U-12の頂上決戦!「Next Generations Games 2022 U-12 限定バトル」大会リポート

2022.11.14
text by 橋田 樹台, 山本 大方 / Photo by Hama Show

2022年11月12日(土) 、渋谷キャスト スペース・ガーデンにて、出場資格をU-12(小学生以下)に設定したストリートスポーツコンペティション「Next Generations Games 2022 U-12 限定バトル」が開催された。

この大会は11月8日(火)から13日(日)まで渋谷区内各所にて開催された渋谷アイデア会議『SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2022(SIW2022)』と連動しエクスペリエンスコンテンツのひとつとして実施され、ブレイキン(BBOY・BGIRL)、ダブルダッチ(男女混合)のコンテンツに加え、新たに追加された「ヒップホップ(男女混合)」のコンテンツがNext Generations Gamesに新たな風を吹き込んだ。

そして各コンテンツの優勝者には11月23日(水)に代々木公園 ケヤキ並木にて開催される「Next Generations Games 2022(U-15)」の決勝トーナメントシード出場権利が付与された。

以下は、今大会3種目(4部門)の決勝リポート。

ヒップホップ

ヒップホップはNext Generations Gamesにおいて新たに追加されたコンテンツ。U-12の若きダンサーたちが、渋谷の地で頂点を目指しバトルを繰り広げた。
ダンスシーンにおいてはオリンピック効果もあり、ブレイキンが大いに盛り上がりを見せる中、ヒップホップもそれに負けない熱量と高いスキルで会場の視線を集めた。

左:琉歌 右:HAYATO

初のコンテンツ開催の中で優勝に輝いたのは、予選から決勝まで多彩なステップワークと心地の良いフローで存在感を見せた琉歌(ルカ)。決勝のHAYATOとのバトルでは、両者とも小学生とは感じさせないグルーブ感があるダンスで、近年のキッズダンサーレベルの高さを感じさせた。

優勝インタビューではあどけない表情で言葉を発する琉歌であったが、「今日は勝ててすごく嬉しかったです。次は他のバトルでも勝っていけるように頑張りたい。」と真っすぐな目線で次の目標を語った。

ダブルダッチ

男女混合で開催されるダブルダッチは、将来を期待されるU-12プレイヤーたちが勢ぞろい。
ショーケースが主流の文化と言われるダブルダッチだが、近頃はキッズシーンにもバトルの波が押し寄せつつある。
前例のない“U-12”というカテゴライズの中で勝利を掴み取ったのはENMA(エンマ)。

数々のソロバトルに出場し爪痕を残してきたENMAは、表情豊かで全身を大きく使ったファニーなスタイルが特徴だ。過去に数多くの大人たちを追い込んできたプレースタイルが、次世代が集う大舞台でも炸裂!
見事優勝に輝いたENMAが、次なる舞台となる11月23日のNext Generations Games 2022(U-15)本戦でどんな表情を見せてくれるのか楽しみだ。

ブレイキン

例年のNext Generations Gamesではお馴染みのコンテンツであり、注目度も高いブレイキンのコンテンツでは、全国各地から多くのBBOY / BGIRLが集まりハイレベルなバトルを展開した。

今大会のコンテンツにて最多のエントリー数があり、プレイヤー・観客ともにボルテージが高まる中、沿道を歩く通行人も足を止め観戦する姿が多く見られた。

ブレイキン 予選の様子

BGIRL部門

BGIRL部門にて優勝に輝いたのは、既にキッズシーンで多くの実績を誇るBGIRL Haru。今年の1月に開催された「全日本ブレイキン選手権 ジュニアBGIRL部門」でも準優勝に輝いた日本トップクラスのキッズBGIRLである。
対する決勝の相手は昨年の「Breakdance Dream Cup U-9部門」でも優勝に輝いたBGIRL URUMI

BGIRL Haru

両者ともに多くの実績を誇り、正にU-12の頂上決戦にふさわしい戦いとなった。見事バトルを制したBGIRL Haruはパワームーブに体の柔軟性を活かした動きを組み込み、勝利を掴んだ。
11月23日に開催される本戦でもこの勢いのまま頂点に辿り着くのか、より一層注目していきたい。

BBOY部門

BBOY部門の決勝はBBOY yu_shin vs BBOY Renrën の戦い。
ブレイキンシーンで多くの実績を誇るBBOYたちが予選からしのぎを削る中で、この両者が激戦を勝ち抜いて決勝に駒を進めた。

BBOY yu_shin

スタイリッシュなフットワークでまとまりのあるムーブを展開するBBOY Renrënに対して、BBOY yu_shinは得意のパワームーブを中心に対抗していくバトル運びとなった。

誰もが注目する決勝戦を制したのは、BBOY yu_shin。エアートラックスから三点倒立でフリーズ、そこから華麗なレッグワークのコンボの中で、音楽にも動きを合わせ会場を沸かせた。
完璧なムーブを展開し見事決勝を制したBBOY yu_shinは、「次の大会も優勝しか見ていない」と強気に11月23日の本戦への意気込みを語った。

今年も渋谷の地で、次世代を担うプレイヤーたちを対象としたストリートスポーツプロジェクトが開幕した。1年に一度の本プロジェクトにて、若きプレイヤーたちが躍動する姿に引き続き注目していきたい。
尚、次に開催される「Next Generations Games 2022(U-15)」は絶賛エントリー受付中。
エントリーや大会詳細は関連リンクよりご確認下さい。

大会結果

HIPHOP部門
1位:琉歌
2位:HAYATO

DOUBLE DUTCH部門
1位:ENMA
2位:HARUKA

BGIRL部門
1位:HARU
2位:URUMI

BBOY部門
1位:yu_shin
2位:Renrën

執筆者について
FINEPLAY編集部
FINEPLAY は世界中のサーフィン、ダンス、BMX、FMX、スケートボード、スノーボード、クライミングなどストリート・アクションスポーツに関する情報を提供するWebマガジン
ピックアップフォト
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

直近のワークショップ
直近のワークショップはありません
イベントスケジュール
11月 2024
     1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
« 10月   12月 »

●今日 ○イベント開催日

ピックアップフォト
編集部おすすめ記事
アクセスランキング
FINEPLAY
アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディア

FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。

アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。

配信先メディア一覧