今年で18回目を迎える日本最大級のカルチャーフェスティバル!
GOOD WAVE、BLUE SKY、Port Lounge、Red Brick stageの4つのステー ジから構成され、総勢38組のアーティストが熱いパフォーマンスを繰り広げる。
他にも無料エリアではART GALLERY、SURF MARKET、FILM といったコンテンツでカルチャーを楽しむことができる。進化し続ける「GREENROOM FESTIVALʼ23」をお見逃しなく!
出演アーティストラインナップ
<5.27>
AJR / Vintage Trouble / Sigrid / Oscar Jerome / Kamal. / Dragon Ash / UA / SIRUP / The BONEZ / ALI / SOIL&”PIMP”SESSIONS / TENDRE / YONA YONA WEEKENDERS / TRI4TH / さらさ / DJ HASEBE / ZEN-LA-ROCK / ナツ・サマー / 矢部ユウナ
<5.28>
TASH SULTANA / Mamas Gun / UMI / Anomalie / 東京スカパラダイスオーケストラ / KREVA / ハナレグミ fever 中納 良恵 / Nulbarich / ORANGE RANGE / Kroi / never young beach / OAU / ROTH BART BARON / ego apartment / DURDN / grooveman Spot / 松浦俊夫 / 田中知之 (FPM) / RINA
タイムテーブル
エリアマップ
【GOOD WAVE】GREENROOM FESTIVALのメインステージGOOD WAVE。海をみながらアーティストが奏でる最高のライブ体験
【BLUE SKY】セカンドステージBLUESKY。青空と共に楽しむライブは、日常では味わえない開放感
【RED BRICK】 サードステージREDBRICK。赤レンガ倉庫をバックに、横浜に響くGoodmusic
【PORT LOUNGE】 Letʼs Dance! 極上のサンセットとチルアウトタイム
【ART CONTAINER】 クリエイティブなブランドがコンテナにカルチャーを表現するアートコンテナ
【SURF MARKET】 ビーチグッズが揃うサーフマーケット
【ART GALLERY】 カルチャーを牽引するアーティストの作品に出逢えるART GALLERY
【FILM】海にインスパイアされた映画を上映
【FOOD AREA】美味しいフードやお酒が自由に楽しめるフードエリア
SPECIAL EDITION
FINEPLAYはアクションスポーツ・ストリートカルチャーに特化した総合ニュースメディアです。2013年9月より運営を開始し、世界中のサーフィン、ダンス、ウェイクボード、スケートボード、スノーボード、クライミング、パルクール、フリースタイルなどストリート・アクションスポーツを中心としたアスリート・プロダクト・イベント・カルチャー情報を提供しています。
アクションスポーツ・ストリートカルチャーの映像コンテンツやニュースを通して、ストリート・アクションスポーツの魅力を沢山の人へ伝えていきます。
●今日 ○イベント開催日
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danceブレイキン日本代表が成都で躍進。ISSINが世界選手権で金メダル獲得! Shigekixは銀メダル! 男子決勝は日本人対決。2024.12.232024年12月20日と21日に、中国 成都市(セイト)にて、「WDSF WORLD BREAKING CHAMPIONSHIPS2024」が開催された。本大会には令和6年度強化選手4名(男女各2名)の日本代表選手が出場。 4名の代表選手は危なげなくDAY2であるTOP16へ 進出し、順調に勝ち星を重ねた。男子決勝は日本人対決となり、見事ISSINが金メダル、Shigekixが銀メダルを獲得した。 女子はメダルには届かなかったものの、一般参加のRIKOが4位を獲得した。本大会はWORLD GAMES 2025への出場権付与大会も兼ねており、ISSIN、Shegekixはメダル獲得と共に、出場権を獲得した。 ISSIN©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 WDSF WORLD BREAKING CHAMPIONSHIPS 成都 大会結果 個人 女子 個人 男子 順位ブレイカーネーム出身都道府県順位ブレイカーネーム出身都道府県Top8 敗退AYUMI(福島あゆみ)京都府銀メダルShigekix(半井重幸)大阪府Top8 敗退AYANE(半井 彩弥)大阪府金メダルISSIN(菱川 一心)岡山県 ISSINの大会後インタビューコメント ISSIN©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 世界選手権での優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。 ISSIN:まずは結果に安心してホッとしてます。今年は結果を出せたバトルもあるけど、五輪予選みたいに求めた結果がでなかったこともあったので、今年最後の締めくくりのバトルは「良かった」と言えるような結果が欲しかったんです。このバトルにかけてたので、勝てて嬉しいのと、安心してホッとした気持ちがあります。 パリ五輪への出場が叶わず悔しい思いをしたかと思いますが、そこからどのような準備、メンタリティでこの大会まで過ごしましたか?ISSIN:五輪でれなくて、悔しくて、自分のダンスにも自信がなくなった時期もありましたが、この五輪レースの過程で得たものを、今後のダンス人生にどう生かすか、意識を切り替えてきました。この悔しかった気持ちが、いつか「ああいうことがあったからこそ、今の自分がある」って言える様に、自分を信じて、「おれは大丈夫」って言い聞かせてこの大会までやってきました。 今回の優勝の要因はどんなことでしょうか、予選から決勝まで、特に決勝での流れ、勝利の要因を教えてください。ISSIN:予選からTOP64、TOP32とすごい緊張してました。最初から「このバトルで絶対に優勝したい、負けたくない」って思ってた気持ちが強かったので。いつも「どうにでもなれ」って気持ちの時の自分が、一番心にも余裕を持って良いムーブできて、かませるときが多かったけど。 今回は「どうにでもなれ」って気持ちでは臨みたくなくて、全て勝ち切るってシリアスなモードでやってました。 ただやっぱり自分のスタイルじゃないなって、しっくりこなくて、観ている人からも、「ISSINいつもと違うね」ってネガティブな感じで言われて、このままだと翌日のTOP16以降は良くないって思ったので、その前夜に、色々考えた結果、どうにでもなれって気持ちではなく、「自分なら大丈夫」ってメンタリティに持っていけたので、TOP16から決勝まで集中力は切らさず、自分の持つ120%の力で臨むことができました。 OQSでパリ五輪出場が叶わなかったあと、自身のブレイキンへの取り組みにどのような変化がありましたか?何か変えたもの、新しく取り組んだことがあれば教えてください。ISSIN:OQSに向けて自分の人生で一番、身体を追い込んだりしたし、全てを突っ込んだバトルだったが、それでも出場には届かなかったので、もっと改善が必要だと思いました。省いたほうがいいことや、もっとやった方が良いところに気づいて、効率の良い練習ができる様になって、良い追い込みができる様になりました。 素晴らしい締めくくりでした。2025年に向けての抱負を教えてください。ISSIN:来年に向けての抱負は、全日本選手権2連覇、ダンスアライブ2連覇、BC ONE World Final Tokyo 優勝の3つですが、来年のバトルは全部獲って自分の年にしてやります。 2024年はどのような年でしたか。ISSIN:2024年は、めちゃくちゃ悔しい年でしたが、自分のこれからのダンス人生の中でも一生忘れられない大切な一年になりました。 ブレイキンにとっては大きな変化、年だったかと思います。ブレイキンが今後国内で、そして世界でどのようになっていってほしいと思いますか?ISSIN:もっと沢山の世界中の人にブレイキンを知ってもらいたいと思ってます。まだまだ魅力を伝えきれてないと思いますし、自分のダンスで知ってもらいたいと思っているので、頑張ります。 Shigekix コメント Shigekix©公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 まずは普段応援してくださっている皆さんありがとうございます。今回の大会では、自分の中で、コンディショニングが整わなかったり、色々なドラマがあった大会でしたが、最後まで踊り切れたことを誇りと思い、この悔しさを次に繋げていいきます!
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dance来年、9年ぶりに日本へ帰ってくる!世界最高峰ブレイキン1on1頂上決戦「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」が2025年11月9日(日)東京・両国国技館にて開催決定!2024.12.13レッドブルが主催する世界最高レベルの1on1ブレイキンバトル「Red Bull BC One World Final」 が、9年ぶりに日本‧東京で開催決定!世界トップクラスのB-Boy / B-Girlたちが、2025年11月9日(日)に日本文化の聖地である「両国国技館」に集結する。 ブレイキンシーンで20年以上の歴史を誇るレッドブルは、これまで世界30か国以上でイベントやワークショップを通じ、多くの才能あふれるダンサーを輩出してきた。2025年の東京で開催されるワールドファイナルでは、「NOTHING BEATS THE STREETS」(最強はストリートからしか生まれない)をキーメッセージに掲げ、これを体現するさまざまな施策を展開する予定だ。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool 2004年に始まり、2010年に東京で初めて開催された「Red Bull BC One World Final」は、2016年の名古屋を経て、2025年に再び東京に戻ってくる。日本での世界決勝は3度目となり、ブレイキン強豪国として日本がこのシーンで果たしてきた重要な役割を改めて示す機会となることだろう。 誰が世界一の称号を手にするのか!? ストリートから生まれたブレイキンカルチャーが、日本の伝統的な相撲の舞台「両国国技館」で 繰り広げられる歴史的瞬間を、ぜひその目で見届けてほしい。 「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」×「ストリートファイター6」特別コラボ 来年東京で開催されるワールドファイナルでは、日本が誇る人気格闘ゲーム「ストリートファイター6 」とのコラボレーションが実現。そして東京開催に向けたキービジュアルおよびムービーが、2024年12月にブラジルのワールドファイナル会場で先行初公開。今後も「ストリートファイター6」との特別企画をはじめ、日本開催ならではの多彩なコンテンツに乞うご期待! ‧キーメッセージ「NOTHING BEATS THE STREETS」(最強はストリートからしか生まれない)──この言葉には、ブレイキンがストリートから生まれたカルチャーであること、レジェンドはストリートに存在していること、そしてヒーローはストリートから誕生するのだという想いが込められている。 Suguru Saito / Red Bull Content Pool ‧キービジュアル&ムービー今回初公開されたキービジュアルは、B-Girl Amiと「ストリートファイター6」のリュウが今にもムーブを繰り出しそうに対峙する日本ならではの特別コラボである。 さらに映像では、レッドブル‧ダンサーのB-Boy ShigekixやLee、B-Girl AmiとNickaが、「ストリートファイター6」のリュウ、ブランカ、ジェイミー、ジュリ、マノンとコラボレーションしている。日本のストリートカルチャーとゲームカルチャーが融合した、唯一無二の映像作品をご覧あれ! 「ストリートファイター6」コラボ映像公開中 View this post on Instagram A post shared by Red Bull Japan🇯🇵 (@redbulljapan) 「Red Bull BC One World Final Tokyo 2025」チケット好評販売中! ブレイキンバトルの熱気を目の前で体感できるステージ最前列のS席の最速先行販売分は早くもソールドアウト!その他のチケットも規定枚数に達し次第、最速先行販売は終了。こ のタイミングが最もお得なチケット料金となるため、早めに購入がオススメだ。なお次の先行販売では、全席種が新たに販売スタートとなる。観戦チケットの詳細は、レッドブル公式サイトをチェック。 開催概要 大会名称: Red Bull BC One World Final Tokyo 2025日程: 2025年11月9日(日) 開演 17:00〜(開場 15:00〜)会場: 両国国技館(東京都墨田区横網1丁目3-28)主催: レッドブル‧ジャパン株式会社オフィシャルグローバルパートナー: Reebok International Limited 料金:<最速先行販売>1F S席 6,000円、1F A席 4,800円、2F A席 3,600円、2F B席 2,400円販売期間: 2024年12月08日(日)07:30〜2025年01月31日(月)23:59 ※規定枚数に達し次第、販売終了。先行販売を開始します。 <先行販売>1F S席 6,750円、1F A席 5,400円、2F A席 4,050円、2F B席 2,700円販売期間: 2025年02月01日(火)12:00〜2025年08月31日(日)23:59 ※規定枚数に達し次第、販売終了。一般販売を開始します。 <一般販売>1F S席 7,500円、1F A席 6,000円、2F A席 4,500円、2F B席 3,000円 販売期間: 2025年09月01日(月)10:00〜 チケット購入は関連リンクから
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dance川崎で今年も新たな歴史が刻まれた。世界レベルのストリートの祭典「ISF KAWASAKI 2024」2024.11.29「若い世代が集い賑わうまち」を目指す川崎市が世界へ向けてストリートカルチャーやアーバンスポーツを含む様々な若者文化を発信するイベントが「ISF KAWASAKI 2024」として今年も開催され、Day3となる11月24日は神奈川県川崎市の「チッタエリア」にて、様々なストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが実施された。 今年で7度目の開催となった「ISF KAWASAKI 2024」。今回のイベントでは体感できるストリートカルチャーやアーバンスポーツのコンテンツが更にグレードアップ。Day2となった11月23日には、今年の夏にパリ五輪で大活躍した Bboy Shigekixと金メダリストとなったBgirl Amiという現在川崎市に在住しているトップダンサーをゲストに迎え「パリ五輪代表選手トークショー」を行うなどイベント期間中は様々な体験型コンテンツからトッププレイヤーたちによる熱い試合が開催され、終始観客や参加者たちを魅了した。 また最終日となった11月24日当日は冬を感じさせる寒さで冷え込み、屋外会場では特に寒さを感じる1日となったが、プレイヤーたちから湧き出る熱気や観客が一緒になって盛り上がったことで会場内はその寒さを吹き飛ばして、ストリートカルチャーとアーバンスポーツを老若男女が全身で楽しんだイベントとなった。 以下は大盛況で終えたDay1(10月27日 ルフロン杯)、Day2(11月23日)を経て、本イベント内大注目コンテンツが行われたDay3の様子だ。 イベントの様子 世界各地から集まったチームの頂点に立ったのはXll after Ours「SUPERBREAK 2024」 Xll after Ours ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 11月24日(日)にはブレイキンの国際大会「SUPER BREAK」が行われた。SUPER BREAKは、3on3のバトル形式で、国外で実施された予選と当日行われた国内予選を勝ち上がったクルー、そして招待枠で世界から集められた全16のクルーがノックアウト方式のトーナメントで優勝を争った。7度目の開催となった今回、参加するBBOYとBGIRLはフランスやブラジル、インドなど全部で9つの国から集まり、これまでよりもインターナショナルに進化し、最もハイレベルな戦いとなった。招待枠で出場が決まっていたThe Ruggedsは、2022年に世界最高峰のクルーバトルであるBATTLE OF THE YEARの世界一に輝いた経験を持つ。Jinjo Crewは韓国を代表するチームで、昨年のSUPER BREAKで優勝している。、当日予選でも注目のクルーが多く参加し、FOUND NATIONやBody Carnivalなど世界大会でも実績のある国内のトップクルーが決勝トーナメントに駒を進めた。 Xll after Ours vs The Rugged ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 世界タイトルを持つクルーが複数勝ち上がる中、頂点に立ったのはXll after Ours。今回はShigekix、Tsukki、RA1ONの3名が出場しており、既にソロバトルでも実績十分なメンバーの個人技はもちろん、ルーティンも繰り出しながらチーム力で決勝までを勝ち抜いた。決勝はオランダのThe Ruggedsと戦い、接戦となるも最後まで強さを見せつけ見事優勝を果たした。 Xll after Ours Shigekix コメント Shigekix ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 - 今日の感想を教えてくださいShigekix:とにかく楽しかったです。世界最高峰のトーナメントだったので、まずは予選から本戦に上がれて嬉しかったですし、さらに優勝で終わることが出来て嬉しかったです。メンバーとは昔から一緒にいて関係性も深いですが、チームとしては新しく、これからスタートアップとして頑張ろうというチームなので、背中を押してくれる結果となりました。 - 今日のバトルで良かったポイントは?Shigekix:いいムーブが出ることもあれば、疲れが出てしまう場面もあって、良くも悪くも波がありました。個人戦だとその影響がとても大きいですが、チームだとよくない時はメンバーがカバーしてくれたり、引き上げてくれたりと、それが言葉を交わさずに自然に出来ていたところが良かったです。 ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 - Xll after Oursはどんな存在ですか?Shigekix:チームは心の支えです。これまで個人ではかなり大会に出場して来て、これからもそっちは続けていきますが、最近はクルーという家族のような存在がいるから個人も頑張れるし、自分にとって頑張る理由が一つ増えた感じです。まだまだこれからの新しいチームなので頑張っていきたいです。 フリースタイルバスケットボール「BET」はYOHが優勝! YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 フリースタイルバスケットボールのバトル「BET」が今年も開催。オーディション形式の予選からピックアップされた12名によるトーナメントが行われ、初戦から熱のこもった熱いバトルが繰り広げられた。フリースタイルバスケットボールならではの多様なキャラクターとスタイルで観客を虜にした。 $HU ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ベスト4では2つのボールを自在に操る類稀なるスキルを持つ$HUとBET 2022年チャンピオンのYOHの同世代対決となった。2つのボールを扱う$HUの高難度のトリックの数々に対しYOHは得意とするフリーズや即興力のあるバイブスの乗ったムーブで攻め立てる。YOHが同世代対決を制し、決勝へと駒を進める。 きよまろ ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 一方、トーナメント反対サイドでベスト4に勝ち上がったのは自身のキャラクターで観客の心を掴み、1日通してノリに乗っていたきよまろと去年の王者でゲストバトラーのKengoだ。きよまろのユニークなネタの数々に対し、Kengoは高い発想力とグルーブ感で確かなスキルを魅せてベスト4を制し決勝へ進出。 Kengo ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 決勝に勝ち上がったのは、前回大会覇者Kengo(MONSTER BALLAZ)と前回2023年大会のリベンジに燃えるYOH(REAL AKIBA JUNIORZ)。昨年の決勝と同カードとなり因縁の対決となった。決勝戦ではお互いここまで温存していた大技を連発。高難度トリック同士をぶつけ合う様子にはその日、最も「バトル感」が感じられたハイレベルな戦いだっただろう。今年の決勝戦はYOHに軍配が上がり、去年の決勝戦のリベンジを果たす結果となった。 YOH ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ダブルダッチシーンを牽引するトップダッチャー"ワンズモンスター"を倒せ「DOUBLE DUTCH ONE’S」 優勝したTATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 3人以上のプレイヤーを要する「ダブルダッチ」だが、縄を回す2名のプレイヤーを固定し、ジャンプするプレイヤー1名の技量のみを比較し競い合うのが、この“ONE’S”(ワンズ)スタイル。 11月9日に初回が開催され、今回で2回目となる『THE ONE’S』は、ソロバトルイベント『DOUBLE DUTCH ONE’S』のエキストラコンテンツとして開催。過去のONE’Sシーンの猛者──“ワンズモンスター”たちと、予選を勝ち上がってきたチャレンジャー8名による、計16名のバトルが繰り広げられた。 KO-YA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 前回のTHE ONE’Sでチャンピオンに輝いたKO-YAが、再びKEITA JUMPROCKを破り決勝へ。相対するは、7月にパフォーマンス・バトルで世界一に輝いたTATSUYA。共に今もなお戦歴を積み重ね輝き続ける両者だが、TATSUYAがソロバトルに選手として参戦するのは6年ぶり。KO-YAとTATSUYA、同じサークルの1期違いなど接点も多い両者が、このようにして敵味方として競り合うのは…なんと初のことだという。 TATSUYA ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 やはりこの2名、ただのバトルでは終わらない。ハウスステップを軸に軽快に跳ねるTATSUYAと、安定のボディコントロールを見せるKO-YA。勝敗の行方の分からない紙一重の激闘は、オーディエンスのみならず、審査を委ねられたジャッジたちも大いに悩ませた。長考の末、勝利したのはTATSUYA! 衰えるどころか進化を重ねる両者のムーブに、会場は大きな歓声と称賛の拍手に包まれた。 そして来年11月22日、ここISF KAWASAKIにて、決勝大会『DOUBLE DUTCH ONE’S FINAL 2025』の開催が決定! また、新シーズンの予選が2025年4月から順次開催されていくことも併せて発表された。 二度のTHE ONE’Sを経て、若手からベテランまで多くのダブルダッチプレイヤーたちの魂に火が付いたことだろう。シーズンの開幕まで期間は開くが、この“修行期間”にみな己の刀を研ぎ始めるに違いない。THE ONE’Sによって新たな景色が切り拓かれたダブルダッチシーンの、次なる展開に注目だ。 限られたスペースでBboyスタイルを表現!「OCTAGON 1on1 Cypher」 Suturn ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 ブレイキン1on1 バトルコンテンツの「OCTAGON 1on1 Cypher」。BRONXのレジェンドBboy Alien Nessが開発したバトル形式であり、8角形に囲われたカラーコーンとテープの中でボディーコントロールを駆使し、どれだけブレイクダンスを表現できるか、Bboyならではの発想やスキル、チャレンジ精神が問われる。 Kenpei ©︎Jason Halayko / ISF KAWASAKI 2024 予選サイファーと1on 1トーナメントを勝ち上がり、決勝戦ではSuturnとKenpeiとの対決となった。決勝戦の1ターン目に現在14歳の若手Bboy Suturnは得意のパワームーブで攻め立てるが、惜しくもカラーコーンを倒してしまう。1ターン目を先取したKenpeiが音に乗った細かいフロアで魅せ2ターン目も押し切り優勝を果たした。 ランニングバイク「ROCK’S CUP」では将来有望な未来のアスリートであるキッズたちが全力疾走 ©ISF KAWASAKI 2024 今回は2歳から4歳までの未就学児童を対象としたランニングバイク(ペダルなし自転車)によるレースイベントが開催された。年齢別にカテゴリー分けし計6回、チネチッタ通りの石畳の上に設けられたミニコーンとコーンバーでレイアウトした1周約120mのコースをキッズたちがスタートから全力疾走し順位を競いあった。 そして筆者的に毎年注目なのが、各々が自分好みにカスタマイズしたランニングバイクと身にまとうこだわりのギアの数々。自分たちがレースで勝つために使用機材にこだわるその姿はアスリートそのもので、近年はランバイクからBMXレースへステップアップする子どもたちも多いことから、BMXレーシングの未来の日本代表がここから生まれていく可能性も大いにあるので今後が楽しみだ。 「パルオニ」ではキッズたちが全身を使って究極の鬼ごっこバトル ©ISF KAWASAKI 2024 「鬼ごっこ」×「パルクール」を組み合わせた究極の鬼ごっこスポーツ。子どもなら誰でもやったことがあるこの遊びにパルクールの要素を組み合わせて競技化したのが「パルオニ」。運動機能を自然と向上させるように設置されたキッズ用の障害物の中で、1体1の「20秒間鬼ごっこ」を行う。今回は8歳以下、10歳以下の2カテゴリーに分けられて参加無料のエキシビジョントーナメントを開催。参加した子供たちは追う側と追われる側に分かれ、自分なりに作戦を考えながら身体全身を使ってパルオニを楽しんだ。 また、パルオニのトーナメント前にはパルクールアスリートのTAISHIによるパルクールのレクチャーも行われ、参加した子供たちは楽しそうな表情で技を覚えていった。覚えた技を実際にパルオニで使う様子も見られ、見ていた周りの人も一緒になって楽しむことができた。 ライブペイント「Graffiti Live Paint」ではグラフィティ体験を通して世界レベルの作品に触れる ©ISF KAWASAKI 2024 今回も世界で活躍するグラフィティアーティストによる路上ライブペイントが2日間に分けて開催。11月23日には「SUGAR」「WAIF ONE」の2名、11月24日には「KAZZROCK」「GOSPEL」「WOOD」の3名。1日目にはラゾーナ川崎プラザ5F LaZoonで開催された本コンテンツは、2日目にはチネチッタ通りで開催。たくさんの一般のお客さんから選手たちが通り過ぎる人通りの多いこの場所で世界で高評価を受けているプロの巧みな技術が披露された。 今年は過去最大の5名のアーティストが参加し、それぞれが様々なカラースプレーや画材を使いながら、各々のオリジナリティが溢れる魅力的な作品を作り上げていくいく姿に、同会場で他コンテンツを観ていたお客さんや選手たちも足を止めて目を奪われていた。 なお今回も一般観客向けのアーティストたちと一緒にグラフィティに体験できる時間も設けられ、子どもから大人までたくさんの観客が実際にグラフィティを体験し、参加者みんなで一枚の作品を完成させる様子も見受けられた。 イベント概要 タイトル:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2024開催日時:10/27(SUN) 川崎ルフロン11/23(SAT) ラゾーナ川崎プラザ ルーファ広場(※雨天時 KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT)11/24(SUN) CLUB CITTA’, KAWASAKI BRAVE THUNDERS COURT, チネチッタ通り 内容:LeFRONT杯 : ダンスショーケースコンペティションBreakdance Dream Cup : 日本最大のキッズブレイキンコンペティションLet`s Play DOUBLE DUTCH : ダブルダッチの無料体験RIDE ON!ENJOY BMX & Skateboard : BMXとSkateboardの無料体験SUPER BREAK : ブレイキン3ON3クルーバトルGraffiti Live Paint : 有名アーティストによる路上ライブペイントCROSS RUMBLE : 3つのストリートカルチャーによるバトルイベントROCK`S CUP : キッズランニングバイクレースパルオニ : パルクール鬼ごっこの無料体験 エキシビジョン 出場料:無料(一部有料)主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催: 川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 一般財団法人日本ジャンプロープ連合 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会 / 川崎駅広域商店街連合会協賛:株式会社ベイエフエム / 株式会社コーセー / カシオ計算機株式会社 / 株式会社ビーズインターナショナル / 株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
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skate東京という特別な場所でSLS2大会連続優勝を果たした白井空良「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」 男子決勝2024年シーズンの「Street League Skateboarding (以下:SLS)」。シングルトリックだけで順位を争う「SLS APEX」を含めるとプロツアー第7戦目となり、昨年に引き続き今年も日本は東京・有明で開催された「SLS Tokyo 2024」。女子同様に男子もSLSシリーズのチャンピオンを決める「SLS SUPER CROWN CHAMPIONSHIP(以下:SUPER CROWN)」を来年に控える中、その最終戦への出場権を獲得するためにも必要なポイントがかかる重要な大会となった。男子カテゴリーでは優勝候補であり昨年の「SUPER CROWN」の覇者で現在ポイントランキングトップのジオバンニ・ヴィアンナや、日本人勢からは根附海龍や池田大暉がノックアウトラウンドで敗退するほど極めてレベルの高い戦いが繰り広げられる中、決勝へはアレックス・ミドラー(アメリカ合衆国)、堀米雄斗、ライアン・ディセンゾ(カナダ)、フェリペ・グスタボ(ブラジル)、白井空良、クリス・ジョスリン(アメリカ合衆国)が進出し、堀米の東京大会2連覇や白井のシドニー大会に続く2大会連続優勝も期待される中、この東京大会での優勝の座が争われた。 なおSLSの採用するフォーマットはオリンピック関連の国際大会とは異なり、ランの完成度を評価する「ラインセクション」が2本、ベストトリックの難易度を評価する「シングルトリックセッション」が5本の計7本のうち4本のベストスコアを合算してリザルトを出す形。なおラインセクションからはベストラン最大1本のみが採用され、他の大会と違う点としてはシングルトリックでラインセクションを上回るスコアを残した場合、必ずしもラインセクションを合計スコアに採用しないという点。そのためシングルトリックだけで逆転することも可能ということだ。 【ラインセクション】 ライン1本目 堀米雄斗のライディング ©︎SLS 今大会の優勝争いは終始「9 Club」の応酬となったのだが、ラインセクション1本目から9点台の高得点をマークしたのは堀米雄斗と白井空良。堀米はミスのないライディングでまとめていくと、中盤では5フィート近くあるモンスターエナジーレッジで「バックサイドテールスライド」、ハンドレールでの「ノーリー270スイッチバックサイドリップスライド」など彼が得意とする高難度トリックを中心に繋いでいくと9.0ptの高得点をマーク。 そしてさらに堀米のスコアを上回ってきたのが白井。ライディング中終始力が抜けたようなリラックスしたスタイルでミスなくトリックをメイクしていく彼は「ノーリービックスピンバックサイドテールスライド」や「フロントサイド270フロントサイドボードスライド、そしてハンドレールでは「キャバレリアルバックサイドテールスライド」などをスムーズに決め切りフルメイクでまとめると9.1ptのハイスコアをマークした。 ライン2本目 堀米雄斗のライディング ©︎SLS そして2本目では1本目に引き続き、更に「9 Club」合戦に拍車がかかる展開に。まず本決勝でラインセクション最高スコアをマークしたのは昨年大会の覇者の堀米。1本目でメイクした高難度トリックに加えて、独創的かつ難しい体勢から掛けるトリックの数々をアップデート。その中でもモンスターエナジーレッジでのトリックを「ノーリー270バックサイドボードスライド」に変更するなど見事なランにまとめるとスコアを9.3ptに伸ばした。 そんな堀米のスコアに追いつくべく、見事なライディングを見せてシングルトリックセクションに繋げたのは白井。まず最初にアップデートして会場を沸かせたトリックが「ノーリービックスピンバックサイドテールスライドビックスピンアウト」。その後も「フロントサイド270フロントサイドボードスライド」、「キャバレリアルバックサイドテーススライド」などのフルメイクが高評価を受けて9.2ptをマークした。さらに今回2人のリードを許さず追随したのはアメリカのクリス・ジョスリン。ギャップ越えでの豪快なトリックが特徴的な彼はモンスターエナジーレッジのギャップ越えでの「バックサイド360」をはじめ「トレフリップフロントサイドリップスライド」、最後にはNikonサイン越えの「ノーリーバックサイド180ヒールフリップ」を決めると9.0ptをマークした。この時点で堀米が首位、2位に白井、3位にジョスリンという順でシングルトリックセクションへ。なおトップ3名が「9 Club」を残しておりシングルトリックセクションでも9点台のハイスコアの戦いが予感された。 【シングルトリックセクション】 1トライ目 白井空良のライディング ©︎SLS 1本目から各ライダーが8点越えをマークしていく中、ここでも9点台を叩き出したのがジョスリン。手始めに彼が決めてきたのはロングダブルセットのステア越えの「トレフリップ」。その飛距離と精度の高さが評価され9.0ptをマークした。そんな彼に続いて9点台を残してきたのは白井。ハバレッジで「フロントサイド180スイッチバックサイドノーズグラインド」を綺麗にメイクして9.2ptをマークした。その後は堀米がレールで「ノーリー270スイッチバックサイドリップスライド」をメイクするも8.7ptと9点台には届かず白井とジョスリンにややビハインドを取る展開に。 2トライ目 クリス・ジョスリンのライディング ©︎SLS ここでは大半のライダーがトリックをミスする展開に。ただそんな中更に戦いをネクストレベルに引き上げたのはジョスリン。異次元のバランス力でまた同じロングダブルセットのステア越えの「バックサイドビックスピンフリップ」をメイクするとまた「9 Club」の9.1ptをマークし、9点台を量産していき完全に自分のペースに引き込んでいく。しかしそんなジョスリンにリードを許さないのは昨年大会の覇者でパリオリンピック金メダリストの堀米。モンスターエナジーレッジで「ノーリー270バックサイドノーズグラインド」を決めると、こちらも「9 Club」の9.0ptをマークし優勝争いに食い込む展開に。 3トライ目 この時点で全体で必要となる4つのスコアを揃えるチャンスのある堀米とジョスリンは、この後のトライで他のライダーにプレッシャーを掛けるためにも非常に大事になるのがこの3トライ目。そんな中、まずスコアをマークしてきたのは豪快で飛距離のあるトリックが特徴的なアメリカ合衆国のアレックス・ミドラー。2本目で失敗したギャップ to レールでの「バックサイドノーズブラントスライド」をメイクすると「9 Club」の9.1ptをマーク。 そんなミドラーを追随する形で、今大会絶好調のジョスリンがまた「9 Club」を残す。ギャップオーバーの「ノーリーインワードキックフリップリバート」を完璧に決めて見せて9.1ptをマーク。彼の代名詞である豪快な滞空時間の長いエアーの中でメイクされるフリップトリックと回転技のコンボがさらに精度を上げてネクストレベルに突入している様子が見られた。 堀米雄斗のライディング ©︎SLS そしてジョスリンの勝ち越しを許さないのが今大会で優勝が期待されている白井と堀米。白井はハバセクションでの「バックサイド180スイッチフロントサイド50-50グラインド」をメイクし9.0ptをマーク。そしてこのシングルトリックセクションでの最高得点を残したのは堀米。ハンドレールでの「ノーリーバックサイド180スイッチフロントサイドフィーブルグラインド」という難しい体勢のトリックを決め切ると9.3ptをマークし、この時点で4本スコアを揃えて優勝の座を近づける。この時点では堀米とジョスリンが0.1pt差で暫定1位・2位と僅差となる中で優勝争いは後半戦へ。 4トライ目 このトライで見られたのは優勝争いが大詰めに差し掛かる中での戦略的な戦いだった。まずここでは2本目と3本目とミスが続いていたカナダのライアン・ディセンゾがNikonサイン越えのギャップで「フェイキーキックフリップ」をメイクして8.4ptをマーク。そして現時点では堀米に対して0.1差でビハインドを負っているジョスリンが、ノックアウトラウンドでも決めた「ノーリーバックサイド360ヒールフリップ」にトライ。ノックアウトラウンドでのスコアを元に考えるとこれを決めれば9.4ptが出る見込みで堀米を抜ける算段だったが惜しくもメイクできずにミス。 その後白井もトリックに失敗する中、彼らを突き放してプレッシャーをかける作戦に出た堀米は、ロングダブルセットのステアでジョスリンが「トレフリップ」をメイクして9.0ptを出していた事からそのトリックを選択し0.3ポイントを加算しにいったが、惜しくも飛距離が足りずステアのエンドに当たってしまい減点され8.6ptとまさかのスコアアップに失敗。これには堀米自身もやばいというような表情を見せる中、戦いは最終トライにもつれ込む形となった。 5トライ目 そして迎えた最終トライ。ミドラーがギャップ to レールでの「バックサイドリップスライド」をメイクして8.2ptをマークするも表彰台争いに届かなかった中で、今大会にてノックアウトラウンドを含めて異常な数の「9 Club」をマークしているジョスリン、昨年の東京大会王者の堀米、前回大会シドニー王者の白井との三つ巴の戦いに。 白井空良のライディング ©︎SLS そんなプレッシャーがライダーたちを襲う中で見事決めきったのは白井。4トライ目で失敗したハンドレールでの「ノーリーキャバレリアルバックサイドテールスライドビックスピンアウト」を決めると今大会最高得点の9.4ptをマークし暫定1位に逆転し浮上。この状況でしっかり決めきれるのはパリオリンピックを経て更なる成長を遂げた白井の強さだった。 白井を上回るにはジョスリンは9.7pt、堀米は9.6ptが必要となり、それぞれ逆転優勝するためには4トライ目とは異なるトリックへの変更を余儀なくされる状況に。これは完全に白井の勝負ありと感じた展開だった。そんな世界トップレベルでも難しいラストトライの状況で、ジョスリンと堀米共にトリックを決め切ることができず今回は白井に軍配。この東京大会での逆転優勝が決まった。先日のシドニー大会でSLSプロツアーで初優勝を達成した白井空良が今大会で2大会連続優勝を果たし、このまま良い流れで来月の「SUPER CROWN」へ繋いだ。このまま最終戦でも優勝し今年のSLSシリーズチャンピオンの座を手に入れることはできるのだろうか?彼の活躍に期待したい。 最終結果 ©︎SLS 優勝 : 白井 空良(日本) 36.8pt2位 : 堀米 雄斗(日本)36.3pt3位 : クリス・ジョスリン(アメリカ合衆国)36.2pt 4位 : ライアン・ディセンゾ(カナダ)34.3pt5位 : アレックス・ミドラー(アメリカ合衆国)25.7pt6位 : フェリペ・グスタボ(ブラジル)7.7pt 最後に 今回は白井空良が前回のシドニー大会に引き続き、この東京大会で2大会連続優勝を達成し幕を閉じた。筆者としてはパリオリンピックを経て更なる彼の成長を見ている気がしている。9月の「X Games Chiba 2024」での優勝、シドニー大会と今回の東京大会の2大会連続優勝は歴史的な快挙のひとつであると言える上、それに加えて今大会の直前には膝の怪我もあり直前までは満足にスケートできる状態ではなかったと聞いている。そんな中で迎えた東京大会にて、最終的には昨年大会王者の堀米と、今大会でノックアウトラウンドも含めて計8回の「9 Club」を量産したジョスリンを抑えての優勝。特に最終トライで他のライダーに9.6pt以上のトリックを一発で決め切らせないといけない展開を作れたことは、9点台を悠に叩き出せる世界トップレベルのスケーターでも至難の業で、その状況を作るために自分を信じ切ってやり通し、後がないプレッシャーを見事跳ね除けた白井の強さを証明した大会だったと感じた。 クリス・ジョスリンのライディング ©︎SLS 一方でスケートボードシーンの観点から見て感じられたこととして、日本の東京開催であるにもかかわらずノックアウトラウンドから会場の雰囲気が終始、「9 Club」を量産したジョスリンを応援する空気感だったのも非常に印象的だった。ホームのライダーを応援するカルチャーは変わらないが、良いライディングをするとホームアウェイ関係なしに会場が盛り上がるのもスケートボードカルチャーの本質を見た気がした本当に良い大会だった。さていよいよ来月は今年のSLSプロツアーのチャンピオンを決める「SUPER CROWN」がブラジルで開催される。誰がチャンピオンになってもおかしくないこの戦いで誰が新たな歴史に名を刻むのだろうか。引き続き目が離せない。
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skate日本人選手勢の追随をかわし、優勝を勝ち取ったのはブラジルのライッサ・レアウ「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」 女子決勝2024.11.282024年シーズンの「Street League Skateboarding (SLS)」。シングルトリックだけで順位を争う「SLS APEX」を含めるとプロツアー第7戦目となり、昨年に引き続き今年も日本は東京・有明で開催された「SLS Tokyo 2024」。SLSシリーズのチャンピオンを決める「SLS SUPER CROWN CHAMPIONSHIP」を来年に控える中、その最終戦への出場権を獲得するためにも必要なポイントがかかる重要な大会となった。女子カテゴリーでは優勝候補の一角である東京オリンピックメダリストの西矢椛や中山楓奈がノックアウトラウンドで敗退するほど極めてレベルの高い戦いが繰り広げられる中、決勝へはライッサ・レアウ(ブラジル)、クロエ・コベル(オーストラリア)に加えて吉沢恋、織田夢海、赤間凛音、上村葵が進出し、決勝常連勢による顔ぶれの中でこの東京大会での優勝の座が争われた。 なおSLSの採用するフォーマットはオリンピック関連の国際大会とは異なり、ランの完成度を評価する「ラインセクション」が2本、ベストトリックの難易度を評価する「シングルトリックセッション」が5本の計7本のうち4本のベストスコアを合算してリザルトを出す形。なおラインセクションからはベストラン最大1本のみが採用され、他の大会と違う点としてはシングルトリックでラインセクションを上回るスコアを残した場合、必ずしもラインセクションを合計スコアに採用しないという点。そのためシングルトリックだけで逆転することも可能ということだ。 【ラインセクション】 ライン1本目 ライッサ・レアウのライディング ©︎SLS 今回のコースレイアウトに関してはメインセクションから逆方向にランディングする際にスピードを付ける事が非常に難しいと前日の練習から多くのライダーが話し、苦戦していたこともありラインセクションは特にそれがスコアに顕著に現れる展開となった。その中でのこの1本目はどのライダーもうまくまとめて決勝での流れを掴みたいと考える中で、唯一7点台の高得点をマークしたのはブラジルのライッサ・レアウ。先にライディングした日本人ライダーたちがミスを重ねる中、レアウはスピードが付けづらい方向では無理せずしっかり着実にラン構成を組み立てていた事はさすがで、「バックサイドクルックドグラインド」でランを始めると、「フロントサイドブラントスライド」や「キックフリップバックサイドリップスライド」などを綺麗にメイクしてトリックを繋いでいき、ラストトリックではミスがありながらも7.2ptの好発進を見せ、後続のライダーにプレッシャーをかけた。 スコアとしてレアウに続いたのはレアウの直前でライディングした昨年の東京大会覇者のクロエ・コベル。ハンドレールでの「バックサイドスミスグラインド」でランを始めた彼女は、ロングレールでも「バックサイドスミスグラインド」で全流し、さらにはギャップ越えの「キックフリップ」などで構成した得意のフリップ系だけに頼らないはバリエーションに富んだランで、ラストトリックではミスがあるも6.8ptをマークし安定的なスコアを残して次に繋げた。 ライン2本目 赤間凛音のライディング ©︎SLS 2本目でも1本目とはあまり展開は変わらない中で、ランをアップデートしてレアウとコベルに近づくスコアを残したのが現在SLSポイントランキングトップを走る赤間凛音。「フロントサイドフィーブルグラインド」でランを始めると、「キックフリップ」や「フロントサイドハリケーングラインド」、「ビックスピンヒールフリップ」など周りのライダーがあまりやらないトリックも含めた様々なトリックを詰め込んだライディングで6.6をマークして優勝の座を射程圏内に捉えたままシングルトリックセクションに挑む形に。ただ今回頭一つ抜ける形で安定したライディングを見せているのがレアウ。2本目では1本目の内容をアップデート。1本目でメイクした「バックサイドノーズスライド」を「バックサイドテールスライド」に、またロングレールの中盤でメイクした「キックフリップバックサイドリップスライド」を「キックフリップバックサイドスミスグラインド」にアップデート。1本目同様にラストトリックのミスがあったものの、それを上回る高難度トリックにより7.5ptとスコアを引き上げ暫定1位でシングルトリックセクションへ。 「シングルトリックセクション」 1トライ目 ここではまずラインセクションでなかなか良いスコアを残すことができなかった吉沢恋が第一滑走者としてハバレッジで「バックサイドノーズスライドショービットアウト」をメイクすると8.0ptというハイスコアをマークして幸先の良いのスタートを切る。その後は上村葵、織田夢海、赤間凛音の3人が全員ハンドレールでの「バックサイドスミスグラインド」をチョイスしてメイクし7.0ptをスコア。戦略的なことか今後の戦いを優位に進めるためにここではしっかりトリックをメイクに徹底した様子が見受けられ、ただ大技にトライするだけではなくしっかり全体の試合運びを見据えたトリックチョイスも必要なのだと感じられた。 その後はNikonサインと大きなオブスタクルのあるギャップで「キックフリップ」にトライしたコベルと、ラインセクションで好調なライディングを見せたレアウがトリックに失敗。その後のシングルトリックセクションの残り4本と手数はあるものの好ましくない1本目となった。 2トライ目 吉沢恋 ©︎SLS ここでは1トライ目とは異なり全体的に攻めのトリックチョイスとなった2トライ目。まずは1トライ目で8.0ptをマークし幸先良いスタートを切った吉沢がここでも決める。今年の夏のパリオリンピックでの金メダル獲得の決め手となった彼女の代名詞トリックでもある「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライド」をレールで決めると7.8ptをマーク。ハンドレールのような大きなセクションではないレールでのメイクだったためスコアは伸びきらなかったがそれでもしっかりスコアをマークして強さを見せた。 その後はコベルが1トライ目でミスのあったNikonサインのギャップで「キックフリップ」をしっかり決めて7.1ptをマーク。そしてそんなコベルに続いてトライしたレアウがハバセクションで「バックサイドテールスライド」という難しい体勢でのトリックを決め切ると8.2ptをマークしてしっかり1トライ目のミスをカバーして見せた。 3トライ目 東京大会の戦いも徐々に佳境に近づいてくる中、各ライダーがスコアメイクに苦戦する一方でここのトライで集解トリックを決めたのは女子ストリート種目界の二大巨頭となっているオーストラリアのコベルとブラジルのレアウ。まずコベルが1トライ目の日本人ライダーたち同様にハンドレールでの「バックサイドスミスグラインド」を綺麗にメイクし6.9ptをマークしてしっかりスコアアップを図る。 そして再度ハバセクションでしっかりトリックをメイクしてスコアを残したのはレアウ。ここではコベルと同様に「バックサイドスミスグラインド」を決め切ると7.1ptをマークした。 4トライ目 赤間凛音 ©︎SLS 4本のスコアが採用されるレギュレーションであるため、ここまで2つ以上マークしていないライダーには後がない中で迎えるこのトライ。シングルトリックでは1トライ目以降スコアをマークできていなかった上村は2本目からトライしているハンドレールでの「フロントサイドブランドスライド」を決めきり7.9ptをマークし、なんとか表彰台圏内を維持しながらラストトライへ向かうこととなった。一方で厳しい戦いを強いられたのが織田。2本目からトライしてきた彼女の代名詞的なハンマートリックである「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」をここでも決めきれずこの時点で優勝圏内から外れることとなった。他にも上村を除く各ライダーがスコアメイクに苦戦する中でしっかり決めてきたのは赤間。ハバセクションで「バックサイド180ノーズグラインド」という難しいバランス力が強いられるトリックを決めると8.1ptという高得点をマークし、優勝の座を射程圏内に収めてラストトライに。 この時点で暫定トップはレアウ、2位に赤間、3位にコベルという順に。ただまだ吉沢と上村にもスコア次第では表彰台に手が届くことからまだまだ最後の1本まで分からない熾烈な戦いとなった。 5トライ目 ライッサ・レアウのライディング ©︎SLS そんな中で迎えた最終トライ。まずここで女子のネクストレベルを感じさせる大技を決めて見せたのが吉沢だ。彼女はハンドレールで4本目では決められなかった「ビックスピンフリップフロントサイドボードスライドショービットアウト」をメイク。このトリックのメイクには吉沢も両手を大きく掲げて喜びを表した。この会場中が大盛り上がりとなったトリックには今大会唯一の「9 Club」の9.1ptがマークされ女子決勝の最高スコアが付けられると暫定1位までジャンプアップ。それまでの暫定3位で吉沢の後の滑走となったコベルが吉沢のスコアを上回ることができず、優勝争いから離脱する中で吉沢に続く高得点をマークしたのは赤間。彼女ならではの高難度グラインドトリックである「バックサイドバーレーグラインド」で8.4ptをマークすると吉沢を上回り暫定1位に返り咲いた。 そして迎えた最終滑走者はレアウ。4本目ではハンドレールでの「フロントサイドブラントスライドショービットアウト」に失敗していたが、残りレアウが1位にジャンプアップするためには7.3ptで良かったことから、ここは冷静にハンドレールでの「フロントサイドブラントスライド」にスイッチしてメイク。7.9ptをマークして赤間を上回るとレアウの優勝が決まった。 最終結果 ©︎SLS 優勝 : ライッサ・レアウ(ブラジル)30.7pt2位 : 赤間 凛音(日本)30.1pt3位 : 吉沢 恋(日本)29.4pt4位 : クロエ・コベル(オーストラリア)27.8pt5位 : 上村 葵(日本)20.5pt6位 : 織田 夢海(日本)13.1pt 最後に まず今大会ではライッサ・レアウの強さが際立ったような印象を受けた。今回は多くのライダーが苦戦を強いられたレベルの高いコースレイアウトの中でしっかり自分のできるライディングを落とし込み、頭一つ抜けたレベルのライディングを見せていたのはレアウが長年世界大会で戦い抜いてきた強さだと感じられた。ただ一方で今大会ではメイクできなかったのは「9 Club」のトリック。筆者としては今回メイクとはならなかった「フロントサイドブラントスライドショービットアウト」を含めて9点台のトリックをまだまだ隠し持っていると考えている。来月の「SUPER CROWN」でどんな滑りを見せてくれるのかに期待したい。また日本人勢に関しては、まず赤間は今大会も常に冷静に自分のライディングに集中しながらトリックをこなしており、今回もその強さを表れていたからこそ東京大会という自国開催である中でもしっかりと結果に繋がったのだろう。そして今回2度目のSLS出場となった吉沢は女子唯一の「9 Club」という見事なトリックを見せるなどとやはりオリンピック金メダリストの強さを感じる一戦となった。この勢いのまま「SUPER CROWN」でも優勝争いに食い込みオリンピック金メダルに並ぶタイトル獲得を期待したい。一方で今回では決勝に残ったものの悔しい結果に終わったのが織田と上村。織田は今大会では自身のハンマートリックである「キックフリップフロントサイドフィーブルグラインド」がメイクできず苦戦強いられたが、彼女が今回トライしていたどのトリックもメイクしてスコアをまとめれば優勝できるレベルであるため、cでのリベンジを期待したい。また上村に関しても前大会ではなかなかメイクできなかった大技の数々のメイク率が少しずつ上がっているように思える今大会だったため、「SUPER CROWN」を含めて今後の大会でしっかり結果に繋げてくることだろう。そして今回はノックアウトラウンド敗退となってしまった西矢と中山も依然優勝候補である実力の持ち主であり、「SUPER CROWN」ではまた優勝争いに食い込んでくることだろう。次戦はいよいよ今シーズン最後となるSLSのチャンピオンを決める大会「SUPER CROWN」。絶対王者レアウのホームで戦うことになる中、彼女との差を日本人ライダーたちがどう縮めてくるのか期待しながらその活躍に注目したい。