日本からは ISSEI と NORI、B-Girl World Final には AMI, AYUMI, NARUMI が参戦
今年で開催15 年目を迎える世界最高峰1 on 1 のブレイクダンス・バトル・トーナメント Red Bull BC One(レッドブル・ビーシー・ワン)の世界大会、Red Bull BC One World Final に出場する招待 B-Boy15名、そして今期初開催となる Red Bull BC One B-Girl World Final に出場する招待 B-Girl 計 16名が発表された。
8 月 4 日に京都・東寺で行われた Red Bull BC One Japan Cypher(レッドブル・ビーシー・ワン・ジャパン・サイファー)にて優勝した B-Boy Shigekix が、9 月 27 日(木)に行われる Red Bull BC One Last Chance Cypher(レッドブル・ビーシー・ワン ラストチャンス・サイファー)に日本代表として参戦。
世界大会の直前に開催され、世界最終予選となる Red Bull BC One Last ChanceCypher(レッドブル・ビーシー・ワン ラストチャンス・サイファー)で B-Boy Shigekix が勝利すると9月29 日(土)に行われる Red Bull BC One World Final への出場権を得る。
<日本代表 B-Boy & B-Girl プロフィール>
ダンサーネーム: NORI
本名: 菊地 教稔 (きくち のりとし) 出身地: 茨城県
2013 年の Red Bull BC One では、Aomori Cypher、Japan Final、Asia Pacific Finals の 3大会で見事優勝を果たす前人未踏の偉業を達成し、ソウルで開催された Red Bull BC One World Final 10 周年記念大会へも出場した日本が世界に誇る B-Boy の中の B-Boy、”NORI”。強い精神力とブレイクに対する愛を武器に、並々ならぬ努 力の末、Red Bull BC One World Final 2016 Nagoya 参戦後の 2 年間の沈黙を破り今年の世界大会に挑む。
ダンサーネーム: ISSEI
本名: 堀 壱成 (ほり いっせい) 出身地: 福岡県
韓国で開催されている”R16″ソロバトル世界大会での優勝と、中学校 3 年生時の Red Bull BC One World Final 2012 出場をきっかけに、一躍日本が世界に誇る天才キッズ B-Boy としてその名を轟かせる事となった。自身3度目挑戦となった Red Bull BC One World Final 2016 にて日本人初の世界王者に輝く。
ダンサーネーム: Shigekix
本名: 半井 重幸 (ナカライ シゲユキ)
出身地: 大阪府
姉であるB-Girl Ayaneの影響により、7歳の時にブレイクダンスを始めるとハイレベルな日本のキッズシーンにおいても一際大きな存在感を放ち、小学校の頃から数々の世界大会で快進撃を続けた。
2017年にRed Bull BC One World Finalに初参戦、Top4まで上り詰める。現在16歳の彼だが、10代のB-Boyの中では無敵と言われる。
ダンサーネーム: Ayumi
本名: 福島 あゆみ (ふくしま あゆみ) 出身地: 京都府
21歳の時に留学先のカナダでB-Girlとしてのキャリアをスタートし、北米のダンスイベントで好成績を収める。普段は保育園で英語の先生をする傍、国際大会での審査員やゲストバトラーなども務め、世界の第一線で活躍を続けている。2017年のRed Bull BC One World Finalでは史上初のB-Girlとして参戦。所属するブレイクダンスクルー「Body Carnival」のリーダーである姉のB-Girl Narumiとともに、世界で最も注目を集めるB-Girlの1人である。
ダンサーネーム: Narumi
本名: 福島 梨絵 (ふくしま りえ) 出身地: 京都府
10 年以上に渡り世界大会で 40 回以上優勝するという偉業を成し遂げるB-Girl 界の先駆者である。女性ならではのしなやかなムーブに独自のスタイルと、ダイナミックなパワームーブでシーンを圧倒し続け、ダンスシーンのみならずストーリートの枠を越えて様々なジャンルに発信する活動も精力的に行っている。現在も海外や日本各 地の大会にも参加し現役活動を続け、審査員、ゲストショー、ワークショップ講師としても活躍中。
ダンサーネーム: Ami
本名: 湯浅 亜実 (ゆあさ あみ) 出身地: 埼玉県
小学校 1 年生からダンスを始め、5 年生の時にブレイキンを始める。日本のダンスシーンを牽引するB-Boy Katsu1 を師と仰ぎ、幼い頃から彼の強い影響を受けてきた。若干 19 歳にして数々の世界大会に参戦、今後の活躍が期待される実力派 B-Girl。
<Red Bull BC One World Final 開催概要>
大会名称: Red Bull BC One World Final 2018(レッドブル・ビーシー・ワン・ワールドファイナル)
開催日時: 2018 年 9 月 29 日(土)
開催国:スイス・チューリッヒ
内容:2004年の初開催から 15年目を迎える世界最高峰のブレイクダンスバトル『Red Bull BC One』。今年は初年度に開催された原点のスイスに戻り、世界大会を開催。世界を代表する 15 名のブレイクダンサー達と、Red Bull BC One Last Chance Cypher を勝ち上がった 1 名の合計 16 名で頂点を競う。
出場 B-Boy:Leony (ブラジル),Dr.Hill(スイス),Chey(スペイン),Lil Kev(フランス),Nori(日本), Luigi(アメリカ),Sunni(イギリス), Victor(アメリカ), Luka (ブラジル),Cri6 (モロッコ), Vero (韓国), Kid Colombia (オランダ), Issei (日本), Lil Zoo(オーストリア/モロッコ), Uzee Rock (ウクライナ)+ 世界大会最終予選 Last Chance Cypher を勝ち上がった 1名の合計 16名
Judge:Tuff Kid (スイス), Benny (ドイツ), Wicket (アメリカ), Junior (フランス), Taisuke (日本)
DJ:DJ Fleg
<Red Bull BC One B-Girl World Final 開催概要>
大会名称:Red Bull BC One B-Girl World Final 2018(レッドブル・ビーシー・ワン・ビーガール・ワールドファイナル)
開催日時:2018 年 9 月 27 日 ( 木 ) 20:00-21:00
2018 年 9月 29日(土) セミファイナル&決勝
開催国:スイス・チューリッヒ
内容:B-Girl のみの世界大会、Red Bull BC One B-Girl World Final が今年スイスにて初開催。B-Girl のセミファイナルと決勝は 29 日(土)の B-Boy 世界大会の前に行われ、ライブストリームにて放映予定。
出場 B-Girl:(完全招待制)Sunny (アメリカ), Roxy (イギリス), Sarah Bee (フランス), Kate (ウクライナ), PSoul (韓国), JK47 (アメリカ), Ami (日本), Ayumi (日本), Mess (ロシア), Paulina (ポーランド), Kastet (ロシア), Mini Japa (ブラジル), Narumi (日本), AT (フィンランド), Sayora (カザフスタン), San Andrea (フランス)
Judge:Tuff Kid (スイス), Benny (ドイツ), Wicket (アメリカ), Junior (フランス), Taisuke (日本)
Red Bull BC One Last Chance Cypher(ラスト・チャンス・サイファー)とは
最後の招待枠の1枠を勝ち取るために、各サイファーの優勝者が 2018 年 9 月 27 日(木)にスイス・チューリッヒで行われる世界大会最終予選に挑みます。
Red Bull BC One について
2004 年にスイスでスタートした Red Bull BC One は、レベル、開催規模、ステータス、どれをとってもブレイクダンスの世界では唯一無二の 1on1 ブレイクダンス・バトル・トーナメント。「ブレイクダンス」として知られるこのダンススタイルは本来、「Breaking:ブレイキング」と呼ばれ、踊り手はその頭文字を取ってB-Boy もしくは B-Girl と呼ばれます。また、日本国内の予選大会はいずれも世界レベルのダンスバトルが繰り広げられることで知られています。
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FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
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bmx観客の目を奪う豪快な大技を見せるトップライダーは誰だ?!「X Games Chiba 2024」FINEPLAY編集部注目の日本人選手を紹介 ~BMXパーク・MotoX 編~2024.09.17ついに開催まで3日を切った、世界最大級のアクションスポーツの「X Games Chiba 2024」が、2024年9月20日(金)~22日(日)の3日間にわたり千葉市の幕張メッセにて開催される。日本では3回目となる今大会だが、今回は前回会場のZOZOマリンスタジアムから本会場に舞台を移して日本のX Gamesの新たな歴史が刻まれる。 今大会にはパリ五輪で大活躍したスケートボード金メダリストの吉沢恋などのオリンピックメダリストはもちろんのこと、X Gamesならではの迫力あるアクションスポーツの数々で大活躍する国内外の世界トップアスリートが出場する。なお世界14ヵ国から総勢85名出場予定であり、現時点(8月31日時点)の詳細な選手リストはオフィシャルサイトにてチェックできる。おそらく日本国内ではこのX Gamesでなければ集まることのない豪華メンバーだろう。 なお選手紹介記事として最後となる今回は編集部として注目する日本人選手の中からBMXパーク・MotoXの2種目にてフォーカスして紹介。 BMXパーク注目日本人選手:中村輪夢 中村輪夢 ©Trevor Brown, Jr./X Games 今大会に日本人として唯一招待されたのはBMXフリースタイル・パーク種目に限らず日本のBMXフリースタイル界を代表する東京オリンピックとパリオリンピック2大会連続出場も果たした中村輪夢だ。2022年には世界選手権で優勝を果たし、また過去には「X Games」や「Simple Session」など様々なBMXの世界大会でのメダル獲得という快挙を残すなど常に世界に日本の強さを示し続けている。 パリオリンピックでは5位入賞と惜しくもメダルを逃す形となったが、彼が今大会で繰り出した「バックフリップ・テールウィップキャッチ to テールウィップ」や「360・ダブルダウンサイドテールウィップキャッチ to テールウィップ」の新技2つはBMXフリースタイルのトリックレベルをさらに引き上げた。トリック一つ一つはそこまで真新しいものではないのだが、この技で見せた「空中で一度キャッチする動作」は彼の技術力の高さを示すものだった。 View this post on Instagram A post shared by Rim Nakamura/中村 輪夢 (@rimbmx) なおこの空中でキャッチしてから再度トリックを繰り出す動作は、対空時間のあるエアーと尋常ではないバイクコントロールを必要とするものであり、それを「バックフリップ」や「360」などの回転技の中で行うことは、遠心力の影響も相まってさらに難易度が高めている。 そして彼がパリオリンピック後初めて迎える大会がこの「X Games Chiba 2024」となるが、先月行われた大会記者発表会で中村は「日本の見てくれる人たちの前で勝ちたいという気持ちはありますが、まずは自分の走りに集中して、良い走りをしてBMXを知らない人たちにも良いイメージを与えたいです。あと新しい技は出せるか分からないですけどそこも含めて楽しみにしてもらえたらと思います。」と話し、今大会で自分のパフォーマンスを見せてBMXの魅力を伝えたいという意気込みを見せた。彼が今回どんなトリックで我々を驚かせてくれるのかに注目だ。 Moto X 注目日本人選手:東野貴行 東野貴行 ©Brett Wilhelm/X Games そして最後に紹介したいのは、X Gamesの顔となるアクションスポーツと言っても過言ではない「Moto X(フリースタイルモトクロス)」から今大会に日本人選手として出場するレジェンドライダー東野貴行だ。Moto Xといえばモトクロスバイクに乗って大きなキッカーを飛び出しては大技を繰り出し、ライディング時のバイクのエンジン音も相まってその豪快さと見る者を釘付けにするX Gamesの会場を盛り上げるスポーツであり名コンテンツ。 そんなリアルアクションスポーツにて2010年に初の日本人X Gamesメダリストとなった東野は、2012年にフリースタイル種目で金メダルを獲得し、世界のトップライダーとなった。しかし彼の偉業はそれだけでなく、2007年の初出場以来、現在に至るまで18年間連続出場という途方もないキャリアを積み重ねているレジェンドだ。 View this post on Instagram A post shared by takayuki Higashino (@takafmx) 今回のベストトリックで注目となる彼のトリックは、シグネチャートリックである「カリフォルニアロール」だろう。このトリックは、ランプから飛び出してバイク上で身体を横に寝かせながら1回転したあとハンドルバーを掴んで着座・着地する「スペシャルフリップ」を東野流にアレンジしたもので、スペシャルフリップよりもバイクを積極的に触りながら独自の回転を加えていくことと、最初に両脚がバイクの片側にあるサイドサドル状態でランプにアプローチすることで空中での素早い回転を可能にして「カリフォルニアロール」を実現している。今回もシグネチャートリックをはじめとした会場を沸かせる凄技を見せてくれることだろう。 BMXフリースタイルパークやスケートボードなどオリンピックで話題になっているスポーツ以外にも「X Games」の会場だからこそ見られるアクションスポーツにも注目だ。 出場予定選手一覧 *8月31日時点 BMXパーク種目Brady Baker(ブレイディ・ベイカー)[USA]Marcus Christopher(マーカス・クリストファー)[USA]Josh Dove(ジョシュ・ダヴ)[AUS]Justin Dowell(ジャスティン・ダウェル)[USA]Brandon Loupos(ブランドン・ルーポズ)[AUS]Jeremy Malott(ジェレミー・マロット)[USA]Logan Martin(ローガン・マーティン)[AUS]Rim Nakamura(中村 輪夢)[JPN]Kevin Peraza(ケビン・ペラザ)[MEX]Daniel Sandoval(ダニエル・サンドバル)[USA]Jose Torres(ホセ・トーレス)[ARG]Bryce Tryon(ブライス・トライオン)[USA] BMXパーク・ベストトリック種目Marcus Christopher(マーカス・クリストファー)[USA]Justin Dowell(ジャスティン・ダウェル)[USA]Brandon Loupos(ブランドン・ルーポズ)[AUS]Jeremy Malott(ジェレミー・マロット)[USA]Kevin Peraza(ケビン・ペラザ)[MEX]Daniel Sandoval(ダニエル・サンドバル)[USA]Mike Varga(マイク・バーガ)[CAN]Ryan Williams(ライアン・ウィリアムズ)[AUS] BMXストリート種目Courage Adams(カレッジ・アダムス)[ESP]Jordan Godwin(ジョーダン・ゴドウィン)[GBR]Boyd Hilder(ボイド・ヒルダー)[AUS]Lewis Mills(ルイス・ミルズ)[AUS]Kevin Peraza(ケビン・ペラザ)[MEX]Felix Prangenberg(フェリックス・フランゲンバーグ)[GER]Garrett Reynolds(ギャレット・レイノルズ)[USA]Devon Smillie(デボン・スマイリー)[USA] Moto X・ベストトリック種目Rob Adelberg(ロブ・アデルバーグ)[AUS]Harry Bink(ハリー・ビンク)[AUS]Pat Bowden(パット・ボーデン)[AUS]Taka Higashino(東野 貴行)[JPN]Jackson Strong(ジャクソン・ストロング)[AUS]Julien Vanstippen(ジュリアン・ヴァンスティッペン)[BEL]Genki Watanabe(渡辺 元樹)[JPN] 大会スケジュール -9月20日(金)11:00~12:30 BMX パーク 練習13:00~14:00 Moto X ベストトリック 練習15:30~16:30 BMX パーク 予選18:15~19:00 Moto X ベストトリック 練習 -9月21日(土)16:00~16:45 BMX パーク 決勝18:00~18:45 Moto X ベストトリック -9月22日(日)10:30~11:15 BMX ストリート 決勝15:05~15:10 BMXフラットランド スペシャルショーケース15:25~15:55 BMX パーク ベストトリック18:30~18:50 Moto X デモ 大会情報 名 称:X Games Chiba 2024日 程:2024年9月20日(金)2024年9月21日(土)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)2024年9月22日(日)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)※金曜は予選日のため(一部チケットを除き)関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。※一般入場は土曜と日曜の2日間を予定。※開場、開始、競技時間などは変更になる場合がございます。 会 場:幕張メッセ (千葉市) 料 金:¥6,500~オフィシャルサイト:下記関連リンクに記載
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skate若きルーキーたちが世界を驚かす?!「X Games Chiba 2024」FINEPLAY編集部注目の日本人選手を紹介 ~スケートボード・バート編~2024.09.16残すところあと4日後に、世界最大級のアクションスポーツの「X Games Chiba 2024」が、2024年9月20日(金)~22日(日)の3日間にわたり千葉市の幕張メッセにて開催される。日本では3回目となる今大会だが、今回は前回会場のZOZOマリンスタジアムから本会場に舞台を移し、日本のX Gamesの歴史に新たな1ページが刻まれることとなる。今大会はまだ記憶に新しいパリオリンピックで大活躍したスケートボード金メダリストの吉沢恋などのオリンピックメダリストを筆頭とした、年齢も国籍も異なった現在のアクションスポーツ界を牽引する国内外の世界トップアスリートが出場。なお世界14ヵ国から総勢85名出場予定であり、現時点(8月31日時点)の詳細な選手リストはオフィシャルサイトにて要チェックだ。おそらく日本ではこのX Gamesでなければ集まることのない豪華メンバーとなっているため是非当日は現地で観戦して欲しい。 なお本記事では編集部として注目している日本人選手の中からスケートボード・バート種目にフォーカスして紹介する。 男子スケートボード・バート注目日本人選手①:猪又湊哉 猪又湊哉 ©Trevor Brown, Jr./X Games パークスタイルなどでは日本トップランカーとして結果を残していた猪又。ここ最近はバートでもその名を轟かせており、今年の「X Games Ventura 2024」ではベストトリックでシルバーメダルを獲得するなど着実に世界のトップとの差を縮めてきている。そんな猪又の武器は高さのあるエアーと着地から次のトリックに繋げるスムーズさが非常に魅力的だ。バートはその名の通り、エアーからバーチカルという垂直面に着地をするのだがそこに技を繰り出してから身体とデッキを合わせなければならない。これが少しでもズレるとスピードが減速し次の技へ繋げづらくなってしまう。猪又はこの面に合わせる動きに非常に長けており、難易度の高い技の後も非常にスムーズに着地して次の技へと繋げられる。この技術は世界のトップライダーにも引けを取らない動きだ。 View this post on Instagram A post shared by Soya Inomata (@soya_inomata) そして猪又が現在得意としているのが世界最高峰の難易度を誇る「アーリーウープバリアルフリップ540インディ」だ。この技はX Games Venturaでシルバーメダルを獲得したトリックとなった。今大会での猪又の注目ポイントは高さのあるエアートリックとスムーズなライディング、そして「アーリーウープバリアルフリップ540インディ」やその先にある大技が見られるか、是非注目してほしい。 男子スケートボード・バート注目日本人選手②:河上恵蒔 河上恵蒔 ©︎Chris Tedesco/X Games 河上は弱冠9歳(現在は10歳)にして日本チャンピオンとなるなど、その才能はまさに計り知れないポテンシャルを感じるライダー。世界でも数名しか出来ない「900」という2回転半する技を7歳にして成功させ、X Gamesの予選に位置付けられている「Tony Hawk Vert Alert」で世界大会デビューを果たすと、なんとこの大会にて世界で初めて900を2回連続成功させた。だが、これだけで終わらないのが河上の凄いところで、続く滑走ではなんと900を3回連続で成功させたのだ。これには実況席に座っていた900を世界で初めて成功させたレジェンド、トニー・ホークも驚きの表情で拍手を送るしかなかった。この900の3連続は練習でも挑戦したことがなかったというとんでもないエピソード付きでの世界初成功となった。彼にとって初挑戦となったこの世界大会で6位入賞し、「X Games Ventura 2024」への出場も決めた。 View this post on Instagram A post shared by X Games (@xgames) 「X Games Chiba 2024」で注目なのはもちろん連続の900に挑戦するかどうか。さらに「結果や順位も大事だけど、自分のスケートボードの技で観客を沸かせるのが好き」と本人は語っているので、観ているお客さんにどのようなライディングでインパクトを与えるのかも非常に楽しみだ。モデルデビューやテレビ出演の機会なども多く日本のみならず世界が注目する10歳のライダーのパフォーマンスは必見だ。 出場予定選手一覧 *8月31日時点 男子スケートボード・バート種目Edouard Damestoy(エドアルド・ダメストイ)[FRA]Soya Inomata(猪又湊哉)[JPN]Ema Kawakami(河上恵蒔)[JPN]Gui Khury(ギー・クーリ)[BRA]Ao Nishikawa(西川有生)[JPN]JD Sanchez(JDサンチェス)[USA]Tom Schaar(トム・シャー)[USA]Moto Shibata(芝田モト)[JPN]Elliot Sloan(エリオット・スローン)[USA]Jimmy Wilkins(ジミー・ウィルキンス)[USA]男子スケートボード・バートベストトリック種目Edouard Damestoy(エドアルド・ダメストイ)[FRA]Gui Khury(ギー・クーリ)[BRA]Tom Schaar(トム・シャー)[USA]Moto Shibata(芝田モト)[JPN]Jimmy Wilkins(ジミー・ウィルキンス)[USA]and more 大会スケジュール スケートボード・バート種目 -9月20日(金)10:30~12:30 男子スケートボード・バート 練習-9月21日(土)12:00~12:45 男子スケートボード・バート 決勝-9月22日(日) 13:00~13:30 男子スケートボード・バート ベストトリック 大会情報 名 称:X Games Chiba 2024日 程:2024年9月20日(金)2024年9月21日(土)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)2024年9月22日(日)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)※金曜は予選日のため(一部チケットを除き)関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。※一般入場は土曜と日曜の2日間を予定。※開場、開始、競技時間などは変更になる場合がございます。会 場:幕張メッセ (千葉市) 料 金:¥6,500~オフィシャルサイト:下記関連リンクに記載
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skate世界を相手に一矢報いる今回期待の選手たちは?「X Games Chiba 2024」FINEPLAY編集部注目の日本人選手を紹介 ~スケートボード・ストリート編~2024.09.15ついに開催まで1週間を切った、世界最大級のアクションスポーツの「X Games Chiba 2024」が、2024年9月20日(金)~22日(日)の3日間にわたり千葉市の幕張メッセにて行われる。日本では3回目となる今大会だが、今回は前回会場のZOZOマリンスタジアムから本会場に舞台を移し、日本のX Gamesの歴史に新たな1ページが刻まれる。今大会はまだ記憶に新しいパリオリンピックで大活躍したスケートボード金メダリストの吉沢恋などのオリンピックメダリストを筆頭とした、年齢も国籍も異なった現在のアクションスポーツ界を牽引する国内外の世界トップアスリートが世界14ヵ国から総勢85名出場予定。現時点(8月31日時点)の詳細な選手リストはオフィシャルサイトにて要チェック。 なお本記事では編集部として注目している日本人選手の中からスケートボード・ストリート種目にフォーカスして紹介。今回紹介する2人のライダーの共通点として長年世界との差があると言われていた「パワー」という点に着目してほしい。 男子スケートボード・ストリート注目日本人選手:根附海龍 根附海龍 ©Brett Wilhelm/X Games オリンピック選手や世界で活躍するスケートボーダーを多く輩出している静岡県。そんな静岡出身のライダーで現在最も活躍していると言っても過言ではないのが根附海龍だ。注目されていたパリオリンピックには惜しくもあと1歩というところで出場は叶わなかったが、その後の国際大会でも世界王者になったり実力は間違いなく世界トップレベルであることを証明し続けている。 View this post on Instagram A post shared by kairi.netsuke 根附海龍 (@kairi.netsuke) 根附の得意技と言えば踵でボードを一回転回す「ヒールフリップ」だ。「バックサイドヒールフリップ」や「キャバレリアルヒールフリップ」などそのバリエーションはもちろんだが、もう1つの武器である力強いポップ力(デッキを弾く力)から繰り出されるヒールフリップを回してからのレールやレッジでの複合トリックが最大の武器なのでその辺りに注目してほしい。技術などでは世界との差はないが、身体能力などが影響する「パワー」という部分では海外ライダーが有利だったがその点でも世界でトップレベルの「パワー」を誇るのが根附の魅力だ。そのため高さのあるセクションでもそのパワーを活かし、ヒールフリップなどの回してからの入りでも高さが届く。根附のライディングの魅力は「パワー」の他にもう一つ、「安定感」だ。X Gamesで採用されているフォーマットである「ラン」にめっぽう強い。「ラン」セクションで構成を組み立てる際にまず優先するのが技の成功率となる。当然難易度を下げていけばそれだけ成功率が上がることは容易に想像ができるだろう。しかし、根附の場合はこの成功率の高い技の難易度が非常にハイレベルなのだ。必然的にフルメイク、すなわち全てを成功させればそれだけ高い得点が出せる構成となる。間違いなく「X Games Chiba 2024」での優勝候補の1人となるのでこれらの点も踏まえて注目してほしい。 女子スケートボード・ストリート注目日本人選手:伊藤美優 伊藤美優 ©Mpu Dinani/X Games 山形が生んだキックフリップマスターこと伊藤美優。世界で最もハイレベルと言われている日本の女子ストリートシーンでここ最近頭角を表してきている。オリンピックには惜しくも出場できなかったが、根附同様その後の国際大会で数々のタイトルを獲得している。「X Games Ventura 2024」でも初出場初優勝を飾るなどその実力は紛れもなく世界トップライダーの一員だと言える。 つい先日イタリアで開催された世界選手権、ワールドゲームズでもパリオリンピック銅メダリストのライッサ・レアウ(ブラジル)、東京オリンピック金メダリストの西矢椛(日本)に次いで3位となった。この大会にはパリオリンピック金メダリストの吉沢恋(日本)や同オリンピック銀メダリストの赤間凛音なども出場しており、彼女らを抑えて表彰台に上がった。 View this post on Instagram A post shared by X Games (@xgames) 彼女の魅力もポップ力(デッキを弾く力)だ。他のライダーがギリギリ届くか届かないかの高さがあるセクションも、持ち前のポップ力で伊藤は悠々届いてしまうことが多々ある。やはりパワーという点では海外ライダーに目が行きがちだが、彼女のパワーは世界トップクラス。パワーに優位性を持つということはそれだけトリックへの余裕が生まれるので技の成功率も高い。 もう1点の強みは並外れた体幹を保持していることで、この体幹によってレールトリックやレッジトリックでの着地が少しズレても立て直せるのだ。セクションへの掛かりが不安定だとしても伊藤はそれを持ち直し成功させているところを度々見かける。そして体幹を活かしているのはセクションでのトリックだけではない。「X Games Ventura 2024」のベストトリック部門でシルバーメダルを獲得した技で、女子ライダーで世界でも数名しか出来ない「ハードフリップ」というトリックも彼女の得意技だ。このトリックはデッキを縦に1回転、横に180度回す複雑なトリックでこれだけを聞けば技術面が多く必要と思われがちだがポップ力がなければデッキを回すことすら出来ないトリックなのだ。持ち味のポップ力、パワーを活かして「X Games Ventura 2024」に続きX Games2冠達成となるかは要注目。 X Games Chiba 2024では日本が世界に誇る「パワー」を持つライダーに要注目だ。 出場予定選手一覧 *8月31日時点 女子スケートボード・ストリート種目Rizu Akama(赤間凛音)[JPN]Chloe Covell(クロエ・コベル)[AUS]Miyu Ito(伊藤美優)[JPN]Ibuki Matsumoto(松本 雪聖)[JPN]Funa Nakayama(中山楓奈)[JPN]Momiji Nishiya(西矢椛)[JPN]Yumeka Oda(織田夢海)[JPN]Poe Pinson(ポエ・ピンソン)[USA]Jessica Ready(ジェシカ・レディ)[NZL]Pamela Rosa(パメラ・ローザ)[BRA]Aoi Uemura(上村葵)[JPN]Coco Yoshizawa(吉沢恋)[JPN]and more モンスターエナジー男子スケートボード・ストリート種目Jhancarlos Gonzalez(ルイス ハンカルロス・ゴンサレス オルティス)[COL]Kelvin Hoefler(ケルビン・ホフラー)[BRA]Nyjah Huston(ナイジャ・ヒューストン)[USA]Daiki Ikeda(池田大暉)[JPN]Alex Midler(アレックス・ミドラー)[USA]Filipe Mota(フィリペ・モタ)[BRA]Kairi Netsuke(根附海龍)[JPN]Ginwoo Onodera(小野寺吟雲)[JPN]Cordano Russell(コルダノ・ラッセル)[CAN]Raimu Sasaki(佐々木来夢)[JPN]Toa Saski(佐々木音憧)[JPN]Sora Shirai(白井空良)[JPN]モンスターエナジー男子スケートボード・ストリートベストトリック種目Kelvin Hoefler(ケルビン・ホフラー)[BRA]Nyjah Huston(ナイジャ・ヒューストン)[USA]Filipe Mota(フィリペ・モタ)[BRA]Kairi Netsuke(根附海龍)[JPN]Sora Shirai(白井空良)[JPN]and more 大会スケジュール スケートボード・ストリート種目 -9月20日(金)10:15~11:15 男子スケートボード・ストリート 練習12:30~13:30 女子スケートボード・ストリート 予選-9月21日(土)10:30~11:30 モンスターエナジー男子スケートボード・ストリート 予選13:10~14:00 女子スケートボード・ストリート 決勝15:05~15:35 モンスターエナジー男子スケートボード・ストリート ベストトリック-9月22日(日) 16:25~17:20 モンスターエナジー男子スケートボード・ストリート 決勝 大会情報 名 称:X Games Chiba 2024日 程:2024年9月20日(金)2024年9月21日(土)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場20:00(予定)2024年9月22日(日)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場20:00(予定)※金曜は予選日のため(一部チケットを除き)関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。※一般入場は土曜と日曜の2日間を予定。※開場、開始、競技時間などは変更になる場合がございます。会 場:幕張メッセ (千葉市) 料 金:¥6,500~オフィシャルサイト:下記関連リンクに記載
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doubledutchITADAKI 2024 SPインタビュー! REG☆STYLE × 若手ダブルダッチャーが語る“ダブルダッチの未来”2024.09.13いよいよ9月29日(日)、川崎ルフロンにて開催される『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024』。これまでFINEPLAYはメディアパートナーとして、大会当日の様子だけでなく、大会開催前にアンバサダー・REG☆STYLEと豪華なキャストたちとの対談をお届けしてきた。 今年からキービジュアルや審査員の顔ぶれも一新し、またゲストとして、出場する高校生=“ITADAKI世代”に近い世代のプレイヤーたちがこの日限りのショーケースを披露する企画も始動。4年目を迎え、大会として成熟してきたITADAKIにまた新しい風が吹き荒れようとしている。 そんなITADAKI 2024に先駆け、今回はREG☆STYLEのKO-YA・YUIと、GUESTとして出演する「Virgin odd scrap」(ヴァージン・オッド・スクラップ)より、ikkyon・KOKOROの2名による鼎談(ていだん)をお届けする。彼らが語るダブルダッチへの思いと未来とは。 左からYUI・KO-YA・KOKORO・ikkyon かつて抱えていた“悩み”と“悔しさ” ──本日はよろしくお願いします。今回は“若手2人”との鼎談ということで、まずはKO-YAさんからこの2人がどんなプレイヤーか紹介していただいてもよろしいでしょうか。 KO-YA一言で言うなら、この2人は次世代のスターですよ。どちらも小学1年生からダブルダッチをプレーしているので、歴はもう15年くらい。僕ですら16年なので、もうベテランですよね(笑)。同じくらいの年月ダブルダッチシーンを見てきているなかで、数々のタイトルも獲得してきて、今や大学生シーンではトップランカーの2人ですから、今回ゲストとして声をかけさせてもらいました。そして、今このトップを走る2人の言葉は高校生世代にも響くんじゃないかなと思い、今回こういう形でのインタビューもお願いしたいなと。 KOKORO・ikkyon ──ありがとうございます。これを読んでくれた高校生たちにも響くようなものになることを期待したいですね。それでは最初に、2人がどういう足跡をたどってきたのかなと。高校時代のことを振り返って、当時抱えていた悩みってどんなものがあったか教えてもらえますか。 ikkyon今KO-YAさんから「小1からダブルダッチを始めた」という話があったと思うのですが、僕らは高校生のとき、自分たちだけでダブルダッチを続ける決断をしたんです。ただどうやって続けていこうか、続けていけるのか…。当時似たような境遇のチームもいなかったので、初めはすごく戸惑いました。 KOKORO私も似たような状況でした。中学生まで続けていたチームが解散し、それぞれ別の部活動や高校に進学して、高校生になって気がついたら私1人になっていて。やる場所や環境を入学してすぐに失ってしまったんです。後に別のクラブに移籍することになりましたが、最初は大変でした。 YUI高校生でその悩みに直面するのはなかなか大変だったと思うけど、どう乗り越えていったの? ikkyon僕は幸いにもチームメイトは残っていたのですが、今まで自分たちだけでパフォーマンス作りをやってきた経験がなかったんです。なので「フリーロープ*に行かせてください」と連絡したり、出られるイベントを自分たちで探したり、自分から積極的に外のコミュニティに飛び込むようにしました。 *フリーロープ:音楽に合わせて自由にロープを跳ぶ練習のこと。パフォーマンスのように規定の音楽に合わせるものではなく、ランダムに流れる音楽に合わせて跳ぶことが多い。 KOKOROしばらく1人の期間が続いて、結局自分で行動しないと何もできないなと気づいたんです。イツキくん(ikkyon)と一緒で、親に相談してついてきてもらって、イベントに行ったりしました。あと、その頃ってワークショップやレッスンがいろんなところで開講されるようになってきて、勇気を振り絞って行きました(笑)。1人で挑戦しに行くのは不安でしたが、教えてくれる先生だけではなく、(その当時)大学生の受講者も含め、上の方々は自分のことをすごく気遣ってくださるんですよね。そこから人脈も増えていって、そのタイミングで別のクラブへの移籍とチームに所属することも決まって、また頑張ろう!となったことを覚えています。 KO-YAやっぱり自分から行動しているし、自分からいろんな場所に出向いていますよね。だからみんなこの立ち位置なんですよ。 高校時代、キッズキャンプにて。手前がikkyon。当時チームメイトだったけんちゃん(後列左)とshu(後列右)の2人は、今年1on1バトルでターナーを務める / 本人提供 ──そうですね。大学生になってから…とかではなく、今輝いている子たちはこの時点から行動していたという。 YUIそもそも仲間が離れていったり、続けられる環境が不十分だったなかで、どうして2人はダブルダッチを続けたいと思うようになっていったの?逆境のなかでも頑張りたいと思えた原動力を知りたくて。 ikkyon僕は1on1のバトルですね。ダブルダッチはショーケース中心の文化なので、「1on1バトル」というものの概念が自分の中には無かったのですが、レッスンに通って1on1のイベントを知ったり、動画を見るようになって。これは自分でも頑張れるのではないか、自分一人でも続けていける足がかりになるんじゃないか、と思うようになりました。 KOKORO私は中学生のとき、昔あった「WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIP」という、スポーツ(競技)のジャンルの大会に出たときのことです。その世界選手権大会のために国内の予選を通過しないといけないのですが、私たちは6人編成のチームで出場しました。ただ、その国内予選が5人しか出られないというルールで。そこで1人落とされたのが私でした。めちゃくちゃ悔しい思いをして。 無事に世界選手権大会には進出して6人でプレーすることはできたのですが、「自分の力で世界に行けたわけではないな」という思いが心のどこかでずっとあったんです。その悔しさはいまだにずっと残っていますね。 あともう1つは、憧れや目標になる方を見つけるようになった頃だったんです。それこそREGSTYLEの皆さんとか。 KOKORO YUI2人ともいい話だな〜。それこそ、KOKOROの当時のコーチと私は仲が良いんだけど、KOKOROが今でもダブルダッチを続けているのがすごく嬉しいって言ってた。 KOKORO今でもめちゃくちゃ連絡くれます。 KO-YAやっぱり「悔しい」って大事だよね。俺もそう。悔しい思いがいっぱい積み重なって今がある。むしろあの悔しさが無かったら、今辞めちゃってるんじゃないかなと思うことすらある。もはや「悔しい」をひっくり返す快感を覚えてるよね(笑)。 ──YUIさんはいかがでしょう。多方面に活躍されていますが、その原動力もダブルダッチで経験した「悔しさ」だったりするのでしょうか。 YUI悔しい思いはたくさん経験してきているけど、私はどちらかというと、このダブルダッチの素晴らしさを強く感じていることが原動力だなって思っています。REG☆STYLEの一員としてパフォーマーの活動はしているけど、今のikkyonやKOKOROの話もそうだし、「こうしてみんなが頑張っているものを広めたい!」という気持ちの方が強いです。私がどうこうというより、自分の活動を通してダブルダッチと、そこで戦う人たちのことが広がっていったら良いなと思っています。役割分担じゃないですけど。 ikkyon僕は「悔しさ」で言うと、高校時代になって、初めて自分たちだけでパフォーマンスを作るようになったんです。ただ今まで先生に作ってきてもらっていて、いきなり自分たちだけでやらなければいけなくなり、挑戦してみたら「こんなに難しいの?!」と(笑)。教えてくれる存在を失い初めて直面した挫折でした。自分たちは今まで結構頑張ってきたつもりだったけど、まだまだ未熟だった悔しさ。そしてちゃんと作らなければタイトルは獲れないという焦り。なんだこれは…という思いでした。 KOKOROさっき高校で今まで所属していたクラブからブランクを経て移籍したという話をしたと思うのですが、移籍先の「日本橋ダブルダッチクラブ」は特に当時、所属する多くの子は、小学生のときからずっとそのクラブで育ってきているんですよ。また、特に私の近い世代ってめちゃくちゃ実績を持っているメンバーで、そこで違う出自を持った私が1人入ることになって。みんな幼馴染で仲もいいし、技術もあるし。そこに入ったことで、よりレベルの差を感じるようになりましたね。 さっきのWORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIPのときの話もそうですが、たくさん挫折も経験しました。思うようにならない悔しさもたくさん味わってきたけど、その経験が強くしてくれました。 中学生時代、WORLD JUMP ROPE CHAMPIONSHIPにて / 本人提供 ──なるほどね。それこそ悩みや悔しさという話をしてくれたと思うんだけど、KOKOROは2021年、開催初回のITADAKIで予選を勝ち抜き、1on1のファイナリストとしてステージに立っていました。ikkyonも大会は違うけど、学生大会の「Double Dutch Delight」で優勝して国際大会に出場するなど、2人とも高校時代から相当活躍していたと思いますが、どのようにその壁を乗り越えてきたんでしょうか。 ikkyon結局、数こなすというのが一番の近道だったなと思いますね(笑)。とにかく練習もしたし、パフォーマンスもたくさん作るに越したことはない。最初は自分たちだけで作るのは相当大変で、納得いかない出来になることもありましたし、どうだ!と思っても微妙な反応ということはしばしばでした。ただ、どこかから急に「いいね!」と言われる時期が増えてきたんですよね。もちろんアドバイスなどももらうようにはしていましたが。とにかくやりまくる。まずは数で解決させてきたタイプです。 ikkyon KOKOROさっきイツキくんも話していましたけど、私も1on1に挑戦したことは大きかったです。それこそ高3の夏くらいからKO-YAさんレッスンに通い始めて、そこから3ヶ月後くらいにITADAKIという状況で。仲間も増えていきましたし、自分のプレーの幅も広がっていくことを実感しました。 ──「近道はない」ということですね。KO-YAさんは2人の話を聞いていていかがでしょうか。 KO-YAそうですね。でも唯一俺が思う近道があるとするならば、「なりたいものがあるならば、そうなっている人に聞いた方がいい」ということかな。アドバイスをもらうことは大切だし、いろんな人からもらうと良いと思います。でも、そうなっている人のアドバイスが“本物”ですよね。特にそういう人に突っ込んでいくことは勇気がいると思うけど、得られるものも大きいと思う。そしてこの2人はそれをちゃんとやっていたと思います。 ダブルダッチシーンの魅力 ──今2人は大学生シーンで活躍していると思うのですが、昔から続けてきて良かったなと思うことって何かありますか? ikkyon昔からの憧れだった人とご一緒させてもらう機会が多くて、そういう人たちを昔から見てきたことはめっちゃ良かったなと思います。 2024年にはikkyonとKO-YAでともに大会の審査員を務めたことも。写真はジャッジムーブの瞬間 KOKORO私も本当にそうです。それこそ今日のこういう企画もそうですし。昔、こうやって活躍している上の方々って、自分にとっては芸能人やアイドルみたいな感じだったんですよ(笑)。毎週そういう人たちを見られて、教えてもらえる世界線ってあるんだ!という(笑)。今こうしてご一緒させていただける機会があるということは嬉しいですね。あと、自分も憧れを持って育ってきたからこそ、憧れられる側にもなりたいですね。最近少しずつですが、そういう側にもなれるようになってきたのかなって。 YUIうんうん、こうした言葉が本当に嬉しいですよね。15年近く続けていたら辞めるとか諦めるようなタイミングもあったと思うし、継続していくことって本当に簡単じゃないと思うんですよ。それでも続けてきてくれたからこそ、こうした言葉を聞くことができたのが本当に嬉しいです。それで私から質問したいんだけど、2人が思う「ダブルダッチの魅力」ってなんでしょうか。 ikkyonやっぱり“あったかいところ”ですかね。もう辞めたいな、辛いなと思うときに、ダブルダッチって一人じゃないんですよ。先輩や周りの人が話しかけてくれたり、「良かったよ」って声をかけてもらったり。一人じゃできない、チームメイトがいるから成り立っているということもそうですし、チームメイト以外の人も仲間のようにコミュニケーションを取ってくれることが魅力ですね。 KOKORO“輝ける”ことだと思います。イツキくんも言ってくれましたが、本当にいろんな人が応援してくれるし、いろんな人がいないと成立しないんですよね。そういう人たちのおかげで、一人じゃないから輝ける。幸せなことだし、そのために次も頑張ろうって思います。 KO-YAいやでも、本当にそうだね。我らも輝けること、そのあたたかさがあって続けてこられている。 ──ありがとうございます。逆にKO-YAさん・YUIさんは大学時代にダブルダッチと出会い、ここまで続けてこられているわけですが、そのお二人が思う「続けてきて良かった」と思うことって何がありますか? YUIダブルダッチで出会う仲間はみんなそうですし、チームメイトは特にそうですけど、やっぱり共に過ごす時間が本当に多いんですよね。友人とも家族ともまた違う、濃い特別な関係性だなと思うんです。一人ではできないこと、それと共に長い時間向き合ってきた仲間がいることは大きな財産だと感じています。 KO-YA本当にそうだね。俺も一緒。仲間です。仲間が好きだから続けて来られているし、こうしてikkyonやKOKOROのように、次世代の仲間が次々できてきたことも嬉しい。 KOKOROそれこそさっきITADAKIに出場したという話があったと思いますが、予選は通過できたけど、1回戦でNAO*に負けてしまって。そしたら終わって、すごくいろんな人に声をかけてもらったんですよ。それこそKO-YAさんもすぐ私のところに駆け寄ってきてくれて。「良かったよ」「かっこよかったよ」ってたくさん励ましてもらいました。結果的には悔しかったけど、こんな私のことを見ている人がいてくれるんだ、あったかいな。そういう人たちのためにも、私、まだまだ頑張らないとなって思いました。 *NAO AKAGAMI:初年度のITADAKIでは「Crumb Company」としてショーケース部門を優勝、また1on1バトルでも優勝するなど、キッズ時代から頭角を表してきた若手トッププレイヤーの一人。大学生になった今もなお活躍し、今回はikkyon・KOKOROとともに「Virgin odd scrap」でゲストショーを披露。 KO-YAめっちゃ覚えてるな。ここからKOKOROの快進撃が始まっていくなという予感もしましたし、“名場面”の1つになるだろうなという感覚がありました。KOKOROもikkyonも、2人ともすごいことになるだろうなとは昔から思っていましたね。 ITADAKI 2021にて。出場したKOKORO(左)とKO-YA(中央) / 本人提供 ──逆にikkyonは、ITADAKIが始まった2021年が大学1年生にあたる年ということで、ikkyonから見たITADAKIってどうですか。 ikkyonいやもう、めっっっちゃくちゃ羨ましいですよ(笑)。高校生のときは「DOUBLE DUTCH ONE'S*」に挑戦してもとても勝ち上がることはできなかったんで、当時はバトルをしたい気持ちがあっても、モチベーションを保てたり、目指せる場所は少なかったんですよ。 *DOUBLE DUTCH ONE'S:ダブルダッチシーン“最高峰”と謳われる1on1バトルイベント。2022年にはKO-YAが決勝大会優勝に輝いた。 ikkyonそれで高3のとき、「跳龍門」という1on1のビギナーズラックイベントの高校生版を開催させてもらったこともありました。バトル人口も増えてきて、だけどなかなか目指す場所が少ない。そこをITADAKIという大会が風穴を開けたことで、一気に高校生シーンが盛り上がった気がします。それこそ初回とかは本当に羨ましいな、もう一度高校生やりたいな、と思いながらスタッフをやっていました(笑)。 昨年11月の「DOUBLE DUTCH ONE'S」予選大会では二人揃って優勝を果たした©︎DOUBLE DUTCH ONE'S / ISF KAWASAKI, SUPER BREAK “未来”をつくる ──さて今年で4回目を迎えるITADAKIですが、今回から新たな試みとして、ダブルダッチ部のない高校でチームを作り、ITADAKIに出場してもらうという取り組みが動いているんですよね。 KO-YAそうなんです。ITADAKIという大会を作っていくなかで、一つは高校生が本気で目指せる、輝ける舞台を作りたいという思いがあります。ただそれだけでなく、ITADAKIが掲げるもう一つの願いは「ダブルダッチの普及」。さっきもikkyonとKOKOROが言ってくれていましたが、まだ高校生世代がダブルダッチを始められたり、続けられる環境が十分に整っているわけではないと思います。もっと活躍できる場面や所属団体を増やしていきたいという思いがあり、ITADAKIでは、その普及に取り組もうという動きを少しずつ進めています。 その中の動きで、まずはワークショップに行ったことがあったりと繋がりがある高校に「良かったらチャレンジしませんか」と働きかけてみて、興味がある子たちでチームを結成し、ITADAKIに出場してもらうという。ITADAKIには昨年から「STEP UP 部門」という競技歴1年未満の子たち限定*の部門ができたので、そこに出場してカマしてもらえるよう、定期的に足を運んで指導などをしています。 *正確には「メンバーの過半数が、ITADAKI開催日時点でダブルダッチを始めてから1年以内の選手で構成されているチーム」。詳細はオフィシャルサイトを参照のこと。 KOKOROその一つに、私とREG☆STYLEのKEITAさんの母校である都立雪谷高校での活動もあります。みんなすごくフレッシュで、素直に楽しんでくれている姿に刺激をもらっています。 雪谷高校では昨年の110周年記念式典でも、有志のメンバーがダブルダッチの演目を行う取り組みを実施していた。今回のITADAKI 出場のプロジェクトはその延長線上だという / 本人提供 KOKORO私が雪谷高校に入学した当時、KEITAさんをはじめ何人かのダブルダッチの先輩の出身校であることを知って、部活動を立ち上げられたらいいな〜と思ったこともあったのですが、なかなか難しくて。まさか思い入れのある母校からチームが生まれることは嬉しいですし、母校の中庭で練習している光景がどこか不思議だし、エモーショナルな気持ちにもなります。ここでロープが回っているのが嬉しいな、と思いましたね。 ──素敵だ。そして、今ってこうした大学生世代もスクールやワークショップなどで指導をしたりということが増えてきましたね。ikkyonは所属している「COMRADE」(コムレード)というサークルから、今回ITADAKIに「N006」(ヌーブ)というチームが出場しますよね。心境はどうですか? ikkyonCOMRADEはシーンでは珍しく、高校生と大学生が年次を跨いで所属している団体なんですよね。N006とはあくまで同じサークルなので、担当しているスクールのレッスンの感覚とも違うし、コーチや教え子という関係ではなく、同じ仲間で先輩後輩という感じです。ただ面倒を見たり教えたりはしているので、もう…ドキドキですよね(笑)。自分のサークルの子たちだからやっぱり思いも一際ありますし。逆にその子たちの前で下手なゲストショーなんか見せられないなと(笑)。彼らのおかげで、こちらも気合いが入ってますね。 ゲストとして、若手世代がITADAKIのステージへ! ──さて、ikkyonとKOKOROは今回、ITADAKIのゲストショーケースを担当してくれるんですよね。「Virgin odd scrap」(ヴァージン・オッド・スクラップ)という、今回限りの特別チームということで。今まではシーンを牽引してきた上の世代のプレイヤーをお願いしていたことも多かったと思うんですが、今年は心機一転、“ITADAKI世代”の高校生たちに比較的年齢の近いプレイヤーで構成されています。まずKO-YAさんに訊きたいのですが、実行委員会としては、どういった経緯で若手世代にゲストを頼むことになったのでしょうか。 KO-YAいろいろ経緯はありますが、1つはITADAKIが、こうした次世代のスターたちがたくさん生まれる場所になってほしいという思いがあるから。高校生世代から輝いてきた奴らが、大学生になっても輝き続けているということはシーンにとっても重要な意味を持つと思うんです。そして、それを近いところで高校生たちに感じてもらいたい。そういうスターの原石みたいな子が現れてくれたらなとか、夢見て目指してくれたらなと。 あともう1つは、ゲストの彼らに近い大学生たちがITADAKIを見に行ったときに、「あの子やばくない?」とか「ちょっとうちの団体に誘ってみようよ」って思ってくれたら、もっとシーンは面白くなるんじゃないかなって思うんです。そういうムーブメントが起こってほしいという願いもあります。 KO-YA 上の世代のプレイヤーに憧れることも大切ですが、自分と近い世代でも「かっけえ」と憧れに思える存在がいることもすごく大事だと思うんです。このシーンを牽引しているのは、俺らのようなプロチームだけじゃない。もっと自分たちと近い世代のトップを走っている子たちを見てほしい。それによって高校生たちのモチベーションは上がると思うし、大学生たちもそれに共鳴して上がると思うんです。 つまり、全ての世代のマインドやスキルアップのために、この世代のゲストがベストなんじゃないかなと思って、実行委員会として声をかけさせてもらいました。 ──熱いですね。ありがとうございます! 2人はオファーをもらったとき、どうでしたか? ikkyonいやもう驚きですよ(笑)。マジかと。そしてめちゃくちゃ嬉しかったですね。さっきも言いましたが、年齢的に僕はITADAKIのステージに立つことはできなかったけど、こうして頑張っていたら立てるんだという。なんかここまで頑張ってきて良かったなって思います。 KOKORO今回のメンバーがこれまたエモいですよね(笑)。それこそイツキくんもそうですけど、キッズの時からライバルとして切磋琢磨してきたメンバーで、ただ一緒にパフォーマンスをする機会はあまりない。昔は会釈するくらいでちょっと怖いなって思っていたメンツでしたが(笑)、こうしてITADAKIのステージで、時を経て一緒にパフォーマンスができることが嬉しいですね。 ──ちなみにショーのコンセプトや内容は決まっているんでしょうか? ikkyonまだ練習をできていないので(※取材当時)具体的なことは言えませんが、ひとまず僕の中では、“誰にでも刺さるショー”を目指したいなと。特定のスタイルに寄せることは考えていません。みんな何かしら自分のスタイルを持っているしキャラ立ちしているから、高校生の時に奴らを見たら全員喰らっちゃうだろうなって(笑)。そういうメンバーが集まっているじゃないですか。まあそれで特定の形に寄っちゃったら、それはそれで面白いですが(笑)。 KO-YA実はここで2人にも初めて言うのですが、今回ゲストのみんなの衣装を、大会のオフィシャルパートナーとして開催初年度からサポートしてくれている「Champion」さまから提供いただけることになりました! ikkyonおお!ありがとうございます! KO-YAダブルダッチだけでなくストリートに根付いたChampionさんからの提供ということで、長年我々REG☆STYLEにもサポートをしてもらっていて、いつも衣装として使わせていただいているのですが、僕らだけじゃなくダブルダッチのことも全体的に応援してくれているんですよ。Championさんって今年で100周年ということで、ストリートに根付き続けているChampionさんの衣装を身に纏えることって、僕らにとっても本当に大きいことなんです。そして今回、それをゲストのみんなにも着てもらおうということになりました。 YUI衣装提供って貴重な機会だよね。 KO-YA2人にとって、Championのウェアってどういうイメージなの? KOKORO私たちダブルダッチャーからするとREG☆STYLEのイメージが強いですね。 ikkyon名前の通り“王者”が着ているイメージっていうのは自分もあって、他のカルチャーでも優勝している人ってChampionを着ていることが多いですよね。 KO-YAそうなんだよ。実は日本の大御所ラップグループの「スチャダラパー」さんが、Championの100周年にあたってChampionのことを歌った楽曲をリリースしたんだけど、めちゃくちゃかっこ良いし、どういうブランドかを知れるからぜひ聞いてほしいんだよね。「Sports」「College」「Military」「The King of Sweat」という4つのキーワードからも、色んな角度からシーンに根付いた背景が分かると思うよ。 ──確かにブランドの持つ“思い”や“思想”みたいなものを知って身に纏うことで、スイッチが入る感じや、パワーを得られる感覚はありますよね。このChampionさんのウェアをまとった皆さんのゲストショー、楽しみにしています! 「絶対に大丈夫」 ──さて色々とお話を聞かせていただきましたが、最後に皆さんのお話を改めて伺えたらと思っています。まずYUIさんは、今年もREG☆STYLEの一員で大会アンバサダーとして、そしてMCとして大会を盛り上げていただくことになると思います。意気込みのほう、いかがでしょうか。 YUIいろんな思いはありますが、まず川崎市でやらせていただいていることが大きいですよね。ダブルダッチに限らずブレイキンなど、ストリートカルチャーを広く応援してくれて寄り添ってくれる。こんな街があるということが嬉しいです。そして会場の川崎ルフロンは吹き抜けになっていて、フラっと立ち寄った人でもダブルダッチに触れることができる環境なのが、唯一無二のITADAKIらしさであり良い機会ですよね。私はアンバサダー、そしてMCとしてここで輝く皆さんにスポットライトを当てることができたらと思っています。いろんな方に「ダブルダッチって楽しい」「面白い」と思ってもらえるように頑張ります! ──ありがとうございます! KO-YAさんも大会アンバサダーの一員ですが、実行委員長として、“裏側”からも大会作りに取り組んでいる真っ最中ですよね。 KO-YAそうですね。でも、僕はとにかくみんなでワクワクしたいということに尽きますね。出場選手のみんなも、仲間と一緒に本気で目指すことにワクワクしてほしいし、俺らとしてもアンバサダー・オーガナイザーの両側から、この大会に出演する、作り上げていくことでワクワクを感じたい。そしてこの場所に関わることで、ダブルダッチが発展していく未来を感じることもできるようになりました。ただ、もっとワクワクする場を、シーンが発展していく瞬間を作りたい。その意気込みを強く感じています! YUI ──ikkyonとKOKOROにも一言もらいたいと思うのですが、さっきゲストの話の流れで意気込みは語ってくれたと思うので、ちょっと趣向を変えて「高校時代の自分」に向けて、何か伝えたいメッセージがあれば訊かせてもらいたいなと。 ikkyonんー、そうですね…。もっと怖がらず、色んな人、色んな場に突っ込んでいって良いんだよ、って言いたいです。自分も人見知りの性格で声をかけることも得意ではなかったんですが、いろんな人たちのおかげで支えてもらいました。自分からも話しかけられるようになってきましたし。だから絶対大丈夫。いけるところまでいってみて、って。 KOKORO負けず嫌いな気持ちと、やってやる、カマしてやるっていう気持ちを信じて進んでいってねって思います。今ふと振り返ると、高校時代に抱えていた夢が実現しつつあるなと思うんです。自分の知らないところで自分が思っている以上に応援してくれている人、支えてくれる人はたくさんいる。自分が感じた思いを信じてやり続けていたら絶対に大丈夫だよ、って伝えたいです。 ──ありがとうございます。過去の自分に向けて語ってくれた言葉ですが、高校生たちにも刺さるメッセージだったようにも思います。二人の背中を追いかけた高校生たちが、またシーンの未来を作っていくことを願うばかりですね。 いよいよ今月末にせまった『ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024』。ダブルダッチシーンの未来を作り出す一日が始まろうとしている! 開催概要 「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2024」日時 : 2024年9月29日(日)時間 : 12:00 会場 / 12:30 開演予定会場 : 川崎ルフロン主催 : ITADAKI 実行委員会主管 : 有限会社OVER THUMPZ協賛 : ポカリスエット / ヘインズブランズ ジャパン株式会社協力 : スキルハックメディアパートナー : FINEPLAY
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skateアクションスポーツの豪華トップアスリートたちが勢揃い「X Games Chiba 2024」FINEPLAY編集部注目の日本人選手を紹介 ~スケートボード・パーク編~ついに来週末、世界最大級のアクションスポーツの「X Games Chiba 2024」が、2024年9月20日(金)~22日(日)の3日間にわたり千葉市の幕張メッセにて開催される。日本では3回目となる今大会だが、今回は前回会場のZOZOマリンスタジアムから本会場に舞台を移し、日本のX Gamesの歴史に新たな1ページが刻まれることとなる。 今大会はまだ記憶に新しいパリオリンピックで大活躍したスケートボード金メダリストの吉沢恋などのオリンピックメダリストを筆頭とした、年齢も国籍も異なった現在のアクションスポーツ界を牽引する国内外の世界トップアスリートが出場する。まだ多少メンバーの顔ぶれには変更もあるとのことだが現時点(8月31日時点)の詳細な選手リストはオフィシャルサイトにてチェックして欲しい。おそらく日本ではこのX Gamesでなければ集まることのない豪華メンバーとなっている。 なお本記事では編集部として注目している日本人選手の中からスケートボード・パーク種目にフォーカスして紹介する。 女子スケートボード・パーク注目日本人選手:四十住さくら 四十住 さくら ©Trevor Brown, Jr./ESPN アクションスポーツに興味のある人であれば四十住さくらという名前を聞いて知らない人はいないというほど、昨今のスケートボード・パークスタイルシーンを牽引している象徴的な存在である東京オリンピック金メダリストの彼女だが、今年のパリオリンピックの出場に際しては様々なドラマがあり、苦しい期間を乗り越えてきた。 パリオリンピック予選大会では選考レース中に右ひざ後十字靭帯断裂という大怪我を経験。その後急激な回復を見せ、オリンピック予選シリーズ(OQS)上海大会では3位入賞を果たすも、最終戦となったOQSブダペスト大会では準決勝敗退と最後の最後までパリオリンピック出場が叶うか分からない苦しい展開となった。しかし親友のスカイ・ブラウンの活躍もあり日本人選手勢として3番手でなんとかパリオリンピック出場を叶えた。 View this post on Instagram A post shared by 🌸四十住 さくら🌸 (@sakura_yosozumi) そんな一縷の望みを繋ぎ止めて出場したパリオリンピックでは大会2連覇を狙うも、自分の思うようなランができず予選10位で決勝進出を逃して悔しい思いをした。しかし自分のランを終えた彼女から出てきたのは「他の選手の失敗は祈りたくない」というスケートボードのカルチャーとスケーターたちを尊重するような素敵な言葉だった。 そしてそのパリオリンピックを終えて彼女が最初に迎える大会がこの「X Games Chiba 2024」。先日行われた大会記者発表会に登壇した四十住はコースレイアウトを見て「自分が得意そうなパークなので、回って回して色々なトリックをやりたいです」と話し、今大会に向けて自信を見せた。またなんと今回は親友のスカイ・ブラウンと初めて一緒に出場する千葉大会。自分の大好きな仲間たちとこの日本でまたどんな世界を驚かすパフォーマンスを見せてくれるのかに注目したい。 男子スケートボード・パーク注目日本人選手:永原悠路 永原 悠路 ©Trevor Brown, Jr./X Games そして男子カテゴリーで紹介したいのは、今大会に唯一の日本人選手として出場する永原悠路だ。今回のパリオリンピックでは予選の選考レースを戦い抜き、自らの実力で代表枠を獲得し出場した彼。そのパフォーマンスは長年日本人選手が苦戦を強いられてきたパークスタイルの世界最高峰にて、日本人選手のさらなる可能性を示したことだろう。 パリオリンピック本戦では惜しくも自分が準備してた大技である「キックフリップボディバリアル540」を取り入れたルーティンを完璧に決めきることができず予選敗退となったが、他のトップ選手たちでもメイクに失敗することが多かったこのトリックのトライに彼の世界最高峰のレベルを感じることができた大会だった。 View this post on Instagram A post shared by 悠路 (@yuro_nagahara) そんな悔しさが残るパリオリンピックを終えて先日出場した、アメリカのポートランドで行われた「ロックスター・エナジー・オープン」では見事「キックフリップボディバリアル540」を決めるとトリックアフタートリックで「キックフリップリーンエアー」をメイクし、パリオリンピック金メダリストのキーガン・パーマーやパリオリンピック銀メダリストのトム・シャーを抑えて優勝した。 View this post on Instagram A post shared by The Platfrm (@theplatfrm) その中でも特に編集部として注目した彼のパフォーマンスは、会場を沸かせるために何度もトライしメイクした、ディープエンドから飛び出し会場の柵へスミスストールを決めてからキックフリップで戻る一連の動き。彼の独創性があふれるこういったライディングは高く評価されている上、きっと今回の「X Games Chiba 2024」でも会場を沸かせるユニークな凄技を見せてくれることだろう。彼のライディングにも目が離せない。 出場予定選手一覧 *8月31日時点 女子スケートボード・パーク種目Lizzie Armanto(リジー・アーマント)[FIN]Sky Brown(スカイ・ブラウン)[JPN / GBR]Yurin Fujii(藤井 雪凛)[JPN]Cocona Hiraki(開 心那)[JPN]Ruby Lilley(ルビー ・リリー)[USA]Heili Sirvio(ヘイリ・シルビオ)[FIN]Minna Stess(ミナ・ステス)[USA]Mami Tezuka(手塚 まみ)[JPN]Arisa Trew(アリサ・トルー)[JPN / AUS]Ruby Trew(ルビー・トルー)[AUS]Bryce Wettstein(ブライス・ウェットスタイン)[USA]Sakura Yosozumi(四十住 さくら)[JPN] 男子スケートボード・パーク種目Gavin Bottger(ギャビン・ボッガー)[USA]Tate Carew(テイト・キャロウ)[USA]Cory Juneau(コーリー・ジュノー)[USA]Gui Khury(ギー・クーリ)[BRA]Danny Leon(ダニー・レオン)[ESP]Yuro Nagahara(永原 悠路)[JPN]Liam Pace(リアム・ペース)[USA]Keegan Palmer(キーガン・パーマー)[AUS]Tom Schaar(トム・シャー)[USA]Phoenix Sinnerton(フェニックス・シンナートン)[AUS]Alex Sorgente(アレックス・ソルジェンテ)[USA]Kieran Woolley(キーラン・ウリー)[AUS] 大会スケジュール スケートボード・パーク種目 -9月20日(金)10:00~11:00 男子スケートボード・パーク 練習14:00~15:00 男子スケートボード・パーク 予選17:00~18:00 女子スケートボード・パーク 予選 -9月22日(日) 11:50~12:40 男子スケートボード・パーク 決勝13:50~14:35 女子スケートボード・パーク 決勝 大会情報 名 称:X Games Chiba 2024日 程:2024年9月20日(金)2024年9月21日(土)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)2024年9月22日(日)開場 10:00 / 開始 10:30 / 閉場 20:00(予定)※金曜は予選日のため(一部チケットを除き)関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。※一般入場は土曜と日曜の2日間を予定。※開場、開始、競技時間などは変更になる場合がございます。会 場:幕張メッセ (千葉市) 料 金:¥6,500~オフィシャルサイト:下記関連リンクに記載