春のストリートを彩る。カルチャーMIXチーム「F.B.D」が提案する春のファッションスタイル

2026.04.21

多様なカルチャーが交差する現代のストリートシーンにおいて、一際異彩を放つチームがある。フリースタイルバスケットボール、フリースタイルフットボール、ダブルダッチ、ブレイキン。異なる背景を持つプレイヤーが集結したカルチャーMIXチーム「F.B.D」だ。

今回は、そんな彼らの「春の装い」にフォーカスしたファッションスナップを敢行。彼らの個々のスタイルとファッションの関係性について掘り下げていく。

フリースタイルフットボール:Yu-ri & Yu-to

─本日のコーディネートのポイントを教えてください。

Yu-ri:自分たちはフリースタイルフットボーラーで、そのルーツはやはりサッカーにあります。サッカー文化を大切にしているので、「いかにサッカーという文脈を、ストリートの感性でクールに着こなせるか」をテーマにしています。

Yu-to:自分も同様にサッカールーツを意識し、今日は「umbro」のシューズを履いてきました。

最近のこだわりは「手ぬぐい」です。日本人として和の要素を取り入れたいという想いがあり、大会や練習で気合を入れる際に巻いています。これは尊敬する先輩が手掛ける「痲(しび)」というブランドのものです。ブランドコンセプトに共感しているのはもちろん、仲間の制作したアイテムを身に纏うことで、自分たちのライフスタイルをレペゼンしていきたいと考えています。

Yu-ri:身近な仲間のブランドを愛用するのは、私たちのスタイルですね。最近は「海を表現するファッション」を意識しています。趣味の釣りがきっかけですが、ネイビーやブルー、ホワイトといったカラーを用い、海の深さや波の動きをファッションでいかに表現できるかというところもポイントになっています。

─フリースタイルフットボールというカルチャーは、自身のファッションにどう影響していますか?

Yu-ri:やはり「サッカーへの愛着」が、シューズやウェアのブランド選びの根底にあります。これは多くのフリースタイラーに共通するこだわりではないでしょうか。

Yu-to:そうですね。私も普段からゲームシャツ(ユニフォーム)を愛用しています。フリースタイルフットボールの起源をリスペクトしているからこそ、自然とコーディネートに組み込まれていくのだと感じます。

─この春、注目しているアイテムやブランドはありますか?

Yu-to:やはり「手ぬぐい」です。昨秋から使い始めましたが、非常に万能で重宝しています。日本人として、和の道具を取り入れる意義を改めて実感しました。

Yu-ri:「XLARGE」に注目しています。リリースの頻度が高く、常に新しい提案がある点が魅力です。 この春は、桜カラーのマウンテンパーカーを愛用していて、お花見の際も季節との一体感を楽しんでいました。海や季節の色をファッションに反映させるのが好きなので、今後もチェックしていきたいです。

─競技(フリースタイルフットボール)とファッションの繋がりや、こだわりを教えてください。

Yu-ri:フリースタイルは足でボールを扱うため、実は服装にかなりの制約があります。パンツが太すぎればボールの軌道を妨げ、ウェアが過度にダボついていれば技の邪魔になります。

しかし、その制約があるからこそ「このブランドのワイドパンツは、裾が絞られているため技が繰り出しやすい」といった発見があります。不自由さの中でも独自のスタイルを表現できるように工夫しています。

Yu-to:僕の場合は、最近「短パン」を選ぶ機会が増えました。得意としている「エアームーブ(跨ぎ技)」を最大限に魅せるためです。バトルなどの真剣勝負の場であえて脚を出すのは、動きを制限しないためであると同時に、対戦相手へのリスペクトの証でもあります。観客が期待するパフォーマンスを最高の状態で届けるための選択です。

F.B.Dとしてステージに立つ際も、役割や演目に応じて、ファッションとパフォーマンスの最適なバランスを追求しています。

ダブルダッチ:Millenium Collection(ikkyon、ASUKI、SHU)

─本日のコーディネートのポイントを教えてください。

SHU:今日のテーマは「オレンジ」です。暖かくなってきた季節に合わせ、明るい色を取り入れました。

ikkyon:僕は「晴れ」をイメージしたスタイルです。

ASUKI:最近はワッフル生地にはまっていて、先日香港で購入したアイテムを着用してきました。

─イベントやバトルに出場する際の、ファッションへのこだわりは?

ASUKI:私は半袖でパフォーマンスするのがあまり好きではないので、パフォーマンス時も長袖を選ぶことが多いです。また、ダブルダッチは常に縄の中で跳び続ける競技であり、足への負担が大きいため、バトルの際は可能な限り軽いパンツを選ぶようにしています。

SHU:パフォーマンスの際は、何らかのヘッドギアを着用するのがマイスタイルです。最近はカラフルな帽子やバンダナを集めています。チームでのショーケースでは、個々のソロパートが際立つよう、メンバーそれぞれの個性を強調したスタイリングを意識しています。

ikkyon:多様なダンススタイルを織り交ぜたソロを追求しているため、ストリート一辺倒ではなく、フォーマルなアイテムをミックスさせたりしています。イベントの現場で唯一無二の存在感を放てるよう、コーディネートを構築しています。

─この春、注目しているブランドやアイテムはありますか?

ASUKI:半袖のワッフル生地のアイテムが気になっています。普段使いとして取り入れていきたいですね。

SHU:パステルカラーのアイテムに注目しています。また、チェック柄やドット柄といったパターンものも気になっています。

ikkyon:「HOUSE OF ERRORS」というブランドをチェックしています。今日着用しているトップスも同ブランドのものです。

フリースタイルバスケットボール:RIKU & ryowa

─本日のコーディネートのポイントを教えてください。

ryowa:春らしさを演出するため、インナーにピンクを差し、レイヤードスタイルにしました。全体的に彩りが欲しかったので、トップスにイエロー、パンツにワインレッドを配しています。多色使いで幼い印象にならないよう、ジャケットと革靴を合わせることで、大人っぽくまとめたのがポイントです。

RIKU:基本的にシューズは「アディダスのスーパースター」と決めていて、それに合わせてウェアを選んでいます。今日はTシャツのロゴにある控えめなピンクで「さりげない春感」を出しつつ、季節に合わせてグリーンを基調にまとめました。パンツの裾に施されたハートとスペードの刺繍が、特にお気に入りのディテールです。

─この春、注目しているアイテムやブランドはありますか?

ryowa:社会人2年目を迎え、自身のルーツを見つめ直す機会が増えました。そこで注目しているのが「SAIZON(セゾン)」というブランドです。僧侶の修行着である「作務衣(さむえ)」などをベースに、日本のルーツや「和」の精神を追求しているブランドです。

現代のファッションの多くは西洋にルーツがありますが、新生活が始まるこの時期に、あえて自国の文化に立ち返り、自分なりに再解釈していきたいと考えています。

RIKU:僕はウェアもアディダスを愛用することが多いのですが、それで全身を固めるとスポーティーになりすぎてしまいます。そのため「BoTT」のようなストリートブランドをミックスして着崩すスタイルを好んでいます。今日も着用していますが、スポーツとストリートの組み合わせには非常に魅力を感じています。

─競技(フリースタイルバスケットボール)におけるファッションのこだわりや、カルチャーからの影響を教えてください。

ryowa:フリースタイルバスケットボールは、数値化できる評価だけでなく、「いかに洗練されているか」「いかにクールか」という感性の評価が極めて重要な競技です。その「格好良さ」を構成する大きな要素として重要なのがファッションだと考えています。

だからこそ色使いやシルエットはもちろん、その服が持つ背景や起源(ルーツ)までを深く考察し、自身の表現へと昇華させています。

RIKU:僕も色彩とシルエットにはこだわりがあります。特に色選びは、使用する「ボール」を基準にしています。例えば、ボールがグリーンとオレンジであれば、ウェアも同系色を選び、全体の色調で合わせます。

シルエットについてはオーバーサイズが好きですが、袖が長すぎるとアームロール(腕の上でボールを転がす技)の妨げになります。そのため、自分で袖を詰めたり、パンツの裾を固定したりと、機能性を確保するためのカスタマイズを施しています。「好みのスタイル」と「競技上の機能性」を両立させ、その制約の中で遊ぶのが僕のこだわりです。

インタビューを終えて

今回のスナップを通じて見えてきたのは、自らのカルチャーとルーツを深く重んじながら、個々の感性を鮮やかに投影させたプレイヤーたちの姿だ。

特に、競技特性を活かしたスタイリングの数々は、単なるトレンドの模倣ではない。パフォーマンスの精度と対戦相手への敬意を示す姿勢や、信頼する仲間のブランドを纏い自らのライフスタイルを「レペゼン」する精神性。さらには、使用するボールの色や、自らのスタイルを表現するためのアイテム選びなど、パフォーマーならではのこだわりを随所に感じ取ることができた。

こうした機能美と自己表現の融合は、すべてのアーバンスポーツプレイヤーにとって、日々のコーディネートをアップデートするための価値あるヒントとなるはずだ。この春、彼らを参考に、あなただけのストリートスタイルを探求してみてはいかがだろうか。

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