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bmx世界大会優勝経験者がJapan Cup念願の初優勝!「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」BMXフリースタイル・フラットランド種目2026.05.03「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」BMXフリースタイル・フラットランド種目がHisaya-odori Park メディアヒロバ(愛知県名古屋市)にて、2026年4月23日(木)から26日(日)の4日間に渡り開催され、男子エリートは荘司ゆう選手が、女子エリートは戸高千翠選手が優勝を収めた。 2026年シーズン開幕戦となった今大会には全国から年齢問わず国内トップクラスのBMXライダーたちが集まり、エリート・アマチュア含め全10カテゴリーにてハイレベルな戦いが繰り広げられた。会場となったのは愛知県名古屋市の「Hisaya-odori Park メディアヒロバ」。同時開催となったパーク種目の会場である「オアシス21 銀河の広場」の向かいにあるこの場所。吹き抜けの開放的な広場から見えるテレビ塔が特徴的なこの地に大会用のステージが設置された。 大会当日はパーク種目の併催であったことから、多くの観光客や通りすがりの一般の方も会場を行き来して観戦し、世界最高レベルと言われる日本人トップライダーたちの高難度なルーティンとそのライディングに目を奪われていた。 以下は、今大会注目のエリートクラス決勝の大会リポート。 男子エリートは荘司ゆうが念願の大会初優勝。女子エリートでは戸高千翠が見事優勝。 男子エリートクラス 男子エリートクラス決勝は、参加選手10名の中から前日の予選を勝ち上がった上位8名にてよって争われた。今回は近年急成長中の若手から長年シーンを牽引してきたベテランも含めて国内のトップライダーが多く登場し極めてハイレベルな決勝が行われた。また今回から初の試みとなる2分2トライのライブスコア方式で、1本ごとにその場で得点と順位が表示されることから、常に自分が何位の状態か把握した上でライディングに挑むという選手たちの駆け引きやバトル感を感じられるフォーマットで争われた。 そんな戦いを制し念願の優勝を勝ち取ったのは荘司ゆう。ワールドカップや世界選手権では優勝経験があるものの国内大会でのタイトルは今回が初となる荘司。他選手にはないライディング中にジャンプしながらフロントタイヤとリアタイヤを自由自在に動き軸を変える「トランスファー」というトリックを得意とする彼は、今回もトランスファーを中心としたルーティンで構成。フロントベースのトリックで繋ぎライディングの終盤にはトランスファーからダブルブーメランという高難度ルーティンを見事決め切りフルメイク。自身のスコアを87.83ptとして自身初のJapanCup優勝を勝ち取った。なお荘司は5月に開催される「FISE Montpellier」にも出場予定のため、ここでの勢いそのままに自身4度目の優勝を目指す彼のパフォーマンスに引き続き注目だ。 準優勝は今大会エリートクラス最年少でその強さに注目が集まる菱川高虎。弱冠15歳ながらも並いるエリートライダーたちを相手に強さを見せ続けている成長株である菱川。実はストリートダンスのブレイキンの世界王者BBOY ISSINの弟でもあり兄弟共にストリートシーンに旋風を巻き起こしている。彼もフロントトリックとリアトリックを組み合わせたオールラウンダー。1本目ではスコアを伸び悩ませたものの2本目で見事なライディングを見せる。その中でもリアトリックでペダル軸からスピンからバイクフリップの背面キャッチ、ラン終盤ではフロントトリックでフロントタイヤを回転させたりスピンやグライドなどたくさんのコンボを詰め込み攻めのライディングを見せた。残り16秒を残してやり切った様子を見せランを終了。スコアは86.66ptとわずかに荘司に届かずも高得点を残し2位となった。 3位は高難度トリックの中にスタイルが光る大嶋蓮。リアトリックを中心に構成する彼は1本目で素晴らしいライディングを見せる。バイクを背中側に背負った状態のツーフットで加速するとペダル軸のバックワーズでスピンを見事メイク。その流れからライディングの最後にはバイクフリップをブザーギリギリで決め切りスコアを86.16ptとして3位になった。 女子エリートクラス 一方、女子エリートクラス決勝も国際大会経験豊富な選手や急成長を見せている選手たちが集まった。そして今回の決勝進出者は国際大会での入賞経験を持つメンバーが揃い、計4名で2026年シーズン開幕戦での優勝者の座争いが繰り広げられた。 ハイレベルな高いを制し優勝を収めたのは、昨年日本タイトル、アジアタイトル、世界タイトルの3冠を達成し世界の女子フラットランドシーンを牽引しており、まさに現時点で世界最強の肩書を持つ戸高千翠。フロントトリックでの見事なバイク捌きを見せる彼女は1本目でスピンからの片足ペダル軸の難しい回転を入れた難しいルーティンを展開し、最後は難しい体勢からのスイッチでペダルキャッチしブザーピッタリでまとめて86.33ptをスコアし、国内シリーズ開幕戦優勝という結果を残した。今年の国際大会での活躍も含めて期待が集まる若手ライダーだ。 準優勝は国内外でも好成績を残しており、BMXフラットランド界において世界最高レベルと言われる日本を代表する本村果鈴。昨年は同大会にてエリートクラスルーキーイヤーで優勝した彼女が、今回も長い手足を活かした豪快なルーティンで会場を沸かすライディングを見せた。その中でも1本目で見せた「ウィップラッシュ」を中心に構成したフロントトリックとバックワーズの状態での細かな切り返し、そして最後もウィップラッシュから締めるハイレベルなルーティンを披露するなど、オリジナリティと高いテクニックが詰め込まれたライディングで83.33ptをマークし2位となった。 3位は破壊力のある飛び技が持ち味で国内外で活躍する吉村想花。フロントトリックとリアトリックの両方を器用に扱う彼女は、今回のランでもそのコンビネーションを活かしてクロスハンドやクロスフットを上手く織り交ぜたライディングを見せる。 その中でもリアトリックのペダル軸の「ロープアローニ」からのバックワーズの動きから「ハーフディケイド」という高難度トリックにトライするも今回惜しくもメイクとはならず。フロアを大きく使う彼女にとって今回従来より2㎡で狭い9m×9mでは苦戦を強いられた様子だったが、それでもスコアを77.33ptにして今回3位という結果を残した。 優勝者コメント 荘司 ゆう 選手(男子エリートクラス)「これまで世界選手権とかは優勝してきたことはありますが、このマイナビ Japan Cup は優勝したことがなく、目標にしていたので、めちゃくちゃ嬉しいです。ただ完璧ではなかったので、この後のフランス(FISE Montpellier)含め修正していきます!」 戸高 千翠 選手(女子エリートクラス)「今回の大会は、妹・弟の3兄弟で出場して、全員優勝することができたので、本当に嬉しいです!今日は、1stランは良かったんですけど、2ndランで悔しいパフォーマンスになってしまったので、次の横須賀大会ではもっと成長した姿を見せられるように、練習頑張ります!」 大会結果 <男子エリート>優勝: 荘司 ゆう (ショウジ・ユウ) / 87.83pt準優勝: 菱川 高虎 (ヒシカワ・タカトラ) / 86.66pt第3位: 大嶋 蓮 (オオシマ・レン) / 86.16pt <女子エリート>優勝: 戸高 千翠 (トダカ・チアキ) / 86.33pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 83.33pt第3位: 吉村 想花 (ヨシムラ・ソナ) / 77.33pt <キッズ6アンダー>優勝: クロダ・ナギ / 43.00pt <ガールズロー>優勝: コバヤシ・ユノ / 54.33pt準優勝: カタヤマ・ハナ / 51.67pt第3位: ナルモト・ララ / 48.33pt <ボーイズ7-9>優勝: カイ・ニチカ / 59.33pt準優勝: イシバシ・シュウマ / 57.00pt第3位: イマムラ・ジン / 54.67pt <ボーイズ10-12>優勝: トダカ・ヤマト / 76.00pt準優勝: カドイ・アタル / 75.33pt第3位: タナベ・ケンゾウ / 70.00pt <ガールズハイ>優勝: トダカ・アズサ / 76.67pt準優勝: オカヤマ・ミオ / 68.33pt第3位: ヤマザキ・キッカ / 66.67pt <男子13-15>優勝: カナモト・リュウヤ / 77.33pt準優勝: ヒラノ・ショウキ / 76.67pt第3位: ナカヤス・ヨシヒト/ 73.33pt <エキスパート>優勝: ハヤシ・セオン / 64.33pt準優勝: ハヤシ・キラト / 60.67pt第3位: シマダ・リョウ / 59.00pt <30オーバー>優勝: カットウ・タケノリ / 67.67pt準優勝: ツルタ・ユウタ / 66.67pt第3位: フジイ・セイジ / 61.83pt 大会概要 ⼤会名称 : 「マイナビ JapanCup Nagoya 2026」(フラットランド第1戦) 開催期間 : 2026年4月23日(木)~26日(日)- 4日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:Hisaya-odori Park メディアヒロバ(愛知県名古屋市中区錦3丁目16) 主催: 一般社団法人 全日本フリースタイルBMX連盟(JFBF)公認:公益財団法人日本自転車競技連盟後援:愛知県、名古屋市、一般社団法人 日本アーバンスポーツ支援協議会特別協賛:株式会社 マイナビ
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skate「海外のライダーたちからも認められるスケートボーダーになりたい」スケートボーダー西川有生インタビュー2026.04.27今回は弱冠12歳で、日本を代表する若手トップスケーターの一人である西川有生へ独占インタビュー。先日トニーホークが開いた「The Ollie 7 Challenge」で見事フェイキー720オーリーの世界初メイクを果たしさらに注目が集まっている彼。はOllie 720を決めた時の話やトニーホークとの関係、また学校の友達から見た西川有生についてなど、気になることを色々な角度から聞いた。 撮影協力:秩父スケートパーク 西川有生プロフィール 愛知県出身のスケートボーダー。5歳からスケートボードを始め、幼い頃から国内外の大会で実績を重ねてきた。バートを中心に高いエアと大胆なトリックを武器に、次世代を担う若手ライダーとして注目を集める存在。9歳で900を成功させるなど、その実力は早くから世界のスケートボードシーンでも話題となり、将来のトップライダーとして期待されている。
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othersX Games発のプロリーグ「X Games League」の見どころと各クラブチームメンバーを徹底紹介!2026.04.24世界最大のアクションスポーツの祭典として長い歴史を持ち、夏季ではBMXやスケートボード、冬季ではスノーボードやスキーなどといったアクションスポーツを生業とする選手たちにとってはいつも目標とする舞台であり、夢が詰まったアクションスポーツ界で最も権威のある大会「X Games」。アクションスポーツシーンを常にアップデートし続ける「X Games」が今年の2026シーズンから始動するのが、X Games発のプロリーグ「X Games League(XGL)/ X ゲームズリーグ」。このプロリーグでは、個人競技であるアクションスポーツを各アスリートが個人としてだけではなく、所属するチームの一員としてシーズン優勝を目指して各大会を戦う、X Gamesが提供する新たな競技フォーマットであり観戦体験となる。本記事ではプロリーグである「X Games League」の概要と、このリーグで戦う選手たちが選ばれた「X Games League Summer Draft」について、そして各クラブチームの紹介を含めたX Games Leagueの見どころを紹介する。 X Games League/Xゲームズリーグとは ©︎X Games 「X Games League(XGL)」はドラフトを通して選出された選手たちが各クラブチームに所属して戦うプロリーグ。このリーグでは毎年開催されているX Gamesの各大会にて選手たちが個人でのメダルを目指して戦う従来のシステムと並行し、所属チームとしてもポイントを稼ぎチームでの年間優勝を目指す。 なお当リーグはアクションスポーツ界で初となる年間制、チーム制、男女混合のリーグであり、クラブに所属した選手には金銭面でのサポートも受けられるなど、選手側としても賞金やスポンサーフィーだけではない、大きなメリットが得られる体制が敷かれアクションスポーツシーンのさらなる可能性を見出すことがこのリーグの目的とされている。 ただ、全ての選手がこれらのクラブに所属できるわけではなく、ドラフトにて選出された選手だけが対象となり、それ以外のドラフトで選出されなかった選手は今までと同様に個人(フリーエージェント)として大会への招待を受けて出場することとなる。ただ何らかの理由で各クラブチームから欠員が出た場合はフリーエージェントへのオファーを通して充填されることが決まっている。 「Xゲームズリーグ・サマードラフト」にて4つのクラブチームに所属するアスリートたちが決定! ©︎X Games そしてXGLの幕開けとして、第1回となる2026年MoonPay X ゲームズリーグ (XGL) サマードラフトが、2026年3月13日にカリフォルニア州ハリウッドパークのCosm Los Angelesで開催された。 今回のドラフトでは、夏季シーズンを争う4つのX ゲームズクラブ(XC ニューヨーク、XCサンパウロ、XCロサンゼルス、XC東京)から、各クラブのゼネラルマネージャー(GM)が、XGLへ参加表明した180名ほどのスケートボードおよびBMXのアスリートの中から国籍問わず男女各5名づつ計10名を指名し、4クラブで合計40名を選出した。なお各クラブは2026年6月26日〜28日にアメリカ・カリフォルニア州サクラメントで開催される「X Games Sacramento 2026」にて今シーズン初戦に臨み、その後、翌週7月4日〜7月5日に千葉県で開催される「X Games Chiba 2026」へ、そして最終戦としてアメリカ・ルイジアナ州ニューオリーンズで行われる「X Games New Orleans 2026」といった全3戦を通してシーズンチャンピオンを目指すこととなる。 ©︎X Games 下記ではドラフトで各クラブチームに選出されたメンバーの紹介と、それぞれのクラブが持つ特色を含めて編集部が独自の目線でラベリング。合わせて今シーズンの見どころも紹介していく。クラブごとに四者四様全く異なる雰囲気を持つため、是非本記事を通してアスリート個人だけではなくクラブとしての「推し」を見つけて今シーズンの観戦をより楽しんでもらえたら幸いだ。 とにかくカッコいい!スタイルが光るアクションスポーツの原点を提示する「XCロサンゼルス」 ©︎X Games 【チームメンバー】トム・シャー(アメリカ合衆国)、赤間凛音(日本)、フェリペ・モタ(ブラジル)、ペリス・ベネガス(アメリカ合衆国)、リリー・エリックソン(アメリカ合衆国)、マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国)、ブレイディ・ベイカー(アメリカ合衆国)、開心那(日本)、ダショーン・ジョーダン(アメリカ合衆国)、ミア・クレッツァー(オーストラリア) このクラブの印象は一言で言えば「スタイリッシュ」。世界トップの唯一無二のスタイラーが集まっているチームでまさにストリートカルチャーの発信地ロサンゼルスを象徴するクラブだ。もちろん実力は言うまでもなく折り紙つきでX Gamesや世界大会で多くのメダルを獲得しているメンバーが若手からベテランまで幅広く所属。編集部としては、派手な大技よりも玄人好みの高難度トリックでカッコいいライディングを魅せるライダーが多いイメージがあり、その代名詞としてスケートボードのトム・シャーやフェリペ・モタ、BMXのペリス・ベネガスがいることも納得できる。日本からは赤間凛音と開心那が選出されたが、彼女たちもグラインドトリックを得意とし、どこを切り抜いてもシルエットが映えるスタイリッシュなライディングが特徴的な2名。スタイルが光るこのクラブがX Gamesで提示するアクションスポーツのカッコよさを会場で見るのが楽しみだ。 【こんな人にオススメ!】とにかく何よりもカッコよさやスタイルを重視している人たちにピッタリハマるクラブで、それぞれのアスリートが見せる洗練された唯一無二のスタイルやカッコよさに美学を感じるファンにオススメ。勝ち負けはもちろんのこと、アクションスポーツそのもののカッコよさを純粋に楽しみたい玄人好みのファンにもってこい。 XCロサンゼルス ゼネラルマネージャー:シェラリー “ヘイズ” ヘイゼンのコメント Q. 今回選手たちをドラフトする上で予め決めていたコンセプトや指標があれば聞かせてください。A. XCロサンゼルスが求めていたのは、疑いようのない実力と唯一無二の個性を兼ね備えたチーム。そのためスケートボードとBMX、両方のファンが心から共感できるメンバーを集めることが目標でした。ドラフトを終えて、それぞれ異なるストーリーを持つ10名のアスリートが集まり、XCロサンゼルスの初代チームが誕生しました。本当に素敵なことで嬉しく思います。 Q. 今後どのようなクラブにしていきたいか、展望や目標を聞かせてください。「選手を最優先すること。」これはこのクラブが掲げる永遠に変わらない一番の目標です。より多くのファンへとリーチを広げていく中で、若い世代にポジティブな体験を届け、アクションスポーツへの関心を高め続けたいと考えています。このメンバーたちは、プロアスリートの従来の常識をことごとく塗り替えていける存在です。彼らが最高のパフォーマンスを発揮できるよう支え、その周りにポジティブなエネルギーを生み出していくこと。それが私たちの使命です。 X Games界のゲームチェンジャーが集合。南米のパッションで会場の空気をロックする「XCサンパウロ」 ©︎X Games 【チームメンバー】ギー・クーリー(ブラジル)、スカイ・ブラウン(イギリス)、ライアン・ウィリアムズ(オーストラリア)、松本雪聖(日本)、クイーン・サライ(コロンビア)、ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国)、ジオバンニ・ヴィアンナ(ブラジル)、ガブリエラ・マゼット(ブラジル)、ルイジ・チーニ(ブラジル)、ライカ・ヴェンチュラ(ブラジル) このクラブの印象は一言で言えば「ゲームチェンジャー」。どんな戦況でも一発でひっくり返せるような最高難度トリックとそのムードを自分たちに引き寄せることができるアスリートたちが集まっている。その代表としてスケートボードから若手スター選手であるギー・クーリーやスカイ・ブラウン、BMXからは長年圧倒的な強さでX Gamesを牽引してきたライアン・ウィリアムズやギャレット・レイノルズがいる。そして何より南米の大都市サンパウロを象徴するようにブラジルを代表するトップライダーが半分を占め、南米のファンたちが歓喜するチーム編成だ。日本からはスケートボード女子ストリートの若手新エースとも言える松本雪聖が選出。直近の国際大会では既にゲームチェンジャーとしての強さも見せている彼女の今シーズンの活躍も期待したい。 【こんな人にオススメ!】超高難度のトリックで一気に流れを変える逆転劇やドラマチックな展開が好きな人にピッタリなクラブ。試合の流れをひっくり返すような爆発力と、その熱狂を会場ごと自分たちに引き寄せるムードメーカーとしての強さがこのクラブの魅力だ。南米のエネルギーを体現するようなブラジル勢の存在感も独特の雰囲気を生み出しているので、情熱的な南米カルチャーの熱気を感じたい人にもオススメ。 進化し続ける大都市東京を象徴する、アクションスポーツ界の新時代を作り出す「XC東京」 ©︎X Games 【チームメンバー】アリサ・トルー(オーストラリア)、白井空良(日本)、ケビン・ペラザ(メキシコ)、長谷川瑞穂(日本)、中村輪夢(日本)、吉沢恋(日本)、芝田モト(日本)、小澤美晴(日本)、佐々木音憧(日本)、織田夢海(日本) このクラブは一言で言えば「アクションスポーツ界のパワーハウス」。大都市東京を象徴するような、日本が世界に誇るトップオブトップの日本人選手を中心に構成するチーム。各メンバーが数々の世界大会で優勝経験を持っているだけでなく、いつでも安定的に高いパフォーマンスを披露でき、さらにそのレベルを常にネクストレベルへ引き上げている面々であるところが特徴だ。その正確無比な卓越したスキルの数々は日本人メンバーを見れば言うまでもないが、日本ともゆかりがありX Gamesで圧倒的なプレゼンスを持つアリサ・トルーとケビン・ペラザの存在がさらにXC東京の強さを物語っている。どこを見ても全く抜け目がないパワーハウスである彼らは、今シーズンの第2戦には「X Games Chiba 2026」という日本開催のホームゲームも控えている。地元の観客のエネルギーを力に変えて初年度からシーズンチャンピオンの座を掴み取るのかにも注目だ。 【こんな人にオススメ!】東京という名がつくクラブであることと日本で大人気なアスリートが多く所属することから、日本のファンにオススメなクラブであることは間違いないが、世界的にも人気の高い日本人メンバーと日本にゆかりのある海外選手によるこのドリームチームの結成が引き起こす化学反応と、今後の彼らの進化を一緒に歩みたいファンには国籍関係なくオススメしたい。 XC東京 ゼネラルマネージャー:鈴木はるみのコメント Q. 今回選手たちをドラフトする上で予め決めていたコンセプトや指標があれば聞かせてください。A. X Games Club Tokyoは「東京」がその名前につくクラブなので、日本を代表するトップアスリートはもちろんのこと、常に進化し続けている大都市東京を体現できるような世界最高峰のアスリートを集めたいと思っていました。東京は「ファッション」、「音楽」、「最新のテクノロジー」などの様々な要素がたくさん詰まっていて、世界中から人が集まる都市です。様々なバックグラウンドを持つ多様なメンバーが、お互いに刺激しあい、学びあい、高めあえるチームにしたいと思いました。すでに経験豊富でシーンを牽引するような影響力の強いアスリートから、若さ溢れる新進気鋭のアスリートまで、まさに東京らしいクラブができたと思っています。 Q. 今後どのようなクラブにしていきたいか、展望や目標を聞かせてください。チームメイトという概念が非常に限定的だったアクションスポーツで、複数競技の多種目の選手たちが一つのチームとして競うという新しい試みなので、アスリート同士の関係性にどういった化学反応が生まれてくるのか、非常に楽しみです。このクラブに所属してよかったとアスリートに思ってもらえることが第一なので、アスリートファーストでクラブを運営していきたいです。クラブとしては、3戦あるリーグ戦のチャンピオンを十分に狙えるメンバーが揃っていると自負していますが、そのためにはファンの方々の応援というのが大きな後押しになります。日本の方はもちろん、世界中のたくさんの方に応援してもらえるようなクラブに成長させていくことも、大切な目標の一つです。 世界のトレンドセッターとしての圧倒的な影響力で、アクションスポーツシーンを牽引する「XCニューヨーク」 ©︎X Games 【チームメンバー】クロエ・コベル(オーストラリア)、ナイジャ・ヒューストン(アメリカ合衆国)、ハンナ・ロバーツ(アメリカ合衆国)、ローガン・マーティン(オーストラリア)、小野寺吟雲(日本)、西矢椛(日本)、ダニエル・サンドバル(アメリカ合衆国)、ブライス・ウェットスタイン(アメリカ合衆国)、テイト・カリュー(アメリカ合衆国)、ヘイリ・シルヴィオ(フィンランド) このクラブの印象は一言で言えば「アクションスポーツ界の銀河系軍団」。本チームは現在のアクションスポーツシーンで大きな影響力を持ち、実力と名声共に世界一とも言えるメンバーを多く揃え、まさに世界のトレンドセッターであるニューヨークという都市にふさわしい面々で構成されている。実際にPICK 1とPICK2ではスケートボードからは若手の女子トップスケーターのクロエ・コベルと揺るがぬスケートボードのスーパースターであるナイジャ・ヒューストンというトップライダーを選出し、PICK 3とPICK4ではBMXからはフリースタイルパーク種目で幾度も世界一を獲得したハンナ・ロバーツやローガン・マーティンを選出。そして日本からは小野寺吟雲と西矢椛の2名が選ばれたが、他のメンバーと肩を並べるほどスケートボードのコンペティションとストリートの両シーンで影響力を示している彼らの選出はさらに XCニューヨークの力強さを倍々にしていると考える。その他のメンバーも含めて個性と影響力を兼ね備え、とにかく超火力を持つこのチーム。X Games Leagueの台風の目になり得るクラブであることは間違いないだろう。 【こんな人にオススメ!】アクションスポーツの世界で今最も名前が知られ、実力も折り紙つきのスター選手たちが1チームに多く所属しているのがこのクラブの圧倒的な魅力。競技の枠を超えてシーン全体に影響を与えるトレンドセッターたちのパフォーマンスは、試合の勝負以上に「今のアクションスポーツの最前線」をそのまま体感できる機会になるので、今のトレンドを逃したくないファンにはオススメのクラブ。 XCニューヨーク ゼネラルマネージャー:スティーブ・ロドリゲスのコメント Q. 今回選手たちをドラフトする上で予め決めていたコンセプトや指標があれば聞かせてください。A. ドラフトへ臨むにあたり、単純に知名度の高い選手を集めることだけを考えていたわけではありません。全種目で戦えるだけの総合力を持ちながらも、ニューヨークのスピリットを体現できる真のチームを作ることを目指しました。その中で多様な種目への対応力、プレッシャーのかかる場面での安定感、そしてシーズンを通じて複数種目でポイントを積み重ねられる選手を優先的に選びました。 また男女の割合はもちろんのこと、スケートボードとBMXのバランスにも細心の注意を払いました。すべてのカテゴリーで勝負できる構成が求められるこのフォーマットでは、どこかに穴があると致命的だからです。同時にメンタリティも重要な選考基準でした。大舞台でも物怖じせず、個性とスタイルをしっかり持っている選手であることは外せないポイントです。最終的には、数字の上でも競争力があり、かつ一体感のあるチームを作ること。それがすべての判断軸でした。 Q. 今後どのようなクラブにしていきたいか、展望や目標を聞かせてください。私たちが目指しているのは、ニューヨークが世界に向けて体現している「多様性」、「たくましさ」、そして文化を形づくる「影響力」をそのまま映し出すクラブを作ることです。ニューヨークはいつの時代も、人々が公共の場で自分のスタイルを磨いてきた場所。そのエネルギーをチームのアイデンティティにしたいと思っています。私たちは単純に大会で勝つことを目指しているのではありません。アクションスポーツのチームとして体現できることの基準を押し上げたいのです。それは選手のサポート、ファンの心に響く瞬間を生み出すこと、そして競技の枠を超えて長くシーンに残るものを築くことだと考えています。初日からXCニューヨークには、確固たるアイデンティティを持つグローバルなチームであってほしい。選手が誇りを持って所属でき、世界中のファンがそのカルチャーへの本物のつながりを感じられる存在としてあり続けたいです。 X Games Leagueの見どころ ©︎X Games 今シーズンから新しく始まる「X Games League」。今までは大会ごとで選手個人の勝利を応援するスタイルであったが、今回のプロリーグには従来の形にプラスして、シーズンを通してチームとしての戦いも応援できるスタイルになる。チーム側の目線で言うとシーズンチャンピオン争いをしていく中で、例えば複数種目に出場する選手であれば、彼らをどう出場させてポイントを獲得していくのか、また所属選手たちのコンディションや現状のチームのランキングに応じてどういった戦略を組んでいくのかなど、様々な視点から観戦を楽しむことが可能になる。なお大会中は各クラブのチームウェアやチームカラーを身につけることが決められたため、どの選手がどのチームに所属しているのかが一目で分かり、より観戦時での戦況の移り変わりが楽しめるようになっている。また編集部としては、上記に加えて各選手たちのチーム内でのコミュニケーションという観点で、競技外でのコースサイドや会場内でのメンバー同士のやりとりにも注目してもらえると面白いのではと考える。そういった競技コンテンツ以外の各クラブが選手たちと紡ぐストーリーやドラマ的な部分もチェックすることでさらにこのプロリーグの面白さを感じてもらえると思うので、会場に足を運ぶファンの方々には新たな目線でも楽しんで欲しい。なお本記事では各クラブメンバーと見どころを編集部の目線で簡単に紹介させてもらった。そのため今回紹介した各クラブの選手たちのそれぞれの魅力は網羅できていないため、是非気になったクラブがあればクラブのオフィシャルインスタグラムアカウントをフォローしてチェックしてみてほしい。今後の展望として、チーム数もシーズン内の大会数も増えていくことが予想されている「X Games League」。今シーズンはアクションスポーツの新時代の幕開けを一緒に楽しんでもらえたらと思う。 X Games League(XGL)について 今年からスタートするXゲームズリーグ(XGL)は、アクションスポーツ界で初となる年間制、チーム制、男女混合を用いた新リーグとして、象徴的なXゲームズブランドに革新的なアップデートをもたらしていく。 このリーグには冬季と夏季それぞれ4クラブずつ、計8つのXゲームズクラブが参加。地理的アイデンティティと世界最高峰のアスリートたちが融合し、チーム同士が競い合う。 クラブに所属するのはアクションスポーツ界のトップアスリートたち。彼らはチームとして、この業界で最も権威ある優勝の座を目指して戦う。 これによりシーズンを通じたストーリー展開が可能となり、テレビ放送、ストリーミング、ライブイベント、デジタルプラットフォームを通じて、より深くアスリートとファンがつながる体験が実現するのだ。 この新たなリーグモデルは、アクションスポーツ界における大きな転換点であり、アスリート、チーム、ファン、スポンサー間のグローバルな存在感と地域的な結びつきの強化を目指している。 また、XGLの誕生により、アスリートたちにとっては賞金だけに頼らない報酬を獲得できる機会となり、チームの一員としてさらなる収入のチャンスが広がることとなる。
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surfすべてが決まる。一宮で迎えるS.LEAGUEグランドファイナル2026.04.20インドネシア・バリ島クラマスで開催された 「JPSA さわかみ S.LEAGUE 25-26 ショートボード第4戦 ALL JAPAN MURASAKI PRO KERAMAS supported by ST WORLD」を終え、S.LEAGUE 25-26シーズンはいよいよ最終局面へ。2026年4月21日(火)から25日(土)までの5日間、千葉県一宮町・一宮海水浴場にてS.LEAGUE 25-26 GRAND FINALSが開催される。本大会は、シーズンのすべてが決着する最終戦。リーグチャンピオン、最終ランキング、そして来季へとつながる重要な一戦となる。 ショートボード男子:西優司と西慶司郎の一騎打ち 西優司 ©︎S.LEAGUE 西慶司郎 ©︎S.LEAGUE 男子ショートボードのリーグチャンピオン争いは、西優司と西慶司郎の2名に絞られている。西家の次男・慶司郎と三男・優司による兄弟対決という点も、今大会の大きな見どころの一つだ。主な条件は以下の通り。・西優司はファイナル進出(2位以内)で自力チャンピオン確定・西優司がセミファイナル敗退の場合、西慶司郎が優勝で逆転・西優司がクォーターファイナル敗退の場合、西慶司郎がファイナル進出で逆転わずかな結果で順位が入れ替わる状況。最終戦にふさわしい、緊張感の高いタイトル争いとなる。 ショートボード女子:中塩佳那が王座確定 中塩佳那 ©︎S.LEAGUE 女子ショートボードは、第4戦クラマスの結果により中塩佳那のリーグチャンピオンが確定している。すでにタイトルは決しているものの、グランドファイナルはシーズン最終戦。ランキング上位選手同士によるハイレベルな戦いが展開される。 佐藤李 ©︎S.LEAGUE ロングボード男子:浜瀬海がチャンピオン確定 浜瀬海 ©︎S.LEAGUE ロングボード男子は、第4戦 太東ロングボードクラシックの結果により浜瀬海がリーグチャンピオンに確定。今シーズンはここまで全戦優勝と、圧倒的な強さを見せてグランドファイナルへと駒を進めてきた。さらにここ数年にわたり安定して勝ち続けており、現在のロングボードシーンを牽引する存在の一人と言える。最終戦はタイトル争いではないものの、トップ選手同士によるシーズンの集大成。その中で、浜瀬が最後まで勝ち切るのかにも注目が集まる。 小熊海之介 ©︎S.LEAGUE ロングボード女子:4名による混戦のタイトル争い 吉川広夏 ©︎S.LEAGUE ロングボード女子は、吉川広夏、菅谷裕美、榊原頼子、市川梨花の4名にチャンピオンの可能性が残されている。条件はラウンド組み合わせによって変動するが、 ・吉川広夏はチェックイン時点で争いが2名に絞られる可能性 ・1勝時点で自力チャンピオン確定の可能性 と、優位な位置にいる。ただし結果次第で大きく展開が変わるため、最も行方の読めないカテゴリーとなりそうだ。 菅谷裕美 ©︎S.LEAGUE マスターズ男子:三つ巴のタイトル争い 山田桂司 ©︎S.LEAGUE マスターズ男子は、山田桂司、舟橋大吾、牛越峰統の3名による争い。 ・山田桂司は優勝または2位で自力チャンピオン確定・舟橋大吾、牛越峰統は優勝が必須条件 さらに、 ・舟橋大吾は山田桂司が3位以下で逆転の可能性・牛越峰統は山田桂司が5位の場合、同ポイントでプレーオフの可能性 それぞれに異なる条件が絡む中、経験と戦略が問われる最終戦となる。 牛越峰統 ©︎S.LEAGUE 舟橋大吾 ©︎S.LEAGUE 出場できるのはランキング上位者のみ 石井乃亜 ©︎S.LEAGUE グランドファイナルは、今シーズン上位をキープしてきた選手のみが出場できる大会。出場条件は以下の通り。 ・ショートボード男子:第4戦終了時点でランキング上位18名・ショートボード女子:上位8名・ロングボード男子:上位16名・ロングボード女子:上位6名 さらにマスターズは対象プロ全員、加えてスポンサーやローカルによる特別シード枠も設けられている。シーズンを通して結果を残してきた選手たちによる、最終決戦となる。 川瀬心那 ©︎S.LEAGUE 特別イベント「BEACH COMMONS」も同時開催 ©︎S.LEAGUE 本大会期間中には、特別イベントS.LEAGUE BEACH COMMONSも開催される。開催は4月23日から25日まで。会場はグランドファイナルと同じ一宮海岸エリア内。ブランドやメーカーによるブース出展などを通じて、サーフィンを軸としたライフスタイルやカルチャーを体感できる空間が展開される予定。競技観戦とあわせて楽しめる、新たな取り組みとなっている。 チーム対抗戦「さわかみ Team Challenge 一宮」も開催 ©︎S.LEAGUE さらに、グランドファイナル期間中にはチーム対抗戦、さわかみ Team Challenge 一宮も実施される。開催は4月24日から25日までを予定。S.LEAGUEのレギュレーションに基づき、選手4名とコーチ1名で構成されるチームによる対抗形式で行われる。出場は全9チームを予定しており、オフィシャルブランドチームに加え、NSA・NSSA、そして開催地シードチームが参戦。個人戦とは異なる戦略やチームワークが求められるフォーマットも、今大会の見どころの一つとなりそうだ。 すべてが決まる5日間 ©︎S.LEAGUE グランドファイナルは、シーズンの集大成となる最終戦。シーズンを通して積み上げてきたものを、わずか数日間で結果に変える戦い。競技とカルチャーが交差する中で、25-26シーズンの頂点が一宮で決まる。 会場でしか味わえない空気とともに、その瞬間を体感したい。
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skate2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた国内開幕戦「ワールドスケートジャパン 第4回 スケートボード日本オープン supported by Murasaki Sports」編集部取材手記〜パーク種目編〜2026.04.12今年、栃木県宇都宮市に新設された「アークタウン宇都宮」内スケートパークで開催されたのが「ワールドスケートジャパン第4回日本OPEN supported by Murasaki Sports」。全国から国内外で大活躍する選手たちが一堂に会した今回の大会。2028年のロサンゼルスオリンピックまで2年半を切った中でいよいよ出場権争いの本格化の始まりを感じさせる一戦となった。なお今大会は2026、2027年度ワールドスケートジャパン強化指定候補選手の選考対象大会として定められており、今シーズンのみならず来シーズンの強化指定候補選手になる上で重要な大会であり、とりわけ2028年のロサンゼルスオリンピック出場に直接関係するワールドスケートの国際大会に出るためには、ほとんどの選手が今大会で良い結果を残すことが必要となることから、オリンピアンから世界大会表彰台常連まで豪華な面々が揃う形となった。本記事では最終日に行われた、パーク種目の男女決勝を取材した中で、大会当日の様子を通して編集部目線で今後注目となるオリンピック出場権争いを含めた考察を行った。 パーク女子決勝 準決勝から勝ち上がったのは溝手優月、河合珠佳 、佐竹晃 、小川希花、菅原芽依、貝原あさひ、岡本碧優、長谷川瑞穂の8名。まず今大会の決勝進出者の面々を見て感じたのは、若手の台頭はもちろんのこと、シーンを牽引してきたメンバーがしっかり決勝へ勝ち上がるなど、各種目コンペティションシーンにて若年化が続く中、年齢層の厚みが生まれているのを感じた。 長谷川瑞穂のライディング©WSJ その中でも特に近年顕著に見られているのが、バーチカル種目の実力者がパーク種目でも強さを見せていること。今回の優勝した長谷川をはじめ、貝原や佐竹そして河合などバーチカルの大会でも国内外で結果を残しており、彼らが今大会でも結果に繋げてきた裏付けとして、今までバーチカルだけでメイクされてきた大技がパークスタイルのルーティン内にしっかり落とし込まれ始めていることが言える。今では決勝に上がるほとんどの選手がディープエンドで「540」をメイクできていたり、ボルケーノセクションやクオーターでの「キックフリップインディ」などが普通にメイクされ始めていたりなど、特にバーチカルで活躍する彼らにとってはその技術が着実にパークスタイルに活かされ、より高度なルーティンに昇華されていると見てとれた。一方で、やはりパークを主戦場とする選手たちの強さと感じさせられたのがレールトリックの数々。実際に岡本や菅原、小川と溝手は特にこの辺りのスキルが高いメンバー。グラインドやスライドトリックでのコーピングの流し方はスキルとスタイルが特に各選手見られ、まさにパークならではの技術だ。今回は出場していなかったが開心那もそのレールトリックを常に最高レベルで繰り出せていることでオリンピックでのメダルや世界大会での顕著な成績を生み出していると考える。 貝原あさひのライディング©WSJ 今後のオリンピック出場権争いを含めてこの国内の戦いを勝ち抜くには、回転系の大技とレールトリックをいかにシームレスに組み合わせて終始スピードを保ったまま数多くのトリックを入れ込めるかが、一つ重要な点と考える。ここまでの話だとお互いがバチバチの空気感の中で研鑽を積んでいるように錯覚するが、大会後の長谷川の取材を通して聞けたのは、当人たちは友達でありライバルである周りの選手たちが練習してきたトリックをフルメイクする姿を見て喜び合ったりモチベーションを与え合ったりしているということ。 岡本碧優のライディング©WSJ 今後もそういう意味ではお互いが各々練習を重ねてメイクするトリックやライディングが他の選手たちに刺激を与えながらシーン全体で競技レベルが上がっていくのかなと感じられた。また個人的には東京オリンピックに出場後、長らくスケートボードシーンを離れていた岡本碧優のカムバックが感慨深く、彼女が若手を引っ張っていく姿にも期待しながら各選手の活躍を見ていきたい。 パーク男子決勝 一方で、今大会で一番編集部が新たな可能性を感じたのがパーク男子種目。今回準決勝から勝ち上がったのは天野太陽、志治群青、永原依弦 、永原悠路、三竹陽大、猪又湊哉、西川有生、乾瑠玖の8名。こちらも決勝進出者の面々を見る中で若手の底上げとバーチカルでも結果を残すメンバーが勝ち上がっているというのは女子種目と同様な点であるが、今回は国内の男子全体の競技レベルの向上について着目していきたい。 永原悠路のライディング©WSJ 今大会の決勝でまず大きく展開を変えたのが永原悠路の2本目のラン。彼の強さであるハイスピードかつハイエアーのライディングの中で繰り出される「キックフリップインディ」や「バックサイドロックンロールスライドフェイキー」、そして「ハーフキャブボードスライド」など含めたフルメイクで90.36ptと90点代を叩き出した。過去大会であれば優勝ランとしても遜色ないライディングだっただが、今大会は違った。 今回特に注目したいのは猪又湊哉、西川有生、乾瑠玖といった若手ライダーの3名。このメンバーは言わずもがなバーチカル種目では揺るがない技術と結果を残している面々だが、彼らを筆頭とした若手ライダーがここ数年で急激に国内のパーク男子種目のレベルを引き上げている。 まず西川有生のライディングで注目したいのはバーチカル仕込みの回転技とボード回しの捌き。今大会でも「キックフリップインディ」や「540」は当然メイクしていたが、特に会場を沸かしたのは「バックサイド540ディザスター」だった。バーチカルでは唯一無二の「オーリー720」をメイクする彼がパークでも着実に強さを見せており今回は4位ではあったものの今後に期待を寄せるライディングだった。 乾瑠玖のライディング©WSJ 次に注目したいのが乾瑠玖のライディング。準決勝首位で決勝進出を決めた乾は弱冠13歳。彼の特徴はSNSでも話題になった「バックフリップ」。今大会でもしっかりルーティンの中に組み込み会場を沸かした。それ以外も「アーリーウープキックフリップインディ」やディープエンドで「バックフリップフェイキー」をメイクし91.44ptで2位になった。正直優勝できるレベルのトリックセレクションとオールドスクールながらオリジナリティを含めた「バックフリップ」を有する彼が日本人初の最年少オリンピアンとなるか今後注目である。 猪又湊哉のライディング©WSJ そして最後は今大会で一番ドラマを生み出し、背水の陣となった中で強さを見せたのが猪又湊哉。大会前にはコースレイアウトが少しトリッキーと話し、合わせるのに苦戦した様子もあった中、1本目〜2本目と「バリアルキックフリップ540」を失敗し迎えた3本目では、3本目を終えた時点で上位5名に残った選手が進める4本目のゴールデンランに向けてプレッシャーがかかる中でフルメイク。4本目ではディープエンドでの「バリアルキックフリップ540」と「ヒールフリップインディのコンボや、ボルケーノ越えの「バリアルキックフリップ」をメイクし93.97ptをマークするとその間違いない実力と土壇場でのメンタルの強さをフルメイクで示し優勝を勝ち取った。 今回、男女共に言えることではあるのだが、昨年からワールドスケートで導入された新しいフォーマットである「ゴールデンラン」も選手たちの競技レベルの向上の一端を担っていると考えられる。実際に大会後には永原も「ゴールデンランが大会を楽しさを引き出してくれる」と話しており、上位5位という順位が担保された中で、もう一段階自分の限界とさらに高い順位にチャレンジできるフォーマットがはまっているのだと感じた。 大会結果 左から貝原、長谷川、岡本の順 ©WSJ パーク女子種目優勝 : 長谷川 瑞穂 88.80pt2位 : 貝原 あさひ 80.74pt3位 : 岡本 碧優 80.33pt4位 : 佐竹 晃 79.76pt5位 : 菅原 芽依 75.84pt6位 : 河合 珠佳 74.16pt7位 : 溝手 優月 71.18pt8位 : 小川 希花 19.66pt 左から乾、猪又、永原の順 ©WSJ パーク男子種目優勝 : 猪又 湊哉 93.97pt2位 : 乾 瑠玖 91.22pt3位 : 永原 悠路 90.36pt4位 : 西川 有生 89.70pt5位 : 志治 群青 83.47pt6位 : 永原 依弦 80.18pt7位 : 三竹 陽大 27.70pt8位 : 天野 太陽 20.11pt 最後に ©WSJ 改めて今回のパーク種目の取材を通して感じたのは男女ともにオリンピックや世界トップレベルで戦える選手層の厚みがパリオリンピック以降からさらに増しているということだ。特に男子に関してはその成長が顕著であり、前回は永原悠路のみが出場していたが次回のロサンゼルスオリンピックでは参加可能人数の上限である3名の輩出の可能性を大きく感じた一戦だった。いよいよ本格的に始まるロサンゼルスオリンピック出場権争い。今年の選手たちの活躍にも目が離せない。
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skate日本勢が17個のメダルを奪取!小野寺吟雲の2大会連続金、長谷川瑞穂の3メダル獲得など数々の快挙をプレイバック「X Games Chiba 2026」2026.07.102026年7月4日から5日にかけて、千葉・幕張メッセで開催された「X Games Chiba 2026」。日本勢が金5、銀5、銅7の計17個のメダルを獲得と大健闘。世界トップクラスのアスリートが集う舞台で、日本人選手たちは各種目で存在感を発揮した。小野寺吟雲の2大会連続優勝、長谷川瑞穂の日本人初となる1大会3メダル、河上恵蒔の史上最年少男子金メダルなど、数々の記録と名場面が生まれた。 さらに、今年から始動したプロリーグ「X Games League (XGL)」の導入が、この熱狂をさらに加速させた。 スケートボード競技では、ストリート、パーク、バートの計3種目を実施。本記事では各種目の入賞者にフォーカスした大会レポートとしてご紹介。 男子ストリートは小野寺吟雲が2大会連続優勝。女子ストリートはクロエ・コベルが雪辱を果たす 小野寺吟雲 ©Jason Halayko / X Games 女子ストリート クロエ・コベル ©Jason Halayko / X Games 前週のサクラメント大会で銀メダルに留まった悔しさを胸に秘めたクロエ・コベル(オーストラリア / XCニューヨーク)のランは、序盤から気迫に満ちていた。しかし、ランの途中でフィールドカメラマンが進路を塞いでしまうというアクシデントが発生。再走を余儀なくされ、集中力が途切れてもおかしくない場面だったが、彼女は落ち着いていた。 レールでの「フロントサイド・ブラントスライド・ビッグスピンアウト」は、トラックがレールを捉える際のわずかなズレも許さない完璧な精度。さらにロングレールで見せた「フロントサイド・50-50グラインドtoボードスライド」など、彼女しかチョイスしていないコンボトリックが高得点の要因の1つとなった。練習で苦戦していたステップアップでの「スイッチキックフリップ」も本番では完璧にメイク。アクシデントを力に変え、唯一の90点台を叩き出した精神力は、まさに次世代の女王の風格であった。 XC東京の看板を背負う吉沢恋(XC東京)。中央のロングレールに対し、初手から得意の「バックサイド・ビッグスピン・ボードスライド」をメイクし、ジャッジと観客に強烈なインパクトを与えた。彼女の魅力は、ライディングの「カジュアルさ」だ。レールでの「フロントサイド・フィーブルグラインド」や「フロントサイド・ブラントスライド」を、危なげなく次々とメイク。終盤、得点アップのために狙った「バックサイドテールスライド・ビッグスピンアウト」を惜しくも失敗し、金メダルは逃したものの、その安定感はXC東京に貴重なポイントをもたらした。 スピード、高さ、そしてパワー。松本雪聖(XCサンパウロ)のランは、女子スケートボードの枠を押し広げる力強さを感じさせる。レールでの「キックフリップ・バックサイドリップスライド」や、ダウンレッジでの「キックフリップ・フロントサイド50-50グラインド」など、当たり前のように「フリップイン」を組み込んでくる構成は男子のトッププロでも高難易度だ。ランの前にスタンドを大きく煽り、会場のボルテージを最高潮に持っていくセルフプロデュース能力も際立っていた。今大会は惜しくも3位となったが、日本のファンを味方につけるそのスター性は、今後のXGLにおいても大きな武器となっていくだろう。 男子ストリート 小野寺吟雲 ©Jason Halayko / X Games 前週に行われたサクラメントに続く金メダルを手にした小野寺吟雲(XCニューヨーク)。2週連続で世界の頂点に立つという快挙を、この16歳は淡々と成し遂げた。解説者が「大技をこれほど失敗しないライダーは見たことがない」と評した通り、技の完成度とメイク率には目を見張るものがある。中央レッジで見せた「スイッチバックサイドヒールフリップ・ノーズスライド」、そして「キックフリップ・バックサイドテールスライド・ビッグスピンアウト」は、ボードの回転、キャッチの瞬間、アウトの着地までが一点のズレもない完璧な軌道。そして彼のランは、通過するほとんどすべてのセクションがトリックで埋め尽くされている。Rでの「バックサイドキックフリップ360」や「キャバレリアルキックフリップ」に見られる地肩の強さは、スケーターとしての分厚さの表れだ。 1本目をノーミスで終えた直後に見せた力強い雄叫びは、XCニューヨークのエースとしての凄まじい覚悟ではなかろうか。 インタビューでは「スケボーを楽しみながら自分らしく攻めることができ、結果に繋がっている。一戦一戦やることは変わらない。」と謙虚に語ったが、その裏側にある凄まじい反復練習の跡が、すべての動きから滲み出ていた。 韓国・梁山からの刺客、ジュニ・カン(韓国)は今大会でもまたその名を世界に刻みつけた。ラインのスタートに「レーザーフリップ」を選択する大胆なアプローチは、彼のスキルの高さを提示するには十分だった。 ラストトリックには、2大会連続オリンピック金メダリスト、堀米雄斗の代名詞である「ノーリー270イン・バックサイドノーズスライド270アウト(通称:ユウトルネード)」を完璧にメイクし2位フィニッシュ。会場はパニックに近い興奮と歓声に包まれた。現在フリーエージェントである彼は、来シーズンのドラフトにおいて間違いなく各チームの争奪戦の目玉となるだろう。彼の台頭は、アジアのスケートボードシーンのレベルアップを示唆している。 そして、会場から最も大きな声援を受けた一人が、白井空良(XC 東京)だ。「フェイキーフロントサイドビッグスピン・ボードスライド」や、高さを誇る「スイッチキックフリップ」など、他の選手が取り入れていないトリックを散りばめたラン構成こそが、彼の真骨頂。ミスがあっても常に笑顔を絶やさず、パーク内を縦横無尽に駆け回る姿は、コンテストを「競争」ではなく「セッション」として楽しんでいるかのようだった。今回は惜しくも銅メダルとなったが、試合後のインタビューで「会場の歓声が本当に力になった。楽しかったに尽きる。」と笑顔で語った。 女子パークはスカイ・ブラウンが長谷川瑞穂を制し金メダル!男子パークはエゴイツ・ビフエスカが躍動 スカイ・ブラウン ©Jason Halayko / X Games 女子パーク スカイ・ブラウン ©Jason Halayko / X Games 女子パークを制したのは、日本とイギリスにルーツを持つスカイ・ブラウン(XCサンパウロ)。さながらバックフリップを彷彿とさせる、特大の「フロントサイド360」をラン3本すべてでミスなく決めるという安定感が彼女の実力の表れだろう。「ハンドブラント」や「フロントサイド・マドンナ・リーントゥテール」など、一つひとつのトリックに彼女にしか出せない「華」があり、空中での姿勢の美しさは他の追随を許さない。 解説者が「女子のパークでこれほどのエアーを見られるとは」と舌を巻くほどの高さを維持しながら、全セクションを流れるように繋ぐそのランは、スケートボードが芸術であることを再認識させた。 優勝が決まった瞬間、2位の長谷川瑞穂とリスペクトを込めて抱きしめ合うシーンは、今大会屈指の感動的な場面だった。ライバルでありながら、互いの進化を認め合う。その精神性こそが、このカルチャーが守り続けてきた伝統である。 バートで金メダル獲得、バートベストトリックで銀メダル獲得の長谷川瑞穂(XC 東京) はパークでも驚異的な滑りを見せた。「トランスファー・バックサイドキックフリップ・インディエアー」や「バックサイド360バリアル」といった、高さと難易度が両立したトリックを連発。 特筆すべきは、セクション間のトランスファーの飛距離だ。男勝りのスピードとパワーでコースを最大限に活用し、XC 東京のポイント獲得に大きく貢献した。ラストトリックに持ってきたディープエンドでの「バックサイド540」をもし決め切っていれば、スカイ・ブラウンを脅かす金メダルの可能性も十分にあったが一歩届かず。しかし、彼女が見せた挑戦的な姿勢はオーディエンスの心を鷲掴みにしていたことは確かだ。 女子パークで銅メダルとなったのはフィンランド出身のヘイリ・シルビオ(XCニューヨーク)だ。「トランスファー・フロントサイドディザスタースライド」や、エクステンションでの「フロントサイドクレイルスライド」など、多種多様なRトリックを巧みに組み合わせる構成力は、将来のトップライダーとしての資質を十分に示していた。ディープエンドでの「バックサイド540」を軽々とメイクする姿には余裕すら感じられ、今後のフリップ系トリックの強化次第では、表彰台の常連になっていくことも想像に難くない。 男子パーク エゴイツ・ビフエスカ ©Jason Halayko / X Games 男子パーク種目で、栄えある金メダルを手にしたのは若干15歳の新星エゴイツ・ビフエスカ(スペイン)だ。百戦錬磨のベテランたちを抑えて1本目から首位を独走した彼の勝因は、徹底したセクション活用術にある。 中央のエクステンションを乗り越える形の「5-0グラインド」や、誰も取り入れていない「スイッチバックサイド180メロングラブ」をルーティーンに組み込んだ。ジャッジが評価する「オリジナリティ」を完全に計算に入れたライン取りは、15歳とは思えない戦術眼の高さを証明していた。1本目で高スコアをマークした後も、守りに入らず攻め続け、見事金メダルを首にかけた。 「まるでF1レースを見ているようだ」と称された圧倒的なスピードと、バートで培われたハイエアーの技術をパークに持ち込み、3〜4メートル級の特大「マックツイスト540」を連発し、銀メダルに輝いたのはトム・シャー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)だ。転ぶ気配を微塵も感じさせない安定感は「レジェンドの貫禄」そのもの。後がない3本目に集中力を研ぎ澄ませて2位に滑り込む勝負強さは、若手への高い壁として立ちはだかった。 東京五輪金メダリストのキーガン・パーマー(オーストラリア)は、持ち前のスピードに卓越した技のバリエーションを織り交ぜた。「フロントサイドキックフリップ・メロングラブエアー」や、スタイルの効いた「フロントサイド360」など、ビッグトリックを難なくメイク。さらにエクステンションでの「フロントサイドブラント」や「バックサイドノーズブラント」をアクセントとして加え、完成度の高い構成で3位フィニッシュ。23歳という若さにして、すでに絶対的な安定感を手に入れている彼から今後も目が離せない。 バート種目では長谷川瑞穂、河上恵蒔の日本人2人が快挙を達成! 河上恵蒔 ©Jason Halayko / X Games 女子バート 長谷川瑞穂 ©Jason Halayko / X Games 前週開催のサクラメントでの銀メダル。その悔しさを晴らす最高の舞台となった長谷川瑞穂(XC 東京)のバートでのランは、技術の多様性という点で群を抜いていた。 「ボディバリアル540」や「バリアルキックフリップ・インディグラブ」といった、回転とフリップを組み合わせた高難度技を次々と成功させた。バックサイド、フロントサイド、さらにはアーリーウープといったライン取りの工夫に加え、キックフリップとヒールフリップの両方をルーティーンに組み込むという「持ち技の多さ」が、ジャッジの心を掴み得点を伸ばした。 優勝後のインタビューで「憧れだった選手たちと肩を並べられて嬉しい。ライバルとして負けないように練習していきたい。」と力強く語ったその目には、すでに次なる目標を見据えているように感じた。この金メダルが、今大会の歴史的3冠(金1、銀2)という偉業の記念すべき第一歩となったのだ。 小柄な体躯からは想像もつかないような、ダイナミックで高さのある「バックサイド540」を2連発し準優勝を飾ったミア・クレッツァー(オーストラリア / XCロサンゼルス)。レジェンドスケーターのクリスチャン・ホソイのシグネチャートリック「クリストエアー」という、女子では極めて珍しいトリックを披露するなど観客と審査員の意表を突いた。後がない3本目でパーフェクトランを決め切るその集中力は、アスリートとしての高い矜持を感じさせた。 リザーバーからの出場、さらには前日の脱臼という絶望的な状況を跳ね除けた松岡樹ノが銅メダルを獲得。前半のダイナミックなエアトリックから、後半の「バックサイド360バリアル」を含むテクニカルな3連発メイクへの流れは、今大会で最もエモーショナルな瞬間の一つであった。自身の成長を証明した彼女の笑顔は、会場にいたすべての人々の心に刻まれたであろう。 男子バート 河上恵蒔 ©Jason Halayko / X Games 絶対王者ギー・クーリーの4連覇を阻み、若干11歳の河上恵蒔が世界の頂点に立った。そのライディングは、もはや「若さ」という言葉では説明がつかないほどの完成度を誇る。 特筆すべきは、高難度トリック「ボディバリアル900」だ。11歳という軽量かつしなやかな体を活かした、鋭く美しい回転軸。さらに「フェイキー720」を流れるように成功させた瞬間、スタンドのファンは総立ちとなった。絶対王者を破った11歳の少年の快挙は、アクションスポーツが持つ無限の可能性と、世代交代の冷徹なまでの現実を世界に突きつけた。夏冬を通じた最年少金メダリストの誕生は、千葉大会において最も盛り上がった瞬間の1つであった。 河上に続き、銀メダルを手にしたのはXCサンパウロ所属のギー・クーリー(ブラジル)「シンプルな540には興味がない」と言わんばかりの超次元のランを披露。「バックサイドフリップ・インディ540」や「フロントサイドヒールフリップ・インディエアー」など、息を吸うようにフリップ系を織り交ぜ、空中で2回転する「バックサイド900」も軽々と乗ってくる。敗れはしたものの、バーチカルのデフォルトを書き換えるその存在感は、今もなお唯一無二の王者であった。 そして惜しくも銅メダルとなったのは、日本が世界に誇るバーチカルの第一人者、芝田元(XC 東京) 。ファーストトリックで放ったシグネチャートリック「カミカゼ(フロントサイドインポッシブル540)」の衝撃は、今も網膜に焼き付いている。スイッチスタンスでの「カミカゼ」や、「バックサイドキックフリップ・ボディバリアル」など、彼のライディングには「オリジナリティへのこだわり」が宿っていた。XC東京にとって、彼のパフォーマンスが貴重なポイント源となったことは言うまでもない。 X Games League ランキング 今大会の結果を受け、XGL(X Games League)のランキングは激戦の様相を呈した。 ▼千葉大会終了時の各チームポイント 1位タイ XC東京[1,770pt]1位タイ XC ニューヨーク[1,770pt]3位 XC サンパウロ[1,610pt]4位 XC ロサンゼルス[1,510pt] 開催地である千葉でメダルラッシュを見せたXC東京に、小野寺吟雲を擁するXCニューヨークが猛追し、完全に並ぶ形で首位タイに立った。ポイントを奪い合う、まさにデッドヒート。初代クラブ王者の称号をかけた最終決戦の舞台は、7月24日から26日にかけて開催される「X Games New Orleans 2026」へと引き継がれる。この1770ポイントで並んだ状況は、リーグ始動の年にふさわしい、前代未聞のドラマであるといえる。 総括 「X Games Chiba 2026」は、日本勢が17個のメダルを獲得する活躍を見せただけでなく、アクションスポーツの現在地と今後の可能性を示した大会となった。今季から始動したX Games League(XGL)は、個人競技にチームという新たな価値を加え、順位だけでなくクラブの威信を懸けた戦いにも注目が集まった。 また、10代の若手選手が世界のトップライダーと互角以上に渡り合い、高難度トリックを高い成功率で決める姿からは、競技レベルの進化を強く感じさせられた。小野寺吟雲の2大会連続優勝、長谷川瑞穂の日本人初となる1大会3メダル、河上恵蒔の史上最年少男子金メダルなど、数々の名場面が生まれた千葉大会。 最後の舞台は7月24日から26日に開催される「X Games New Orleans 2026」へと移る。日本勢の勢いは続くのか。それとも世界の強豪が巻き返すのか。リーグ初代王者を懸けた戦いは、いよいよ佳境を迎える。 大会結果 ©Jason Halayko / X Games 【女子スケートボード ストリート】1. クロエ・コベル(オーストラリア / XC ニューヨーク) [93.33pt]2. 吉沢恋(日本 / XC 東京) [85.00pt]3. 松本雪聖(日本 / XC サンパウロ) [80.00pt] ©Jason Halayko / X Games 【男子スケートボード ストリート】1. 小野寺吟雲(日本 / XCニューヨーク) [91.33pt]2. ジュニ・カン(韓国) [90.00pt]3. 白井空良(日本 / XC東京) [88.33pt] ©Jason Halayko / X Games 【女子スケートボード パーク】1. スカイ・ブラウン(イギリス / XCサンパウロ) [91.00pt]2. 長谷川瑞穂(日本 / XC東京) [87.66pt]3. ヘイリ・シルビオ(フィンランド / XCニューヨーク) [78.66pt] ©Jason Halayko / X Games 【男子スケートボード パーク】1. エゴイツ・ビフエスカ(スペイン) [92.66pt]2. トム・シャー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス) [91.33pt]3. キーガン・パーマー(オーストラリア) [91.00pt] ©Jason Halayko / X Games 【女子スケートボード バート】1. 長谷川瑞穂(日本 / XC東京) [94.33pt]2. ミア・クレッツァー(オーストラリア / XCロサンゼルス) [90.66pt]3. 松岡樹ノ(日本) [85.00pt] ©Jason Halayko / X Games 【男子スケートボード バート】1. 河上恵蒔(日本) [93.66pt]2. ギー・クーリー(ブラジル / XCサンパウロ) [92.66pt]3. 芝田モト(日本 / XC東京) [91.33pt]
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doubledutchアニソンとダブルダッチが融合!「珈琲高気分 9th ANNIVERSARY EVENT Vol.2」開催!2026.07.10「珈琲高気分 9th ANNIVERSARY EVENT Vol.2」が、7月11日(土)に新宿・WPÜ SHINJUKUで開催される。 本イベントは、珈琲高気分の結成10周年を記念したアニバーサリーイベントであり、「カジュアルにダブルダッチを楽しんでもらうこと」を目的としている。ダブルダッチ経験者はもちろん、観覧のみの来場者も気軽に楽しめる内容となっている。 今回は新コンテンツとして「応援上映」「ゲストショーケース」を実施するほか、「アニソンショーケース」「アニソン2on2バトル」「クイズ大会」「DJタイム」を開催。アニメソングをテーマに、パフォーマンスだけでなく会場全体で楽しめる企画を多数用意している。従来のダブルダッチイベントにはない新たな試みにも注目である。 主催の奥山葵生は、「チームのアニバーサリーにかこつけて、カジュアルにダブルダッチを楽しんでもらうことを目的としている。従来のイベントにはない新しい試みや、観覧のお客さんも含め、来場した全員が楽しめるコンテンツを用意している。少しでも興味を持った方は、ぜひ会場へ足を運んでほしい」とイベントへの思いを語った。 イベント概要 イベント名:珈琲高気分 9th ANNIVERSARY EVENT Vol.2開催日:2026年7月11日(土)会場:新宿 WPÜ SHINJUKU時間:OPEN 12:00/START 12:30/END 17:00(予定)料金:エントリー・観覧ともに3,000円
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culture東京発のハンドメイド・ヘッドウェアブランド「vie(ヴィー)」、 バンコクでPOP-UPを開催!2026.07.09世界的ダンサーMinami Oikawaがディレクションを手掛ける、東京発のヘッドウェアブランド「vie(ヴィー)」が、バンコクにあるGongdid Design フラッグシップストアの3階にて、特別なポップアップストアを2日間限定でオープン。 現代的なタイのファッションデザインと、日本のクラフトマンシップ(ハンドメイド製品)が織りなす、洗練された空間となっている。 ポップアップ概要 開催期間:7月11日(土)〜 7月12日(日)営業時間:11:00 〜 20:00会場:Gongdid Design フラッグシップストア 3階 ABOUT vie “Life with style.” 「vie」は、2025年に東京で産声を上げたハンドメイドのヘッドウェアブランド。ディレクター兼共同オーナーを務めるのは、世界的に活躍するダンスアーティストのMinami Oikawa。 vieが提案するのは、手仕事ならではの温もりと、エッジの効いたストリートカルチャーのエッセンスを融合させた独自のコレクション。日常に溶け込むタイムレスな美しさを持ちながらも、身に付ける人の個性を最大限に引き立てる、唯一無二のアイテムを展開している。 MEET THE FOUNDERS(ファウンダー来店イベント) ポップアップ期間中、ブランドのファウンダーたちが店舗に来店!詳しい在店スケジュールや最新情報については、ブランドの公式SNSで随時更新予定。 コーディネート(企画発案・協力):S(C)hinatown.(合同会社SChinatown,) バンコク近郊に住まれている方、旅行中の方々はぜひ足を運んでみて欲しい。
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others幕張メッセが熱狂の渦に!「X Games Chiba 2026」Moto X&豪華コンテンツレポート2026.07.092026年7月4日(土)・5日(日)の2日間、千葉・幕張メッセにて世界最高峰のアクションスポーツ国際競技大会「X Games Chiba 2026」が開催された。今大会からアクションスポーツ史上初となるチーム制リーグ「X Games League(XGL)」がスタートし、「XCロサンゼルス」「XCニューヨーク」「XCサンパウロ」「XC東京」という4都市を象徴する4チームが、個人成績とは別に賞金総額50万ドルと初代王者の座を懸けて激突する新時代の幕開けとなった。 大会初日には恒例の花形コンテンツ「Moto X(フリースタイルモトクロス)・ベストトリック」が行われ、世界トップライダーたちによる接戦の末、ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)が金メダルを獲得。会場を沸かせたのは競技だけではなく、大会2日目には人気アーティスト「ちゃんみな」が登場し大盛り上がりを見せたほか、音楽ライブ直前にはBMXフラットランド界トップの内野洋平・佐々木元による特別パフォーマンス、FLAKE CUPと連携したBMX・スケートボード体験会ブースなど、スポーツと音楽・カルチャーが融合するX Gamesならではのフェスティバル体験が2日間にわたり展開された。本記事ではMoto Xの熱戦と、会場を彩った豪華コンテンツの数々をまとめて紹介する。 Moto X・ベストトリックはロブ・アデルバーグが接戦を制覇 大会初日に行われたMoto X・ベストトリックは、世界トップライダーたちがそれぞれの大技をぶつけ合う一戦となった。 ロブ・アデルバーグ ©Jason Halayko / X Games 優勝を飾ったのはロブ・アデルバーグ(オーストラリア)。「ポーティエア・フロントフリップ」を決め切り、97.00ptをマークして頂点に立った。数々の大会でX Gamesの歴史を塗り替えてきた実績の持ち主だが、今大会もその強さを証明する形となった。 ホセ・カノサ ©Jason Halayko / X Games 準優勝はホセ・カノサ(スペイン)。「レイジーボーイ・フロントフリップ to ノーフッター」という大技をメイクし、96.00ptをマーク。アデルバーグにわずか1.00pt差まで迫る見事なライディングで銀メダルを獲得した。 ベン・リチャーズ ©Jason Halayko / X Games 3位はベン・リチャーズ(オーストラリア)。「バックフリップ・ボディバリアル to ダブルグラブ」を決め切り、93.33ptで表彰台入り。上位2名に食らいつく安定したライディングを見せた。 大会結果 ©Jason Halayko / X Games 【Moto X・ベストトリック】 1位:ロブ・アデルバーグ(オーストラリア)[97.00pt]2位:ホセ・カノサ(スペイン)[96.00pt]3位:ベン・リチャーズ(オーストラリア)[93.33pt] 音楽ライブ&DJタイムが競技会場をひとつのライブ空間に 観客は大いに歓声を挙げており、朝早くから競技が始まってからもその盛り上がりを保ったまま、むしろここから盛り上がっていくような熱気を終始感じることができた。2日目には人気アーティスト「ちゃんみな」の登場で会場は大盛り上がりを見せた。 DJタイムには、イベント中ずっと会場を回し続けていたDJ Mar Skiが登場。誰もが知っているようなポップな曲から、競技中のシリアスな雰囲気に合わせた、バトルのような選曲まで、会場の空気を的確に読んだ極上のセレクトと、スキルフルなスクラッチがアクセントとなり、現場ならではの最高のMixを楽しむことができた。 ©Hikaru Funyu / X Games 会場の照明演出にも触れておきたい。競技本番が始まる直前、あえて会場を少し暗転させ、期待感を煽るような演出が施されるなど、セクションの規模感はもちろん、こうした細部の演出まで含めて「X Games」というイベントそのもののクオリティの高さが際立っていた。 FLAKE CUPと連携したBMX・スケートボード体験会ブースに親子連れが殺到 会場にはFLAKE CUPと連携して設置された体験会ブースも登場し、BMX・スケートボードの体験会が実施された。 今年はプロスケーターの上田豪氏がMCで登場。 競技の魅力に魅せられた子供たちが積極的に参加し、ブースは終始人が途切れることのない盛り上がりを見せた。 ©Yoshio Yoshida / X Games 競技にじかに触れてみることで大会観戦への理解度が深まり、より一層楽しめるようになるはずだ。子供、大人関係なく、ぜひ一度体感してみてほしいコンテンツだった。 BMXフラットランド界トップ2人による特別パフォーマンスが音楽ライブ前を彩る DAY2の音楽ライブ前には、BMXフラットランドのスペシャルパフォーマンスが実施された。登場したのは、日本を代表するBMXフラットランドライダーの内野洋平(X Games Osaka 2025優勝)と佐々木元(X Games Osaka 2025準優勝)。MCにはおなじみのISSYが参戦。世界大会で数々の実績を誇る2人が、高度なバランス感覚と卓越したテクニックを駆使した迫力のパフォーマンスを披露した。 BMXフラットランド界トップの2人が繰り出す圧巻のショーケースは、BMXフラットランドの魅力を存分に表現するステージとなった。 現代アーティスト・山口歴によるライブペインティングが会場に登場 ©Hikaru Funyu / X Games 会場では、現代アーティスト・山口歴(Meguru Yamaguchi)によるライブペインティングも実施された。1984年東京都生まれの山口は、「筆跡(ブラシストローク)」そのものを立体作品へと昇華させる独創的な表現で国際的な評価を獲得しているアーティスト。 ©Yoshio Yoshida / X Games 山口は、国内大会のアートワークを初開催から5年連続で担当している。世界最高峰のアクションスポーツと、目の前で作品が生まれていくアートのエネルギーが同じ空間で共存する。競技の合間にライブペインティングエリアをのぞいてみると、会場でしか見られない特別な光景に出会えるのもX Gamesならではの魅力だ。 フードエリアはモスバーガー、千葉ブラックバーガーなど人気キッチンカーが集結 ©Hikaru Funyu / X Games Moto X会場横のフードエリアには、モスバーガーや千葉ブラックバーガーをはじめとする多くのキッチンカーが出店。観戦のおともに最適なフード・ドリンクが提供され、観客の休憩スポットとしても機能していた。 物販エリアにはXGL各チームグッズも登場 ©Hikaru Funyu / X Games MUSIC STAGE横の物販エリアではX Gamesグッズが販売されたほか、今回から始まった「X Games League(XGL)」の各チームグッズも並んだ。推しのチームグッズを手に入れ、応援する観客の姿もちらほらと見られ、個人戦だけでなくチーム単位でも会場を盛り上げる新たな楽しみ方が生まれていた。 ©Yoshio Yoshida / X Games これまでスケーター、ライダーたちの目指す最高の舞台として年々規模を拡大しながら実施されてきたX Games。今年からX Games Leagueという新フォーマットが導入されたことで、観客の楽しみ方がより広がった。そして観客だけでなく、チームメイトを応援する姿、チームを背負って戦う姿など、選手たちにもこれまでにない一体感が生まれていた。 ©Jason Halayko / X Games サクラメント、千葉、そして最終戦はニューオリンズ。初のリーグ戦制覇という栄光を手にするのはどのチームになるのか。今後のX Gamesからも目が離せない。 大会概要 大会名称:X Games Chiba 2026(エックスゲームズ千葉2026)開催期間:2026年7月3日(金)公式練習・記者会見日2026年7月4日(土)開場9:00/開始9:30〜終了21:002026年7月5日(日)開場9:00/開始9:15〜終了19:00※金曜は公式練習日のため関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。一般入場は土曜・日曜の2日間。 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)実施競技:3競技15種目(スケートボード10種目、BMX4種目、Moto X 1種目)出場選手:世界17ヵ国・77名新形式:X Games League(XGL)第2戦(第1戦:米国サクラメント、第3戦:米国ニューオーリンズ) 主催:X Games Japan 組織委員会主管:千葉市 共催:公益財団法人 千葉市スポーツ協会後援:一般社団法人ワールドスケートジャパン、一般社団法人日本スケートボーディング連盟、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会、一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECT、J-WAVE(81.3FM)、読売新聞社 Global Partners:MoonPay、Stake協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、モスフードサービス、自重堂協力:X Games Japan 千葉後援会、FLAKE CUP、プレミアムウォーター、モトクロスインターナショナル
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bmx絶対王者と新王者、そして国内初開催の女子BMXパーク。歴史が動いた2日間「X Games Chiba 2026」2026.07.072026年7月4日(土)・5日(日)の2日間、千葉・幕張メッセにて世界最高峰のアクションスポーツ国際競技大会「X Games Chiba 2026」が開催された。今大会からアクションスポーツ史上初となるチーム制リーグ「X Games League(XGL)」がスタートし、「XCロサンゼルス」「XCニューヨーク」「XCサンパウロ」「XC東京」という4都市を象徴する4チームが、個人成績とは別に賞金総額50万ドルと初代王者の座を懸けて激突する新時代の幕開けとなった。 ©Hikaru Funyu / X Games BMX競技からは、男子ストリート、男子パーク、男子パーク・ベストトリック、そして国内大会史上初となる女子パークの計4種目を実施。絶対王者ギャレット・レイノルズの貫禄の優勝、XGL開幕戦の米国サクラメント大会から勢いそのままに2連覇を果たした小澤美晴、そして世界初トリックが連発したパーク種目の熾烈な争いなど、この2日間だけでいくつもの歴史が刻まれる大会となった。 本記事ではBMX各種目のハイライトをまとめて紹介する。 男子BMXストリートはギャレット・レイノルズが貫禄の優勝。最年少・早田颯助も存在感を発揮 ギャレット・レイノルズ ©Jason Halayko / X Games 今大会の男子BMXストリートは、BMXストリート界において通算16個の金メダルを誇る絶対王者ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国 / XCサンパウロ)が優勝を飾った。2本目のランで94.00ptをマーク。「360バースピン」などの高難易度トリックをいとも簡単にコンボへとつなげてしまうそのライディングは、まさに絶対王者の風格そのものだった。 ジョーダン・ゴドウィン ©Hikaru Funyu / X Games 準優勝はジョーダン・ゴドウィン(イギリス)。豊富なレールトリックを難なくこなしフルメイクでランをまとめた。特筆すべきは、トリック後のランディングをことごとく「180アウト」でつなげてしまうスタイルで、フローの隅々までこだわり抜かれたライディングが際立った一本だった。 デボン・スマイリー ©Jason Halayko / X Games 3位はデボン・スマイリー(アメリカ合衆国)。「バースピン to マニュアル to スミスグラインド」という大技をメイクすると、その後も流れを切らさずフルメイクでまとめ上げ、表彰台の座を掴んだ。 そして触れておきたいのが、日本人最年少で出場した早田颯助(15歳・兵庫)のライディングだ。2024年の千葉大会で当時14歳としてBMXストリート史上最年少出場記録を樹立した早田は、今大会も存在感のあるライディングを披露。確実に日本のこれからを背負っていける実力を見せてくれた。 女子BMXパークは国内大会史上初開催。小澤美晴がサクラメントに続く2連覇を達成 今大会最大のトピックのひとつが、国内大会では史上初開催となった女子BMXパークだ。歴史的な一戦とあって、誰が最初の優勝者に名を刻むのかが大きな注目を集めた。 小澤美晴 ©Jason Halayko / X Games 見事に金メダルを獲得したのは、XGL開幕戦の米国サクラメント大会に続き、千葉でも頂点に立った小澤美晴(16歳・岐阜 / XC東京)。1本目で90pt、2本目で91ptと着実にスコアを伸ばすと、迎えた3本目では「バックフリップテールウィップ」「360テールウィップ」「ダブルバースピン」など、それまでよりもさらにアップデートされたトリックをランに組み込み、93.33ptをマーク。僅差でハナ・ロバーツを上回り、見事2連覇を成し遂げた。なお今シーズンからX Gamesデビューを果たした小澤の2大会連続は女子BMXパークの歴史を刻む前代未聞の快挙となった。 ハナ・ロバーツ ©Jason Halayko / X Games 2位はハナ・ロバーツ(アメリカ合衆国 / XCニューヨーク)。2本目のランで「フレア」や「バックフリップバースピン」といった高難度トリックを難なくこなし、1本目からのバリエーションの豊富さも見せつける完璧なランで93ptをマーク。小澤との直接対決を最後まで演じた。 キム・レア・ミュラー ©Jason Halayko / X Games 3位はキム・レア・ミュラー(ドイツ)。表彰台に上がった3名は、ランの中に組み込まれたトリックの多さ、フローのスムーズさ、そしてトリックの難易度のすべてにおいて頭ひとつ抜けた内容で、特にロバーツと小澤は一つのトリックに複数の要素を組み込む構成力が際立っていた。 表彰台には届かなかったものの、東京五輪銅メダリストのニキタ・デュカロズ(スイス)やパリ五輪銀メダリストのペリス・ベネガス(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)も奮闘。「540」にトライしたり、片手でハンドルを切る「ワンハンドX-UP」というスタイルの光るトリックを披露するなど、それぞれが確かな違いを見せつけた。国内初開催にして非常にハイレベルな戦いとなったことは、今後の女子BMXパーク人気を占う上でも大きな意味を持つだろう。 男子BMXパークは大混戦を制してマーカス・クリストファーが優勝。中村輪夢は世界初トリックで会場を沸かせる マーカス・クリストファー ©Jason Halayko / X Games 前回の「X Games Osaka 2025」で悲願の初優勝を果たした中村輪夢(日本 / XC東京)、東京五輪金メダリストのローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク)、そしてパリ五輪金メダリストのホセ・トーレス(アルゼンチン)とタレントぞろいの布陣となった男子BMXパーク。優勝の行方が最後まで読めない大混戦となった。 ローガン・マーティン ©Hikaru Funyu / X Games 1本目から中村輪夢、マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)、ローガン・マーティンが高得点をマーク。2本目はそのスコアを超えるべく各選手のトリックレベルがさらに引き上げられる展開に。 キーラン・ライリー(イギリス)とマーカス・クリストファーが最高難易度のトリック「ダブルフレア」を組み込んだランをフルメイクし、一気に会場のボルテージを引き上げた。ジャスティン・ダウェル(アメリカ合衆国)の「フロントフリップ」や、中村輪夢による世界初メイクのトリックへの挑戦も続いた。 中村輪夢 ©Hikaru Funyu / X Games そして迎えた注目の3本目、中村輪夢が「540クアッドバースピン」を世界初メイク。ジャスティン・ダウェルも「アリーウープ」からの「540バックフリップ・フレア」という大技をメイクしたが、惜しくも中村のスコアには届かなかった。ローガン・マーティンはラストランで、もはや基礎トリックのようにさまざまなアレンジを加えた「フレア」を披露。逆軸へ向かうフレアには会場がどよめき、91.00ptをマークした。 マーカス・クリストファー ©Hikaru Funyu / X Games 最終的には、1本目に記録した93.00ptを最後まで守り切ったマーカス・クリストファーが優勝。ローガン・マーティンが91.00ptで準優勝となり、そして世界初の「540クアッドバースピン」を引っさげた中村輪夢が89.00ptで見事3位に食い込んだ。最後まで目が離せない大接戦を制する結果となった。 BMXパーク・ベストトリックは世界初トリックの応酬に。マイク・バーガが金メダルを獲得 世界初のトリックがいくつも飛び出す、まさに世界最高峰の戦いとなったのがBMXパーク・ベストトリックだ。序盤にトップへ躍り出たのはブライス・トライオン(アメリカ合衆国)。「540フレア」を完璧にメイクし、序盤からハイレベルな展開になることを予感させた。 マイク・バーガ ©Jason Halayko / X Games 次いで大技を決めて会場をロックしたのは、マイク・バーガ(カナダ)。「ディケイド900」を世界初メイクし、一気に流れを引き寄せた。自転車を固定してライダー自身がハンドルを軸に空中で1回転する「ディケイド」に、さらに車体と体で2回転半(900度)のスピンを組み合わせた超高難度の複合技。 ローガン・マーティン ©Hikaru Funyu / X Games 続いてトリックを更新してきたのはローガン・マーティン。「540ダブルダウンサイドテールウィップ」をメイク。体を宙で2回転させながら、車体はその回転とは逆方向に2回転させるという大技だ。 マーカス・クリストファー ©Jason Halayko / X Games さらにそれに続いたのは、パーク種目で金メダルを獲得しているマーカス・クリストファー。「フレアトリプルダウンサイドテールウィップ」をこちらも世界初メイクし、順位を押し上げた。 ライアン・ウィリアムス ©Hikaru Funyu / X Games ラストランで衝撃のトリックを披露したのは、ベストトリックではおなじみのライアン・ウィリアムス(オーストラリア / XCサンパウロ)。「ダブルフロントバイクフリップ」というとんでもない大技に、ファーストランからトライを続け、ラストランでついにメイク。わずかに足がついてしまい、惜しくも表彰台とはならなかったが、最後まであきらめずトライし続ける姿勢は見る者を魅了した。 ライアン・ウィリアムス ©Hikaru Funyu / X Games どのトリックもメイクさえすれば表彰台確実というような、とんでもないトリックしか見られない見応え十分のコンテンツとなった。 大会結果 ©Jason Halayko / X Games 【男子BMXストリート】 1位:ギャレット・レイノルズ(アメリカ合衆国 / XCサンパウロ)[94.00pt]2位:ジョーダン・ゴドウィン(イギリス) [91.33pt]3位:デボン・スマイリー(アメリカ合衆国)[90.33pt] ©Jason Halayko / X Games 【女子BMXパーク】1位:小澤美晴(日本 / XC東京)[93.33p]2位:ハナ・ロバーツ(アメリカ合衆国 / XCニューヨーク)[93.00pt]3位:キム・レア・ミュラー(ドイツ)[88.33pt] ©Jason Halayko / X Games 【男子BMXパーク】 1位:マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス)[93.00pt] 2位:ローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク)[91.00pt]3位:中村輪夢(日本 / XC東京)[89.00pt] ©Jason Halayko / X Games 【BMXパーク・ベストトリック】 1位:マイク・バーガ(カナダ) 2位:マーカス・クリストファー(アメリカ合衆国 / XCロサンゼルス) 3位:ローガン・マーティン(オーストラリア / XCニューヨーク) 大会概要 大会名称:X Games Chiba 2026(エックスゲームズ千葉2026) 開催期間: 2026年7月3日(金)公式練習・記者会見日 2026年7月4日(土)開場9:00/開始9:30〜終了21:002026年7月5日(日)開場9:00/開始9:15〜終了19:00※金曜は公式練習日のため関係者・招待客・取材媒体のみ入場予定。一般入場は土曜・日曜の2日間。 会場:幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区中瀬2-1) 実施競技:3競技15種目(スケートボード10種目、BMX4種目、Moto X 1種目) 出場選手:世界17ヵ国・77名 新形式:X Games League(XGL)第2戦(第1戦:米国サクラメント、第3戦:米国ニューオーリンズ) 主催:X Games Japan 組織委員会 主管:千葉市 共催:公益財団法人 千葉市スポーツ協会 後援:一般社団法人ワールドスケートジャパン、一般社団法人日本スケートボーディング連盟、一般社団法人全日本フリースタイルBMX連盟、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会、一般社団法人TEAM JAPAN MX PROJECT、J-WAVE(81.3FM)、読売新聞社 Global Partners:MoonPay、Stake 協賛:Monster Energy、ムラサキスポーツ、モスフードサービス、自重堂 協力:X Games Japan 千葉後援会、FLAKE CUP、プレミアムウォーター、モトクロスインターナショナル
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