盛り上がりを見せた福島復興支援ビーチイベント「Kitaizumi Surf Festival 2024」

2024.10.15
©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024
text by 水野 亜彩子 / Asako Mizuno,写真提供:©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

10月3日から10月6日に福島県南相馬市北泉海岸で開催された福島復興支援ビーチイベント「Kitaizumi Surf Festival 2024」。
福島県南相馬市北泉海岸で、世界レベルのサーフィンを”For the Future, For the Children”という想いを掲げ震災前に開催されていた大きなイベントを北泉海岸でもう一度開催し、海を取り囲むライフスタイルのカルチャーやその素晴らしさを子供達に残していきたいという願いから企画が立ち上がり開催されたKitaizumi Surf Festival。が今年で2回目を迎えた。

今年はサーフィンの試合とJPBA(日本プロボディーボード連盟)ツアー戦も同時開催となった。
また試合以外にもメインステージではキッズサーフィン教室やビーチイベントやサーフブランドBILLABONGによる史上初のサーフィンミュージカルの上映、乗馬体験なども同時に開催され会場は盛り上がりを見せた。

北泉海岸らしい素晴らしい波のコンディションの中で試合が行われた

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

今年度も昨年同様に出場選手は招待制となりサーフィンが男子 63名、女子22名が参加した。

大会初日は台風のうねりが入り頭サイズの波がブレイクしていたが、最終日に向けて波のサイズは落ち着き腹から胸前後のサイズに。それでも、北泉のポテンシャルの高さを感じ申し分のない波のコンディションで試合が行われた。

天候は大会期間中を通して曇り、雨と生憎の天気となり、各選手身体を冷やさないようにコンディションを整えながら挑んでいた。

女子は池田美来が優勝

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

決勝はラウンド1から安定感を見せつけていた池田美来とディフェンディングチャンピオンの松野杏利の戦いとなった。

両者共に序盤から動く作戦。その中でも先に動いたのは池田美来。松野杏利も今大会エクセレントスコアを出していたのでその波に賭けるも思うように波がブレイクしてくれず、点数につながる技が入らず試合が終了。池田美来が6点代を2本揃え優勝。

今回初めて北泉海岸を訪れた池田美来。潮の満ち引きにも上手く対応してどのラウンドでもしっかりと自分のサーフィンを見せて勝ち上がり、見事優勝を果たした。

男子は鈴木仁が優勝

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

男子は先日宮崎県木崎浜海岸で行われたWorld Surf League QS3000 IBK宮崎プロで優勝を果たした鈴木仁と試合経験豊富な新井洋人との戦い。
新井洋人は自分のサーフィンが出来る場所を見つけ試合期間中、ブレることなくそのポジションで波を待ち、点数を重ね決勝まで勝ち進んできた。
対する、鈴木仁も得意のエアーからリップまで自身のレベルを見せつけるかのような戦いを見せていた。

決勝戦でも新井洋人は今までの試合の組み立て方と同様の動きで7.17ポイントと6.5ポイントと点数をまとめてリードする。一方、鈴木仁は前半はスローな立ち上がりを見せていたが得意のエアーリバースを決め8.17ポイント出すと一気にギアを上げ、再度エアーリバースをメイク。2回目のエアーリバースの方が高評価となり8.7ポイント付き、トータルスコアを16.87ポイントとする。立場が逆転となった新井洋人は逆転できる波をプライオリティーを使って待つが、その波がこないまま試合終了。

決めなくてはいけない状況の中でもしっかりと決めれる精神力、そして技術力の高さを見せつけた鈴木仁が優勝となった。

存在感を見せた米山珠波瑠

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

鹿児島出身の弱冠16歳の米山珠波瑠は今大会、準決勝まで勝ち上がり存在感を見せつけていた。
男子の試合は準々決勝からマンオンマン、1対1の戦いとなとなったが初めてのマンオンマンの戦いにも関わらず、マンオンマンの戦いに必要な駆け引きなどの戦術で試合を披露。
惜しくも準決勝で鈴木仁に敗れ敗退となったが、その戦いも素晴らしい試合運びとスキルを見せつけた。
敗退した後にすぐにインタビューに対応してれた米山珠波瑠。インタビューではサポートしてくれているスポンサーに感謝を伝え、CT選手になりたいという夢まで語ってくれた。
これからが非常に楽しみな選手の1人だ。

ボディボードは近藤義忠と大原沙莉が優勝

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

ボディーボード女子決勝は大原沙莉、西村優花、井上美彌、相田桃の対決。
現在、JPBAランキング1位の相田桃と2位の西村優花がヒートをリードする。ワールドチャンピオンに2度輝いている大原は4位と追い込まれていたが最後の波で見事大逆転し優勝を果たした。

ボディーボード男子決勝はカレントランキングの1位の粂総一郎、2位の近藤義忠、3位の加藤優来蛭間拓斗の戦い。
粂総一郎と近藤義忠のクロスヒートとなった近藤義忠が優勝となった。

ショートボードメンズ大会結果

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

優勝:鈴木仁 
2位:新井洋人
3位:米山珠波瑠、古川海夕

ショートボードウィメンズ大会結果

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

優勝:池田美来
2位:松野杏莉
3位:鈴木莉珠、佐藤李

ボディーボードメンズ大会結果

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

優勝:近藤義忠
2位:粂総一郎
3位:蛭間拓斗
4位:加藤優来

ボディーボードウィメンズ大会結果

©️KITAIZUMI SURF FESTIVAL 2024

優勝:大原沙莉
2位:相田桃
3位:西村優花
4位:井上美彌

10月17日からS.League2戦目がスタート

サーフィンのコンテストは10月17日(木) から 10月20日(日) 予備日:21日静岡県下田市 多々戸浜海水浴場にてS.League 第2戦が開催される。World Surf LeagueのQSもこの後フィリピン、台湾、中国と続いていく。
まだまだサーフィンの試合が続く今シーズン目が離せない!

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