ボルダリング大国・日本、東京オリンピックへ向けた重要な1年始まる

2019.01.21

2019年1月26、27日にわたる2日間、東京都世田谷区・駒沢オリンピック公園でボルダリング日本一を決める祭典「スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ」(以下ボルダリングジャパンカップ)が行われる。
2019年はそれぞれの選手にとって、2020年の東京オリンピックへ向けた重要な1年であり、「ボルダリングジャパンカップ」はそのシーズンの国内大会第1戦となる。
「ボルダリング大国」と呼ばれる日本、その選手層は非常に厚く、世界的に見ても高水準だ。
「ボルダリングジャパンカップ」では一体誰が優勝の座を手にするのか。

ボルダリング大国・日本注目選手

男子注目選手

層の厚い日本、誰が優勝してもおかしくない状況であるが、やはり優勝の最有力候補は楢崎智亜(TEAM au)、藤井快(TEAM au)の二人と言えるだろう。

楢崎智亜は2018年の「ボルダリングジャパンカップ」では惜しくも3位に終わったものの、初開催、「複合」で行われた「コンバインドジャパンカップ」では見事優勝に輝いた。

2018年「IFSCクライミング・ワールドカップ モスクワ」ボルダリングでの優勝や、2016年「IFSCクライミング選手権 パリ」でも優勝するなど、国際大会においても多数の優勝経験を持っている。

楢﨑智亜

楢﨑智亜 / photo by masahiro mizuguchi

対する藤井快は2018年の「第13回ボルダリングジャパンカップ」「第11回ボルダリングジャパンカップ」の優勝者だ。

国際大会においても2018年「IFSCクライミングワールドカップ 重慶」ボルダリングや2017年「アジアカップ万仙山」ボルダリングなど楢崎に劣らぬ優勝経験を持つ。

藤井快 / photo by masahiro mizuguchi

しかし優勝を狙える位置にいる選手は決して楢崎智亜、藤井の2人だけではない。

2015年「第10回ボルダリングジャパンカップ」、2018年「IFSC クライミングワールドカップ ベイル」ボルダリングで優勝している杉本怜(北海道山岳連盟)、2018年「IFSCクライミング世界選手権 インスブルック」での優勝が記憶に新しい原田海(日新火災)、2017年「IFSC世界ユース選手権インスブルック」ボルダリングで優勝の緒方良行(神奈川大学)など実力者がそろっている。

また、楢崎智亜の弟であり、2018年「IFSC-ACC クライミングアジア選手権 倉吉」ボルダリングや「FISE World Series Hiroshima」での優勝、さらに同年の「第1回コンバインドジャパンカップ」で兄・智亜に続く2位を獲得している楢崎明智(TEAM au)や、2018年「アジアユース選手権」5位、2017年「ボルダリングユース日本選手権鳥取大会」3位の本間大晴(日本大学)をはじめ20歳以下の選手も虎視眈々と王者の座を狙っている。

原田海 / photo by masahiro mizuguchi

クライミングW杯・ボルダリング八王子2018

杉本怜 / photo by masahiro mizuguchi

IFSCクライミングワールドカップ―ボルダリング八王子201

楢崎明智 / photo by masahiro mizuguchi

女子注目選手

女子ではやはりクライミング女王・野口啓代(TEAM au)と最強のクライマー野中生萌(TEAM au)の2強と言えるだろう。

野口は「ボルダリングジャパンカップ」での優勝回数が3回、国際大会での優勝も8回と圧倒的な強さを誇る。

野口啓代(のぐち・あきよ)

野口啓代 / photo by masahiro mizuguchi

そして女王・野口のライバルとしてもっとも有力なクライマーは野中を置いて他にあるまい。
2018年「IFSCクライミングワールドカップ 」ボルダリングでは5ポイント差で野口と差をつけ年間女王の座に輝いており、2017年「チャイナオープン広州」ボルダリングでも優勝を飾るなど国内外の大会において目覚ましい成績を残している。

第13回ボルダリングジャパンカップ

野中生萌 / masahiro mizuguchi

野口、野中の他にも2017年「第12回ボルダリングジャパンカップ」で優勝している期待の16歳・伊藤ふたば(TEAM au)や、「ADIDAS ROCKSTARS TOKYO2018」で野中生萌を破り優勝した経歴を持つ伊藤と同じく16歳の平野夏海(私立国士舘高校)をはじめ、伏兵も数多く揃っている。

伊藤ふたば

伊藤ふたば / masahiro mizuguchi

平野夏海 / photo by masahiro mizuguchi

優勝の座は誰の手に

男女ともに実力者ぞろいの「ボルダリングジャパンカップ」。
現在世界で活躍している選手だけにとどまらず、これから世界へ羽ばたこうとしている新たな世代の選手たちの活躍にも期待ができそうだ。
優勝の座を手にいれるのは一体誰なのか。
ボルダリング日本一を決める戦いの火蓋が今、駒沢オリンピック公園で切って落とされようとしている。

開催概要

名称:スポーツクライミング第14回ボルダリングジャパンカップ
主催:公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)
後援:スポーツ庁、公益財団法人スポーツ協会、公益財団法人日本オリンピック委員会、世田谷区、一般財団法人上月財団
主管:公益社団法人東京都山岳連盟
企画・運営:BJC2019実行委員会
協賛:KDDI株式会社、三井不動産株式会社、住友商事株式会社、オリエンタルバイオ株式会社、日本航空株式会社、久光製薬株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、キョーリン製薬ホールディングス株式会社、八海醸造株式会社、日新火災海上保険株式会社、ニチハ株式会社
オフィシャルマーケティングパートナー:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
期日:平成31年1月26日(土)~1月27日(日)
会場:駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

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