東京都大田区・大森で活動するダブルダッチスクール・大森D.D.S。2020年3月に映像審査へと変更されて開催された「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020」では、所属するチーム・No Logicがジュニアクラスにおいてスピード部門、パフォーマンス部門ともに優勝し、完全制覇という快挙を達成。カナダで行われる世界大会への出場を決めて注目を集めている。
ジュニアダブルダッチ界に彗星のように突如出現し、全国のダブルダッチャーのみならず世界からも注目されている大森D.D.Sとは一体どんなスクールなのか。
「大森D.D.S」でコーチを務めるプロダブルダッチチーム・Bee Workerのdash・はち、そしてNo Logicのメンバーへのインタビューを通じて大森D.D.Sの全貌に迫る。
大森D.D.Sプロフィール
東京都大田区の大森地域で活動するダブルダッチスクール「大森D.D.S」です。
「ダブルダッチを思いっきり楽しむ」ことをモットーにして、一人ひとりの目標に合わせたレッスンを行っています。
dash・はちプロフィール
dash
プロダブルダッチチーム・ Bee Workerのリーダーを務め、関東を中心にダブルダッチインストラクターとしてだけでなくパフォーマーとしても活躍中。
ダブルダッチに必要であるスキルはもちろん、ブレイキンやHip-Hopなど、取り入れられるものは活用し新しい道を切り拓く為日々邁進中。
はち
誰にも真似できない程の笑顔と見る度に引き込まれるオリジナリティを武器に、プロダブルダッチチームBee Workerの紅一点として活躍中。
現在日本で最年少のプロダブルダッチャーであり、指導者でありながらプレイヤーでもありMC業もこなすというマルチな面をもつ唯一無二の存在である。
大森D.D.Sはどんなダブルダッチスクール?
–大森D.D.Sのプロフィールについて教えてください。
dash:大森D.D.Sは東京都大田区・大森で活動しているダブルダッチスクールです。現在は中学校1年生から小学校4年生までの7名が所属しています。
毎週月曜日と木曜日には基礎や応用、タブルダッチの楽しさを学ぶ「ダブルダッチクラス」を開講しており、そのほか希望制でイベントや大会に挑戦する「チームクラス」も開講しています。
大森D.D.Sには現在、中学1年生と小学6年生の4人組・No Logicと小学4年生の3人組・Bud Awakerという2つのチームが所属しています。
No Logicは2020年3月に行われた「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020」のジュニアクラスにおいてスピード部門、パフォーマンス部門ともに優勝を飾り、カナダで行われる世界大会「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 」への出場を決めることができました。
また、Bud Awakerも関東地区に加えて北海道、愛知県などが参加するキッズの大会それぞれで、3大会連続ベストパフォーマンス賞受賞という快挙を達成しています。
–1日の練習の流れを教えてください。
はち:大森D.D.Sでは基礎をとても大事にしており、1日の練習では前半で基礎、後半で応用や大会でのパフォーマンスの練習などを行っています。大会がない期間では、音の構成を考えたり、基礎練習の中に今後必要になるムーブを取り入れた練習をするなどの工夫をしています。
カッコ良い演技を目指すNo Logicと、観客を楽しませる演技を目指すBud Awaker、そしてそれぞれの個人のタイプに合わせた練習メニューを組んでいます。
また、最近では単縄跳びも練習に取り入れています。
–大森D.D.Sをひと言で表すと、どんなスクールだと思いますか?
dash:一言で表すと「ON / OFFがしっかりしているスクール」だと思います。ダブルダッチの上達はもちろんですが人間としての成長を一番に考えているため、挨拶や返事、時間を守ること、忘れ物等にはかなり厳しく指導しています。
練習自体も厳しいと思いますが、ダブルダッチの楽しさも感じて欲しいと思っているので、時にはゲームをしたり、練習以外のお昼ご飯や休憩時間は和気あいあいとした雰囲気で過ごしています。
レッスン中はコーチと生徒という関係ですが、それ以外の時間は友達同士のような関係だと思います。
はち:そんな関係からか指導者仲間からも「大森D.D.Sは楽しそうだね」と言われることが多いですね。
レッスン以外の時間はみんなが私のことを”はっちゃん”、dashのことを”だいちゃん”とあだ名で呼んだり、みんなでお菓子をじゃんけんして取りあったりするのが日常です。
季節ごとにお花見やバレンタイン、ハロウィン、クリスマス会などのイベントを行ったり、保護者の皆様とも仲が良いため、一緒に遠征に行った帰りにはみんなでご飯を食べに行ったり、川で魚釣りやバーベキューをしたりもします。
dash:レッスンは見学自由なので、僕たちと一緒に喋りながらレッスンを見ることもあります。生徒の衣装を一緒に作ったり、車にステッカーを貼ってくれているお父さんもいますね。
基本的には施設の予約や連絡など自分たちで全て行っているのですが、動画の撮影やイベントの準備を手伝ってくれたり困った時には助けてくれて、良い人たちばかりで非常に感謝しています。
–大森D.D.Sのメンバーがダブルダッチをする上で大切にしていることはありますか?
dash:大森D.D.Sとして一番大切にしていることは挨拶と礼儀です。
僕は小学5年生から野球をやっていて、高校生の頃は強豪校に入り寮生活もしていました。今振り返ると、野球を通じて挨拶や礼儀といった人とのコミュニケーションの大切さを学べたことが自分の人生にとって重要だったと感じています。社会に出てみて初めて、野球をやっていた当時は普通だと思っていた挨拶や礼儀が、社会では一番大事なことなのではないかと思うようになったんです。
そして自分が大森D.D.Sで指導するにあたって「子供たちのために何を教えてあげられるか」と考えた時に、ダブルダッチだけではなく、挨拶や礼儀といった僕が野球を通じて学んだことを子供たちにも伝えたいと思い、挨拶と礼儀を大切に指導していくことにしました。
今はわからないことでも、年齢を重ねた時に「あの時大森D.D.Sでダブルダッチをやっていてよかった」と思ってもらいたいですし、お金をもらっている以上は人間としても成長させてあげたい、ご家族にも成長した姿を見てもらいたいという思いがあります。
「残ってくれた12人のために」dash・はち、大森D.D.Sとの出会い
–dashさん、はちさんが大森D.D.Sで教えることになったきっかけを教えてください。
はち:大森D.D.Sの結成は5年前、そして私たちがこのスクールを引き継いだのは3年前になります。
もともと大森D.D.Sは当時明星大学の学生であった私たちの友人が指導をしていました。しかしその友人が就職することになり、ちょうど関西から上京するタイミングであった私たちに「大森D.D.Sというスクールの指導を引き継いでくれないか」という相談をしてくれたことがきっかけで、私たちが教えることになりました。
それまでスクールには20〜30人の参加者がいたらしいのですが、金額や方針が変わったこともあって残ってくれた12人からの再スタートでした。
dash:もともと大森D.D.Sは、駒沢公園で定期的に開催していた「Let’s Play DOUBLE DUTCH」というイベントを訪れた地域の方から、そこで講師をしていた友人に大森でダブルダッチスクールを開いて欲しいという話があったことが結成のきっかけとなっています。
「一緒にダブルダッチを楽しもうというスタンスでよければ」と、その友人はスクールを始めたそうですが、僕たちがスクールを引き継ぐにあたって、「立派な大人になるための指導と本格的なダブルダッチの指導をします」というスタンスに方針を転換しました。
そんな中でも残ってくれた子たちのために精一杯頑張ろうという気持ちでこのスクールを引き継ぎました。
そしてその時残ってくれた子が、現在のNo LogicとBud Awakerです。No Logicは結成当初から「世界大会で優勝すること」を目標に今まで頑張ってきました。だからこそ今回全国大会で優勝し、世界大会への切符を手にすることができた嬉しさにも、感慨深いものがあります。
–プレイヤーという立場から指導する立場となったことで苦労したことはありますか?
はち:ダブルダッチの体験会などで簡単に教えた経験は何度もありましたが、基礎を教えたり上達のために指導したことはなかったので最初はとても難しいと感じました。特に子供は一人ひとり感じ方も考え方も異なったので、その子に合わせた教え方が必要だと痛感しました。
どうしてこの練習が必要なのか、どうしてこのポイントを気をつけなければいけないのか、ひとつひとつのムーブはどのような原理でできているのか、といったことについても、プレイヤーの頃よりも一層、深く考えるようになりました。
dash:今まで何気なくできていた動きもいざ教えるとなると、ひとつひとつの動作を細かく言語化して伝えることが必要だと最初の一週間で痛感しました。初めのうちは何もかもが手探りで、体当たりでやっていくしかありませんでした。
そんな経験もあり、現在では常に、「分かりやすい説明」を最も大事にして指導しています。
またこれは後からお母さんづてに聞いた話なのですが、初めのうちは関西弁が怖いと思われていたそうです。標準語だと思っていたことが伝わらなかったりという、言葉のギャップも当初はありました。
最近では、みんなの前では標準語で喋るように心がけているのですが、みんなも徐々に関西弁に寄せた喋り方になってきています。
大森から世界へ、No Logicが目指す世界No.1の称号
–「DOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2020」ジュニア部門においてスピード部門、パフォーマンス部門でともに優勝という快挙を成し遂げた感想を教えてください。
Pico:No Logicのみんなで一つの目標に向かって、自分たちのできる100%以上の力で練習に取り組んでいたので、パフォーマンス部門とスピード部門での優勝が決まった時は、本当に嬉しくて涙が込み上げてきました。
教えてくれた先生たちやアドバイスをしてくれたお父さんお母さん、No Logicを応援してくれた人たちのおかげで、優勝することができたのだと思います。
いつもと違った結果発表の仕方だったので、その場で賞状がもらえなかったり、みんなで一緒に優勝の瞬間に立ち会えなかったこともあり、はじめのうちはあまり実感が湧かなかったのですが、手元に賞状や賞品のG-SHOCKが届いて徐々に優勝の実感が湧いてきました。
これからは世界大会に向けて、これまで以上の努力を重ねて練習に取り組みたいと思います。
–周りからの反響はありましたか?
Yu-Yu:中学校ではリモートで表彰をしてもらいました。クラスみんながどんな顔をしているかわからない中で、校長室で一人だけで表彰されたので不思議な気分でした。
SUZU:学校だよりにも掲載してもらいました。また、Yu-Yuが表彰された日にその中学校に通っている友達からすぐに連絡がきて驚きました。
Pico:先生たちにも大会の動画を見てもらい、クラスでも「おめでとう」とお祝いしてもらいました。
–新型コロナウィルスによる自粛期間中はどのように練習を行っていたのでしょうか。
dash:自粛期間中は学校もなく、4月からの2ヶ月間はみんなの家とZOOMやLINE通話を繋いでオンラインでレッスンをしていました。練習環境的にもできることが限られるため、どのような練習をするかに苦心しました。
しかし、REGSTYLEなどの多くの先輩ダブルダッチチームがYouTubeやSNSを使ってHOW TO動画を発信してくれたおかげで、彼女たちの成長につながりました。
また結果が決まってからは、いろいろな方がオンラインミーティング等で彼女たちにアドバイスをくれたこともあり、自粛期間であったからこそ周りに恵まれて、No Logicとしては得るものも大きい期間であったと感じています。
–新型コロナウィルスによって大会での演技が映像審査に切り替わりましたが、それによってチームのモチベーションは変化しましたか?
NoNo:舞台の上で演技をするとずっと思っていたので、残念な気持ちが大きかったです。提出用映像の撮影も何度かに渡ってしまい、モチベーションが下がってしまって、メンバーが泣いてしまうこともありました。
でも優勝が決まり、カナダ行きが確定した時は気持ちが再び高まって、「カナダに行って、絶対に優勝したい」と心に誓いました。
今後の状況次第では世界大会が通常通り開催できるかはわかりません。しかし私たちの目標は日本一ではなくて世界一なので、その目標を達成できるように今から気を引き締めて頑張ります。
–世界大会への意気込みをお願いします。
SUZU:実際に世界大会に出てパフォーマンスをする時は、年齢的に一つ上のクラスになってしまうので、難しいところもあるかもしれません。しかしチームで出ると決めたことなので言い訳せずに、No Logicらしく一番良いパフォーマンスをしたいと思います。
サポートをしてくれたお父さんやお母さん、先生や応援してくださった方々への感謝を忘れずに、夢だった世界の舞台に立ってぶっちぎりで優勝して世界一になりたいと思います。
ダブルダッチスクール・大森D.D.Sが描く未来
–大森D.D.Sとして今後どのようなダブルダッチスクールを目指していますか? また、最後にスクールのメンバーへのメッセージをお願いいたします。
dash:どこに行っても「みんな挨拶できて礼儀も正しくて良いスクールだね」と思ってもらえるようなスクールを目指しています。
結果を残しても応援されるような子たちじゃなかったら周りは認めてくれないと思うので、これからもそういった面には特に厳しく指導していきたいと思っています。
また、みんなにはダブルダッチを通していろいろな経験をしてほしいと思っています。
楽しいことや辛いこと、大切な仲間との思い出をたくさん作って、将来自分が大人になった時に色々な場面でその経験を生かしてもらいたいし、ダブルダッチをやって良かったなと、後々でもいいので感じてもらえたら嬉しいです。
今はまだわからないこともあると思いますが、絶対に損はさせないので先生たちのことを信じてついてきてほしいと思います。
はち:No Logicはこの夏の「DOUBLE DUTCH DELIGHT JAPAN」で優勝すれば春夏連覇という快挙を成し遂げることができます。歴史に名前を残し、そして本人たちの夢である世界一を達成できるよう全力で指導するので、みんなも全力で頑張ってほしいなと思います。
またダブルダッチに限らず、何事に対しても後悔しない生き方をしていってほしいです。遊びも、勉強も、部活も、全力で取り組むことが自分の人生の幅を広げることに繋がると思っています。
みんなのダブルダッチ人生はまだまだ始まったばかり。スキルはもちろん、人間としても成長できるよう、これからも一緒に頑張っていきましょう。
日本全国、そして世界のダブルダッチャーが今最も注目しているダブルダッチスクール・大森D.D.S。その活躍の裏側にはdash、はちという2人の指導者と、世界一という結成当初から掲げる大きな目標に向かって日々努力を重ねるプレイヤーたちの熱い思いがあった。
「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2020」は中止、「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2021」へ延期されることが決定しており、No Logicは開催時の年齢によりU-19クラスでの出場となってしまうとのことだが、彼女たちの瞳は明るく、そして夢の実現に向かって燃えている。
また、No Logicは取材直後に行われた「DOUBLE DUTCH DELIGHT NEXT HEROES EAST 2020」NOVICE部門において2位に輝き、見事全国大会への出場権を獲得。春夏連覇への大きな一歩を踏み出している。
大森から世界へ羽ばたくダブルダッチスクール・大森D.D.Sの今後の活躍が楽しみだ。
大森D.D.S概要
場所:大田区立大森東小学校体育館・特別教室
アクセス方法:京浜急行線平和島駅下車徒歩10分
DOUBLE DUTCH CLASS ダブルダッチクラス
日程:毎週月曜日/木曜日
時間:幼児 16:00~16:50
小学生以上17:00~18:30
※スケジュール増設予定
楽しい!! やってみよう!!をテーマにダブルダッチの基礎や応用、チームスポーツの楽しさを学ぶクラスです。
TEAM CLASS チームクラス
日程:希望制度
対象:小学生~高校生
時間:要相談
一つの目標を持って、各種イベントや大会に挑戦するクラスです。仲間と切磋琢磨する楽しさを学ぶことができます。
*詳細は以下関連リンクの大森D.D.S.HPよりご覧ください
interview・text by 金子修平
photo by HAMASHOW・Tetsuya Okada・大森D.D.S
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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/YUSF 準優勝はARK LEAGUEのオーガナイザーでもある内野洋平。長年大会を支える一方で、このFLATARKを含め数えきれないほど様々な大会で優勝経験を持つ現役プロライダー。BMXフラットランド界を新たなステージに引き上げ続ける彼は、今大会でも最高難度のトリックにトライ。1本目、2本目ではミスがあった「バックワーズマニュアル to バイクフリップ」からのもう一度バイクフリップで締める彼のオリジナルルーティンをしっかりメイク。 内野洋平のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF その流れのままバイクを背中向きに背負って進む「バックワーズツーフット」からのバイクの切り返しをメイクして2本目のスコアをまとめる。その後は1本失敗するも 「アップサイドのマニュアル to バイクフリップ」を加えたルーティンをメイクした。終盤戦はどのライダーもトリックをメイクできない時間が続く中、残り3分あたりで「バックスピン」からの難しいバイクの切り返すルーティンをメイク。最後は自身の代名詞トリック「ウッチースピン」も加えた長いスピントリックのルーティンにトライするも最後の最後で足をつくミス。しかし結果としてはそこまでの高難度かつオリジナリティのあるベストトリックの数々が評価されて合計17.8ptで2位となった。 田圓尚人のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位は2022年の「FLATARK」in YUSFで王者に輝いた田圓尚人。前半ではなかなか決めきることができず苦戦を強いられたが、残り時間5分の時点でリアトリックの体勢から「バイクフリップ to バックスピン to バイクフリップ」のコンボをメイクしていき気合いの1本目を決めきる。その後、2本目をメイクするのに苦戦を強いられるも残り2分のところではバイクをアップサイドに捉えながら片足をペダル軸に置きバックワーズからの自身のオリジナルトリックであるハンドルを握りながらバイクを足元で回す「気円斬」をメイク。意地の2本目を決めると最終的にこの2本が高評価を受けて合計点を17.0ptとして3位入賞を決めた。 WOMEN’S CLASSはネクストレベルのライディングが披露される接戦に。わずか0.2pt差の厳しい戦いを制したのは昨年大会王者の鈴木仁菜 一方で、唯一の女子カテゴリーとなったWOMEN’S CLASSにも国内外を股にかけて大活躍する女子のトップライダー10名が参加し、決勝1本勝負にて優勝争いが行われた。 なお今回のWOMEN'S CLASS決勝の競技フォーマットは、120秒間のソロラン1本にて最高30点満点でジャッジされた。「FLAT ARK」としては前回の甲子園大会から30秒延長となるこのフォーマットが導入されたのだが、今までに比べるとライディング時間が長くなるため自分の見せたいトリックを多く入れ込むことができる一方で体力勝負にもなることが予想された。 その中でも特に接戦となったのは鈴木仁菜と本村果鈴の戦い。昨年のYUSF’23で優勝した鈴木と前回の甲子園大会の優勝者の本村、どっちが勝つのか気になる今回を制したのは鈴木仁菜。 鈴木仁菜のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 今年のワールドカップでは負けなしの世界的にもその実力が評価されている鈴木は、所々でミスは見られたもののリアトリックの姿勢から、スカッフなしで「ツーフット」に移り「バックスピン」に切り替えたり、手足のポジションを入れ替えたり、難しい姿勢からバイクを回転させて切り返したりと目まぐるしく難しいバランスをとりながら行うトリックルーティンに盛り込んだライディングを見せて24.6ptと最高得点をマークし優勝を収めて2連覇を達成した。 本村果鈴のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 準優勝は鈴木にわずか0.2ptという僅差に迫った本村果鈴。スピン系のトリックを得意とする彼女は、リアトリックからフロントトリックに上手くスイッチしながら手足のポジション入れ替えたりとバリエーションの多いライディングを見せる。その後もルーティンの中にフロントトリックを軸にする中でスピンしながら「ウィップラッシュ」を入れたりハンドルを回したりとスムーズかつハイレベルなトリックを披露していく。終盤では左足をペダルに置いて片足での「ノーズマニュアル」から「ウィップラッシュ」に繋ぎ「バックスピン」という流れでルーティンを続けようとするも最後までメイクできずにランを終えると合計得点を24.4ptとして、惜しくも鈴木には届かず2位となった。 高橋七衣のライディング ©︎Jason Halayko /YUSF 3位はBMXフラットランド強豪である佐賀出身の弱冠13歳の高橋七衣。フロントタイヤを軸にしたトリックを中心にランを展開。1本目、2本目と上手くバランスを取りながらでのフロントトリックの 「ツーフット」からの「トランスファー」など丁寧にトリックを決めていくと、ラスト1本では途中から決められず苦戦していた「サイドヤード」の姿勢からリアへの「トランスファーからのバックスピン」をしっかり決めきった。このルーティンが高評価を受けたか合計点を23.5ptとして3位入賞を収めた。 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <OPEN CLASS >優勝: 片桐 悠 (カタギリ・ユウ) / 18.1pt準優勝: 内野 洋平 (ウチノ・ヨウヘイ) / 17.8pt第3位: 田圓 尚人 (タマル・ナオト) / 17.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <WOMEN’S CLASS>優勝: 鈴木 仁菜 (スズキ・ニナ) / 24.6pt準優勝: 本村 果鈴 (ホンムラ・カリン) / 24.4pt第3位: 高橋 七衣 (タカハシ・ナナエ) / 23.5pt ©︎Jason Halayko /YUSF <EXPERT CLASS>優勝: カナモト コタロウ準優勝: フジイ トハ第3位: イケダ コウタ ©︎Jason Halayko /YUSF <NOVICE CLASS>優勝: サトウ ライ準優勝: カネコ ジロウ第3位: コタベ コウイチ 大会概要 ⼤会名称 : 【FLATARK produced by ARK LEAGUE】イベント名称 : YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 (略称 YUSF ʼ24)会場:横 浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)日程・時間: 2024年11月9 日(土)・11月10日(日) 【YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24】主催: YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL ʼ24 実行委員会 (株式会社横浜赤レンガ / 明治商工株式会社 / 株式会社ローソンエンタテインメント / 株式会社ゼータ) 共催: 横浜市にぎわいスポーツ文化局(予定) / 公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 協賛: 三菱商事都市開発株式会社 / 富士フイルム株式会社 / GoPro合同会社 / 第一生命保険株式会社 / 本田技研工業株式会社 / サミー株式会社 / カシオ計算機株式会社 / プレミアムウォーター株式会社 / 日本たばこ産業株式会社 / レッドブル・ジャパン株式会社 / 学校法人岩崎学園協力: 一般社団法人ARK LEAGUE / 有限会社OVER THUMPZ / 株式会社IAM / 株式会社トリデンテ / 公益財団法人日本バレーボール協会 / 株式会社HANDOFFメディア協力:スカイ A / FINEPLAY
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skate世界最高峰レベルの異次元のコンボトリックの数々が披露された熾烈な一戦【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】in YUSF’242024.11.14「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL'24」が横浜赤レンガ倉庫内イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区)にて2024年11月9日(土)~10日(日)の2日間に渡り開催され、本イベント内でスケート・ボード種目の大会として開催された【SKATE ARK produced by ARK LEAGUE】にてWomen’sクラスでは吉沢恋選手が、Men’s Hiクラスで早川竣乃祐選手が優勝した。 2017年に誕生し、現在では世界で最もレベルの高い“世界大会”として認知される「ARK LEAGUE」の1つであるスケートボード種目の大会がこの「SKATE ARK」。「ライダーが創るライダーの為の大会」を信念に掲げて毎年アップデートされていることから、世界各国のライダーから賞賛される大会となっている。 パークやバーチカルなど様々なスタイルがあるスケートボード競技だが、そのうち日本人選手が世界のトップレベルで活躍している、街中にあるような階段やレールなど障害物のあるコースで競う「ストリート種目」をSKATE ARKでは実施。2022年と2023年に続き、今回も世界で活躍する国内トップスケーターが出場し終始大盛り上がりの大会となった。 ©︎Jason Halayko /YUSF なお、今回の「SKATE ARK」のセクションは本イベントの会場である赤レンガパークの中でも一番手前の大通り寄りに設置され、来場者ではない一般の通行客からもよく見える最高のロケーションの中で、2日間に渡って終始たくさんの観客に見守れながら大会は進行していった。 以下は、今大会最注目となったWomen’sクラスとMen’s Hiクラス決勝戦の大会リポート。 実力者と若手が入り乱れたMen’s Hiクラスは若手に軍配。実力者たちを抑えた早川竣乃祐が優勝を勝ち取った 今大会の男子カテゴリー最上級クラスとなるMen’s Hiクラスには日本国内から幅広い年齢層のトップライダー19名が参加。前日に行われた予選から熾烈な戦いが行われ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。 そして今回の競技フォーマットはコースレイアウトの関係上、前大会とは異なりソロラン無しのベストトリック合戦となった。予選では7分間のジャムセッション、決勝ではベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める形で1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジされた。 今大会にはパリ五輪日本代表の白井空良をはじめ、「2023 UPRISING TOKYO Supported by Rakuten BEST TRICK WINNER」の濱村大征などベストトリックのレベルの高さが世界的にも評価されている選手が多く出場した。ただ今回は白井が惜しくも先日怪我をした膝の調子が奮わず予選敗退となる一方で、決勝は若手も勝ち上がり名を連ねて実力者と対峙する展開に。決勝は5本中2本のスコアが採用されるフォーマットであることから、最後の最後まで各ライダーが自分たちの持つベストトリックにトライする攻めのライディングを終始見せる観客にとっても見応えのある手に汗握る展開になった。 ベストトリック1本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 5本のチャンスがあるものの、2本目以降でより攻めのトリックにトライするためにもしっかり決めておきたい1本目はほとんどのライダーがスコアをマーク。その中でも8点台のスコアを残して弾みを付けたのは実力者の浦野晴と大場蓮。浦野は「スイッチフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をメイクすると8.2ptをマーク、大場は「ポップショービットフロントサイドフィーブルグラインド180アウト」をメイクし8.3ptをマークして強さを見せる。 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 2人に続く形で7点台をマークして2本目に繋げたのは早川竣乃祐、濱村大征、浦野健隼の3名だ。早川は「ノーリフリップバックサイドボードスライド」を決めると7.7pt、濱村は「ハードフリップバックサイドリップスライド」で7.6pt、浦野晴の兄でトリックマスターとして知られる浦野健隼はハバレッジでの「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」で7.3ptをマークし、早くも熾烈なベストトリック合戦の始まりを予感する1本目となった。 ベストトリック2本目 2本目では早速各ライダーがギアを上げてきたのか、なかなかトリックをメイクできない展開に。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは高石颯来と濱村大征の2名。高石は「キックフリップバックサイトテールスライドフェイキー」をメイクし7.6ptをマーク。彼自身も着地が少しスケッチーだったことからトリックメイクに驚いている様子も見せた。濱村は1本目で浦野健隼がハバレッジでメイクした「キックフリップバックサイドクルックドグラインド」をレールで決めると7.0ptをマークした。今回のスコア採用は2本だけのためまだこの段階ではまだまだ勝負の行方は分からない状態。 ベストトリック3本目 大場蓮のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF ほとんどのライダーが1本以上スコアをマークしていることから、まだ残りのチャンスに余裕がある一方で勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目。ただやはりスコアアップするためのトリックメイクには難易度とプレッシャーがあるからか、ここ3本目でも2名を除きほとんどのライダーがミス。一方でしっかり決めて見せたのが、3本連続で着実にメイクしている高石颯来と個性的な渋いトリックをチョイスする大場蓮。高石は「キックフリップバックサイドスミスグラインド」をメイクすると7.4ptをマーク。2本目のスコアを上回ることはできずベストスコアにはならなかったが、1本目の6.4ptを上回りスコアアップには成功。大場は2本目で失敗した「ビックスピンフロントサイドハリケーングラインド」を見事メイクし8.5ptをマーク。自身のスコアを8点台で揃えて暫定1位に躍り出た。 ベストトリック4本目 三星怜生のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 残りトライできる本数が少なくなってきたこの4本目。ここでは実力者も含め多くのライダーが相変わらずトリックメイクに苦戦を強いられている中で、8点台をマークして表彰台の座を大きく引き寄せたのは若手の三星怜生と早川竣乃祐の2名。三星は「フロントサイド360テールスライド」をレールで決めて決勝最高得点の8.9pt、早川は「ノーリーキックフリップバックサイドテールスライド」をハバレッジで決めて8.6ptをマークすると、三星は暫定3位、早川は暫定2位となり残すは自身も含めて各ライダーが5本目でどんなトリックをメイクするのかに委ねられた。 ベストトリック5本目 早川竣乃祐のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF そして迎えたラスト1本。各ライダーがチャレンジし続けてきたベストトリックを決め切る必要があるラストチャンスだったが、惜しくも番狂わせを起こす展開にはならなかった。その中でも終始トリックメイクできず苦しい時間を過ごしていた梅村敏秀が最後に「トレフリップフロントサイド5-0グラインド」をハバレッジでメイク。やっと決め切れたトリックに天を見上げる様子も見せた。 一方で流れを掴んでラストトリックも決めきって見せたのは4本目をメイクした三星と早川。三星は「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」で7.3ptをマークしてスコアアップし暫定3位となった。そして暫定1位の大場を追う展開となった暫定2位の早川はラストトリックとして「ノーリーキックフリップバックサイドリップスライドショービットアウト」を綺麗にレールで決めて8.4ptをマークすると暫定1位に躍り出た。その後の出走となった大場も濱村もトリックを決められなかったことから、最終結果としては早川が優勝。2位に大場、3位に三星となった。その中でも特に早川と三星は若手でこれからが楽しみなライダー。今後彼らがどう日本のトップ勢に食い込んでくるのかが楽しみだ。 将来有望な若手ライダーたち ©︎Yoshio Yoshida /YUSF Women’sクラス決勝に名を連ねたのは世界で活躍するトップスケーターたち。そんなハイレベルな戦いを制したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋 今大会のWomen’sクラスには日本国内のトップライダー12名が参加。前日の予選から熾烈な戦いが繰り広げられ、決勝では予選を勝ち上がった8名にて争われた。競技フォーマットはMen’s Hiクラス同様に決勝はベストトリック合計5本のうち、上位スコア2本の合計得点により順位を決める1本あたり最大10点の最高20点満点でジャッジとなった。 そして今大会の決勝には世界大会で活躍するライダーたちが勢揃い。その面々は上村葵、大西七海、石丸葵、丹野莉愛、藤澤虹々可、吉沢恋、織田夢海、松本雪聖といった世界王者経験者から最近急成長の若手まで全日本選手権の決勝ないし世界大会の決勝でも見劣りしないメンバーがここ横浜赤レンガ倉庫の会場で優勝の座を争った。 ベストトリック1本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 男子同様に女子も2本目以降でより攻めのトリックにトライするため、まずしっかり堅実にスコアを残すことを優先するかと思われた1本目だったが、最初から攻める空気感を作り出したのはパリ五輪金メダリストの吉沢恋だった。吉沢は1本目からパリ五輪で金メダルを勝ち取ったハンマートリックの「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライド」をメイクすると8.8ptをマークし後続にプレッシャーをかけていく。 織田夢海のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF しかしその流れをしっかり捉えて吉沢のトリックを上回って見せたのは織田夢海。織田は彼女の代名詞的ハンマートリック「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をメイク。今大会唯一の9点台である9.0ptをマークして強さを見せた。 ベストトリック2本目 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 1本目から吉沢と織田が攻めのライディングを見せる中、2本目ではトリックメイクに苦戦するライダーと着実に好スコアを残すライダーが二極化。そんな中で1本目に引き続きスコアをマークしてきたのは丹野莉愛、織田夢海、松本雪聖の3名。織田は1本目で松本が決めた「キックフリップフロントサイドボードスライド」をメイクし7.3ptをマーク。続く松本は「キックフリップバックサイドリップスライド」を決めると7.9ptをマークしスコアアップししっかり2本ともスコアを残した。 一方で2本のスコアメイクと共に8点台のハイスコアをマークしたのは丹野莉愛。丹野は「270フロントサイドボードスライド」をメイクしガッズポーズを見せた。しっかりスコアも評価され8.8ptをマークすると暫定2位に食い込んできた。 ベストトリック3本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 現在トップは織田、丹野、松本という順番で迎えた中盤戦。終盤に向けて勝負を優位に進めるためにもスコアアップしておきたい3本目でプレッシャーをも感じさせずに唯一トリックを決めて見せたのがやはりこのライダー吉沢恋。8.7ptをマークするライディングでセカンドハイエストを更新して一気にスコアアップし、暫定2位の織田に1点以上の差をつけて暫定トップにジャンプアップした。 ベストトリック4本目 ライディング後にボードが折れるアクシデントがあった藤澤虹々可 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 3本目で吉沢にリードを許す一方でしっかりトリックを決めてここで追い上げておきたいと思う4本目。しかしここでも相変わらず多くのライダーがトリックメイクに苦戦を強いられた。一方でこの4本目でなんとかトリックをメイクして見せたのは藤澤虹々可。ずっと失敗していた「ポップショービットフロントサイド50-50グラインド」をメイクして8.6ptという好スコアをマーク。あと一本決め切れば表彰台の座も見えてくる中で藤澤にトラブル。トリックの着地でデッキのテール側が折れてしまうアクシデント。スペアのボードもなく誰かのボードを借りることを余儀なくされた。そんなことも起きた展開の中で、最後5本目を残して現在トップは吉沢、織田、丹野の順に。このままで大会を終えるのか、もしくは最後に番狂わせがあるのか。そんな期待も渦巻く中でラストトリックへ。 ベストトリック5本目 吉沢恋のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF もう後が無いラストトリックとなった5本目。多くのライダーが決め切れず辛酸を舐めたこのラストチャンスだったが、暫定3位の丹野が最後に表彰台の座を盤石にするため滑走するもメイクした「フロントサイドフィーブルグラインド」ではスコアアップできずに少し不安が残る展開に。 一方で最後も高得点で締め括ったのがやはり吉沢。ラストトリックでは「ノーズグラインドビックスピンアウト」でメイクして8.3ptをマークした。そして暫定3位の丹野を追う展開となった暫定4位の松本はラストトリックに「キックフリップフロントサイドボードスライドフェイキー」をレールで決めて7.6ptをマークすると0.2pt差で3位にジャンプアップ。最終結果としては吉沢が優勝。2位に織田、3位に松本となった。 松本雪聖のライディング ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 今回表彰台に上がった3名はベストトリックのレベルの高さに定評があるのはもちろんのことだが、どんな状況でもしっかりスコアを残すことができる実力を持ち合わせているからこそ、世界の大舞台でも結果を残せているということが分かった。また4位となった丹野も松本とはたった0.2pt差。吉沢と織田に比べると若くさらにこれからの成長が楽しみなのがこの丹野と松本だ。日に日に目に見える成長著しいこの女子ストリート種目。今後はトップ勢はもちろんのこと若手にも注目だ。 今後の成長が期待される松本雪聖と丹野莉愛 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF 大会結果 ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Women's Class /ウィメンズクラス>優勝: 吉沢 恋 (ヨシザワ・ココ) / 17.5pt準優勝: 織田 夢海 (オダ・ユメカ) / 16.3pt第3位: 松本 雪聖 (マツモト・イブキ) / 15.5pt4位: 丹野 莉愛 (タンノ・リア) / 15.3pt5位: 藤澤 虹々可 (フジサワ・ナナカ) / 8.6pt6位: 大西 七海 (オオニシ・ナナミ) / 6.2pt7位: 石丸 葵 (イシマル・アオイ) / 3.8pt8位: 上村 葵 (ウエムラ・アオイ) / 0.0pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Hi Class /メンズハイクラス>優勝: 早川 竣乃祐 (シュンノスケ・ハヤカワ) / 17.0pt準優勝: 大場 蓮 (オオバ・レン) / 16.8pt第3位: 三星 怜生 (ミツボシ・リオ) / 16.2pt4位: 高石 颯来 (タカイシ・ソラ) / 15.0pt5位: 濱村 大征 (ハマムラ・タイセイ) / 14.6pt6位: 梅村 敏秀 (ウメムラ・トシヒデ) / 8.6pt7位: 浦野 晴 (ウラノ・ハル) / 8.2pt8位: 浦野 健隼 (ウラノ・ケント) / 7.3pt ©︎Yoshio Yoshida /YUSF <Men's Low Class /メンズロークラス>優勝: カミタニ・ユウセイ準優勝: ナトリ・ヤマト第3位: リョウジ・ワカバヤシ 大会概要 ⼤会名称 : 【SKATEARK produced by ARK LEAGUE】 イベント名称:YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL '24 (略称:YUSF’24)開催期間 : 2024年11月9日(土)~10日(日)- 2日間 -※詳細は公式HPをご覧ください。大会会場:横浜赤レンガ倉庫 イベント広場・赤レンガパーク(神奈川県横浜市中区新港1-1)主催:一般社団法人 ARK LEAGUE協賛: 第一生命グループ / GoPro / 三菱商事都市開発/ Red Bull / G-SHOCK / ムラサキスポーツ
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dance“AIRHEADZ”が世界への挑戦権を獲得!「Freestyle Session JAPAN 2024」2024.11.1320年以上の歴史があるブレイキンシーンを象徴する大会 都市型スポーツとストリートカルチャーの祭典「YOKOHAMA URBAN SPORTS FESTIVAL 2024(以下、YUSF)」が11月9日、10日に横浜赤レンガ倉庫で初開催された。本イベント内のBREAKINGコンテンツとして【Freestyle Session JAPAN 2024】が行われ、AIRHEADZが優勝を飾った。Freestyle Session は、1997年アメリカで始まった世界一のCREWを決める伝説のブレイキンバトルで、20年以上の歴史を誇り、今でもブレイキンシーンを象徴するイベントの一つである。国内では、Bboy Toshio a.k.a. Machanが2002年に日本にFreestyle Sessionを持ち込んだことで日本大会がスタート。今回と同じ横浜赤レンガ倉庫で開催された2022年のYUSFでは、Freestyle Session JAPANの20周年が祝われ表彰などが行われた。近年のYUSF内で行われたFreestyle Session JAPANには、今年パリオリンピックで活躍した日本代表勢も出場。2022年大会では、パリオリンピックで金メダルを獲得したAMIがGOOD FOOTで出場し優勝。昨年の2023年大会では、オリンピック第4位のShigekixがXII After oursで出場して同じく優勝を成し遂げている。現在、世界の第一線で活躍するBBOY・BGIRLも憧れる舞台に今年も多くの挑戦者たちが集まった。 ©AYATO. /YUSF ヤングガンズが台頭した今年の日本大会 過去の大会と比べると、今回はニューフェイスが多く登場し若手世代の活躍が目立った。決勝まで駒を進めたgunbarawはThe Floorriorzのメンバーで小学生のWatoを中心とするチーム。惜しくも決勝で敗れてしまったが、大人顔負けのパワームーブを展開し会場を沸かせていた。優勝したAIRHEADZも10代と20代で構成されるクルーであり、今大会では大躍進を遂げた。予選を勝ち抜きTOP16のトーナメントに進出したクルーの中には、YELLOW SUNSやFOUND NATIONなど、国内の様々なバトルを制し、名を轟かせるBBOY・BGIRLもいたが、そのような実績のあるクルーを破りAIRHEADZが見事、頂点に輝いた。優勝したAIRHEADZには、11月16日からアメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルTOP16の出場枠が与えられる。 ©AYATO. /YUSF AIRHEADZ 優勝コメント 今日1日を振り返ってみてどうでしたか? DoubleNew(以下D):この人数でバトルに出るのも初めてだったし、セッション(Freestyle Session)は狙いにいきたいと思って準備していました。トーナメントの組み合わせ的にも、毎バトル全力を出すしかない状況だったので、いい動きが出来たし、それがこの結果に繋がったと思います。すごく嬉しいです! AIRHEADZらしさは出せましたか? D:僕たちは本当にチーム愛を大事にしているクルーだし、いつも一緒に過ごしている仲間たちです。そこがバトルにも出ていたと思います。 アメリカ・ロサンゼルスで行われるワールドファイナルに向けての意気込みを教えてください D:Freestyle Sessionのワールドファイナルは、夢に見ていた舞台なので、全力を尽くして勝ちにいきたいです。 ©AYATO. /YUSF