「マイナビ Japan Cup 名古屋大会」BMXフリースタイル・パーク種目がオアシス21銀河の広場 (愛知県名古屋市)にて、2023年4月28日(金)~30日(日)の3日間に渡り開催され、男子エリートは中村輪夢選手が、女子エリートは杉尾咲空選手が優勝を収めた。
今大会は2023年シーズン開幕戦としてふさわしい新たな舞台である愛知県名古屋市で初開催。全国から年齢問わずトップクラスのBMXライダーたちが集まり、エリート・アマチュア含め全13カテゴリーにてハイレベルな戦いが繰り広げられた。
そして会場となったオアシス21 銀河の広場は名古屋市街に位置し、県内でも名の知れた観光地の一つ。そんな都会のど真ん中で人通りも多いこの地に大会用のパークセクションを設置する形で盛大に今大会が開催された。
当日は子どもから大人まで本広場に遊びに来た家族連れやカップル、また通りすがりの観光客などたくさんの人々が集まり、なんとその観客数は大会3日間でのべ約20,000人。大勢の観客に見守られる中、世界を舞台に活躍するトップライダーたちのダイナミックなトリックの数々に会場中から歓声が湧き過去最高レベルの賑わいを見せていた。そんな大会の模様はJFBF公式Youtubeにてリアルタイムで視聴可能なライブ放送でも配信された。
以下は、今大会注目のエリートクラス決勝の大会リポート。
過去最高人数の観客が見守る中、男子は中村輪夢が大会5連覇。女子は杉尾咲空がエリートカテゴリー初出場初優勝。
男子エリートクラス
男子エリートクラス決勝は、今回は昨年日本人初の世界チャンピオンとなった中村輪夢、同じく世界の舞台に参戦中の溝垣丈司、そして昨年のJFBFシリーズランキング第1位の小澤楓、長年日本のBMXフリースタイルシーンを牽引してきたベテランライダー高木聖雄など国内最強ライダーたちが全員集合し、白熱した大会が繰り広げられた。
圧倒的な強さで突き放し優勝を果たしたのは中村輪夢(所属:WingArk1st)。いつも以上にリラックスした表情で大会に挑む様子がうかがえた中村は、ラン1本目は「バックフリップ ・ダブルバースピン to ターンダウン」や「720・ダブルバースピン」、そして「720・トランスファー」などの高難度トリックを交えながらもパーク全体の色々なセクションを使ったライディング。まるで2本目に向けて感覚を掴むようにも見えたが、85.00ptをマークし暫定1位の位置に躍り出た。
一方、ラン2本目を迎えた時点では小澤楓がわずか0.4ptリードしたことでミスが許せない状況。しかしプレッシャーを押し退けて魅せたライディングは、空中で2回転する720という超大技のコンボだけでも「720・テールウィップ」「720・バースピン」「720・トランスファー」の3種類のバリエーション。そこに加えて「バックフリップ ・トリプルバースピン」「ダブルトラックドライバー・トランスファー」「フレア・バースピン」などの大技も見事にメイク。
パーフェクトランで終えた直後、中村は中央のジャンプセクションに立ち、両手を上げて勝利を確信して観客から歓声を求めていた。そんな中村のランに付いたスコアは今大会唯一の90点台である92.80pt。世界チャンピオンの強さを示し、圧倒的な勝利を収めて大会5連覇を記録した。約2週間後に迫る「X Games Chiba 2023」に向けてもいい流れで繋ぐ一戦となった。
準優勝は最年少でありながら中村にも引けを取らないライディングを魅せる小澤楓(所属:岐阜第一高等学校)。
ラン1本目では小柄の身体から繰り出される素早いコンボで、「テールウィップ to バースピン」や「バックフリップ・テールウィップ・バースピン」をメイクするも「アリーウープ・トリプルバースピン」で転倒し37.00ptとした。
転倒してしまった1本目の得点を塗り替えて、優勝争いに食い込みたいラン2本目では圧巻のライディング。1本目のミスを見事にカバーし「ダウンサイドテールウィップ・アリーウープ」や「360ダウンサイドテールウィップ to バースピン」の高難度トリックと、様々なセクションでメイクした「360テールウィップ」が光るフルメイクのパーフェクトランで85.40ptをマーク。暫定1位となる大逆転を見せた。惜しくもその後の中村に逆転を許し、優勝は逃したが堂々の準優勝を果たした。
3位は言わずと知れた実力者の溝垣丈司(所属:湘南工科大学付属高等学校)。先日、大和晴彦と内藤寧々の2名とともに日本国内ではBMXフリースタイル種目において初となる世界的有名なエナジードリンクブランド「Monster Energy」のアンバサダーライダーとなった彼。
ラン1本目では、今回溝垣だけがメイクした超大技「クアッドトラックドライバー」や彼のスタイルが光るスパインでの「バースピン to 180」、そして制限時間ぴったりに「フレア」をメイクし79.20ptをマークした。
ラン2本目では1本目を上回るように完成度の高い「トリプルバースピン」や「トリプルトラックドライバー」、「360ダウンサイドテールウィップ」をメイクしていき、最後は1本目よりも回転数を増やしたスパインでの「ダブルバースピン to 180」でランを締め括り80.60ptと得点を塗り替えた。ラン後はやり切ったのかガッツポーズも見えた。
入賞した選手に限らず、全選手が持ち技をアップデートしており、更にハイレベルな戦いとなっていた今回の男子エリートクラス。今後はより拮抗した試合展開になり、ちょっとしたミスが順位を大きく入れ替えることになりそうだ。どんな選手が今後表彰台争いに食い込んでくるのかも注目したい。
女子エリートクラス
一方、女子エリートクラスは東京オリンピック出場選手の大池水杜が怪我で欠場という状況の中、日本女子のレベルを引き上げるべく世界を舞台に大健闘を続けている日本代表の内藤寧々を始め、昨年まで年齢別で好成績を残してきた若手たちが本クラスに昇格し参戦。合計5名で今シーズン初戦の優勝の座が争われた。
今回、優勝を収めたのはなんと今回女子エリートクラス初出場の杉尾咲空(所属:細田学園高等学校)。バースピンを始めとしたハンドルバーの回転系のトリックを得意とする彼女は、終始安定した走りの中で技ありのトリックを入れ込み他選手たちを圧倒。
ラン1本目では「バースピン」や「ワンハンド・X-up」の得意技はもちろんのこと、「360」をジャンプセクションの飛び切りでメイクしたり、ラン終盤には玄人好みのトリックでもある「スミスストール」などをメイク。見事なパーフェクトランが評価され61.40ptをマークした。
ラン2本目では更にギアを上げて、1本目のバースピンを軸にしたランに加えて「トラックドライバー」や「アリウープ」などのハイレベルトリックを組み込み、再度パーフェクトランを披露。得点を67.40ptに引き上げて他選手から逃げ切り、見事女子エリートクラス初出場初優勝という快挙を残して、今シーズン幸先の良いスタートを切った。
準優勝は杉尾に続き、今回初めての女子エリートクラス出場となった山本結花。他の選手があまりやらないハイレベルなトリックコンボを繰り出す彼女だが、ラン1本目では「タイヤグラブ to X-up」や「360・キャンキャン」のハイレベルトリックに加えて、まるでメキシコのスーパースターであるケビン・ペレザのごとくメイクした「キャンキャン・タイヤグラブ」は会場を沸かせた。その後クオーターでトライした「アリウープ」で転倒し惜しくも41.20ptにとどまった。
1本目のリベンジを果たすために挑んだラン2本目では、転倒後で万全の状態でないにも関わらず、ラン1本目の「タイヤグラブ to X-up」に加えてクオーターでの「キャンキャンエアー」やハイエアーの中に繰り出された「ノーフット」は綺麗で完成度も高く山本の気持ちの強さが感じられた。
結果としては見事ノーミスのライディングで56.90ptまでポイントを引き上げて女子エリートクラス初出場を準優勝で締め括った。
3位は先日のサウジアラビアで行われたFISEで日本人過去最高位の予選2位通過を果たし、日本の女子BMXフリースタイルシーンを牽引する内藤寧々(所属:第一学院高等学校)。ラン1本目は「バースピン to X-up」、クオーターという難しい位置での「テールウィップ」、「バックフリップ 」などとハイレベルのトリックでルーティンをまとめていくも、ラン最後にトライした「540」で転倒しスコアを伸ばせず49.80ptに。
背水の陣で迎えた、ラン2本目では全力のライディング。1本目のトリックに加えて彼女の代名詞でもある「 X-up・ワンフット to キャンキャン」もメイク。そのままライディングをまとめても優勝争いができるほどのトリックの数々であったが、1本目の屈辱を果たすため、そして勝ちに行くために「540」に再トライ。残念ながら2本目も決められず転倒し、結果としては45.00ptで3位となったが本人の勝ちたい思いが全面に見られたライディングだった。
個性と実力を合わせ持つ若手の台頭で更にレベルが上がった女子エリートクラス。日本国内で切磋琢磨する彼らが世界の舞台で表彰台に上がる日も遠くないだろう。
優勝者コメント
中村 輪夢 選手(男子エリートクラス)
「 日本の大会なので、負けられないという気持ちで臨みました。優勝できて、ほっとしています。目指しているところは世界なので、引き続き良い結果を得られるように頑張ります。」
杉尾 咲空 選手(女子エリートクラス)
「お客さんに囲まれての試合はあまり経験がなかったので緊張しました。今回は自分の実力ではなく、運で優勝したと思っているので、次の大会に繋げていけるようにこれからも頑張っていきます。」
大会結果
<男子エリート>
優勝: 中村 輪夢 (ナカムラ ・リム) / 92.80pt
準優勝: 小澤 楓 (オザワ・カエデ) / 85.40pt
第3位: 溝垣 丈司 (ミゾガキ・ジョージ) / 80.60pt
<女子エリート>
優勝: 杉尾 咲空 (スギオ・サクラ) / 67.40pt
準優勝: 山本 結花(ヤマモト・ユイカ) / 56.90pt
第3位: 内藤 寧々 (ナイトウ・ネネ) / 49.80pt
<キッズ4アンダー>
優勝: コジマ・ハル / 55.50pt
準優勝: フカマチ・コウト / 39.50pt
第3位: クボタ・ナナオ / 25.75pt
<キッズ5-6>
優勝: ナカジマ・キセキ / 63.00pt
準優勝: サカキバラ・カナタ / 60.50pt
第3位: トヨダ・ワク / 59.75pt
<ガールズ7-9>
優勝: ウメバヤシ・ユマ / 85.75pt
準優勝: ハシモト・コトハ / 74.25pt
第3位: ニワ・ココロ / 61.63pt
<ボーイズ7-8>
優勝: タカハシ・ヒサシ / 78.50pt
準優勝: マスイ・チアキ / 71.25pt
第3位: ヨシカワ・リキト / 65.50pt
<ガールズ10-12>
優勝: オクザキ・トモカ / 75.13pt
準優勝: シライ・レエナ / 75.00pt
第3位: ホソカワ・イロハ / 60.50pt
<ボーイズ9-10>
優勝: ニワ・コウキ / 81.25pt
準優勝: フダモト・ユウマ / 71.75pt
第3位: サイキ・タスク / 65.25pt
<ボーイズ11-12>
優勝: タニモト・リョウガ / 69.25pt
準優勝: シミズ ・ハル / 69.00pt
第3位: カワカミ ・ユウ/ 62.75pt
<女子13-15>
優勝: オザワ・ミハル / 79.25pt
準優勝: ヨシダ・ミオ / 59.00pt
第3位: スギモト・ミク/ 48.00pt
<男子13-15>
優勝: マツモト・ショア / 88.25pt
準優勝: シライ・レオン / 78.88pt
第3位: ジンボ・トラノスケ/ 78.00pt
<エキスパート>
優勝: イトウ・ユウ / 78.00pt
<30オーバー>
優勝: シモノ・マサシ / 65.75pt
準優勝: イシイ・コウスケ / 61.50pt
第3位: コシヤマ・マサヒロ/ 52.00pt
大会概要
⼤会名称 : 「マイナビ JapanCup 名古屋大会」(パーク第1戦)
開催期間 : 2023年4月28日(金)~30日(日)- 3日間 –
※詳細は公式HPをご覧ください。
大会会場:オアシス 21 銀河の広場(愛知県名古屋市東区東桜1丁目11-1)
主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)
後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会
特別協賛:株式会社 マイナビ
協賛:NTP 名古屋トヨペット、モトクロスインターナショナル
出場カテゴリー:全13クラス(アマチュア含め)
出場選手:男⼦エリート 12名・⼥⼦エリート 5名
SPECIAL EDITION
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/YUSF 準優勝はARK LEAGUEのオーガナイザーでもある内野洋平。長年大会を支える一方で、このFLATARKを含め数えきれないほど様々な大会で優勝経験を持つ現役プロライダー。BMXフラットランド界を新たなステージに引き上げ続ける彼は、今大会でも最高難度のトリックにトライ。1本目、2本目ではミスがあった「バックワーズマニュアル to バイクフリップ」からのもう一度バイクフリップで締める彼のオリジナルルーティンをしっかりメイク。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF その流れのままバイクを背中向きに背負って進む「バックワーズツーフット」からのバイクの切り返しをメイクして2本目のスコアをまとめる。その後は1本失敗するも 「アップサイドのマニュアル to バイクフリップ」を加えたルーティンをメイクした。終盤戦はどのライダーもトリックをメイクできない時間が続く中、残り3分あたりで「バックスピン」からの難しいバイクの切り返すルーティンをメイク。最後は自身の代名詞トリック「ウッチースピン」も加えた長いスピントリックのルーティンにトライするも最後の最後で足をつくミス。しかし結果としてはそこまでの高難度かつオリジナリティのあるベストトリックの数々が評価されて合計17.8ptで2位となった。 田圓尚人のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位は2022年の「FLATARK」in YUSFで王者に輝いた田圓尚人。前半ではなかなか決めきることができず苦戦を強いられたが、残り時間5分の時点でリアトリックの体勢から「バイクフリップ to バックスピン to バイクフリップ」のコンボをメイクしていき気合いの1本目を決めきる。その後、2本目をメイクするのに苦戦を強いられるも残り2分のところではバイクをアップサイドに捉えながら片足をペダル軸に置きバックワーズからの自身のオリジナルトリックであるハンドルを握りながらバイクを足元で回す「気円斬」をメイク。意地の2本目を決めると最終的にこの2本が高評価を受けて合計点を17.0ptとして3位入賞を決めた。 WOMEN’S CLASSはネクストレベルのライディングが披露される接戦に。わずか0.2pt差の厳しい戦いを制したのは昨年大会王者の鈴木仁菜 一方で、唯一の女子カテゴリーとなったWOMEN’S CLASSにも国内外を股にかけて大活躍する女子のトップライダー10名が参加し、決勝1本勝負にて優勝争いが行われた。 なお今回のWOMEN'S CLASS決勝の競技フォーマットは、120秒間のソロラン1本にて最高30点満点でジャッジされた。「FLAT ARK」としては前回の甲子園大会から30秒延長となるこのフォーマットが導入されたのだが、今までに比べるとライディング時間が長くなるため自分の見せたいトリックを多く入れ込むことができる一方で体力勝負にもなることが予想された。 その中でも特に接戦となったのは鈴木仁菜と本村果鈴の戦い。昨年のYUSF’23で優勝した鈴木と前回の甲子園大会の優勝者の本村、どっちが勝つのか気になる今回を制したのは鈴木仁菜。 鈴木仁菜のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 今年のワールドカップでは負けなしの世界的にもその実力が評価されている鈴木は、所々でミスは見られたもののリアトリックの姿勢から、スカッフなしで「ツーフット」に移り「バックスピン」に切り替えたり、手足のポジションを入れ替えたり、難しい姿勢からバイクを回転させて切り返したりと目まぐるしく難しいバランスをとりながら行うトリックルーティンに盛り込んだライディングを見せて24.6ptと最高得点をマークし優勝を収めて2連覇を達成した。 本村果鈴のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝は鈴木にわずか0.2ptという僅差に迫った本村果鈴。スピン系のトリックを得意とする彼女は、リアトリックからフロントトリックに上手くスイッチしながら手足のポジション入れ替えたりとバリエーションの多いライディングを見せる。その後もルーティンの中にフロントトリックを軸にする中でスピンしながら「ウィップラッシュ」を入れたりハンドルを回したりとスムーズかつハイレベルなトリックを披露していく。終盤では左足をペダルに置いて片足での「ノーズマニュアル」から「ウィップラッシュ」に繋ぎ「バックスピン」という流れでルーティンを続けようとするも最後までメイクできずにランを終えると合計得点を24.4ptとして、惜しくも鈴木には届かず2位となった。 高橋七衣のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位はBMXフラットランド強豪である佐賀出身の弱冠13歳の高橋七衣。フロントタイヤを軸にしたトリックを中心にランを展開。1本目、2本目と上手くバランスを取りながらでのフロントトリックの 「ツーフット」からの「トランスファー」など丁寧にトリックを決めていくと、ラスト1本では途中から決められず苦戦していた「サイドヤード」の姿勢からリアへの「トランスファーからのバックスピン」をしっかり決めきった。このルーティンが高評価を受けたか合計点を23.5ptとして3位入賞を収めた。 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <OPEN CLASS >優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 18.1pt準優勝: 内野 洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 17.8pt第3位: 田圓 尚人 (タマル・ナオト) / 17.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <WOMEN’S CLASS>優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 24.6pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 24.4pt第3位: 高橋 七衣 (タカハシ・ナナエ) / 23.5pt ©︎Jason Halayko /YUSF <EXPERT CLASS>優勝: カナモト コタロウ準優勝: フジイ トハ第3位: イケダ コウタ ©︎Jason Halayko /YUSF <NOVICE CLASS>優勝: サトウ ライ準優勝: カネコ ジロウ第3位: コタベ コウイチ 大会概要 ⼤会名称 : 【FLATARK produced by ARK LEAGUE】イベント名称 : YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 (略称 YUSF ʼ24)会場:横 浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)日程・時間: 2024年11月9 日(土)・11月10日(日) 【YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24】主催: YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実行委員会 (株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ) 共催: 横浜市にぎわいスポーツ文化局(予定) / 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 協賛: 三菱商事都市開発株式会社 / 富士フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第一生命保険株式会社 / 本田技研工業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法人岩崎学園協力: 一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 公益財団法人日本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協力:スカイ A / FINEPLAY
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skate世界最高峰レベルの異次元のコンボトリックの数々が披露された熾烈な一戦【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.14「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL'24」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でスケート・ボード種目の大会として開催された【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】にてWomen’sクラスでは吉沢恋選手が、Men’s Hiクラスで早川竣乃祐選手が優勝した。 2017年に誕生し、現在では世界で最もレベルの高い“世界大会”として認知される「ARK LEAGUE」の1つであるスケートボード種目の大会がこの「SKATE ARK」。「ライダーが創るライダーの為の大会」を信念に掲げて毎年アップデートされていることから、世界各国のライダーから賞賛される大会となっている。 パークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード競技だが、そのうち日本人選手が世界のトップレベルで活躍している、街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競う「ストリート種目」をSKATE ARKでは実施。2022年と2023年に続き、今回も世界で活躍する国内トップスケーターが出場し終始大盛り上がりの大会となった。 ©︎Jason Halayko /YUSF なお、今回の「SKATE ARK」のセクションは本イベントの会場である赤レンガパークの中でも一番手前の大通り寄りに設置され、来場者ではない一般の通行客からもよく見える最高のロケーションの中で、2日間に渡って終始たくさんの観客に見守れながら大会は進行していった。 以下は、今大会最注目となったWomen’sクラスとMen’s Hiクラス決勝戦の大会リポート。 実力者と若手が入り乱れたMen’s Hiクラスは若手に軍配。実力者たちを抑えた早川竣乃祐が優勝を勝ち取った 今大会の男子カテゴリー最上級クラスとなるMen’s Hiクラスには日本国内から幅広い年齢層のトップライダー19名が参加。前日に行われた予選から熾烈な戦いが行われ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。 そして今回の競技フォーマットはコースレイアウトの関係上、前大会とは異なりソロラン無しのベストトリック合戦となった。予選では7分間のジャムセッション、決勝ではベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める形で1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジされた。 今大会にはパリ五輪日本代表の白井空良をはじめ、「2023 UPRISING TOKYO Supported by Rakuten BEST TRICK WINNER」の濱村大征などベストトリックのレベルの高さが世界的にも評価されている選手が多く出場した。ただ今回は白井が惜しくも先日怪我をした膝の調子が奮わず予選敗退となる一方で、決勝は若手も勝ち上がり名を連ねて実力者と対峙する展開に。決勝は5本中2本のスコアが採用されるフォーマットであることから、最後の最後まで各ライダーが自分たちの持つベストトリックにトライする攻めのライディングを終始見せる観客にとっても見応えのある手に汗握る展開になった。 ベストトリック1本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 5本のチャンスがあるものの、2本目以降でより攻めのトリックにトライするためにもしっかり決めておきたい1本目はほとんどのライダーがスコアをマーク。その中でも8点台のスコアを残して弾みを付けたのは実力者の浦野晴と大場蓮。浦野は「スイッチフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をメイクすると8.2ptをマーク、大場は「ポップショービットフロントサイドフィーブルグラインド180アウト」をメイクし8.3ptをマークして強さを見せる。 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 2人に続く形で7点台をマークして2本目に繋げたのは早川竣乃祐、濱村大征、浦野健隼の3名だ。早川は「ノーリフリップバックサイドボードスライド」を決めると7.7pt、濱村は「ハードフリップバックサイドリップスライド」で7.6pt、浦野晴の兄でトリックマスターとして知られる浦野健隼はハバレッジでの「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」で7.3ptをマークし、早くも熾烈なベストトリック合戦の始まりを予感する1本目となった。 ベストトリック2本目 2本目では早速各ライダーがギアを上げてきたのか、なかなかトリックをメイクできない展開に。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは高石颯来と濱村大征の2名。高石は「キックフリップバックサイトテールスライドフェイキー」をメイクし7.6ptをマーク。彼自身も着地が少しスケッチーだったことからトリックメイクに驚いている様子も見せた。濱村は1本目で浦野健隼がハバレッジでメイクした「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」をレールで決めると7.0ptをマークした。今回のスコア採用は2本だけのためまだこの段階ではまだまだ勝負の行方は分からない状態。 ベストトリック3本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF ほとんどのライダーが1本以上スコアをマークしていることから、まだ残りのチャンスに余裕がある一方で勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目。ただやはりスコアアップするためのトリックメイクには難易度とプレッシャーがあるからか、ここ3本目でも2名を除きほとんどのライダーがミス。一方でしっかり決めて見せたのが、3本連続で着実にメイクしている高石颯来と個性的な渋いトリックをチョイスする大場蓮。高石は「キックフリップバックサイドスミスグラインド」をメイクすると7.4ptをマーク。2本目のスコアを上回ることはできずベストスコアにはならなかったが、1本目の6.4ptを上回りスコアアップには成功。大場は2本目で失敗した「ビックスピンフロントサイドハリケーングラインド」を見事メイクし8.5ptをマーク。自身のスコアを8点台で揃えて暫定1位に躍り出た。 ベストトリック4本目 三星怜生のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 残りトライできる本数が少なくなってきたこの4本目。ここでは実力者も含め多くのライダーが相変わらずトリックメイクに苦戦を強いられている中で、8点台をマークして表彰台の座を大きく引き寄せたのは若手の三星怜生と早川竣乃祐の2名。三星は「フロントサイド360テールスライド」をレールで決めて決勝最高得点の8.9pt、早川は「ノーリーキックフリップバックサイドテールスライド」をハバレッジで決めて8.6ptをマークすると、三星は暫定3位、早川は暫定2位となり残すは自身も含めて各ライダーが5本目でどんなトリックをメイクするのかに委ねられた。 ベストトリック5本目 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF そして迎えたラスト1本。各ライダーがチャレンジし続けてきたベストトリックを決め切る必要があるラストチャンスだったが、惜しくも番狂わせを起こす展開にはならなかった。その中でも終始トリックメイクできず苦しい時間を過ごしていた梅村敏秀が最後に「トレフリップフロントサイド5-0グラインド」をハバレッジでメイク。やっと決め切れたトリックに天を見上げる様子も見せた。 一方で流れを掴んでラストトリックも決めきって見せたのは4本目をメイクした三星と早川。三星は「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」で7.3ptをマークしてスコアアップし暫定3位となった。そして暫定1位の大場を追う展開となった暫定2位の早川はラストトリックとして「ノーリーキックフリップバックサイドリップスライドショービットアウト」を綺麗にレールで決めて8.4ptをマークすると暫定1位に躍り出た。その後の出走となった大場も濱村もトリックを決められなかったことから、最終結果としては早川が優勝。2位に大場、3位に三星となった。その中でも特に早川と三星は若手でこれからが楽しみなライダー。今後彼らがどう日本のトップ勢に食い込んでくるのかが楽しみだ。 将来有望な若手ライダーたち ©︎Yoshio Yoshida /YUSF Women’sクラス決勝に名を連ねたのは世界で活躍するトップスケーターたち。そんなハイレベルな戦いを制したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋 今大会のWomen’sクラスには日本国内のトップライダー12名が参加。前日の予選から熾烈な戦いが繰り広げられ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。競技フォーマットはMen’s Hiクラス同様に決勝はベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジとなった。 そして今大会の決勝には世界大会で活躍するライダーたちが勢揃い。その面々は上村葵、大西七海、石丸葵、丹野莉愛、藤澤虹々可、吉沢恋、織田夢海、松本雪聖といった世界王者経験者から最近急成長の若手まで全日本選手権の決勝ないし世界大会の決勝でも見劣りしないメンバーがここ横浜赤レンガ倉庫の会場で優勝の座を争った。 ベストトリック1本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 男子同様に女子も2本目以降でより攻めのトリックにトライするため、まずしっかり堅実にスコアを残すことを優先するかと思われた1本目だったが、最初から攻める空気感を作り出したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋だった。吉沢は1本目からパリ五輪で金メダルを勝ち取ったハンマートリックの「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライド」をメイクすると8.8ptをマークし後続にプレッシャーをかけていく。 織田夢海のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF しかしその流れをしっかり捉えて吉沢のトリックを上回って見せたのは織田夢海。織田は彼女の代名詞的ハンマートリック「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をメイク。今大会唯一の9点台である9.0ptをマークして強さを見せた。 ベストトリック2本目 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 1本目から吉沢と織田が攻めのライディングを見せる中、2本目ではトリックメイクに苦戦するライダーと着実に好スコアを残すライダーが二極化。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは丹野莉愛、織田夢海、松本雪聖の3名。織田は1本目で松本が決めた「キックフリップフロントサイドボードスライド」をメイクし7.3ptをマーク。続く松本は「キックフリップバックサイドリップスライド」を決めると7.9ptをマークしスコアアップししっかり2本ともスコアを残した。 一方で2本のスコアメイクと共に8点台のハイスコアをマークしたのは丹野莉愛。丹野は「270フロントサイドボードスライド」をメイクしガッズポーズを見せた。しっかりスコアも評価され8.8ptをマークすると暫定2位に食い込んできた。 ベストトリック3本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 現在トップは織田、丹野、松本という順番で迎えた中盤戦。終盤に向けて勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目でプレッシャーをも感じさせずに唯一トリックを決めて見せたのがやはりこのライダー吉沢恋。8.7ptをマークするライディングでセカンドハイエストを更新して一気にスコアアップし、暫定2位の織田に1点以上の差をつけて暫定トップにジャンプアップした。 ベストトリック4本目 ライディング後にボードが折れるアクシデントがあった藤澤虹々可 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 3本目で吉沢にリードを許す一方でしっかりトリックを決めてここで追い上げておきたいと思う4本目。しかしここでも相変わらず多くのライダーがトリックメイクに苦戦を強いられた。一方でこの4本目でなんとかトリックをメイクして見せたのは藤澤虹々可。ずっと失敗していた「ポップショービットフロントサイド50-50グラインド」をメイクして8.6ptという好スコアをマーク。あと一本決め切れば表彰台の座も見えてくる中で藤澤にトラブル。トリックの着地でデッキのテール側が折れてしまうアクシデント。スペアのボードもなく誰かのボードを借りることを余儀なくされた。そんなことも起きた展開の中で、最後5本目を残して現在トップは吉沢、織田、丹野の順に。このままで大会を終えるのか、もしくは最後に番狂わせがあるのか。そんな期待も渦巻く中でラストトリックへ。 ベストトリック5本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF もう後が無いラストトリックとなった5本目。多くのライダーが決め切れず辛酸を舐めたこのラストチャンスだったが、暫定3位の丹野が最後に表彰台の座を盤石にするため滑走するもメイクした「フロントサイドフィーブルグラインド」ではスコアアップできずに少し不安が残る展開に。 一方で最後も高得点で締め括ったのがやはり吉沢。ラストトリックでは「ノーズグラインドビックスピンアウト」でメイクして8.3ptをマークした。そして暫定3位の丹野を追う展開となった暫定4位の松本はラストトリックに「キックフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をレールで決めて7.6ptをマークすると0.2pt差で3位にジャンプアップ。最終結果としては吉沢が優勝。2位に織田、3位に松本となった。 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 今回表彰台に上がった3名はベストトリックのレベルの高さに定評があるのはもちろんのことだが、どんな状況でもしっかりスコアを残すことができる実力を持ち合わせているからこそ、世界の大舞台でも結果を残せているということが分かった。また4位となった丹野も松本とはたった0.2pt差。吉沢と織田に比べると若くさらにこれからの成長が楽しみなのがこの丹野と松本だ。日に日に目に見える成長著しいこの女子ストリート種目。今後はトップ勢はもちろんのこと若手にも注目だ。 今後の成長が期待される松本雪聖と丹野莉愛 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Women's Class /ウィメンズクラス>優勝: 吉沢 恋 (ヨシザワ・ココ) / 17.5pt準優勝: 織田 夢海 (オダ・ユメカ) / 16.3pt第3位: 松本 雪聖 (マツモト・イブキ) / 15.5pt4位: 丹野 莉愛 (タンノ・リア) / 15.3pt5位: 藤澤 虹々可 (フジサワ・ナナカ) / 8.6pt6位: 大西 七海 (オオニシ・ナナミ) / 6.2pt7位: 石丸 葵 (イシマル・アオイ) / 3.8pt8位: 上村 葵 (ウエムラ・アオイ) / 0.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Hi Class /メンズハイクラス>優勝: 早川 竣乃祐 (シュンノスケ・ハヤカワ) / 17.0pt準優勝: 大場 蓮 (オオバ・レン) / 16.8pt第3位: 三星 怜生 (ミツボシ・リオ) / 16.2pt4位: 高石 颯来 (タカイシ・ソラ) / 15.0pt5位: 濱村 大征 (ハマムラ・タイセイ) / 14.6pt6位: 梅村 敏秀 (ウメムラ・トシヒデ) / 8.6pt7位: 浦野 晴 (ウラノ・ハル) / 8.2pt8位: 浦野 健隼 (ウラノ・ケント) / 7.3pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Low Class /メンズロークラス>優勝: カミタニ・ユウセイ準優勝: ナトリ・ヤマト第3位: リョウジ・ワカバヤシ 大会概要 ⼤会名称 : 【SKATEARK produced by ARK LEAGUE】 イベント名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '24 (略称:YUSF’24)開催期間 : 2024年11月9日(土)~10日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)主催:一般社団法人 ARK LEAGUE協賛: 第一生命グループ / GoPro / 三菱商事都市開発/ Red Bull / G-SHOCK / ムラサキスポーツ
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dance“AIRHEADZ”が世界への挑戦権を獲得!「Freestyle Session JAPAN 2024」2024.11.1320年以上の歴史があるブレイキンシーンを象徴する大会 都市型スポーツとストリートカルチャーの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2024(以下、YUSF)」が11月9日、10日に横浜赤レンガ倉庫で初開催された。本イベント内のBREAKINGコンテンツとして【Freestyle Session JAPAN 2024】が行われ、AIRHEADZが優勝を飾った。Freestyle Session は、1997年アメリカで始まった世界一のCREWを決める伝説のブレイキンバトルで、20年以上の歴史を誇り、今でもブレイキンシーンを象徴するイベントの一つである。国内では、Bboy Toshio a.k.a. Machanが2002年に日本にFreestyle Sessionを持ち込んだことで日本大会がスタート。今回と同じ横浜赤レンガ倉庫で開催された2022年のYUSFでは、Freestyle Session JAPANの20周年が祝われ表彰などが行われた。近年のYUSF内で行われたFreestyle Session JAPANには、今年パリオリンピックで活躍した日本代表勢も出場。2022年大会では、パリオリンピックで金メダルを獲得したAMIがGOOD FOOTで出場し優勝。昨年の2023年大会では、オリンピック第4位のShigekixがXII After oursで出場して同じく優勝を成し遂げている。現在、世界の第一線で活躍するBBOY・BGIRLも憧れる舞台に今年も多くの挑戦者たちが集まった。 ©AYATO. /YUSF ヤングガンズが台頭した今年の日本大会 過去の大会と比べると、今回はニューフェイスが多く登場し若手世代の活躍が目立った。決勝まで駒を進めたgunbarawはThe Floorriorzのメンバーで小学生のWatoを中心とするチーム。惜しくも決勝で敗れてしまったが、大人顔負けのパワームーブを展開し会場を沸かせていた。優勝したAIRHEADZも10代と20代で構成されるクルーであり、今大会では大躍進を遂げた。予選を勝ち抜きTOP16のトーナメントに進出したクルーの中には、YELLOW SUNSやFOUND NATIONなど、国内の様々なバトルを制し、名を轟かせるBBOY・BGIRLもいたが、そのような実績のあるクルーを破りAIRHEADZが見事、頂点に輝いた。優勝したAIRHEADZには、11月16日からアメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルTOP16の出場枠が与えられる。 ©AYATO. /YUSF AIRHEADZ 優勝コメント 今日1日を振り返ってみてどうでしたか? DoubleNew(以下D):この人数でバトルに出るのも初めてだったし、セッション(Freestyle Session)は狙いにいきたいと思って準備していました。トーナメントの組み合わせ的にも、毎バトル全力を出すしかない状況だったので、いい動きが出来たし、それがこの結果に繋がったと思います。すごく嬉しいです! AIRHEADZらしさは出せましたか? D:僕たちは本当にチーム愛を大事にしているクルーだし、いつも一緒に過ごしている仲間たちです。そこがバトルにも出ていたと思います。 アメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルに向けての意気込みを教えてください D:Freestyle Sessionのワールドファイナルは、夢に見ていた舞台なので、全力を尽くして勝ちにいきたいです。 ©AYATO. /YUSF