2020年10月、ダブルダッチシーンに新たなプロチームが誕生した。その名も『FLY DIGGERZ (フライ ディガーズ)』。若手6人が肩を並べ華々しくデビューを飾り、2021年3月の DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021 では見事優勝しチーム日本一を達成。
今回FINEPLAY取材班は、そんな“躍進中”の彼らを独占インタビュー。華々しく見えた彼らだが、その裏には様々な思いがあった。彼らはこれからどこを目指すのか? どう進んでいくのか? 手探りで未来を切り開こうとする彼らの、言葉から零れだす熱意とダブルダッチへの思いを感じて頂きたい。
《 ABOUT “FLY DIGGERZ” 》
最前線で競い合った業界のルーキー達が集結し2021年10月に結成。誰よりも跳び(FLY)、誰よりも探求(DIG)し続け、全世界各地で多くの人に出会い、一緒にダブルダッチを楽しめる空間を作り出したいという思いから名付けられた。
今年3月の国内大会「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021」では見事優勝し、現在続く世界大会「~CONTEST WORLD 2021」の優勝に向けて奮闘中。その傍らCM・TV番組などメディアへの出演も果たし、ダブルダッチの認知向上に大きく寄与している。
“AROUND THE BASIC”
——まずは DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021 優勝おめでとうございます。皆さんの今の心境を教えてください。
一同: ありがとうございます!
タカオ: ひとまず、FLY DIGGERZとしてやっと動き出せたな、と思います。今回の優勝もそうですし、メディア露出も増えてきていよいよ本格始動という気がしています。ただ、僕らはCONTEST WORLD* で優勝することが目標なので、次なる目標に切り替えて始動しています。
*:国内大会「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN」の上位数チームが、同世界大会「~WORLD」への出場権を獲得。2021年はFLY DIGGERZを含む3チームがCONTEST WORLDへ進出。
——やはり照準はもうCONTEST WORLDにあるのですね。
ケンゴ: タカオの言った通りですね。僕らは最初から「世界一になる」ことを目標に出場したので、国内予選となるCONTEST JAPANは絶対に優勝しようと思いました。事務所の先輩にも「優勝しないとヤバいでしょ」とプレッシャーを掛けられていたので(笑)。
パフォーマンスを作る過程でも「これで優勝できる?」とメンバー同士が逐一聞き合っていました。そういう意味で、今回はしっかり狙って1位を獲れたことが素直に嬉しいですね。
——“狙っていった”と。これはどういったことをしたのでしょうか。
ケンゴ: それこそ逐一聞いたこともそうですが、僕らはチーム結成前から各々ダブルダッチに対して真剣に取り組んでいたので、それぞれが得意とする分野があって、しかもかなり秀でていたと思うんです。だから、僕らがお互いに得手不得手を補って、最終的に1つのパフォーマンスにまとめれば、自ずと良いものは出来上がってくるだろうと自信を持っていました。
ただそう言いつつも、最初にCONTEST JAPANに臨む上で出来たパフォーマンスは、決して人様にお見せ出来るようなものではなくて…。
カスヤ: とにかくカッコいい!と思うものを組み合わせて作ったところ、結果として歪なものになってしまいました。なのでパフォーマンスの「テーマ」を決めようとなったのですが、まずこれが相当な時間を要しましたね。
——なるほど。その“テーマ”というのは何でしょうか。
カスヤ: 悩みに悩んだ結果、「AROUND THE BASIC」—“原点に立ち返る”というテーマになりました。最初は技術寄りなケンゴ・トーマ・僕と、表現寄りなアユカ・ケイスケ・タカオの3人ずつで行程を分担して作っていたのですが、途中で「そうじゃないな」と思ったんです。FLY DIGGERZは6人で1つだし、と(笑)。
そこから奇をてらうことなく、原点に立ち返って「一番イイよね!」と思うものをみんなで擦り合わせていくよう意識しました。
トーマ: この間CONTEST JAPANのパフォーマンスを見返した時、“6人で闘っている感”が出ていたと感じたんですよね。そういう意味でも、原点に立ち返るテーマを据えたことは間違いではなかったと思います。
カスヤ: 今思うと最初の3人3人の時は寂しかったですね。「どう?」「出来たよ」みたいな(笑)。
六身一体になる瞬間
誇らしげにしながらも、CONTEST WORLDに向けて気を引き締めなければと語ってくれた6人。しかし大きな転機となったCONTEST JAPANも、最初は出場するつもりが無かったのだという。
タカオ: 実はもともと、CONTEST出場は考えていなくて。出場することをチームで決めたのが、昨年末ぐらいだったのです。
——ということは… あの完成度を3カ月ほどで叩き出したことになりますね。
タカオ: そうなります。でも我ながら凄いと思ったのは、制作速度がとてつもなく早い。普通であれば長い時間かかることが一瞬なんですよね。技術もそうですが、決めたことに対する全員のがっつき具合も高くて驚きました。ケンゴさんも仰ってましたが、各々が培ってきたものの強さを感じました。
カスヤ: 最初は少し奇をてらいすぎていたんです(笑)。先輩にあたるチームの「REGSTYLE」が過去に同じ大会で世界三連覇したので、「それなら俺たちが同じことをする必要はないのでは」と思っていたんです。当初は、オンラインのダンスのコンペティションに応募したり、そういうこともしていました。
ケンゴ: でも僕らはダブルダッチのパフォーマンスを生業としていて、活動の軸はダブルダッチ。それならダブルダッチの大会に出て、結果を残さないでどうする? となったわけです。まさに原点に立ち返る、ということですね。そういうことを気づくのが少し遅かったのかも知れないです(笑)。
CONTESTに臨んでから6人がグッとまとまって、嬉しいことに結果も出ました。大会に参加することが絶対に正解だとは思っていませんが、この選択は間違っていなかったと振り返って思います。
カスヤ: 僕らのデビューの場は昨年開催された学生の大会で、その際のゲストショーは6人一人ひとりの自己紹介のようなものでしたが、今回は完全に「闘う」ためのパフォーマンスだったので、いかに6人で強力なものを作れるかを大切にしましたね。
——まさに「六身一体」となったわけですね。
カスヤ: そう、六身一体になれて、6人が1つになって掴みたいものを掴めた経験は自信に繋がりました。
アユカ: 今カスヤさんが言っていた、デビュー時のゲストショーケースを作っている時とは、全く違った楽しさがありましたね。
カスヤ: まあ最初は大変だったな(笑)。
ケンゴ: 少しピリついていたね(笑)。僕は2019年からREGSTYLEというチームで活動をしていたので、みんなより1年早くプロとして活動をスタートしました。なので最初は少し「先輩として」なんて思っていましたが、僕自身もCONTEST JAPANで意識が変わりました。
その大会の日、みんなが今までで一番喋っていたんですよね。その光景が以前シルク・ドゥ・ソレイユのステージに立った時の、ダブルダッチの先輩や周りの演者の方たちがコミュニケーションをとっている様子に重なって見えて。
そこで「あ、こいつらイイ」って思いました(笑)。
——FLY DIGGERZにとって、今回のCONTEST JAPANは大きいきっかけだったんですね。
ケンゴ: あとは練習時間以外も”練習“していましたね。自宅に帰っても練習動画を見返して反省点を洗い出したり、ここを失敗したから明日はこうしてみようとか、そういうことをちゃんと出来るメンバーでした。
タカオ: 先ほども言いましたが、目標が決まった瞬間のがっつき方は凄まじかったです。本当にチームメイトに恵まれたなと。
——みなさんのその“がっつく”力と言いますか、原動力というのはどこに秘密があるのでしょうか。
カスヤ: ダブルダッチが好きだから、という根本的な部分にあると思います。僕らは結成前から、ダブルダッチに触れている時間以外もダブルダッチのことを考えて、ダブルダッチに費やしてきたメンバーなので、目標が決まった時、それに向かうエネルギーはある意味当然と言えば当然かも知れません。
ケンゴ: それぞれに事情や人生や個性があるけど、「ダブルダッチが好き」「ダブルダッチに懸けている」という共通している部分が重なったと知った瞬間、チームとして強くなったなと思いましたね。
心境の変化
順風満帆に見えて、デビューしてからの半年間に紆余曲折を経験していたという彼ら。目標の一つを達成し、次なるステージに進もうとする彼らに話を訊くと、そこにはデビュー当時から大きな心境の変化があったようだ。
トーマ: 一時期は本当に活動が無く、どうなるのかとフワフワしてしまった時期もあったので、まずはCONTEST JAPANを経てチームは一つ上のレベルへ上がれたことに安堵しています。WORLDもありますし、もちろんそれ以外の活動もあるので、気を引き締めながらも、FLY DIGGERZとして自信を持って取り組むことが出来そうです。
あとは、「プロ」「FLY DIGGERZ」という看板を背負った時、ダブルダッチ以外の方にも目がいくようになりましたね。今までは身内からの見られ方を過剰に気にしていましたが、生業にする上でそれではダメだと。どんどんダブルダッチを通して、ダブルダッチ以外を知っていきたいと感じました。
——そういった心境の変化があったのですね。他の皆さんはいかがでしょうか。
カスヤ: 僕の場合は、関西からプロを目指して上京し4年目になりますが、まずはやっとスタートラインに立てたことが心底嬉しいです。最初は別のプロチームのメンバーとして活動したり、その後は仲の良いメンバーで活動したりしていたのですが、どれも今一つ上手くいかず、スタートに立てている実感すらも湧いてこなくて。ひとまず「プロ」という看板を背負えたことに喜びを感じています。
ただ、個人的には心境の変化はあまりないです。一貫してずっと「ダブルダッチが好き」という気持ちでやってきていましたし、今もそうです。ただこれからはプロとして「ダブルダッチを好きになってもらう」ことが僕らの仕事になってくるので、そのために何が出来るかを模索したいです。
アユカ: 私は10歳のころにダンスに出会って、そこからパフォーマンスをすることがずっと好きでした。だから今の活動に生き甲斐を感じます。ただプロとして、私たちは自分たちのことを好きになってもらわないといけないので、より「チームを」「ダブルダッチを」という意識が強まりました。
あと、先日Instagramに投稿したリールの動画で、ダブルダッチを知らない方が「ダンスもダブルダッチも知らないけど楽しめることが凄い」とコメントしてくださったことが嬉しくて。ダブルダッチを知っている方へも、知らない方へも、もっとダブルダッチを好きになってもらえる機会を増やせたらなと思います。
ケイスケ: ダブルダッチを生業にすることへの迷いや不安はあったのですが、教育実習に行ったとき、ダブルダッチがない時間がかなりあって。そこでダブルダッチから離れることを想像出来なかったんです。
今デビューして活動して、大小色々なお仕事をやっていますが、とても楽しいです。プロとしてやっていくのなら、僕はこの人生で良かったと自分でも納得しています。FLY DIGGERZというチームなら、これからの人生も楽しそうだなって(笑)。
カスヤ: …照れますね(笑)。
タカオ: 他の皆さんが言ってくださったことが全てですが、でも本当にCONTESTを経てチームとして一気に固まってきたかなと思っています。なのでこれからが更にワクワクしていますし、楽しみです。
ケンゴ: 悪いことは割って、楽しいことは掛け算していく。FLY DIGGERZは6人なので、不安は「÷6」、ワクワクは「×6」。そう思えるチームになったことは、僕らにとって大きな変化だと思いました。
彼らが見据えるこれから
——FLY DIGGERZの皆さんの、これからの目標があれば教えてください。
ケンゴ: チームとしては、まずはダブルダッチの方々に認められたいです。やはりダブルダッチプレイヤーなので。だからこそCONTEST WORLDは勝たなければいけません。「世界一」という称号を獲って、次があるかなと感じています。
要は、世界一を獲ることは僕らにとってあくまで通過点でしかなくて、その先のために獲るものだと思っています。今はその“先”に何があるかは分かりませんが、逆に言えば世界一を獲れば見えてくるだろうと。
カスヤ: ケンゴの言った通り、CONTEST WORLDを獲って、僕らがやりたいことをようやく出来るようになるかなと思います。あとはチームとして他にどんなことを目指すのかというのは、よくミーティングなどを開いて話し合っていますね。
例えばフレッシュな僕らは学生とも年齢が近いので、もっと接点を作って業界の若い層を刺激したい。他にもやりたいことがあって、そのためのプランもあるのですが… これはまだ秘密です。
ケンゴ: 正確に言うと、ちょっと忙しくて動けていないのですが(笑)。
カスヤ: 言い訳はダメなんですけどね(笑)。
ケイスケ: 最終的には「ダブルダッチといえばFLY DIGGERZ」と、名前が挙がるような存在になりたいです。
——それは今後が楽しみです。個人としては皆さんいかがでしょうか。
ケイスケ: プロとして活動してから“これから”を考えるようになりましたが、正直「これを目指す!」という確固たるものは決まり切っていません。ただ、ショーケースを見せたときにその人に感動してもらえるか、人の心を動かせるか… いちパフォーマーとして原点に返ってそこを突き詰めたいですし、そのための“何か”を迷いながらも模索し続けたいと思います。
アユカ: 私もどういう存在になるかは模索中ですが、ひとつは“人間力”を磨きたいです。パフォーマンスにしてもInstagramの動画にしても、100人のうちの1人でも強く刺さってくれたらいいと思っています。数に目を向けることも大事だけど、一人ひとりの見てくださる方の思いも大切にしたい。そしてそのためのパフォーマンスが出来る人間でありたいし、自分の中から溢れるものをもっと磨いて、外に発信していきたいです。
それこそ「なぜダブルダッチ始めたのか」とか、原点に立ち返って考える機会も増えました。まさにパフォーマンスのテーマにもあった、“AROUND THE BASIC”です。
ケンゴ: 一個人としては、家庭を持って子どもを養っていきたいという目標があって、そこに向かって意識して、どういうことをしないといけないか、どういうJUMPをしないといけないかと考えているのですが、やはり人を幸せにするにはまず自分がある程度満たされている必要があるなと、つくづく思います。自分が満たされていないと、人のことを気に掛ける余裕が出来ないというか。余裕がない状態で人のことを見ても、勝手に見えたつもりになっているだけで、それは“嘘”ではないかと思うんです。
プロとして多くの人に幸せや元気を与える存在として、そこは見誤らないようにしたいと思っています。
カスヤ: 僕は子供たちの“ヒーロー”になりたいですね。レッスンや講習会で子供と接するとき、例えば「昨日先生が出ているあの番組見たよ」って言われたら、子供たちに夢を与えることが出来ると思うんです。彼らがやっているダブルダッチに無限の可能性があることを、背中で伝えたいですね。子供たちが僕らの背中を追いかけてきてくれて、その過程で更なる成長の機会を作れたら最高です。
トーマ: “甲斐性のある人生を送る”ことを意識しています。8歳のころからずっとダブルダッチと一緒に成長してきたのですが、だからこそいつか自分の体が動かなくなる時のことをよく考えてしまうんです。その時に、自分が家族や周囲の人に支えてもらったように、自分も家族や仲間を支えられる存在でありたいです。
そのためにFLY DIGGERZとして、まずはガンガン動こうと思います。
タカオ: とにかく多くの人たちを幸せな気持ちにしたいですね。自分はパフォーマンスやダブルダッチを通して、幸せを提供できる存在でありたいです。「明日死ぬとしたら」とよく考えるのですが、悔いのないよう、まだ見えないこの先のことにもワクワクしながら、プロとして活動していきたいと思います。
ケンゴ: 僕含め、メンバーの中には「想いの“種”」みたいなものを共通して持っていると思っています。誰かに見て欲しい、誰かにダブルダッチを面白いと思って欲しい、とか。その共通したものがどんどん成長して“花”になったとき、どんなことを達成していて、どんな目標を追いかけられているのか…。
一つひとつの小さいことを大切にしていくことで、その先のものを目指していきます。なので僕らは世界一にならなければいけません。引き続き、応援よろしくお願い致します!
“プロ”としての肩書や矜持を背負い、ステージで華々しく躍動する彼らも人間だ。そして人間である以上、等しく迷い、苦しみ、悩むものだ。しかし彼らはそれをエネルギーに変換して進み続けていた。多くの人に愛される彼らの魅力は、そこにあった。
迷いを力に、悩みを武器に。彼らはこれからも臆さず跳び続けることだろう。未来を見据える彼らの目は、これからどんな景色を見ていくのだろうか——。
TEXT & INTAVIEW: YAMADAI
PHOTO: Yassy
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/YUSF 準優勝はARK LEAGUEのオーガナイザーでもある内野洋平。長年大会を支える一方で、このFLATARKを含め数えきれないほど様々な大会で優勝経験を持つ現役プロライダー。BMXフラットランド界を新たなステージに引き上げ続ける彼は、今大会でも最高難度のトリックにトライ。1本目、2本目ではミスがあった「バックワーズマニュアル to バイクフリップ」からのもう一度バイクフリップで締める彼のオリジナルルーティンをしっかりメイク。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF その流れのままバイクを背中向きに背負って進む「バックワーズツーフット」からのバイクの切り返しをメイクして2本目のスコアをまとめる。その後は1本失敗するも 「アップサイドのマニュアル to バイクフリップ」を加えたルーティンをメイクした。終盤戦はどのライダーもトリックをメイクできない時間が続く中、残り3分あたりで「バックスピン」からの難しいバイクの切り返すルーティンをメイク。最後は自身の代名詞トリック「ウッチースピン」も加えた長いスピントリックのルーティンにトライするも最後の最後で足をつくミス。しかし結果としてはそこまでの高難度かつオリジナリティのあるベストトリックの数々が評価されて合計17.8ptで2位となった。 田圓尚人のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位は2022年の「FLATARK」in YUSFで王者に輝いた田圓尚人。前半ではなかなか決めきることができず苦戦を強いられたが、残り時間5分の時点でリアトリックの体勢から「バイクフリップ to バックスピン to バイクフリップ」のコンボをメイクしていき気合いの1本目を決めきる。その後、2本目をメイクするのに苦戦を強いられるも残り2分のところではバイクをアップサイドに捉えながら片足をペダル軸に置きバックワーズからの自身のオリジナルトリックであるハンドルを握りながらバイクを足元で回す「気円斬」をメイク。意地の2本目を決めると最終的にこの2本が高評価を受けて合計点を17.0ptとして3位入賞を決めた。 WOMEN’S CLASSはネクストレベルのライディングが披露される接戦に。わずか0.2pt差の厳しい戦いを制したのは昨年大会王者の鈴木仁菜 一方で、唯一の女子カテゴリーとなったWOMEN’S CLASSにも国内外を股にかけて大活躍する女子のトップライダー10名が参加し、決勝1本勝負にて優勝争いが行われた。 なお今回のWOMEN'S CLASS決勝の競技フォーマットは、120秒間のソロラン1本にて最高30点満点でジャッジされた。「FLAT ARK」としては前回の甲子園大会から30秒延長となるこのフォーマットが導入されたのだが、今までに比べるとライディング時間が長くなるため自分の見せたいトリックを多く入れ込むことができる一方で体力勝負にもなることが予想された。 その中でも特に接戦となったのは鈴木仁菜と本村果鈴の戦い。昨年のYUSF’23で優勝した鈴木と前回の甲子園大会の優勝者の本村、どっちが勝つのか気になる今回を制したのは鈴木仁菜。 鈴木仁菜のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 今年のワールドカップでは負けなしの世界的にもその実力が評価されている鈴木は、所々でミスは見られたもののリアトリックの姿勢から、スカッフなしで「ツーフット」に移り「バックスピン」に切り替えたり、手足のポジションを入れ替えたり、難しい姿勢からバイクを回転させて切り返したりと目まぐるしく難しいバランスをとりながら行うトリックルーティンに盛り込んだライディングを見せて24.6ptと最高得点をマークし優勝を収めて2連覇を達成した。 本村果鈴のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝は鈴木にわずか0.2ptという僅差に迫った本村果鈴。スピン系のトリックを得意とする彼女は、リアトリックからフロントトリックに上手くスイッチしながら手足のポジション入れ替えたりとバリエーションの多いライディングを見せる。その後もルーティンの中にフロントトリックを軸にする中でスピンしながら「ウィップラッシュ」を入れたりハンドルを回したりとスムーズかつハイレベルなトリックを披露していく。終盤では左足をペダルに置いて片足での「ノーズマニュアル」から「ウィップラッシュ」に繋ぎ「バックスピン」という流れでルーティンを続けようとするも最後までメイクできずにランを終えると合計得点を24.4ptとして、惜しくも鈴木には届かず2位となった。 高橋七衣のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位はBMXフラットランド強豪である佐賀出身の弱冠13歳の高橋七衣。フロントタイヤを軸にしたトリックを中心にランを展開。1本目、2本目と上手くバランスを取りながらでのフロントトリックの 「ツーフット」からの「トランスファー」など丁寧にトリックを決めていくと、ラスト1本では途中から決められず苦戦していた「サイドヤード」の姿勢からリアへの「トランスファーからのバックスピン」をしっかり決めきった。このルーティンが高評価を受けたか合計点を23.5ptとして3位入賞を収めた。 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <OPEN CLASS >優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 18.1pt準優勝: 内野 洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 17.8pt第3位: 田圓 尚人 (タマル・ナオト) / 17.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <WOMEN’S CLASS>優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 24.6pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 24.4pt第3位: 高橋 七衣 (タカハシ・ナナエ) / 23.5pt ©︎Jason Halayko /YUSF <EXPERT CLASS>優勝: カナモト コタロウ準優勝: フジイ トハ第3位: イケダ コウタ ©︎Jason Halayko /YUSF <NOVICE CLASS>優勝: サトウ ライ準優勝: カネコ ジロウ第3位: コタベ コウイチ 大会概要 ⼤会名称 : 【FLATARK produced by ARK LEAGUE】イベント名称 : YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 (略称 YUSF ʼ24)会場:横 浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)日程・時間: 2024年11月9 日(土)・11月10日(日) 【YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24】主催: YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実行委員会 (株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ) 共催: 横浜市にぎわいスポーツ文化局(予定) / 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 協賛: 三菱商事都市開発株式会社 / 富士フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第一生命保険株式会社 / 本田技研工業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法人岩崎学園協力: 一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 公益財団法人日本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協力:スカイ A / FINEPLAY
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skate世界最高峰レベルの異次元のコンボトリックの数々が披露された熾烈な一戦【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.14「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL'24」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でスケート・ボード種目の大会として開催された【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】にてWomen’sクラスでは吉沢恋選手が、Men’s Hiクラスで早川竣乃祐選手が優勝した。 2017年に誕生し、現在では世界で最もレベルの高い“世界大会”として認知される「ARK LEAGUE」の1つであるスケートボード種目の大会がこの「SKATE ARK」。「ライダーが創るライダーの為の大会」を信念に掲げて毎年アップデートされていることから、世界各国のライダーから賞賛される大会となっている。 パークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード競技だが、そのうち日本人選手が世界のトップレベルで活躍している、街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競う「ストリート種目」をSKATE ARKでは実施。2022年と2023年に続き、今回も世界で活躍する国内トップスケーターが出場し終始大盛り上がりの大会となった。 ©︎Jason Halayko /YUSF なお、今回の「SKATE ARK」のセクションは本イベントの会場である赤レンガパークの中でも一番手前の大通り寄りに設置され、来場者ではない一般の通行客からもよく見える最高のロケーションの中で、2日間に渡って終始たくさんの観客に見守れながら大会は進行していった。 以下は、今大会最注目となったWomen’sクラスとMen’s Hiクラス決勝戦の大会リポート。 実力者と若手が入り乱れたMen’s Hiクラスは若手に軍配。実力者たちを抑えた早川竣乃祐が優勝を勝ち取った 今大会の男子カテゴリー最上級クラスとなるMen’s Hiクラスには日本国内から幅広い年齢層のトップライダー19名が参加。前日に行われた予選から熾烈な戦いが行われ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。 そして今回の競技フォーマットはコースレイアウトの関係上、前大会とは異なりソロラン無しのベストトリック合戦となった。予選では7分間のジャムセッション、決勝ではベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める形で1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジされた。 今大会にはパリ五輪日本代表の白井空良をはじめ、「2023 UPRISING TOKYO Supported by Rakuten BEST TRICK WINNER」の濱村大征などベストトリックのレベルの高さが世界的にも評価されている選手が多く出場した。ただ今回は白井が惜しくも先日怪我をした膝の調子が奮わず予選敗退となる一方で、決勝は若手も勝ち上がり名を連ねて実力者と対峙する展開に。決勝は5本中2本のスコアが採用されるフォーマットであることから、最後の最後まで各ライダーが自分たちの持つベストトリックにトライする攻めのライディングを終始見せる観客にとっても見応えのある手に汗握る展開になった。 ベストトリック1本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 5本のチャンスがあるものの、2本目以降でより攻めのトリックにトライするためにもしっかり決めておきたい1本目はほとんどのライダーがスコアをマーク。その中でも8点台のスコアを残して弾みを付けたのは実力者の浦野晴と大場蓮。浦野は「スイッチフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をメイクすると8.2ptをマーク、大場は「ポップショービットフロントサイドフィーブルグラインド180アウト」をメイクし8.3ptをマークして強さを見せる。 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 2人に続く形で7点台をマークして2本目に繋げたのは早川竣乃祐、濱村大征、浦野健隼の3名だ。早川は「ノーリフリップバックサイドボードスライド」を決めると7.7pt、濱村は「ハードフリップバックサイドリップスライド」で7.6pt、浦野晴の兄でトリックマスターとして知られる浦野健隼はハバレッジでの「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」で7.3ptをマークし、早くも熾烈なベストトリック合戦の始まりを予感する1本目となった。 ベストトリック2本目 2本目では早速各ライダーがギアを上げてきたのか、なかなかトリックをメイクできない展開に。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは高石颯来と濱村大征の2名。高石は「キックフリップバックサイトテールスライドフェイキー」をメイクし7.6ptをマーク。彼自身も着地が少しスケッチーだったことからトリックメイクに驚いている様子も見せた。濱村は1本目で浦野健隼がハバレッジでメイクした「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」をレールで決めると7.0ptをマークした。今回のスコア採用は2本だけのためまだこの段階ではまだまだ勝負の行方は分からない状態。 ベストトリック3本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF ほとんどのライダーが1本以上スコアをマークしていることから、まだ残りのチャンスに余裕がある一方で勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目。ただやはりスコアアップするためのトリックメイクには難易度とプレッシャーがあるからか、ここ3本目でも2名を除きほとんどのライダーがミス。一方でしっかり決めて見せたのが、3本連続で着実にメイクしている高石颯来と個性的な渋いトリックをチョイスする大場蓮。高石は「キックフリップバックサイドスミスグラインド」をメイクすると7.4ptをマーク。2本目のスコアを上回ることはできずベストスコアにはならなかったが、1本目の6.4ptを上回りスコアアップには成功。大場は2本目で失敗した「ビックスピンフロントサイドハリケーングラインド」を見事メイクし8.5ptをマーク。自身のスコアを8点台で揃えて暫定1位に躍り出た。 ベストトリック4本目 三星怜生のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 残りトライできる本数が少なくなってきたこの4本目。ここでは実力者も含め多くのライダーが相変わらずトリックメイクに苦戦を強いられている中で、8点台をマークして表彰台の座を大きく引き寄せたのは若手の三星怜生と早川竣乃祐の2名。三星は「フロントサイド360テールスライド」をレールで決めて決勝最高得点の8.9pt、早川は「ノーリーキックフリップバックサイドテールスライド」をハバレッジで決めて8.6ptをマークすると、三星は暫定3位、早川は暫定2位となり残すは自身も含めて各ライダーが5本目でどんなトリックをメイクするのかに委ねられた。 ベストトリック5本目 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF そして迎えたラスト1本。各ライダーがチャレンジし続けてきたベストトリックを決め切る必要があるラストチャンスだったが、惜しくも番狂わせを起こす展開にはならなかった。その中でも終始トリックメイクできず苦しい時間を過ごしていた梅村敏秀が最後に「トレフリップフロントサイド5-0グラインド」をハバレッジでメイク。やっと決め切れたトリックに天を見上げる様子も見せた。 一方で流れを掴んでラストトリックも決めきって見せたのは4本目をメイクした三星と早川。三星は「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」で7.3ptをマークしてスコアアップし暫定3位となった。そして暫定1位の大場を追う展開となった暫定2位の早川はラストトリックとして「ノーリーキックフリップバックサイドリップスライドショービットアウト」を綺麗にレールで決めて8.4ptをマークすると暫定1位に躍り出た。その後の出走となった大場も濱村もトリックを決められなかったことから、最終結果としては早川が優勝。2位に大場、3位に三星となった。その中でも特に早川と三星は若手でこれからが楽しみなライダー。今後彼らがどう日本のトップ勢に食い込んでくるのかが楽しみだ。 将来有望な若手ライダーたち ©︎Yoshio Yoshida /YUSF Women’sクラス決勝に名を連ねたのは世界で活躍するトップスケーターたち。そんなハイレベルな戦いを制したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋 今大会のWomen’sクラスには日本国内のトップライダー12名が参加。前日の予選から熾烈な戦いが繰り広げられ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。競技フォーマットはMen’s Hiクラス同様に決勝はベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジとなった。 そして今大会の決勝には世界大会で活躍するライダーたちが勢揃い。その面々は上村葵、大西七海、石丸葵、丹野莉愛、藤澤虹々可、吉沢恋、織田夢海、松本雪聖といった世界王者経験者から最近急成長の若手まで全日本選手権の決勝ないし世界大会の決勝でも見劣りしないメンバーがここ横浜赤レンガ倉庫の会場で優勝の座を争った。 ベストトリック1本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 男子同様に女子も2本目以降でより攻めのトリックにトライするため、まずしっかり堅実にスコアを残すことを優先するかと思われた1本目だったが、最初から攻める空気感を作り出したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋だった。吉沢は1本目からパリ五輪で金メダルを勝ち取ったハンマートリックの「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライド」をメイクすると8.8ptをマークし後続にプレッシャーをかけていく。 織田夢海のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF しかしその流れをしっかり捉えて吉沢のトリックを上回って見せたのは織田夢海。織田は彼女の代名詞的ハンマートリック「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をメイク。今大会唯一の9点台である9.0ptをマークして強さを見せた。 ベストトリック2本目 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 1本目から吉沢と織田が攻めのライディングを見せる中、2本目ではトリックメイクに苦戦するライダーと着実に好スコアを残すライダーが二極化。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは丹野莉愛、織田夢海、松本雪聖の3名。織田は1本目で松本が決めた「キックフリップフロントサイドボードスライド」をメイクし7.3ptをマーク。続く松本は「キックフリップバックサイドリップスライド」を決めると7.9ptをマークしスコアアップししっかり2本ともスコアを残した。 一方で2本のスコアメイクと共に8点台のハイスコアをマークしたのは丹野莉愛。丹野は「270フロントサイドボードスライド」をメイクしガッズポーズを見せた。しっかりスコアも評価され8.8ptをマークすると暫定2位に食い込んできた。 ベストトリック3本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 現在トップは織田、丹野、松本という順番で迎えた中盤戦。終盤に向けて勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目でプレッシャーをも感じさせずに唯一トリックを決めて見せたのがやはりこのライダー吉沢恋。8.7ptをマークするライディングでセカンドハイエストを更新して一気にスコアアップし、暫定2位の織田に1点以上の差をつけて暫定トップにジャンプアップした。 ベストトリック4本目 ライディング後にボードが折れるアクシデントがあった藤澤虹々可 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 3本目で吉沢にリードを許す一方でしっかりトリックを決めてここで追い上げておきたいと思う4本目。しかしここでも相変わらず多くのライダーがトリックメイクに苦戦を強いられた。一方でこの4本目でなんとかトリックをメイクして見せたのは藤澤虹々可。ずっと失敗していた「ポップショービットフロントサイド50-50グラインド」をメイクして8.6ptという好スコアをマーク。あと一本決め切れば表彰台の座も見えてくる中で藤澤にトラブル。トリックの着地でデッキのテール側が折れてしまうアクシデント。スペアのボードもなく誰かのボードを借りることを余儀なくされた。そんなことも起きた展開の中で、最後5本目を残して現在トップは吉沢、織田、丹野の順に。このままで大会を終えるのか、もしくは最後に番狂わせがあるのか。そんな期待も渦巻く中でラストトリックへ。 ベストトリック5本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF もう後が無いラストトリックとなった5本目。多くのライダーが決め切れず辛酸を舐めたこのラストチャンスだったが、暫定3位の丹野が最後に表彰台の座を盤石にするため滑走するもメイクした「フロントサイドフィーブルグラインド」ではスコアアップできずに少し不安が残る展開に。 一方で最後も高得点で締め括ったのがやはり吉沢。ラストトリックでは「ノーズグラインドビックスピンアウト」でメイクして8.3ptをマークした。そして暫定3位の丹野を追う展開となった暫定4位の松本はラストトリックに「キックフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をレールで決めて7.6ptをマークすると0.2pt差で3位にジャンプアップ。最終結果としては吉沢が優勝。2位に織田、3位に松本となった。 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 今回表彰台に上がった3名はベストトリックのレベルの高さに定評があるのはもちろんのことだが、どんな状況でもしっかりスコアを残すことができる実力を持ち合わせているからこそ、世界の大舞台でも結果を残せているということが分かった。また4位となった丹野も松本とはたった0.2pt差。吉沢と織田に比べると若くさらにこれからの成長が楽しみなのがこの丹野と松本だ。日に日に目に見える成長著しいこの女子ストリート種目。今後はトップ勢はもちろんのこと若手にも注目だ。 今後の成長が期待される松本雪聖と丹野莉愛 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Women's Class /ウィメンズクラス>優勝: 吉沢 恋 (ヨシザワ・ココ) / 17.5pt準優勝: 織田 夢海 (オダ・ユメカ) / 16.3pt第3位: 松本 雪聖 (マツモト・イブキ) / 15.5pt4位: 丹野 莉愛 (タンノ・リア) / 15.3pt5位: 藤澤 虹々可 (フジサワ・ナナカ) / 8.6pt6位: 大西 七海 (オオニシ・ナナミ) / 6.2pt7位: 石丸 葵 (イシマル・アオイ) / 3.8pt8位: 上村 葵 (ウエムラ・アオイ) / 0.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Hi Class /メンズハイクラス>優勝: 早川 竣乃祐 (シュンノスケ・ハヤカワ) / 17.0pt準優勝: 大場 蓮 (オオバ・レン) / 16.8pt第3位: 三星 怜生 (ミツボシ・リオ) / 16.2pt4位: 高石 颯来 (タカイシ・ソラ) / 15.0pt5位: 濱村 大征 (ハマムラ・タイセイ) / 14.6pt6位: 梅村 敏秀 (ウメムラ・トシヒデ) / 8.6pt7位: 浦野 晴 (ウラノ・ハル) / 8.2pt8位: 浦野 健隼 (ウラノ・ケント) / 7.3pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Low Class /メンズロークラス>優勝: カミタニ・ユウセイ準優勝: ナトリ・ヤマト第3位: リョウジ・ワカバヤシ 大会概要 ⼤会名称 : 【SKATEARK produced by ARK LEAGUE】 イベント名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '24 (略称:YUSF’24)開催期間 : 2024年11月9日(土)~10日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)主催:一般社団法人 ARK LEAGUE協賛: 第一生命グループ / GoPro / 三菱商事都市開発/ Red Bull / G-SHOCK / ムラサキスポーツ
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dance“AIRHEADZ”が世界への挑戦権を獲得!「Freestyle Session JAPAN 2024」2024.11.1320年以上の歴史があるブレイキンシーンを象徴する大会 都市型スポーツとストリートカルチャーの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2024(以下、YUSF)」が11月9日、10日に横浜赤レンガ倉庫で初開催された。本イベント内のBREAKINGコンテンツとして【Freestyle Session JAPAN 2024】が行われ、AIRHEADZが優勝を飾った。Freestyle Session は、1997年アメリカで始まった世界一のCREWを決める伝説のブレイキンバトルで、20年以上の歴史を誇り、今でもブレイキンシーンを象徴するイベントの一つである。国内では、Bboy Toshio a.k.a. Machanが2002年に日本にFreestyle Sessionを持ち込んだことで日本大会がスタート。今回と同じ横浜赤レンガ倉庫で開催された2022年のYUSFでは、Freestyle Session JAPANの20周年が祝われ表彰などが行われた。近年のYUSF内で行われたFreestyle Session JAPANには、今年パリオリンピックで活躍した日本代表勢も出場。2022年大会では、パリオリンピックで金メダルを獲得したAMIがGOOD FOOTで出場し優勝。昨年の2023年大会では、オリンピック第4位のShigekixがXII After oursで出場して同じく優勝を成し遂げている。現在、世界の第一線で活躍するBBOY・BGIRLも憧れる舞台に今年も多くの挑戦者たちが集まった。 ©AYATO. /YUSF ヤングガンズが台頭した今年の日本大会 過去の大会と比べると、今回はニューフェイスが多く登場し若手世代の活躍が目立った。決勝まで駒を進めたgunbarawはThe Floorriorzのメンバーで小学生のWatoを中心とするチーム。惜しくも決勝で敗れてしまったが、大人顔負けのパワームーブを展開し会場を沸かせていた。優勝したAIRHEADZも10代と20代で構成されるクルーであり、今大会では大躍進を遂げた。予選を勝ち抜きTOP16のトーナメントに進出したクルーの中には、YELLOW SUNSやFOUND NATIONなど、国内の様々なバトルを制し、名を轟かせるBBOY・BGIRLもいたが、そのような実績のあるクルーを破りAIRHEADZが見事、頂点に輝いた。優勝したAIRHEADZには、11月16日からアメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルTOP16の出場枠が与えられる。 ©AYATO. /YUSF AIRHEADZ 優勝コメント 今日1日を振り返ってみてどうでしたか? DoubleNew(以下D):この人数でバトルに出るのも初めてだったし、セッション(Freestyle Session)は狙いにいきたいと思って準備していました。トーナメントの組み合わせ的にも、毎バトル全力を出すしかない状況だったので、いい動きが出来たし、それがこの結果に繋がったと思います。すごく嬉しいです! AIRHEADZらしさは出せましたか? D:僕たちは本当にチーム愛を大事にしているクルーだし、いつも一緒に過ごしている仲間たちです。そこがバトルにも出ていたと思います。 アメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルに向けての意気込みを教えてください D:Freestyle Sessionのワールドファイナルは、夢に見ていた舞台なので、全力を尽くして勝ちにいきたいです。 ©AYATO. /YUSF