室屋義秀2連勝「Red Bull Air Race World Championship 2019」第2戦カザン大会

2019.06.21
FINEPLAY編集部
Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

究極の三次元モータースポーツ「Red Bull Air Race World Championship(レッドブル・ エアレース・ワールドチャンピオンシップ)」2019 年シーズン第2戦の決勝を 6 月 16 日(日) にロシアのカザンで開催。日本から唯一出場する 2017 シーズンワールド チャンピオンの室屋義秀は、開幕戦アブダビ大会に続き、カザンでも初優勝。2 連勝を達成して、今季で終了が決定したレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ 最後の年間王者に向けて一歩前進した。

Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

室屋は3回のフリープラクティス全てでトップタイム(唯一、全てを 1 分 02 秒台でフ ライト)を記録。開幕戦から 4 か月以上経ったにも関わらず、機体および本人とチームが ともに好調を維持した状態で 15 日(土)の予選、16 日(日)の決勝を迎えた。
予選では今大会最速の 1 分 01 秒 431 のタイムを叩き出す選手が現れる中、時間が経つと共に徐々 に風が強まり、後になるほどタイムが出にくくなった。そうした中、最後に飛んだに も関わらず、室屋は予選ポイントがギリギリ獲得できない 4 位にはなったが、予 選で今大会自己ベストの 1 分 01 秒 944 を叩き出し、手ごたえを持って決勝に挑んだ。

迎えた決勝のラウンド・オブ 14 の相手は元イギリス空軍で世界最高のアクロバットチーム のひとつとされるレッドアローズで活躍したベン・マーフィー。昨シーズンからの参 戦だが、室屋との対戦成績は 1 勝 1 敗と侮れない選手だ。
先行で飛んだベン・マ ーフィーのタイムは 1 分 03 秒 333、続く室屋は第 1 セクターでは 0.098 秒先行す るも、第 2 セクターでは 0.05 秒遅れを取り、あわや敗退か?と思わたが、第 3 セク ターで巻き返し、0.09 秒差の 1 分 03 秒 243 で勝ち進んだ。次のラウンド・オブ 8 の 相手は予選トップ通過のミカ・ブラジョー。ラウンド・オブ 14 でのタイムは室屋より 0.282 秒速い 1 分 03 秒 051 と室屋選手の苦戦が想定されたが、ミカ・ブラジョー がペナルティを犯し、自滅したことで難なくファイナル 4 へと進んだ。
そして ファイナル 4 での室屋選手のフライト順番は 1 番目。ここで良いタイムを出して相手に プレッシャーを与えられたら後の展開が有利になるが週末で一番遅い 1 分 03 秒 496。 続く選手はマルティン・ソンカマット・ホールと強者揃いであったが、それぞれタイムが 伸びず、週末合わせてのべ 8 万人が見守る中、室屋が 2 連勝を果たし、レッドブル・ エアレース最後のシーズンのワールドチャンピオンの座が一歩近づいた。

レース後、 室屋は「全4戦なので2戦目が重要になると思って準備を進め、その成果がすごく出 たレースになりました。4戦中で2戦優勝できたので大きなアドヴァンテージになると思 います。勝ったのは非常に嬉しいですし、チャンピオンシップでリードを広げられたこと も嬉しいですが、まだ2位との差が十分ではないので、次のバラトン湖レースが非常に重要になります。バラトン湖で勝てるように明日から準備を進めていきたいと思います」と コメントした。

レッドブル・エアレースは残り 2 戦でシーズン終了を迎える。第3戦は初開催の地、 バラトン湖(ハンガリー)で 7 月 13 日(土)、14 日(日)に開催する。

プロフィール

室屋 義秀(むろや よしひで)

Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

レッドブル・エアレース・パイロット
誕生日:1973 年 1 月 27 日(46 歳)
拠点: 福島県福島市ふくしまスカイパーク 究極の三次元モータースポーツ「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」 に初のアジア人パイロットとして 2009 年から参戦。2016 年シーズンの千葉大会で初優勝。 国内ではエアロバティックス(曲技飛行)の啓蒙として、全国でエアショー活動を展開。 世界中から得たノウハウを生かして安全推進活動にも精力的に取り組み、スカイスポーツ 振興のために地上と大空を結ぶ架け橋となるべく活動中。福島の復興支援活動や子ども プロジェクトにも積極的に参画。福島県「ふくしまスポーツアンバサダー」

大会スケジュール

2 月 8 日(金)、9 日(土) アブダビ (アラブ首⻑国連邦) …終了

6 月 15 日(土)、16(日) カザン(ロシア) …終了

7 月 13 日(土)、14(日) バラトン湖(ハンガリー)

9 月 7 日(土)、8 日(日) 千葉

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップとは

Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool

世界最高の飛行技術を持つレースパイロットたちが、最高時速 370km、最大重力加速度 12G の中、操縦技術の正確さ、知力、体力、そして精神力の限りを尽くしてタイムを競う FAI (国際航空連盟)が公認する究極の三次元モータースポーツ。高速で機動性に優れた レース専用飛行機を使用し、1 機ずつペナルティを回避しながら高さ 25m の空気で膨らま せたパイロン(エアゲート)で構成する低空の空中コースを周回して飛行タイムを競う。 2003 年に第 1 回大会を開催し、2005 年より世界選手権として 2010 年まで毎年開催。2011 年からの休止後、3 年のブランクの間に安全面やルールをさらに向上させて 2014 年に再開。 12 シーズン目を迎えた 2019 年最終戦の千葉大会をもって、レースの開催が終了する。

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