サッカーボールが一つあれば、どこでも楽しむことができるフリースタイルフットボール。
とはいえ、サッカーボールには様々な種類があり、メーカーや型番によってサイズや材質、重量などが異なります。また、ボールを“蹴って”楽しむカルチャーである以上、シューズの蹴りやすさも重要になります。
これからフリースタイルフットボールを始めたい、または始めてみたものの「どのボールやシューズが良いのか分からない…」という疑問を持っている方は少なくないはず。
そんな初心者の方々に向けて、ボールとシューズ選びの基準とオススメを紹介します!
ボールの種類
フリースタイルフットボールに使われるボールは、主に「サッカーボール」「フットサルボール」「フリースタイルフットボール専用ボール」の3種類になります。
ボールを選ぶ上での基準は、主に「サイズ」「重さ」「グリップ」の3点となります。4.5号球以上で、できるだけ軽く、グリップの効いたボールがベストです。

サッカーボール
サッカーボールには4号球と5号球がありますが、サッカーと同じく小学生以下は4号球、中学生以上は5号球を使うことをオススメします。
表面がツルツルしていると、ボールを挟む技(ブロック)をやる時に挟みにくくなってしまうため、ディンプル加工(ブツブツとしたくぼみ)の施されているボールが向いています。
フットサルボール
フットサルボールには4号球までしかありません。また、サッカーボールに比べて重めに作られており、フットサルボールの4号球とサッカーボールの5号球は重量がほぼ変わりません。
フットサルの合間に練習する時に用いるケースはありますが、サイズが小さい上に重さもあるため、フリースタイルフットボールに適しているとはいえません。
専用ボール
近年、国内外でフリースタイルフットボール専用ボールの種類が増えつつあります。布で作られたボール(MONTA)や、表面に特殊なグリップ加工が施されたボール(TACHIKARA、4FREESTYLE)など、様々な工夫が施されています。
専用ボールには「4.5号球」という特殊なサイズもあり、その“小さすぎず、大きすぎない”大きさが好みのフリースタイラーもいます。女性にとっても、4.5号はちょうど良いサイズといえるかもしれません。
軽量かつ滑りにくいものが多く、数多くのトッププレーヤーが専用ボールを使用しています。
オススメの専用ボール
TACHIKARA

国産ブランドとして近年、広く愛用されているのがTACHIKARAです。
グリップ力が最も優れており、ブロックスタイルのフリースタイラーを中心に愛用されています。また、グリップ力に加えて耐久性も備えており、アスファルトでの練習にも適しています。
尚かつ5号球サイズおよび重量規定内の最小サイズ/最軽量モデルとなっており、まさにフリースタイルフットボールのために作られた専用ボールです。
MONTA
Red Bull Street Styleの公式球として使用されていたMONTAは、今でも根強い人気を誇っています。布製のため水濡れには弱いですが、軽量かつ4.5号とサイズが小さいのが特徴です。
その跨ぎやすさからエアームーバーを中心に愛用されています。デザインがストリートにマッチしているため、プロのフリースタイラーもパフォーマンスで使用しています。
mitre Street Soccer
ストリートサッカー専用に作られたボールですが、グリップ力の強さからフリースタイラーにも愛用されています。
ゴム素材なので摩擦に強く、アスファルトでの練習にも適しています。防水性も高いため、天候を気にせず使用できることが特徴です。
オススメのサッカーボール
アディダス Jリーグ公式球
多くのフリースタイラーが使っているサッカーボールは、アディダスの公式球です。表面にディンプル加工があり、尚かつ軽量なものが多いため、エアームーバーを中心に愛用されています。
特に、その年のJリーグやワールドカップで使われている公式球は人気を得ています。
アディダス フィナーレ
欧州チャンピオンズリーグで使用されているフィナーレも根強い人気を誇っています。Jリーグや海外サッカーの公式球は毎年新しいモデルが加わるため、選択肢が幅広くあります。
モルテン ペレーダ
moltenのペレーダは、グリップが程よく効いており、尚かつ軽量な“クセのない”ボールとして愛用されています。シンプルな白と黒のサッカーボールで、そのクラシックなデザインも魅力です。
フリースタイラーの使用ボールは?
日本一決定戦「JFFC 2017 supported by CHIMERA TV&GAMES」にエントリーした104人のフリースタイラーに、使用ボールのアンケートを実施しました。

104人中、アディダスのボールを使用しているのが42人(40%)、TACHIKARAが25人(23.8%)、MONTAが18人(17.1%)、MitreのStreet Soccerボールが7人(6.7%)、ペレーダが7人(7%)、その他のボールが6人(5.7%)という結果でした。(複数回答あり)
また、アディダスのボールを使用している42人のうち、半数近くの18人がフィナーレシリーズを使用しています。
シューズの選び方
フリースタイルフットボールに使われるシューズは、主に「スニーカー」「フットサルシューズ」「(サッカー用)トレーニングシューズ」の3種類になります。
シューズを選ぶ上での基準は、主に「トゥーガードの有無」「重さ」「形状」の3点となります。トゥーガードがなく、できるだけ軽く、ソールの幅が広いシューズがベストです。

フリースタイルフットボールはつま先のリフティングが基本となります。トゥーガードがあると、つま先のリフティングが難しくなるため、トゥーガードのあるシューズは避けましょう。

フリースタイルフットボールには足裏を使った技も数多く存在します。ソールが平らで、幅が広いタイプのシューズを選ぶと、チャレンジできる技の幅が広がります。
また、コンクリートや体育館で練習することが多くなるため、ソールが平らなほうが地面を捉えやすく、パフォーマンスが安定します。

フリースタイルフットボールでは、シューズのインサイドにボールを乗せる「クリッパーストール」という技が重用されています。インサイドの形状によっては、クリッパストールをしづらいシューズもあるため、ソールと併せて注意が必要です。
もちろん耐久性も重要になりますが、軽量なシューズは素材が薄いことが多く、軽さと耐久性を兼ね備えるのは難しい部分もあります。
ソールのすり減りが早い場合は、シューズ用の補修剤を使うのも1つの手です。
Point
- トゥーガードのないもの
- できるだけ軽量のもの
- ソールとインサイドにボールを乗せやすいもの
スニーカー
スニーカーは、よりカジュアルにフリースタイルフットボールを楽しむことができます。
耐久性の面では、ボールを蹴るために作られているフットサルシューズやトレーニングシューズには劣りますが、普段履きとしても着用できるというメリットはあります。
フットサルシューズ
フットサルシューズは、フリースタイルフットボール初心者がはじめに購入することが多いです。
スニーカーよりもボールが吸いつきやすいため、繊細なボールタッチが求められるエアームーブに向いています。
トレーニングシューズ
まずはお金をかけずに、今あるシューズで始めたいというサッカープレーヤーは、手持ちのトレーニングシューズでも練習が可能です。
ただし、トレーニングシューズはソールにポイント(イボイボ)があるため、足裏を使った技には不向きです。また、コンクリートで練習するときには、足裏が地面を捉えにくく、やや不安定になります(体育館での使用は禁止されていることが多いです)。
専用シューズ

海外の専門ブランド「4FREESTYLE」が販売しているフリースタイルフットボール専用シューズ。
軽量でクッション性に優れ、尚かつ底面の幅が広く、足裏を使った技にも向いています。通気性やグリップ力、耐久性など、フリースタイラーが気になる点を余すことなく解決したシューズです。
国内では販売していないため、4FREESTYLEのネットショップから購入する形となります。
オススメのスニーカー
アディダス ガッツレーOG
2012年世界王者のTokura(徳田耕太郎)が愛用しており、フリースタイラーにとっても定番シューズとなっています。
軽量性や耐久性をバランス良く備えており、どのスタイルにも対応します。やや高価ではあるものの、その分高いパフォーマンスを発揮することができます。
プーマ アーカイブLITE
圧倒的な軽量性を備え、世界中で人気を得ている定番シューズです。素材の薄さから耐久性は低くなりますが、素足に近い感覚でボールを蹴ることができ、リピート率も高くなっています。
現在は流通していないため、類似モデルを探して着用しているプレーヤーが多いです。
アーカイブライトに限らず、プーマのシューズは多くのプレーヤーが愛用しています。2018年春には、フリースタイラーに最適な一足として、こちらも素足に近い感覚でボールを蹴られる「365 NETFIT LITE」が発売されました。
オススメのフットサルシューズ
デスポルチ カンピーナス
クセの少ないベーシックなフットサルシューズで、その幅の広さから日本人の足に向いています。シューズの一部にメッシュ素材を使っているため、通気性も良く、尚かつ軽量なため、ストレスフリーでボールを蹴ることができます。
ソールとアッパーの部分がやや外れやすくなっているため、シューズ用の補修剤で補強すると長く使えます。
アシックス トッキ
2015年にSUPER BALLのDouble Routine部門で世界一に輝いた、YOSSHIとYU-J(LA CLASSIC)の2人が着用していることでも知られているトッキ。手頃な価格帯ということもあって人気を得ています。
幅が細いため足裏を使った技には不向きですが、ソール部分のゴムが側面にまで広がっており、クリッパーストールがやりやすくなっています。
アシックスはトッキに限らず、軽量なモデルが多く、尚かつ国産ブランドなため、日本人の足にフィットします。
ナイキ エラスティコ
ナイキ特有の幅の細いシューズで、足裏を使った技には不向きですが、エアームーバーには向いています。軽量かつ一部にメッシュ素材を使用しているため、通気性も備えています。
現在、エラスティコは流通していませんが、同じくナイキのダビーニョという安価なモデルを使用しているプレーヤーもいます。
フリースタイルフットボールを自由に楽しもう!

ボールは人それぞれ相性はありますが、基本的にはどのボールでも楽しむことができます。初心者の方は、まずは自分が持っているボールで練習を始めてみても問題はありません。
シューズも人それぞれ足の形やスタイルが異なるため、自分に適性なシューズを見つけるには、様々なモデルを試してみるしか方法はありません。中には蹴りやすさよりも、デザイン性を重視するフリースタイラーもいます。
練習を積み重ねて、スタイルが変化するにつれて、適性なボールとシューズが変わることもあります。お気に入りのボールとシューズを見つけて、自由にフリースタイルフットボールを楽しみましょう!
写真・情報提供:JF3(日本フリースタイルフットボール連盟)
JF3(日本フリースタイルフットボール連盟)
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dance日本最高峰のブレイキンバトル「THE JAM FINAL by SEIKO」大混戦のBBOY OVER15を制したのはBBOY Steezyskee!2023.02.062023年2月5日(日)、兵庫県西宮市立塩瀬体育館にて「THE JAM FINAL by SEIKO」が開催された。昨年開催された「THE JAM」の成績上位者と前日予選を勝ち抜いたBBOY・BGIRLが集結し、BBOY OVER15部門は16名、BGIRL部門は8名、UNDER15は8名、そして、3ON3部門は8チームで頂点を争った。 「THE JAM」は2018年にBBOY TAISUKEが「THE JAMから世界へ」という理念の元、この舞台で輝き、そして世界へと飛び出していく場となってほしいという思い込めて設立した大会で、今回の「THE JAM FINAL by SEIKO」でも、まさにその理念にふさわしいBBOY・BGIRLが頂点へと駆け上がった。 BBOY OVER15を制したのはBBOY Steezyskee! 左:Hiro10 右:Steezyskee / THE JAM FINAL (c)harugraphics 注目はBBOY OVER15。 昨年のディフェンディングチャンピオンでありJDSF強化選手でもあるBBOY TOA(24)、昨年のRed Bull BC One World FinalでTOP4となったBBOY ISSIN(17)、さらにはD.League・KOSÉ 8 ROCKSでも活躍するBBOY Kaku(37)、BBOY Taichi(21)、その他にもベテランから若手まで錚々たる顔ぶれが揃った中、混戦を制したのはSteezyskee(20・北海道)だ。 Steezyskeeのブレイキンは、まさに今の自分をレペゼンするスタイル。 本人が「優勝は1mmも思ってなかった。自分のやってることに自信はあるけどそれを受け入れてもらえるかどうか」と優勝後に語ったように、ブレイキンだけではなく様々な遊びの要素を取り入れ、独自のスタイルで勝負を制した。トーナメントが進むにつれて、Steezyskeeのスタイルに観客も呼応し、彼の醸し出すフレーバーが会場を包んだ。 「今までは大会前はめちゃくちゃ練習して意気込んで大会に臨んでいたが、今回は大会のための練習をせず、今の自分のダンスで魅せる実験をしました」と新たなアプローチを貫いてこの日の頂点を掴んだ。 2週間後、2月18日、19日に開催される全日本ブレイキン選手権にも出場するSteezyskeeはどんなカラーに会場を染め上げるのか、今から楽しみだ。 BGIRLを制した新星は地元西宮育ちのBGIRL YASMIN YASMIN / THE JAM FINAL (c)harugraphics そして、BGIRLは、地元西宮からのワイルドカードで出場したBGIRL YASMINが優勝した。実に自身が個人で出場するバトルは1年半ぶりだったいうYASMIN。 「今のフィーリングと今までやってきたことを自分らしく出すことを考えた」というように入場から観客の気持ちを掴む表情や相手のムーヴ中も音楽と同調してリズムを取りながらYASMINの空気感を作っていった。そこに持ち前の幅広いミュージカリティやステップワークを加えながら会場を魅了。JDSF強化選手であるBGIRL AYANE、BGIRL AYUや、昨年のRed Bull BC One Cypher Japanを制したBGIRL YURIEなど、強者揃いのトーナメントを制した。 「ワイルドカードで大会の招待を受けた時、出るかどうか迷ったが、この大会にフォーカスして自分に集中していい準備ができたので結果に繋がって良かった。地元・西宮で勝ててやっと誇れるなと思います」と笑顔が絶えなかった。 UNDER15はJDSF強化選手BBOY RA1ON RA1ON / THE JAM FINAL (c)harugraphics U15は地元兵庫県の尼崎出身BBOY RA1ON(14)が他を圧倒して優勝を果たした。 BBOY RA1ONのこだわりはシルエットのカッコ良さ。トップロック、フットワーク、パワームーヴ、フリーズのすべてにおいて理想のシルエットを日々追及している。この1年ですべての動きにスピード、キレ、力強さが加わったと本人が語るようにもはやU15の領域にはいない。 しかし、優勝後のインタビューでは「決勝では足がつりそうになった。決勝のムーヴは自分で納得がいっていない。目標は、すべての年代の中で1番になることなので今のままでは通用しない」と自分自身で課題も語った。2週間後に出場する全日本ブレイキン選手権ではユースの枠を超え、オープン部門で出場するRA1ON。高みを目指す14歳が日本ブレイキン界に風穴を開けるかもしれない。 解説付き大会アーカイブはこちら! https://youtu.be/0BHSGdyRY7Y 2023年2月5日(日) /「THE JAM FINAL by SEIKO」 BBOY OVER15優勝:Steezyskee準優勝:Hiro10 BGIRL部門優勝:YASMIN準優勝:AYU BBOY UNDER15優勝:RA1ON準優勝:NAKKURU 3ON3優勝:WASEDA BREAKERS 準優勝:GSBシューゲイザ ー
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