都市型スポーツの祭典「FISE HIROSHIMA 2019」が遂に開幕!

2019.04.19

世界トップクラスのアーバンスポーツ選手が一堂に会し、各国都市を回りながら競い合う都市型スポーツの祭典「FISE WORLD SERIES 2019」。同大会の第2回目となる日本開催「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA 2019」がいよいよスタート。

今大会では、「BMXフリースタイル・パーク」、「BMXフリースタイル・フラットランド」、「スケートボード・ストリート」、「パルクール」、「ボルダリング」、「アグレッシブインライン」、「ブレイクダンス」の計7種目が開催されるほか、「eスポーツ」、「スポーツけん玉」、「バトントワーリング」3種目がエキシビジョンで開催される。

大会初日となる今日(4月19日(金))は、早朝から各競技種目の選手によるプラクティス(練習)や予選が行われた。予選を終えた各競技種目の有力選手のコメントは以下。

中村輪夢 / photo by naoki gaman

BMXフリースタイル・パーク(男子)

中村輪夢

予選を終えた感想

日本だからか、いつもより余計に緊張しました。基本的に走る前が一番緊張するのですが、逆に乗っているときに緊張することはあまりないです。攻めずに安パイでいって予選落ちするのが一番落ち込むので、今日は予選からある程度攻めていこうと決めていました。準決勝になると他の選手達も攻めてくると思うので、技の難易度についてもそうですが、やっぱり人と違うことをやらなければ勝てないだろうと思っています。

 

大池水杜 / photo by naoki gaman

BMXフリースタイル・パーク(女子)

大池水杜

予選を終えた感想

予選の一本目でころんで、そこで止まってしまい外に出てしまったのが本当にもったいなかったと思います。すぐに動ければよかったのですが。コース自体は去年よりも自分好みで得意なコース。まだ終わったばかりなので自己解析ができていないですが、ヒートが始まってウォームアップの時の一発目から飛びすぎてしまい、ちょっと危なかったシーンもあったので、自分のメンタルのコントロールが今後の課題だと感じています。

FISEの印象

もちろん日本開催だから楽しいです。日本語の声援も嬉しい。海外の選手も日本語でオハヨーって挨拶してくれますし。昨年にFISE広島に出場した時はまだ関東に住んでいて、その後、岡山に引っ越してきて、岡山の友達が応援しに来てくれたり、私にとっては日本開催っていうだけじゃなくて、中四国っていう地域での開催、応援が本当に嬉しいです。

 

佐々木元/ photo by Kazuki Takano

BMXフラットランド(男子)

佐々木元

予選を終えた感想

この7~8年で一番レベルの高いFISEだと思います。いつもはこんなに有力選手が揃っていない。だから、本当に有名で今まで予選に落ちたことのないような選手でも、相当な人数が予選落ちするのではないかと思います。予選を3〜4時間見ていて、あと1枠、2枠しか予選通過できないっていうプレッシャーがすごくて、こんなに足が震えたのは超久しぶりでした。正直、去年のFISE広島はめちゃくちゃ気合い入れていました。だけど、初日に怪我をして、練習ではほぼ1本も乗ってない状態で出場して、結果的に7位に終わってしまいすごく悔しい思いをしました。そこから毎日欠かさずこの大会で出す予定の技を反復練習してきたので、今日はその成果が出たのだと思います。今回は、昨年よりも路面の仕上がりがめちゃくちゃ良い。だからみんなミスが少ない。普段の力を発揮できる状態なので、おそらく明日もミスは少ないのではないかと思います。あとは、自分がどう緊張に打ち勝つかですね。

FISEの印象

パルクール、BMX、ブレイクダンスなどは、カルチャーが近いのでみんな友達みたいな関係です。やっぱりみんなの結果が気になってチェックするので、だから自分も勝ってみんなに見てもらいたいっていう気持ちがあります。

 

池田大亮 / photo by TABASA

スケートボードストリート(男子)

池田大亮

予選を終えた感想

今日は予選でしたが自分の滑りが出来ました!予選演技二本のうち1本目は全然ダメでしたが、二本目は良かったと思います。特に一本目に決められなかったマックツイスト(540°)がメイクできたのでよかったです。

FISEの印象

FISEは他のカルチャースポーツも多くあり、スケートボードの大会とはまた違った空気なので楽しいです。去年の優勝に引き続き勝てるように明日も頑張ります。

 

土肥圭太 / photo by Kazuki Takano

ボルダリング(男子)

土肥圭太

予選を終えた感想

今日はそこまで難しい課題ではなかったと思います。1グループ目の井上祐二選手が、全部の課題を1回でクリアして、さっさと帰っていったので、これは1ラウンド目で終わらせたいと思って頑張りました。でも、それで少し焦ってしまい2回落ちました(笑)。それでもなんとかなりましたけど。今大会の目標は、他3人の代表選手を倒して優勝することです。

FISEの印象

こういった大会はいろんな競技種目の選手と仲良くなれたり、関わりが持てたりするのが素晴らしいと思います。この後、個人的にブレイキンが気になるので、観戦しに行きたいと思っています。じつは他の競技もいろいろな勉強になったりします。

 

倉 菜々子/photo by FINEPLAY

ボルダリング(女子)

倉 菜々子

予選を終えた感想

今日の予選は、自分的にはあまり難しくない課題でした。ホールドの1つ1つが持ちやすく、それに助けられた感があります。明日はもっと大変な課題になると思いますので、気を引き締めて落ち着いてできればと思います。明日はしっかりと準決勝を通過して、決勝で1位になれるよう頑張りたいです。

FISEの印象

フェスティバルな感じで盛り上がっていて、すごく楽しかったです。いつもやっている競技とは違うルールで、少し不安もありましたけど新鮮でした。パルクールなど、他の競技種目もすごくて圧倒されます。

 

ZEN / photo by TABASA

パルクールスピードラン(男子)

ZEN

予選を終えた感想

僕はフリースタイルの選手なのですが、去年のコースに関しては、かなり体力的にも筋力的にも足に負担のかかるコース設計だったので、今年もそういったコースを想定していて出場しない方向だったのですが、実際にコースを見たらテクニカルなコース設計だったので、このコースならぜひ挑戦してみたいということで急遽スピードランにも参加しました。自分なりのベストなランができたかなと思っています。

FISEの印象

観客の方との距地がすごく近いので、声援がリアルに聞こえて、本当にありがたいです。それに刺激されて僕たちのテンションも上がり、いいランが引き出せると思います。明日以降フリースタイルの予選も始まりますので、ぜひ応援していただければ嬉しいです。去年もそうだったのですがFISE広島は、やっぱりお祭り的な印象が強くて、それはフードフェスティバルであったり、アカデミー(実際に体験できるところ)であったり、会場全体の雰囲気がすごく楽しんでいるのが伝わってきます。また、スケートやBMXなど、自分たちが普段から仲の良いカルチャーの人たちと一緒になって頑張ろうねって励まし合える、年に一度のお祭り的な感覚が本当に楽しいです。

 

泉ひかり / photo by TABASA

パルクールフリースタイル(女子)

泉ひかり

予選を終えた感想

けっこう緊張して自分のランの中でちょっとした小さいミスが出たり、やろうと思ったことができなかったり。大きなミスではないですが、修正できるところがたくさんあったので、決勝では予選でミスをしたところをしっかりと修正して、もっと完璧なランができればと思っています。なんとか1位通過できたので、このままの勢いで走りたいと思います。

FISEの印象

私にとってのFISEの印象は、楽しいもの。いつでもどこでも仲間たちと楽しめる大会。みんなと高め合って楽しむ大会という印象です。

2日目となる明日(4月20日(土))は、各競技種目の予選を勝ち上がった精鋭たちによる準決勝や決勝が開催される。勝ち上がった日本人選手の活躍に大いに期待したい。応援、よろしくお願いします。

THE MOMENTS of FISE Hiroshima DAY1

Photo by Kazuki Takano

Photo by TABASA

Photo by Naoki Gaman

Photo by Naoki Gaman

Photo by TABASA

Photo by Kazuki Takano

Photo by Naoki Gaman

Photo by Naoki Gaman

Photo by Kazuki Takano

Photo by TABASA

FISE WORLD SERIES」とは

BMX、スケートボード、ボルダリング、3×3 バスケットボール、ブレイクダンスなど、25種目を超えるアーバン・スポーツが一同に揃い、アマチュアやプロフェッショナルの男女アスリートが速さや高さなどを競い合う、国際的な都市型スポーツのフェスティバル。1997年フランス南部モンペリエで誕生した本大会は、年月を重ねるごとに国際的にも高い評価を得て、現在では世界最高峰のアーバン・スポーツ大会として確立されています。2017年には、ボルタリングとパルクールが新たな種目として加わり、2018年にフランス・モンペリエで開催された「FISE World Series 2018」では、初日が雨天中止にも関わらず、5日間の期間中に50万人以上を動員するなど、大きな注目を集めています。

文・佐藤商店

インタビュー・秋山真

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