合わせ、BASKU RATCHならではの世界観を作り上げた。

大学生部門

大学生部門で優勝を飾ったのは、東京大学 D-act所属のif。ビヨンセを意識したパフォーマンスは、まるでミュージックビデオを見ているかのようだ。女性メンバー1人を中心に、男性メンバー3人も表情を変えることなく、それぞれが作品の登場人物であるかのように演技を見せる。クールな表情や動きも含め、メンバー全員が演出の一部となり、ダブルダッチのステージでありながら、一つの映像作品を見ているような感覚を生み出した。

さらに印象的だったのは、主人公の見せ方だ。ダブルダッチでは縄を跳ぶ人に注目が集まりやすいが、ifは縄を跳ぶ動きだけにとらわれず、縄を回している場面でも主人公が存在感を発揮できるネタ縄技を取り入れた。回しているときの姿も含めて主人公を表現することで、これまでのダブルダッチとは異なる魅せ方を生み出した。独自の演出と技術を掛け合わせたパフォーマンスで、大学生部門の頂点に立った。

GUEST SHOW

ゲストショーには、さまざまなジャンルのパフォーマーが集結するチーム「OBJECTS」が登場。フラフープとストリートダンスを得意とするSHINSUKE、BBOYのスタイルに軟体の動きを取り入れた独自の表現で活躍するDolton、フリースタイルバスケットボールの第一線で活躍するZiNEZ a.k.a KAMIKAZEの3人が、それぞれの経験とスキルを生かしたパフォーマンスを披露した。

今回のステージでは、フラフープとバスケットボールなど、異なるジャンルの技術を掛け合わせた演出が印象的だった。それぞれの道具を使った技に加え、異なるスタイルの動きが組み合わさることで、パフォーマンスに新たな展開が生まれる。各メンバーの持ち味を生かしながら、ジャンルの枠にとらわれない表現を追求するOBJECTSならではのステージとなった。

インタビュー

北狐/JUMP FOR ALL|小学生部門 優勝インタビュー

優勝おめでとうございます!優勝した率直な感想を教えてください。

一同:嬉しいです!

パフォーマンスが終わってから結果発表まで、どんな気持ちでしたか?

ゆずほ:上がれると思ってなかったから、MCの方に「北狐!」って言われたときは、めっちゃ嬉しかったです。

今回のパフォーマンスでこだわったところや、北狐の強みを教えてください。

ふうか:1曲目と2曲目の表情を変えるところです。
ゆずほ:1曲目はめっちゃ笑って、2曲目に入った瞬間から表情を切り替えるところが一番こだわりました。みんなで話し合って、「ここはこういう表情だよね」って、鏡とかを見ながらやりました。

普段はどんなチームですか?

一同:うるさい!(笑)
ひまり:うるさくて面白い。
ゆずほ: あとハイチュウが好きで、みんなでずっと食べてます! 練習も元気にやって、みんなでたくさん喋ってます。パフォーマンスもみんなで「ここ、こうだよね」って話したり、「速すぎ!」とかも言ったりします。

これからの北狐の目標や、どんな選手になりたいか教えてください。

ゆずほ:日本一を取れたので、これからもめっちゃ練習して、今までよりも集中して、挨拶とかもちゃんと大事にしていきたいです。

最後に、応援してくれた方々に伝えたいことはありますか?

ゆずほ:いつも送迎とかしてくれてるから、「日本一取れたよ! いつもありがとう」って伝えたいです。いつもありがとう!

B.Betty/MIYAKO JUMP ROPE CLUB|中学生部門 優勝インタビュー

優勝おめでとうございます!まず、優勝した率直な気持ちを聞かせてください。

ゆうが:とても嬉しいです!

優勝が決まったときは、どんな気持ちでしたか?

つくし:初めてのJapanで、優勝しか狙ってなかったので、優勝できて嬉しいです。

B.Bettyの強みや、今回のパフォーマンスでこだわったポイントを教えてください。

りーち:1秒1秒に集中して、気を抜く時間をなくすことです。

みんなにとってJapanはどんな存在ですか?

あまね:Japanは、チームを組んでから行きたいなって思って、ずっと憧れてた舞台です。

ずっと憧れていた舞台ということで、緊張もあったと思います。本番に向けて、みんなでどんなふうに気持ちを合わせてきましたか?

ほのか:もうめちゃくちゃ緊張して、泣きそうなくらいみんな緊張してるけど、みんなで話し合って、「絶対大丈夫」って言ったりして、気持ちを合わせてやりました。

くるみ:最後、演技が終わる直前まで声を掛け合って、落ち着いて取り組めたのでよかったです。

最後に、これからのB.Bettyの目標や、どんなプレイヤーになりたいか教えてください。

つくし:ソロバトルで沖縄にも行くし、自分が今、見てて憧れる人とか、好きなジャンルの人とかがいるから、自分もそうやって思ってもらえるようなプレイヤーになりたいです。

BASKU RATCH/sddc|高校生部門 優勝インタビュー

優勝おめでとうございます!まず、優勝した率直な気持ちを聞かせてください。

かなやん:気持ちはめちゃくちゃ嬉しいです。でも、ハリーは通らなかったけど、みんなでできてよかったです。楽しかったです。

ステージに立つ前に、みんなで声をかけ合ったことや、いつも意識していることはありますか?

てんさん:ステージに立ったときは、前のチームがいいパフォーマンスをしていても惑わされずに、自分たちの世界を作って、集中して挑みます。

今回のパフォーマンスのこだわりポイントや、BASKU RATCHの強みを教えてください。

そうすけ:BASKU RATCHのこだわりは、それぞれの個性とダブルダッチを共存させるところにあると思います。
こうせい:チームとしての強みは、全員が主人公になれる覇気があるところです。ソロ一つひとつの完成度も素晴らしいです!(笑)

それぞれの個性を伸ばすために、意識していることはありますか? ソロへのこだわりも教えてください。

そうすけ:BASKU RATCHのメンバーは、よくバトルに出たりしています。バトルの練習過程や大会で受けた影響をそのまま使うというよりは、そこで得たものを自分なりに吸収しています。まだ、それをパフォーマンスに活かせている実感はあまりないんですけど、少しずつ活きてきているのかなと思います。
一人ひとりに個性があるのはもちろんですし、ベーシックを超えるっていう意識が全員強いです。バトルに出ること自体にも意味があると思います。

最後に、これからのBASKU RATCHの目標や展望を教えてください。

せな:今回でBASKU RATCHとしての活動は一旦終わっちゃうんですけど、今までの経験を活かして、それぞれダブルダッチを続ける人もいれば、受験に向かう人もいるので、その経験をそれぞれの道につなげられたらいいなと思います。

if/東京大学 D-act|大学生部門 優勝インタビュー

優勝おめでとうございます!名前を呼ばれたときの気持ちも含めて、優勝した率直な感想を聞かせてください。

みーたん:信じられない、マジでって感じでした。同時に、D-actのみんなにサークル4連覇を報告できて嬉しいです。

D-actとして4連覇ということで、プレッシャーはありましたか?

みーたん:ありました。

隼人:自分は全然なかったです。

かめ:4連覇したいって感じでした。もうベストを出すだけって感じでした。

みーたん:今回はD-actから4チームがJapanに進出していたので、さすがにほかのサークルもいる中で、これはD-actの意地を見せないといけないなと思って頑張りました。

今回のパフォーマンスのこだわりや、コンセプトについて教えてください。

隼人:自分たちだからこそできるパフォーマンスを考えました。今回が最後のパフォーマンスになるので、未来を輝かせるにはビヨンセが一番いいんじゃないかという話になりました。メンズはダンスが得意というわけではないので、自分たちが自信のある縄技など、それぞれの強みを最大限に出せるパフォーマンスにしたいと思っていました。

ビヨンセのコンセプトはみんなで「これだ!」って感じで決まったのですか?

みーたん:音源コーチを担当してくださっているイワネスさんに、憧れている人を聞かれたときに、私はビヨンセに憧れているという話をしました。そこで、「憧れている人になりきるパフォーマンスにした方が、その姿が一番輝けると思うから」と言っていただいたんです。それをきっかけに、ビヨンセをコンセプトにすることが決まりました。本当にイワネスさんには感謝しています。

ifならではの強みや、チームの特徴はありますか?

みーたん:3対1(男女)の構図は、なかなかないと思います。メンズはほぼ縄を持って技を担当していて、私は表現力やダンス、振りを頑張るというように、役割がはっきり分かれている構成のチームはあまりないと思うので、そこが一番のポイントだと思います。

よしたく:自分的には、未来はほかの人とは違う才能やパッションを持っていると思います。だからこそ、僕らは未来の魅力を活かすことに徹しています。自分たちだからこそそれでいいと思ってるし、逆にそれが楽しいです。

隼人:やりがいでもあります。

みーたん:照れ(笑)

今回がラストイヤーということで、大会に向けてどのような思いで取り組んできましたか?

みーたん:自分たちにできるベストパフォーマンスを出そう、ノーミスを出そう、やりきって悔いのない結果を残そう、という思いでした。どちらかといえばラストイヤーを楽しもうという気持ちでした。「ラストイヤーだから頑張ろう」というよりも、「ここまでやってきたんだから大丈夫でしょ」という、自分たちを信じる気持ちを軸に頑張りました。

今後の活動について、チームとしての目標や、最後にどのような形で活動を終えたいか教えてください。

みーたん:実は、ifは大会ごとにメンバーが変わっています。今回のメンバーで初めてifとして出場した人もいれば、以前は違うメンバー構成で出場していました。入れ替わりの激しいチームなんです。なので、Bye-act(D-actの卒業公演)には、普段の大会のメンバー構成とは違いますが、ifのメンバーみんなで出られたら嬉しいなと思っています。合計6人全員で出られたら嬉しいです!

一同:出たい!

今回はD-actから4チームがJapanに進出しましたが、ほかのサークルメンバーの存在は心強かったですか?

一同:めっちゃ心強い!

みーたん:いつも見る顔だー、と思うとめっちゃ安心します。

よしたく:当日もみんなで話しながら、リラックスして臨めました。

最後に、一緒に活動してきた仲間への思いを聞かせてください。

みーたん:何より、一緒に残った3チームと、EASTからJapanまでの長いようで短い期間を切磋琢磨しながら、今日まで戦えたことは、これからの人生でもなかなかない経験だと思います。本当にいい経験だったし、めちゃくちゃ感謝しています。一緒にJapanに上がってくれてありがとう、そして一緒にここまで戦ってくれてありがとう、という気持ちです。

大会概要

大会名:Double Dutch Delight Japan 2026
日程:2026年10月18日(日)
時間:開場13:30/開演14:30/終演19:30
場所:日本大学文理学部 百周年記念館
主催:一般財団法人日本ジャンプロープ連合
主管:日本学生ダブルダッチ連盟/OVER THUMPZ
オフィシャルパートナー:東急不動産ホールディングス株式会社/株式会社JTB
スポンサー:株式会社コムテック/カシオ計算機株式会社(G-SHOCK)

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