【独占インタビュー】プロロングボーダー鈴木剛

2016.01.18

沢山の人がサーフィンのできる環境を作るのが使命

【FINEPLAY】2015年度JPSA男子ロングボードランキング3位で湘南を代表するトッププロロングボーダーであり、シェイパーとしても精力的に活動している鈴木剛選手がFINEPLAYのインタビューに応じた。


—今季JPSA の1年を振り返っていかがでしたか?

鈴木:今季は結構きつかったですね。最終戦で2位に入ってランキングも1つ上げて、今年は3位でフィニッシュできたので、最終的には悪くなかったですが、ギリギリの状態で戦っていました。

—ギリギリというのは?

鈴木:かなりのプレッシャーで精神的にも肉体的にも相当辛い状態で戦っていました。

—今季辛い経験をして、来年に向けて改善する点は見えてきましたか?

鈴木:基本的に正解はつくってないですが、まだまだ勝てる要素はあるので、来年はメンタル的にも肉体的にも鍛えていく必要があると思っています。


—コンペティションの前に心がけていることはありますか?

鈴木:メンタルを整えることです。道具やカラダのケアも必要ですが、非常にメンタルで左右されるスポーツなので、そこを整えない限り、追い込まれたときに勝ち上がることはできないと思っています。

—メンタルを整えるのに準備していることは?

鈴木:人それぞれだと思いますが、自分は試合前にジャージを着て集中しているときは、波に乗れることに感謝し、楽しんでやろうとスイッチの切り替えをしています。

—プロサーファーになったきっかけは?

鈴木:サーフィンをはじめたとき、20歳までに全日本選手権で優勝するのが目標たてましたが、18歳のとき最年少で優勝できました。その次のステップとして、プロで挑戦したいという気持ちが自然に湧いた感じです。


—サーフィンはいつからはじめましたか?

鈴木:小学校くらいからはじめました。父親がスパルタで、少しサーフィンが嫌いになり、野球をやっていた時期もありましたが(笑)。中学からまたサーフィンをやり始め、千葉の鴨川にある第一高等学校に進学し、3年間サーフィンの練習をしていました。高校卒業してからは茅ヶ崎に戻ってきました。

—尊敬している人は?

鈴木: 親父を始め、自分の周りの全ての人を尊敬しています。


—サーフィンをこれからはじめる人へのアドバイス

鈴木: 小波でも入れる道具を用意して、いつでも波に乗り続けることが上手くなる近道だと思います。

—今よく乗っている板は?

鈴木: 色々な板に乗ってます。10.1くらいのシングルフィン、ビンテージボード、クラッシックな板、あとハイパフォーマンス系の板からショートボード。ショートボードもフィッシュからシングルフィンまで乗ります。自分で削った板も乗ってます。


—いつ頃からシェイプをはじめたのですか?

鈴木: シェイプ自体は20歳くらいからやっているので10年以上はやっています。数年前から選手自身がシェイパーという流れが確立しつつあります。これから先も選手兼シェイパーという人が多くなると思います。

—なぜですか?

鈴木: シェイパーとしての技術を身につけることで、試合に勝つ為の板の微調整が自分で出来るようになります。自分にとって調子いい板を自身でシェイプできる技術は強みになります。今乗ってる板もほとんど自分で削ったものです。

—好きなサーファーは?

鈴木: ジョエル・チューダー、ハリソン・ローチ、CJ・ネルソン、テイラー・ジェンセンが好きです。純粋にサーフィンがうまいと思います。


—今後の目標

鈴木: 沢山の人がサーフィンのできる環境を作って行けるように頑張りたいです。

—いつもサポートしてくれている人達に一言ください。

鈴木:今サーフィンできているのは、周りで応援してくれる方々のおかげで、とても感謝しています。いつもありがとうございます。これからも宜しくお願いします!

■鈴木剛選手プロフィール

サーフィンは小学1年生の頃、家族で伊豆に行った時が最初で、他に野球をやっていた。中学から本格的にサーフィンする様になり、他にアルペンスノーボードもやっていて、高校1年生の時 関東大会で3種目完全優勝、その時点から本格的にサーフィンに切り替え 高校3年生の時に 全日本で優勝、翌年プロトライアル合格し、ハワイクイーンズの初戦3位の結果を出し、その年のルーキーオブイアーに輝く、2011年JPSA第一戦、二戦 続けて優勝、現在ランキング3位

■ゴッデス

ゴッデスは鈴木正がべニア板でサーフボードを作った事から歴史は始まる。湘南に始めてサーフショップ兼ファクトリーを設立した。
ショップの名前は「湘南サーフショップ」でした。
技術の習得にカルフォルニアに渡り5カ月ハンテントンビーチのプラスチックファンタステックで働きながらサーフボード工場の全てを学んで帰り、日本でのサーフィンビジネスを本格的に指導を始める。
平凡パンチや、ポパイに紹介され、ユーミンの「天気雨」と云う曲にゴッデスのフレーズが入り、知名度が上がり、丸井が板を店頭に並べると、板は飛ぶように売れて、サーフィンブームを作るきっかけに成る。
又コンペチターを育て、現在までに9名の全日本チャンピオンを生みだした。現在は湘南地区に3店舗を構える老舗として順調に歩んでいる。
社名もゴッデスインターナショナル株式会社と成り、海外との交流を含め、量産型サーフボードは海外工場、カスタムは茅ヶ崎工場で生産し業績アップを実現している。

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FINEPLAY編集部
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