世界最高峰のブレイクダンスバトル「Red Bull BC One」の地区予選が各地で開催
2021年8月28日(土)、ブレイクダンスのメッカ神奈川県川崎にて「Red Bull BC One Cypher Kawasaki」が行われ、日本最終予選となる「Red Bull BC One Cypher Japan 2021」の出場権をかけて熱いバトルが繰り広げられた。
今回は無観客での開催となり、当日は会場でも入場者全員が抗原検査を実施するなど感染予防対策が徹底された。

ここ数年、Cypher Japan(日本最終予選)はワイルドカード(招待選手)中心に出場者が決まっていたが、2021年シーズンは久々の地区予選が開催となり、誰でもどこからでも世界への挑戦が可能となった。
Cypher Kawasakiの他には、8月上旬に行われたCypher Fukuoka、そして来月予定されているCypher Osakaがある。
各地区の優勝者が Cypher Japan への出場権を手にすることができる。

Cypher Kawasaki はスタイル・世代・地域が多様な決勝トーナメントに
各予選BBOY60名、BGIRL20名の先着エントリーとなり、当日にサークル形式のオーディションが行われ、1人1ムーブを披露しジャッジ3名が評価。クオリファイしたBBOY16名、BGIRL8名がフルトーナメントで優勝を目指す。
Red Bull BC One の特徴としては、通常のバトルイベントよりも展開が早くスピーディーに行われること。そして決勝戦は1人あたり3ムーブとなり、タフな戦いが強いられることも BC One ならではだ。

シーンで活躍するトップダンサーも多く参加した今回。トーナメントにピックアップされたダンサーは、年齢、スタイル、エリアなどが幅広く多様性に富んだメンバーとなった。
歴史あるクルー WASEDA BREAKERS をレペゼンする AZUMAや、 国内のバトルでジャッジを務めることも少なくない YELLOW SUNS の WUTA などが名を連ねる一方で、若手が多く台頭。
BBOY部門で決勝進出を果たしたsho、BGIRL部門のファイナリストKAEDEは、 Red Bull 仕掛ける若手育成プロジェクト「 Red Bull under my Wiiings 」の選抜メンバーであり、まさにこれからのシーンを盛り上げる存在として楽しみなダンサーだ。

激戦のトーナメントを勝ち上がり、見事優勝を掴んだISSINとNanana。
Nananaは独自のフレキシブル(柔軟性)なダンススタイルが特徴で、参加した他のBGIRLと比べてオリジナル性が強い。
決勝戦まで自らのスタイルを貫き、ジャッジの高評価を獲得した。

ISSINは、16歳という若さで日本の強化選手にも選出されているBBOY。
迫力のあるパワームーブの中にも、しっかり音を聞いて音楽にフィットさせていくムーブも入れ込んでいく。
タフな展開となる決勝戦でも、最後まで劣ることないパワフルなムーブで会場をロック。
BBOYの決勝戦はこの日一番の盛り上がりを見せた。

ISSIN 優勝コメント「 Red Bull BC One は一番の夢の舞台」

‐優勝した今の気持ちを教えてください
大人の方や強い人がたくさんいる中でバトルすることが貴重でしたし、優勝できるとは思っていなったです。
やっと16歳になって 「Red Bull BC One」 に出れる歳になって、やっぱり…何ていうかな…自分の一番の夢の舞台なので、まだあまり信じられないけど、優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです。
‐今日のバトルで意識したことは?
今日は優勝を見るとかではなくて、一つ一つのバトルで今対戦する人を意識してやりました。
出し惜しみをしてよく負けてしまうので、今回はそれを改善しようと思って、決勝を目指すというよりも一回一回のバトルにめちゃくちゃ集中してやっていました。

‐一番印象に残っているシーンは?
決勝は一番疲れている状態で、正直やったことない技とかもやっちゃって(笑)、でもそれが決まって嬉しかったですし。
でもやっぱり、今日は最初から緊張が全然取れなくて…ベスト16のときにナインティがめっちゃ回れて、それで会場のみんなが湧いてくれて、
そのときにやっとバトルのスイッチというか…自分の身体の調子良いスイッチが入ったので、ベスト16の2ムーブ目が印象的でしたね。
今日の自分を変えてくれたムーブでした。
‐ 「Red Bull BC One Cypher Japan 2021」 に向けて
ここで満足しないように気持ちを切り替えて、自分が目指しているのはこれよりももっと上なので、そこをちゃんと狙えるようにしていきたいです。
今日は一日中この優勝ボードを見ますけど(笑)、すぐ気持ちを切り替えて、次の Cypher Japan に気持ちを持っていけたら良いなと思っています。
Nanana 優勝コメント「今日の目標は自分のムーブをどれだけ好きになれるか」

‐優勝した今の気持ちを教えてください
すっごく嬉しいっす!
‐今日のバトルで意識したことは?
今日は「自分のムーブをどれだけ好きになれるか?」が目標だったので、「私が一番私のネタ好きだ!」って思いながらやっていました。
そして、東京の人たちは予想通り上手い人達が多かったので、「上手い人」対して私のスタイルでもある「気持ち悪い」で勝つしかないと思っていました。(笑)
最後は私も知っている人とのバトルだったので、決勝戦は出し切って、印象に残るムーブをちゃんと決めて、後はジャッジ待ちでした。

‐「Red Bull BC One」について
Red Bull BC Oneは、BGIRLのほうがBBOYよりもバトルの数が少ないとはいえ、通常の大会よりもムーブ数が多い大会なので、ムーブが被って見えないように、何回もネタの順番を組んでは組み直してました。
決勝戦の最後に実はネタがとんでしまったんですが(笑)、でも勝てて良かったです。
‐ 「Red Bull BC One Cypher Japan 2021」 に向けて
もっと上で戦っている人たちとバトルできる場所にいけることがすごく嬉しいので、今日よりももっと私のスタイルである「気持ち悪さ」磨いていきます!


Red Bull BC One とは
『Red Bull BC One』は50以上の地区予選、そして、30箇所以上でサイファーやキャンプなどのプログラムが行われている世界最高峰の1 on 1ブレイキンバトル。地区予選やサイファーの勝者は、毎年世界の主要都市で開催される決勝大会『Red Bull BC One World Final』への出場権を獲得し、そこで優勝を勝ち取ったダンサーは見事世界王者の称号を手に入れることとなる。
日本では『Red Bull BC One World Final』への出場権をかけた国内大会『Red Bull BC One Cypher Japan 2021』が開催され、この日本大会への出場者を決める予選が川崎・大阪・福岡の3箇所で行われる予定だ。
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skate「X Games Chiba 2023」注目のスケートボード・BMX・Moto Xの競技日程を発表!!2023.02.03大会限定スケートボードデッキ/T シャツ付き、観戦チケットなど発売開始!大会アートワークを現代アーティスト山口歴が描き下ろし! 2023年5月12日(金)、13日(土)、14日(日)の3日間にわたって「X Games Chiba 2023」が開催される。スケートボード、BMX、Moto Xの人気アクションスポーツ競技が「ZOZO マリンスタジアム」で繰り広げられる! 「X Games Chiba 2023」には、年齢や国籍も異なる世界のトップアスリートが約100名出場予定。スケートボード、BMX、Moto Xのアスリートたちがダイナミックな技の数々を披露する各日の実施競技が決定した。 また、大会限定スケートボードデッキ、大会限定オリジナル T シャツなどがもらえる特典付き指定席、グループやご家族でテーブルを囲みながら楽しめるボックス席(2~5 名席)、ゆとりのあるシートにテーブル付きの指定席、スタジアム全体を見渡せてさまざまな場所から自由に観戦できる 1F 自由席が、2月4日(土)正午からオフィシャルプレイガイドのイープラスにて最速先行抽選販売される。 各チケット(自由席以外)は競技ステージ近くで観戦できる【グラウンド入場可】となっているため、自身の指定席でゆっくり観戦したり、グラウンドにおりてコースステージの間近でアスリートの迫力を観戦するなど、さまざまに楽しむことが出来る。そのほか観戦席は3月初旬にイープラスをはじめ、各プレイガイドにて発売予定だ。 なお今大会は 5月12日(金)は予選日となっており、チケット販売は無く、メディア及び関係者のみの入場となる。予選の模様はライブ配信等(予定)が行われ、5月13日(土)と14日(日)の各競技決勝が行われる2日間の観戦チケットが一般向けに販売される。 詳しくは、ページ下部の関連リンクからオフィシャルWEBサイトおよび、オフィシャルプレイガイドにてご確認下さい。 堀米 雄斗 / Jason Halayko / ESPN Images 競技日程 5月12日(金)実施競技(予定) ・Women’s Skateboard Street(女子スケートボードストリート)予選 ・Women’s Skateboard Park(女子スケートボードパーク)予選 ・BMX Park(BMX パーク)予選 ・Men’s Skateboard Park(男子スケートボードパーク)予選 5月13日(土)実施競技(予定) ・BMX Street(BMX ストリート)決勝 ・Men’s Skateboard Vert(男子スケートボード バート)決勝 ・Women’s Skateboard Street(女子スケートボードストリート)決勝 ・BMX Park(BMX パーク)決勝 ・Men’s Skateboard Street(男子スケートボードストリート)予選 ・Women’s Skateboard Park(女子スケートボードパーク)決勝 ・Moto X Best Trick(モトエックス ベストトリック) 5月14日(日)実施競技(予定) ・Men’s Skateboard Park(男子スケートボードパーク)決勝 ・BMX Flatland(BMX フラットランド) ・BMX Best Trick(BMX ベストトリック) ・Men’s Skateboard Street(男子スケートボードストリート)決勝 ※実施競技のスケジュールは予告なく変更になる可能性がございます 山口歴が大会アートワークを描き下ろし! 2022 年大会に続き、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動している現代アーティスト山口歴が今大会のアートワークを描き下ろし。 「新緑をイメージして緑ベースのキービジュアルを作ろうと思いました。実はこれまで、作品に緑を取り入れる事に対しては個人的に苦手意識を感じていたのですが、昨年の X Games でアスリート達の限界に挑む姿勢にとても刺激を受け、今年は自分も苦手な色に挑戦してみようと思い、敢えて緑を軸に据える事にしました。X Games に2年連続で参加させて頂き、心から光栄に思っております。気持ちの良い新緑の季節に、日本でまた作品を描けることを今から楽しみにしております」と作品に込めた想いを寄せた。 山口歴の大会アートワークを施したスケートボードデッキや T シャツなど、本大会でしか手に入らないマーチャンダイズのラインナップは近日公開! 山口歴(Meguru Yamaguchi) プロフィール1984年生まれ。東京都渋谷区出身。2007年に渡米し、現在はニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動している現代アーティスト。代表的作品群"OUT OF BOUNDS"では「固定概念・ルール・国境・境界線の越境、絵画の拡張」というコンセプトのもと、筆致範囲を制限してしまうキャンバスの使用を止め、筆致の形状自体をそのまま実体化する独自の手法によって、ダイナミックで立体的な作品を制作し続けている。90年代から2000年代初頭の東京ストリートカルチャーの変遷を経験して育ち、渡米後は、ALIFE、BILLIONAIRE BOYS CLUB、FTC、NIKE等アメリカのストリートカルチャーを代表するブランドの他、ISSEY MIYAKE MIYAKE MEN、LEVI'S、OAKLEY、UNIQLOといった企業とのコラボレーションも行なっている。©︎ 2021 MEGURU YAMAGUCHI©︎ 2021 GOLD WOOD ART WORKS
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dance「全日本ブレイキン選手権」が開幕!FINEPLAY編集部が注目する4人のBBOY2023.02.01来る 2月18日(土)・19日(日)ブレイキン日本一を決める頂上決戦、「第4回全日本ブレイキン選手権(以下:全日本)」が、国立代々木競技場 第二体育館にて開催される。本大会のオープンカテゴリーでは、前年度の全日本オープンカテゴリー / ユースカテゴリーの優勝・準優勝選手に加えて、全日本出場ポイントランキング上位25名が出場する。 FINEPLAYでは今大会に出場する選手の中から注目のベテランBBOYを紹介。彼らの長年の経験に裏付けされたスキル・経験値など、注目すべき点をFINEPLAYが一足先に解説!大会当日までに様々なスタイルのBBOY / BGIRLを知ることで、より「ブレイキン」を楽しんでみては。 NORI NORI / Suguru Saito / Red Bull Content Pool まず紹介するのはBBOY NORI(THE FLOORRIORZ / TAKE NOTICE)だ。長きにわたり日本のブレイキンシーンの先頭を走り、今もなお現役として前線で進化を続けている。 昨年の11月に行われた「マイナビ JDSF ブレイキン ジャパン オープン 2022」では惜しくもShigekixに敗れたものの、見事準優勝で一気にランキング上位に踊り出たNORI。これまでNORIは一度もオリンピックフォーマットのバトルには出ていなかったが、スキルやBBOYとしての経験値を武器に好成績を叩き出した。 昨今のブレイキンのシーンでは若い世代が勢いを見せているが、常にフレッシュかつハイレベルなムーヴから見える「これぞBBOY!」っといった立ち振る舞い、一つひとつの動きのシルエットは是非とも注目して欲しいポイントだ。 WINGZERO WINGZERO / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 WINGZERO(FOUND NATION)も今大会に出場する注目BBOYの一人だ。ソロ・クルーバトルともに世界の舞台で輝かしい成績を残し、今もなお第一線で活躍するWINGZEROが全日本の舞台にも登場する。 WINGZEROの特徴は、スピード感とオリジナリティを兼ね備えた唯一無二のフットワークだ。足首・膝など足の関節を自在に操り、様々なバリエーションで多彩な組み立てを見せていく。しかしその中には細かな体重移動や足裏の使い方など、確かなスキルが裏付けされている。もちろん全日本でも彼にしかできないオリジナルの動き、そしてそこから見える細かいスキルにも、是非注目して欲しい。 HAYATO1 HAYATO1 / ©︎harugraphics HAYATO1(Strugglez)は大阪を拠点とするBBOYである。もしかしたら皆さんも一度はInstagramで、彼を一目見たことがあるのではないだろうか。#breakour のハッシュタグと共に、公園や街中で「ブレイキン×パルクール」の動きを掛け合わせた動画を投稿。動画は100万回再生を越え、海外からも多くの評価を得ている。 フットワーク、フリーズ、パワームーヴ、全てがハイレベルであるのは間違いないが、#breakour でも見せるような途切れることのないフローはHAYATO1の強みである。HAYATO1の卓越したスキルとフローで全日本でも勝ち上がっていくことができるのか、注目である。 SHADE SHADE / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 SHADE(ARIYA)はJDSF強化選手でもあり、昨年の第3回全日本ブレイキン選手権では3位で表彰台に上がっている。パワームーヴもハイレベルであるが、クラシックバレエで培った柔軟性を活かしたオリジナリティあふれるフリーズやフットワークが特徴的である。 ソロ・クルーバトルでも世界大会で多くの実績を残しているSHADEは、15歳からブレイキンを始め、30代の今も勢力的に国内外のバトルで活躍している。我々の想像を越えてくる、腕や脚の角度から繰り出されるムーヴは注目していただきたいポイントだ。また昨年から表彰台の順位を上げることができるのか、その点でも大いに期待できるBBOYだ。 昨年の入賞者たち / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 昨年まではShigekixやTOAを中心に若い世代が実績を残している中、いよいよ今大会ではキャリア・実績を兼ね備えたBBOYたちが全日本に出場する。 昨年までとはまた一味違った「バトル感」や「スタイルのぶつかり合い」を見ることができるのは間違いないだろう。しかしそれがまたブレイキンの醍醐味でもあり、そこを楽しみに今大会に注目していきたい。 また本日より、e+(イープラス)にてチケットの発売が開始された。購入はページ下部の関連リンクよりお買い求め下さい。 第四回全日本ブレイキン選手権 シード選手 半井 重幸SHIGEKIX神奈川県オープン男子 優勝俣野 斗亜TOA京都府オープン男子 準優勝福島 あゆみAYUMI京都府オープン女子 優勝湯浅 亜実AMI神奈川県オープン女子 準優勝米澤 脩斗Haruto石川県ユース男子 優勝菱川 一心ISSIN岡山県ユース男子 準優勝津波古 梨心RIKO沖縄県ユース女子 優勝小手川 結翔YUIKA千葉県ユース女子 準優勝倉井 湧都Wato栃木県ジュニア男子 優勝堀之口 こうたろうKo-taro大阪府ジュニア男子 準優勝川瀬 心晴KOHARU大阪府ジュニア女子 優勝竹中 千遥haru東京都ジュニア女子 準優勝 ※前年度全日本 オープンカテゴリー / ユースカテゴリー / ジュニアカテゴリーの優勝・準優勝選手 ■各カテゴリー出場者数 オープンカテゴリー:・シード選手(前年度全日本 オープンカテゴリー / ユースカテゴリー 優勝・準優勝選手)・今年度全日本出場ポイントランキング上位25名ジュニアカテゴリー:・シード選手(前年度全日本 ジュニアカテゴリー 優勝・準優勝選手)・今年度全日本出場ポイントランキング上位20名 ■備考※ポイントランキングにシード選手がいる場合は、その選手を除いたランキング上位者が対象。※同率25位又は20位がいる場合も対象者に出場権利を付与する※ポイントランキング上位2名及び、シード選手は全日本でのプレセレクション(予選1回目)が免除となる。プレセレクション以降の予選への出場は必要です。
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dance「第4回全日本ブレイキン選手権」開催発表!日本一のBBOY・BGIRLが決定する!2023.01.28公益社団法人日本ダンススポーツ連盟は、1月27日(金)都内にて「JDSF 第4回全日本ブレイキン選手権」の開催発表会見を行った。日程は2月18日(土)、19日(日)の2日間で行われ、会場は日本のストリートダンス発祥の地と言われる、代々木公園内の「国立代々木競技場 第2体育館」で開催される。またオープン部門男女の決勝が開催される19日(日)には、NHK総合で決勝の様子が生中継で放送される。 会見には日本ダンススポーツ連盟 ブレイクダンス本部長 石川 勝之(Katsu One)をはじめ、JDSF強化選手のShigekix、TOA、Ayumi、AMI、Lil’BOM、SHADE、Yuika の計7名が登場し、全日本選手権への意気込みを語った。 石川 勝之(Katsu One)/ Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 代表挨拶の石川 勝之氏(Katsu One)は、「日本No.1決定戦ともいえる「第4回全日本ブレイキン選手権」を開催させて頂けることに、大きな喜びを感じています。さらに2月19日、16時よりNHK総合で生放送が決まっており、日本の皆様にテレビを通して『ブレイキン』を披露することができるのが今はとてもワクワクしています。」と語った。 概要を説明するマーロック氏 / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 そして今大会の概要について、ブレイキンナショナルチームディレクターである渡邊マーロック氏から、昨年とは違った形式での競技フォーマットや、強化選手についての選定方法にも説明があった。 今回の全日本選手権を勝ち上がり、優秀な成績を残した選手は次年度の「強化選手」に指定され、ダンススポーツ ブレイキンの国際大会へ日本代表・強化選手として海外で戦う事や、ダンス競技力向上のプログラムに参加することが出来るため、パリ五輪出場に向けての大事な一歩となる。 また、オープン部門の決勝戦が行われる19日には、ジュニア部門の「男女混合戦」が初めて行われる。これは男性:1名、女性:1名の2人一組のペアで、2 on 2のバトルを実施する。男女混合戦は、2018年のブエノスアイレス・ユースオリンピックでも採用された競技フォーマットであり、「結果至上主義ではなく、ブレイキンをもっと楽しんで、ダンスをやる目的・目標を明確に立てていって欲しいため、男女混合戦を開催する運びとなりました。」とマーロック氏も会見で語った。 全日本へ意気込みを語る強化選手たち / Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 パリ五輪も翌年に迫る中、今大会は日本一のBBOY / BGIRLを決める位置づけでもあり、選手にとっては2022年度の集大成の場でもある。オープン・ジュニアの2部門で、総勢100名を超えるBBOY / BGIRLが日本一の称号をかけて争う中、様々な個性やスキルを感じながら、「ブレイキン」の魅力に触れていきたい。 尚、チケットは2月1日より各種プレイガイドにて販売開始される。詳細はJDSF BREAKINGのオフィシャルWEBサイトよりご確認ください。
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doubledutch繋いだ思いの先にあった、ダブルダッチの未来への希望。THE GOLD 15th Anniversary2023.01.192023年 1月15日(日)、ダブルダッチのクルーバトルの頂上決戦『THE GOLD -king of double dutch- 15th anniversary』が、京都府・京都市東部文化会館で開催された。 THE GOLD (ザ ゴールド) は、2008年に関西発のプロチーム alttype (オルトタイプ) が立ち上げたイベント。例年70チームほどが参加する、クルーバトル・ショーケースの祭典だ。 alttypeがシルク・ドゥ・ソレイユ アーティストとなり海外に渡ってからは、同じく関西のプロチーム NEWTRADをはじめ、彼らの薫陶を受けた仲間が運営を引き継いできた。 年に一度開催される“お祭り”のような一日。白熱したバトルに様々見せるショーケースと、ダブルダッチの様々な表情を垣間見ることが出来るこのイベントは、15年に渡って多くのプレイヤーに愛されてきた。 CREW BATTLE COLLEGE部門 今回からCREW BATTLEは2つの部門に分かれて構成。“団体対抗戦”であるCOLLEGE部門には、9つのCREWが出場。 昨年 ショーケースの大会を征し、優勝候補と目された「MIYAKO JUMP ROPE CLUB」の “JAMBUDDY” が初戦で敗退するなど波乱の展開となったなか、決勝で相対したのは、そのJAMBUDDYを撃破した 京都産業大学「ダッチゃ」“壱馬力”と、同じ所属団体となる「MIYAKO JUMP ROPE CLUB」“高校生STRクラス”。 MIYAKO JUMP ROPE CLUB vs. ダッチゃ 奇しくも因縁となったこの対決は、ダッチゃが大技を繰り出そうとするも、疲れもあってかミスを連発。安定した練習の成果を発揮した MIYAKO JUMP ROPE CLUB が部門優勝を勝ち取り、見事に仲間たちの敵を打つかたちとなった。 OPEN部門 もう1つの部門である、OPEN部門。こちらはこれまで同様、COLLEGE部門とは異なりチーム編成において特に制約は存在しない部門だ。 学生から社会人まで入り乱れる、まさに“バトルロイヤル”。決勝戦に勝ち進んだのは、東西の学生が徒党を組んだ「witness us」と、東海地方の選手を中心に結成された「KETTA MACHINE」。 witness us vs. KETTA MACHINE 異なるバックグラウンドを持つ2チームの対決は、審査員 5名が全員 witness usに軍配を上げ、圧倒的な力量で優勝を果たした!同チームは前週に開催された招待制のクルーバトルイベントでも優勝。若手世代の勢いを印象付けた。 豪華なコンテンツが盛りだくさん! THE GOLDの魅力は、“GOLD”という名に劣らぬ豪華コンテンツが盛りだくさんであること。一つ一つを語り尽くしたいところであるが、ダイジェスト方式でご紹介していこう。大会オフィシャルフォトグラファー・春菊による迫力満点の写真にもご注目。 “Lusty Nail 14th” 関西学生の女性選抜・Lusty Nail(ラスティネイル)。女性らしさを武器にした唯一無二のショーケースを披露 “APOLLO 15th” 関西学生の男性選抜・APOLLO(アポロ)。THE GOLDと同じ歴史を歩む彼らのパフォーマンスは、力強くスキルフルでオーディエンスを沸き立たせた 15年の歴史で史上初となるAPOLLO・Lusty Nailのコラボパフォーマンス。サプライズで披露されたこのコラボレーションは、多くの驚きと感動を与えた “ALL APOLLO” THE GOLDと同じ歴史を持つ「APOLLO」の歴代メンバーが集結。オープニングを飾る彼らの衰えないショーは、マニアのみならず多くのプレイヤーを興奮の渦に 国際大会 王者によるSHOWCASE 名だたる大学生たちを差し置いて優勝に輝いた「JAMBUDDY」。折り紙付きの身体能力の高さは圧倒的だ 別部門 優勝の「トンデミーヤ」。小学生とは思えない表現力とパッションで会場を“トンデミーヤ”色に染め上げた CREW BATTLE「King of Double Dutch」決定戦 COLLEGE・OPEN 両部門の優勝クルーが出揃ったが、まだ戦いは終わらない。各チームが最終決戦を行い、真のNO.1—— “King of Double Dutch”の称号を懸けて戦う。 2008年の開催当初からサブタイトルとして付されていた、この“King of Double Dutch”というフレーズ。今回ついに15年の時を経て、初めてその“King”が決定することに! COLLEGE部門の「MIYAKO JUMP ROPE CLUB」“高校生STRクラス”、そしてOPEN部門の「witness us」の頂点を懸けた戦いは、まさにダブルダッチシーンの過去と未来を繋ぐバトルとなった。 witness us witness us には、MIYAKO JUMP ROPE CLUBで育ったプレイヤーをはじめ、キッズ時代からダブルダッチに親しんでいるプレイヤーで構成。経験値で攻めるwitness usに対し、MIYAKO JUMP ROPE CLUBも肉薄した戦いを見せた。 「MIYAKO JUMP ROPE CLUB」“高校生STRクラス” 未来を担う世代同士の注目の一戦は、witness us が勝利!ダブルダッチシーンに育まれた6人の勝利は、対戦相手となるMIYAKO JUMP ROPE CLUBの生徒たちにも影響を与えたことだろう。近く偉大な先輩たちの背中を見た彼らが、witness usのようにこれからも活躍していってほしいと切に願う。 THE GOLDが紡いできた“歴史の年輪” さてwitness usの6人にしかり、このイベントにしかり、感じたことがあった。「継続」によって華々しい結果を手にした彼らだが、しかしそれは決して容易いことではない。派手さや華やかさとは無縁な道をひたすら突き進むことでもあり、悩み向き合い、苦しむことでもあるからだ。 MCを務めていたalttypeのメンバー・FUKUは終演直前、ついに抑えきれない感情がこみ上げた。涙ながらに15年分の感謝を述べると、会場はあたたかな拍手に包まれた。彼がステージの上から目の当たりにした光景は、私たちが見るものよりもずっと輝いていた。 THE GOLDが紡いできた歴史の年輪。駆け抜けて迎えた15年という節目、そこにあったのは、たくさんの笑顔と感動と、ダブルダッチの未来への希望だった。 優勝クルー「witness us」にインタビュー! 左から NAO, ASUKI, SHU, ikkyon, SEIYA, shu ――優勝おめでとう! まずは率直な気持ちを教えてください。 NAO最高です!ほっとしましたね。 ――「witness us」はどのような経緯で結成されたチームなんでしょうか。 NAO去年の「Out Hedge」というイベントであった招待制のクルーバトル企画で、僕が主催の人に「フレッシュなやつを集めて出て欲しい」と言われたことがキッカケでした。最初は僕が MIYAKO JUMP ROPE CLUB 時代の仲間である SHU・SEIYA・ASUKI を誘って、そのあとにASUKIが同じ関東のチームメイトだった ikkyon・shu を誘って、今のかたちになりました。 ――つまり東西の学生が混合してチームを組んでいるわけですか。その当時から継続して活動するイメージはあったの? ikkyonそれはあまりなかったですね。ですが、その呼んでもらったOut Hedgeで勝利したことで今年も呼んで頂いて、思った以上にモチベーションが高くなりました(笑)。同じタイミングでTHE GOLDでもルールが改定されて、部門優勝だけでなく“King of Double Dutch”が決まることになって。それに目掛けて頑張ろう!とまとまった感じです。 NAO今年はちょうど1週間前にOut Hedgeがあって、今日THE GOLDがあったので、“2冠”が目標でした。達成できてよかったです。 ――どちらも観ていたのですが、凄まじい勢いで勝利をもぎ取っていましたね。これからが楽しみな6人ですが、次なる目標は? ikkyon“バトルのwitness us”と呼ばれるようなクルーになりたいです。これからもクルーバトルがあったら、全国どこでも飛んでいきます!あとは世界規模で開催されている国際動画コンテスト「Meets Your Artist」にも参加していて、僕たちが世界トップ100に選ばれて予選に残りました。今日もこれから提出する動画の撮影をします(笑)。 ――それもまた凄い! 今から撮影するのも凄いなぁ(笑)。 ikkyonあとはwitness usとしてだけではなくて、それぞれまた別のチームに所属しているので、そこでも各々しっかり頑張りたいと思っています。 ――最後に、この記事を読んでいる人に伝えたいことがあればお願いします! ikkyonまずはおこがましいですが、もっと皆とクルーバトルで戦ってみたいです。パフォーマンス、ソロバトルは割と盛んですが、もっとクルーバトルという文化が広がればいいなと思います。 そしてもう1つ、僕らにとってもクルーバトルという文化は最初馴染みはなかったわけですが、それは関西のシーンに育てられたと振り返って思います。僕個人としては「Brilliant Night」という、THE GOLDと同じ方々がオーガナイズしているイベントがあったのですが、そこで敗退してしまって悔しい思いをしたことがキッカケで、バトルに対する熱が高まりました。あとは東西のメンバーで結成しているので、頻繁に関西に足を運んだりもしたこともあって、関西にいる多くのプレイヤーの方々に支えてもらいました。 そもそもメンバーのうち半数以上は関西の出身ですし、関西のダブルダッチシーンなくして今の僕らはありません。関西のダブルダッチシーンを続けてきてくれた方々に感謝して、来年も再来年も、またトロフィーを獲りに行こうと思います! イベント結果 ●King of Double Dutch / OPEN部門 優勝「witness us」 ●COLLEGE 部門 優勝「MIYAKO JUMP ROPE CLUB」“高校生STRクラス” ●MEN'S BEST BATTLERNAO / witness us ●WOMEN'S BEST BATTLERAME / 「ダッチゃ」“壱馬力” イベント概要 「THE GOLD -king of double dutch- 15th anniversary」主催: THE GOLD 実行委員会企画: OVER THUMPZ 関西支社協力: 特定非営利活動法人 日本ジャンプロープ連合京都府支部協賛: SCHOLE / HELLO-O MY NAME IS… / hotel kanra kyoto / 株式会社COFFEE BASE / 新渡月 / 一瞬
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dance日本から世界へ!今年度、最強のBBOY / BGIRLが決まる!【THE JAM FINAL by SEIKO】国内最高峰のブレイキンバトルイベント「THE JAM FINAL by SEIKO」が2022年 2月4日、5日の2日間に渡って兵庫県西宮市の市立塩瀬体育館で開催される。OVER15 SIDE、UNDER15 SIDE、BGIRL SIDE に新たに 3on3 SIDEを加え、4コンテンツでお送りする今回のTHE JAM FINAL! THE JAM FINAL では、最終予選からのシードに各地で開催されてきたTHE JAMの優勝者、準優勝者が出場。更に大会からの招待BBOY & BGIRLが加わり、トーナメントを開催する。 2月4日(土)にOVER15、UNDER15、BGIRL、各部門の最終予選大会を実施。予選の上位は、翌日2月5日に開催されるTHE JAM FINALトーナメントに進出することができる。さらに2月5日(日)には 3on3 の予選・決勝が同会場にて行われる。 昨年のFINALの様子 / ©haru_graphics THE JAM FINALの2週間後には東京・国立代々木競技場 第2体育館で開催されるJDSF全日本ブレイキン選手権も控え、まさに前哨戦としてもヒートアップすることは間違いなし。 注目BBOYは、なんと言ってもBBOY ISSIN。昨年のRed Bull BC Oneでは国内予選を制し、ニューヨークで行われた世界大会ではベスト4まで進むなど現在最も勢いのあるBBOYだ。 ISSIN Little Shao / Red Bull Content Pool さらには昨年のTHE JAM FINALの覇者・BBOY TOAや今シーズンからDリーグ「KOSE 8 ROCKS」でディレクターを務めるBBOY KAKUなど錚々たる顔ぶれが集った。BGIRLも、AYUやAYANE、ERi FeNeSiS、YURIEなど日本が誇るBGIRL達が揃った。 1年に一度、ブレイキン最高峰の舞台でBBOY・BGIRLが日本一の称号をかけて、熱い戦いが繰り広げられる。 ※2月5日の決勝はスポーツナビにてLIVE配信も行われます BBOY / BGIRL 主な出場者 AYU AYANE ERi FeNeSiS YURIE KAKU TOA 大会概要 ▶︎大会名THE JAM FINAL by SEIKO ▶︎日時 2月4日(土)OPEN 13:00 / CLOSE 18:00 2月5日(日)OPEN 11:00 / CLOSE 18:00 ▶︎場所 西宮市立塩瀬体育館 〒669-1133 兵庫県西宮市東山台5丁10-1 ▶︎JUDGENORIKOSSYYosh is stoic. sowaTenpachi ▶︎MCTK317 ▶︎DJBOSANOBUTEE ▶︎LIVE配信2月5日決勝の模様をスポーツナビにて14時からLIVE配信 ▶︎観覧について予選・決勝 2日間通し4,000円チケットプレイガイドZAIKOにて販売中※チケット販売12/26 18:00〜2/3 23:59※定員に余裕があれば当日券5,000円(当日現金のみ)を購入可能です※未就学児無料 ▶︎エントリーについてENTER THE STAGEにて受付中!※エントリーフォームはページ下部の関連リンクから※事前エントリー期間12/26 18:00~2/2 20:59