クライミング世界選手権スピードで男子はフォッサリ、女子はミロスラウが優勝

2019.08.17
FINEPLAY編集部

2019年8月17日、東京都八王子市・エスフォルタアリーナ八王子において、10日から行われていた「IFSC クライミング世界選手権 2019 八王子」のスピード競技が行われ、男子ではルドヴィコ・フォッサリ(ITA)、女子ではアレクサンドラ・ミロスラウ(POL)が優勝を果たした。リード、ボルダリングで好成績を挙げていた日本勢だが、スピードでは決勝進出ならず。スピード競技に高くそびえる世界の高い壁を意識させられる結果となった。
「IFSC クライミング世界選手権 2019 八王子」はオリンピック出場選手の選考も兼ねており、18日からはいよいよその代表を決めるコンバインド競技の予選が行われる。決勝は女子が20日、男子が21日に行われ、男女ともに上位7名にはオリンピック出場枠が与えられ、日本人最上位選手は代表に内定する。

優勝したルドヴィコ・フォッサリ(写真左)とアレクサンドラ・ミロスラウ(写真右) photo by shuhei kaneko

日本勢は決勝進出ならず

女子では野中生萌(XFLAG)が9.229秒で25位と肩の負傷を抱えながらも奮闘、伊藤ふたば(TEAM au)も9.292秒と好タイムを記録したが決勝進出はならなかった。ヤンヤ・ガンブレット(SLO)も9.157秒を記録したが決勝進出を果たすことができなかった。決勝進出者16名は全員8.7秒台を切るタイム、首位通過のアレクサンドラ・ミロスラウは7.377秒であった。
男子では楢崎智亜が6.292秒と自身が持つ日本記録に迫るタイム、藤井快も6.640秒と続くが上位16名は6.10秒を切るタイムで進出。首位通過のドミトリー・チモフェーエフ(RUS)は5.542秒であった。

楢崎智亜 photo by shuhei kaneko

決勝

決勝へは各国の強豪選手が順当に進出。
女子では最後の一騎打ち、ビッグファイナルに進出したのは予選1位通過で順当に勝ち上がったミロスラウとニウ・ディー(CHN)。一進一退の約7秒間、僅差で勝負を制したのはミロスラウ。
男子では強豪選手がミスにより次々敗退。ビッグファイナルに残ったのはフォッサリとヤン・クリツ(CZE)であった。こちらもほぼ同時にゴールパットに近づいていくが僅差でフォッサリが勝利、世界選手権スピード王者の栄冠を手にした。

アレクサンドラ・ミロスラウ photo by shuhei kaneko
ルドヴィコ・フォッサリ photo by shuhei kaneko

日本人選手コメント

藤井快

藤井快 photo by shuhei kaneko

自分で思っていたよりも結果は良くありませんでした。疲れのために自分がイメージしていた感覚的な動きと実際の動きがマッチしていなかったことが原因です。明日はしっかり休んで気持ちをリセットして今後に臨みます。

楢崎明智

楢崎明智 photo by shuhei kaneko

スピードに関してはいいタイムが出ませんでしたが、成長を感じることができました。自己ベストを狙っていましたが、コンバインドのことも考えて手堅く登ることができました。いいイメージで終わることができたので良かったと思っています。

原田海

原田海 photo by shuhei kaneko

今日は自己ベストに近いタイムが出せて嬉しいです。スピードを安定させてリードとボルダリングで勝負していきたいと思っていました。練習では2回落ちてしまっていたので、わからない中でも結果がついてきて良かったです。

土肥圭太

土肥圭太 photo by shuhei kaneko

スピードでは自己ベストを出そうというよりも、スムーズに登ることができればと思い、今日に臨みました。今回の結果はそういう意味では一つの達成だと思います。明日からも普段通りの力が出せるように頑張ります。

IFSC クライミング世界選手権 スピード結果

男子

左からヤン・クリツ、ルドヴィコ・フォッサリ、スタニスラフ・ココリン photo by shuhei kaneko

優勝:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)
2位:ヤン・クリツ(CZE)
3位:スタニスラフ・ココリン(RUS)

女子

左からニウ・ディー、アレクサンドラ・ミロスラウ、アヌーク・ジョベール photo by shuhei kaneko

優勝:アレクサンドラ・ミロスラウ(POL)
2位:ニウ・ディー(CHN)
3位:アヌーク・ジョベール(FRA)

THE MOMENTS of IFSCクライミング世界選手権 2019 八王子

白石阿島 photo by shuhei kaneko
スタニスラフ・ココリン photo by shuhei kaneko
野中生萌 photo by shuhei kaneko
レザー・アリプアシェナザンディファー photo by shuhei kaneko
森秋彩 photo by shuhei kaneko
ヤン・クリツ photo by shuhei kaneko
伊藤ふたば photo by shuhei kaneko
ニウ・ディー photo by shuhei kaneko
小武芽生 photo by shuhei kaneko

スピードクライミングとは

スピードクライミングは、ホールドの配置が知らされている高さ約15メートルの壁を、安全確保のためのロープが繋がれたハーネスを装着し、登り切るまでのタイムを競う競技。
「世界選手権」では予選は2本の試技を行い速いタイムを採用し、上位16名が決勝に進むタイムレース方式で行われ、決勝では試技1回のトーナメント方式で勝敗を決する。
世界記録は男子ではレザー・アリプアシェナザンディファー(IRI)の5.48秒、女子ではソン・イリン(CHN)の7.10秒。日本においては、男子は楢崎智亜が6.291秒、女子では野中生萌が8.432秒で現在、記録保持者となっている。

IFSC クライミング世界選手権とは

「IFSC クライミング世界選手権 2019 八王子」は2019年8月10日 〜 21日にかけて行われ、ボルダリング、リード、スピード、コンバインド(複合)の4種目を実施、世界一のクライマーを決める大会。2年に1度行われ、日本での開催は初となる。
オリンピックのフォーマットであるコンバインド(複合)決勝上位7名に入賞した選手には2020年の東京オリンピックの出場枠が与えられる。また、日本人最上位選手は代表として内定するため、オリンピックへ向けて重要な大会となる。

開催概要

大会名称:IFSC クライミング 世界選手権 2019 八王子
開催地:東京都八王子市・エスフォルタアリーナ八王子(日本)
開催日程:2019年8月10日 〜 21日
開催種目:リード、ボルダリング、スピード、複合

文/写真・金子修平

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