優勝はブラジルのイタロ・フェレイラ!日本の村上舜が4位を獲得 ISA World Surfing Games

2019.09.15
FINEPLAY編集部

ブラジル勢が圧倒的な強さを見せたFinal Day

2019年9月15 日(日)宮崎県宮崎市の木崎浜海岸にて、世界のトップサーファーが集まるオリンピックの前哨戦『ISA World Surfing Games』のFinal Dayが行われ、決勝戦までの全ヒートが無事終了した。決勝戦はWCTで活躍する選手が集結し、昨年の年間王者のガブリエル・メディーナ(ブラジル)、今年の開幕戦を制したイタロ・フェレイラ(ブラジル)のブラジル勢に加え、今シーズンのランキングで現在3位につけるコロヘ・アンディーノ(アメリカ)、そしてここまで敗者復活戦であるリパチャージラウンドから快進撃を続ける、日本の村上舜(日本)の4人。

Photo by Shuji Izumo
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昨日から引き続きオンショアが強く、台風のうねりでサイズはあるものの、決して戦いやすいコンディションではなかったが、アメリカのコロヘが序盤に技をメイクし早々と高得点をたたき出すと、その後も各選手が次々と波に乗り、決勝戦は大変多くのスコアが出るゲーム展開となった。そんな世界のトップサーファー同士の戦いを見事制したのは、試合中盤で今大会初となる10点満点をたたき出し、一気に主導権を握ったブラジルのイタロ・フェレイラだった。

1週間前、イタロは来日前に起きたトラブルで、日本のビザとパスポートを再度取得しなくてはならず、大会に参加できるかも分からない状況であった。更には予定していたフライトも台風の影響で遅れ、予選ラウンドへも間に合わないと到着予定だったという。だかしかし、イタロが出場するヒートが1時間押しで遅れており、なんとヒート開始の10分前に空港に到着、そのまま会場に向かい奇跡的に試合に間に合ったのだ。そしてその試合を1位で通過し、今日のFinal Dayまで勝ち続け優勝を手にした。大会を通じて、試合以外でも積極的にファンサービスを見せたイタロ、子供たちへのサインや写真に丁寧に応じ、今日は試合で折れたサーフボードを客席のファンにプレゼントする光景もあった。

尚、日本の村上舜は最終4位でフィニッシュし、アジアでは1位を獲得した。これにより東京2020への出場資格を獲得し、更には日本の参加枠1枠も確定した。

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今大会に訪れたオーディエンスは、もちろん日本勢の活躍に大声援を送っていたが、海外選手の迫力のあるライディングや、普段は決して日本で見ることの出来ないCT選手などへも大きなエールが送られていた。オリンピックは各国男女それぞれ最大2名が出場枠だが、今大会は男女各3名。アメリカ、ブラジル、オーストラリアなど、オリンピック以上に注目選手が参加した大会でもあった。これからWCTは4日後にカリフォルニアで開催されるFreshwater Pro、QSシリーズは2日後からポルトガルでQS6000が行われる。今回の参加選手も多くエントリーしており、どちらのツアーも後半の大事な勝負となってくる。残りのシーズンもサーフィンリーグ、そしてそこで活躍する日本人選手に注目してもらいたい。

大会を終えて 日本人選手コメント

五十嵐カノア

Photo by Shuji Izumo

負けた試合では、点数が出ると思った技で点数が伸びなかった。そこをネガティブに捉えても仕方ないし、次の試合に向けてポジティブにそして前向きに今回の負けを受け入れます。自分は悔しかったけど、同じヒートで勝ち残った大原洋人がいたので嬉しかった。自分はCTが一番大切で、次にもうカリフォルニアのサーフランチで開催される大会が1週間以内に迫っているので、ちゃんと準備をして気持ちを切り替えて頑張ります。

今大会は、ルールなども含めていつもと全然違う感じだったので、良い経験でした。特にオリンピックへ向けては本当に良い経験になったし、モチベーションも上がった、そしてやるべきこともクリアになった、更にはメダルを取ってみたい、という気持ちも上がりました。次に向けて頑張ります。

大原洋人

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最後のヒートは波もかなり変化があって難しかったです。でも、波自体は苦手なコンディションではなかったです。他の選手は、難しいコンディションと言っている人も多かったけど、個人的には地元の波質に似ていたいので、乗りやすい波だなと思っていました。連日試合が続いていましたが、疲労はそこまで感じていなかったです。

今大会を通じて、WCTの選手やQSでもトップクラスの選手を見たり、対戦したりしましたが、そこまで世界との差を感じなかったです。自分にもまだまだ出来ることがあるので頑張ります。

村上舜

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ケリー・スレーターとのヒートで勝ち上がることが出来ましたが、あの試合はセクションがとても良かったと振り返っています。一日を通して、良い波を選ぶために見えていましたが、待ってしまうとサイクルが合わなくなってしまうので、なるべく波数を多く乗るようにしました。

今日の朝は、誰とも喋らず出来るだけ一人になって、他のことを考えずに集中して試合に挑みました。グランドファイナルではCT選手と対戦することになったが、メンバーは気にせず、自分のすることだけ意識していました。ただやはりスキルの差を見せられたので悔しいです。オリンピックについては、家族含めて周りの人たちが自分がオリンピックに出ているところを見たい、と言われたのでその人たちの為に目指しているのもあるし、自分がやりたいことの為にもっと名前を知ってもらいたいので、頑張っています。

今大会を通じて、これまでにCT選手などの有名な人たちと対戦したことがなかったので、そこにチャレンジして力の差を感じられたことが大きな収穫でした。

今後の注目選手!インドネシア代表 和井田理央

今大会のメインラウンド5まで勝ち上がり、リパチャージラウンド8では日本の五十嵐カノアに勝ち、一気に注目を集めたインドネシア代表の和井田理央は、これからも要注目の選手である。インドネシア人の父親と日本人の母親を持つバリ在住のプロサーファーだ。日本のプロ試験は15歳の時に合格し、今年はワイルドカードでWCTのバリ戦にも出場した。今大会では、メインラウンドで次々に強豪の海外選手をなぎ倒し、最後の最後まで日本の村上舜とアジア1位の枠を争った。既に世界で活躍するネクストジェネレーションにも注目したい。

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和井田理央 コメント

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今大会はかなり勝ち続けて多くのラウンドを行えたので、最後あそこまで進んで負けてしまったのは悔しかったです。負けた試合での最後の波をちゃんとメイク出来ていたら、ラウンドアップ出来そうだったので、そこも悔しいですし、改めて自分の弱いところだなと感じましたので、インドネシア帰ってまた頑張ります。昨日は五十嵐カノアとの対戦で勝ち上がってノリノリで今日の最終日に挑むことが出来たし、この大会で自分のサーフィンは結構良かったと思っています。オリンピックの出場に関しては、来年にもう一回チャンスがあるので頑張りたいですし、今回ここまでラウンドアップ出来たので来年はもっと上にいけると思います。これだけの選手と国が参加していて、お客さんからも見られているので、モチベーションが上がったことで調子も上がりました。インドネシアチームからもとてもサポートしてもらったので、楽しく大会期間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

Result

メンズ オープン

1位 イタロ・フェレイラ (ブラジル)

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2位 コロヘ・アンディーノ (アメリカ)

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3位 ガブリエル・メディーナ (ブラジル)

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4位 村上 舜 (日本)

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国別団体

1位 ブラジル

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2位 アメリカ

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3位 日本

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文・インタビュー:秋山 真

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