アクションスポーツシーンを支える多種多様なクリエイターたちの活動の裏側に迫る。
アクションスポーツ業界の第一線で活躍するフォトグラファー及び映像クリエイターが参加した「CREATIVE X AWARD 2022 supported by Western Digital」。
記念すべき第1回目となったこのアワードには「映像部門」「写真部門」「NFT部門」の3部門にてなんと合計118作品の応募があった。
今回は厳正な審査を勝ち抜き「映像部門」と「写真部門」で見事受賞された5名のクリエイターを招き、受賞作品作成の裏側と日々の創作活動でのこだわり、また使用機材の扱い方について語ってもらった。
写樂-Sharaku- さん / 映像部門 最優秀賞受賞者

伊藤 剛 さん / 写真部門 最優秀賞受賞者

三橋 亮太 さん / 映像部門 優秀賞受賞者

ゆうた さん / 写真部門 優秀賞受賞者

菅谷 佑之介 さん / ウエスタンデジタル賞受賞者

クリエイターたちが考える本アワードのテーマ「Keep the Style」とは
皆さんがクリエイターとして撮影を始めたきっかけを教えてください。

左から菅谷、三橋、写樂-Sharaku- 、伊藤、ゆうたの順
写樂-Sharaku- :以下 S)僕は元々フリースタイルフットボールをしていたこともあり、映像を撮り始めたのもフリースタイルフットボールが最初でした。それからプレイヤー仲間の繋がりで他ジャンルのプレイヤーと知り合い、徐々にいろんなアクションスポーツを撮るようになりました。今ではダンスやスケートボード、ダブルダッチもよく撮っています。
伊藤:以下 I)僕はライフスタイルに興味があり、人の生き方を追いかけて撮影することが多く、スキーとスノーボードが主な撮影ジャンルになります。
僕が撮っているライダーたちは、天気に合わせて仕事のスケジュールを組むくらい、雪山の一番良いコンディションの中で気持ちよく滑ることにプライオリティを置いている人たちです。そんな彼らが長年探し求めていたラインでの一発本番のライディングを写真や映像に収めています。
三橋:以下 M)元々映像系の大学に通いクリエイターとして活動してきたのですが、大学卒業後はベンチャー企業で主に動画のプラットフォーム構築をしています。仕事では様々な業界のプロフェッショナルと接する機会が多いですが、プライベートではアクションスポーツによく触れていて、特にスノーボードが大好きなのでよく滑りに行ったりライディングの動画を作ったりしています。
ゆうた:以下 Y) 僕が専門に撮影しているスポーツはBMXで、特にフラットランド種目を中心に撮っています。普段はブライダル関係のカメラマンとして働いていますが、以前カメラを持って近くの公園を散歩していた時に偶然練習中のBMXフラットランドライダーを見かけたので、声をかけて写真を撮らせてもらったのがBMXを撮り始めたきっかけです。今ではいろんなBMXライダーを紹介してもらい撮影しています。
菅谷:以下 SU)普段は大学病院で歯科医師として働いていますが、新潟県の越後湯沢にある神立スノーリゾートを拠点にプロスノーボーダー兼映像クリエイターとしても活動しています。
僕のジャンルは「カービング X グラウンドトリック」と言われるゲレンデなどの整地された斜面を滑りながらトリックをするもので、映像を活用しながらこのジャンルを広める活動を行っています。
「Keep the Style」がテーマの「CREATIVE X AWARD 2022」にて、ご自身の作品にはどんな思いが込められていますか?

考えていたものと語る写樂-Sharaku-さん
S)以前から、自分のスポーツに強い思いを持ったプレイヤーたちのトリックだけではないところにストーリーを立てて、「ストーリーテラー」を中心に様々なプレイヤーたちがトリックやスタイルを披露する構成の映像作品の制作を考えていました。
そんなときに本アワードの話があり、世界でも活躍しているプロフリースタイルフットボーラーのIbukiと一緒にこの作品を作ることを決めました。メインの彼にはあえて一切ボールを触らせずストーリーテラーの役をお願いしました。なぜならストーリーテラーがこの作品には重要でありこのスポーツシーンで長年活動してきて世界で活躍している彼の口から出る言葉じゃないと今回の内容は意味がないと思ったからです。
その結果、素敵なプレイヤーたちの協力もあって、僕がイメージしていた「Keep the Style」を見事に表現できた作品に仕上がりました。
I)今の時代って社会に元気がないなと感じています。僕はそんな社会でただ普通に働き、生活している人に対して「何歳になっても好きなことをずっと続けていくことのおもしろさ」を作品を通して伝えたいです。
僕が撮るライダーは家庭を持って仕事もある中、山を滑ることを一番のプライオリティにしている「少年の心」を持ったカッコいい大人たちで、作品内のスキーヤーの彼も30代後半の所帯持ちの方です。
そして彼いわく、作品中のあのラインを通せたことが10年越しとのことでした。これまでその山に通い詰める中で、今回たまたまあのラインが見つかり3日間かけてアタックできるチャンスを窺った後に撮れた一枚です。この一枚の裏側には彼の長い挑戦があったことを感じてもらいたいですし、一発撮りでもう二度と撮れない写真なので僕にとっても感慨深い一枚です。

M)この作品を作る上で一番最初に着目したのはスケートボードの裏側でした。どのスケーターのボードも裏側が傷だらけでそこには今までのたくさんの練習と苦労が刻まれていて、これも彼らのスタイルを表現する「Keep the Style」なものだと考えました。
それから僕が普段生活している中で「渋谷」という街も傷だらけなことに気づきました。そのときに「一般の人もみんな何かを頑張って人生を生きている何かのアスリートなんじゃないか?」って思ったんです。渋谷の街に刻まれた傷もそういう人たちの思いや苦労がキープされたものだと感じました。
この作品はスケートボードをしない人にも響いて欲しいので、スケートボードの映像は10秒ほどに収めています。アスリートではなくても何か感じてもらえる作品になっていれば良いなと思います。
アスリートと一心同体になり作品を作り上げる中で意識していること
普段撮影をする上で、被写体の方とのコミュニケーション方法で意識されていることはありますか?

I)僕の場合はシンプルにライダーの邪魔をしないこと、これに尽きると思います。ライディングの邪魔をしないことはもちろんですが、準備のスピードなどもそこに含まれます。
なぜなら自分だけライダーとは別の山を登って撮影することもある中で、「あいつだったらほっといても大丈夫」と思われるくらいの信頼関係がないと成り立たないと思っているからです。ライダーたちは自分が気持ちよく滑りたいと思っているので、撮影にも彼らが気持ちよく協力してもらえるよう常に意識しています。
Y)僕は競技経験がないままBMXライダーを撮り始めたこともあり、最初は自転車が写っているだけでカッコいいと思っていました。
しかし実際にライダーに見せるとあまり良い顔をされなかった経験もあったので、今ではどの角度とどのタイミングで撮るのがカッコいいのかをライダーにまず確認してから撮るようにしています。
SU) 僕は弟と2人でいつも活動しているのですが、もうコミュニケーションが必要ないくらいに考えや動きはリンクしていると思っています。
基本的には僕のライディングを弟が撮影して、その動画を僕が編集するという制作スタイルなのですが、車と同じくらいのスピードで滑りながらトリックをしていくのでかなり危険な撮影になります。そのため信頼できる人との撮影じゃないと100%で滑れないので、誰に撮ってもらうかはとても重要だと感じています。
創作活動の中でクリエイターとして自分の強みと思っている部分はありますか?
S)僕はプレイヤーたちに撮ったものを見せると「やっぱり(フリースタイルフットボール)やっているだけあるね」ってよく褒めてもらえるんです。
僕の中では無意識のうちに次の動きを予測してカメラを構えたり自然に体が動いていたので気づかなかったのですが、改めて褒めてもらった時にこの感性は大事にして強みとしてどんどん磨いていこうと決めました。
I)強みと言えるものはないのですが、基本的に大前提として山に上がっていない時でも普段からライダーとのコミュニケーションは取り続けています。
さらに、仲が良いことはもちろんですが、普段から救助系のトレーニングを一緒にやれている人でないとライダーも安心して滑れないので、そこは雪山で撮影をするカメラマンとして必要なことだと思います。

ビジネス面での見識も必要と語る三橋さん
M)僕は作品を作る上で届け先があると思っています。これがクリエイターとしての強みかどうかの葛藤はありますが、届ける相手に対してどう届けたいかを整理し言語化して、アウトプットする方法を考えられることが僕の得意な部分だと思います。ただクリエイターとして自己の発散も大事だと思っているのでそこのバランスはいつも苦労しています。
彼らの創作活動を担う撮影機材へのこだわり

現在はどんな機材を使っていますか?またその機材を選んだ決め手も聞かせてください。
S)僕が使っているのはブラックマジックのポケットシネマカメラで、ミュージックビデオ等も撮れる高画質で色味の幅の広いところが選んだ決め手です。ただこのカメラはオートフォーカスが効かず、僕はジンバルを持ちながら動き回るスタイルなので、常に自分が画面に目を凝らしながらマニュアルでピントを合わせて撮影しています。
使い勝手の難しさはありますが、でき上がった画はすごく綺麗ですし、その後の編集の楽しさにも繋がって最後の仕上げまで楽しいのでこのカメラを使っています。

I)僕はシンプルに小ささと軽さを重視していて、あと気にしているのはフルサイズのセンサーが付いていることくらいです。
撮影場所は雪山のバックカントリーが多く危険が伴うこともあり、救助道具など荷物がかなり多くなってしまうのでなるべくコンパクトで軽いカメラを選ぶようにしています。レンズに関しては400mmのレンズにすると一気に重たくなるので基本的にこの70-300mmのレンズ一本で済ませています。

M)今回の作品はSony α7Ⅲ 2台とCANON EOS80Dで撮ったのですが、普段はブラックマジックのBMPCC 4Kを使っています。今回はほとんどスチールで撮った素材で編集したのですが、ストロボを焚いてガシッとした画を中心に撮りたいと思いこのEOS80Dを選びました。
EOS80Dはかなり古い機種ですが、僕が一番最初に買ったカメラでいろんなところへ撮影に行った思い出もある愛機なので今回使いたいと思い選びました。レンズは写りが好きなので、SIGMAのArtを使っています。

Y)僕はあまりカメラとレンズにこだわりがないので、動くものの撮影に特化しているSony α9Ⅱを使っています。作品に緩急つける時は望遠や広角レンズも使いますが基本的にはこの40mmのレンズを使っています。
あとはストロボを使ってカッコよくインパクトが出るようにしています。一緒にカラーフィルターも持ち歩いていて、ストロボの光がかなり青く、夜の撮影で背景が黄色くなってしまう時にフィルターで色味を合わせて撮影しています。

SU)僕はいろんな機材で撮影するスタイルです。基本的にはSony α9ⅡをDJI RONIN Sやfeiyu SCORP PROというスタビライザーの上に載せて撮影しています。もっと激しい映像や近接した画を撮る場合、また大きな機材を持ち運べない場合はGoProに変えて撮影します。
一方で空から撮る時はドローン(ゴーグルをつけるタイプのDJI FPV、もしくは一般的なDJI Mavic 3)を使ったり、変わり映えした映像を撮りたいときはInsta360を手持ちで使ったりしています。

アクションスポーツシーンで活躍するクリエイターがサンディスクの製品を選ぶ理由
皆さんの使用ストレージ(記録メディア)には必ずサンディスクやWDを含むウエスタンデジタルの製品がありますが、当製品を選んだ理由があれば聞かせてください。
S)以前勤めていた制作会社で使っていたものがサンディスクの製品だったからです。会社からの支給品だったのですが、使い勝手がよくて会社を辞めてからもそのままサンディスク製品を使い続けている感じですね。
I)僕はクリエイター仲間がみんなサンディスクの製品を使っていたことが決め手ですかね。仲間が使っているということが何よりの信用ですし、この64GB容量のSDカードはもう4~5年使っています。僕自身が他の方よりも撮る写真の枚数が極端に少ないこともありますが、今まで不具合が起きたことはないですね。

サンディスク・エクストリーム・プロ・SDカード
M)サンディスクのSDカードを使うきっかけになったのは、ブラックマジックで水槽にインクを落とす映像をハイスピードカメラで撮ってスタンドスローで編集する仕事の時でした。その時に書き込み速度が高速でないとキツいという点から、それに対応できるメモリーカードということでサンディスクのSD UHS-IIカードを選びました。
また当時HDDが壊れたとかSDカードが欠けたという話を聞く中、サンディスクの製品ではそういう話を聞かなかったのもあって、丈夫で書き込み速度も速いサンディスク製品を今でも使っています。

サンディスク・エクストリーム・プロ・ポータブルSSD
Y)僕はサンディスクのSSDを二次メディア用としてjpegデータを保存するのに活用しています。取り込む際にとても速いので重宝していますね。安くてかつ安心できるブランドというのも選んだきっかけです。
以前は別メーカーのHDDを使っていましたが、書き込みの針が壊れてデータがダメになったことが二度あるのでそれ以降SSDに変えました。特にこのサンディスクのSSDは表面がラバー加工で滑り止めになっていて安心感もあり転送スピードも速いので長時間の作業になることもなく安心して使っています。

サンディスク・エクストリーム・ポータブルSSD(写真はゆうたさんの私物)
SU) 最近は4K120も撮れたり、映像だけではなく写真も撮るので、書き込み速度が必要になってからは知り合いが使っていて評判の良かったサンディスクの製品を使うようになりました。
また僕たちライダーは常に限界のところでトリックを決めているので、そういう意味でもその瞬間の映像を確実に記録できるという信頼のあるこの製品を使っています。
データをバックアップするタイミングやSSDやHDDの使い分けなど、ストレージの使い方を教えてください。
S)サンディスクのSSDはバックアップ用としても使えるのですが、直接ブラックマジックのカメラに繋いでそのまま記録する形が取れるのでとても重宝しています。撮ったものを現場で共有する際もデータ量が大きいとオンラインのファイル便ではやり取りが難しいので、このSSDの転送速度は重要だなと感じています。
また容量が小さい時のバックアップ用としてはWDのポータブルHDDを使っています。現場ではノートパソコンを経由してバックアップを取りつつ、編集は自宅のメインのPCで行うのでダブルバックアップとしてWDのデスクトップHDDも使っています。

WD My Passport Portable HDD(製品の詳細はこちら)
I)僕はフィールドが雪山ということもあってその場でデータを取り込めないことが多いので、山を降りてからすぐ車でバックアップを取るようにしています。また気温の変化でストレージが結露しないように防水バックに入れて屋外に置いておくこともあります。
データの保存方法として写真はウエスタンデジタルのHDDに、また動画に関してはサンディスクの4TBのSSDに保存してその中で編集するような感じです。動画はHDDに入れてしまうと動かせないので基本的にSSDへ入れています。

とサンディスク・エクストリーム・プロ・SDカード
M)運用方法はサンディスクのSDカードかSSDに一度保存して、そこからPC内に落としたデータをローカルで編集しています。
撮影が終わったらデータのバックアップを全部サンディスクのSSDに取って、その後編集が終わったらそのデータも同じくSSDにバックアップを取る形ですね。僕はPCにストレージを挿しながら編集するのが不安なのでそういった扱い方をしています。

サンディスク・エクストリーム・プロ・ポータブルSSD(写真は三橋さんの私物)
Y)僕はHDD、SSD、クラウドを用途によって使い分けています。すぐ見せるデータ等はクラウドに上げて即出ししています。クラウドはGoogle Driveを活用しており、それ以外は基本的に帰宅してからデータをサンディスクのSSDやHDDに取り込んでいます。
SU)普段はサンディスクのSDカードをSony α7IIIに入れています。またドローン等を使う機会も多いのでサンディスクのmicroSDカードをそれぞれの機材分とプラスアルファで常備している感じです。
撮影場所が雪山なのでノートパソコンだけ持って行き、その日撮ったデータをその場ですぐサンディスクのポータブルSSDに繋いで、SDカードのデータも全部移動させています。その後自宅に帰ったときにメインPC内のウエスタンデジタルのHDDに全部入れ変えて、SSDとSDカードの中身を空にしてまた使っています。

クリエイターたちが思い描くアクションスポーツシーンの今後の姿

左から菅谷、三橋、写樂-Sharaku-、伊藤、ゆうたの順
今後、自身の創作活動を通じて目指すものがあれば聞かせてください。
S) 僕が映像クリエイターに転向してからずっと一貫して目指していることは、映像の力でまだマイナーであるフリースタイルフットボールをはじめとしたアクションスポーツの認知度を上げて次のレベルへ引き上げることです。
最近はSNSの時代でプレイヤー自身が気軽に映像を投稿できるようになったので、僕は常にプレイヤーたちとコミュニケーションを取りながら、カメラマンとしてのアイデアや映像のクオリティの力を掛け合わせて、彼らと共により良い映像作品を作り上げたいと思っています。
また僕たちの世代が新しいものを生み出せるチャンスだと思うので積極的にプレイヤーたちと協力して一つの時代を作っていきたいです。

作りたいと語る写樂-Sharaku-さん
I)ライフスタイルとしておじさん/おばさんになるまでアクションスポーツでも何でもいいのでずっとやり続けて欲しいという思いが僕にはあります。
人生の中で鳥肌が立ったり、テンションが上がったり、気持ち的にすごく上がることってこのスポーツの中で見つけられると思うんです。
生涯を通して仕事と折り合いを付けながらも、自分たちの気持ちが上がるスポーツや何かにチャレンジし続ける人が増えていくように僕も創作活動を続けて発信していきたいです。
M)世の中ではお金になる創作活動がないとクリエイターもやっていけないという前提の中で、クリエイターの気持ちにも立てて、ビジネス的な面でもいろんなことを考えられるクリエイターに僕はなりたいと思っています。
今後の創作活動でも相手に求められる需要の中に自分のこだわりを最大限押し込んだ世の中に価値あるクリエイティビティを目指していきたいです。
Y)当時僕がBMXフラットランドを撮り始めた時は、こんなにも自分の人生を捧げて練習しているカッコいい人たちがいるのにそれを知らしめる手段がありませんでした。
僕はその手段として写真を通じて携わりたいと思い活動してきました。今では東京オリンピックでもBMXの種目が正式種目となってメディアに取り上げられるようになってきたので、BMXがもっと有名になって競技人口も増えていって欲しいです。
僕はアスリートがBMX一本で食べていける世界になるように「カッコいい自転車乗り達がいる」ということを写真を通じて発信しサポートしたいと思っています。

写真を通じてサポートしたいと語るゆうたさん
SU)やっぱり僕がやっている「カービング X グラウンドトリック」というジャンルを世界にもっと認知してもらい、たくさんの人にトライしてもらいたいという気持ちが強いです。
また、ある意味コロナ禍のおかげで映像が以前より注目されるようになり、僕の周りでも今までオフラインでやっていた大会がオンラインになったりしています。ですのでもっといろんな映像を発信していってこのジャンルを普及させていきたいです。

「カービング X グラウンドトリック」を普及させたいと語った。
ウエスタンデジタルについて
アメリカに本社を置く総合ストレージメーカー。データの高速転送や耐久性に優れたSSD(ソリッドステートドライブ)と、大容量データ保存を可能とするHDD(ハードディスクドライブ)の両方を開発・生産・販売する唯一のメーカー。
コンシューマー向けには、サンディスク、WD、サンディスクプロフェッショナル、WD_BLACKの4ブランドを有する。特にサンディスクはSDカードをはじめとするメモリーカードにおいて、量販店販売シェアナンバーワンを長年維持している人気のブランド。
SanDisk「この瞬間を残したい」

「サンディスク エクストリーム ポータブルSSD」
500GB/1TB/2TB/4TB
読み出し最大1050 MB/秒、書き込み最大1000 MB/秒
最大2メートルの落下に耐える耐衝撃性能
IP55の防塵・防滴性能
256ビットAESハードウェア暗号化パスワード保護機能付き
データ復旧ソフト「レスキュープロデラックス」1年間利用特典
5年間の限定保証
受賞者プロフィール
写樂-Sharaku- / CREATIVE X AWARD 2022 映像部門 最優秀賞受賞者
学生時代にフリースタイルフットボールと出会い、パフォーマーとして多くの舞台を経験。同時に周囲の環境から影響を受け、様々なストリートカルチャーに触れる。その後、26歳での上京を機にフィルマーとして活動の舞台を変える。
フリースタイルフットボールを中心にダンスなど撮影の幅を広げ、
現在ではNew EraやRedBullといったアクションスポーツプレイヤーを起用するブランドのカメラマンとして活動する。
伊藤 剛 / CREATIVE X AWARD 2022 写真部門 最優秀賞受賞者
大阪府出身 長野県白馬村在住
モーグル競技引退後、大阪にてサラリーマン生活の後、白馬村に移住。コンテストや競技とは無縁で、ライフスタイルの中心を自然遊びに振り切った「人間らしい」人々に魅了され彼らのライフスタイルを追いかける。
メイン被写体: 自然遊びに魅せられた「快楽主義者」
三橋 亮太 / CREATIVE X AWARD 2022 映像部門 優秀賞受賞者
中学生の頃に映像編集やVFXに触れ始め、大学では映像学科にて、主に映画、PV、MV等のリニア映像を中心に作品創りを学ぶ。現在はIT分野で動画プラットフォームのマーケティングやプランニングに従事。冬はスノーボードに打ち込みつつ、クラブミュージックやそれに纏わるカルチャーを中心に作品創りを続けている。
ゆうた / CREATIVE X AWARD 2022 写真部門 優秀賞受賞者
ブライダルフォトグラファーとして当日・前撮りの撮影に携わり、年間150組以上の新郎新婦を撮影。某婚礼会場では指名フォトグラファーとして活動。
その傍らで日本全国を飛び回り、BMX flatlandのライダーの撮影も行う。強みはフットワークの軽さ。
2021年に初めて応募した写真コンテスト、アクションスポーツフォトグラフの権威Red Bull illumeにてsemi-finalistを受賞、作品が掲載された。
菅谷 佑之介 / CREATIVE X AWARD 2022 ウエスタンデジタル賞 受賞者1994/10/30 27歳
Instagram 4.4万followers 年間PV 1500万再生https://www.instagram.com/yuhnosuke.sugaya/
DVD : Let’s try4、SPREAD、now or never(SPREADsnowboards)、PROJECT K9、NASTY RIDE FEEL
プロモーション映像 : 神立スノーリゾート、Insta360、HEAD SNOWBOARDS、SPREAD Snowboards、SP BINDINGS、feiyu tech
web: SBN FREERUN、USP Japan、DMK スノーボード
プロデュースチーム:PROJECT K9、NASTY RIDE FEEL、ONE TRICK SNOWBOARD
スポンサー:QUIKSILVER、神立スノーリゾート、Insta360、HEAD SNOWBOARDS、SPREAD Snowboards、SP BINDINGS、feiyu tech
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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bmx競技の枠を超えた、新たなBMXの可能性を追求し続ける。NAO YOSHIDAインタビュー2026.05.06BMXフラットランドの世界で、競技の枠を超え「アーティスト」として独自の道を切り開いているNAO YOSHIDA。世界最高峰のエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台に立ち、現在展開されている全16作品の中で唯一のBMXパフォーマーとして世界を魅了している。アーティストとしても、タイヤで描く独自の技法「RIDRAWING」をはじめ、パリ2024オリンピックの開会式ではBMXの装飾を担当し、様々なブランドに作品を提供するなど、アート分野でも注目を集めている。 そんな彼がBMXに出会った頃から現在に至るまでの道のり、そしてプレイヤーである彼がいかにして「表現」の道を見出し、世界へと至るその軌跡について、たっぷりと語っていただいた。 NAO YOSHIDA(以下:N) 理解されなかった「二足のわらじ」。挫折を経て世界へ至るまでの軌跡 ―BMXを始めたきっかけは何ですか? N:BMXを始めたのは15歳の時です。もともとスポーツが得意なタイプではなく、体もそんなに強くなかったので、家でゲームをしたり絵を描いたりするインドアな人間でした。中学生になると周りは部活に入っていくじゃないですか。一方で自分はあまりアクティブではないので、ゆるい中学生活を送っていました(笑)。そんな中で「何かかっこいいことをしたい」という気持ちが生まれてきて、中学生らしい、ちょっと背伸びした理由がスタートでした 。 当時はテレビでX-GAMESを観たり、ストリート系のファッション雑誌を読んだりしていて、BMXに興味を持っていました。もともと自転車に乗るのは好きで、ウィリーやドリフトもしていましたね。中学2年の時に自転車が壊れて、「じゃあ新しいのを買おう」となった時に「そういえばBMXってあったな」と思い出して、ネットで3万円くらいのものを買いました。双子の兄も欲しがって、一緒に家の前で練習していたら、同級生も集まってくるようになってきて。参考になるような動画もほとんどなくて、雑誌やHOW TO本のコマ送りの写真を見ながら「これどうやるんだろう」とみんなで考えて練習していました。 ―当時は情報も少なかったですよね。 N:そうですね。ネットはあったけれど、今みたいに情報がまとまっている場所はほとんどなくて。BMXもやっと調べられる程度でした。しばらくは何もできなくて、簡単な技ができるくらい。でも高校生くらいになると、夜に駅前で練習している先輩たちのところへ行って、一緒に練習させてもらうようになりました。教えてもらうというより、見て覚える感じでしたね。 ―プロを意識したタイミングは? N:中学の卒業文集には「プロライダーになりたい」と書いていたらしいです。ただ当時はぼんやりしたもので、「上手くなりたい」くらいの意味でした。高校に入ってからも練習は続けていましたが、進路のタイミングで悩みました。自分は絵を描くのも好きだったので、美大を目指して予備校にも通っていたんです。 ただ、美大は倍率も高く、浪人している人も多い厳しい環境でした。BMXもやりながら勉強している自分は周囲からあまり良く思われていなくて、「どっちかにしないとダメだ」と言われてしまって。結果的に受験は失敗。そのまま気持ちが落ち込み、高校も中退しました。当時はまさに、どん底でしたね。 ―そこからどう進んでいったんですか? N:フリーターとして自転車屋で働きながら大会に出て、お金が貯まったら海外に行く、という生活をしていました。18歳くらいの時には「もう海外に行くしかない」と思い、19歳で初めてロンドンに行きました。2ヶ月ほど滞在してヨーロッパを回る中で、フランスの大会で優勝できたんです。海外への憧れもあって、アマチュアクラスではありましたが自分にとってはすごく大きな成功体験になりました。 ―その後の転機はありましたか? N:ニューヨークでアートのコンペに入賞して、個展をやる機会がありました。当時は軽い気持ちで応募していたので、まさか入賞するとは思ってもみませんでした。 急遽ニューヨークへのチケットを取ったのですが、お金が全然足りなくなってしまって。滞在費を稼ぐためにBMXのストリートパフォーマンスを始めたのですが、最初は全然稼げませんでした。でも試行錯誤していく中で、徐々に人が集まるようになり、最終的にはそれで生活できるくらいになりました。そこで初めて「見せるパフォーマンス」を強く意識するようになりましたね。 シルク・ドゥ・ソレイユで学んだ「失敗さえも芸術に変える」プロの覚悟 ―その後、舞台の世界にも入られていますよね。 N:はい。一度、舞台の裏側を学ぶために劇団四季で働きました。3年間ほど勤め、作品がどう作られ、どう観客に届けられているのかを学びました。ただその中で「自分は何をやりたいんだろう」と考えるようになって。夜遅くまで作業している時に、「本当はここで自分はパフォーマンスしたいはずなのに」と思ってしまったんです。それでその道を離れ、もう一度演者として挑戦することを決めました。 ―そこから世界的な舞台へと繋がっていくわけですね。 N:そうですね。チャンスがあって、シルク・ドゥ・ソレイユに参加することになりました。最初は1ヶ月の代役契約。その短期間で結果を出さないといけない状況だったので、パフォーマンスだけでなくコミュニケーションも含めて全力で取り組みました。1ヶ月の契約が終わる時も「絶対戻ってくるから、みんなよろしく!」と声をかけて(笑)。本気でやっていました。 そしたらディレクターの方にも気に入ってもらえて、2年間の契約をもらうことができました。年間300公演以上、何百万人もの前でパフォーマンスするという貴重な経験をすることができました。 ―ショーならではの考え方はありますか? N:最初に言われたのが「失敗を失敗として見せるな」ということでした。競技ではミスはマイナスですが、ショーではどうリカバーするかが重要なんです。観客にとっては小さなミスよりも、全体としてどう見えるかの方が大事。だからどんな表情をしているかもすごく意識しています。悔しそうな顔をしていたら、それこそ「ミス」として捉えられてしまうので。お客さんに見られている部分すべて含めて、自分が任されている役割になり切ることを大切にしています。あとは、一番奥の観客に届くように。トリックの難易度よりも、表情や空気感、全体の流れを重視しています。 タイヤで描く「RIDRAWING」。競技の枠を飛び出した新たな表現が生み出すBMXの可能性 ―音楽制作もされていると伺いました。 N:音楽は「わからないからやっている」という感覚に近いです。自分がどういうリズムに乗りやすいのか、どういう音が好きなのかを探るために始めました。BMXに乗るときも絵を描く時も、基本的にはイヤホンをして音楽を聞きながらすることが多いので、その時に聞いているものが表現や作品にすごく影響を与えると思っていて。一つのテーマを決めて制作に取り掛かるとき、聞いている音楽もそれに近いものを自分で作れたら、より表現に一貫性が出るのではないかと思っています。 ―BMXをただのスポーツとしてだけでなく、音楽やアート、コンテンポラリーダンスのような要素を掛け合わせているのは、Naoさん独自のスタイルですよね。 N:もともと舞台の裏側でものづくりを学んだ経験も大きいのですが、やはり自分の感情や考えていることを形にすることが好きなんです。今、BMXはオリンピック種目になるなど「競技」として非常に確立されていますよね。それは素晴らしいことですが、僕が惹かれたのはそこではなく、BMXが持つ「芸術性」や「文化的な側面」でした。競技は点数を競いますが、アートは競うものではなく、それぞれの表現がある。僕は今、BMXとアートが合わさった時に何が起きるのかを実験し、探求している感覚です。これは人生をかけて長く続けていきたいテーマですね。 ―その探求の象徴が、タイヤで描く「RIDRAWING」だと思います。この活動を通じて伝えたいメッセージは何でしょうか? N:ひとことで言えば「枠組みの外に出る」ということです。僕らは無意識に「これはこうあるべきだ」という固定観念の中で生きています。例えばライダーなら「タイヤは汚したくない」と思うし、画家なら「なぜ筆ではなくタイヤで描くのか」と疑問を抱く。どちらの側からも一歩引かれてしまうような、誰もやったことがない領域にあえて挑戦することに意味があると思っています。「見たことがないなら、やってみようよ」という姿勢を大切にしたいんです。 ―先日の「New Context Festival」では、ボイスパーカッションや三味線との共演も新鮮でした。 N:あのステージでは、伝統的な「和」へのリスペクトを持ちつつ、今の僕らにしかできない、誰も見たことがない「未来の和」を表現したかったんです。信頼できる仲間と一緒に、新しい可能性を提示できたと感じています。 ―海外での活動も長いですが、その広い視野はどのように養われたのでしょうか? N:海外へ行くようになって、自分の考えがいかに凝り固まっていたかに気づかされました。日本ではタブーとされることが評価されたり、その逆もあったり。言語だけでなく、音楽やアートという「共通言語」を通じていろんな人と対話することで、BMXをより俯瞰して見られるようになりましたね。好きなことを深掘りすればするほど、分野を超えていろんな人と繋がれる。それが視野を広げてくれたのだと思います。 ―最近は日本の大会で坂本龍一さんの楽曲を使ったパフォーマンスをされたそうですね。 N:はい。あえて競技性の高い大会で、衣装も自作し、3分間の音ハメに徹したコンテンポラリーなショーケースを作って出場しました。結果として優勝はできませんでしたが、技術点だけではない「表現」という一石を投じることができたと思っています。シルク・ドゥ・ソレイユでも技術があるのは前提として、「あなたは何を表現したいのか」という作家性が求められます。技術の先にある「何を伝えるか」を突き詰めていきたいですね。 世界で活躍し続ける唯一無二のアーティスト「NAO YOSHIDA」の今後の展望 ―最後に、今後の展望と、次世代へのメッセージをお願いします。 N:展望としては、まずシルク・ドゥ・ソレイユでの日々を大切にすること。現在16作品ある中で、BMXの枠があるのは僕が参加しているショーだけなんですよ。世界中でたった一人の役割として、その魅力を伝え続けたいです。 そしてアート面では、2026年にロンドンのギャラリーで展示を行います。19歳の時に初めて海外へ行って以来、ずっと憧れていた場所で、20年越しにようやく掴んだチャンスです。これを形にすることが、今の僕にとって最も大事なプロジェクトです。 若い世代の皆さんには、周りの声に惑わされず、自分の「かっこいい」を信じて突き進んでほしいです。たとえ失敗したと思っても、それは後から振り返れば大したことではなかったと思えることも多い。僕自身、多くの大人に「それは違う」と言われてきましたが、突き進んでみればそれが今の形になっています。自分を信じて、迷わず進んでみてください。
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surf最終決戦の結末、S.LEAGUEグランドファイナル2026.05.012026年4月21日(火)から25日(土)までの5日間、千葉県一宮町・一宮海水浴場を舞台にシーズンのすべてが決着する最終戦「S.LEAGUE 25-26 GRAND FINALS」が開催された。今大会では、これまで決まっていなかったショートボード男子、ロングボード女子、マスターズクラスのグランドチャンピオンが誕生し、すべてのカテゴリーでシーズンの結末が描かれた。さらに、ショートボード、ロングボード、マスターズクラスに加え、特別戦「さわかみチームチャレンジ一宮」も実施。競技の枠を超えた新たな見どころも生まれた。大会初日は台風のうねりが残り頭オーバーのサイズに加え、風の影響も受けるハードなコンディションに。期間を通しても常に胸以上の波があり、難しい時間帯はあったものの十分なサイズの中で戦いが繰り広げられた。また会場では、BMWによる車両展示や試乗会が実施され、多くの来場者で賑わいを見せた。 ©︎S.LEAGUE あわせて、本大会期間中には特別イベント「S.LEAGUE BEACH COMMONS」も開催。4月23日から25日までグランドファイナルと同じ一宮海岸エリア内で展開され、ブランドやメーカーによるブース出展を通じてサーフィンを軸としたライフスタイルやカルチャーを体感できる空間が広がった。競技観戦とともに楽しめる、新たな取り組みとして注目を集めた。 野中美波、逆転で今季2勝目 野中美波 ©︎S.LEAGUE ショートボード女子のファイナルは、野中美波と川瀬心那の対戦。このマッチアップは、昨年11月にフィリピンで開催された「WSL QS4000 Baler International Pro 2025」以来の顔合わせとなった。ヒート序盤は川瀬が主導権を握る展開に。1本目に6.00ポイント、続く2本目でも4.25ポイントをスコアし早い段階で2本を揃える。コンディションを見極めながら的確に波をつかみ、安定したヒート運びを見せた。一方の野中は、3本目で5.00ポイントをスコアするも、逆転には5.26ポイントが必要な状況に追い込まれる。しかし後半、野中がセットをつかむと掘れたセクションへ鋭い縦のアプローチ。ワンマニューバーながらクリティカルなセクションでキレのあるライディングを見せ、6.75ポイントをマーク。一気に逆転に成功した。川瀬もバックアップを4.65ポイントまで伸ばして応戦するが、再逆転には届かず。野中がそのままリードを守り切り、第3戦・鴨川大会に続く今季2勝目を手にした。 野中美波 ©︎S.LEAGUE 試合終了後の川瀬心那と野中美波 ©︎S.LEAGUE 地元で圧巻のライディング、大原洋人が優勝 大原洋人 ©︎S.LEAGUE ショートボード男子のファイナルは、大原洋人と安室丈の対戦。序盤は安室が4.75ポイント、4.25ポイントと2本をまとめリードする展開に。一方の大原は、3本目に6.00ポイントをスコアするも、その後は波を待つ時間が続く。しかし後半、大原が6.75ポイントをマークし逆転に成功。さらにヒート終了まで残り2分を切った場面で事前のインタビューでも「エアーを見せたい」と語っていた通り、エアーリバースを組み込んだライディングを披露し、8.25ポイントのエクセレントスコアを叩き出した。安室はコンビネーションシチュエーションまで追い込まれ、そのままヒート終了。地元・一宮海岸を「庭」と語っていた大原が、見事優勝を決めた。 大原洋人 ©︎S.LEAGUE 西優司、初のS.LEAGUEチャンピオン獲得 西優司S.LEAGGUEが決定した瞬間 ©︎S.LEAGUE ショートボード男子のグランドチャンピオン争いは、西優司と西慶司郎の兄弟対決に絞られていた。 西家の次男・慶司郎と三男・優司によるタイトル争いは、今大会を象徴する大きな注目ポイントのひとつとなった。西優司はファイナル進出で自力チャンピオンが確定する状況。一方で、西優司がセミファイナル以前で敗退した場合、西慶司郎の結果次第で逆転の可能性が残されていた。 先にヒートを迎えたのは弟・西優司。今シーズンは怪我の影響で思うように試合に出場できず、復帰戦となる塚本勇太との対戦となった。ヒートは塚本がリードする展開に。西優司も応戦するが逆転には至らず、ここで敗退。チャンピオンの行方は、兄・西慶司郎の結果に委ねられることとなった。 一方、西慶司郎は稲葉玲王と対戦。サーフボードを変えて臨んだ西慶司郎は、序盤からスピードとキレのあるライディングでリードを広げ、稲葉をコンビネーションに追い込み勝利は目前かと思われた。 しかし終盤、試合が大きく動く。稲葉がレフトの波で大きなスプレーを上げるリエントリーを2発決め、7.35ポイントをスコア。コンビネーションを脱し、ニードは6.15ポイントへと縮まる。 さらに残り1分を切った場面で、稲葉が再びレフトをつかむ。パワフルかつスピード感のある2ターンコンボでフィニッシュし、6.55ポイントをマーク。劇的な逆転で勝利を手にした。 この結果、西慶司郎はここで敗退。西優司の初となるグランドチャンピオンが確定した。 西優司 ©︎S.LEAGUE 吉川広夏、接戦制し優勝 S.LEAGUEチャンピオン獲得 吉川広夏 ©︎S.LEAGUE ロングボード女子のファイナルは、吉川広夏と田岡なつみの対戦。海外ツアーでも結果を残す2名によるハイレベルな一戦となった。オンショアの影響で海面が乱れロングボードには難しいハードなコンディションの中、先に仕掛けたのは田岡。ハングファイブからマニューバーへと繋ぎ、見事インサイドまでつなげたライディングに7.00ポイントをスコアし、リードを奪う。一方の吉川もすぐに2本を揃えて応戦し、主導権を握り返す。その後、田岡も6.00ポイントをマークして再逆転し、吉川に必要なスコアを7.83ポイントまで追い込んだ。しかし中盤、吉川が試合を動かす。完成度の高いライディングで8.50ポイントを叩き出し、再びトップに立つ。ヒート終了間際、田岡にも逆転のチャンスが訪れる。必要なスコアが6.68ポイントの中ラストウェーブに乗るが、スコアは両者が浜に戻った後に発表される緊張の展開に。結果は6.23ポイントにとどまり、逆転には届かず。吉川が見事優勝を飾った。 なお吉川は、本大会でラウンド1を勝ち上がった時点でS.LEAGUEチャンピオンを確定。JPSAグランドチャンピオンとあわせ、通算7度目のタイトル獲得となった。 吉川広夏 ©︎S.LEAGUE 浜瀬海、全戦優勝で完全制覇 浜瀬海 ©︎S.LEAGUE 男子ロングボードのファイナルは、すでに最終戦を待たずしてS.LEAGUEチャンピオンを確定させている浜瀬海と秋本祥坪の対戦。今大会の注目は、浜瀬が全戦優勝となる“完全優勝”を達成するかに集まった。ヒートは開始直後から浜瀬が主導権を握る。1本目から8.67ポイントをスコアし、圧倒的なスタートを切った。一方の秋本も、1本目に4.00ポイント、続く2本目で4.50ポイントをスコアし応戦するが、その後はスコアを伸ばすことができず、流れを引き寄せることができない。後半、浜瀬はさらにギアを上げる。9.20ポイントのハイスコアをマークし、自身のリードを大きく広げると、秋本をコンビネーションに追い込み、そのままヒート終了。浜瀬が優勝を果たし、これで今シーズン全5戦すべてを制する完全優勝という快挙を達成した。 浜瀬海 ©︎S.LEAGUE 優勝必須の中で頂点へ、牛越峰統がS.LEAGUEチャンピオン獲得 牛越峰統 ©︎S.LEAGUE マスターズ男子のグランドチャンピオン争いは、山田桂司、舟橋大吾、牛越峰統の3名に絞られていた。山田は2位以内で自力チャンピオンが確定する状況。一方で、舟橋と牛越は優勝が絶対条件と厳しい条件の中で最終戦を迎えた。大会が進む中、まず舟橋がラウンド3で敗退。さらに山田も準決勝で敗れ、最終順位は7位に。この時点で、牛越が優勝すればグランドチャンピオン獲得という構図となった。 迎えたファイナルは、脇田貴之、河野正和、東川泰明、牛越峰統の4名による戦い。ヒート開始直後、河野がライトの波をつかみ、7.33ポイントをマークし先行する。一方で脇田と東川も5点台をスコアし拮抗した展開に。その中で、タイトル獲得には優勝が絶対条件の牛越が6.33ポイントをスコアし、トップに浮上した。ヒート終盤、残り時間が少なくなる中、牛越は残り2分を切った場面で再び波をつかみ6.87ポイントをマーク。トップスコアを塗り替えリードを広げ、そのままヒート終了。牛越が優勝を手にするとともに、年間チャンピオンも確定。JPSA時代に1度、さらにS.LEAGUEでも2度目となるタイトル獲得という偉業を達成した。また昨年に続き、優勝が絶対条件という状況の中でタイトルを手にしたことも、その強さを印象づける結果となった。 牛越峰統 ©︎S.LEAGUE チームワークで頂点へ、Channel Islands Surfboardsが優勝 Team Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverline ©︎S.LEAGUE 大会4日目に実施され、ファイナルのみ最終日に行われた特別戦「さわかみ チームチャレンジ 一宮」。最終日のラストを飾る一戦として開催された。本イベントはS.LEAGUEのレギュレーションに基づき、選手4名とコーチ1名で構成されるチーム対抗形式で行われる。オフィシャルブランドチームに加え、NSA・NSSA、開催地シードチームを含む全9チームが出場。個人戦とは異なる戦略性とチームワークが求められるフォーマットも、大きな見どころとなった。 ファイナルは「The RLM rubber」と「Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverline」の対戦。 Channel Islands Surfboardsからは村上舜と石田海夏、The RLM rubberは森大斗、森舞果の兄妹が出場した。決勝はチームで最大9本まで波に乗ることができ、プライオリティもチームで共有。ベスト2ウェーブの合計で勝敗が決まるフォーマットで争われた。ヒート開始直後、Channel Islands Surfboardsの石田がレフトの波をキャッチ。カービングから鋭いリエントリーで7.00ポイントをマークし流れを引き寄せる。続いて村上もアウトからインサイドまでつなぐライディングで6.17ポイントをスコア。さらに7.50ポイントもスコアしトップスコアを塗り替え、一気にリードを広げた。これに対しThe RLM rubberは厳しい展開を強いられる中、森大斗がライトの波で5.70ポイントをスコアし、コンビネーションは脱するものの、ニードは8.73ポイントと依然として高い壁が立ちはだかる。終盤、逆転のチャンスとなる波は入らず、そのままタイムアップ。 Channel Islands Surfboards Supported by Maneuverlineが勝利を収めた。 石田海夏 ©︎S.LEAGUE 村上舜 ©︎S.LEAGUE 次なるシーズンへ、26-27ツアーは7月開幕 ©︎S.LEAGUE このグランドファイナルをもって、S.LEAGUE 25-26シーズンはすべての日程を終了した。次なる26-27シーズンは、7月からスタートする。 S.TWOショートボード開幕戦「大洗プロアマオープン」が、7月2日から4日(予備日5日)にかけて茨城県大洗町・磯場ポイントで開催予定。続くS.ONEツアー開幕戦は、7月8日から12日(予備日13日)「第30回茨城サーフィンクラシック 河原子プロ」として、茨城県日立市・河原子海水浴場で実施される。またS.TWOロングボードは、7月25日から26日(予備日27日) 茨城県鉾田市・とっぷさんて下での開催が予定されている。新たなシーズンの幕開けとともに、次なる戦いが始まる。 さわかみ S.LEAGUE 25-26 GRAND FINALS 一宮 結果 《ショートボード男子》優勝:大原洋人2位:安室丈3位:塚本勇太、金沢呂偉《ショートボード女子》優勝:野中美波2位:川瀬心那3位:石田海夏、馬場心《ロングボード男子》優勝:浜瀬海2位:秋本祥坪3位:塚本将也、小熊海ノ介《ロングボード女子》優勝:吉川広夏2位:田岡なつみ3位:市川梨花、榊原頼子《マスターズ》優勝:牛越峰統2位:河野正和3位:脇田貴之4位:東川泰明 特別戦さわかみチームチャレンジ一宮 優勝:Team Channel Islands Surfboards supported by Maneuverline2位:Team The RLM rubber3位:Team ICHINOMIYA
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dance『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』新時代到来、新王者続出の歴史的大会、世界へ広がるダンスアライブの現在地2026年4月19日(日)、両国国技館にて世界最大級のストリートダンスイベント『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』が開催された。メインコンテンツのバトルでは、HOUSE、HIPHOP、BREAKING、ALL STYLES、KIDSに加え、今大会からPOPPINGが新たに加わり、全6部門で争われた。 UNDERGROUND STAGEでは「STILL IN THE GAME -最終極戦-」(当日最終予選サイファー)が実施され、各地方予選で準優勝となったダンサーたちが参加。サイファー終了後、参加ダンサー同士の指名によって、HOUSE、HIPHOP、BREAKING、ALL STYLESの各カテゴリーにおけるファイナリスト最後の1枠が決定した。その後、MYNAVI STAGEでは各ジャンルのTOP8によるハイレベルかつ白熱したバトルが繰り広げられ、会場は大きな盛り上がりを見せた。 EXHIBITION BATTLE (SENEGAL VS GHANA) EXHIBITION BATTLE (SENEGAL VS GHANA) 準決勝前には、アフリカで開催されたDANCEALIVEから、セネガルとガーナを代表するダンサー各2名による2on2のエキシビションバトルが実施された。太鼓隊による生演奏の中、ネイティブな空気感あふれるフリースタイルバトルが繰り広げられ、アフリカのカルチャーを強く印象づけた。 即興セッションによって会場のボルテージは最高潮に達し、そのエネルギーは場内全体へと伝播。アフリカ地域を起点に、DANCEALIVEのムーブメントが世界へと広がっていることを感じさせる一幕となった。 KIDS 優勝 「珀翔」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 毎年大人顔負けな高いレベルのバトルが繰り広げられるKIDS部門。決勝戦は珀翔対REIRAのカードに。どちらが勝っても初チャンピオンとなる対決。3:2の接戦の末、POPPINGを武器とする珀翔が初優勝を果たした。珀翔は「ポッパーのファイナリストが少ない中優勝できて嬉しいです。もう一度優勝できたら嬉しいです。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 珀翔インタビュー 優勝した感想を教えてください。とにかく嬉しいっていうのが1つなんですが、KIDSのファイナリストの中でポッパーが少ないと思い、ポッパーとして負けられないという気持ちがありました。ポッパーの一人として優勝できてよかったです。 印象に残った対戦相手はいましたか?NALU一択ですね。NALU君は技術もすごいんですけど、踊りに爆発的なものがあって。 対戦相手が決まった時からずっと意識していて、実際に戦って楽しかった反面怖さもありました。 今後の目標があれば教えていただけますか?今後はALIVE2連覇を目指して頑張って、世界でも戦えるようになりたいと思っています。 HOUSE 優勝 「YOUTEE」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL HOUSEの決勝カードはYOUTEE対shu_heiとなった。どちらが勝っても初優勝のバトル。BREAKINGのスタイルを軸に様々なジャンルを横断するYOUTEEがHOUSEで勝利し初優勝となった。「今日の結果は今日の結果で、次のALIVEのシーズンもすぐ始まると思うので、また来年も皆さんのことを楽しませられるように出場しようと思います。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL YOUTEEインタビュー 優勝した率直な感想を教えてください。ここに向けていろいろ自分の活動もありつつ、でもどうしても今年優勝したくて、たくさん練習をしてきて、結果がついてきて嬉しいですし、応援してくださってる皆さんに少しでも恩返しできて何よりです。 D.LEAGUEでしたり他の活動もある中でダンスバトルを両立するポイントはありますか?ダンスっていろんな角度がやっぱりあって。 もちろんバトルだったり、D.LEAGUEみたいなショーコンペティションだったり、あとは振り付け師だったり、バックダンサーとかいろんなダンサーが輝ける場所があると思うんですけど、やっぱり自分はどこに行っても、やっぱりバトル、自分のダンスが好きなんで、好きだったら両立できるんじゃないかなっていうふうに思います。 KOSÉ 8ROCKSの練習が大体昼から夕方なので、ALIVEの1回戦目が12時頃からなんで、そこにピーク持っていけるように朝早起きして練習して体を作って という生活を1ヶ月ぐらいしてたので、今日もやっぱり途中で疲れたり眠くなったりせずにその練習が活きたと思います。 今後の目標があれば教えていただけますか。やっぱりこのBREAKINGだけのレペゼンの人がHOUSEサイドを優勝するって多分まだなかったと思うんですけど、BREAKINGも好きだし、HOUSEも好きだし、ダンスが好きなんで、これからも自分のダンスと見つめ合って、まだまだ日本にももちろんそうですし、世界にもたくさん素晴らしいダンサーさんたちがいっぱいいるので、そこと肩を並べられるように精進していきたいなと思います。 HIPHOP 優勝 「YUUSHIN」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL HIPHOPの決勝カードはKROW対YUUSHIN。圧倒的なリズム感、ボディコントロールの高さで魅せたYUUSHINが決勝戦を3:0で制し、今大会初優勝となった。YOUTEEに続き、今大会二人目のDリーガーの優勝となった。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL YUUSHINインタビュー 優勝した感想を教えてください。このALIVEで優勝するのが一番の目標だったので、なんだかんだ毎年出ていて、次の年に向けるこの一年はALIVEが過りながら生活している感覚でした。去年ダメでその前もダメで今年こそと思っていたんで、それが今実現している自分に本当に優勝したんだなという感じです。 D.LEAGUEでの活動と、個人としてのソロバトル。多忙な中で両立させるポイントや、準備で意識していることはありますか?実は来週にもD.LEAGUEのラウンドを控えていて、大会の直前までチームの練習に励む毎日でした。 練習漬けの日々の中で、気持ちに波がある時期もありましたが、1週間前くらいから「そわそわ」が「ワクワク」に変わっていきました。 僕の拠点である静岡県浜松市での時間も大きかったと思います。 東京での練習を終えて浜松へ帰る道中や、地元で過ごす一人の時間が多く持てたことで、うまく心のバランスが取れたのだと、今日を終えて改めて感じています。 今後の目標を教えてください。一番の目標だったアライブ優勝を果たした今、次を考えるのは難しいですが、やはり目の前にあるD.LEAGUEでの戦いです。 来週のラウンドを1位で通過し、その先のCS(チャンピオンシップ)で優勝すること。 個人での戦いを終えた今は、次はチームのみんなで頑張ろうというモチベーションでいっぱいです。 POPPING 優勝 「SHOW-GO」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 今大会初開催となったPOPPINGカテゴリー。決勝戦はSHOW-GO対RYOSUKEの対決となった。2:1の接戦の末、数々のショーケースでも活躍する実力派のSHOW-GOが勝利を収めた。SHOW-GOは「観客の皆さんの声が力になりました。来年さらに力をつけてもう一度ALIVEに戻ってくるので見に来てもらえたら嬉しいです。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL SHOW-GOインタビュー 優勝おめでとうございます。率直な感想を教えてください。ありがとうございます。でも、自分にはまだまだ足りない部分が多すぎて、決勝でも達成できなかったことがあまりにも多かったです。だから、どこか「もやっとした気持ち」のままの、複雑な心境ですね。 最近、自分と向き合って練習すればするほど、本当にすごい人たちがどれだけやばいかが分かってくるんです。それと同時に、自分がいかにできていないかも痛感します。世界で活躍する先輩ポップダンサーたちのように、自分もさらなる高みへ行きたいという思いが強いんです。 SHOW-GOさんが目指す「理想の踊り」とは、どのようなものですか?僕はPOPPINGもアニメーションもダンス全部が好きなんです。だから、それらを自分の中で良いバランスで混ぜ合わせたい。でも、そのスタイルを完成させるにはまだ時間がかかっていて、現時点では完成に向かっている途中です。 常に解決できていない課題が自分にまとわりついているような感覚です。でも、バトルを途中でやめることも、逃げ出すこともしたくない。だからこそ、納得がいかない状態であっても出続けることを選んでいます。 今後の展望についてお聞かせください。まずは、自分にできていない部分を一つひとつ、丁寧に磨き直すことが先決です。今はアウトプットする時間が足りていないので、しっかりと自分を見つめ直し、修正していく時間を実行に移したいと考えています。突き詰めたからこそ見えてきた先輩方のすごさを改めて研究し、そこに近づき、いつかは超えていけるように取り組んでいきたいです。これからも挑戦は止めず、バトルもコンテストも、すべて本気でぶつかっていこうと思います。 BREAKING 優勝「NORI」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL BREAKINGの決勝戦はNORI対SKEEのカードに。20年以上のキャリアを持つベテランのBBOY、NORIが決勝戦を2:1で制し今大会初優勝を飾った。NORIは「やっと獲れました。BREAKINGは若い子の方が体が効くし、長く踊るのは大変なんですよ。今年で40歳になるんですけど24年バトルに出続けていて、辛いことも多かったですが良いこともありました。他のジャンルで先輩も踊ってかましていていいなと思いますし、BBOY、諦めずに踊りましょう。あまり良い踊りができなかったので僕も来年またリベンジします。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL NORIインタビュー 優勝おめでとうございます!今の率直な心境はいかがですか?やっと優勝できた、という気持ちが一番強いですね。 優勝という結果でしたが、ご自身の踊りには納得がいっていない部分もあったとお聞きしました。具体的にはどのような葛藤があったのでしょうか?踊り方をリニューアルしている最中なんです。その真っ只中で今大会に出ることを決めたため、本番ではどうしてもリニューアル前の感覚で踊ってしまう部分がありました。練習しているものとは違う感覚で踊りながら、構成がぐちゃぐちゃにならないよう気を引き締めてパフォーマンスをしていたので、今自分が磨いている本当のダンスを完全に見せることができず、納得のいく踊りにはなりませんでした。 そのような制約があった中で、ご自身で評価できる「攻め」のポイントはどこでしたか?普通の人が遊ばないような感じで遊べたことは、良かった点だと思っています。 さらなる高みを目指すNORIさんの、今後の目標を教えてください。まずは、自分自身が納得できるダンスに少しでも近づけるように頑張りたいです。また、ALIVEをはじめとする自分が良いと思うイベントを、出場することでさらに盛り上げていければと考えています。 ALL STYLES 優勝 「GUCCHON」 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL すべてのダンススタイルで戦うALL STYLESカテゴリー。決勝戦のカードはGUCCHON対Booと、WATER BOYzのチームメート同士のPOPPING対決となった。決勝戦の最後には2名で同時に振りを行うシーンも生まれ、リスペクトあふれる戦いとなった。GUCCHONが決勝戦を制し、ALL STYLESで5度目の優勝という快挙を成し遂げた。GUCCHONは「Booのムーブにはマジで食らいました。まだこれからもバトルの最前線でやっていきたいと思っているので応援よろしくお願いします。」とコメントした。 ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL GUCCHONインタビュー 今の率直な感想をお聞かせください。もう、率直にめちゃくちゃ嬉しいです!いつもギリギリの戦いではあるんですけど、今回は本当に超ギリギリな感覚があって。その中で、自分を出し切ることができたのが何より誇らしいし嬉しいですね。 今大会で、特に印象に残っている対戦相手はいますか?正直、バトルの相手はみんな凄まじいクラスばかりでした。本当にヤバいやつらばかり。でも、その中でもやっぱり決勝戦のBooは食らいましたね。リスペクトし合う中でバトルできて最高に楽しかったです。僕らはWATER BOYzというチームをやっていて、そのメンバーも見守ってくれている中で、ALL STYLESの決勝という最高のステージでバトルができた。それが本当に嬉しかったですね。 今回で5度目の優勝となります。これほどまでにGUCCHONさんを突き動かす、この大会の魅力とは何でしょうか。やっぱり、夢がある場所だからですね。1万人以上のお客さんが見守る中で、たった一人でステージに立って1on1で戦う。あの瞬間の歓声や反応を一度味わってしまうと、もうやめられません。自分の中ではエンドルフィンがドバドバ出ているような感覚なんです(笑)。あの高揚感があるからこそ、また次も、と駆り立てられるんだと思います。 今後の目標、これからのダンスとの向き合い方について教えてください。ステージに立ってみて改めて思いましたが、あと数年、行けるところまでこうして戦い続けたいと思っています。ただ、ダンスにはまた別の楽しみ方もあります。僕が教わったのは、「パーティー」「サイファー」「バトル」という3つの要素です。今は世界中でバトルが熱狂的に流行っていますが、バトルだけにフォーカスするのではなく、パーティーとサイファー、この3つの「弾」を込めてショットするのが本当のバトルだと思っています。 パーティーやサイファーを経験することで、その人のパーソナリティが出る。それを大事にしたいんです。だから、これからはバトルだけじゃなく、パーティーやサイファーにもしっかりとアンテナを張って、踊り続けていきたいですね。 DANCEALIVE プロデューサー TATSUKI インタビュー Tatsuki 新しいトラック(取り組み)も含め、盛りだくさんの内容だったと思います。イベントを終えたばかりの今、率直な感想を教えてください。ひとまず、無事に終わってホッとしています。このイベントは計4箇所のステージが同時進行するスタイルなので、例年だとどこかしらでトラブルが起きたり、進行が押してしまったりすることが多いんです。 過去には雨で一部のプログラムが実施できなかったり、予期せぬ事態に振り回されることも多々ありました。ですが、今年は驚くほどスムーズに進行することができました。 今回、セネガルやガーナの選手を招致したり、当日予選のSTILL IN THE GAMEを行ったりと、新しい試みもありましたね。セネガルとガーナの選手の登場は、かなりの衝撃だったと思います。ジャンル分けされた流れの中に彼らが飛び込んできたことで、良い意味でむちゃくちゃになりましたが、自分から楽しもうとするお客さんの熱量と上手くマッチして、素晴らしい盛り上がりを見せてくれました。 また、STILL IN THE GAMEは初の試みでしたが、当日予選を勝ち抜いた選手が裏に送られる様子は、僕が想定していたM-1グランプリの敗者復活戦そのものでした。対戦カードを事前に一部発表してワクワクを作りつつ、当日の勝ち上がり枠を残すことで、理想通りのドラマチックな展開を生むことができました。これは今後もぜひ続けていきたいですね。 今年のDANCEALIVEを振り返って、どのような変化を感じましたか?去年20周年を終え、21年目からのさらなる飛躍を考えた時、大事なのは新たなアイコンを生み出すことだと思っていました。かつての僕らが憧れた先輩たちのような、かっこいいアイコンをここから作っていかなければならない。 結果として、今年はKIDS、HIPHOP、HOUSE、BREAKING、そして新設されたPOPPINGを含む6ジャンル中、5ジャンルで初優勝者が誕生しました。まさに新時代の幕明けにふさわしい結果になったと感じています。負けたプレイヤーが次はあそこに立ちたいと悔しさを糧にする、そのサイクルを今後も生み出し続けていきたいです。 今後の目標や、見据えている展望について教えてください。まずは、新設されたPOPPINGサイドを、ポッパーの皆が目指すべき場所として確立させることが目下の目標です。そしてその先には、今始まっている「ワールド(世界大会)」をさらに整えていきたい。将来的にはオリンピックのように、今年は日本、来年はアメリカというように、所属国を回る「ワールドファイナル」を実現させたいですね。そこで優勝すれば人生が変わるような、夢のある仕組みを作りたいと思っています。 ダンサーだけでなく、一般の人へのDANCEALIVEの広がりについてはどうお考えですか?ダンスに詳しくない人が見ても、このイベントは絶対に面白い。だからこそ、ダンサーが歩み寄って分かりやすくするのではなく、仕組みとしてその魅力を伝える努力を僕らがしていくべきだと考えています。ストリートダンスがストリートダンスのまま、ちゃんと飛躍できること。この誇り高さや熱狂をマンネリ化させず、試行錯誤を続けていけば、自ずと人はついてくると信じています。 最後に ©マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL 『マイナビDANCEALIVE 2026 FINAL』は、新設されたPOPPINGカテゴリーの追加や当日予選「STILL IN THE GAME」などの新たな試みにより、これまで以上にドラマチックな展開を生み出した。各ジャンルで多くの初優勝者が誕生し、次世代のスターが台頭する新時代の幕開けを印象付ける大会となった。 さらに、セネガル対ガーナのエキシビションバトルに象徴されるように、DANCEALIVEは世界規模での広がりを見せている。トップダンサーたちの熱量と観客の熱狂が交差するこの舞台は、今後もストリートダンスシーンの中心として進化を続けていくだろう。次のシーズンではどのような物語が生まれるのか、引き続き注目していきたい。
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culture430/Fourthirty 30周年記念連載:第4弾~「継続」という価値の先へ。上原洋が描く、仲間と共に切り拓くFourthirtyの未来~日本国内のストリートカルチャーシーンにおいて、BMXライダーを中心に深く愛され続けているアパレルブランド「430/Fourthirty(フォーサーティー)」が、今年でブランド設立30周年を迎える。 1996年に5名のプロBMXライダーによって発足し、その一員である上原洋を中心に歩みを進めてきた同ブランド。彼らが長年にわたるBMXとの関わりや数々の旅を通じて得た経験、そして機能性を追求した素材選びや時代ごとのテーマを反映したグラフィックなど、周囲のアーティストたちと共創したエッセンスがアパレルに落とし込まれている。現在ではBMXライダーをはじめ、ストリートカルチャーを生きる多くの人々に寄り添うデザインを展開し、シーンから絶大な支持を集めるブランドだ。 そして5月2日(土)にFourthirtyの創業30周年を記念するイベント「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」が開催される。この度、FINEPLAYでは当イベントに先駆けて、Fourthirty創立メンバーである上原洋氏に行ったインタビューを全4回の連載企画としてお届けする。 最終回となる第4弾では、30周年という大きな節目に開催される伝説的イベント「みどりな夜」の復活にかける想い、そしてブランドがこれから向かう「未来」と「展望」について語ってもらった。 7年ぶりに復活。5月2日、渋谷club asiaで交差するカルチャーの祭典 財満:いよいよ連載も最終回です。今回は、目前に迫った30周年記念イベント『みどりな夜 2026』と、その先の未来について伺いたいと思います。このイベント、実に7年ぶりの開催なんですね。 上原:そうなんです。2019年までは毎年恒例だったのですが、コロナ禍でタイミングを逃してしまって。でも今回、Fourthirtyが30周年で、会場の『club asia』も30周年。その奇跡的な重なりもあり、「じゃあ、やるか!」と決まりました。 財満:深夜23時スタートという、まさにストリートの夜が戻ってくる感じですね。 上原:最近は昼のイベントが主流ですが、1年に1回くらいは夜に無理して遊びたいじゃないですか(笑)。逆に「そういうイベントを待っていました!」という声もいただいています。 今回はJ-REXXXやDJ BAKU、幼馴染でもあるHOME MADE 家族のU-ICHI、さらにはスペシャルゲストとしてあの人や、TikTokで人気のユニットK&Kなど、旬のアーティストから長年一緒に走ってきた仲間まで、最高のメンツが集まってくれました。 右:J-REXXX 財満:Fourthirtyの歴史を彩ってきた「ハブ」としての繋がりが、そのままステージになるわけですね。 上原:キャスティングは本当に悩みました。でも結局「今の旬」を追うよりも「共に歩んできた仲間」を大切にしたかったので、BMXのジャムセッションでは、僕や(田中)光太郎といったベテランに加えて若手も登場します。「おじさん頑張ってるな!」という姿をぜひ見に来てほしいですね。 お世話になってきた方々や様々な業界の人も集まるので、自分たちが培ってきた文化をしっかり見せていきたいと思っています。 「30年のバリューを作るには、30年かかる。」430が示す継続の価値 財満:4月4日で49歳になったんですよね。僕より2ヶ月半早い。 上原:そうそう。気づけば「来年50歳です」と言える年齢になっていました(笑)。 財満:そんな上原さんが30年続けてきたFourthirty。FINEPLAYは今13年目ですが、その倍以上。立ち上げるのも大変ですが、継続するというのはマインド、人、お金、すべてを考え抜かなければならない、凄まじいことだと思います。 上原:悪い意味で言えば「適当」、良い意味で言えば「ゆっくり、落ち着いている」。そんな空気感でやってきたのが良かったのかもしれません。若手が能動的に動いて、いろんなものが形になっていく。逆に「30年いくぞ!」と最初から意気込みすぎていたら、きっと持たなかったでしょうね。やりたいことと、やらなきゃいけないこと。そのバランスをずっと見てきた結果です。 2000年代後半~2010年当時のスナップ でも、やっぱり30年のブランドバリューを作るには30年かかるんですよ。こればかりはショートカットできません。続けることが一番難しいからこそ、やれるところまでやりたいですね。 財満:その「継続」の価値は、ファンにもしっかり伝わっている気がします。 上原:「30年やっていて、あのクオリティを維持しているのはすごい」と言ってもらえるのは嬉しいですね。SNSを駆使するよりは、現場で会ったり、お店に来てくれたり、イベントで一緒になったりする「フィジカルな出会い」でファンが増えている感覚です。 展示会もある種のコミュニティになっています。SNSが発達して人間関係が希薄になりがちな時代だからこそ、人はどこかでちゃんと繋がっていたい。そんな「人間対人間」の体温があるやり取りを大切にしたいんです。 展示会の様子 仲間を上げ、カルチャーを繋ぐ「船」の行方 財満:今後の展望としては、どんなことを仕掛けていきたいですか? 上原: まさに「Everything is fuel to our energy」という言葉の通りで、僕は周りの人に引き上げられてここまで来れたと思っています。なので、これからは僕が周りを引き上げていけるようにしたいです。若手が憧れるようなブランド、チームにしていくことが目標です。 たとえばFINEPLAYを通じて若手をフックアップしていると思いますが、別の道や繋がりを提示してあげることはすごく重要だと思います。Fourthirtyも同じで、メンバー構成は少しずつ変化していて、光太郎がお守(店)や育成に集中し、制作には新しい若手が出てきている。それを「進化」と捉えて、新しい化学反応を楽しんでいきたいですね。AIのような便利なものも活用しつつ、最後はフィジカルな付き合いを大事に、このFourthirtyという船で行けるところまで行きたいです。 財満:全4回にわたって、上原洋さんに話を伺ってきました。過去から現在、そして未来へ。 Fourthirtyはこれからも形を変えながら、ストリートに欠かせないカルチャーとして続いていくはずです。本当にありがとうございました。 上原:ありがとうございました!とても楽しかったです。 今回のインタビューはPodcast「SESSIONS Presented by FINEPLAY」でも! FINEPLAYがスタートした新音声メディア「SESSIONS Presented by FINEPLAY」にて今回のインタビューもお聴きできます。 上原洋プロフィール 元プロBMXライダー。現在はアパレルを中心に、BMX、関連商品を販売する430 co.,Ltd の代表。2021年の東京オリンピック組織委員会でBMXの技術マネージャーを担当。またUCI BMX FREESTYLE 国際大会審査員も務める。2010年に原宿キャットストリートに430のヘッドショップであるDECADE TOKYOをオープンさせ、2024年に同じキャットストリートにDECADE TOKYOがリニューアルオープンした。 「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」 イベント概要 430 30th ANNIVERSARY “みどりな夜 2026”今回は430の30周年も重なる、特別な一夜。 クラブエイジアのフロアをフルに使い、BMX、LIVE、DJが交差するお祭り的な一夜。“みどりな夜”名物、BMXフラットランドのジャムセッションも開催。クラブという異空間で繰り広げられるライディングは、ここでしか見れない景色です。今回集まってくれたのは、これまで430と共にシーンを作ってきた仲間たち。長年ステージを共にしてきた太華くん、岡山の繋がりも深いレゲエアーティストJ-REXXX、ミクスチャーバンドのGAS MARIA、大分からはケンチンミン、金沢からはVUE DU MONDE、そしてさすがのパフォーマンスで魅せるK&K。それぞれのスタイルで、この夜を彩ってくれます。 DJ陣も特別なラインナップ。長年共にイベントを作ってきたDJ BAKU、高校時代からの仲間であるホームメイド家族のDJ U-ICHI、みどりな夜を支え続けてきたDJ DAI-5、DJ TOYODA。岡山からはDJ ZEEK、名古屋からはコースケ。現場を共にしてきたDJ PONY。田中光太郎の平成チューンもあります。そして新たな出会いから参加するDJ TIMESLIP GOなど、それぞれのバックグラウンドが混ざり合う一夜になります。 さらにスペシャルゲストも控えていますが、こちらは当日までのお楽しみ。30周年を祝うために集まってくれた、本当に大切な仲間たちです。このメンバーで迎えられることに感謝。当日が楽しみです。— Text by Hiroshi Uehara/上原洋 DATE:5.2 (Sat) 23:00 STARTTICKET:ADV ¥3000 / DOOR ¥4000(430枚に達すると終了します )430/Fourthirty 30周年記念連載:第1弾 〜Fourthirty代表 上原洋が語る創業秘話〜チケットはDECADE TOKYO & ONLINEにて販売中です。記事最下部のリンクより購入できます。VENUE:CLUB ASIA(渋谷)東京都渋谷区円山町1-8STARRING:430 BMX LIVE SESSIONJ-REXXX,太華,GAS MARIA,KEN TIN MIN,VUE DU MONDE,K&K,DJ BAKU,DJ U-ICHI.,DJ DAI-5,DJ TOYODA,DJ TIME SLIPPER GO,DJ ZEEKDJ PONY,DJ KOTARO TANAKA…and more
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culture430/Fourthirty 30周年記念連載:第3弾~「DECADE TOKYO」始動と30年変わらない信念「 Everything is fuel to our energy」~2026.04.30日本国内のストリートカルチャーシーンにおいて、BMXライダーを中心に深く愛され続けているアパレルブランド「430/Fourthirty(フォーサーティー)」が、今年でブランド設立30周年を迎える。 1996年に5名のプロBMXライダーによって発足し、その一員である上原洋を中心に歩みを進めてきた同ブランド。彼らが長年にわたるBMXとの関わりや数々の旅を通じて得た経験、そして機能性を追求した素材選びや時代ごとのテーマを反映したグラフィックなど、周囲のアーティストたちと共創したエッセンスがアパレルに落とし込まれている。現在ではBMXライダーをはじめ、ストリートカルチャーを生きる多くの人々に寄り添うデザインを展開し、シーンから絶大な支持を集めるブランドだ。 そして5月2日(土)にFourthirtyの創業30周年を記念するイベント「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」が開催される。この度、FINEPLAYでは当イベントに先駆けて、Fourthirty創立メンバーである上原洋氏に行ったインタビューを全4回の連載企画としてお届けする。 続く今回の第3弾では、ブランドの拠点である原宿のショップ「DECADE TOKYO」が誕生した意外な舞台裏や、30年間変わらずに掲げ続けてきたブランドスローガン「Everything is fuel to our energy」に込められた真意を深掘りしていく。ストリートの最前線で「ハブ」として機能し続ける上原氏のコミュニティ哲学、そしてチームとしての新たな挑戦に注目してほしい。 仲間達の「ハブ」が店舗へ。「DECADE TOKYO」誕生秘話 旧 DECADE TOKYO 財満:前回は香港での生活から日本に帰国するまでを伺いましたが、いよいよ原宿に「DECADE TOKYO」が誕生するまでの経緯を教えてもらえますか? 上原:香港にいた頃は、台湾、シンガポール、韓国など、アジア圏を中心に世界中の人々が行き来する環境にいたので、自然とフットワークが軽くなっていました。そうして世界中に仲間ができたタイミングで、日本に帰ってきました。帰国後は、自分のブランド(Fourthirty)やBMXをもっと真剣に突き詰めたいと考え、ストリートカルチャーの中心である原宿に古いアパートを借りて住み始めたんです。 香港時代もそうでしたが、街中に身を置いていると、仲間が遊びに来て、さらに新しい仲間を連れてくる。そこから常に新鮮な情報が入ってくる、というスタイルが自分には合っているなと思っていました。案の定、原宿の自宅もメンバーや様々な友人が絶えず集まる「ハブ」のような場所になりました。 旧 DECADE TOKYO 財満:そこから、どうやって「ショップ」へと発展していったのですか? 上原:当時、キャットストリートに「DBA」というお店があったんです。老舗スケートショップの「arktz(アークティーズ)」の姉妹店で、Fourthirtyを主力ブランドとして扱ってくれていました。Fourthirtyのメンバーも働かせてもらっていた縁もあり、家族のような付き合いをしていたんです。 ところがある時、渋谷の区画整理による立ち退きが決まってしまい、「Fourthirtyを置く場所がなってしまう!」という状況になりました。 財満:それはかなりのピンチですね。 上原:急いで原宿界隈で物件を探しましたが、立地も賃料も条件に合う場所がなかなか見つからなくて。その時、「じゃあ、いっそここ(自宅)でやろう」と決めたのが、以前のDECADEなんです。 財満:あそこは元々ヒロシくんの家だったんですね! 上原:そうなんです(笑)。1階の柱を抜いて店舗風に改装して、後から2階や目の前の建物も借り増していきました。大家さんに「ショールームのように使いたい」と相談したら快諾してくださって。結局、あの場所では15〜16年ほど活動しましたね。 30年間揺るがない信念「Everything is fuel to our energy」 財満:2010年頃はストリートシーンも激動の時代でしたよね。 上原:帰国したのが2006年頃。まだiPhoneすら普及していない時代でした。当時の原宿は同世代のストリートブランドが活気に溢れていましたし、20代半ばの動ける若手ライダーも増えてきて、本当にエネルギッシュで楽しい時期でした。 VICE撮影時の様子 / 左:新田 右:上原 並行して、雑誌『VICE』の小池ゆきおさんという日本の代表の方とも交流があり、イベントの運営をお手伝いしたりしていました。そこでテリー・リチャードソンや新田桂一さんのような世界的なフォトグラファーとも繋がりができて、可愛がってもらいました。 財満:現在のFourthirtyは、多彩なブランドとのコラボやアーティストサポートでも知られていますが、そういった動きはいつ頃から始まったのですか? 上原:今も昔も変わらないのですが、「このアーティストが旬だからコラボしよう」というビジネスライクな考えではないです。昔からの付き合いがあったり、展示会に遊びに来てくれた仲間と「これ、いいね」「着たいんだけど」といった自然なやり取りから始まることが多いです。金銭的なサポートというよりは、仲間内で「良いもの」を共有している感覚に近いですね。 2000年代後半~2010年当時のスナップ 財満:30年続く活動の中で、ここだけは「ブレさせていない」という430の信念はありますか? 上原:ブランド創設時にメンバーの伊東高志が決めた「Everything is fuel to our energy(周囲のモノ、事柄、人、すべてが僕らの原動力)」というスローガンです。結局、僕一人では何も成し遂げられていません。支えてくれる皆への感謝だけは、一瞬たりとも忘れたことがないですね。 財満:そのマインドがあるからこそ、自然と人が集まってくるんですね。 上原:若い世代が「何かをやりたい」と言ってきたとき、否定するのではなく「こういうやり方もあるんじゃない?」と建設的に対話したいと思ってます。それが僕らのモードですし、チーム全員が共通して持っている想いです。 BMXというバックボーンを超えて。誰もが楽しめるファッションブランドの強み 財満:ブランドの30周年を振り返ってみて、今どのようなフェーズにいると感じていますか? 上原:自分自身、まだそこを客観的に俯瞰できるほど大人にはなりきれていないというか(笑)。ただ、ブランドの在り方には多様な形があるんだなと実感しています。 例えば、大手商社と提携して流通を拡大し、自分たちはデザインに専念する、といった海外で主流の「ブランドを成長させて売却し、また新しいことを始める」というスタイルも日本で増えてきました。 でも、僕にはそのやり方は合っていなくて。この「泥臭い継続」こそが、430のチャームポイントだと思っています。 財満:実際に(買収などの)話があったわけではなく? 上原:全くなかったわけではないですが、あまりないです。僕がそういうモードを出していないからだと思いますし、出すつもりもありません。今ある形を絶やさないよう30年間走り続けてきましたし、これからもそうありたいです。 変化した部分もあって。今はチームで動かしているので、メンバーから自分では思いもよらないアイデアが出て、それが形になる。最初は違和感を覚えることもありましたが、今はそれを純粋に楽しめています。「こういうアイテムを出すなら、こんな要素を足してみたら?」と、自分からも新しいアイデアを乗せていく。そんな化学反応が起きています。 制作時の様子 財満:毎シーズンのコレクションも、チーム全員で意見を出し合っているのですね。 上原:基本的には制作チームがベースを作り、そこにみんなでアイデアを加えていく形です。モデルを務めてくれる子たちも何年も一緒にやってくれている仲間ばかりで、そうした「繋がり」は年々深まっていると感じますね。 財満:展示会にも、ジャンルの垣根を超えて多様なカルチャーの人たちが訪れています。 上原:先輩や仲間たちも、展示会という場を通じて生まれる「横の繋がり」に期待して来てくれている部分があって、それはすごく嬉しいですね。430という場所が、面白い人たちが交差するプラットフォームになればいいなと願っています。 展示会の様子 バックボーンにBMXがあることは周知の事実ですが、「自転車に乗っていないから関係ない」ではなく、誰もが楽しめる。それこそが、ファッションブランドとしてのFourthirtyの強みだと思っています。 今回のインタビューはPodcast「SESSIONS Presented by FINEPLAY」でも! FINEPLAYがスタートした新音声メディア「SESSIONS Presented by FINEPLAY」にて今回のインタビューもお聴きできます。 上原洋プロフィール 元プロBMXライダー。現在はアパレルを中心に、BMX、関連商品を販売する430 co.,Ltd の代表。2021年の東京オリンピック組織委員会でBMXの技術マネージャーを担当。またUCI BMX FREESTYLE 国際大会審査員も務める。2010年に原宿キャットストリートに430のヘッドショップであるDECADE TOKYOをオープンさせ、2024年に同じキャットストリートにDECADE TOKYOがリニューアルオープンした。 「みどりな夜 2026 – 430 30th ANNIVERSARY」 イベント概要 430 30th ANNIVERSARY “みどりな夜 2026”今回は430の30周年も重なる、特別な一夜。 クラブエイジアのフロアをフルに使い、BMX、LIVE、DJが交差するお祭り的な一夜。“みどりな夜”名物、BMXフラットランドのジャムセッションも開催。クラブという異空間で繰り広げられるライディングは、ここでしか見れない景色です。今回集まってくれたのは、これまで430と共にシーンを作ってきた仲間たち。長年ステージを共にしてきた太華くん、岡山の繋がりも深いレゲエアーティストJ-REXXX、ミクスチャーバンドのGAS MARIA、大分からはケンチンミン、金沢からはVUE DU MONDE、そしてさすがのパフォーマンスで魅せるK&K。それぞれのスタイルで、この夜を彩ってくれます。 DJ陣も特別なラインナップ。長年共にイベントを作ってきたDJ BAKU、高校時代からの仲間であるホームメイド家族のDJ U-ICHI、みどりな夜を支え続けてきたDJ DAI-5、DJ TOYODA。岡山からはDJ ZEEK、名古屋からはコースケ。現場を共にしてきたDJ PONY。田中光太郎の平成チューンもあります。そして新たな出会いから参加するDJ TIMESLIP GOなど、それぞれのバックグラウンドが混ざり合う一夜になります。 さらにスペシャルゲストも控えていますが、こちらは当日までのお楽しみ。30周年を祝うために集まってくれた、本当に大切な仲間たちです。このメンバーで迎えられることに感謝。当日が楽しみです。— Text by Hiroshi Uehara/上原洋 DATE:5.2 (Sat) 23:00 STARTTICKET:ADV ¥3000 / DOOR ¥4000(430枚に達すると終了します )430/Fourthirty 30周年記念連載:第1弾 〜Fourthirty代表 上原洋が語る創業秘話〜チケットはDECADE TOKYO & ONLINEにて販売中です。記事最下部のリンクより購入できます。VENUE:CLUB ASIA(渋谷)東京都渋谷区円山町1-8STARRING:430 BMX LIVE SESSIONJ-REXXX,太華,GAS MARIA,KEN TIN MIN,VUE DU MONDE,K&K,DJ BAKU,DJ U-ICHI.,DJ DAI-5,DJ TOYODA,DJ TIME SLIPPER GO,DJ ZEEKDJ PONY,DJ KOTARO TANAKA…and more






