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bmx悪天候にも負けない国内最高峰の戦い「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXフリースタイル・パーク/フラットランド種目2024.10.07BMXフリースタイル「マイナビ Japan Cup Yokosuka」がうみかぜ公園 (神奈川県横須賀市)にて、2024年9月26日(木)、28日(土)、29(日)の3日間に渡り開催され、パーク種目にて男子は中村輪夢選手が、女子は小澤美晴選手が優勝。フラットランド種目では男子で片桐悠選手が、女子は吉村想花選手が優勝を果たした。 神奈川県横須賀市の全面バックアップの下、2022年から開催されている本大会は今回で3回目。今回も世界を舞台に活躍する実力派日本人選手や次世代の注目選手が出場し、フリースタイル・パークではキッズ4アンダーから男女エリートまで計13カテゴリー、フラットランドでは6アンダーから男女エリートまで計10カテゴリーの選手たちによって、ハイレベルな競技が繰り広げられた。 また昨年から国際自転車競技連合(UCI)のClass1(通称C1)カテゴリに当たる「国際大会」として開催されており、今回も大会結果が世界大会出場に直結するため、国内の有力選手だけでなく韓国人ライダーも出場した。 そして会場となったうみかぜ公園はダートジャンプコースやスケートパークが併設された公園でありBMXライダーたちにはお馴染みのBMXシーンを牽引してきた聖地の一つ。近年ではストリートの大会としてBMXメディアのMOTOBUNKAが主催する「MOTO-CUP」も開催されるなど、さらに神奈川から国内外へBMXのカルチャーを発信する中心地としてもこの横須賀の「うみかぜ公園」は注目を集めている。 そんなBMXのカルチャーが根付くこの地に開催された今大会は、2022年から大会レガシーとして残されているセクションを中心に会場が設営された。なお今回は天候不良により27日(金)と29日(日)のプログラムは中止となり、エリートカテゴリーは女子フラットランドを除き、28日(土)に行われた予選の結果を最終順位として採用となった。 以下は、今大会注目のパーク種目エリートカテゴリー入賞者のライディングを紹介 BMXフリースタイルパーク種目にて、男子はパリ五輪5位入賞の中村輪夢が、女子はその強さ止まるところ知らない小澤美晴が優勝。 男子エリート 男子エリートクラスは、決勝が中止となったことから結果的に参加選手16名の中から予選の成績を元に今大会の優勝者を決めることになった。今回は優勝候補の中村輪夢と溝垣丈司、小澤楓など国内外で活躍する日本人選手たちに韓国人選手のキム・ヨンホを加えたアジアトップクラスの選手たちによりハイレベルな戦いが繰り広げた。なお予選はラン2本のスコアのアベレージが最終スコアとして採用されるフォーマットだ。 中村輪夢のライディング©︎Naoki Gaman / JFBF そんな戦いの中、圧倒的な得点差で優勝を果たしたのは中村輪夢。この夏世界中を感動の渦に巻き込んだパリオリンピックでは5位入賞、先日の「X Games Chiba 2024」では銀メダルを獲得し、今後の更なる活躍に期待が集まっている彼。 ラン1本目は「バックフリップ・バースピン to バーバック」や「フレア・ダブルバースピン」、「バースピン720」など高難度トリックの数々を余裕の走りでメイクすると、ラン2本目では1本目のトリックの精度を上げ、「バックフリップ・バースピン to バーバック to バースピン」や「タックノーハンド720」、「360インバート」などスタイルもしっかり取り入れたランで今大会最高得点をマークし昨年大会に引き続き2連覇を果たした。 小澤楓のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 準優勝は前回の名古屋大会の覇者である小澤楓。ひとつひとつのトリックの精度の高さにい定評のある彼は、ラン1本目にてボックスジャンプでバックワーズの面ピタ「360」からランを始めると「バックフリップ ・ダブルバースピン」や「フレア」など高難度のトリックを次々にメイク。最後はスパイン to スパインのセクションで「ディップスリー」を2連続で決めて見せた。ラン2本目では1本目のアップデートを目指し「バックフリップ・テールウィップ」や、スパイン to スパインでの「トラックドライバー」と「360・テールウィップ 」など見事メイクしてフルメイクでランを終えたが、中村には一歩と届かず今大会は2位という結果となった。 松本翔海のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 3位は15歳の最年少ライダーとして頭角を表している松本翔海。ラン1本目では「バックフリップ・テールウィップ 」や「ダブルトラックドライバー」、「720」をはじめとした高難度トリックを数々メイクしフルメイクで終えると、2本目では1本目のルーティンの中で「バックフリップ・テールウィップ」の完成度を上げて、スパインでの「バックフリップ」やクオーターでの「540・バースピン」などさらにトリックセレクションをアップデートしたライディングで高得点を叩き出し、今回表彰台の座を手にした。 女子エリート 一方、女子エリートクラスは東京オリンピック日本代表の大池水杜と現全日本チャンピオンの内藤寧々、そして国際大会で優勝を含む見事な好成績を残し鮮烈なエリートデビューを果たした小澤美晴を含む8名で争われた。ただコース上はかなり風に煽られる展開に各選手が苦戦する様子が見受けられた。 小澤美晴のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 今回、見事優勝を収めたのはここ最近国際大会での活躍が顕著な小澤美晴。女子の中では世界最高峰と言われるほどのトリックセレクションを有する彼女は1本目からボックスジャンプでの「トラックドライバー」や「テールウィップ」を始め、スパイン to スパインでの「トボガン」や「キャンキャン」そして最後はクオーターでの「X-Up」まで見事なトリックアフタートリックを見せた。ラン2本目では強い風が吹いている中にも関わらず見事な「バックフリップ」をボックスジャンプでメイクすると、クオーターでも完璧なペダルキャッチの「テールウィップ」やスパインでの「360」など女子では一筋縄では決め切れないトリックを余裕を持ってメイクする姿に強さを感じた。今大会の優勝により国内大会は名古屋大会に続き2連覇。来月の全日本選手権での活躍にも期待だ。 山本結花のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 準優勝は小澤と同じく若手ライダーとして成長著しい山本結花。豪快なエアーの中にスタイル溢れるトリックを入れてくる彼女はラン1本目で、ボックスジャンプでの「360」やクオーターでの「テールウィップ」、そしてスパイン to スパインをトランジションに使用すると最後はクオーターで「540」を綺麗にメイクした。ラン2本目では1本目をアップデートはできなかったがクオーターでの「テールウィップ」や「アリウープ・X-Up」は彼女のスタイルを感じるものだった。1本目のランが高評価を受け平均点を伸ばし見事2位を勝ち取った。 内藤寧々のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 3位は日本代表として国内の女子BMXフリースタイル界を牽引する内藤寧々。ラン1本目ではビッククオーターでのダイナミックな「ルックバック」を皮切りに、クオーターでの「テールウィップ」、そしてスパイン to スパインでの「X-Up」と「ターンダウン」の2連続をメイクしフルメイクでランを終えた。ラン2本目では全体的にパークを使いながら各セクションでトリックを加えていくライディングに変更。中盤ではクオーターからスパイン to スパインでのトリックアフタートリックで「X-Up」、「ターンダウン」、「X-Up」と繋いでいくも風の影響もあってか、どこかトリックは温存しているような雰囲気だったが予選の結果が最終成績となったため今回は惜しくも3位で大会を終えた。 大会結果 BMXフリースタイル・パーク ©︎Naoki Gaman / JFBF <男子エリート>優勝: 中村 輪夢 (ナカムラ・リム) / 90.38pt準優勝: 小澤 楓 (オザワ・カエデ) / 82.00pt第3位: 松本 翔海 (マツモト・ショア) / 75.63pt ©︎Naoki Gaman / JFBF <女子エリート>優勝: 小澤 美晴 (オザワ・ミハル) / 76.75pt準優勝: 山本 結花 (ヤマモト ユイカ) / 62.25pt第3位: 内藤 寧々 (ナイトウ・ネネ) / 60.38pt <キッズ4アンダー>優勝: ナカジマ・ソウシ / 61.00pt準優勝: イワサキ・ウタ / 53.00pt <キッズ5-6>優勝: サカキバラ・カナタ / 67.27pt準優勝: ウチヤマ・ナル / 66.90pt第3位: ハットリ・アオイ / 63.67pt <ガールズ7-9>優勝: ハシモト・コトハ / 74.75pt準優勝: ウメバヤシ・ユマ / 73.63pt第3位: ニワ・ココロ / 68.75pt <ボーイズ7-8>優勝: マスイ・チアキ / 80.50pt準優勝: コジマ・ルカ / 61.13pt第3位: コバヤシ・アラタ / 55.20pt <ガールズ10-12>優勝: ホソカワ・イロハ / 79.00pt準優勝: イノウエ・アオイ / 72.50pt第3位: ハマダ・ルル / 63.38pt <ボーイズ9-10>優勝: タカハシ・ヒサシ / 74.38pt準優勝: サイキ・タスク / 74.13pt第3位: ミズノ・コウメイ / 72.00pt <ボーイズ11-12>優勝: タニモト・リョウガ / 79.13pt準優勝: ニワ・コウキ / 73.88pt第3位: イラブ・ルナ/ 73.25pt <女子13-15>優勝: オクザキ・トモカ / 67.50pt準優勝: シライ・レエナ / 66.50pt第3位: ヨシダ・ミオ / 64.38pt <男子13-15>優勝: ハヤシ・ショウゴ / 86.00pt準優勝: シミズ・ハル / 84.33pt第3位: ニシシタ・シオン/ 80.00pt <エキスパート>優勝: エンドウ・リクト / 60.67pt準優勝: ナカガワ・ミズキ / 58.83pt第3位: オカモト・リュウキ / 50.67pt <30オーバー>優勝: イシイ・コウスケ / 65.00pt準優勝: シモノ・マサシ / 64.67pt第3位: ハマダ・タカシ / 56.30pt BMXフラットランド ©︎Satoshi Saijo / JFBF <男子エリート>優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 89.75pt準優勝: 佐々木 元 (ササキ・モト) / 88.25pt第3位: 伊藤 真人 (イトウ・マサト) / 85.00pt ©︎Satoshi Saijo / JFBF <女子エリート>優勝: 吉村 想花 (ヨシムラ・ソナ) / 79.50pt準優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 79.25pt第3位: 清宗 ゆい (キヨムネ・ユイ) / 70.25pt <キッズ6アンダー>優勝: サエキ・ミア / 49.33pt準優勝: ハラフジ・ミナル / 44.33pt <ガールズロー>優勝: マスブチ・シズク / 52.33pt準優勝: ヤマザキ・キッカ / 49.67pt第3位: オカザキ サラ / 48.00pt <ボーイズ7-9>優勝: クラウチ・レオ / 56.33pt準優勝: ハラフジ・ジョウジ / 54.00pt第3位: ヤマモト・ショウキ / 49.00pt <ガールズハイ>優勝: ホンムラ・カリン / 77.00pt準優勝: タグチ・シホ / 69.00pt第3位: カドイ・ヒマリ / 66.67pt <エキスパート>優勝: ハヤシ・セオン / 78.00pt準優勝: アカシ・キョウヤ / 77.67pt第3位: ワタナベ・ソウタ/ 77.33pt <30オーバー>優勝: フジイ・セイジ / 73.00pt準優勝: ハマダ・タカシ / 72.33pt第3位: ヤマシタ・ノブオ / 69.00pt 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ Japan Cup Yokosuka」開催期間 : 2024年9月26日(木)、28日(土)、29(日) - 3日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場::神奈川県横須賀市 うみかぜ公園(神奈川県横須賀市平成町3-23)主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)共催:横須賀市後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ協賛:鎌ケ谷巧業株式会社、横須賀ビール 企業版ふるさと納税:一般社団法人防災・防犯自販機協会、株式会社地域みらいコンサルティング エントリー数::パーク132人(うち海外選手1名)、フラットランド82名
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others次世代を担うライダーたちを表彰する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION 2024」授賞式2024.10.022022年から行われている次世代を担うライダーを表彰する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION」2024年度の受賞者が2024年9月20日(金)~22日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市幕張)で開催された「X Games Chiba 2024」の中で発表され授賞式が行われた。 元来「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS」は2014年から2019年まで6回開催されてきた「サーフィン」、「スケートボード」、「スノーボード」といったアクションスポーツの世界で活躍し、シーンの発展に貢献したライダー・個人・団体を表彰するアワードだ。これまでに男子では五十嵐カノアや平野歩夢、堀米雄斗、女子では西村碧莉、村瀬心椛、都筑有夢路といった世界中に名を馳せる、今もなおアクションスポーツ界を牽引するトップライダーたちが受賞してきた。 そしてこのアワードでは、アクションスポーツをメジャースポーツのように認知を拡大すること、さらには子供たちが憧れるようなヒーローやスターを世間一般に知ってもらうきっかけを与えることを目的としてきたが、近年アクションスポーツは日本人選手のめざましい活躍により、各種メディアで連日取り上げられては注目を集めている。 そういった現状を踏まえ、2022年から「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION」と題し、アクションスポーツ界の次世代を担う選手にスポットライトを当て、そのような選手をマスメディアや世の中に広めるためのアワードへと進化した背景がある。 そんな本アワードで受賞した男女6名の若手トップライダーを紹介。 男子サーフィン:小野 里弦(オノ・リオ) 現在17歳のオリンピック強化指定選手。ISA世界ジュニア選手権U16にて13位になると、第31回・第32回ジュニアオープンサーフィン選手権大会ではU18にて優勝し2連覇を達成。今年の「2024 Surf City Elsalvador ISA World Junior Surfing Championship」の日本代表として出場した。 受賞コメント「 今回受賞できて本当に嬉しいです。小さい頃はスケートボードもやっていたのでX Gamesのことは知っていました。今回このアクションスポーツの大きな大会であるX Gamesの場で表彰してもらえて嬉しいです。」 女子サーフィン:池田 未来(イケダ・ミライ) 国内外問わず様々な主要大会で好成績を残している日本を代表する若手プロサーファー。11歳8ヶ月でJPSA最年少プロ資格を獲得すると2022年の「ISA World Junior Surfing Championship」U-16 Girls にて個人3位入賞を皮切りに様々な国際大会で入賞。今年2024年ではWSL QS5,000「Krui Pro」とWSL「Krui Pro Junior」優勝を成し遂げるなど今大注目の選手。 受賞コメント 「本アワードを受賞することができてとても嬉しいです。2020年からオリンピック種目に入ったことで注目されているこのサーフィンで、今後もトップリーグで戦うこととロスオリンピック出場を目指して頑張ります。応援宜しくお願いします。」 男子スケートボード:小野寺 吟雲(オノデラ・ギンウ) “Ginwoo”の愛称で親しまれる世界的に有名なスケーター。その人気と知名度は業界トップクラスを誇る。7歳から本格的に競技を始めると、翌年にはヨーロッパで開催された大会に史上最年少で出場し、大人顔負けの圧倒的なスキルを見せつけ高く評価されるなど、その才能を一気に開花。以降は、海外から招待を受けた大会を中心に好成績を残し、2022年11月にアマの有力選手が集う世界的大会Tampa Am(米国開催)にて歴代最高得点を最年少でたたき出し一位で予選通過、世界2位に輝く。また、同月に開催された日本スケートボード選手権大会では初出場で優勝し、強化指定選手のSランクを獲得。さらに2023年初戦となるアラブ首長国連邦(UAE)シャルジャで開催された世界選手権では、同種目史上最年少メダルとなる3位に輝いた。 受賞コメント「今回受賞できて嬉しいです!(授賞式の場である)今年のX Gamesはずっと楽しみにしていきましたが、ここ1ヶ月くらい怪我で乗れなかったので出られるかわかりませんでした。でもX Gamesは自分の大好きな空間で出ることへのワクワクがあったのでなんとか直しました。これからも自分の大好きなスケートを全力で見せたいと思っているので応援よろしくお願いします。」 女子スケートボード:赤間 凛音(アカマ・リズ) パリ2024オリンピック女子スケートボード・ストリート種目銀メダリスト。他の選手と違う独自のトリックチョイスとセンスを強みとする彼女は、2019年の全日本選手権2位入賞を皮切りに様々な国際大会で入賞。2022年世界選手権で4位になると翌年の第3戦WST Romeで優勝を成し遂げ、今年はオリンピック予選シリーズ上海大会で準優勝し、パリの舞台での銀メダルに繋げた。なお本授賞式直前に行われたX Games Chiba 2024では銅メダルを獲得するなど強さを示し続けている。 受賞コメント「日本で開催されたX Gamesでメダルを取れたことは嬉しいですし今回このアワードも受賞できて嬉しいです。自分は他のスケーターがやらないトリックが得意なので、いつもスケートでも自分らしいスタイルを見せることを意識しています。次の大きな目標はロスオリンピックで金メダルを取ることなので応援よろしくお願いします。」 男子スノーボード:山田 琉聖(ヤマダ・リュウセイ) 5歳からスノーボードを始めると、2016年に地元札幌のばんけいスキー場にてワールドカップが開催され、国内最大級のハーフパイプが完成したことをきっかけに当時10歳ながらもハーフパイプの楽しさに魅了され本格的に競技を始めた。初年度からFISスノーボードジャパンカップ小学3・4年生の部にて準優勝すると、14歳で初出場したFIS全日本選手権にて6位入賞。全日本強化指定選手に選抜され、16歳からはワールドカップで世界を転戦しつつ、国内ではFIS全日本選手権(鯵ヶ沢大会)で初優勝を果たす。その後17歳でワールドカップ5位入賞やユース五輪冬季大会で銅メダルを獲得するなど快進撃を続け、ミラノ・コルティナ2026オリンピック出場を目指す成長株。 受賞コメント「トロフィーが結構重たいです。最初は受賞したことが信じられなかったんですが、このトロフィーをもらって実感が湧いてきました。X Gamesにはまだ出たことがないのですが、自分は独創的なトリックだったり他の人と被らないようなライディングを意識してるので是非見てほしいです。」 女子スノーボード:深田 茉莉(フカダ・マリ) 本格的に競技を始めたのは13歳の頃にもかかわらず、その後約2年半という期間の短さで初出場した「2022年ワールドカップ コッパーマウンテン大会」で初優勝を決めるほど才能溢れるスノーボーダー。その翌月に行われた世界最高峰のコンテストである「X Games Aspen 2023」にも招待されると「FSダブルコーク1080」や「BSダブルコーク1260」を成功させ表彰台まであと一歩となる4位に食い込んだ。高回転を巧みに操り、メンズ顔負けのスタイルでストンプする彼女は長時間の練習を日課とする努力家。ミラノ・コルティナ2026オリンピックでの活躍を鋭く見据えている。 受賞コメント「普通の賞ではなくてルーキーとして頂くことができたこのアワードなので、今後もルーキーとしてもっと頑張りたいと思います。ウィンターのX Gamesには1回出たことがあるのですが、コースが大きいので観客との距離があります。でもこの会場を見てスケートボードは観客席と近いので迫力があるなと思いました。今後は1440という4回転するトリックを先輩ライダーの村瀬心椛が決めているので自分も同じように高回転トリックをできるように練習して昨シーズンより良い結果を出して優勝したいと思っています。」 JASAとは ジャパン・アクション・スポーツ・アソシエーション(JASA) は競合するアクションスポーツメーカー、小売、そしてアクションスポーツに関連する企業が協力し、日本のアクションスポーツ業界活性及び発展を目的として設立された一般社団法人。アクションスポーツ( サーフィン、スノーボーディング、スケートボーディング等) を通して国民がより多く楽しめるスポーツ活動を普及するため、各種スポーツ教室・大会の開催やスポーツ振興に関する事業を行い、国民の心身の健全な発達と連帯意識を醸成し、もって次代を担う人材育成に努め、地域のアクションスポーツ文化の向上を図ることを目的としている。
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freestyle過去最多となる268名の参加者が出場!フリースタイルフットボールの世界大会 SUPERBALL 20242024年8月18日〜8月25日にチェコ共和国リベレツにてフリースタイルフットボールの世界大会SUPERBALL 2024が行われた。毎年チェコ共和国で開催されており、10年以上の歴史のあるSUPERBALL。今年は過去最多となる268名の参加者がエントリーし、今年もより一層大会の盛り上がりが見受けられた。 MALE BATTLEではTRISTAN(フランス)が初優勝を果たし、FEMALE BATTLEではISABEL(イギリス)が去年に引き続き優勝し2連覇を達成した。また、日本のプロフリースタイルフットボールコンビLA CLASSIC(Yosshi & Yu-J)はCREW ROUTINEに出場し優勝。LA CLASSICは同時にコンビで世界大会10年連続表彰台入りという快挙も成し遂げた。 ©Petr Zbranek, @azfotky BATTLE 年々レベルが上がっており、今年も多くのハイレベルな争いが見られた1 on 1のバトル部門。男子部門のMALE BATTLE、女子部門のFEMALE BATTLEに分かれており、予選を勝ち抜いたプレイヤーはベスト32から1 on 1のトーナメントに進むことができる。プレイヤーは一人3回ずつ交互に技を披露し、ベスト32では1ターン30秒、ベスト16からは1ターンの持ち時間が無制限で争われた。 また、予選ラウンドを敗退してしまったプレイヤーの為に、DIVISION 2 BATTLEという部門も用意されており、初心者のプレイヤーでも最後までバトルを楽しむことができるのが特徴だ。 MALE BATTLE Yu-ri 日本から出場したYu-riはベスト16バトルにて昨年行われた世界大会Red Bull Street StyleチャンピオンのJay(オーストラリア)と対決。Jayの高いコントロール力で流れるようなスタイルに対し、Yu-riは彼自身の4回転のオリジナルトリックをコンボで繋ぎ、会場をどよめかす。ジャッジの分かれる白熱した接戦の末Jayに勝利したYu-riはSUPERBALL MALE BATTLEにおいて自身初となるベスト8入りを果たした。 MACHINE(コロンビア)©Petr Zbranek, @azfotky MALE BATTLE決勝ではフランスのTRISTANとコロンビアのMACHINEの同世代対決となった。MACHINEは怪我の影響で今大会の出場を一区切りに引退を考えていた様子で、今大会に懸ける熱が伺えた。一方のTRISTANは去年行われた世界大会「World Freestyle Football Championship Nairobi 2023」で準優勝を果たしており、両者共に世界のバトルシーンにおいて波に乗っている若手の一人だ。 TRISTAN(フランス)©Petr Zbranek, @azfotky MACHINEの独自のスタイルに対し、TRISTANはハイレベルなエアムーブとフレッシュなトランジションの繋ぎを見せ対抗。TRISTANは身体を酷使する決勝の舞台でもほとんどパフォーマンスを落とさずに戦い切り、見事初優勝に輝いた。 決勝戦終了後にはフランスをはじめとする多くのフリースタイルフットボーラーがTRISTANのパフォーマンスと世界一の称号を讃えた。自身のプレイヤーとしての一区切りであることを表明し、決勝後に悔し涙を見せたMACHINEに対しても彼のキャリアと功績に対し、大きな拍手が巻き起こった。 MALE BATTLE ©Petr Zbranek, @azfotky MALE BATTLE優勝:TRISTAN(フランス)2位:MACHINE(コロンビア)3位:JESSE(オランダ) FEMALE BATTLE ISABEL(イギリス) ©Petr Zbranek, @azfotky 決勝では前回大会王者のISABEL(イギリス)とYOANNA(フランス)が対決。ブロックムーブコンボを得意とするYOANNAに対し、ISABELは高いコントロール力のオールラウンドスキルで対抗。2ターン目を終えるまでお互いノードロップの決勝戦に相応しいハイレベルなバトルとなった。ISABELは前回チャンピオンとしての強さと自信を見せ、FEMALE BATTLEにおいて2連覇に輝いた。また、FEMALE BATTLEにおいて、日本のMai、Moe-Kがベスト16入りを果たしている。 FEMALE BATTLE ©Petr Zbranek, @azfotky FEMALE BATTLE優勝:ISABEL(イギリス)2位:YOANNA(フランス)3位:SOFIE(デンマーク) ROUTINE ROUTINE 予選2分間、決勝は3分間のパフォーマンスで争われるROUTINE。今年も予選から個性あふれるクリエイティブなショーが数多く見られ、優勝にはフランスのSombreroが輝いた。2位には日本のYosshiが入賞し、去年優勝のAki、一昨年優勝のLeonなども含め、この種目での日本人の強さを示し続けている。 ROUTINE ROUTINE優勝:Sombrero(フランス)2位:Yosshi(日本)3位:Franek(ポーランド) CREW ROUTINE LA CLASSICYU-J(写真左)、YOSSHI.(写真右) 予選2分間、決勝は3分間の2名以上のチームパフォーマンスで争われるCREW ROUTINEでは日本のYosshi & Yu-Jが優勝、Daiki & Tatsukiが2位となり、上位2組を占める結果となった。Yosshi & Yu-JはコンビのLA CLASSICとして世界大会10年連続表彰台入りという快挙を成し遂げ、SUPER BALLのパフォーマンス部門において圧倒的な実力を示している。 CREW ROUTINE CREW ROUTINE優勝:Yosshi & Yu-J(日本)2位:Daiki & Tatsuki(日本) KILL THE BEAT KILL THE BEAT (Gyoza) フリースタイルフットボールでの音楽性を競うKILL THE BEAT。2022年から開催されて以来盛り上がりを見せており、2022年、2023年優勝のGyozaは2連覇を達成している。今大会は参加した日本人7名全員がベスト16トーナメントに進出し、日本人の「音ハメ」における強さが垣間見えた。 ディフェンディングチャンピオンのGyozaはべスト4にて去年準優勝のPWG(フィリピン)と対決し、昨年の決勝カードが実現。延長戦にもつれる接戦の末PWGが勝利。PWGは決勝戦でも安定感のあるトリック、周りの観客を巻き込む力を武器に音楽性を魅せ、初優勝を果たした。 KILL THE BEAT優勝:PWG(フィリピン)2位:Sergio(スペイン)3位:Gyoza(日本) IRON MAN HUGO 一発勝負でエアムーブのコンボの長さを競うIRON MAN。IRON MANで今大会優勝を果たしたのは前回大会の SICK THREE、CHALLENGEで優勝し、2冠を達成したオランダのHUGO VLIESEとなった。HugoはSUPERBALLにおいてエアムーブの部門であるIRON MAN、SICK THREE、CHALLENGEの3つの部門で優勝を経験した唯一のプレイヤーとなった。 また、IRON MANの女性部門であるIRON WOMANでは5度の世界チャンピオンを経験している実力者のAGUSKA MNICH(ポーランド)が優勝を果たした。 IRON MAN IRON MAN優勝:HUGO VLIESE(オランダ)2位:JAIRO GONZALEZ(メキシコ)3位:ROBERT GUZIK(ポーランド) IRON WOMAN優勝:AGUSKA MNICH(ポーランド)2位:ANASTASIA BAGAGLINI(イタリア)3位:MARIANA TABORDA(コロンビア) CHALLENGE MATEO 定められたエアムーブのお題を決められた試行回数で成功させ、難易度の高くなっていくお題をどこまで成功させられるかを競うCHALLENGE。MALE CHALLENGE決勝ではフランスのMATEO SERRIが最高難度のレベル16の表を4カテゴリー全て1トライずつでクリアするという前人未到の快挙を成し遂げ優勝を果たした。なお、日本のYu-toは4位となりエアムーブの部門で日本人初のトップ5入りを果たした。 FEMALE BATTLEで3位に入賞したデンマークのSOFIE JOHANNSENはFEMALE CHALLENGEでも安定したエアムーブを見せ優勝を果たした。 MALE CHALLENGE MALE CHALLENGE優勝:MATEO SERRI(フランス)2位:HUGO VLIESE(オランダ)3位:ETHAN AUDIOT(フランス) FEMALE CHALLENGE優勝:SOFIE JOHANNSEN(デンマーク)2位:AMALIE MOERK(デンマーク)3位:LUCIE QUINTON(フランス) SICK THREE ETHAN 3つのエアムーブのトリックで構成されたコンボで競うSICK THREE。予選から今までの大会でも見られなかったハイレベルなコンボが数多く見られた。世界で最も権威のあるエアムーブの動画コンペティションPACTの前回王ETHAN AUDIOTが決勝ではファーストトライでコンボを決め、初優勝を果たした。 MALE SICK THREE MALE SICK THREE優勝:ETHAN AUDIOT(フランス)2位:SERGIO SANCHEZ(スペイン)3位:DIEGO EMANUEL(ブラジル) FEMALE SICK THREE優勝:SOFIE JOHANNSEN(デンマーク)2位:AMALIE MOERK(デンマーク)3位:LUCIE QUINTON(フランス) 最後に 日本人出場者の集合写真 毎年大きな注目が集まり、世界で最も権威のある大会の一つであるSUPERBALL。今大会は過去最多となる268名の参加者がエントリーし、年々競技の盛り上がりが感じられている。誰でもエントリーすることができ、大会期間も長いため、世界中から集まるプレイヤー同士で練習や撮影をしたり、コミュニケーションを取り合うことでお互いのモチベーションを高め合えるのもこの大会の魅力の一つだ。 また、日本からの出場選手はチェコやその周辺の国での観光を大会前後に楽しむ様子も多く見受けられた。毎年8月に開催されるため、学生フリースタイルフットボーラーは夏休みの期間を利用して出場するのもおすすめだ。バトルのみに限らず、パフォーマンス部門やエアムーブ部門など、男女共にそれぞれの好きな分野に合わせ、多くの種目が楽しめるところもこの大会の特徴である。大会のライブ配信も毎年行っている為、日本からも中継を楽しむことができる。今後のSUPERBALLでの日本人の活躍に注目しよう!
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others山口県宇部市でアーバンスポーツを全身で楽しんだこの夏一番熱い1日「UBE URBAN SPORTS FES 2024」イベントレポート2024.09.30暑い夏もいよいよ終わりを迎える、2024年9月29日(日)に山口県宇部市の常盤通り(国道190号)特設会場にて「UBE URBAN SPORTS FES 2024」が開催された。全長約600mに渡るこの大通りをアーバンスポーツを中心とした様々なコンテンツでジャック。宇部市の中心地がアーバンスポーツの熱気に包まれた。 「UBE URBAN SPORTS FES」は、宇部市の中心市街地である常盤通り(国道190号)のウォーカブル化に合わせて開催し、都市の風景を舞台にアーバンスポーツの魅力を身近に感じて楽しんでもらうことを目的にしており、市民や観客にとって新しい休日の楽しみ方や交流の機会を提供し都市の魅力を高めることを目的としたイベントである。 昨年に開催された第1回目も大盛況で幕を閉じた本イベントだが、今回も雲ひとつない晴天に恵まれ夏を感じさせる暑さの中でプログラムは進行された。また特別ゲストとして参加したオリンピック選手であるShigekix(ブレイキン男子日本代表)・中山楓奈(スケートボード・ストリート女子日本代表)の2名が本イベントに華を添え、トップアスリートたちによるトークセッションやデモンストレーション、そして体験会など来場者が全身でアーバンスポーツを楽しめる1日となった。 以下は大盛況により幕を閉じた「UBE URBAN SPORTS FES 2024」当日の様子だ。 オープニングセレモニー 山口県恒例行事である餅まき 本イベントの開催に先立ちMCの山田としあきさんの呼び込みの元、宇部市の篠﨑圭二市長の挨拶、そしてイベントをデモンストレーションや体験会で盛り上げるゲストや選手たちが紹介されてメインステージへ登壇すると、山口県で恒例行事である餅まきが行われ、会場は大盛り上がりの中でイベントがスタートした。 SPECIAL TALK SHOW:中山楓奈 中山楓奈のトークショー スペシャルゲストとして今回参加した東京オリンピック銅メダリストの中山楓奈によるトークショーでは、スケートボードを始めたきっかけから東京オリンピックを経て迎えたパリオリンピック出場に至るまでのストーリーはもちろんのこと、スケートボード以外で好きなことや大学生として学業との両立など、普段ではあまり聞くことができない等身大の中山楓奈について来場者からの質問を交えながら聞くことができた。 中山楓奈のトークショー その中で中山が声を大にして伝えたのは「自分がやっていることに対して好きでいること」で「好きであればスポーツも勉学も頑張れるし、好きという思いがあったからここまで来れた。」と話した。その言葉には話を聞いていた子どもたちだけではなく親御さんまで心を打たれている様子だった。 最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのスケートボードデッキが手渡されるなど豪華なプレゼントもある有意義なトークセッションとなった。 SPECIAL TALK SHOW:Shigekix Shigekixのワンルーティンの披露 同じくスペシャルゲストとして会場を盛り上げたのは、ここ最近テレビで見ない日はないくらい引っ張りだこであるパリオリンピック日本代表のBBOY Shigekix。登場早々サプライズで音楽に合わせたワンルーティンを披露し、会場を歓声の渦を巻き起こしてから始めたトークショーではパリオリンピックでの裏側や最近の活動に迫りながら、彼の思うブレイキンの魅力について聞くと、 「一番の魅力はブレイキンの持つ”自由さ”です。今日僕の披露したムーブも今までのブレイキン人生を通して培ってきたオリジナルのものですし、そこにこのステージに立って感じたことをアドリブでムーブとして加えさせてもらいました。オリンピックでもみんな踊り方のスタイルが違うというのは見て分かったと思いますが、他のスポーツ以上に自由に自分の表現をしながら競いあったり、自分を成長させていける自由さがブレイキンの魅力です。」と語った。 Shigekixのトークショー また質問コーナーでは子どもたちや大人からも様々な質問が飛び出し、時折話しながらムーブを披露したり、逆に来場者に対して質問を投げかけるなどインタラクティブなコミュニケーションが取られ、思わぬ質問のやりとりにみんな満足そうな様子だった。また最後にはジャンケン大会が行われ、優勝者には直筆サイン入りのTシャツが贈られた。 スケートボード 中山楓奈のライディングデモ 池田幸太のライディングデモ パリオリンピックでも日本から金メダリストが誕生したことで東京オリンピックに引き続き盛り上がりを見せたスケートボード。各4回の体験会の前にはデモンストレーションとしてプロスケートボーダーの中山楓奈と池田幸太の2名と地元のスタイリッシュなスケーターが集まりライディングを披露。そんなトップスケーターの滑りを一目見ようと体験会参加者以外の観客も多く、彼らが決めるトリックに大きな歓声を上げて大会さながらの盛り上がりを見せていた。 スケートボード体験の様子 また体験会にも子どもたちを中心に多くの参加者が集まり、実際にボードに乗って体験した。中には初めてのスケートボードにおそるおそるライディングに挑戦する参加者もいたが、池田幸太をはじめとする講師陣が手取り足取りサポートするなど安全にスケートボードにトライしていた。 ブレイキン 九州男児新鮮組によるショーケース そして今回のスペシャルゲストであるパリオリンピック日本代表Shigekixの来場やトップダンスチーム「九州男児新鮮組」によるショーケースパフォーマンスもあり、会場内で一際大きな盛り上がりを見せたのはブレイキン。会場のメインステージでは「九州男児新鮮組」による2回のパフォーマンスも披露され小学生から大人までそれぞれ違ったスタイルを持つBBOYたちが音楽に合わせて繰り出す豪快なムーブの数々に観客は目を奪われた。 ブレイキン体験の様子 また2回に分けて開催された体験会にも多くの来場者が訪れると簡単なフットワークやフリーズなどをレクチャー。名前と動き方を順番に分かりやすく教われることから初めてブレイキンを体験する参加者でも楽しく学ぶことができ、最後には少し学んだことをおさらいするようにムーブを披露するなどブレイキンの世界に入り込んで体験した。 ダブルダッチ NEWTRADのパフォーマンス 本イベント開催直後のプログラムとして多くの来場者たちの目を引いたのは確実にプロダブルダッチチーム「NEWTRAD」によるパフォーマンスだろう。パフォーマンスではまるでロープの中で行われているとは思えないほどハイレベルで流れるようなダンスやアクロバットが披露され会場を沸かした。 ダブルダッチ体験の様子 中盤ではステージに観客を数名招いてダブルダッチにチャレンジする時間も設けられ、体験した人たちは初めてのダブルダッチにもかかわらず多くの人前で披露するということに困惑と緊張の面持ちでトライしながらも上手くいった時に見せた笑顔が印象的だった。 ダブルダッチ体験の様子 またその影響もあってか計2回開催された体験会では多くの子どもたちが集まり、列をなしながらも順番にダブルダッチにチャレンジ。NEWTRADによる見事なロープ回しも相まって、参加者も気楽にロープの中に飛び込んではロープの回転に合わせてジャンプしながらオリジナルなムーブも見せたりとダブルダッチャーとしての一歩目を踏み出す機会になった。 パルクール パルクール体験の様子 パルクールでは「走る」「跳ねる」「乗り越える」「掴まる」「バランスを取る」という5大基礎能力を伸ばし、イメージした通りに動ける機能的な身体作りを目指すアクティビティということもあって、柔軟性と俊敏性を高い子どもたちにとっては楽しい体験会のひとつであったことは見て取れた。その中でも細い一本橋を反対に進んだり、用意された障害物を飛び越えていく時にはパルクールの技術であるヴォルトなどを交えながら楽しくトライ。 JUNによるデモンストレーション 途中では講師のJUNによる障害物を使った豪快なパフォーマンスも披露され、そのムーブに感化された子どもたちの好奇心を底上げ。中にはハイレベルな動きで障害物を超える子どもたちもおり、まさにバランス感覚や身体能力を目覚めさせる体験会になったことだろう。 パルオニ パルオニの様子 『鬼ごっこ』×『パルクール』の究極の鬼ごっこスポーツであるこのコンテンツは今回の中では体験会というよりどちらかというと『あそび』としての競い合い。パルクール体験会でも使用した障害物が置かれた指定エリアの中で1対1の「20秒間鬼ごっこ」が繰り広げられ、その組み合わせは親子や兄弟、小学生の友達同士など様々。 どっちが早く捕まえられるかを競うため、自分が早く捕まえられてしまうと、もっと早く捕まえないといけない展開になるハラハラドキドキの手に汗握る戦いだ。そんな場面も多く見られて悔しがる方と喜ぶ方の感情の差も見どころで、そんな環境の中で楽しみながら気づけばパルクールを体験でき、かつ良い運動にもなっているパルオニは終始大盛況だった。 3×3 バスケットボール バスケットボールクリニックの様子 昨年に引き続きキッズ向けの3×3バスケットボールトーナメントも開催された本イベント。午前中のバスケットボールクリニックを最初のプログラムとして終えると、バスケットボールトーナメントでは未来のスター選手たちになりうるキッズボーラーたちによる熾烈な戦いが繰り広げられた。 スリストム広島とじげんアップデーターズのエキシビジョンマッチ 最終プログラムとして開催されたエキシビジョンマッチではプロチーム「スリストム広島」と「じげんアップデーターズ」のプロ同士によるハイレベルなマッチアップも行われ、見事なボール回しで翻弄し合いツーポイントシュートを量産。特に周りを柵で囲っているわけでもないので、子どもから大人までプロの迫力あるプレイを至近距離で観戦しながら、3×3バスケットボールの奥深さを体感できる贅沢な時間となった。 ピックルボール プロピックルボールプレーヤーの吉田善選手 近年、アメリカを中心に多くの国々でプレイヤーが増えており人気のあるスポーツとして注目されているのがこのピックルボール。このスポーツの発祥となるアメリカでは300万人近くの人々にプレーされており、日本国内でも全国で体験会が行われている。 誰でも楽しめるピックルボール そんなスポーツが今回このイベントにやってきて、午前中に行われたエキシビジョンマッチではプロピックルボールプレーヤーの吉田善選手らによる白熱したラリーが繰り広げられ会場を盛り上げる。体験会では対象年齢が3歳以上と幅広く設定されていることや、比較的難易度が低く身体能力をあまり必要としない為、他の競技に比べて幅広い年代の方に楽しまれる様子が見られ、友達や家族連れなど参加者同士で対決して楽しむ様子が印象的でまさにインクルージブなスポーツと言われる所以がうかがえた。 ストリートサッカー・フットサル ストリートサッカー体験の様子 ストリートサッカーは8角形のコートで1対1形式で3分間のゴールの点数を競う種目。フィジカルコンタクト禁止や股抜きをしたらその時点で勝利という一般的なサッカーとは違った特別なルールも存在しているところが魅力だ。体験会では円形のサークルで親子や友人同士でこのルールに乗っ取った対決を楽しんだ。やはりサッカーは学校でも人気なスポーツということもあり、子どもたちはどこか手慣れた様子でストリートサッカーを体験していた。 ミネルバ宇部の選手達が参加者にレクチャーする様子 また地元宇部市にて活動する女子フットサルチーム「ミネルバ宇部」の選手達がストリートサッカー対決を見せて会場を盛り上げ、マーカーを使ったフットサルのドリブル、トレーニングを参加者にレクチャーする様子も見られた。 地元山口を拠点に活動するダンサーたちによるショーケース 長州南蛮連のよさこいのパフォーマンス お昼の時間帯には「一般社団法人山口県ストリートカルチャー協会」「長州南蛮連」「クランクダンススタジオ」の3団体から各団体を代表するキッズから大人まで数多くのダンサーたちがこの日のために用意してきたパフォーマンスを披露。ブレイキンをはじめ、よさこいやヒップホップなど幅広いジャンルのダンスを通して会場を盛り上げた。 フードフェス お客さんで賑わったフードフェス イベント開始後からお昼時をピークに常に大勢のお客さんで賑わっていたのがこのフードフェスで出店されたブースの数々だ。当日は天気も良く暑いくらいの陽気だったこともあり、体験会を終えた子ども連れの家族や隣のエアー遊具等で遊んでお腹を空かした子どもたちが美味しいフードに舌鼓を打ち、キンキンに冷えたドリンクで喉を潤した。 各飲食店のブースは長蛇の列が また27の飲食店が出店したこともあり、山口県や九州料理などのご当地グルメはもちろんのこと、親子で楽しめるご飯から韓国料理やピザなど海外気分を味わえる食事、お酒に合う食事やスイーツなど幅広いカテゴリーの食事が楽しめる、誰もが満足できるフードブースになっていた。さらにフードやドリンクを片手にその足でアーバンスポーツの体験会やパフォーマンスの観戦を楽しむ様子も見られるなど来場者は五感でイベントを楽しんだ。 エンディングセレモニー 今後についてもイベント開催意思を見せた篠﨑圭二市長 様々なコンテンツが目白押しだった本イベントはあっという間に時間が過ぎ去るほど、アーバンスポーツの熱に包まれたままエンディングを迎えると、オープニングと同様にMCの山田としあきさんの呼び込みの元、ゲストや選手たちの紹介されてメインステージへ再度登壇。また最後には宇部市の篠﨑圭二市長による挨拶の中で来年での本イベント開催意思も聞かれ、惜しまれつつも既に来年への期待感が高まる中で再度餅まきを行い、会場は最後まで大盛り上がりの中でイベントが締め括られた。 最後に 今回が二度目の開催となった「UBE URBAN SPORTS FES 2024」は前回以上の熱狂を生み出しなんと記録した来場者数は約8,000名。今回はShigekixと中山楓奈というオリンピックという世界最高峰の舞台で活躍しているトップアスリートを迎えたこともあり、各競技の体験会とパフォーマンスも何倍もパワーアップして帰ってきたと感じられた。 たくさんの来場者が集まった今回の「UBE URBAN SPORTS FES 2024」 またイベント後にShigekixと中山が口を揃えて話していたのが「こんなにもアーバンスポーツが皆さんにとって身近で注目されていて、今回より知ってもらえるきっかけになって嬉しい」ということだった。実際、その言葉を証明するように本イベントには子ども連れの家族、学生たちも多く見られ、イベント開催の本来の目的でもあるアーバンスポーツを通じた「中心市街の活性化」「若者世代の獲得」に向けてさらにそのムーブメントを飛躍したイベントとなった。 様々な課題を抱える地方都市が「アーバンスポーツ」の力で活性化を図る。その活動の代表として歩みを進めている宇部市の今後の更なる発展に期待していきながら、来年はさらにパワーアップした「UBE URBAN SPORTS FES」が開催されることを既に楽しみに待ちたいと思う。 イベント概要 イベント名:UBE URBAN SPORTS FES 2024 開催期間:2024年9月29日(日)会場:宇部市中心市街地エリア内特設会場入場料:無料主催:宇部市企画・運営:株式会社GATHER メディアパートナー:FINEPLAY 問い合わせ先:宇部市観光スポーツ文化部スポーツ振興課Email:info@ubeusfes.jp
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surf素晴らしいコンディションの中開催されたThe Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASH2024.09.289月17日から9月21日まで宮崎県日向市お倉ヶ浜でWorld Surf League The Open Surfing Miyazaki Series QS3000 IBK日向プロ・WSLプロジュニア Presented by RASが開催された。 今回のThe Open Surfing Miyazaki Seriesは、先日9月11日から9月14日まで宮崎県木崎浜海岸で開催されたIBK宮崎プロから3日空いて今回のIBK日向プロと2戦続けて行われた。試合が続けて行われることで体力的にタフな部分もあるが、試合の感覚を忘れずに次戦へ繋げることが可能となり、好調の選手は良い感覚をそのまま活かし挑むことができ、前戦で良い結果が望めなかった選手もすぐに調整し、新たに挑戦できる最高の条件となる。 試合期間中の波の状況は台風の影響もあり、クローズアウトすることも懸念されていたが、クローズアウトすることなく常に頭前後の波があり選手は最高のコンディションで試合が出来ることに胸が高鳴っていた。 ウィメンズプロジュニアの優勝は池田未来 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo ウィメンズプロジュニアの決勝は、池田未来、松岡亜音、中塩佳那、佐藤季の4名。佐藤季以外の選手は前回のIBK宮崎プロと同じメンバーでの決勝。 試合時間は30分。スローな立ち上がりで序盤4位だった池田未来がヒートハイエストのスコアとなる6ポイントを出し1位へ。他の選手は5ポイント代を出すもバックアップとなる1本足りない。最後に5.6ポイントを出しバックアップを揃え、トータルスコア11.6ポイントとして池田未来が優勝を果たした。今回、優勝したことで池田未来がプロジュニアアジアリージョナルのトップに躍り出た。 メンズプロジュニアの優勝は2連勝となったBronson Meydi Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo メンズプロジュニアの決勝は前回のIBK宮崎プロ メンズプロジュニアで優勝したインドネシアから出場したBronson Meydi、岩見天獅、渡邉壱孔、足立海世の4名での戦い。 Bronson Meydiは今大会でもハイレベルなエアー技でスコアを重ねていたが、決勝でも変わらずエアーリバースを決めてくる。6.6ポイントと6ポイントを揃えトータルスコアを12.6ポイントとし1位のポジションに。他の日本人選手も果敢に攻め、2本揃えトータルスコアを10ポイント以上にするも逆転に必要なスコアに届かず、Bronson Meydiが2週連続で優勝を果たした。 ウィメンズQS3000は都築虹帆が2連勝 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo ウィメンズQS3000の決勝は都築虹帆と脇田紗良のマッチアップ。 波数が少なく、試合時間は30分の中でポテンシャルの波を見つけるのは精神的な強さも必要となるコンディション。脇田紗良がリズム良く波に乗り1本目、2本目で3ポイント代をまとめる。プライオリティーを持ったことにより序盤は良い波を待つ状況となった都築虹帆が2本目に5ポイント、4本目には6.65ポイントをスコアしトータルスコアを11.65ポイントとしリードする。脇田紗良は逆転に必要なスコアが7.9ポイントとなり、そのスコアが出せる波を待つもタイムアップ。 惜しくも2位となった脇田紗良は今回メンタルコーチと帯同しており、インタビュー中も「とにかく楽しむ」と今大会を通して常に楽しみながら試合を進めていたのが印象的だった。 そして2戦共に波のサイズがある中でも、異なったブレイクをするコンディション、そして自分の試合中の波の状況に常に合わせていく安定感を見せた都築虹帆がIBK宮崎プロに続き2連勝となった。 メンズQS3000は田中大貴がQS初優勝 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo メンズQS3000の決勝は田中大貴と足立海世の戦いに。1本目に6.25ポイントをスコアし2本目にも4ポイントをスコアする。足立海世はプロジュニアも出場していたこともあり、試合を重ねるごとに会場のお倉ヶ浜の波の状況に合ってきていた選手の1人。会場となる海を大きく使い、ポジショニングを移動しながら決勝戦を進めていく。中盤に4.9ポイント、5ポイントとスコアを伸ばしていくもここでタイムアップ。田中大貴が子供の頃、よく練習で訪れた思い出の地で嬉しいQS初優勝を飾った。 ここからのQSの舞台は海外へ Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo QSシリーズは、Whitebuffalo OMAEZAKI PROから始まり、The Open Surfing Miyazaki Series IBK宮崎プロ、IBK日向プロと3週連続で開催された怒涛の9月。ハードスケジュールではあるが、日本でQS3000のグレードの大会が開催されることの有り難さを選手も語っていた。ここからQSは海外へと場所を移し、10月26日から11月4日までフィリピン シャルガオで行われるQS5000 siargao International Surfing Cup、11月9日から11月16日まで台湾で開催予定QS5000Taiwan Open of surfing、12月10日から12月17日まで中国海南島で開催予定のQS5000International Hainan Surfing Openと続く。来シーズンのCSへの切符の道のりはまだ長いが、各選手が少しでも納得いく結果で残りのシーズンも進んでいってほしい。 ウィメンズプロジュニア結果 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo 1位 池田未来(JPN)2位 松岡亜音(JPN)3位 中塩佳那(JPN)4位 佐藤季(JPN) メンズプロジュニア結果 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo 1位 ブロンソン・メイディ(IDN)2位 岩見天獅(JPN)3位 渡邉壱孔(JPN)4位 足立海世(JPN) ウィメンズQS3000結果 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo 1位 都築虹帆(JPN )2位 脇田紗良(JPN)3位 都筑有夢路(JPN) 松岡亜音(JPN) メンズQS3000結果 Photo by The Open Surfing/@bagbee_ogakiyo 1位 田中大貴(JPN )2位 足立海世(JPN)3位 小濃来波(JPN) 渡邉壱孔(JPN)
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bmx悪天候にも負けない国内最高峰の戦い「マイナビ Japan Cup Yokosuka」BMXフリースタイル・パーク/フラットランド種目2024.10.07BMXフリースタイル「マイナビ Japan Cup Yokosuka」がうみかぜ公園 (神奈川県横須賀市)にて、2024年9月26日(木)、28日(土)、29(日)の3日間に渡り開催され、パーク種目にて男子は中村輪夢選手が、女子は小澤美晴選手が優勝。フラットランド種目では男子で片桐悠選手が、女子は吉村想花選手が優勝を果たした。 神奈川県横須賀市の全面バックアップの下、2022年から開催されている本大会は今回で3回目。今回も世界を舞台に活躍する実力派日本人選手や次世代の注目選手が出場し、フリースタイル・パークではキッズ4アンダーから男女エリートまで計13カテゴリー、フラットランドでは6アンダーから男女エリートまで計10カテゴリーの選手たちによって、ハイレベルな競技が繰り広げられた。 また昨年から国際自転車競技連合(UCI)のClass1(通称C1)カテゴリに当たる「国際大会」として開催されており、今回も大会結果が世界大会出場に直結するため、国内の有力選手だけでなく韓国人ライダーも出場した。 そして会場となったうみかぜ公園はダートジャンプコースやスケートパークが併設された公園でありBMXライダーたちにはお馴染みのBMXシーンを牽引してきた聖地の一つ。近年ではストリートの大会としてBMXメディアのMOTOBUNKAが主催する「MOTO-CUP」も開催されるなど、さらに神奈川から国内外へBMXのカルチャーを発信する中心地としてもこの横須賀の「うみかぜ公園」は注目を集めている。 そんなBMXのカルチャーが根付くこの地に開催された今大会は、2022年から大会レガシーとして残されているセクションを中心に会場が設営された。なお今回は天候不良により27日(金)と29日(日)のプログラムは中止となり、エリートカテゴリーは女子フラットランドを除き、28日(土)に行われた予選の結果を最終順位として採用となった。 以下は、今大会注目のパーク種目エリートカテゴリー入賞者のライディングを紹介 BMXフリースタイルパーク種目にて、男子はパリ五輪5位入賞の中村輪夢が、女子はその強さ止まるところ知らない小澤美晴が優勝。 男子エリート 男子エリートクラスは、決勝が中止となったことから結果的に参加選手16名の中から予選の成績を元に今大会の優勝者を決めることになった。今回は優勝候補の中村輪夢と溝垣丈司、小澤楓など国内外で活躍する日本人選手たちに韓国人選手のキム・ヨンホを加えたアジアトップクラスの選手たちによりハイレベルな戦いが繰り広げた。なお予選はラン2本のスコアのアベレージが最終スコアとして採用されるフォーマットだ。 中村輪夢のライディング©︎Naoki Gaman / JFBF そんな戦いの中、圧倒的な得点差で優勝を果たしたのは中村輪夢。この夏世界中を感動の渦に巻き込んだパリオリンピックでは5位入賞、先日の「X Games Chiba 2024」では銀メダルを獲得し、今後の更なる活躍に期待が集まっている彼。 ラン1本目は「バックフリップ・バースピン to バーバック」や「フレア・ダブルバースピン」、「バースピン720」など高難度トリックの数々を余裕の走りでメイクすると、ラン2本目では1本目のトリックの精度を上げ、「バックフリップ・バースピン to バーバック to バースピン」や「タックノーハンド720」、「360インバート」などスタイルもしっかり取り入れたランで今大会最高得点をマークし昨年大会に引き続き2連覇を果たした。 小澤楓のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 準優勝は前回の名古屋大会の覇者である小澤楓。ひとつひとつのトリックの精度の高さにい定評のある彼は、ラン1本目にてボックスジャンプでバックワーズの面ピタ「360」からランを始めると「バックフリップ ・ダブルバースピン」や「フレア」など高難度のトリックを次々にメイク。最後はスパイン to スパインのセクションで「ディップスリー」を2連続で決めて見せた。ラン2本目では1本目のアップデートを目指し「バックフリップ・テールウィップ」や、スパイン to スパインでの「トラックドライバー」と「360・テールウィップ 」など見事メイクしてフルメイクでランを終えたが、中村には一歩と届かず今大会は2位という結果となった。 松本翔海のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 3位は15歳の最年少ライダーとして頭角を表している松本翔海。ラン1本目では「バックフリップ・テールウィップ 」や「ダブルトラックドライバー」、「720」をはじめとした高難度トリックを数々メイクしフルメイクで終えると、2本目では1本目のルーティンの中で「バックフリップ・テールウィップ」の完成度を上げて、スパインでの「バックフリップ」やクオーターでの「540・バースピン」などさらにトリックセレクションをアップデートしたライディングで高得点を叩き出し、今回表彰台の座を手にした。 女子エリート 一方、女子エリートクラスは東京オリンピック日本代表の大池水杜と現全日本チャンピオンの内藤寧々、そして国際大会で優勝を含む見事な好成績を残し鮮烈なエリートデビューを果たした小澤美晴を含む8名で争われた。ただコース上はかなり風に煽られる展開に各選手が苦戦する様子が見受けられた。 小澤美晴のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 今回、見事優勝を収めたのはここ最近国際大会での活躍が顕著な小澤美晴。女子の中では世界最高峰と言われるほどのトリックセレクションを有する彼女は1本目からボックスジャンプでの「トラックドライバー」や「テールウィップ」を始め、スパイン to スパインでの「トボガン」や「キャンキャン」そして最後はクオーターでの「X-Up」まで見事なトリックアフタートリックを見せた。ラン2本目では強い風が吹いている中にも関わらず見事な「バックフリップ」をボックスジャンプでメイクすると、クオーターでも完璧なペダルキャッチの「テールウィップ」やスパインでの「360」など女子では一筋縄では決め切れないトリックを余裕を持ってメイクする姿に強さを感じた。今大会の優勝により国内大会は名古屋大会に続き2連覇。来月の全日本選手権での活躍にも期待だ。 山本結花のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 準優勝は小澤と同じく若手ライダーとして成長著しい山本結花。豪快なエアーの中にスタイル溢れるトリックを入れてくる彼女はラン1本目で、ボックスジャンプでの「360」やクオーターでの「テールウィップ」、そしてスパイン to スパインをトランジションに使用すると最後はクオーターで「540」を綺麗にメイクした。ラン2本目では1本目をアップデートはできなかったがクオーターでの「テールウィップ」や「アリウープ・X-Up」は彼女のスタイルを感じるものだった。1本目のランが高評価を受け平均点を伸ばし見事2位を勝ち取った。 内藤寧々のライディング ©︎Naoki Gaman / JFBF 3位は日本代表として国内の女子BMXフリースタイル界を牽引する内藤寧々。ラン1本目ではビッククオーターでのダイナミックな「ルックバック」を皮切りに、クオーターでの「テールウィップ」、そしてスパイン to スパインでの「X-Up」と「ターンダウン」の2連続をメイクしフルメイクでランを終えた。ラン2本目では全体的にパークを使いながら各セクションでトリックを加えていくライディングに変更。中盤ではクオーターからスパイン to スパインでのトリックアフタートリックで「X-Up」、「ターンダウン」、「X-Up」と繋いでいくも風の影響もあってか、どこかトリックは温存しているような雰囲気だったが予選の結果が最終成績となったため今回は惜しくも3位で大会を終えた。 大会結果 BMXフリースタイル・パーク ©︎Naoki Gaman / JFBF <男子エリート>優勝: 中村 輪夢 (ナカムラ・リム) / 90.38pt準優勝: 小澤 楓 (オザワ・カエデ) / 82.00pt第3位: 松本 翔海 (マツモト・ショア) / 75.63pt ©︎Naoki Gaman / JFBF <女子エリート>優勝: 小澤 美晴 (オザワ・ミハル) / 76.75pt準優勝: 山本 結花 (ヤマモト ユイカ) / 62.25pt第3位: 内藤 寧々 (ナイトウ・ネネ) / 60.38pt <キッズ4アンダー>優勝: ナカジマ・ソウシ / 61.00pt準優勝: イワサキ・ウタ / 53.00pt <キッズ5-6>優勝: サカキバラ・カナタ / 67.27pt準優勝: ウチヤマ・ナル / 66.90pt第3位: ハットリ・アオイ / 63.67pt <ガールズ7-9>優勝: ハシモト・コトハ / 74.75pt準優勝: ウメバヤシ・ユマ / 73.63pt第3位: ニワ・ココロ / 68.75pt <ボーイズ7-8>優勝: マスイ・チアキ / 80.50pt準優勝: コジマ・ルカ / 61.13pt第3位: コバヤシ・アラタ / 55.20pt <ガールズ10-12>優勝: ホソカワ・イロハ / 79.00pt準優勝: イノウエ・アオイ / 72.50pt第3位: ハマダ・ルル / 63.38pt <ボーイズ9-10>優勝: タカハシ・ヒサシ / 74.38pt準優勝: サイキ・タスク / 74.13pt第3位: ミズノ・コウメイ / 72.00pt <ボーイズ11-12>優勝: タニモト・リョウガ / 79.13pt準優勝: ニワ・コウキ / 73.88pt第3位: イラブ・ルナ/ 73.25pt <女子13-15>優勝: オクザキ・トモカ / 67.50pt準優勝: シライ・レエナ / 66.50pt第3位: ヨシダ・ミオ / 64.38pt <男子13-15>優勝: ハヤシ・ショウゴ / 86.00pt準優勝: シミズ・ハル / 84.33pt第3位: ニシシタ・シオン/ 80.00pt <エキスパート>優勝: エンドウ・リクト / 60.67pt準優勝: ナカガワ・ミズキ / 58.83pt第3位: オカモト・リュウキ / 50.67pt <30オーバー>優勝: イシイ・コウスケ / 65.00pt準優勝: シモノ・マサシ / 64.67pt第3位: ハマダ・タカシ / 56.30pt BMXフラットランド ©︎Satoshi Saijo / JFBF <男子エリート>優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 89.75pt準優勝: 佐々木 元 (ササキ・モト) / 88.25pt第3位: 伊藤 真人 (イトウ・マサト) / 85.00pt ©︎Satoshi Saijo / JFBF <女子エリート>優勝: 吉村 想花 (ヨシムラ・ソナ) / 79.50pt準優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 79.25pt第3位: 清宗 ゆい (キヨムネ・ユイ) / 70.25pt <キッズ6アンダー>優勝: サエキ・ミア / 49.33pt準優勝: ハラフジ・ミナル / 44.33pt <ガールズロー>優勝: マスブチ・シズク / 52.33pt準優勝: ヤマザキ・キッカ / 49.67pt第3位: オカザキ サラ / 48.00pt <ボーイズ7-9>優勝: クラウチ・レオ / 56.33pt準優勝: ハラフジ・ジョウジ / 54.00pt第3位: ヤマモト・ショウキ / 49.00pt <ガールズハイ>優勝: ホンムラ・カリン / 77.00pt準優勝: タグチ・シホ / 69.00pt第3位: カドイ・ヒマリ / 66.67pt <エキスパート>優勝: ハヤシ・セオン / 78.00pt準優勝: アカシ・キョウヤ / 77.67pt第3位: ワタナベ・ソウタ/ 77.33pt <30オーバー>優勝: フジイ・セイジ / 73.00pt準優勝: ハマダ・タカシ / 72.33pt第3位: ヤマシタ・ノブオ / 69.00pt 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ Japan Cup Yokosuka」開催期間 : 2024年9月26日(木)、28日(土)、29(日) - 3日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場::神奈川県横須賀市 うみかぜ公園(神奈川県横須賀市平成町3-23)主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)共催:横須賀市後援:一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ協賛:鎌ケ谷巧業株式会社、横須賀ビール 企業版ふるさと納税:一般社団法人防災・防犯自販機協会、株式会社地域みらいコンサルティング エントリー数::パーク132人(うち海外選手1名)、フラットランド82名
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skateJapan Street League 2024 年間王者が決まる最終戦 “BIG YEAR GIG” 大会レポート2024.10.042024年9月29日(日) 埼玉県所沢市にあるSKiP FACTORYにてJapan Street League(以下、JSL)の2024年最終戦となる”BIG YEAR GIG”が開催された。先週行われた「X Games Chiba 2024」でのストリート・ベストトリックにてあのナイジャ・ヒューストン(USA)を抑え優勝し注目を集める池慧野巨(イケ・ケヤキ)をはじめ、北野朝戸(キタノ・セト)原田結衣(ハラダ・ユイ)の2名のガールズスケーターを含めた総勢26名のスケーターが参戦。 こちらの会場であるSKiP FACTORYは2016年にオープンした所沢市にある屋内スケートボードパークで、約1000㎡ほどの面積を有し関東でも最大級の広さを誇る。今年8周年を迎え、8月には大幅なリニューアルを行い、これまでと同様にハンドレールやクォーターなど各セクションのサイズは大きめだが、シンプルでよりストリートを意識したセクションが多くなっているため、スケーターたちがどの様にセクションを攻めるかで高評価に繋がっていくと考えられる。 SKiP FACTORY JSLは今年より国内大会では珍しい男女混合のジェンダーレス大会として行われており、出場選手は完全招待制。オリンピックイヤーの今年は年間を通じて全2戦で開催し、その結果によって年間王者を決めるストリートツアーリーグである。世界の舞台へ繋がるリーグになることを使命と掲げるこのJSLは、より世界を意識する為、国際ストリート大会同様のレギュレーションを採用。出場スケーターは5グループに分かれて予選ラウンドを戦い、獲得点数上位8人による決勝ラウンドで年間王者の座を争う。予選は45秒のラン2本のみで争い、ベストスコア1本(100点満点)が採用され、全てのヒートのポイント上位8名が決勝進出となる。決勝は45秒のラン2本とベストトリック5本の計7本のうちのベストスコア4本の合計点(400点満点)で勝敗が決まる。ただし、ランは最大で1本のみの採用。このことより決勝ではラン2本でミスをしてもベストトリックで逆転も可能となるため、最後の1本までの体力と集中力が必要となる。 最終戦“BIG YEAR GIG”を制し、年間王者になったのは池 慧野巨!! 池 慧野巨のライディング 池 慧野巨は世界最高峰とも言われているスキルの持ち主であり、間違いなく日本ではNo.1と言っても過言ではないだろうか。ランで池はレッジで「キャバレリアルバックテールスライド」、ジャンプボックスで「ワンフットオーリー」、ランの最後にはハンドレールで「スイッチフロントフィーブルグラインド」に挑むもトラックが外れていた為、得点が伸びず70.00ptとなりラン2本終了時には6位となった。 ベストトリックでは5本全てをハンドレールで挑戦。1本目は「スイッチフロントボードスライド」で85.00pt。2本目は「ノーリーバックスピンテールスライド」をミス。3本目には完璧とも言える「ノーリービックスピンバックサイドテールスライドフェイキー」をメイクし86.07ptを獲得した。4本目には「スイッチフリップフロントボードスライド」を85.23ptをメイクしトップに躍り出ると、5本目では「ノーリーバックサイドスイッチフロントフィーブルグラインド」を惜しくもミス。しかしその後の選手に池を越える得点が出なかったため、そのまま2024年の年間王者に輝いた。 「X Gamesがあって、NIKE SBからパートもローンチしていい感じだったんで、その調子を切らさない為にも、今日も頑張ろうと思っていました。これからもJSLをはじめ、出られる試合は出たいです。コンテストに出たら上手くなるし、スケボーの基礎がいろいろできるようになる。そのあとにストリートにいけば、よりストリートの面白さがわかると思うんで、みんなもいろんなところでいっぱい滑ってください。」と喜びとともにストリートで頑張っているキッズたちへメッセージを送った。 田渕利來のライディング 15歳の田渕利來は成長真っ最中で前回大会よりも跳躍力が高く、技のメイク率も高かった。決勝ラン2本目では全体的に安定したライディングで、ジャンプボックス、ステア、ハンドレールと各セクションを上手に使い、フルメイクし84.03ptを獲得してトップへ。ベストトリックでは「ビガーフリップフロントボードスライド」で84.23pt、「バックサイドフィーブルグラインド360アウト」は75.90pt、「オーリーレイトフリップ」が73.57ptと合計317.73ptで2位となった。予選通過時のインタビューでは「緊張しました。滑り終えたら結構楽チンかなぁーって思って、楽になりました。このまま決勝にいけたら、全大会よりも順位を上げて、さらに表彰台目指したいですね!」と語った通り、優勝は逃したものの有言実行でしっかりと表彰台を手にし準優勝した。 村上 涼夏のライディング 今回SKiPFACTORYがリニューアルされたセクションに最もマッチしていたのが村上涼夏。持ち味のスピードを生かした技が炸裂した。ランでは「トランスファー」からの「インポッシブル」、「スイッチクルックドグラインド」と終了間際までフルメイクランするも最後「スイッチバリアルヒールフリップ」でミス。この「スイッチバリアルヒールフリップ」は、予選ランから全て最後で失敗するという痛恨のミス。この技のミスがなかったらどこまでポイントを伸ばせたのか気になるところだ。だがランでは80.83ptと高得点を獲得。ベストトリックでは「バックサイドオーリートランスファーボードスライド・トランスファーアウト」で75.97pt。3本目・4本目と攻めるも惜しくもミスのため、最後5本目で技をメイクしなければ入賞できないというまさに崖っぷち状態に。その緊張の5本目では、3本目・4本目と失敗していた「フロントサイドウォールライドトランスファー」を完璧に決め、見事80.67ptを獲得。なんと村上はベストスコアが3本のみだったが、合計237.47ptで見事3位となった。今回仲間たちとストークし会場を盛り上げた村上は「2023年シリーズはスケジュールの関係でJSLをスキップしてたので、今年は絶対にメイクするために参戦しました。本当にサイコー!みんな楽しみましょう!」と村上らしい言葉で締め喜びを語った。 今大会の特別賞に選ばれたのは原田結衣!! 原田結衣のライディング 男子に負けず劣らず果敢に攻めた女子選手に贈られる特別賞のベストスタリッシュに選ばれたのは神奈川県出身の原田結衣。原田はこのリニューアルされたセクションを余すことなく使い得点を伸ばし42.87ptを獲得する。惜しくも予選通過とはならなかったものの、今大会のベストスタイリッシュを受賞した。その後のインタビューでは「今日は嬉しかったです。これからもストリートやパークにとらわれないで、誰もやってない様なスタイルでやっていきたいです。今回の賞金は将来に為に貯金します(笑)」とにこやかに嬉しさを語ってくれた。 原田結衣(左)と北野朝戸(右)の2名の女子選手が参戦 今回のJSL最終戦参加選手たち アフターパーティーという名のカーブセッション 山附明夢のライディング 今回も最終戦ということで恒例になりつつある「裏JSL」と名付けられたアフターパーティーが行われた。裏というだけあってカーブセクションでの現金取っ払いセッションが行われ、選手・運営・メディア・観客と老若男女関わらず参加。ルールは簡単。技をメイクするのは大前提、その中でクオリティーはもちろんだがオリジナル性を求められる。現金を持った審査員が独断でばら撒くシステムなだけに参加者全員が闘志むき出し、欲むき出しでセクションに挑んだ。 浦野 建隼 もう誰がどれだけ取ったかわからないほど、会場は熱気と歓声に包まれながら2024年シリーズのJSLが締めくくられた。 JSL発起人の3名左から立本和樹、ロス・バトソン、中澤弘純 根附海龍がJSLからSLSへと飛び立ち、現在もその活躍に勢いが止まらない。今後もJSLはネクスト根附を輩出するべく、世界へと繋がる登竜門大会の確立を目指し、現在もSLSとはミーティングを重ねている。2024年シリーズはここで終了するが、来年2025年シリーズも引き続き注目して頂きたい。 大会結果 左から原田、村上、池、田渕の順 優勝 : 池 慧野巨 (イケ ケヤキ) 326.30pt第2位 : 田渕 利來 (タブチ リク) 317.73pt第3位 : 村上 涼夏 (ムラカミ リョウガ) 237.47pt第4位: 八島 璃央 (ヤシマ リオ) 255.47pt第5位: 松本 浬璃 (マツモト カイリ) 159.60pt第6位: 渡邊 星那 (ワタナベ セナ) 157.53pt第7位: 山附 明夢 (ヤマヅキアイム) 148.54pt第8位: 齋藤 吟平 (サイトウギンペイ) 58.63pt特別賞: 原田 結衣 (ハラダユイ) 42.87pt Powered by LiveHeats <JAPAN STREET LEAGUE 2024 最終戦概要> 【タイトル】 BIG YEAR GIG【日程】 2024年9月29日(日) 【会場協力】 SKiP FACTORY skateboard park〒359-0016 埼玉県所沢市新郷220-1【招待選手】浦野 建隼/山附 明夢/浦野 晴/齋藤 丈太郎/齋藤 吟平/池 慧野巨/三星 怜生/田渕 利來/酒井 琥珀/柿谷 斗輝/澤田 莉旺/根間 瀬斗/八島 璃央/渡邊 星那/瀧永 遥句/甲斐 穂澄/高橋 陽太/大場 蓮/安部 来夢/松本 浬璃/和田 陽翔/石井 太陽/村上 涼夏/澤田 莉旺/北野 朝戸/原田 結衣 (順不同)【特別協賛】 FOD / SEIKO 5 SPORTS / Columbia / SKiPFACTORY / ステンレスアート共栄 / RedBullJapan / MARUHAN【協力】 4s sound / Liveheats / Tufleg / GREENFUL【MC】 上田豪 (メインMC) / 寺井裕次郎 (サブMC)【ジャッジ】 謝花明徳 / 橋本貴興 / 宮島大介【ライブ配信】 FODプレミアム(フジテレビオンデマンド)【主催】 JAPAN STREET LEAGUE実行委員会
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fmxX Gamesを盛り上げたコンテンツの数々。大会の雛形種目である「Moto X・ベストトリック」では東野貴行が銅メダル獲得【X Games Chiba 2024】Moto X & 豪華コンテンツまとめレポート2024.10.032024年9月20日(金)~22日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市幕張)で開催され、まだまだ大会の熱が冷めあらず、その余韻を残している国内最大のアクションスポーツの祭典「X Games Chiba 2024」。 大会最終日には最終競技として「Moto X(フリースタイルモトクロス)・ベストトリック」が行われ、ライダーたちの息をのむ豪快なライディングが「X Games Chiba 2024」の最終日を最高潮に盛り上げて大会を締め括った。なお日本人選手最高位は20大会連続でX Gamesに出場し続けているレジェンドライダー東野貴行選手の銅メダル獲得となった。 また今回は各競技による世界最高峰の戦いはもちろんのこと、イベントを盛り上げる様々な豪華ショーケースやフードフェスなども行われては来場者を楽しませ続け、大盛況の中で今年の「X Games Chiba 2024」は幕を閉じた。 本記事では今大会の雛形種目として会場を盛り上げたMoto Xのメダリストの活躍と、連日イベントを盛り上げた豪華コンテンツをまとめて紹介する。 X Games Chibaでは初開催となる「Moto X・ベストトリック」は天候がライダーたちを苦しめる中、見事メイクしたロブ・アデルバーグが金メダルを獲得。 メダルは惜しくも逃したが会場を盛り上げた渡辺元樹©︎Jason Halayko / X Games 本来は大会2日目に開催される予定だったが、唯一屋外での競技開催ということもあり前日の悪天候により大会最終日に延期し開催された「Moto X・ベストトリック」。大会当日も直前まで強風にさらされ、競技中も天候状況をうかがいながら万全を期した中で行われた。 今大会の競技フォーマットは2本のトライのうちのベストスコア採用方式で争われ、5名の招待選手が出場。そのスタートリストは東野貴行、渡辺元樹、ジュリアン・ヴァンスティッペン(ベルギー)、ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)、ジャクソン・ストロング(オーストラリア)となり、どんな世界最高峰のトリックが飛び出してくるのかが楽しみな一戦となった。 以下は入賞者3名が魅せたベストトリックを紹介。 ロブ・アデルバーグのライディング©︎Jason Halayko / X Games まずは今回金メダルを獲得したX Games最多メダリストのロブ・アデルバーグ(オーストラリア)の「レイジーボーイ・フロントフリップ」を紹介。このトリックはバイクのハンドル部分に脚を通してシートに寝そべる「レイジーボーイ」というトリックを前方に1回転する「フロントフリップ」の中で行う超大技。前方に投げ出されるような遠心力に耐えながら両脚だけでバランスを取り1回転するこのトリックを軽々決め切るそのスキルの高さも評価され、94.66ptをマークすると自身4個目のX Games金メダルを獲得し通算18個目のメダルを記録した。 ジャクソン・ストロングのライディング©︎Jason Halayko / X Games そして本種目で銀メダルを獲得したのはジャクソン・ストロング(オーストラリア)。彼がメイクしたのは「フロントフリップ・ノーフットキャンキャン」という前方に1回転する「フロントフリップ」の中で両脚を離してサイドに蹴り出す「ノーフットキャンキャン」のコンボトリック。長年FMX業界を牽引するレジェンドライダーであるストロングのスタイルのあるトリックに会場は歓声と共に盛り上がっていた。 東野貴行のライディング©︎Jason Halayko / X Games 最後はX Games銅メダルを獲得した日本の東野貴行が1本目でメイクした「バックフリップ・スーパーマンシートグラブ to ナッシング」。空中で後方1回転しながら途中でバイクから手足を両方とも離すこのトリック。この環境下でその恐怖にも打ち勝ちメイクできるのは長年この競技で活躍できる彼だから為せることだろう。そんなX Gamesに20大会連続で出場している鉄人・東野はこのトリックで自身のネクストレベルを示し、ベストトリック種目では2013年の金メダル以降の約10年ぶりのメダル獲得となった。現在39歳の東野の今後の更なる活躍にも期待だ。 大会結果 左からストロング、アデルバーグ、東野の順©︎Jason Halayko / X Games 優勝 ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)/ 94.66pt準優勝 ジャクソン・ストロング(オーストラリア)/ 94.00pt3位 東野 貴行(日本)/ 86.00pt4位 渡辺 元樹(日本)/ 83.33pt5位 ジュリアン・ヴァンスティッペン(ベルギー)/ 73.66pt X Games Chiba 2024を彩った豪華サイドコンテンツの数々。 「X Games Chiba 2024」では数々の豪華なサイドコンテンツが会場をさらに盛り上げた。その中でも今回はショーケースから「ブレイキンエキシビジョンバトル&ショーケース」と「音楽ライブ」、そして連日来場者のお腹を満たし喉を潤した「Xフードフェス」の様子を紹介。 XII After Ours によるブレイキンエキシビジョンバトル&ショーケース XII After Oursのパフォーマンス©︎Jason Halayko / X Games 最終日にはスペシャルショーケースにて、パリオリンピックで活躍したShigekixを筆頭に世界で活躍する同年代の若手トップブレイクダンサーで構成されたクルー「XII After Ours(Shigekix,AYANE,Ra1on,Tsukki,Y-HI,Ram,Nanoha)」によるショーケースが披露され、世界最高レベルの凄技や音楽にバッチリあったスタイル溢れるムーブの数々に会場は大盛り上がり。最近世界中で注目集めるブレイキンを牽引するメンバーによる貴重なショーケースが世界最大級のアクションスポーツの祭典を彩った。 XII After Oursのパフォーマンス©︎Jason Halayko / X Games Zeebra、HAN-KUN (from 湘南乃風)、MC TYSONによる豪華音楽ライブ MC TYSONのライブパフォーマンス©︎Hikaru Funyu / X Games そしてそんなブレイキンショーケースの後に披露され、最終日を締め括ったのはヒップホップ界のレジェンドZeebra、日本のレゲエシーンを牽引する湘南乃風のHAN-KUN、そして来年1月に待望の日本武道館ライブを控えるMC TYSONという超豪華アーティストによる音楽ライブ。 Zeebraのライブパフォーマンス©︎Hikaru Funyu / X Games アクションスポーツとヒップホップやレゲエが共有するストリートカルチャーを愛するファンたちが一体となり、会場全体がひとつのエネルギーに包まれ、会場の熱気をさらに引き上げ最終日にふさわしい盛り上がりを見せた。 X Food Fes 2024 (Xフードフェス2024) ©︎Jason Halayko / X Games 世界の人気ストリートフードが集結した「Xフードフェス」では全国で3位に輝いた絶品ハンバーガーや自家製ソーセージのホットドッグ、新感覚フライドチキンなど、多彩なストリートフードが勢ぞろい。グルメグランプリ受賞店や人気店も参加し、美味しい料理が来場者のお腹を満たした。どの店舗も列が途切れず、中には売り切れのメニューが出る店舗も続出し来場御礼のフードフェスとなった。 ©︎Jason Halayko / X Games そして今回のフードフェスで何より来場者にとって良心的だったのはスポーツ観戦に最適な「ワンハンドメニュー」の数々だろう。フードフェスの真隣が「Moto X」の競技会場だったこともあり、多くの観客がフードやドリンクを片手に「Moto X」のライディングを楽しむ様子もよく見られた。 最後に ©︎Jason Halayko / X Games 今回も各競技にてたくさんの歴史の1ページが刻まれた「X Games Chiba 2024」。世界トップクラスのアスリートたちによる超絶的なパフォーマンスはさることながら、イベントを盛り上げる様々な豪華コンテンツにより終始大盛況のまま幕を閉じた。世界中をアクションスポーツの熱気に包み込みファンたちの心を離さない「X Games」。それがここ日本にも今浸透しつつある。今後のアクションスポーツの発展と「X Games Japan」の歩みにも目が離せない。 大会概要 ⼤会名称 : X Games Chiba 2024開催期間 : 2024年9月20日(金)~22日(日) – 3日間 (一般開場は21~22日の2日間)※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 主催:X Games Japan 組織委員会 主管:千葉市 協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、スポーツくじ後援:J-WAVE、BAYFM78協力:X Games Japan 千葉後援会
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others次世代を担うライダーたちを表彰する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION 2024」授賞式2024.10.022022年から行われている次世代を担うライダーを表彰する「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION」2024年度の受賞者が2024年9月20日(金)~22日(日)に幕張メッセ(千葉県千葉市幕張)で開催された「X Games Chiba 2024」の中で発表され授賞式が行われた。 元来「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS」は2014年から2019年まで6回開催されてきた「サーフィン」、「スケートボード」、「スノーボード」といったアクションスポーツの世界で活躍し、シーンの発展に貢献したライダー・個人・団体を表彰するアワードだ。これまでに男子では五十嵐カノアや平野歩夢、堀米雄斗、女子では西村碧莉、村瀬心椛、都筑有夢路といった世界中に名を馳せる、今もなおアクションスポーツ界を牽引するトップライダーたちが受賞してきた。 そしてこのアワードでは、アクションスポーツをメジャースポーツのように認知を拡大すること、さらには子供たちが憧れるようなヒーローやスターを世間一般に知ってもらうきっかけを与えることを目的としてきたが、近年アクションスポーツは日本人選手のめざましい活躍により、各種メディアで連日取り上げられては注目を集めている。 そういった現状を踏まえ、2022年から「JAPAN ACTION SPORTS AWARDS NEXT GENERATION」と題し、アクションスポーツ界の次世代を担う選手にスポットライトを当て、そのような選手をマスメディアや世の中に広めるためのアワードへと進化した背景がある。 そんな本アワードで受賞した男女6名の若手トップライダーを紹介。 男子サーフィン:小野 里弦(オノ・リオ) 現在17歳のオリンピック強化指定選手。ISA世界ジュニア選手権U16にて13位になると、第31回・第32回ジュニアオープンサーフィン選手権大会ではU18にて優勝し2連覇を達成。今年の「2024 Surf City Elsalvador ISA World Junior Surfing Championship」の日本代表として出場した。 受賞コメント「 今回受賞できて本当に嬉しいです。小さい頃はスケートボードもやっていたのでX Gamesのことは知っていました。今回このアクションスポーツの大きな大会であるX Gamesの場で表彰してもらえて嬉しいです。」 女子サーフィン:池田 未来(イケダ・ミライ) 国内外問わず様々な主要大会で好成績を残している日本を代表する若手プロサーファー。11歳8ヶ月でJPSA最年少プロ資格を獲得すると2022年の「ISA World Junior Surfing Championship」U-16 Girls にて個人3位入賞を皮切りに様々な国際大会で入賞。今年2024年ではWSL QS5,000「Krui Pro」とWSL「Krui Pro Junior」優勝を成し遂げるなど今大注目の選手。 受賞コメント 「本アワードを受賞することができてとても嬉しいです。2020年からオリンピック種目に入ったことで注目されているこのサーフィンで、今後もトップリーグで戦うこととロスオリンピック出場を目指して頑張ります。応援宜しくお願いします。」 男子スケートボード:小野寺 吟雲(オノデラ・ギンウ) “Ginwoo”の愛称で親しまれる世界的に有名なスケーター。その人気と知名度は業界トップクラスを誇る。7歳から本格的に競技を始めると、翌年にはヨーロッパで開催された大会に史上最年少で出場し、大人顔負けの圧倒的なスキルを見せつけ高く評価されるなど、その才能を一気に開花。以降は、海外から招待を受けた大会を中心に好成績を残し、2022年11月にアマの有力選手が集う世界的大会Tampa Am(米国開催)にて歴代最高得点を最年少でたたき出し一位で予選通過、世界2位に輝く。また、同月に開催された日本スケートボード選手権大会では初出場で優勝し、強化指定選手のSランクを獲得。さらに2023年初戦となるアラブ首長国連邦(UAE)シャルジャで開催された世界選手権では、同種目史上最年少メダルとなる3位に輝いた。 受賞コメント「今回受賞できて嬉しいです!(授賞式の場である)今年のX Gamesはずっと楽しみにしていきましたが、ここ1ヶ月くらい怪我で乗れなかったので出られるかわかりませんでした。でもX Gamesは自分の大好きな空間で出ることへのワクワクがあったのでなんとか直しました。これからも自分の大好きなスケートを全力で見せたいと思っているので応援よろしくお願いします。」 女子スケートボード:赤間 凛音(アカマ・リズ) パリ2024オリンピック女子スケートボード・ストリート種目銀メダリスト。他の選手と違う独自のトリックチョイスとセンスを強みとする彼女は、2019年の全日本選手権2位入賞を皮切りに様々な国際大会で入賞。2022年世界選手権で4位になると翌年の第3戦WST Romeで優勝を成し遂げ、今年はオリンピック予選シリーズ上海大会で準優勝し、パリの舞台での銀メダルに繋げた。なお本授賞式直前に行われたX Games Chiba 2024では銅メダルを獲得するなど強さを示し続けている。 受賞コメント「日本で開催されたX Gamesでメダルを取れたことは嬉しいですし今回このアワードも受賞できて嬉しいです。自分は他のスケーターがやらないトリックが得意なので、いつもスケートでも自分らしいスタイルを見せることを意識しています。次の大きな目標はロスオリンピックで金メダルを取ることなので応援よろしくお願いします。」 男子スノーボード:山田 琉聖(ヤマダ・リュウセイ) 5歳からスノーボードを始めると、2016年に地元札幌のばんけいスキー場にてワールドカップが開催され、国内最大級のハーフパイプが完成したことをきっかけに当時10歳ながらもハーフパイプの楽しさに魅了され本格的に競技を始めた。初年度からFISスノーボードジャパンカップ小学3・4年生の部にて準優勝すると、14歳で初出場したFIS全日本選手権にて6位入賞。全日本強化指定選手に選抜され、16歳からはワールドカップで世界を転戦しつつ、国内ではFIS全日本選手権(鯵ヶ沢大会)で初優勝を果たす。その後17歳でワールドカップ5位入賞やユース五輪冬季大会で銅メダルを獲得するなど快進撃を続け、ミラノ・コルティナ2026オリンピック出場を目指す成長株。 受賞コメント「トロフィーが結構重たいです。最初は受賞したことが信じられなかったんですが、このトロフィーをもらって実感が湧いてきました。X Gamesにはまだ出たことがないのですが、自分は独創的なトリックだったり他の人と被らないようなライディングを意識してるので是非見てほしいです。」 女子スノーボード:深田 茉莉(フカダ・マリ) 本格的に競技を始めたのは13歳の頃にもかかわらず、その後約2年半という期間の短さで初出場した「2022年ワールドカップ コッパーマウンテン大会」で初優勝を決めるほど才能溢れるスノーボーダー。その翌月に行われた世界最高峰のコンテストである「X Games Aspen 2023」にも招待されると「FSダブルコーク1080」や「BSダブルコーク1260」を成功させ表彰台まであと一歩となる4位に食い込んだ。高回転を巧みに操り、メンズ顔負けのスタイルでストンプする彼女は長時間の練習を日課とする努力家。ミラノ・コルティナ2026オリンピックでの活躍を鋭く見据えている。 受賞コメント「普通の賞ではなくてルーキーとして頂くことができたこのアワードなので、今後もルーキーとしてもっと頑張りたいと思います。ウィンターのX Gamesには1回出たことがあるのですが、コースが大きいので観客との距離があります。でもこの会場を見てスケートボードは観客席と近いので迫力があるなと思いました。今後は1440という4回転するトリックを先輩ライダーの村瀬心椛が決めているので自分も同じように高回転トリックをできるように練習して昨シーズンより良い結果を出して優勝したいと思っています。」 JASAとは ジャパン・アクション・スポーツ・アソシエーション(JASA) は競合するアクションスポーツメーカー、小売、そしてアクションスポーツに関連する企業が協力し、日本のアクションスポーツ業界活性及び発展を目的として設立された一般社団法人。アクションスポーツ( サーフィン、スノーボーディング、スケートボーディング等) を通して国民がより多く楽しめるスポーツ活動を普及するため、各種スポーツ教室・大会の開催やスポーツ振興に関する事業を行い、国民の心身の健全な発達と連帯意識を醸成し、もって次代を担う人材育成に努め、地域のアクションスポーツ文化の向上を図ることを目的としている。
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freestyle過去最多となる268名の参加者が出場!フリースタイルフットボールの世界大会 SUPERBALL 20242024.10.022024年8月18日〜8月25日にチェコ共和国リベレツにてフリースタイルフットボールの世界大会SUPERBALL 2024が行われた。毎年チェコ共和国で開催されており、10年以上の歴史のあるSUPERBALL。今年は過去最多となる268名の参加者がエントリーし、今年もより一層大会の盛り上がりが見受けられた。 MALE BATTLEではTRISTAN(フランス)が初優勝を果たし、FEMALE BATTLEではISABEL(イギリス)が去年に引き続き優勝し2連覇を達成した。また、日本のプロフリースタイルフットボールコンビLA CLASSIC(Yosshi & Yu-J)はCREW ROUTINEに出場し優勝。LA CLASSICは同時にコンビで世界大会10年連続表彰台入りという快挙も成し遂げた。 ©Petr Zbranek, @azfotky BATTLE 年々レベルが上がっており、今年も多くのハイレベルな争いが見られた1 on 1のバトル部門。男子部門のMALE BATTLE、女子部門のFEMALE BATTLEに分かれており、予選を勝ち抜いたプレイヤーはベスト32から1 on 1のトーナメントに進むことができる。プレイヤーは一人3回ずつ交互に技を披露し、ベスト32では1ターン30秒、ベスト16からは1ターンの持ち時間が無制限で争われた。 また、予選ラウンドを敗退してしまったプレイヤーの為に、DIVISION 2 BATTLEという部門も用意されており、初心者のプレイヤーでも最後までバトルを楽しむことができるのが特徴だ。 MALE BATTLE Yu-ri 日本から出場したYu-riはベスト16バトルにて昨年行われた世界大会Red Bull Street StyleチャンピオンのJay(オーストラリア)と対決。Jayの高いコントロール力で流れるようなスタイルに対し、Yu-riは彼自身の4回転のオリジナルトリックをコンボで繋ぎ、会場をどよめかす。ジャッジの分かれる白熱した接戦の末Jayに勝利したYu-riはSUPERBALL MALE BATTLEにおいて自身初となるベスト8入りを果たした。 MACHINE(コロンビア)©Petr Zbranek, @azfotky MALE BATTLE決勝ではフランスのTRISTANとコロンビアのMACHINEの同世代対決となった。MACHINEは怪我の影響で今大会の出場を一区切りに引退を考えていた様子で、今大会に懸ける熱が伺えた。一方のTRISTANは去年行われた世界大会「World Freestyle Football Championship Nairobi 2023」で準優勝を果たしており、両者共に世界のバトルシーンにおいて波に乗っている若手の一人だ。 TRISTAN(フランス)©Petr Zbranek, @azfotky MACHINEの独自のスタイルに対し、TRISTANはハイレベルなエアムーブとフレッシュなトランジションの繋ぎを見せ対抗。TRISTANは身体を酷使する決勝の舞台でもほとんどパフォーマンスを落とさずに戦い切り、見事初優勝に輝いた。 決勝戦終了後にはフランスをはじめとする多くのフリースタイルフットボーラーがTRISTANのパフォーマンスと世界一の称号を讃えた。自身のプレイヤーとしての一区切りであることを表明し、決勝後に悔し涙を見せたMACHINEに対しても彼のキャリアと功績に対し、大きな拍手が巻き起こった。 MALE BATTLE ©Petr Zbranek, @azfotky MALE BATTLE優勝:TRISTAN(フランス)2位:MACHINE(コロンビア)3位:JESSE(オランダ) FEMALE BATTLE ISABEL(イギリス) ©Petr Zbranek, @azfotky 決勝では前回大会王者のISABEL(イギリス)とYOANNA(フランス)が対決。ブロックムーブコンボを得意とするYOANNAに対し、ISABELは高いコントロール力のオールラウンドスキルで対抗。2ターン目を終えるまでお互いノードロップの決勝戦に相応しいハイレベルなバトルとなった。ISABELは前回チャンピオンとしての強さと自信を見せ、FEMALE BATTLEにおいて2連覇に輝いた。また、FEMALE BATTLEにおいて、日本のMai、Moe-Kがベスト16入りを果たしている。 FEMALE BATTLE ©Petr Zbranek, @azfotky FEMALE BATTLE優勝:ISABEL(イギリス)2位:YOANNA(フランス)3位:SOFIE(デンマーク) ROUTINE ROUTINE 予選2分間、決勝は3分間のパフォーマンスで争われるROUTINE。今年も予選から個性あふれるクリエイティブなショーが数多く見られ、優勝にはフランスのSombreroが輝いた。2位には日本のYosshiが入賞し、去年優勝のAki、一昨年優勝のLeonなども含め、この種目での日本人の強さを示し続けている。 ROUTINE ROUTINE優勝:Sombrero(フランス)2位:Yosshi(日本)3位:Franek(ポーランド) CREW ROUTINE LA CLASSICYU-J(写真左)、YOSSHI.(写真右) 予選2分間、決勝は3分間の2名以上のチームパフォーマンスで争われるCREW ROUTINEでは日本のYosshi & Yu-Jが優勝、Daiki & Tatsukiが2位となり、上位2組を占める結果となった。Yosshi & Yu-JはコンビのLA CLASSICとして世界大会10年連続表彰台入りという快挙を成し遂げ、SUPER BALLのパフォーマンス部門において圧倒的な実力を示している。 CREW ROUTINE CREW ROUTINE優勝:Yosshi & Yu-J(日本)2位:Daiki & Tatsuki(日本) KILL THE BEAT KILL THE BEAT (Gyoza) フリースタイルフットボールでの音楽性を競うKILL THE BEAT。2022年から開催されて以来盛り上がりを見せており、2022年、2023年優勝のGyozaは2連覇を達成している。今大会は参加した日本人7名全員がベスト16トーナメントに進出し、日本人の「音ハメ」における強さが垣間見えた。 ディフェンディングチャンピオンのGyozaはべスト4にて去年準優勝のPWG(フィリピン)と対決し、昨年の決勝カードが実現。延長戦にもつれる接戦の末PWGが勝利。PWGは決勝戦でも安定感のあるトリック、周りの観客を巻き込む力を武器に音楽性を魅せ、初優勝を果たした。 KILL THE BEAT優勝:PWG(フィリピン)2位:Sergio(スペイン)3位:Gyoza(日本) IRON MAN HUGO 一発勝負でエアムーブのコンボの長さを競うIRON MAN。IRON MANで今大会優勝を果たしたのは前回大会の SICK THREE、CHALLENGEで優勝し、2冠を達成したオランダのHUGO VLIESEとなった。HugoはSUPERBALLにおいてエアムーブの部門であるIRON MAN、SICK THREE、CHALLENGEの3つの部門で優勝を経験した唯一のプレイヤーとなった。 また、IRON MANの女性部門であるIRON WOMANでは5度の世界チャンピオンを経験している実力者のAGUSKA MNICH(ポーランド)が優勝を果たした。 IRON MAN IRON MAN優勝:HUGO VLIESE(オランダ)2位:JAIRO GONZALEZ(メキシコ)3位:ROBERT GUZIK(ポーランド) IRON WOMAN優勝:AGUSKA MNICH(ポーランド)2位:ANASTASIA BAGAGLINI(イタリア)3位:MARIANA TABORDA(コロンビア) CHALLENGE MATEO 定められたエアムーブのお題を決められた試行回数で成功させ、難易度の高くなっていくお題をどこまで成功させられるかを競うCHALLENGE。MALE CHALLENGE決勝ではフランスのMATEO SERRIが最高難度のレベル16の表を4カテゴリー全て1トライずつでクリアするという前人未到の快挙を成し遂げ優勝を果たした。なお、日本のYu-toは4位となりエアムーブの部門で日本人初のトップ5入りを果たした。 FEMALE BATTLEで3位に入賞したデンマークのSOFIE JOHANNSENはFEMALE CHALLENGEでも安定したエアムーブを見せ優勝を果たした。 MALE CHALLENGE MALE CHALLENGE優勝:MATEO SERRI(フランス)2位:HUGO VLIESE(オランダ)3位:ETHAN AUDIOT(フランス) FEMALE CHALLENGE優勝:SOFIE JOHANNSEN(デンマーク)2位:AMALIE MOERK(デンマーク)3位:LUCIE QUINTON(フランス) SICK THREE ETHAN 3つのエアムーブのトリックで構成されたコンボで競うSICK THREE。予選から今までの大会でも見られなかったハイレベルなコンボが数多く見られた。世界で最も権威のあるエアムーブの動画コンペティションPACTの前回王ETHAN AUDIOTが決勝ではファーストトライでコンボを決め、初優勝を果たした。 MALE SICK THREE MALE SICK THREE優勝:ETHAN AUDIOT(フランス)2位:SERGIO SANCHEZ(スペイン)3位:DIEGO EMANUEL(ブラジル) FEMALE SICK THREE優勝:SOFIE JOHANNSEN(デンマーク)2位:AMALIE MOERK(デンマーク)3位:LUCIE QUINTON(フランス) 最後に 日本人出場者の集合写真 毎年大きな注目が集まり、世界で最も権威のある大会の一つであるSUPERBALL。今大会は過去最多となる268名の参加者がエントリーし、年々競技の盛り上がりが感じられている。誰でもエントリーすることができ、大会期間も長いため、世界中から集まるプレイヤー同士で練習や撮影をしたり、コミュニケーションを取り合うことでお互いのモチベーションを高め合えるのもこの大会の魅力の一つだ。 また、日本からの出場選手はチェコやその周辺の国での観光を大会前後に楽しむ様子も多く見受けられた。毎年8月に開催されるため、学生フリースタイルフットボーラーは夏休みの期間を利用して出場するのもおすすめだ。バトルのみに限らず、パフォーマンス部門やエアムーブ部門など、男女共にそれぞれの好きな分野に合わせ、多くの種目が楽しめるところもこの大会の特徴である。大会のライブ配信も毎年行っている為、日本からも中継を楽しむことができる。今後のSUPERBALLでの日本人の活躍に注目しよう!
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