NORIとMiMzが優勝「Red Bull BC One Cypher Japan 2024」勝者はブラジルで行われる世界最終予選へ

2024.07.07
Suguru Saito / Red Bull Content Pool
text by Shin Akiyama / photograph by Red Bull Content Pool

昨年の世界王者でありパリオリンピック日本代表のAmiが「Red Bull BC One」の見どころをコメント

今年で開催21年目を迎える、世界最高峰の1on1のブレイキン・ダンスバトル・トーナメント「Red Bull BC One」。その日本最終予選となる「Red Bull BC One Cypher Japan」が、2024年7月7日に東京の二子玉川ライズ スタジオ&ホールにて開催された。B-BoyとB-Girlの優勝者それぞれ1名は、12月にブラジルで行われる世界最終予選「Red Bull BC One Last Chance Cypher」の出場権を手にすることが出来る。

今年のCypher Japanは、4月から全国5箇所で開催された「Red Bull BC One City Cypher」の優勝者と、今年から新設された学生限定予選の「Red Bull BC One Student Cypher」の優勝者(全2回)、それに加えてワイルドカード(招待枠)で集められた全B-Boy16名、B-Girl8名が参加し、ノックアウト方式のトーナメントで優勝を争う。

昨年のワールドファイナル(パリ大会)で優勝したB-GirlのAmiは今回ジャッジを務めた。本番前のインタビューでは「BC Oneはブレイキンがオリンピック種目になる前からある大会で、ずっとブレイキンシーンに寄り添ってきたイベントだからこそ、B-Boyのかっこよさを本当に分かっている。それはステージづくりや運営の進め方からもとても感じます。オリンピックに出場する世界の16人と、BC Oneのワールドファイナルに出場する16人は違ったものになると思うし、両方を見てもらえるとよりブレイキンの面白さが伝わると思います。」とコメントした。

Red Bull BC One Special Talk Session

ワールドファイナル出場経験を持つNORIやISSEI、Ayumiに加え、RA1ONkaiなどの若手世代も多く参加した今年のCypher Japan

今年のワイルドカードには、BC OneにストーリーのあるB-Boyが選ばれた。NORIはBC Oneのワールドファイナルに最も多くチャレンジした日本人B-Boyの一人。2019年と2021年はCypher Japanで優勝。現地で行われた世界最終予選でも優勝し、ワールドファイナルに勝ち進んだ経験をも持つ。今回は通算5度目のワールドファイナル出場を目指して、まずはそこへの挑戦権(世界最終予選の出場枠)を獲得するべく、今日の日本最終予選に挑んだ。

RA1ONは、今の日本ブレイキンシーンの若手を代表する注目のヤングガンズ。キッズ時代から多くのバトルで優勝しBC Oneへの憧れも強かったが、昨年までは年齢制限により出場が叶わなかった。今年ようやくBC Oneに挑戦する権利を経てワイルドカードとして登場。待ちに待ったBC Oneの舞台で、どのようなバトル運びを見せるのか?大会前から多くの注目を集めていた。

他、今年からCypher Japanに繋がる予選として新設されたStudent Cypherでは、kaiRYOGAの2名がクオリファイ。若手からレジェンド、そしてその間を繋ぐミドルまで、幅広い世代のトップダンサーが勢揃いするという点においても、BC Oneは唯一無二の1on1ブレイキン・ダンスバトルである。

Suguru Saito / Red Bull Content Pool

セミファイナルではISSEIとNORIが対決。決勝戦は世代を超えたクロスボーダーなマッチアップに

B-Boyは初戦から同じクルーや同じエリア同士、同世代対決など好カードが連発。この日のファーストバトルとなったNORIとSHADEのバトルは、DJの音がかかった瞬間に会場が歓声と縦揺れに包まれ、お互いパッションを全面に出したバチバチの同世代対決となった。そのバトルに勝利したNORIは準決勝まで勝ち進み、2016年のRed Bull BC One世界王者のISSEIと対戦。これまでの日本のブレイキンシーンを築いてきた二人の特別なマッチアップとなった。

一方、トーナメント表の反対の山では若手世代が激しいバトルを繰り広げ、最年少での参加となったRA1ONは、準決勝でharutoと激突し東西を代表する若手対決に。決勝に駒を進めたのはharutoとNORIの2名。世代を超えたバトルは、過去に幾度もジャパンファイナルを勝ち抜いてきたNORIが勝利を収めた。

Jason Halayko / Red Bull Content Pool

Red Bull BC Oneらしいチャンピオンが誕生

B-Girlは決勝戦でワールドファイナル出場経験を持つ2名が対戦。パリオリンピック日本代表のAyumiと、昨年のCypher Japanでジャッジを務めたMiMzの2名が決勝に進出した。安定したテクニックとスキルを技で表現していくAyumiに対して、会場の雰囲気や音楽をムーブ全体の流れと独特な動きで表現するMiMz。スタイルの全く違う2名の対決となった決勝戦は、MiMzが勝利し優勝を果たした。

今回のチャンピオンとなった、NoriとMiMzは共に「生き様」がかっこいいとシーンからも支持されるダンサー。今回のCypher Japanでは、分かりやすい技を披露するだけでなく、自分が持っているフレーバーやストーリーで会場の雰囲気も味方につけることが出来る、よりカルチャー要素が強いB-BoyとB-Girlが勝利し、まさにRed Bull BC Oneらしい大会結果となった。

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MiMzコメント「息子をブラジルに連れていきたい!という気持ちが原動力でした」

Jason Halayko / Red Bull Content Pool

※MiMz 以下:M

優勝した今の気持ちを教えてください!

M:信じられないです。とにかく今回の原動力は「息子をブラジルに連れていきたい」という気持ちだったので、それが叶ってよかったですし、育児をしながら準備する上でもいろんな人の助けがあったので、そういう人たちへ結果で恩返しが出来てよかったです。

印象に残っているバトルやムーブはありますか?

M:セミファイナルのバトルと決勝の2ムーブ目(1990という技)は、10代からずっとやっている得意な動きで、私の周りの人たちはぶち上がったと思います。それをしっかりやり切れた自分が誇りです。

昨年はジャッジという立場から見ていたCypher Japan、プレイヤーとして出てみてどうでしたか?

M:全然違いました(笑)。プレイヤーとして出ることで、またジャッジの見方なども勉強になったし、どっちもやってみて良かったです。

ブラジルへの意気込みを教えてください!

M:Last Chance Cypherからの挑戦になるので、ラウンド数も多くなり体力面の強化が必要になると思っています。ただ、ラウンド数が多くなったとしても、自分の強みである折り紙スタイルやレッグワークのコンセプトは、どんな状態でも引き出せるように準備していきたいと思います。

NORI コメント「自分の発信などを通じて、ダンスって本当に楽しいし、奥が深いんだなと感じてもらいたい」

Jason Halayko / Red Bull Content Pool

※NORI  以下:N

優勝した今の気持ちを教えてください!

N:ホッとしてます(笑)。優勝するつもりだったので、それが実現できてホッとしてます。

優勝コメントでは下の世代に対して「かかって来い!」と力強く話していましたが、どんな想いがありますか?

N:かかって来い!と言った背景は、今は(オリンピックも相まって)ブレイキンの中でスポーツの要素も強くなったことにより、勝てないと嫌な気持ちになったり、ダンスをやめようかなと思うことも増えるかもしれないからです。

でも、俺って世の中にダンスの大会がなくなったとしても、絶対に上手くなることはやめないんですよ。ブレイキンカルチャーはいいコミュニティなので、好きで続けていたらいい経験も出来ると思うし、今の若い世代が勝負ありきの大会がなかったらダンスをやらなくなるのはもったいないので、自分に挑みたいと興味を持ってくれて、自分の発信などを通じて、ダンスって本当に楽しいし、奥が深いんだなと感じてもらえたら良いなと思いました。

ブラジルへの意気込みを教えてください!

N:今のままでもLast Chance Cypherは勝てる調子だと思います。ただ、いつもワールドファイナルで上手くいかないので、ワールドファイナルに向けて頑張ります。

The Moments Of「Red Bull BC One Cypher Japan 2024」

Jason Halayko / Red Bull Content Pool
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