東京オリンピックに引き続きパリオリンピックでもまた新たな歴史が刻まれる、自転車競技「BMXフリースタイル・パーク」。今回その本戦へ出場する切符を決める本当の意味で最後の戦いとなる「オリンピック予選シリーズ (以下:OQS)」の第2戦がハンガリー・ブダペストにて2024年6月20日(木)~6月24日(日)の4日間にわたって開催される。
約2年間にわたり繰り広げられてきたオリンピック予選大会の最後戦として開催されるこのOQSでは、前回の上海大会と今回のブダペスト大会の結果を合計した総合ランキングのトップ6に残った選手個人に割り当てられるため、事実上今シリーズの男女トップ6がパリオリンピック代表選手として出場枠を獲得する。しかし各国最大2名までとなるため、同じ国の選手が3名以上残っている場合、上位2名以外は出場権は獲得できず繰り下げられる形となる。
なおパリオリンピックは男女ともに計12枠で他競技に比べても出場人数が少ないのだが、そのうちの半分を占める6枠がこの2大会の合計結果だけで決まることから、このシリーズにおいてはパリオリンピック代表の切符を国枠関係なくダイレクトに獲得できるチャンスとなるため各選手にとっても一際気合いの入る大会だ。なお実際に前回の上海大会でもその片鱗を感じさせる熱い戦いが繰り広げられた。
そして上記の6枠以外に関しては、2022年のUCIアーバンサイクリング世界選手権の結果から男女各2枠、2023年のUCI自転車世界選手権の結果から男女各3枠、そしてオリンピック開催国であるフランスが開催国枠で男女各1枠という形で成績に応じて全大陸に行き渡るように国に割り当てられることが決まっている。
上海大会の結果もあり選手にとってはそれぞれ違う状況やプレッシャーの中で挑む最後の予選大会が今回のブダペスト大会だが、プレッシャーを跳ね除け誰がこのトップ6に残ってくるのか?そして日本人選手たちに勝機はあるのか?
以下は今大会に出場する日本人選手たちと、今大会の全日程について再度紹介。
日本人出場選手
男子パーク種目:中村 輪夢 (所属:ウィングアーク1st)
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BMXフリースタイル・パーク種目にて世界チャンピオンの経験を持つ日本が世界に誇るトップライダー。ワールドカップなどの公式戦をはじめ、X GamesやSimple SessionなどBMXの様々な世界大会でメダル獲得という快挙を残し、今年のパリオリンピックでもメダル獲得が期待されている彼。
2022年のUCIアーバンサイクリング世界選手権で優勝したことからオリンピック出場に向けては好位置につけておりトップ6に残れなくても出場の可能性が大いにあるが、上海大会では9位と本来の力を発揮できずに終わったため、今大会ではオリンピックに向けた前哨戦として世界最高難度トリックを含めて良い結果を残し夏の大舞台に向けて準備したいところだ。
男子パーク種目:溝垣 丈司 (所属:日本大学)
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中村輪夢に続き、世界最高峰の舞台でも自分自身のスタイルをふんだんに盛り込んだライディングで会場を沸かす若手ライダー。フェイキーをはじめとした玄人向けのトリックと独特なセクションの使い方を含め、ストリート的な要素を取り入れた周りのライダーとは違うスタイルを追求することを軸に置いている彼。
最近はコンテストでもそのライディングが評価され、昨年2023年のUCIワールドカップシリーズ戦では準決勝進出を果たすなど成績を積み上げているところ。上海大会では15位で決勝進出を逃した。今回のブダペスト大会ではどんなライディングを見せるのか。
女子パーク種目:内藤 寧々 (所属: IPU•環太平洋大学)
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今回日本人女子で唯一の出場選手となっている若きエース内藤寧々。現全日本チャンピオンの彼女は国内最高峰のエリートカテゴリーではもちろんのこと、ワールドカップシリーズでも上位で予選通過を果たすなど、パリオリンピックへの出場を見据えて力を着々と伸ばしている。
上海大会ではミスもあり思ったようなスコアを残すことができず全体16位で決勝進出を逃した。そして今大会は本当の意味でラストチャンス。中国選手たちが台頭しアジア内でも難しい戦いになっているがどんな巻き返しを見せてくれるのか。
中村に続くことができるのか。溝垣と内藤のラストチャンス
上海大会では決勝進出を逃して厳しい状況からのスタートとなった溝垣と内藤。男女ともにパリオリンピックでもメダル獲得が期待される選手たちが結果を残した前回大会となったため、今大会にて彼らの牙城を崩すのは容易ではないことは言うまでもない。ただ一縷の望みにかけて好成績を残してその牙城に風穴を開けるようなライディングを溝垣と内藤が見せ、現在最有力候補の中村に続くことができるのかを期待したい。
大会スケジュール:現地時間 (日本時間で記載)
BMXフリースタイル
-6月21日(金)
17:00~ BMXフリースタイル女子 予選
21:00~ BMXフリースタイル男子 予選
-6月22日(土)
18:30~ BMXフリースタイル女子 決勝
20:00~ BMXフリースタイル男子 決勝
パリオリンピック出場選手が決まる瞬間をオリンピックチャンネルで視聴しよう!
オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会でのBMXフリースタイル種目はOlympics.comのオリンピックチャンネルでライブ配信が予定されており、また大会の最新情報も同ウェブサイトから随時チェック可能。なおパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると最新情報を気軽に手に入れられる上に通知をオンにしておけば素早くチェックできるのでオススメだ。是非ダウンロードして欲しい。
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danceAMI、AYUMI、HIRO10がパリへの切符を獲得「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」ブレイキン男女決勝速報2024.06.24パリオリンピック予選大会最終戦となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」2戦目のブダペスト大会のブレイキン男女決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。女子は、2大会連続で表彰台を日本勢が独占。AMIが1位、AYUMIが2位、RIKOが3位となり、AMIとAYUMIがパリオリンピックへの出場を決めた。男子は、前回大会3位のHIRO10が準々決勝で敗退し6位でフィニッシュ。ISSINは今大会で4位と大健闘だったが、2大会の合計ポイントが上回ったHIRO10がパリオリンピックの代表枠を手にした。 大会結果 男子優勝: LEE準優勝:AMIR3位:HONGTEN女子優勝: AMI準優勝: AYUMI3位: RIKO
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skate吉沢恋が世界大会初優勝。男子に続き表彰台を独占した日本人選手たち。日本代表内定選手も決定!「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スケートボード・ストリート種目 女子決勝速報パリオリンピック予選大会最終戦となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」2戦目のブダペスト大会のスケートボード・ストリート種目の女子決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。男子同様に表彰台を日本人選手が独占する形となり、優勝は吉沢恋、2位に織田夢海、3位は中山楓奈となった。 なお大混戦となっている日本人選手のオリンピック代表権争いだが、今大会の最終順位から、日本代表選手として赤間凛音、中山楓奈、そして今回初めて世界大会で優勝を獲得した吉沢恋の3名がパリオリンピックへの出場を決めた。 大会結果 優勝: 吉沢 恋 (日本) / 270.29pt準優勝: 織田 夢海 (日本) / 268.52pt3位: 中山 楓奈 (日本) / 263.62pt
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skateオーストラリアのキーガン・パルマーが優勝。日本の永原悠路もパリオリンピック代表選手に内定!「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スケートボード・パーク種目 男子決勝速報2024.06.23最後のパリオリンピック予選大会となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」の2戦目であるブダペスト大会のスケートボード・パーク種目の男子決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。 パリオリンピックを目前に控えた今大会で見事優勝を成し遂げたのは東京オリンピック金メダリストであるオーストラリアのキーガン・パルマー。続いて今大会の結果でパリオリンピックの代表権を確かなものにしたアメリカのトム・シャーが2位、そして前回の上海大会の優勝者であるアメリカのテイト・カリューが3位という結果になった。 なお日本の永原悠路は予選敗退となったものの、世界ランキング17位に残ったことで代表選出のトップ20をクリアし、パリオリンピックの出場権を獲得した。 大会結果 優勝: キーガン・パルマー (オーストラリア) / 94.94pt準優勝: トム・シャー (アメリカ合衆国) / 94.60pt3位: テイト・カリュー (アメリカ合衆国) / 92.65pt
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skate堀米雄斗が見せた大逆転劇。優勝は堀米、2位に小野寺、3位は白井と日本勢が表彰台独占し、代表枠も確保「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スケートボード・ストリート種目 男子決勝速報パリオリンピック予選大会最終戦となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」2戦目のブダペスト大会のスケートボード・ストリート種目の男子決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。表彰台を日本人選手が独占。優勝は堀米雄斗、2位に小野寺吟雲、3位は白井空良となった。 オリンピック代表争いが大混戦となっている日本人選手の今大会の最終順位は小野寺が2位、根附が7位、白井が3位、堀米が1位となったことで、この結果から日本代表選手として小野寺吟雲、白井空良、そして今回大逆転劇を見せた前回オリンピック王者の堀米雄斗がパリオリンピックへの出場を決めた。 大会結果 優勝: 堀米 雄斗(日本) / 283.01pt準優勝: 小野寺 吟雲(日本) / 276.46pt3位: 白井 空良(日本) /270.02 pt
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skateアリサ・テルーが優勝収めた最終戦。パリオリンピック日本代表選手も確定!「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スケートボード・パーク種目 女子決勝速報本当の意味でオリンピック予選大会の最終戦となる「オリンピック予選シリーズ(OQS)」2戦目のブダペスト大会のスケートボード・パーク種目の女子決勝が、大会最終日となる6月23日(日)にハンガリー・ブダペストにて開催された。日本人選手からは開心那、草木ひなの、長谷川瑞穂の3名が決勝進出。優勝を成し遂げたのは圧倒的な強さを見せたオーストラリアのアリサ・テルー。続いてイギリスのスカイ・ブラウンが2位、日本の開心那が3位という結果になった。なお今大会にてパリオリンピック日本代表選手も確定。開心那、草木ひなの、四十住さくらの3名が夏の本戦への切符を獲得した。 大会結果 優勝: アリサ・テルー (オーストラリア) / 93.38pt準優勝: スカイ・ブラウン (イギリス) / 91.93pt3位: 開心那 (日本) / 91.83pt4位: 長谷川瑞穂 (日本) / 91.58pt5位: 草木ひなの (日本) / 89.60pt