2019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。

初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。

SUPER BREAK
川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。

クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。

しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。

出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。

決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。

そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。

今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。

The Session
ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。
2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。

同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。

ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。

バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。
まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。

BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。

アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催
チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。

アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK’S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。

優勝者コメント:MONSTER ALL STARS
以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました!

SUPER BREAK RESULT
優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)
準優勝:JINJO CREW(韓国)

The Session RESULT
DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT
優勝:IWANESS
準優勝:AYUKA

BEAT BOX RESULT
優勝:yoh!
準優勝:UTA

ABOUT “ISF”
世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!
国際アーバンスポーツフェス開催!
ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。
ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。
世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let’s Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。
しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。

開催概要
大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019
開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK’S CUP、Let’s Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)
11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)
会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場
11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯
内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会
THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベント
ROCK’S CUP:キッズランニングバイクレース
GRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント
BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション
Let’s Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験
Parkour Challenge:パルクールの無料体験会
出場料:一部有料
主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会
共催:川崎市
後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会
日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会
運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス
写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko
文・金子修平/YAMADAI
SPECIAL EDITION
●今日 ○イベント開催日
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danceダンスの祭典「E-Fes.2019」が今年も開催!優勝は町田校2019.12.132019年12月7日(土)東京都江東区・新木場STUDIO COASTにおいて、日本最大級のダンススクール・ETCが主催するダンスの祭典「E-Fes.2019」が行われた。中高生限定の1 on 1 ダンスバトルや豪華ダンサーによるショーケースを始め、様々なコンテンツが多数開催。メインコンテンツである「E-Fes.AWARD 2019」では激しいバトルを勝ち抜き町田校が優勝を飾った。 町田校 photo by tabasa 豪華コンテンツが目白押し 「E-Fes.2019」ではメインとなる「E-Fes.AWARD 2019」の他にも様々なイベントが開催された。RED STAGEでは誰でもエントリー可能、年齢不問の「TEAM SHOWCASE」が開催。BLUE STAGEでは中高生限定の1 on 1ダンスバトル「GENERATION DANCE BATTLE」が行われた。MAIN STAGEでは豪華ダンサーによる「GUEST SHOW」も開催。日本が世界に誇るブレイクダンスチーム九州男児新鮮組や、90年代HIP HOPダンスシーンやストリートファッションシーンを牽引し続けたJ.S.B.underground、日本最高峰のKRUMPアーティスト集団Twiggz Famら13組のトップアーティストが出演。会場を大いに盛り上げた。 九州男児新鮮組 photo by tabasa 「E-Fes.AWARD 2019」では今年も白熱した展開に ステージの銀幕にオープニング映像が映し出されると、会場からは大きな歓声が上がる。記念すべき10回目の開催となる「E-Fes.AWARD2019」がスタートだ。ステージにはMC USKが登場しジャッジを舞台袖から招き入れる。1年に一度のこの日のため、毎日練習を重ねてきた成果を発揮し、優勝を勝ち取るために、各地から12校が集まった。会場であるSTUDIO COASTには満員の観客。緊張の一瞬を今か今かと固唾をのんで見守っている。 本八幡校 photo by tabasa ステージ上登場した1校目は昨年大会優勝の本八幡校。コレオグラファーはRIE、テーマは「Amazing Night」だ。昨年優勝の実力を見せる見事なパフォーマンスを披露し会場からは大きな歓声が飛んだ。その後も各校圧巻のパフォーマンスで会場は盛り上がってゆく。誰もが知る地元が舞台の傑作映画をモチーフにした金町校の「Shitamachi ft 寅次郎」やピンク色のチアリーダー風コスチュームで揃え、溌剌としたパフォーマンスで会場を沸かせた「cheer up.」町田校など各校素晴らしいダンスとパフォーマンスで会場からは拍手と歓声が飛ぶ。 金町校 photo by tabasa 全12校の演技が終了し、残るは結果発表。泣いても笑っても優勝は1校のみだ。3位から順に結果が発表され、3位は本八幡校、2位は金町校という結果。狙うは誰もが優勝、素晴らしい結果であるが、悔し涙を流すダンサーの姿も見られた。残る発表は優勝校1校のみ。緊張の一瞬。コールされた名は町田校。会場からは大きな歓喜の声。次々とステージにかけ登っていく町田校の面々。その顔には勝利の喜びが現れていた。町田校は初優勝。昨年初の入賞で2位と悔し涙を飲んだが、見事昨年の雪辱を晴らす結果となった。 町田校 photo by tabasa 優勝コメント コレオグラファー:MOMOKA 去年初めて私がコレオグラファーで大会に出て、惜しくも2位で私もみんなも悔しい思いをしました。今年は昨年以上にE-Fes.で勝つためにどうしたらいいかを考えて、例年のDVDを見て勉強して、町田校にはどんな作品があうかを考えてこの作品を作りました。優勝する確信はありましたね、楽しくやれたと思います。同じメンバーが集まって何かを目指すことは人生の中であまりないと思うので、このメンバーでよかったです。みんなありがとう! 店長:まきの 2年前に自分が池袋にいた頃、優勝した経験があり、その時と同じ空気が流れていました。なので、これは優勝するよってみんなにも言っていて、狙い通りの優勝でしたね。安心しながら表彰を見ることができました。去年の2位は校として9年間の大会出場で初めての入賞。でも、みんな悔しそうであの顔は見たくないと思っていたので、今年は優勝して嬉しいです。町田では1年間講師で入って、その後4月から店舗、11月から店長で入ったので町田校との歴史は長くありません。でも、全社員の中で僕が一番町田校のことを愛している自信があるので、一番好きな人が一番好きなとこでやれれば絶対優勝できると思っています。なので自信がありました。みなさんありがとうございました! 町田校 photo by tabasa E-Fes.AWARD 2019 結果 優勝:町田校コレオグラファー:MOMOKAテーマ:cheer up. 町田校 photo by tabasa 2位:金町校コレオグラファー:ayapoテーマ:Shitamachi ft 寅次郎 金町校 photo by tabasa 3位:本八幡校コレオグラファー:RIEテーマ:Amazing Night 本八幡校 photo by tabasa THE MOMENTS of E-Fes.2019 MC USK photo by tabasa 横須賀校 photo by tabasa ディーズダンススクール photo by tabasa 藤沢校 photo by tabasa センター北校 photo by tabasa 川崎校 photo by tabasa 池袋校 photo by tabasa GENERATION DANCE BATTLE FINAL photo by tabasa GENERATION DANCE BATTLE FINAL photo by tabasa team Reyonce photo by tabasa FREE ACT CREW photo by tabasa J.S.B.underground photo by tabasa Twiggz Fam photo by tabasa Takumi photo by tabasa WE$TCOA$T $LUGGAZ photo by tabasa 本八幡校 photo by tabasa 金町校 photo by tabasa E-Fes.とは… 「演者と観者、イベントに参加する全ての人に刺激的な空間の演出」をコンセプトに、2010年よりスタートし、今年で10周年を迎えた「E-Fes.」。「ダンスが好き」を共通のキーワードに、プロダンサーとアマチュアダンサーが垣根を越えて同じステージに立ち、出演者と観客が一つとなってフロアをアツくする。若手ダンサーへの刺激と観る人が夢へと踏み出す原動力となるようなエネルギッシュなエンターテイメントを創出していく。 開催概要 日時:2019年12月7日(土)OPEN 11:00/MAIN STAGE START 16:00会場:新木場 STUDIO COAST(スタジオ コースト)〒136-0062 東京都江東区新木場2-2-10 コンテンツ:E-Fes.AWARD 2019/GENERATION DANCE BATTLE/TEAM SHOW CASEゲストダンサー:九州男児新鮮組/Twiggz Fam/J.S.B.underground/SHUHO+WAPPER/KENTO+SEIYA/Takumi(FORCE ELEMENTS)/SuperMe/WE$TCOA$T $LUGGAZ/stayfoolish/FREE ACT CREW/team Reyonce/ETC ORIGINAL BASE/HIPHOP UNITMC:USKDJ:しんいちチケット:前売り券 ¥3,000(※ドリンク代¥500別)/当日券 ¥4,000(※ドリンク代¥500別)
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othersアクションスポーツの人口を推測してみよう(上) |【連載】FINEPLAY INSIGHT 第五回2019.12.05かつてないほど注目を浴びるアクションスポーツシーン。その発展のために、FINEPLAYが送る多角的視点の連載「FINEPLAY INSIGHT」。 アクションスポーツやストリートカルチャーのために、ビジネス視点を交えて提言を行う本連載「FINEPLAY INSIGHT」。またまた2ヶ月以上の間が空いてしまいました。 今回は、連載の読者のみなさんが自分の関わっているスポーツやカルチャーを客観的に観察する際の、少しマーケティング的な視点をご紹介しようと思います。 脳の天敵「バイアス」を取り除く FINEPLAY INSIGHTをわざわざお読みくださっているみなさんは、おそらくですが多少なりとも企業や行政とお仕事していたり、あるいはこれからしていきたい、ということを考えている方が多いと思います。 企業の中でも、パッと思いつくような飲料メーカーやスポーツメーカー、ファッションメーカー、車メーカーなど、みなさんがどうにかして口説きに行きたい、と思っているさまざまな業種があると思います。スポンサーシップの回や社会性の回でも説明したように、その際は相手の頭の構造を理解して話すということがとても重要です。ただ、これがなかなか難しい…。僕も目下、その修業をずっと続けている途上です。 その根本的な原因は、人間の脳を支配する「バイアス」、要するに「思い込み」だと僕は思っています。バイアスについてはたくさんの本や解説が出ていますし、僕も全く専門家ではないので偉そうな解説は割愛しますが、とにかく自分の脳や考え方は「思い込み」や「クセ」だらけ!ということです。 その意味では、どっぷりとカルチャーに浸かっているような僕たちは相当強いバイアスがかかっている、ということをまず意識することが重要です。「最近シーンがめちゃくちゃ盛り上がっている」「◯◯が全国区で有名になった」ということをよく聞きますが(それはそれで僕としてもめちゃくちゃ嬉しいことなのですが)、果たして世の中一般からみたときに、一体どのくらい「盛り上がって」いて「有名」なのか、ということが、ビジネスの対話では大変重要になってきます。 そのための一つのやり方が、具体的な数字で会話するということです。今回は、バイアスを取り除いて「同じ目線」に立つために具体的な数字を掴むべく、実際に僕も仕事でよく使う手法をひとつ紹介してみようと思います。 ダンス人口はどれくらい?政府統計を用いて色々な推測を行う さっそくですが、今回は数字感を掴む例として、「ダンス人口」をざっくり叩いてみることにします。いったいそんなことどうやったら出来るの?と心配になってしまいますが、誰でも無料で出来る方法があります。 それは、政府の統計を使う方法です。日本政府は大変勤勉で頑張り屋さんなので、総務省統計局のホームページではかなり広範に渡る統計が無料で公開されています。中でも、頭の中にざっくりとした人口統計を入れておくと、結構便利だったりします。 さて、上記の統計とは別に、各省庁も実にさまざまな統計を取っているので、調べたいことについてはある程度データが揃っているんです。今回は、上記の総務省による人口統計(2018年10月現在)と、スポーツ庁の世論調査(2017年11月〜12月調査)を元に、なんとなくダンス人口ってどれくらいいるの?という規模感を掴んでみたいと思います。 みなさんもこの先を読む前に予想してみてくださいね。スポーツ庁の世論調査は、18〜79歳が対象となっていますので、今回は18〜79歳に絞ってデータをみてみましょう。さて、18〜79歳の日本のダンス人口は、だいたいどのくらいいるでしょうか? A. 50万人 B. 100万人 C. 250万人 D. 500万人 E. 1000万人 なかなか悩ましいですよね。AからEまで、実に20倍の開きがあります。 さて、下の図が、実際に政府統計からダンス人口を推測してみたまとめになります。スポーツ庁の調査で回答のあったパーセンテージを、人口統計にある各年齢層の人口とかけあわせて、日本全体の推測人口を算出しているだけです。(年齢区分別人口[人])✕(年齢区分ごとの回答者率[%])という、とてもシンプルな作業ですね。図が細かいので、スマートフォンの方はピンチインで拡大してみてください。 結果、18〜79歳に絞ると、「過去一年にダンスをやった」であろう人数は合計で約240万人、「今後ダンスを始めてみたい」であろう人数は合計で約440万人、という計算になりました。ダンスの場合、「過去一年にダンスをやった」よりも「今後始めてみたい」が全体的に多い傾向にあるようですね。ちなみに今回用いたスポーツ庁の調査では「ダンス」には社交ダンスやフォークダンス、フラダンス等も含まれているので、40代や50代以上のスコアは、そのあたりが特に多いと思われます。おじいちゃんやおばあちゃん、今後もたくさんダンスしてほしいですね! さて、みなさんの予想とはどれくらい乖離がありましたでしょうか。冒頭のクイズでCを選んだ方は、規模感はだいたいイイ線をいっていた、ということになりそうです。このように「桁をみる」ということは、実はビジネスの文脈ではとっても重要になってきます。この「桁感覚」は、相手との対話をすり合わせるとても重要な共通言語になりますので、今回の記事ではもう少しみてみることにしましょう。 ベンチマーク:ダンスとサッカーの人口を比べてみる 「桁感覚」でいえば、同じ調査からベンチマークを取るという方法もあります。いったい、ダンスの数字感は、他のスポーツで言えばどれくらいの規模なのか?という相対的な感覚でイメージを持ってもらう方法です。今回のケースでは、サッカーと比較することにしてみました。サッカーとダンス、どちらがどのくらい多いでしょうか? ダンスとサッカーの比較を同じ2つの調査から行ったのが、下図になります。 結果としては、「過去一年にやった」の人数はダンスが約240万人、サッカーが約190万人ということになりました。意外ですがダンスのほうが多く、それを支えているのは60代以上のダンス人気です。 スポーツ庁の調査では「特に多く実施した」という質問もあるので、そのスコアが図の真ん中のグラフになります。40代以上ではおそらくフラダンスや社交ダンスの人気か、ざっくり100万人くらいのシニアが踊りを趣味として定期的に楽しんでいるようです。 さて、掴みやすくするために、もう少し規模を掴んでみましょう。先程はシンプルに2つの調査だけで18歳〜79歳のダンス人口を推定してみましたが、世代間で比較しやすくするために、18歳〜19歳の各スコアを仮に10代全体の人口に当てはめてみると、次の図になります。 ざっくり、中高生は18歳〜19歳と同じくらいかそれ以上にダンスをしている可能性がありますし、10代全体に当てはめたとしても、手がかりとしてはそこそこ信頼性のある数字なのではないでしょうか。 さて、多少精度は落ちているとは思われますが、趣味や部活で続ける「過去一年特にやった」や「今後始めみたい」だと、10代はとくにダンスがサッカーを凌駕してしまっているのが一目瞭然です。 上図で言えば、ダンス人口はサッカーを超える規模感に達しており、趣味や部活にしている人(「過去一年特にやった」)が200万人以上、これからやってみたいという人は500万人以上いそうだな、ということが分かりました。 しかし、前者の200万人のうち、前述の通り40代以上の(おそらく)フラダンスや社交ダンスを嗜むレディース&ジェントルマンが100万人いらっしゃるので、実際のストリートダンス愛好者の規模感としては80〜100万人くらいが妥当ではないでしょうか。普段、ダンス=ストリートのイメージになっている僕たちにとっては、ダンス人口の約半数がシニアだということを冷静に理解しておいたほうが良さそうです。 更に、その中はいくつものセグメント(ジャンルやスタイル、競技性など)に分割されていて、おそらく一つのセグメントでは多くて10万人〜20万人くらいの規模感になるでしょう。企業目線で言えば、数万〜2桁前半万人規模の顧客獲得やリーチ獲得を目標にしていれば、ストリートダンスはマーケティングとしてあり得る選択肢かもしれません。ストリートのスターダンサーのSNSフォロワー数は数万〜2桁前半万人ほどですから、なんとなく肌感覚とすり合う気がします。 バイアスを取り除くための共通言語 これまでの連載や今回の冒頭で申し上げたとおり、僕たちはカルチャーが大好きなので、ついつい「思い」や「思い込み」で突っ走ってしまうところがあります(これは過去の自分にも大いに思い当たります)。ですが、今回のような「事実に基づいた数字感覚」を備えてお話出来ると、「ストリートだけだとサッカーの半分くらいだな」とか、「でもサッカーは観るだけのファンが多いから、ダンスはさらにそこが課題だな」とか、「じゃあ観戦や視聴をしたことがある人はどれだけ居るのかな」とか、そういう「課題」の共通認識が生まれやすいのではないでしょうか。 その課題認識を合わせて、第一回でご紹介したような「コラボレーション発想」による課題解決を企業や行政としていけると、色々なシーンにチャンスは生まれやすいと思います。 コンサルティング会社や広告代理店では、多額の費用をかけて今回のような数字をもうちょっと正確に出してみたりすることもあるのですが、アクションスポーツの競技団体や競技者がそういった予算を捻出することは容易ではありませんし、どっちにせよ正確な数字なんて分かりっこないのです。「桁感覚」が重要なのは、そういう意味でもあります。 しかし、僕たちのような野武士(?)でも、日本政府のおかげでこのように誰しもが無料で規模感を掴むことが出来るのですから、かなりありがたい時代です。今回のような計算は、Googleが無料で公開しているGoogle Spreadsheetなどを使えば誰でも行えますので、ぜひ、みなさんも活用してみてください。 次回は、愛好者だけではなく観覧者や視聴者を含めた世間一般の興味関心度合いを測るべく、同じく無料で使えるGoogle Trendsを使った方法をご紹介してみようと思います。 (続く) AUTHOR:阿部将顕/Masaaki Abe(@abe2funk) 大学時代からブレイキンを始め、国内外でプレイヤーとして活動しつつも2008年に株式会社博報堂入社。2011年退社後、海外放浪やNPO法人設立を経て独立。現在に至るまで、自動車、テクノロジー、スポーツ、音楽、ファッション、メディア、飲料、アルコール、化粧品等の企業やブランドに対して、経営戦略やマーケティング戦略の策定と実施を行う。現在、戦略ブティックBOX LLC代表、NPO法人Street Culture Rights共同代表、(公財)日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部広報委員長。建築学修士および経営管理学修士(MBA)。
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surf「悔いなくサーフィンに思い切り力を注ぎたい」サーファー加藤嵐2019.12.02【インタビュー/FINEPLAY】2016〜2018年までの3年間JPSAチャンピオンに輝き、今年は海外を中心に戦いを場を移したサーファー加藤嵐(ARASHI KATO)。現在の心境、サーフィンの環境、今後について語ってもらった。 https://www.youtube.com/watch?v=_l6uYzxA3tQ film & edit:cyanworksandfilms 加藤嵐 プロフィール1993 年生まれ。プロサーファー。小さい時に父親の影響で海に行くようになり、気がついたらサーフィンに没頭。 12 歳の時に横浜から千葉に引っ越し、さらにサーフィン中心の生活となった。16 歳で正式に JPSA(日本プロ サーフィン連盟)認定のプロサーファーとなり、17 歳にして JPSA Rookie of the Year に選ばれる。生まれ 持ったサーフィンの才能で、2016 年より 3 年連続で JPSA ショートボードシリーズでグランドチャンピオンを獲得。
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culture現代アート作家松嶺貴幸 × プロスケーター中田海斗 FINEPLAY Special Collaboration「SHARING EXPRESSIONS」本日公開!2019.11.28現代アート作家の松嶺貴幸とプロスケーターの中田海斗、2人の異なる分野で活躍する表現者が5日間の共同生活を送り、お互いの「表現」を「シェア」することで、ひとつの作品をつくりあげる「SHARING EXPRESSIONS」のドキュメンタリー本編がついに公開。2人が過ごした岩手県盛岡市にある松嶺の自宅兼アトリエでの5日間。現代アートとスケートボード 、盛岡と茅ヶ崎、年齢、パーソナリティやアビリティといった、経緯の異なるフィールドに立つ「表現者」である二人は、盛岡での出会いと生活で何を感じ、そして何を「表現」し、何を「シェア」したのか。そしていったいそこでどのようなことが起こり、どのような作品が生まれたのだろうか。こちらのドキュメンタリーフィルムを視聴して、新しい「表現」の可能性をぜひ、感じてほしい。 「SHARING EXPRESSIONS」 https://www.youtube.com/watch?v=S0A5TuPCvtw 松嶺貴幸の作品も展示されるグループ展「Homo Futuris」が12月6日〜10日にかけて開催 今回の「SHARING EXPRESSIONS」で中田海斗と「表現」を「シェア」し、素晴らしい作品を創りあげた松嶺貴幸とFreyja Deanのグループ展「Homo Futuris」が12月6日(金)から10日(火)にかけて渋谷区神宮前・Gallery COMMONで開催。中田との共同作品も今回のグループ展で展示される予定だ。 Group Exhibition “Homo Futuris “ 人間らしさとは。テクノロジーの進化とともに、今までとは違う存在価値が期待される人間の未来。どうやらハブの一つに収まるのではなく、ハブをまとめられる存在になるための人間個々の機能を強化する必要がありそうだ。医療や科学のシーンで人間の機能の一部と交換が可能になるであろう近い未来に、僕らのアイデンティティは今までより一層問われることになるだろう。本展示会では、「自然、生物、人間コミュニティ」をテーマに制作する Freyja Dean と「テック、医療、人体」をテーマに制作するTakayuki Matsumineの2人のアーティストが、テクノロジーの発展とそれに伴う可能性をコンセプトにした作品群を展示する。来たる未来に、どんな答えが待ち受けるのか。イギリスと日本という異なる地で生まれた文化に育まれた新進気鋭な2人の感性がクロスオーバーする。グループ展「Homo Futuris」をぜひこの機会にご覧ください。 開催概要 タイトル:Homo Futuris会期:2019年12月6日(金)~12月10日(火)開廊時間:11:00~19:00会場:Gallery COMMON〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目12−9 1Fアクセス:明治神宮駅から徒歩5分、原宿駅から徒歩10分※駐車場はございません。オープニングパーティ:2019年12月6日(金)18:00~21:00 「SHARING EXPRESSIONS」とは 現代において乗り物や住居、家具や服などの個人資産をインターネットを通じて貸し借りを行う「シェアリングエコノミー」が流行している。今後は個人資産などの有形物にかかわらず、スキルなどの無形物も様々な分野で「シェア」されていくことが予測されている。同時に現代は、「表現」の重要性が増していく時代でもあるという。AI研究の発展によってAIと人間の差がより曖昧なものとなっていく中で、”人間らしさ”や”個性”を「表現」することが必要とされてくる。しかし今はまだ、「表現」する方法について理解している人はほとんどいないのが現状だ。だからこそ、「表現」を「シェア」することで新しいモノやコトを生み出していく。これからの時代は「表現」を「シェア」する時代へと変化している。そんな状況の中、全く異なる分野で活躍しながらも、互いの「表現」を「シェア」することで、二人でひとつの新しい作品をつくりあげた松嶺貴幸と中田海斗の制作ドキュメンタリー「SHARING EXPRESSIONS」が本日ついに公開。フリースタイルスキーでの事故による脊髄損傷をきっかけに自身の生命と向き合い、アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスでのインダストリアルアートとの出会いをきっかけにアートの世界に飛び込んだ松嶺。そして1997年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身、アメリカでプロスケーターとして活躍することを目標に活動しており、TVドラマ「テラスハウス」にも出演し話題となった中田。ビデオグラファーは国内外のアーティスト、クリエイター、ミュージシャンのドキュメンタリーを数多く手掛けるNaoto Sakamotoが担当。二人の才気と人となりを余すところなく堪能できるドキュメンタリーフィルムとなっている。 松嶺貴幸 1985年12月9日生まれ、岩手県雫石町出身。 日本は東北、四季を強烈に織りなす岩手県雫石町に生まれる。野生の動植物が喜遊に生息する生命豊かな環境に囲まれて育ちながら、郷土民芸品の継承を担っていた祖父母の影響で幼少期から「ものづくりに」の機会に恵まれた。2001年フリースタイルスキーの転倒事故により頸椎を骨折、脊髄を損傷。2年8ヶ月病院で治療から、自身の生命と向き合う機会を賜った。生きる欲求と苦悩が強烈に混ざり合い、本能の根底から生の価値観が湧き上がった。2013年、単身でアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに渡り、サンタモニカカレッジで1年間学ぶ。そこで、カリフォルニアのアートやエンターテイメント文化の価値に触発され、アートの世界に飛び込んだ。現在は、燃えたぎるものを外部に排出し、残像した脳の内部で起こるニューロン・スパークや神経蘇生への欲求、強烈に飛び出し続ける脳波など宇宙論を形成する量子を自身の作品に落とし込み、造形、インスタレーション、テクノロジー&サイエンティフィック・フュージョンをはじめとする作品に、一刻一刻発火し、更新される考察を吐き出している。 中田海斗 1997年9月12日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。 数々の大会で、優勝・入賞経験を持つこれからの活躍が楽しみなスケーター。また、その端正なマスクにより幼少時代にはドラマやテレビ番組の出演経験あり。テラスハウスに出演しスケーター・タレントとしての認知度が高まる中、本場アメリカでプロスケーターとして活躍することを目標に現在奮闘中。
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danceダイジェスト映像で振り返る「Red Bull BC One World Final MUMBAI」2019.11.262019年11月9日(土)、インドのムンバイにて行われた、開催 16年目を迎える世界最高峰の1 on 1のブレイキン・ダンスバトル・トーナメント「Red Bull BC One World Final MUMBAI」。 今大会はMenno が前人未到の3度目の優勝を手にし、B-girl はKastetが初優勝を飾り2代目チャンピオンの座に輝いた 。日本からも多くのB-boy・B-girlがファイナリストとして参加し、世界の強豪相手に激しいバトルを展開。そして、現在盛り上がりを見せるインドのB-boyシーン。その熱気に包まれた会場の様子と、当日のバトルをFINE PLAYオリジナル版のダイジェスト映像で振り返る。 https://www.youtube.com/watch?v=iSrD5Ozzsug film & edit:cyanworksandfilms、Interview&Text:Shin Akiyama
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1surf「悔いなくサーフィンに思い切り力を注ぎたい」サーファー加藤嵐2019.12.022019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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2danceダンスの祭典「E-Fes.2019」が今年も開催!優勝は町田校2019.12.132019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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3doubledutch3年ぶりの快挙!! ダブルダッチ国際大会で日本チームが優勝を果たす!2019.01.162019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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4doubledutchダブルダッチ国際大会“NDDLホリデークラシック” 出場チーム決定!2019.11.052019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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5freestyleフリースタイルフットボール初心者必見!ボール&シューズの選び方2018.10.092019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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6skateジャズピアニスト・Jason Moranによるジャズ × スケートボードの即興セッションイベント 「SKATEBOARDING Tokyo」が日本初上陸!2019.12.062019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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7dance“REMOTEKONTROL”もはやCGのような動きをする超絶ロボットダンスユニット2014.09.242019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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8doubledutchREGSTYLE 前人未到の3連覇!「DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2019」2019.08.052019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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9dance“菅原小春”存在感のあるダンスで世界を魅了するダンサー2014.12.302019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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10climb命綱なしの究極のフリークライミング“フリーソロ”2015.04.232019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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11surf世界記録45歳サーファー“ギャレット・マクナマラ”30m大波を征服!2013.09.202019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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12othersアクションスポーツの人口を推測してみよう(上) |【連載】FINEPLAY INSIGHT 第五回2019.12.052019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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13skate【日本人初の快挙!】プロスケーター “山本勇” が世界大会で優勝!2017.05.232019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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14culture現代アート作家松嶺貴幸 × プロスケーター中田海斗 FINEPLAY Special Collaboration「SHARING EXPRESSIONS」本日公開!2019.11.282019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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15climbGoProがとらえたロッククライマーが落下する瞬間2014.06.102019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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16アーバンスポーツ特集2018.03.042019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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17surf“ケリー・スレーター”神の領域!現代最強サーファーのチューブライディング2013.11.102019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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18dance【衝撃ダンス動画】もはや異次元!超ヤバいブレイクダンス動画まとめ2014.06.032019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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19danceRed Bull BC ONE WORLD FINAL MUMBAI2019.11.012019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI
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20doubledutch109路上LIVE ダブルダッチバトル優勝はTO-MA!2019.12.092019年11月9、10日の2日間にわたり、国際アーバンスポーツフェス「INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019(以下、ISF KAWASAKI)」が行われた。9日には東京都・駒沢オリンピック公園で「第1回全日本ブレイキン選手権」が、そしてインド・ムンバイでは「Red Bull BC One World Final 2019」が開催されており、各地でブレイクダンスの主要大会が行われていた。そんな中、川崎においては「ISF KAWASAKI」の一環としてブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が行われ、MONSTER ALL STARSが激戦を勝ち抜き優勝。会場に詰めかけ、世界トップレベルのブレイクダンスを目の当たりにした観客からは、ときおり大きな歓声や驚きの声が上がっていた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 初日の9日はラゾーナ川崎プラザルーファ広場にて、日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP 2019」やパルクルール、ダブルダッチの体験会が行われ、2日目である10日には、川崎クラブチッタ、ラ チッダデッラ一帯において、先に挙げた日本主催のブレイクダンスの世界大会「SUPER BREAK」やDOUBLE DUTCH・BMX・BEAT BOXによる「The Session」、世界で活躍するグラフィティアーティストによるライブペイントなどが行われた。様々なコンテンツを通じてストリート発・アーバンスポーツの魅力を余すことなく感じることのできる2日間であった。 JINJO CREW BBOY OCTOPUS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK 川崎クラブチッタではブレイクダンスの世界大会「SUPERBREAK」が昨年に引き続き開催。開催地である川崎市や溝の口駅は日本におけるブレイクダンスの発展の歴史を語ることには欠かせない場所であり、「メッカ」ともいうべき土地だ。そんな川崎クラブチッタに世界の重要ダンサーたちが集結、熱いクルーダンスバトルが繰り広げられた。 CLUB CITTA' photo by Shuhei Kaneko クラブチッタの前には開場前から出場選手やその家族や友人、観客など多くの人でごったがえしていた。入場が始まると大会のスタートの1時間以上前だというのにフロアは満員となる。ウォーミングアップの段階から各選手真剣な表情でムーブの確認を行っている。時には他の選手の動きに熱心に見入ったり、素晴らしムーブを踊りきった選手に対して賞賛を送ったりしていた。MC KENSAKUの合図でいよいよ「SUPERBREAK」のスタートが宣言されると、AサークルにはWASEDA BREAKERSが登場。日本におけるブレイクダンスの発展の歴史とともに歩んできたと言っても過言ではない彼らの、30年以上にわたって受け継がれてきたBBOYS&BGIRLSの伝統と人気は伊達じゃない。会場からは大きな歓声が上がり、会場は一段とヒートアップ。どのクルーも臨戦体勢だ。予選ではサークルを2つに分け、Aサークル、Bサークルの両方で同時にバトルが進行した。 会場の様子 ©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko しかしそんなWASEDA BREAKERSも予選敗退。日本のブレイクダンスシーンの層の厚さを感じさせる一幕となった。予選を勝ち抜き決勝トーナメントへ進んだのは2015年「Battle Of The Year World Final」優勝の経験を持つThe Floorriorz、と昨年準優勝のBODY CARNIVAL。その2チームに加え日本からは「FOUNDNATION」、韓国からは昨年の大会で優勝している「JINJO CREW」、またエナジードリンク「MONSTER ENNERGY」が参集したドリームチーム「MONSTER ALL STARS」など世界からの招待枠6チームが参戦。世界トップクラスの戦いに観客の目は釘付けとなった。 MONSTER ALL STARS BBOY POCKET©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 出場クルーは全てがトップレベル。日本勢は惜しくも敗退し、決勝に進んだのは昨年優勝のJINJO CREWとMONSTER ALL STARSだ。 JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 決勝前に行われたゲストショーケースでは地元川崎をレペゼンするHIP HOPチーム「KING OF SWAG」が登場。圧巻のパフォーマンスに観客のボルテージも最高潮となった。会場からはあちこちからメンバーの名前を呼ぶ声が聞こえ、その人気のほどがうかがい知ることができる。 KING OF SWAG photo by Shuhei Kaneko そしていよいよ決勝。どちらのクルーもスタートから同時にMAXのテンションで熱いダンスを繰り広げる。MONSTER ALL STARSが先手を取りルーティーンで攻勢を仕掛けるもJINJO CREWも負けじと反撃。会場からは難易度の高いパワームーブが決まるたびに喝采が沸き起こる。途中、お互いが熱くなり、一触即発の場面も見られたが、最後は熱く抱擁。お互いの健闘を称えあった。優勝が決まる緊張のジャッジの瞬間。ジャッジの手が示していたのは、MONSTER ALL STARS。優勝が決まったその瞬間、彼らは喜びをダンサーらしく身体で十二分に表現し、優勝の嬉しさを爆発させるかのような叫び声をあげた。 MONSTER ALL STARS vs JINJO CREW©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko 今年で二回目の開催となる「SUPER BREAK」。その優勝者はMONSTER ALL STARS。次回の優勝者は一体どのクルーの手に渡るのか。今から楽しみで仕方がない。 MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session ダブルダッチ、ヒューマンビートボックス、BMXのカルチャーが1箇所に凝縮されている「The Session」。街のフットサル場がステージに様変わりし、生肌で感じるカルチャーのセッションには多くの人が足を止めていた。2本の長いロープの中で様々なパフォーマンスを行うダブルダッチパートでは、ソロバトル「DOUBLE DUTCH ONE’S」予選を開催。キッズから学生、社会人・プロまで幅広い層が参加するなか、決勝に進出したのはIWANESS (Call me a DIVA / MIX AT WILL) と AYUKA (Call me a DIVA / MIX AT WILL) の2人。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI 同じチームでダブルダッチ活動を行い大会に出場しているチームメイト同士の頂上決戦、勝利したのはIWANESS。独創的なムーブと作り込まれた世界観で、“因縁の対決”を制した。 IWANESS vs. AYUKA©️ISF KAWASAKI ビートボックスパートでもバトルコンテンツを展開。電車の音、車のクラクション、雑踏の足音― 川崎の街に流れるそれらの生活音をもビートに乗せてしまう、選手たちのマイクパフォーマンスはまさに神業。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI バトルの決勝に進出したのはyoh!とUTA。UTAは前年度のISFビートボックスバトルの前年度チャンピオン。まさに猛者同士がぶつかり合い、バトルが1つの曲に聴こえてくるような高度なバトルを展開する。そんな熾烈な戦いを制したのはyoh!。前年度チャンピオンを下し見事優勝を果たした。 yoh! vs. UTA©️ISF KAWASAKI BMXはワークショップとSHOWCASEを展開。SHOWには早川兄弟(早川起生・晃生・結生)が登場。最年少の結生はなんと8歳。そんな彼らが大人顔負けのSHOWCASEを披露。時折ほっこりさせる子どもならではの無邪気な笑顔と、MCの石田崇による絶妙なトークで会場は笑いと歓声に包まれた。 早川兄弟©️ISF KAWASAKI アーバンスポーツの魅力を体験できるコンテンツが多数開催 チネチッタ通りでは、世界的なグラフィティアーティストによる「Graffiti Live Paint」が行われた。世界的なアートバトルイベント「ART BATTLE」のニューヨーク大会2連覇を成し遂げ、映画「PACIFIC RIM2」のプロモーション広告と壁画、ニューヨーク・ワールドトレードセンターの壁画を製作した経験を持つDRAGON76。「高校生RAP選手権」のロゴデザインを手がけるなど、メジャーからアンダーグラウンドシーンまで多方面で活躍、活動するGOSPEL。2016年に「Adobe Creative Jam審査員賞」を受賞、2018年の「NIKE AIR MAX デザインコンテスト」で日本代表としても選ばれているWOOD。この3人の世界的アーティストによって描かれる圧巻のライブペインティングに、街ゆく人も脚を止め、見入っていた。 WOOD photo by Shuhei Kaneko アレーナチッタでは、未就学児のランニングバイクによるレース「ROCK'S CUP」が開催。現在では3輪車に変わって、エントリーバイクのスタンダードとして定着しているペダルなしの自転車、ランニングバイク。1歳半から6歳までのキッズライダー達が1週120mのコースを一生懸命にスピードを競い合う。会場のあちこちから、歓声と声援が飛び交っていた。 ROCK'S CUPの様子 photo by Shuhei Knaneko 優勝者コメント:MONSTER ALL STARS 以前ここでバトルしたことがあって、またここで世界のトップとバトルできることは恵まれていると思っています。そして、仲間たちと一緒にバトルできるなんて最高の気持ちです。今日は幸せな日です、ありがとうございました! MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko SUPER BREAK RESULT 優勝:MONSTER ALL STARS(WORLD WIDE)準優勝:JINJO CREW(韓国) 写真左2位JINJO CREW、右優勝MONSTER ALL STARS©️ISF KAWASAKI/Jason Halayko The Session RESULT DOUBLE DUTCH ONE’S RESULT 優勝:IWANESS準優勝:AYUKA IWANESS©️ISF KAWASAKI BEAT BOX RESULT 優勝:yoh!準優勝:UTA yoh!©️ISF KAWASAKI ABOUT "ISF" 世界レベルのストリートの祭典が川崎で始まる!国際アーバンスポーツフェス開催!ストリートカルチャー系アーバンスポーツのフェスが2日間になって今年も川崎で開催。1日目はラゾーナ川崎プラザルーファ広場、2日目はラ チッダデッラ一帯に集結。ISFは、日本におけるブレイクダンス初の国際大会ブランド「Super Break」。世界で活躍するアーティストのライブペイント「Graffiti Live Paint」。3つのアーバンスポーツのハイレベルなバトル。「The Session」。未就学児のランニングバイク(ペダルなし自転車)レース「Rock’s Cup」。日本最大のキッズブレイクダンスコンペティション「BREAK DANCE DREAM CUP」。ダブルダッチの無料体験会「Let's Play DOUBLE DUTCH」。パルクールの無料体験会「Parkour Challenge」。から形成されている。しかも全てのコンテンツが入場・観覧無料 (※参加費は有料、一部無料。)参加するもよし、家族で楽しむもよし、友達と楽しむもよし。ストリートカルチャーの最先端の現場をチェックしよう。 photo by Shuhei Kaneko 開催概要 大会名:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI 2019開催日時:11/9(BREAK DANCE DREAM CUP、ROCK'S CUP、Let's Play DOUBLE DUTCH、Parkour Challenge)11/10(SUPER BREAK、THE SESSION、ROCK’S CUP、Graffiti Live Paint)会場:11/9 ラゾーナ川崎プラザルーファ広場11/10 川崎クラブチッタ、ラ チッタデッラ一帯内容:SUPER BREAK:ブレイクダンス=ブレイキンの国際大会THE SESSION:3種目のストリートカルチャーによるバトルの集合イベントROCK’S CUP:キッズランニングバイクレースGRAFFITI LIVE PAINT:有名アーティストによる路上ライブペイント BREAK DANCE DREAM CUP:日本最大のキッズブレイクダンスコンペティションLet's Play DOUBLE DUTCH:ダブルダッチの無料体験Parkour Challenge:パルクールの無料体験会出場料:一部有料主催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL KAWASAKI実行委員会共催:川崎市後援:公益社団法人日本ダンススポーツ連盟 / 特定非営利活動法人日本ダブルダッチ協会日本ヒューマンビートボックス協会 / 川崎商工会議所 / 一般社団法人川崎市観光協会/川崎駅広域商店街連合会運営:株式会社IAM/有限会社OVER THUMPZ/株式会社ロックス 写真提供・ISF KAWASAKI/Jason Halayko文・金子修平/YAMADAI