日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス本部はパリ五輪出場にむけたロードマップを発表し、選手の選考プロセスやパリ五輪出場のための対象大会が明らかとなった。
「現状、日本代表としてパリ五輪に出場する選手は決まっておらず、発表されたロードマップに沿って今後選手の選考が行われていく。」とブレイクダンス本部長のKatsu One(石川 勝之)も語った。
FINEPLAYでは今回発表のあったロードマップから、各対象大会の詳細・代表選手の選考方法を解説!
2024年のパリ五輪にむけて選手はどのように進んでいくのか、どのタイミングで代表選手は決定するのか、まずはこちらの解説を分かりやすく説明します。
PARIS 2024
2024年のパリ五輪にてブレイキンの種目は1対1のバトル形式のフォーマットが採用。世界から男性:16名、女性:16名、合計32名の選手が選出され、パリ五輪でバトルを繰り広げます。 金メダルは男性 / 女性で2つ与えられることになり、開催場所はパリのコンコルド広場 特設ステージで開催されることが既に発表されています。
一か国あたり最大の参加者数は2名が上限となっており、日本人として参加できる最大の枠数は男性:2名 女性:2名の計4名となります。
大会の出場区分に関しては、年齢が2008年12月31日以前に生まれた選手が今大会の対象選手となり、これらの選手は全員「世界連盟WDSF」と「公益社団法人日本ダンススポーツ連盟JDSF」の2つの連盟への選手登録が必要条件です。
パリ五輪 出場選手の選考方法
パリ五輪に参加するには大きく3つの参加ルートがあります。
①世界選手権(2023年)
②アジア大会(2023年)
③オリンピック・クオリファイヤー・シリーズ・イベント / OQS(2024年)
以上の大会がパリ五輪へ出場するための大会となり、これらについて詳しく説明します。
① 2023年 世界選手権
1つ目は2023年 9月23日から24日の2日間にかけてベルギーで行われる世界選手権です。
この世界選手権の優勝者 男女1名ずつがパリ五輪へ出場が決まります。
2023年 世界選手権には各国から男女2名ずつが参加可能となっているため、日本から参加する最大4名の選手は強化選手から選出されます。
そのため、現在6つのブロックで開催されているブロック選手権・全日本選手権で成績を残して強化選手に選ばれるということが、世界選手権へのルートを切り開くために非常に重要となる。
総じて「世界選手権」という大会は、オリンピックの有無に関係なく1年間の中でWDSF(世界ダンススポーツ連盟)として世界一を決める重要な大会となっています。
※2022年10月に韓国で開催される世界選手権はBreaking for Gold ワールドランキングの対象大会となっており、優勝の結果がパリ五輪出場へ直結するものではありません。
② アジア大会(5大陸各地で開催)
2つ目は2023年の9月から10月に開催されるアジア大会。アジア大会は各大陸で開催される大陸予選に位置付けられ、本来は2021年に開催予定だったが2022年に延期となり、更には COVID-19 の影響により2023年への延期が発表されています。
アジア大会の優勝者 男女1名ずつ (5大陸で開催されるため計男女5名ずつ) がパリ大会への出場を決定します。日程は2023年 9月24日から10月8日に行われ、中国で開催。現段階の発表では全体の参加者数は合計16名のうち、各国で最大男女2枠の参加が、ワールドランキングの結果によって決まります。
この大会に出場するためには、締め切り時点でのBreaking for Goldのワールドランキング上位にいることが条件となります。これは各国のフェデレーションが派遣する選手を決定するのではなく、ワールドランキング上位に入っている選手からアジア大会への出場権を獲得します。
つまりアジア大会に出場するためには、日本人としてワールドランキング上位2位以内に入っておくことが重要です。
※世界ランキングの締め切り日に関してはJDSF Breakingから発表予定
③ オリンピック・クオリファイヤー・シリーズ・イベント(以下:OQS)
OQSは2024年の3月から6月の間に合計3都市で3大会開催される。このOQSはブレイキン・スケートボード・BMX・スポーツクライミング、これらの競技を複合イベントとして開催予定。
開催地は未定だが、この3大会を通してランキングの上位に入賞する事がOQSを通じてのパリ五輪出場を決めることが出来ます。
OQSでは各国から男子3名・女子3名が出場可能。
この合計6人の選手の選考方法は、締め切り時点までのBreaking for Goldの上位に入っていることが条件となります。このランキングの閉め切りは2023年の12月31日であり、ワールドランキングで上位14位以内 / 国としてのランキングで3位以内に入ることがOQSへの出場条件です。
OQSからパリ五輪へ出場が決まる10名の枠の中において、1名は既にフランスの開催国枠として決まっており、IOCが指定した2か国からユニバ―サリティ枠として2名がパリ五輪へ出場することができる。
そのため実際にOQSからパリ大会に進むことが出来るのは10名のうち7名となります。
つまり2024年3月から6月の中で3大会開催されるOQSに出場し、上位7位以内に入ることでパリ五輪への出場が決まります。
OQSは具体的に誰が出場する?
実際にOQSに出場できる選手は世界各国で合計40名。
この40名の構成要素には上から優先順位が決まっており、以下の条件でOQSの出場選手が決定します。
①ベルギー世界選手権 2~6位の選手:計5名
↓
②アジア大会 2~4位の3名(5大陸にて開催):計15名
↓
③フランスの開催国枠 1名 / ユニバ―サリティ枠 2名 :計3名
↓
④OQSの各大会 開催国枠(3大会 3か国で開催):計3名
↓
⑤Breaking for Gold 世界ランキング上位選手:計14名
2023年世界選手権で日本人選手が優勝した場合は?
2023年ベルギーでの世界選手権 優勝者 1名はパリ五輪への出場が決定します。
仮にベルギーの世界選手権で日本人選手Aが優勝し、次に開催されるアジア大会で日本人選手Bが優勝した場合には
・日本人選手Aはパリ五輪出場が決定
・日本人選手Bはパリ五輪出場にはならずOQSに出場
といった流れになります。
つまり「世界選手権とアジア大会で日本人選手2名がそれぞれ優勝し、2名ともパリ五輪出場が決定することは無い」という事になります。
Breaking For Gold / ワールドランキングについて
最後にBreaking for Goldについて説明します。
ワールドランキングに関しては3つの大会カテゴリーがあり、
1つ目の『 Breaking for Gold WORLD SERIES 』
2つ目の『 Breaking for Gold INTERNATIONAL SERIES 』
3つ目の『 Breaking for Gold CHALLENGE SERIES 』となっています。
WORLD SERIESは1年間に5回開催され、INTERNATIONAL SERIES・CHALLENGE SERIES は年間の開催数は決まっていません。
この大会カテゴリーの違いには「大会の結果に応じて得られるポイントの違い」が大きくあります。WORLD SERIES を一回勝つこととINTERNATIONAL SERIESを2~3回勝つことが、概ね同じ程度のポイント獲得になります。
そのためWORLD SERIES 大会で得られるポイント数が圧倒的に多く、非常に重要な大会に位置付けられます。
2023年の2月24日・25日には北九州市の小倉で「WDSF Breaking for Gold World Series」の開催が決定しています。
来月の2022年10月21~22日には韓国で開催される世界選手権がWORLD SERIESに指定されています。2022年内は各国の参加上限数は無いためJDSFの選手登録及びWDSFの選手登録を終えた選手は誰でも韓国の世界選手権(WORLD SERIES)に参加可能です。
※WORLD SERIESに関して2023年からは各国男女3名ずつの参加となり、北九州大会の出場選手は強化選手からの選考となります。
その他、INTERNATIONAL SERIES・CHALLENGE SERIESの大会予定に関しては今後 JDSF BREAKINGのInstagramで発表予定。
CHALLENGE SERIESで何度も優勝すればポイントは貯まっていく?
INTERNATIONAL SERIES・CHALLENGE SERIESは誰でも出ることが可能ですが、ポイントの内訳としてはとても小さいのが現実です。
Breaking for Goldにおいて、現時点(2022年9月)ではワールドランキング対象大会の上位成績4つをその選手のポイントとして計算することになります。
仮に10回以上 CHALLENGE SERIES で優勝しても、そのうちの4大会分しかポイントとして加算・反映されません。そのためカテゴリーが上位の大会に出場し、成績を残すことがパリ五輪への選考に向けて非常に重要になルートになります。
その他ご不明点や質問等が御座いましたら、下記関連リンクのJDSF BREAKINGのオフィシャルWEBサイト / オフィシャルInstagramからお問い合わせ下さい。
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skate9歳スケートボーダーの河上恵蒔が世界初の技を次々に成功! 世界最高峰のアクションスポーツの祭典「X Games Ventura 2024」出場権を獲得!2024.06.18アメリカ現地時間の6月15日〜16日(日本時間の6月14日〜15日)に、スケートボード界の神と呼ばれるレジェンドスケーターのトニー・ホークが主催するスケートボード・バーチカル大会「Tony Hawk’s Vert Alert(トニーホーク・バートアラート)」がアメリカのソルトレイクシティで開催され、最年少の河上恵蒔(9歳)が6位に入賞し、「X Games Ventura 2024」の出場権を獲得した。 スケートボード・バーチカルは、ハーフパイプ上で技を競うスポーツ。本大会は6月28日(金)から6月30日(日)にアメリカのベンチュラで開催される世界最高峰のアクションスポーツの祭典「X Games VENTURA 2024」の予選大会となり、6位以上のライダーに「X Games Ventura 2024」の出場権が与えれらる。 今回、日本からは男女合わせて合計9名が参戦し、出場者も過去最多となった。昨年の実績と他大会の予選を勝ち上がったライダーの他に「ワイルドカード」という大会推薦の招待枠が男女それぞれ4名ずつ用意されている。河上はこの「ワイルドカード」の最終枠に選出され参戦することとなった。 河上は昨年、自身初の出場となった大会「JSFバーチカルシリーズ2023」で総合1位タイで最年少王者となり話題を呼んだ。そんな衝撃の大会デビューから約半年、世界の舞台に「初」挑戦するチャンスが訪れた。 X Games 歴代メダリストが参戦している今大会。猛者揃いの中で9歳のスケートボーダーがどのくらい通用するのか注目された。 第1ヒートに入った河上は、持ち技である900(2回転半)からステルフィッシュロデオ(1回転半)のコンボでスタート。その後の技も全て成功させ、初の世界舞台とは思えないほどの完璧なライディングで会場を沸かせた。 予選最終ランでは、25年前に900(2回転半)を世界初メイクを成し遂げた今大会主催者のトニー・ホークの目の前で、公式大会では世界で誰も決めたことのない900(2回転半)から900(2回転半)を繋ぐ連続技を成功させ、その歴史的瞬間に会場全体では大歓声が沸き起こった。 ラストトリックはミスをしたものの第1ヒート終了時点で2位と好位置につけ、最終的に6位に入り決勝進出を決めた。 翌日行われた決勝は30分間で各ライダーが順番に30秒間何回でもトライできるルール。そこでも河上は900(2回転半)から900(2回転半)、さらに900(2回転半)と3連続で成功させ、これには実況も思わず立ち上がり、トニー・ホークや会場全体も大興奮。前日の世界初メイクから、さらにそれを超える世界初メイクとなる連続技を決めた。 大会後に話を聞くと、河上は練習でも3連続900(2回転半)をやったことがなく、その場の勢いで挑戦したという。なんとも肝の据わった9歳だ。 しかし、これだけで「初」尽くしは終わらなかった。 続くファイナリストだけで行われる1回のトリックを競う「ベストトリックコンテスト」に河上も出場。ここでも回転方向とは反対側に飛びながら900(2回転半)を決める「アーリーウープ900」を決め、これも世界で初めて成功させたトリックとなった。 大会終了後に河上は「トニー・ホークや観客の人達に900(2回転半)や連続900(2回転半)を絶対見せたいと思っていました。その技を見せることができて良かったです」と笑顔で話し、「ずっとX Gamesに憧れていたので今回出られることが決まってめっちゃくちゃ嬉しいです」とX Games Ventura 2024への出場を喜んだ。 「X Gamesは自分の中で一番やばいと思っている大会で、今大会で決めたベストトリックやランをX Gamesでも完璧に決められるようにしたいです。」と意気込み、 「X Gamesでは最年少出場記録としての出場になると聞いたので記録と伝説を残して帰りたいと思います。応援よろしくお願いします!」とスケートボードファンに向けてアピールした。 9歳とは思えない堂々としたコメントを力強く語った河上。見据える先には技へのこだわりと世界の頂点も視野に入っているように感じた。 世界の初舞台で3つの世界初の技を成功させ、世界最高峰のX Gamesの出場権も獲得した9歳のスケートボーダー。今後も目が離せない。 河上恵蒔 プロフィール 生年月日:2014年9月8日(9歳)出身:兵庫県神戸市サイズ:身長124cm/体重24kg種目:スケートボード バーチカル JSFバーチカルシリーズ2023総合1位タイで最年少王者。 スケートボード界の神と呼ばれる伝説的スケーター・トニー・ホークが主催するスケー トボードバート大会「Tony Hawk’s Vert Alert」6位入賞。 「X Games VENTURA 2024」の出場権を獲得 。 1分間に540を8回連続で達成しギネス記録樹立。 9歳にして世界から注目を集めるスケートボード界の逸材。
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dance日本代表をかけた最後の戦いがいよいよ開幕「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」ブレイキン2024.06.177月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピック2024。そのパリオリンピックで新種目となり注目を集めているブレイキン。日本からは、昨年のアジア大会で優勝したShigekixが既に内定を決めている。このパリオリンピックの出場権をかけた世界最終予選となる「オリンピック予選シリーズ(以下:OQS)」の二戦目、ブダペスト大会が、ハンガリー・ブダペストにて2024年6月20日(木)~6月23日(日)の4日間にわたり開催される。パリオリンピックへの出場権は、男女各16名で各国上限は2枠。現時点では昨年の世界選手権優勝者1枠、各大陸王者の5枠が既に決定済み。そして開催国フランス1枠、国際オリンピック委員会(IOC)などが割り当てるユニバーサリティ2枠はOQS後に確定する。残る7枠は前回の上海大会と今回のOQSでの上位7人に与えられることが決まっている(順位によってポイントが与えられ2大会の合計で確定する)。予選大会を通じてOQSの出場資格を得たファイナリストは世界で40名(男女それぞれ)。日本人選手は、この数年間でオリンピックフォーマットの大会において数多くの好成績を残しており、男女共にオリンピック出場への期待が高い。 前回の上海大会では上位を独占し、世界の注目を集めた日本代表チーム photograph by haru_graphics 約1ヶ月前となる5月16日(木)~5月19日(日)の4日間にわたって開催された上海大会では、男子女子共に日本ブレイキンシーンのレベルの高さを世界に示す結果となった。女子は、出場全選手がTOP4に進出、決勝戦はAmiとAyumiの日本人対決となった。Rikoも3位決定戦を制し、世界のTOP1、2、3が全て日本人という快挙であった。男子も出場全選手がTOP8へ進出。Hiro10は準決勝で優勝したオランダのLeeに惜しくも敗れるものの、3位決定戦で世界タイトルを数多く持つ韓国レジェンドであるHongtenに勝利し、第3位に輝いた。Issinも最終順位を7位とし、今回のブダペスト大会でパリオリンピックの代表入りを狙える位置につけている。 ブダペスト大会の注目ポイントは、日本人同士の代表枠争い photograph by haru_graphics 男子は前述の通り昨年のアジア大会で優勝したShigekixが既に内定を決めているため、日本が獲得できる枠は残り1枠。女子は各国に与えられた最大枠の2枠が残されたパリオリンピック日本代表の枠となる。上海大会の結果では、日本人選手の全5選手が上位に入っていることもあり、ポイント差はわずかだ。女子で優勝したAyumiが50ポイント、2位のAmiが45ポイント、3位のRikoが41ポイントを獲得した。男子は、3位のHiro10が41ポイント、7位のIssinが33ポイントを獲得しており、全5選手にパリオリンピック出場の可能性が残されている。女子はTOPから3位までのポイント数がわずかということもあり、ブダペスト大会の結果がそのまま日本代表争いを決定づけることになるだろう。ブレイキンが五輪種目に追加されることが決定した2020年から、世界のトップを走り続けるAmi、Ayuimiが最後までその強さを見せつけるのか、次世代の日本女子ブレイキンシーンを引っ張るRikoが逆転での代表入りを果たすのか、要注目である。男子はHiro10、Issinともにこの数年で一気に、地元から日本のトップ、そして世界へと駆け上がってきた若手。両選手ともに勢いに乗っているだけに、メンタルやスキルなど細かい部分で差が付くブダペスト大会になるのではないか。場合によっては直接対決によって代表争いが行われる可能性もあるため、予選から目が離せない。 日本人出場選手 Bboy:Issin (菱川一心)、Hiro10 (大能寛飛)Bgirl:Ayumi (福島あゆみ)、Ami (湯浅亜実)、Riko (津波古梨心) 大会スケジュール 以下すべて現地時間。日本時間は7時間進んでいる。※日程は変更になる可能性もある。 6月22日(土)・13:00(20:00)ブレイキンBボーイ・Bガール 1次予選・16:45(23:45)ブレイキンBボーイ・Bガール 2次予選 6月23日(日)・9:30(16:30)ブレイキンBガール ラウンドロビン・12:45(19:45)ブレイキンBボーイ ラウンドロビン・16:00(23:00)ブレイキンBガール・Bボーイ 準々決勝〜決勝 大会の模様はオリンピックチャンネルで視聴可能 オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会の戦いの模様はOlympics.comのオリンピックチャンネルで配信が予定されている。また最新情報も同ウェブサイトからチェック可能。なおパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると随時最新情報を気軽にチェックできるためオススメだ。
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bmxパリオリンピックへの切符は誰の手に?日本人選手の勝機は?「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」BMXフリースタイルパークの見どころ2024.06.16東京オリンピックに引き続きパリオリンピックでもまた新たな歴史が刻まれる、自転車競技「BMXフリースタイル・パーク」。今回その本戦へ出場する切符を決める本当の意味で最後の戦いとなる「オリンピック予選シリーズ (以下:OQS)」の第2戦がハンガリー・ブダペストにて2024年6月20日(木)~6月24日(日)の4日間にわたって開催される。 約2年間にわたり繰り広げられてきたオリンピック予選大会の最後戦として開催されるこのOQSでは、前回の上海大会と今回のブダペスト大会の結果を合計した総合ランキングのトップ6に残った選手個人に割り当てられるため、事実上今シリーズの男女トップ6がパリオリンピック代表選手として出場枠を獲得する。しかし各国最大2名までとなるため、同じ国の選手が3名以上残っている場合、上位2名以外は出場権は獲得できず繰り下げられる形となる。 なおパリオリンピックは男女ともに計12枠で他競技に比べても出場人数が少ないのだが、そのうちの半分を占める6枠がこの2大会の合計結果だけで決まることから、このシリーズにおいてはパリオリンピック代表の切符を国枠関係なくダイレクトに獲得できるチャンスとなるため各選手にとっても一際気合いの入る大会だ。なお実際に前回の上海大会でもその片鱗を感じさせる熱い戦いが繰り広げられた。 そして上記の6枠以外に関しては、2022年のUCIアーバンサイクリング世界選手権の結果から男女各2枠、2023年のUCI自転車世界選手権の結果から男女各3枠、そしてオリンピック開催国であるフランスが開催国枠で男女各1枠という形で成績に応じて全大陸に行き渡るように国に割り当てられることが決まっている。 上海大会の結果もあり選手にとってはそれぞれ違う状況やプレッシャーの中で挑む最後の予選大会が今回のブダペスト大会だが、プレッシャーを跳ね除け誰がこのトップ6に残ってくるのか?そして日本人選手たちに勝機はあるのか? 以下は今大会に出場する日本人選手たちと、今大会の全日程について再度紹介。 日本人出場選手 男子パーク種目:中村 輪夢 (所属:ウィングアーク1st) 中村輪夢選手 ©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation BMXフリースタイル・パーク種目にて世界チャンピオンの経験を持つ日本が世界に誇るトップライダー。ワールドカップなどの公式戦をはじめ、X GamesやSimple SessionなどBMXの様々な世界大会でメダル獲得という快挙を残し、今年のパリオリンピックでもメダル獲得が期待されている彼。2022年のUCIアーバンサイクリング世界選手権で優勝したことからオリンピック出場に向けては好位置につけておりトップ6に残れなくても出場の可能性が大いにあるが、上海大会では9位と本来の力を発揮できずに終わったため、今大会ではオリンピックに向けた前哨戦として世界最高難度トリックを含めて良い結果を残し夏の大舞台に向けて準備したいところだ。 男子パーク種目:溝垣 丈司 (所属:日本大学) 溝垣丈司選手 ©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation 中村輪夢に続き、世界最高峰の舞台でも自分自身のスタイルをふんだんに盛り込んだライディングで会場を沸かす若手ライダー。フェイキーをはじめとした玄人向けのトリックと独特なセクションの使い方を含め、ストリート的な要素を取り入れた周りのライダーとは違うスタイルを追求することを軸に置いている彼。最近はコンテストでもそのライディングが評価され、昨年2023年のUCIワールドカップシリーズ戦では準決勝進出を果たすなど成績を積み上げているところ。上海大会では15位で決勝進出を逃した。今回のブダペスト大会ではどんなライディングを見せるのか。 女子パーク種目:内藤 寧々 (所属: IPU•環太平洋大学) 内藤寧々選手 ©︎Naoki Gaman : Japan Cycling Federation 今回日本人女子で唯一の出場選手となっている若きエース内藤寧々。現全日本チャンピオンの彼女は国内最高峰のエリートカテゴリーではもちろんのこと、ワールドカップシリーズでも上位で予選通過を果たすなど、パリオリンピックへの出場を見据えて力を着々と伸ばしている。上海大会ではミスもあり思ったようなスコアを残すことができず全体16位で決勝進出を逃した。そして今大会は本当の意味でラストチャンス。中国選手たちが台頭しアジア内でも難しい戦いになっているがどんな巻き返しを見せてくれるのか。 中村に続くことができるのか。溝垣と内藤のラストチャンス 上海大会では決勝進出を逃して厳しい状況からのスタートとなった溝垣と内藤。男女ともにパリオリンピックでもメダル獲得が期待される選手たちが結果を残した前回大会となったため、今大会にて彼らの牙城を崩すのは容易ではないことは言うまでもない。ただ一縷の望みにかけて好成績を残してその牙城に風穴を開けるようなライディングを溝垣と内藤が見せ、現在最有力候補の中村に続くことができるのかを期待したい。 大会スケジュール:現地時間 (日本時間で記載) BMXフリースタイル -6月21日(金) 17:00~ BMXフリースタイル女子 予選21:00~ BMXフリースタイル男子 予選 -6月22日(土) 18:30~ BMXフリースタイル女子 決勝20:00~ BMXフリースタイル男子 決勝 パリオリンピック出場選手が決まる瞬間をオリンピックチャンネルで視聴しよう! オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会でのBMXフリースタイル種目はOlympics.comのオリンピックチャンネルでライブ配信が予定されており、また大会の最新情報も同ウェブサイトから随時チェック可能。なおパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると最新情報を気軽に手に入れられる上に通知をオンにしておけば素早くチェックできるのでオススメだ。是非ダウンロードして欲しい。
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skate最後の最後まで目が離せない出場権争い「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スケートボード・ストリート種目の見どころ2024.06.15泣いても笑っても、ついにパリオリンピック出場選手が決まる最後のオリンピック予選大会である「オリンピック予選シリーズ(以下:OQS)」のブダペスト大会が、ハンガリー・ブダペストにて2024年6月20日(木)~6月23日(日)の4日間にわたり開催される。 先月、フェーズ2の1戦目として中国の上海で開催されたOQS上海大会を終えて、いよいよオリンピック予選大会も大詰めとなる中、今回のブダペスト大会の結果が最終的にフェーズ1のポイントと上海大会を加算されパリオリンピック代表選手が決まる。 またフェーズ2に該当する今大会は前回の上海大会同様に、フェーズ1終了時の世界ランキングポイントに基づいて選出された男女各44名の選手に出場可能となる。なお本シリーズは2戦でオリンピック予選大会の全体のポイント配当の7割近くを占め、大会ごとに最大25万ポイントすなわちオリンピック予選大会の全体のポイント配当の3割近くを獲得できることから、1大会でパリオリンピック出場枠争いにおいて大逆転が起こりうる大会である。 既に上海大会では数名の優勝候補が決勝進出を逃したことで世界ランキングも大きく変動するなど波乱の展開となった。本記事では男女の現在の世界ランキング(2024年6月12日現在)を元に、今大会の見どころを解説する。 女子ストリート ライッサ・レアウ Photo: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC オリンピック代表選考基準としては世界ランキング20位以上、各国からは上位3名までが出場権を獲得する形。そのため20位以内に同国から3名以上いる場合は、繰り下げで20名になるように出場権が割り与えられ、更に開催国枠や大陸枠などが考慮されたのち、22名がパリオリンピック出場選手として選ばれる。その点を踏まえた上で女子カテゴリーの現在の世界ランキングは以下の通りである。 なおOQSの上海大会を終えた時点でトップ20に3名以上がランクインしている国は日本、ブラジル、アメリカの3ヶ国であり、フェーズ1を終えて日本から最大人数の計6名、続いてブラジルとアメリカが3名ずつという状況になっている。 そして上海大会を終えて波乱の展開を迎えているのは日本人選手の出場権争いだ。なぜなら全員が世界ランキングトップ10に入っているものの、世界ランキング1位を保持していた西矢椛が上海大会で準決勝敗退の9位となったことで世界5位まで、そして元々3位だった織田夢海が全体18位の予選敗退で世界ランキングを7位まで落とした。 一方で、同大会で2位入賞した赤間凛音が世界2位まで、そして3位となった吉沢恋が世界3位までジャンプアップ。同大会で決勝6位となった中山楓奈が世界6位、全体10位で準決勝敗退となった伊藤美優が世界10位というランキングになっている。 ただ現在の得点差としては今回のブダペスト大会で十分に逆転できる状態。上海大会で好成績を残した赤間と吉沢はこのまま優位性をキープしたい中で、悔しい思いをバネに再度トップに躍り出たい西矢や織田、そして代表枠を手中に収めるべく最終戦に向かう中山と伊藤。それぞれ状況は違うがパリオリンピック出場権を獲得するために全力で挑む事は変わらない。果たして誰がパリオリンピックの切符を掴むのか。 そんな日本とは対照的な状況になっているのはブラジル。女子ストリート種目のアイコン的な存在になっているライッサ・レアウは上海大会で優勝を果たすと世界ランキング1位に。さらに現時点で45万点以上保持している彼女は、現在13位のパメラ・ローザ、16位にはガビー・マゼットとトップ20にランクインしている同国の選手たちだけではなく、他国の選手からも代表権を失うほど上回れることはないため、事実上出場確定が決まった。今大会ではローザとマゼットはもちろんのこと、現在35位のケミリー・スイアラと36位のイザベリー・アヴィラの誰が残る最大2枠の出場権を獲得するのかにも注目だ。 合わせてフェーズ2に入り頭角を表し始めたのはアメリカ。唯一トップ10にランクインしていたペイジ・ハインが決勝進出を逃したことで11位にランクを落とす中、上海大会で4位に入ったポエ・ピンソンが世界ランキングで15人抜きの9位に。今大会ではピンソンが順位をキープし続けることができるのか、そしてハインがどこまで復調してくるか、そして当落線上にいるマライア・デュランが出場枠を確保できるかそれぞれの戦い方に目が離せない。 またアメリカの台頭によりトップ20へ2名を残す形となったのはオーストラリア。しかし日本人選手たちの最大のライバルであるクロエ・コベルが上海大会を8位で終えるも現在世界ランキング4位を保持。フェーズ1では絶好調だった彼女がこのままパリオリンピックを迎えるはずがないためで今大会では優勝争いはもちろんのこと上位へ食い込んでくるはずだ。 そしてやはり勝ち上がってきたのは、中国のチェンシー・チー。母国開催のホームの熱を上手く力に変えた上海大会では決勝5位で終えると世界ランキング8位まで順位を伸ばした。勢いそのままにパリオリンピックまで突き進むことはできるのか。 男子ストリート ジャガー・イートン Photo: OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 一方で男子カテゴリーは上海大会にて優勝候補とされる選手たちが望まぬ結果に終わったことから順位が大きくシャッフルされた中、依然世界ランキングトップ20にはアメリカから4名と日本から6名の2カ国が半分を占めている状況は変わらない。しかし一方で国内での代表枠争いは熾烈を極めることとなった。 今大会で壮絶な代表枠争いとなることが不可避なのは日本だ。東京五輪金メダリストの堀米雄斗が上海大会で予選敗退し世界ランキングを11位まで落としたことを皮切りに、現世界チャンピオンの白井空良も準決勝敗退で1位から6位までランクを落とす。彼らとは裏腹に同大会で2位となった弱冠14歳の小野寺吟雲が世界ランキング1位に、同じく4位となった佐々木音憧が7位まで浮上した。一方で決勝8位といまいち結果に繋げることができなかった根附海龍が5位に停滞。全体14位で準決勝敗退となった青木勇貴斗が15位という順だ。 今大会でパリオリンピック代表選手が決まることから、順調に結果を残している小野寺はこのまま勢いのまま好成績を残す必要がある中、それ以外の選手に関しては、本調子でまとめきれていない堀米と青木の4名がここでしっかり好成績でまとめて世界ランキング上位に返り咲き代表枠を獲得することが必須となる中、現在暫定的に代表枠を保持している白井と根附も佐々木に追随され油断を許さない状態。最後にしっかり最高のパフォーマンスを残して代表枠を獲得する3名は誰だ。 その一方で、上海大会を経て代表枠争いが大きく動き出したのはアメリカ。絶対王者のナイジャ・ヒューストンが決勝5位で世界ランキング3位に落とした中、彼を上回って2位までジャンプアップしたのはジャガー・イートン。同大会では多くの選手が独特なプレッシャーから大苦戦を強いられた中、見事なパフォーマンスを見せて優勝。世界ランキングにて10人抜きを果たして2位に躍り出た。その2人を追うのが同大会で見事なベストトリックをメイクして3位入賞を果たしたクリス・ジョスリン。彼もランキングで10人抜きを果たして8位まで順位を上げた。そこに続くのが13位のブライデン・ホーバン、21位のアレックス・ミドラーとなっている。 上海大会の結果の良し悪しで極端に世界ランキングへ影響があった中、イートンとヒューストンが30万ポイント超えとオリンピック出場権に大手をかけている状況で残りの1枠を懸けてジョスリン、ホーバン、ミドラーの3名がどんな争いを繰り広げていくのかが注目だ。もちろんノリに乗っているジョスリンが最有力ではあるが、ホーバンとミドラーもひっくり返す実力は十分にある。一発逆転なるか。 また当落線上にいるため出場枠争いで厳しい戦いを強いられているのはカナダとブラジル。カナダは現在ライアン・ディセンゾ、コルダノ・ラッセル、マット・バージャーが17位から19位に固まっており、予断を許さない状況。一方でストリート最強国の一角であるブラジルもジオバンニ・ヴィアンナが上海大会で7位に入ったことで世界ランキング10位までジャンプアップしたが、ケルビン・ホフラーが16位、フェリペ・グスタボが22位と実力者が出場枠を他国選手と争う形だ。彼らの今大会のパフォーマンスにも目が離せない。 そして今回も注目したいのがフランスのオーレリアン・ジロー。現在フランスは開催国枠として既に1枠を獲得していることから、現ランキング上では彼が該当している。それもあってかまだOQSでは姿を見せていないが、自国開催で一番メダルを期待されている彼がパリオリンピック前の最終戦でどんなパフォーマンスを見せるのかに期待したい。 大会スケジュール(日本時間で記載) スケートボード・ストリート種目 -6月20日(木) 23:20~ スケートボード男子ストリート 予選-6月21日(金)23:20~ スケートボード女子ストリート 予選-6月22日(土) 18:15~ スケートボード男子ストリート 準決勝24:05~ スケートボード女子ストリート 準決勝-6月23日(日) 19:00~ スケートボード男子ストリート 決勝24:00~ スケートボード女子ストリート 決勝 最後に これまで約2年間続いてきたパリオリンピック予選大会もいよいよ今大会で終わり全てが決まる。各国の出場権争いも熾烈だが、やはり気になるのは日本人選手同士の戦いだろう。現在男子カテゴリーでいうと東京オリンピック金メダリストの堀米雄斗が出場枠圏外、現世界チャンピオンの白井空良が当落線上ギリギリという非常に厳しい戦いになっている。また女子カテゴリーにおいても男子と同様に東京オリンピック金メダリストの西矢椛がギリギリの3番手、そして現世界チャンピオンの織田夢海が出場枠圏外に。パリオリンピックの出場を決める戦いはもう一番狂わせがあり最後の最後まで目が離せない戦いになることだろう。 なおオリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会の戦いの模様はOlympics.comのオリンピックチャンネルで配信予定。また最新情報も同ウェブサイトからチェックできる。またパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると随時最新情報を気軽にアクセス可能になるため是非ダウンロードして欲しい。
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climb最後の出場枠を懸けた争い。「オリンピック予選シリーズ ブダペスト大会」スポーツクライミング2024.06.147月26日から8月11日にかけて開催されるパリオリンピック2024で、金メダルを含む複数メダルの獲得を目標に掲げているスポーツクライミング日本代表チーム。 今回160人以上のクライマーが、「オリンピック予選シリーズ(OQS)」でパリオリンピック出場に向け競い合っており、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)によると、ボルダー&リードの複合種目で男女各10名、スピード種目で男女各5名が出場枠を獲得できる。 現時点ではボルダー&リード種目では日本人から3名、女子の森秋彩と男子の楢崎智亜、安楽宙斗が内定。すでに女子1枠、男子2枠が埋まっているため、残り女子最大1枠の獲得を目指し争われる。一方、スピード種目では日本人の出場枠が決まっていないため、男女ともに最大2枠を懸けて戦いに挑む。 残された出場枠獲得を目指し、先日行われた上海大会(5月16日~19日)およびブダペスト大会(6月20日~23日)のそれぞれの成績に応じたポイントで競い、パリ五輪出場を懸けて争われる。 ボルダー&リード種目 注目選手 女子ボルダー&リード種目では、東京2020銀メダルを獲得しスポーツクライミングを日本に広めた立役者である野中生萌と、念願のオリンピック出場へ向け意欲を見せる伊藤ふたばが残り1枠となったオリンピック出場枠を巡る戦いの中にある。 OQS上海大会終了時点で野中生萌が38ポイントを獲得し総合4位、伊藤ふたばが36ポイントを獲得し総合5位となっており、ブダペスト大会でその差は簡単にひっくり返る可能性がある。 野中生萌 野中生萌選手:Photo:OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC OQS上海大会の終了時点で総合4位となり、OQSにおいて世界から注目を集める野中生萌は、東京オリンピック2020で新競技となったスポーツクライミングの女子複合決勝で総合2位となり、銀メダルを獲得した。前回大会のメダリストとして今大会でもメダル獲得を目指す。 2023年、ワールドカップで5年ぶりの優勝を含む2つのメダル獲得。課題として取り組んでいたリードでは世界選手権で決勝進出も果たし、複合種目で挑むパリへ向けて仕上げてきた。東京大会の後は2種目に集中し、トライ&エラーを繰り返しながら持久力を中心にを鍛えてきた。 伊藤ふたば 伊藤ふたば選手 photo:haru_graphics OQS上海大会終了時点で総合5位となった伊藤ふたばも念願のオリンピック出場へ向け、野中生萌との1枠を懸けた争いに向け意欲を見せる。14歳の時に史上最年少でボルダリングジャパンカップを制した後、ユースでは全日本、アジア、世界タイトルを獲得してきた伊藤は、2019年12月の東京2020コンバインド(複合)予選会で優勝しながらも、母国開催のオリンピック出場を逃す。今回のOQSではリベンジを果たす思いで挑む。 スピード種目 注目選手 一方で残り5枠、各国最大男女2枠ずつという狭き門をくぐり抜けなければならないスピード種目では、日本勢は男女ともに苦戦を強いられている。日本人の最高位は上海大会男子スピード種目で27ポイントを獲得し14位となった大政涼だ。苦境に立つ大政は、ブダペストでの表彰台を目指すことでオリンピック出場への光が見えるかもしれない。 大政涼 大政涼選手 Photo:OIS/Kieran Cleeves. Handout image supplied by OIS/IOC 男子スピード種目で、5秒の壁を打ち破りパリの切符獲得を目指す、21歳の現日本記録保持者の大政涼。OQS上海大会では14位と苦境に立つが、スピード種目で日本人最有力オリンピック出場候補として、ブタペスト大会での追い上げを目指す。 大会スケジュール(日本時間で記載) 6月20日(木)19:00 スポーツクライミング男子・女子ボルダー&リード 予選・ボルダー6月21日(金)17:00 スポーツクライミング男子・女子ボルダー&リード 予選・リード24:00 スポーツクライミング女子スピード 予選24:50 スポーツクライミング男子スピード 予選6月22日(土)17:00 スポーツクライミング男子・女子ボルダー&リード 準決勝・ボルダー21:00 スポーツクライミング男子・女子ボルダー&リード準決勝・リード翌1:15 スポーツクライミング女子スピード 1回戦〜決勝翌1:30 スポーツクライミング男子スピード 1回戦〜決勝6月23日(日)17:00 スポーツクライミング女子ボルダー&リード 決勝・ボルダー19:05 スポーツクライミング女子ボルダー&リード 決勝・リード22:30 スポーツクライミング男子ボルダー&リード 決勝・ボルダー24:35 スポーツクライミング男子ボルダー&リード 決勝・リード 大会の模様はオリンピックチャンネルで視聴可能 オリンピック予選シリーズ (OQS) ブダペスト大会の戦いの模様はOlympics.comのオリンピックチャンネルで配信が予定されている。また最新情報も同ウェブサイトからチェック可能。なおパリオリンピック公式アプリをダウンロードすると随時最新情報を気軽にチェックできるためオススメだ。 オリンピック予選シリーズ女子ボルダー&リード種目において、最後の1枠を懸け、白熱した出場枠争いを見せる野中生萌と伊藤ふたば。苦戦を強いられているも、男子スピード日本人最高位で逆転劇を試みる大政涼。パリオリンピック出場を決める、運命のOQSブタペスト大会にぜひご注目いただきたい。