4232 件中 150 ページ目
新着記事
-
dance「2024年パリ五輪 ブレイキン種目」に出るには?ロードマップや選考プロセスを徹底解説!2022.09.22
-
bmx松戸市ゆかりのアスリートと市民の交流イベント「松戸ファンフェスタ in テラスモール松戸」が開催!
-
others子供も楽しいフジロック。KEEN「キッズアドベンチャー」が最高にロックだった!2022.09.21
-
surfトム・キャロルが来日!写真展「写真と瞑想の世界」が開催2022.09.20
-
surf『ワキタピーク』監督 清野正孝の映像コンテスト“Nouvelle Vague”の表彰式が渋谷で行われる
-
surfCAで開催中の「2022 ISA World Surfing Games」 男子日本代表が予選で白星スタート2022.09.19
-
surfJPSAツアー第3戦「クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ」開催 浜瀬海と井上桜が優勝飾る2022.09.17
-
surf「体を動かして海と向き合う!」NPO法人NAZeが海遊び体験 Touch the Sea を開催2022.09.16
-
dance世界最高峰の 1on1 トーナメント日本代表決定戦 「Red Bull BC One Cypher Japan 2022」チケット販売中!
-
surf松岡慧斗ドキュメンタリー・サーフムービー 『TO DIE FOR』上映会開催決定
SPECIAL EDITION
イベントスケジュール
●今日 ○イベント開催日
編集部おすすめ記事
-
danceSHIROFES.2026|全12バトル優勝者コメントあり!過去最大バトル数で繰り広げられた新たなドラマ!2026.09.10青森県弘前市から世界へとストリートダンスの魅力を発信する世界最大級の複合型ダンスフェス「SHIROFES.」。今年も「SHIROFES.2026」として2026年9月4日(金)~9月6日(日) の3日間に渡り「弘前公園」にて開催された。SHIROFES.のメインコンテンツであるダンスバトルが繰り広げられた2日目と3日目は、2日間で6つのジャンルバトルと6つのALL STYLEバトルが行われ、昨年をさらに上回る過去最大の12種のバトルコンテンツからそれぞれの優勝者が決定した。 今年で11年目となり、新たな10年に向けて、さらに進化したSHIROFES.は「地元にダンスを根付かせたい」や「ダンサーを1番に輝かせる」というミッションと「目覚めろ、個性。燃え上がれ、弘前。」というスローガンを今年も掲げ開催。毎年規模を拡大し続ける本イベントではダンスバトルコンテンツにおいて様々なドラマが生まれた。 そのダンスバトルでは、ゲストバトラーとして国内外からトップダンサーが招待されるなど幅広いジャンルで世界レベルのストリートダンスバトルを実施。オーガナイザーのNobuoが話す「弘前にいても、地方にいても、ダンスを通して世界を感じられる環境をつくりたい」という理念がまさに体現されており、これだけ豪華なバトルを一堂に会して観られるのが、SHIROFES.ならではの醍醐味だ。 バトルを観戦するオーディエンス©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko そして毎年新たな歴史が紡がれる、年に一度のお祭りであるSHIROFES.に今年は国内外から3日間で延べ84,100人が来場し、過去最多の来場者数を記録。オーディエンス全員が一体となりダンサーたちによる熱いバトルの数々を見届けた。 国内外からダンサーたちが集まり、全12種のカテゴリーで競った世界レベルのストリートダンスバトル RENとFUTAは弘前在住の中学生ダンサー(G-COAT優勝チーム: POPPIN' riot)©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 過去最大のバトル数となった今年のSHIROFES.は、大会2日間を通じて計12種のカテゴリーにて予選から決勝トーナメントまで、手に汗握る熾烈なバトルが繰り広げられた。どのバトルコンテンツもダンスのレベルや経験に関係なく、誰でも参加できるオープンカテゴリースタイルなのがSHIROFES.の特徴であり、各バトルにて予選を勝ち抜いたダンサーとゲストバトラーが入り混じり、若手の成長株から世界を代表するトップダンサーまでがノックアウト方式のトーナメントを通して王者の座を争った。 弘前在住の中学生ダンサーのkotaro (NINJA優勝者)©︎SHIROFES.2026 / YuKI_EXPRESSHOW 各バトルコンテンツでは、今年もそれぞれのカテゴリーで多くのドラマが繰り広げられた。その中でも特にこの大会にかける思いが強かったのが、今年ようやく初優勝を成し遂げたKIDS ALL STYLE 1ON1 「NINJA」のkotaro、そしてHOUSE 1ON1 「OPEN YOUR EYES」のKEINの2人。両者とも絶対に獲っておきたかったタイトルと話し、これまでの努力が実った瞬間を喜んだ。 POG (EVERYBODY’S UP!!優勝者)©︎SHIROFES.2026 / harugraphics また今回2大会ぶり2度目の優勝を果たしたのは、O-18 COLLEGE ALL STYLE 1ON1 「ROOKIE」のRingo WinbeeとLOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」のPOG。POGは前代未聞の2回の延長戦の末に勝利を勝ち取り、Ringo Winbeeは今大会が個人的に「修行」だったと形容するなど、再度タイトルを勝ち取ることが難しいバトルであり、またその先に得られたこの優勝がいかに価値があるものなのかを感じさせた。 B-Girl Yasmin (GAME優勝者)©︎SHIROFES.2026 / harugraphics また今回初開催となったHIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1 「HEROES」とO-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE 「GAME」の決勝は、新たな10年の歴史を刻む上で大きなマイルストーンとなった。HIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1「HEROES」では、近年のストリートダンスシーンで注目される素晴らしい才能を持った若手の成長株たちが出場。豪華なトップダンサーたちのジャッジによる日本最高峰のバトルの中で初代チャンピオンとなったのはSHIROFES.初参加のSENA POPPING。沖縄から参戦し初出場初優勝を達成した。O-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE 「GAME」では、神戸発のジャズセッションバンド「QUIET STORM KOBE」の生演奏の中でバトルが進行。ラウンドが進むごとに会場の熱気は増し、決勝ではダンサー・ジャッジ・バンド・MCたちが一緒くたになって楽しみ、もはやバトルというよりライブ会場のような盛り上がりのまま最高潮を迎え、誰が勝ってもおかしくない中、満場一致のジャッジでB-Girl Yasminが初代チャンピオンの座を勝ち取った。 SAMURAI決勝 - Poppin'C vs SHOW-GO©︎SHIROFES.2026 / Hama Show そして今年も唯一フォレストステージでのトーナメント開催となり、SHIROFES.2026のバトルコンテンツを締め括ったのがPOPPIN’ 1ON1 「SAMURAI」。FEMALEサイドとOPENサイドの各予選から勝ち上がってきた強豪ダンサー13名にゲストバトラー3名を加えた16名でGlobal Editionトーナメントが開催された。決勝へ駒を進めたのは昨年のチャンピオンであるSHOW-GOと、世界王者の経験を持つトップバトラーPoppin'C。長い親交がある二人だけにお互いの異なるスタイルにリスペクトを感じさせながらも、今年の王者の座を争った。どちらが勝ってもおかしくない接戦の末に軍配が上がったのはPoppin'C。見事昨年のチャンピオンを退けて優勝を果たした。 FINEPLAYでは今年も各ジャンルで見事優勝したダンサーたちへ大会直後にインタビューを敢行。それぞれのダンサーが語る今回の「SHIROFES.2026」を通して感じたことと、このイベントにかける思いを是非チェックしてもらいたい。 優勝者コメント WAACKIN’ 1ON1「MIYABI」優勝者 MANAKA MANAKA ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。優勝できてとても嬉しいですし、チームのみんなへのありがたい気持ちでいっぱいです。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回のバトルでは特に周りの温かさや、ワッキング特有の熱い盛り上がりを肌で感じることができました。バトルでは相手と競い合うものの、お互いをリスペクトし合って、お互いを持ち上げながら踊るこのダンスの在り方にものすごく感動しました。自分もその温かい姿勢をこれからも大切にしていきたいです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は年齢や性別に関係なく、ダンスと音楽が好きな人がたくさん集まる本当に素敵で大好きなイベントです! LOCKIN’ 1ON1「EVERYBODY’S UP!!」優勝者 POG POG ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。本当に心から楽しめましたし、優勝できてめちゃくちゃ嬉しいです!SHIROFES.最高! ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?2年前優勝した時と同じように、やっぱりSHIROFES.という「フェス」ならではの良さと、観客の皆さんの空気感を全力で感じ取りながら踊ることができました。音楽と一緒に楽しむという感覚は、本当にこの場所だからこそ体感できる特別なものです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?自分自身、同じ東北の人間として、SHIROFES.がこのままどんどんブラッシュアップされていってほしいですし、国内外からどんどんみんなが集まるような、世界最高峰のイベントになっていってほしいと切に願います! HOUSE 1ON1「OPEN YOUR EYES」優勝者 KEIN KEIN ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。めちゃくちゃ嬉しいです。コロナ禍に出場し始めてからずっと出続けてきた中で、周りの仲間たちがどんどん先に優勝していっていたので、ようやく自分の番が来たなという感じでホッとしています。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回のバトルは全部おもしろくて、かつての自分の生徒やチームメイト、韓国の仲の良い先輩など、自分と馴染み深いメンバーとの対決が続いたのですが、バトルしたというよりは、お互いに会話するようにセッションを楽しめました。 一日を通してコンディションの変化もありましたが、「何かをやろう」とはせずに、毎回音楽に身を任せて、相手とコミュニケーションを取りながらバトルできたので、結果もついてきて良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?日本にダンスイベントはたくさんありますけど、本当の意味で「フェス」と言えるのはSHIROFES.だけだと思います。バトルやショーもありながら、パーティーみたいな空間で毎年楽しみにしているイベントの一つです。あとは優勝して嬉しいのが、景品が豪華なところ!仲間が優勝した時にスピーカーやマットレスをもらっているのを見て「いいな〜!」って羨ましく思っていたので、自分が優勝したら何がもらえるのかなと楽しみにしていました(笑) 今回はバトルだけではなく、ジャッジをしてショーケースも出て、フルコースで大変だったんですけど、誰よりも自分が楽しんでいた自信があります! HIP HOP 1ON1「DO OR DIE」優勝者 YU-SEI YU-SEI ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。色々なことを試しながら進んでいけたトーナメントでした。その中で自分のダンスにそれが噛み合う瞬間もあれば、逆に噛み合わない時もあり、その両方の感覚を経験できた非常に良い時間で、優勝できたことも嬉しかったです! ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?今回が初めてのSHIROFES.参戦でした。ただこの「DO OR DIE」というヒップホップの伝統的なバトルがあることはもちろん前から知っていましたし、それこそ「OSAKA GET DOWN」から繋がっている大会なので、地元・関西のみんなもチェックしている熱いバトルだと思っていました。また初めて参加する分、自分の中でもすごく気持ちが入っていましたし、ステージ上でいい気持ちの攻め合いができたのがすごく良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?自分も京都でダンスシーンをデカくしていくために、イベントを企画したり色々な活動をしているのですが、その大変さを知っている分、桁違いの規模で開催しているSHIROFES.にリスペクトがあります。何よりダンサーにフォーカスを当ててくれますし、これだけの人が一堂に集まる場所って他には絶対にないなと感じます。まさに全世代のダンサーやミュージックラバーたちの「大同窓会」のような空間で最高なイベントです!ただ、これからさらに進化していくと思うと本当に凄いですし、とにかく大好きな場所なので、これからも絶対に遊びに来たいと思います! BREAKIN’ 3ON3「ON THE BEAT」優勝者 Breakin’ Warriors 左からSHUMAX、幸之助、AOIの順©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。AOI:本当にめっちゃ嬉しいです!SHUMAX:とても最高ですし、世界で戦っているダンサーともバトルして勝てて嬉しかったです!幸之助:もちろん嬉しいですけど、嬉しいを超えて「びっくり」という気持ちです! ― バトルを振り返ってみて、できて良かったことはありますか?幸之助:今日作ったムーブなんですけど、AOIがヘッドスライディングで前に出てきたところに、両サイドから腕を掴んでベイブレードみたいに回転させる技を決められたことが良かったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?AOI:最高なイベントです!SHUMAX:優勝できたらめっちゃ気持ちいいイベントです!幸之助:SHIROFES.はお祭りでも大会でもある、楽しめるイベントです! ― 最後に今後の目標を聞かせてください!幸之助:このメンバーで成長していって、世界大会優勝できるように頑張っていきたいです! O-18 COLLEGE ALL STYLE 1ON1「ROOKIE」優勝者 Ringo Winbee Ringo Winbee ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。ここ弘前は個人的にすごく思い入れがある場所なので、この場所で、SHIROFES.で優勝できたことが本当に嬉しかったです。またこのような世界規模の大きな大会で、大学生向けのコンテンツを用意してくださったこともすごく感謝しています。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?正直に言うと、身体のコンディションや少し慣れない会場の環境から、自分にとっては「修行」と感じるような高い壁が心の中にあった感覚でした。ただその厳しい状況の中でも、毎回自分の踊りを修正しながら工夫して挑めたことが、今回出場して本当に良かったと思うところですし、ダンサーとしてまた一歩成長できたかなと感じています。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?小さい頃から参加しているイベントで年齢が上がった今、勝手ながら「ホームイベント」のように感じています!自分は神奈川出身なんですけど「りんご(Ringo)」という名前をレペゼンできる、本当に思い入れがある場所です。さらに年々この開放的な雰囲気が進化していますし、パーティー感がありながら何より世界レベルを肌で体感できる、この素晴らしい環境があることが本当にありがたいなと思います! KIDS ALL STYLE 1ON1「NINJA」 優勝者 kotaro kotaro ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。自分は青森・弘前でポップをやっているのですが、自分の地元から今までNINJAの優勝者が出ていなかったとのことなので、その一人になれて本当に嬉しいです。 ― 大会を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?いつも以上にすごいジャッジの方々の前で披露する環境で、覚醒したダンスができたかなと思っています。SAMURAIや他のバトルにも出場していましたがNINJAで勝つことが人生の1つの目標でもあったので優勝できて嬉しいです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?人生で1回は獲りたい、自分の一生の称号になるようなバトルがあるイベントなので、だからこそ懸ける思いはめちゃくちゃありましたし、今日の優勝も踏まえて、これからもっと頑張っていけるなと思いました。これからは大人の部門でも同じステージに立って対等に戦えるように頑張ります! HIGH SCHOOL ALL STYLE 1ON1「HEROES」優勝者 SENA POPPING SENA POPPING ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。今年から新しく始まったHEROESで優勝して、初代チャンピオンになれて本当に嬉しいです! ありがとうございます! ― 大会一日を振り返ってみて印象に残っていることはありますか?実は今回が初めての青森でした。SHIROFES.にはずっと前から挑戦したいと思っていたのですが、地元の沖縄からだと飛行機移動などもあってなかなか大変でした。でも今年やっと挑戦することができて、すべてのバトルを楽しく踊りきることができたので最高です! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?世界各地から人が集まる本当に国際的なイベントで昔からずっと動画で見ていました。コンテンツもすごく豊富ですし、人もみんな優しくて明るくて、めちゃくちゃ楽しいです!ずっと夢に見ていたバトルだったので、やっと挑戦できて良かったですし、これからももっと勝てるように挑戦し続けたいです!世界中で活躍できるように日々しっかりと鍛錬を重ねて、上を目指して挑戦していきます! ALL STYLE 2ON2「DEADLY DUO」優勝者 KYOKA & Poppin'C KYOKA & Poppin'C ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。Poppin'C:とにかく楽しめました!会場の雰囲気や音楽も最高でしたし、KYOKAとのデュオでバトルをするのは初めてでしたが、息の合った踊りができましたし、この瞬間を共有できて嬉しかったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?KYOKA:日本の中で本当にトップと言っていいぐらいすごく大きい「お祭り」で、国内外からダンサーが集まってバトルしたり、サイファーしたり、お酒飲んだり、みんなで色々なエクスチェンジができる場所です。他にはなかなかこういうイベントがないので、それが自分の母国である日本で開催されているというのは本当に自分にとってもありがたいことですし、今後もずっと参加し続けたいなと思っています! ALL STYLE CREW BATTLE「G-COAT」優勝者 POPPIN' riot 左からKO-KEN、MAITO、JOE、FUTA、REN©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。REN:去年G-COATに違うチームで出たのですが、予選落ちだったので今年優勝できて嬉しいです!MAITO:最年少で出場したんですけどすごく楽しかったです。でも未だに優勝したことが信じられないです! ― バトルを振り返ってみて、できて良かったことはありますか?FUTA:去年は別のチームで、自分がルーティンを失敗して足を引っ張っちゃったんですけど、今回はルーティンもしっかりできて、みんなで良い踊りができたのですごい良かったです。KO-KEN:1人が前で踊ってる時に、後ろのメンバーもみんなでわちゃわちゃして楽しんで応援できたのが良かったかなと思います!MAITO:みんなでフリを考えて踊って、ちゃんと成功できたのが楽しかったです。 ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?FUTA:日本で1番レベルが高いけど、日本で1番楽しいイベントです!REN:もし予選落ちしたり負けたりしても、うまい人のダンスを見られたり、いろんな勉強ができて、色々なダンサーと仲良くなれるイベントです! O-16 ALL STYLE 1ON1 CYPHER BATTLE「GAME」優勝者 Yasmin Yasmin ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。私は兵庫育ちで、ダンスやB-Boyと関わり始めた頃から、今回のバトルで生演奏をしてくれた「QUIET STORM KOBE」のことを知っていました。小さい頃から彼らの演奏に合わせて踊ってきた思い出がある中、今回青森という土地でこういう形で踊ることができて本当に嬉しかったです。またサイファーも盛り上がって、みんなと一体感増し増しで踊れたので本当に楽しかったです! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?SHIROFES.は「最高」です!4年くらい毎年来ているんですけど、この土地柄と開放感、そしてすぐ近くに美しい自然があるこの環境が素晴らしいです。自然の中を1人で散歩できるのんびりしたフリーな時間も作れるし、バトルにガッと集中してダンスを楽しめたり、他の色んな人のダンスを見て感動したり、お酒をいっぱい飲みながら語り合えたりと本当に最高です!このタイミングを毎年楽しみに生きているので、またぜひ呼んでください。絶対にまた来たいでーす! POPPIN’ 1ON1「SAMURAI」優勝者 Poppin'C Poppin'C ©︎SHIROFES.2026 / Jason Halayko ― 優勝した今の率直な気持ちを聞かせてください。最高です。特に決勝で戦ったSHOW-GOはブラザーなので、今回も彼とバトルできたことが本当に嬉しいし、本当に本当に最高な決勝でした! ― SHIROFES.はあなたにとってどんなイベントですか?僕はSHIROFES.初期の、バトルがSAMURAIだけだった頃から機会があるたびに参加させてもらっていますが、今回を通して改めてSHIROFES.が成長して大きなイベントになっていること、さらにダンサーのレベルもどんどん上がっているのを肌で感じているので、SHIROFES.がこのシーンで起こしている大きなムーブメントを見てとても嬉しく感じています。 SHIROFES. 2026 イベント概要 名称:SHIROFES.2026 日時:2026年9月4日(金) 17:00~20:30 2026年9月5日(土) 9:00~20:30 2026年9月6日(日) 9:00~20:30 会場:弘前公園 市民広場・市民会館 ほか(青森県弘前市大字下白銀町1) 入場:無料 ※一部有料エリアあり。コンテンツによっては別途参加費が必要。主催:一般社団法人Performing Arts Community(弘前市後援)
-
doubledutchITADAKI 2026 スペシャルインタビュー!新アンバサダー・FLY DIGGERZが引き継ぐ熱量と、高校生たちの“瞬間の青春”に懸ける想い2026.09.05ダブルダッチに青春を懸ける高校生たちの最高峰の舞台「ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2026」が2026年9月27日(日)に川崎ルフロンで開催される。これまでもFINEPLAYはメディアパートナーとして、ITADAKIが届けるダブルダッチシーンの熱量を、大会の様子はもちろんのこと様々なインタビューを通して最前線から伝えてきた。そんな中で、今年2026年、ITADAKIは6回目を迎えてさらなる進化を遂げる。今年のITADAKIで大きな注目を集めているのが、大会のオフィシャルアンバサダーの交代だ。これまで大会の顔としてシーンを牽引してきた「REG☆STYLE」からバトンを受け取り、新アンバサダーに就任したのは、世界大会2連覇の実績を誇るプロダブルダッチチーム「FLY DIGGERZ」。今回はFLY DIGGERZメンバーであるKSY、KENGO、AYUKA、K-SK、TO-MAの5名に独占インタビューを敢行。 新アンバサダーとしての決意、彼らが考えるダブルダッチの魅力、彼らにとってITADAKIとは、そして今大会を通して伝えたい「瞬間の青春」に懸ける熱い想いまでをじっくり語ってもらった。 「一歩先のジブンに飛び込め!」世界を魅了するプロダブルダッチチーム・FLY DIGGERZの挑戦 FLY DIGGERZ (左からK-SK、TAKAO、TO-MA、AYUKA、KSY、KENGOの順) ─ 本日はよろしくお願いします!まずは、改めてFLY DIGGERZというチームがどのような活動をされているのか、代表してKSYさんからご紹介をお願いできますでしょうか。 KSY: はい、よろしくお願いします!僕たちFLY DIGGERZは、2020年に結成したプロのダブルダッチチームです。おかげさまで世界大会を2連覇させていただき、現在は国内だけでなく海外のステージやイベント、SNS、そして教育現場など、本当に様々な形でダブルダッチやジャンプロープの魅力を届けさせてもらっています。またチームとして一番大切にしているのが、「Jump Into The Future(一歩先のジブンに跳びこめ)」というスローガンです。 これは僕たち自身が常に過去の自分の限界を超え、新しいことに挑戦し続ける姿を見せることで、それを見た人たちに「自分も一歩踏み出してみよう」「何かに挑戦してみよう」と思ってもらえるキッカケになりたい、という強い信念が込められています。 ─ 「一歩先のジブンに飛び込め」、とても力強い言葉ですね。最近は特にどういった活動に注力されているのでしょうか? KSY: 最近はSNS活動に注力していて、まだマイナースポーツであるダブルダッチやジャンプロープというものをより多くの人に知ってもらうために、TikTokやYouTubeのショート動画発信を中心に取り組んでいます。一方で、SNSのようなオンラインだけではなく、オフラインである「リアルな現場」にてダブルダッチを体感してもらうために、僕たちの地元でもある川崎市役所前で定期的に単独公演をさせていただいております。さらに最近では、ダブルダッチの枠を飛び越えた新たな挑戦として、自分たちの「歌声」で「Jump into the Future」というメッセージを届ける音楽活動も進めています。 FLY DIGGERZ ─ ダブルダッチの枠に収まらない、まさに「一歩先」を体現する活動ですね。そんなFLY DIGGERZの「強み」はどこにあると感じていますか? FLY DIGGERZ KSY KSY:メンバーひとりひとりの個性とキャラクターが異なり、それぞれの役割でシーンを支えている点ですね。 チーム内には、MCとして大会を盛り上げるメンバーもいれば、ジャッジとしてスキルを評価するメンバー、大会運営を裏から支えるメンバー、レッスンを通じて次世代のキッズたちを教育するメンバー、あるいはダブルダッチの枠を超えてアスリートとして活動するメンバーがいたりと多種多様です。全員がFLY DIGGERZの活動だけではなく、別の色を出して各々で活動していること。この多角的なパワーがFLY DIGGERZの一番の強みであり魅力だと思っています。 仲間なしではできないスポーツだからこそ生まれる友情——プロが語るダブルダッチの魅力 © ITADAKI ─ 長年シーンのトップを走り続けてきた皆さんですが、改めて「ダブルダッチの魅力」はどこにあると考えますか? KSY: 僕が思う一番の魅力は、2本のロープと、回し手2人、跳び手1人の最低3人がいれば年齢も性別も関係なく、どこでも一緒に楽しめることです。 そして「スポーツ」と「エンターテインメント」の両面を併せ持っている点も魅力です。ただ何より「絶対に仲間がいないと成立しないスポーツ」で、一人では何もできないからこそ、仲間が大事で、お互いが熱い思いを共有して同じ目標に向かって一緒に全力を注げる。これこそがダブルダッチの素晴らしさだと思います。 KENGO: 僕もKSYの言う通りだと思いますし、ダブルダッチを始めたばかりの頃は「誰もが主人公になれるところ」が魅力だなと思っていました。ただ15年近く続ける中で最近魅力的に感じているところは、「他人の人生を一緒に歩める」という点です。 チームであるからこそ、調子が良い時も悪い時もすべてをお互いに共有し、悪い時こそ一緒に寄り添って、どう乗り越えるかを真剣に考える。普段の生活では得られない、濃密な関係性を築けるのがダブルダッチの好きな部分ですね。 © ITADAKI AYUKA:二人が話してくれたことと被る部分もありますが、一人ではできないスポーツだからこそ、お互いに辛いことも悲しいことも全部言葉にして、コミュニケーションを重ねることでパフォーマンスの質がより深いものへと昇華されていくんです。 そういったチームのストーリーや人間味が表情やパフォーマンスから感じ取れるところは本当に面白い部分だなと感じます。 K-SK:みんなが話した通りですが、そのくらい「繊細なコミュニケーションスポーツ」なので、そういった経験を通して自分の成長にも繋がりますし、お互いのことを思いやりながら一緒に楽しめる。そして、その楽しそうな空間を観ているお客さんにも「素敵だな」と感じてもらえる。その一体感を感じる瞬間が、ダブルダッチをしていて何よりもハッピーな瞬間です。 TO-MA: 僕はもう20年近くダブルダッチをやっていますが、どうしてこのスポーツにこんなにも魅了され続けているのかと考えた時に、最近僕はシングルロープの競技もやっているのですが、このスポーツは良くも悪くも「自分だけで完結」するんですよね。 そんな中でダブルダッチに立ち返ると、自分だけでは完結しないからこそ、仲間の大切さを強く実感します。普段はちょっと恥ずかしくて言えていないですけど「いつもロープを回してくれてありがとう」という仲間への感謝の気持ちはいつも忘れていませんし、そういうことに気づかせてくれるところがダブルダッチの魅力だなと改めて感じています。 REG☆STYLEからのバトン。FLY DIGGERZにしかできない「エンタメ力」でITADAKIをネクストレベルへ引き上げる REG☆STYLEとFLY DIGGERZのメンバー ─ 今年から「ITADAKI」のアンバサダーの座が、皆さんの先輩でもある「REG☆STYLE」から引き継がれることになりました。この就任にあたって、心境の変化や意気込みはいかがでしょうか。 KSY:これまでアンバサダーを務めてきたREG☆STYLEのメンバーは、ITADAKIの立ち上げから深く関わってこられた中で、僕たちも立ち上げ当初からジャッジやMC、ショーケース出演という形でイベントを盛り上げるために長年関わらせていただき、その熱量を間近で感じ、たくさんのパワーをもらってきました。今回アンバサダーを引き継ぐにあたって、僕たちは「REG☆STYLEの代わりになろう」とは全く思っていません。もちろんREG☆STYLEや大会実行委員会の皆さんが築き上げてきた歴史や想いを胸に刻みつつ、僕たちは今まで培ってきた「FLY DIGGERZらしさ」を全面に出して、これまでとはまた違った角度から高校生たちと向き合ってITADAKIをもっと盛り上げていきたいと思っています。 ─ KENGOさんはREG☆STYLEにも所属しており、長年アンバサダーを務めて来られましたが、今回FLY DIGGERZとして関わることで気持ちに変化はありますか? KENGO:実は、僕の中でアンバサダーとしての気持ちに大きな変化はないです。REG☆STYLEの時も、今のFLY DIGGERZとしても「ダッチャーたちがこれまでの高校生活の中で積み上げてきた友情やスキルを、あの舞台で瞬間的な爆発力で魅せてほしい」という想いは一貫しています。 そのため、アンバサダーの役割としては、高校生たちの頑張りや青春を自分たちなりに噛み砕き、もっと色々な人に見てもらえるようにすることが主な仕事だと思っています。 FLY DIGGERZ KENGO © ITADAKI ただ、FLY DIGGERZだからこそできることもたくさんあります。僕たちの強みである「SNSでの発信力」や「独自のエンタメ力」をフル活用して大会を事前に盛り上げて、これまでダブルダッチに触れる機会のなかったジャンルの方々や、まだ届いていなかった人々に対しても、高校生たちの熱量や青春を届けていきたいと思っています。 ─ FLY DIGGERZの「エンタメ力」についてお話がありましたが、具体的にはどういった部分にこだわりがあるのでしょうか? FLY DIGGERZ KENGO:僕たちは毎年年末にドイツに渡り、1〜2ヶ月間にわたってサーカスでのパフォーマンスツアーを行っています。毎日毎日、言葉も通じない、年齢層もバラバラの観客の前に立ち、「どういう動きをどうやって見せれば、人が喜んで湧いてくれるのか」を必死に考えて追求し続けてきました。そういった経験から培われた「自分たちをどう伝えるか」に対する「エンタメ力」への客観的な視点とこだわりはどのチームよりも強い自負があります。 現在、ITADAKI 2026で披露するショーケースを新しく作っている真っ最中なのですが、「今回は誰が主役なのか」「何を伝えるべきか」を軸に考えながら、僕たちならではの見せ方やエッセンスをふんだんに詰め込んでいるところです。FLY DIGGERZのショーケースをぜひ楽しみにしていてほしいです! 「もし自分たちの高校時代にあったなら……」甲子園のように本気で目指せる羨ましい舞台 © ITADAKI ─「ITADAKI」は高校生にフォーカスした唯一無二のイベントですが、皆さんから見てどのように映っていますか? KENGO:この大会の魅力を「瞬間の青春」という言葉で表したいです。この舞台に立つ高校生たちは、ただ純粋にひたむきに、この一瞬のパフォーマンスのためだけに年月をかけた情熱を爆発させてぶつかってくる。その姿、その一瞬のキラキラした目や表情に触れられる感動的な瞬間を共有できるのがこのイベントの唯一無二の魅力だと思います。 また、演技後のマイクインタビューでは、チームへの感謝はもちろん、「お父さんお母さん、これまで支えてくれてありがとう」と素直に伝える選手も多いんです。その姿を見た時に、彼らの活動の背景にあるたくさんの支えが垣間見られるので「あぁ、これがITADAKIだよな」と毎年エモーショナルな気持ちにさせられますね。 AYUKA:本当にあの至近距離だからこそ、緊張感も、輝きも、メンバー同士のリアルな掛け合いもすべて生で伝わってきますよね。 他の多くの大会では、ライバル同士がピリピリした空気感で競い合うことが多いですが、ITADAKIは出場している高校生同士が恥も捨てて楽しむことを第一に全力でパフォーマンスしていて、裏では「めちゃくちゃよかったよ!」とお互いを称え合い、そこで新しい友情が自然発生的に生まれていくところが素晴らしいなと思っています。 KENGO:あとはダブルダッチ甲子園と言うだけあって、高校をフォーカスして「〜高校」とアナウンスしたりと高校生たちが自分たちごとにしやすい環境でもある中で、それ以外はガチガチに縛らず高校生たちに任せて「お前たちの青春ここでぶつけろ!」と、自由で伸び伸びパフォーマンスできる舞台を整えているところもITADAKIの魅力だなと感じます。 ─「もし自分たちの高校時代にITADAKIがあったら」と想像するとどのように感じますか? © ITADAKI K-SK:とにかく羨ましいですね。僕も高校生の頃から様々な大会に出てきましたが、当時は他サークルのチームのパフォーマンスをじっくり見たり、他のプレイヤーと話したりするような空間は本当に少なかったんです。でもITADAKIだと他チームのパフォーマンスもしっかり観られますし、階段の上から「イェー!」と登場する入場シーンや、演技が終わった後のマイクインタビューなど、各チームにしっかりフォーカスが当たり、自分たちの言葉で語る時間がたっぷりと確保されている。 チームひとつひとつの色や個性がよく見えるので、「あの子と友達になりたい!」と思えるような素晴らしいコミュニケーションの場になっているんです。もし自分が高校生の時にそんな場所があったら、もっと青春らしい濃い高校時代を過ごせただろうなと思うと羨ましさはありますね。 © ITADAKI KSY:僕やKENGO、AYUKAは大学生からダブルダッチを始めたので、高校時代は別の部活で全国大会を目指して練習漬けの日々を送っていました。もし高校生の時からダブルダッチをやっていてこの大会があったなら、「日本一を獲るためにどうするか」を真剣に考えて、青春を全て注ぎ込んで挑んでいたと思います。 TO-MA:僕も毎年ITADAKIに関わるたびに「本当にこの大会に出たかったな」という気持ちが溢れます。高校生だけの大会で、周りもみんな同世代。まさにダブルダッチの甲子園というこの特別な空間で日本一を目指せるなんて、これほどワクワクするチャンスはないですよね。 もし当時の僕がここにいたら、どうやったら勝てるのかを前のめりになってめちゃくちゃ戦略を練っていたと思いますし、一番にタイトルを取りに行きたい大会になっていたと思います。 ITADAKI 2026でのアップデートと、ジャッジとしての眼差し © ITADAKI ─ 2026年の「ITADAKI」は、どのような変化やアップデートがあるのでしょうか。 KSY: 最も大きな変化は審査項目の部分です。今年のITADAKIでは「スキルの高さ」だけではなく、「音楽性」「ビジュアル」「スター性」に強くフォーカスした審査基準へ変わりました。 これは、まさに高校生の「瞬間の青春」を最大限に評価し引き出すための設計です。また去年から開催している新競技「ICHINUKE」は個人的に楽しみにしています。競技としてはただ一抜けしていくだけなのですが、高校をレペゼンしながらどれだけ面白く魅せることができるのか注目ですね。去年も高校生ならではの自由でクリエイティブな発想がパワフルだったので今年も期待しています。 AYUKA:毎年人気の「1on1バトル」ですが、中学生以下を対象とした部門に今年から「小学生」も参加可能になりました。より早い段階から、高校生という憧れのお兄さんお姉さんの姿を間近に感じながら先輩の中学生を相手に挑戦できる環境が整ったのは、シーンの未来にとっても大きなアップデートだなと感じています。 ─ AYUKAさんは今回1on1バトルのジャッジとして参加されますが、選手たちに期待することはありますか? AYUKA:大人のトッププレイヤーも混ざる一般的なバトルとは異なり、高校生以下という同世代同士がぶつかり合う1on1バトルは非常に貴重な舞台です。年齢が近いからこそ、彼らにしかできないユニークなアピールや熱い表現が生まれやすいので、選手たちが全力で楽しんでパフォーマンスする姿を期待しています。 ─ 一方で、TO-MAさんは今回ショーケースのジャッジとして参加されますが、どういった視点に注目して審査をしたいと考えていますか? © ITADAKI TO-MA:やっぱり何よりも「本人が楽しんで、笑顔でパフォーマンスできているか」に注目してジャッジすると思います。自分たちがワクワクして楽しんでいなければ、観ているお客さんやジャッジをワクワクさせることはできませんから。「自分たちはなぜこの舞台に立って表現しているのか」を自分たちで理解し、「自分たちの意思」がパフォーマンスを通じてダイレクトに伝わってくるような、主体的で魂が込められた表現を見せてもらいたいですね。 「勝敗を超えた何か」を会場で。アンバサダーから選手たちと観客のみなさんへメッセージ FLY DIGGERZ ─ いよいよ大会が目前に迫ってきました。最後に出場する選手たち、そして当日の観戦を楽しみにしている皆さんへ向けて熱いメッセージをお願いします! AYUKA: 出場する選手のみんなには、思い残すことがないように全力で輝いて欲しいですし、 観に来てくださる皆さんには、その選手たちの今しか出せない「一瞬の輝き」を決して見逃さないでほしいです。会場で一緒に熱い瞬間を共有しましょう! KENGO: ITADAKIという場所には「勝敗を超えた、特別な何か」があると思っています。 それは観る人によって「友情」に見えたり、逆にシンプルに「勝敗」が見えたり、個人に焦点が当たって「一人の選手」が見えたりと様々だと思いますが、どれも正解だと僕は思います。 ぜひ現場の生でしか感じられないリアルな空気感の中で、自分にとっての特別な何かを直接受け取りに来て欲しいです! TO-MA: ITADAKIは高校生にフォーカスしたイベントですが、それを作り上げているのは選手だけではなく、MC、ジャッジ、運営メンバー、そして支えてくださるスポンサーの方々、全体が一体となって作り上げています。その上で出場するダッチャーのみんながやるべきことは、とにかく「心から楽しむこと」と「自分の満足できるパフォーマンスを出し切ること」です。それが会場全体を1つの青春の空間に包みこむことになるので!ダッチャーと観客全員が会場で一体となって、ぜひ最高の「青春」を共に創り上げましょう! © ITADAKI K-SK:このイベントを通じてコミュニケーションを取って何か一つでも持ち帰って欲しいです。それは一人友達を作ることだったり、一人カッコいい選手を見つけることかもしれませんが、色々な形で素晴らしい繋がりを得られるのがこのITADAKIです。また特に観客の方は、高校生たちのパフォーマンスを通じて「自分の青春時代」を思い出すような、心のワクワク感を持って帰ってもらえたら嬉しいです。ぜひ皆さん、ITADAKIを思いっきり「イタダイちゃって」ください!(笑) KSY: 近年の高校生ダッチャーのレベルは、僕たちの時代とは比べものにならないほど進化しています。でも、だからこそ技術の追求だけでなく、まずは「自分の隣にいる、替えの効かない大切な仲間」を何よりも大事にしてほしいです。また高校時代という今しかないこの瞬間を大事に、選手のみんなは仲間とこれまで積み上げてきた全ての想いと熱量を、舞台に思いきりぶつけて表現してください。 そして観覧される大人の皆さんにとっては、高校生たちが人生をかけて挑む、ひたむきな熱量を生で感じることで、もう一度自分自身の青春や情熱を取り戻せる素晴らしい1日になるはずです。 ぜひ、川崎ルフロンで彼らの「瞬間の青春」を観て欲しいです!会場でお待ちしています! FLY DIGGERZ プロフィール FLY DIGGERZ 2020年結成。世界大会2連覇を誇る、プロダブルダッチチーム。 「Jump Into The Future(一歩先のジブンに跳びこめ)」を掲げ、高度なスキルと緻密に計算されたエンターテインメント性を武器に、国内外のイベントやステージで活躍。 SNSを活用した革新的な動画発信や、川崎市役所前での単独公演など、ダブルダッチシーンの枠を超えて新たなストリートカルチャーの可能性を切り拓き続けている。 2026年より満を持して『ITADAKI ダブルダッチ甲子園』の公式アンバサダーに就任。 開催概要 イベント名:ITADAKI ダブルダッチ甲子園 2026日時:2026年9月27日(日)会場:川崎ルフロン主催:ITADAKI 実行委員会共催:INTERNATIONAL STREET FESTIVAL 実行委員会、川崎市主管:有限会社OVER THUMPZ、株式会社KOERU / スキルハック後援:一般財団法人日本ジャンプロープ連合協力:川崎ルフロン、日本学生ダブルダッチ連盟メディアパートナー:FINEPLAY
-
bmx世界最高峰のBMXとFMXパフォーマンスが音楽フェスを彩る!「WILD BUNCH FEST. 2026」モンスターエナジースペシャルパフォーマンス2026.09.012026年8月21日(金)〜23日(日)の3日間にわたり、山口県の山口きらら博記念公園にて西日本最大規模の野外音楽フェス「WILD BUNCH FEST. 2026」が開催された。本イベントには全国から81組の人気アーティストが集結し、音楽で2026年の夏を彩る3日間に会場には3日間で59,817人が来場した。また本イベントにはアクションスポーツを牽引するモンスターエナジーが特設ブースを出展。会場内ではドリンクのサンプリングだけではなく、昨年に続きBMXとFMXのスペシャルパフォーマンスを全3日間にわたり実施。スペシャルパフォーマンスにはモンスターアスリートを含めた国内外で活躍するトップライダーたちが登場。世界最高峰のライディングを披露し、会場に訪れた来場者たちを音楽フェスの枠を超えた熱狂の渦に巻き込んだ。なお本記事ではBMXとFMXのスペシャルパフォーマンスについて紹介する。 BMXスペシャルパフォーマンスでは佐々木元や小澤美晴を筆頭に国内のトップライダーが集合! 左から佐々木元、上村竜生、松本翔海、上田崇人、小澤美晴の順 1日3回の全3日間で9回開催されたスペシャルパフォーマンスでは、BMXからはフラットランドライダーとしてモンスターアスリートの佐々木元、パークライダーとしてはモンスターアスリートの小澤美晴と松本翔海に加えて、上田崇人と上村竜生の2名が加わり計5名が参加。MCにはアクションスポーツMCであるワダポリスを迎えて、終始大盛り上がりの中でショーケースは進行していった。 佐々木元のパフォーマンス パフォーマンスのトップバッターを担ったのは、数々の世界タイトルを持ち、長年世界最高峰の舞台で活躍し続ける佐々木元。観客の前へ「サーフライド」や「フロントペグウィリー」で登場すると、自身の得意とするフロントスピン系の技を次々と披露。最後には彼しかメイクできない高難度のシグネチャートリック「元スピン」を披露し会場を沸かせ、最初から観客をロックした。 小澤美晴のパフォーマンス 次に登場したのは、弱冠16歳ながら今年X Gamesデビューイヤーにてシーズン完全優勝という歴史的快挙を達成し、BMXフリースタイルパーク界が最も注目する女子ライダーである小澤美晴。今回はクオーターでの「バースピン」や、ボックスジャンプでの「360」や「バースピン to X-Up」といった小澤が世界を勝ち取った完成度の高いトリックの数々を披露しさらに会場のボルテージを引き上げた。 上田崇人のパフォーマンス そして続いて登場したのはパークでの実力はさることながら現在ストリートの世界で頭角を表している上田崇人。ボックスジャンプでのスタイリッシュな「タックノーハンド」や「トボガン」などでライディングを進めていくと、終盤ではボックスジャンプでの「バースピン180」から、クオーターでの「ダブルペグ」、その体勢からボックスジャンプに戻り「フェイキー360」といったパークのセクションを使ったストリートスタイルのトリックの数々で、バリエーションを魅せて観客を楽しませた。 上村竜生のパフォーマンス その後に続いたのが、日本国内で活躍しビックトリックを含めた豪快なライディングが特徴的なトップライダー上村竜生。今回もボックスジャンプでの「360テールウィップ」や「バックフリップ」などをハイエアーの中に織り交ぜた豪快なライディングを魅せると会場を大きく沸かせてみせた。 松本翔海のパフォーマンス そして最後に登場したのは小澤美晴と同い年で、日本を代表する若手の成長株として実力を世界にアピールしている松本翔海。今回はボックスジャンプでの「720」や「バックフリップ」をはじめ、クオーターでの「バースピン」や「フレア」など大技をまとめたライディングを披露。来場者は終始その世界レベルのトリックの数々に目を奪われ歓声を上げる姿も見られた。 FMXスペシャルパフォーマンスでは釘村孝太、鈴木耕太、野口陸夢の3名がビックエアーで会場を沸かせた! 観客とハイタッチする釘村孝太 同じくBMXと交互に開催されたFMXスペシャルパフォーマンスでは、モンスターアスリートの釘村孝太をはじめ、鈴木耕太、野口陸夢といった計3名が参加。会場内に響くバイクの大きなエンジン音とキッカーから放たれるビッグエアーがフェス来場者の目を惹き、多くの観客が集まった。MCには同じくBMXと同様にFMX界の有名MCであるワダポリスの進行の下でショーケースが行われた。 野口陸夢のパフォーマンス まずはFMX界の若手としてその活躍が注目される野口陸夢。野口はスタイルに溢れた様々な「スーパーマン」や「デッドボディー」といったシンプルかつ豪快なビックエアーに映えるダイナミックなトリックを連発し、存在感を示すライディングで会場を盛り上げた。 鈴木耕太のパフォーマンス 次はモトクロスレースに全力を注いできたバックボーンから培われた「空中での危機管理能力」と「抜群の安定感」が特徴的なのが鈴木耕太。鈴木も豪快な「スーパーマン」で身体を温めると、誰よりも早々に「バックフリップ」をメイク。そのあとは「バックフリップ・ノーハンド」や「バックフリップ・ナックナック」といった大技を披露した。 釘村孝太のパフォーマンス そして最後は長年日本のFMXを世界にアピールし続けている釘村孝太。釘村はスタイルに溢れた「ウィップ」や「クリフハンガー」、さらに「バックフリップ・ノーフットナックナック」や「バックフリップ・コルドバ」といった大技を交えて様々なトリックバリエーションを披露。 最後にはライダー3名で連続してトリックを行う「トレイン」を披露して会場を沸かせると、パフォーマンス後には柵から身を乗り出して手を出す観客とハイタッチを交わす様子も見られ大盛り上がりで終演した。 下記はイベント後にインタビューされたモンスターアスリートによるコメントだ。 モンスターアスリートコメント 小澤美晴(BMXフリースタイルパーク) - 今回、音楽フェス(ワイバン)という場所でパフォーマンスをしてみていかがでしたか? 佐々木:「お客さんがフェスを楽しみに来ていることもあって、リアクションも良くてすごく盛り上がってくれたので、僕たちもすごい熱が入ってパフォーマンスできたので楽しかったです!」 小澤:「BMXはまだマイナーで知られていないことも多いので、大勢の人たちが見てくれるこのようなフェスでライディングできてすごい嬉しかったです!」 松本:「去年に引き続き参加したのですが、今回も来場者が多くて、通りすがりでもたくさんの人が足を止めて見てくれたのでとても嬉しかったです!」 釘村:「かなりの観客の多さにテンションぶち上がりました!普段なかなかこういう機会もないので、すごい良い経験になりましたし、お客さんもすごい盛り上がってくれたので、めちゃくちゃいいイベントです!」 松本翔海(BMXフリースタイルパーク) - 皆さんにとって「音楽」とはどういったものですか? 佐々木:「練習中はもちろんずっと流していて、その日の気分によって曲をチョイスしたりするので、常に自分と一緒にあるものというか、BMXを練習するモチベーションを上げてくれる大切な存在です!」 小澤:「BMXに乗る時はもちろん聴くんですけど、やっぱり音楽がないと、普段もBMXに乗っている時も調子が上がらないことが多いので、音楽は自分にとってすごく大事ですね!」 松本:「めっちゃ音楽大好きなので、暇な時はずっと聴いてますし、練習中もかけていて、音楽があると常に気分が良くなるので大切なものです!」 釘村:「音楽は生きていく上で必要なものですね! 普段からいつも聴いていますし、特にライディングの時にはモチベーションを上げるためにも音楽の力を借りているので、自分にとって音楽はとても大切なものです!」 釘村孝太(FMX) - BMXとFMXが同じ空間でパフォーマンスを披露するのは珍しいと思いますが、お互いのライディングを生で見て感じることはありますか? 佐々木:「昔は色々なイベントでFMXの方と一緒にショーをすることも多かったんですが、コロナ禍からかなり減ってしまっていたので久しぶりの共演でした。BMXとFMXというクロスカルチャーの側面でも普段聞けないようなお話もたくさん聞けたので、今回ご一緒にできて楽しかったです!」 小澤:「今までFMXを観る機会は少なかったのですが、ジャンプはすごく高いですし、技もとても難しそうなので、今回生で観てすごいカッコいいなと感じました!」 松本:「今までX Gamesのような大会でFMXは観たことがあったんですけど、ライダーの方と直接話したりと間近で体感できたことがとても新鮮でした!」 釘村:「こういったイベントはずっと続いて欲しいですね。一緒にパフォーマンスすることでの会場の盛り上がりは半端ないですし、同じアクションスポーツ繋がりで仲良くなって色々な広がりも生まれますし。自分も普段BMXライダーたちをチェックしているので『今回もやべえライダーたち来てるな!』と楽しみにしていました!」 佐々木元(BMXフリースタイルフラットランド) - 今後の目標などがあればぜひ教えてください。 佐々木:「生涯現役で活動することが目標です。僕はモンスターアスリートとして今年13年目になりましたが、BMXのモンスターアスリートも増えてこのようなイベントも多くなってきたので、もっと色々な場所でみんなと継続してパフォーマンスできたらいいなと思います!」 小澤:「一番の目標はオリンピックで金メダルを取ることですが、みんなに憧れられる選手になるために頑張りたいです!」 松本:「目標はオリンピックで金メダルを取ることで、最近は世界大会にも行っているので、まずはそこで良い結果を残せるように頑張ります!」 釘村:「今47歳なので、まず50歳までは今持っている技を衰えることなくメイクできる状態をキープして、もっと多くの人たちにパフォーマンスを届けるのが今の目標ですね!」 イベント概要 イベント名称:WILD BUNCH FEST. 2026(ワイルド・バンチ・フェス・ニセンニジュウロク)開催期間:2026年8月21日(金)・22日(土)・23日(日)会場:山口きらら博記念公園ステージ数:5ステージ出演アーティスト数:81組
-
danceSHIROFES.が弘前で紡ぐダンスコミュニティの存在意義|KYOKA×NOBUOスペシャルインタビュー2026.08.26キッズ時代から頭角を表し、世界を舞台に活躍をし続けるトップダンサーKYOKA。そして、青森県弘前市から世界へとストリートダンスの魅力を発信する複合型ダンスフェス「SHIROFES.」のオーガナイザー、NOBUO。 今回は、今年SHIROFES.に3年ぶりの出演となったKYOKAと、彼女を熱望し続けてきたNOBUOによるスペシャルインタビューを敢行。開催直前に迫るSHIROFES.の魅力や新たな挑戦、そして現在のダンスシーンについて話を訊いた。 唯一無二のダンサー|KYOKAとの出会い ― まず最初に、おふたりが出会ったきっかけについて教えていただけますか? KYOKA:私の認識ではSHIROFES.が最初やと思ってます。それより前にももしかしたらどこかのイベントで一緒になってたかもしれないんですけど、NOBUOさんっていう存在をちゃんと認識したのはSHIROFES.ですね。そこでちゃんとお話させていただいたかなと思います。 NOBUO:そうですね、僕もはっきり覚えているのは2018年のSHIROFES.です。KYOKAは当時、TAISUKEと一緒に2on2バトルに出てくれたんですよ。当日のノリみたいな感じで2人でバトルに出て、そのまま優勝しちゃったんです(笑)。それを見て「唯一無二の存在感がすごいダンサーだな」と衝撃を受けました。おそらく、2人が組んだバトルはこれが最初で最後では・・というくらい貴重な組み合わせでしたね。そういうのが生まれるのがSHIROFES.の醍醐味です。 KYOKAに関しては、この2年間はダメ元でオファーをかけ続けていたんですけど、どうしても他の海外イベントと被ってしまって。でも、今年こそは絶対に呼びたいと思って、懲りずにオファーをしたら3年ぶりに出演してもらうことが叶いました。 ⒸSHIROFES. 2018 ― KYOKAさんはそれ程SHIROFES.にとって欠かせない存在なんですね! NOBUO:KYOKAはダンスに対する考え方や、実際の現場での姿勢が本当に真摯なんですよね 。シーンのことまで深く考えてくれている。だから、僕も含めてSHIROFES.のスタッフはみんな「KYOKAファン」なんです。彼女の実力や人間力を見れば、世界レベルで戦っている姿も、納得です。SHIROFES.にとって絶対に欠かせないダンサーのうちの一人だと思っています。 KYOKA:嬉しいです!ありがとうございます(照)。でも、私からしてもNOBUOさんって本当に特別な存在で、ダンサーとしてはもちろんオーガナイザーとしてめちゃくちゃリスペクトしているんです。いつ会っても、何が起きても、本当に冷静なんですよ。 SHIROFES.だけじゃなく、Red Bull主催のイベントなどでもご一緒する機会が多いんですけど、普通なら頭がパンパンになってパニックになるような状況でも、NOBUOさんはいつもニコニコ笑顔なんですよね 。その笑顔のまま冷静にスタッフに指示を出して、現場を綺麗に回しちゃう。 日本人だけじゃなくて海外からも多様なダンサーが来ますし、お祭りだからみんなお酒も入っていろいろな問題が起きたりする。それでも常に笑顔で冷静に判断できるのは、NOBUOさんの積み上げてきた経験と準備、そしてあのメンタルがあってこそやなって。ひとりのオーガナイザーとしていつも本当にすごいなと尊敬しています。 ⒸSHIROFES.2025 / Hama Show 弘前の街をダンサーがジャックする|SHIROFES.の魅力 ― 国内外の数あるダンスイベントの中でも、特に「唯一無二の空気感がある」と評判のSHIROFES.ですが、KYOKAさんから見て、どんなところに魅力があると思いますか? KYOKA:一番の魅力は、やっぱり「真面目すぎないところ」やと思います。規模的には日本でもトップに入るくらいめちゃくちゃ大きくて、ダンサーも毎回超豪華。SHIROFES.のタイトルを狙って海外からわざわざ来る人もたくさんいるくらいプロフェッショナルなイベントなのに、どこか肩の力が抜けていて「負けてもいいや、楽しもう!」くらいのテンションで参加できるんです。 東京や大阪で同じ規模のフェスをやっても、絶対にこの空気感は作れないと思うんですよね。 弘前というロケーションもそうですし、NOBUOさんというオーガナイザーがいて、それを支える温かいスタッフや地元の方々がいて自然にできあがっている。カチカチのコンペティションにする必要がないから、その場のノリで「一緒に組んであのバトル出ようや!」ってパートナーを見つけて出ちゃうこともよくあるし、そういうお祭り気分をみんなで共有できるのが本当に楽しいんです。 あと、SHIROFES.期間中は、弘前の街中のどこを歩いてもダンサーに会うんです(笑)。ご飯屋さんに行っても、バーに行っても、みんないて「お疲れ様!」ってハングアウトが始まる。街全体がダンサーにジャックされているみたいで、バトルが終わった後のコミュニケーションこそがメインやと思って楽しみに来ている人も多いと思います。 ― こうした「街全体で温かく迎える空気」というのは、どのように作られてきたのでしょうか? NOBUO:最初こそ、規模も小さいし関わる人たちも少ないので、全然そんなことなかったのですが、弘前で10年続けてきたからこそ、そのような“地域”を意識したイベントに成長したなと感じています。今では、ダンサーが市民や地元の警察の方などに「SHIROFES.の関係者の方ですか? お疲れ様です、ありがとうございます!」って声をかけてくださるほどに。そんな街、あまり聞いたことがないですよね。 地元のテレビ局やCMでも告知を流していただいていて、僕自身、普段の買い物中に市民の方から「今年のSHIROFES.も楽しみにしてます!」って声をかけていただくことも増えて驚いています。 ― ダンスコミュニティだけでなく、市民の皆さんにもSHIROFES.が浸透しているのですね 。 NOBUO:昨年なんて「うちのおばあちゃんが楽しみにしていて、初めてSHIROFES.に行って初めてRed Bullを飲んだ」って言う方もいて。お孫さんがバトルに出るから、あるいは見に行きたいからと付き添いでおじいちゃん、おばあちゃんが会場の弘前公園に来て、そのまま特定のダンサーのファンになって帰っていく、みたいなことも起きています。ダンスを全然やったことがない一般の方々が、普通にお気に入りのダンサーをチェックするような、すごく開かれた街になっているのを感じます。 KYOKA:普通のダンスイベントだと観客席に座っているのはダンサーやその関係者ばっかり、ということも多いと思うんですけど、SHIROFES.は公園の敷地内で開催されているから、無料で観れるエリアもある。だから、友達同士や、お祭り目当てでたまたま通りがかったファミリー層が「あ、かっこいいな」って足を止めてそのまま見入ってくれる機会が自然とあるんですよね。このオープンでファミリーライクな雰囲気が、参加者のハードルを下げて、誰もが楽しめる空間を作っているんやと思います。 ⒸSHIROFES.2025 / FEworks ダンサーファーストの軸はぶらさず|2026年の挑戦 ― SHIROFES.の魅力がさらに深まる2026年、「新たな挑戦」は何かありますか? NOBUO:そうですね、今年はダンスバトルの大きな挑戦として、オールスタイルバトルの予選から決勝にいたるすべての行程を「生バンドの演奏(生音)」で行いたいと思っています。 KYOKA:これは本当に贅沢ですよね。ダンサーからしたら、やっぱり「生音が一番」なんですよ! カテゴリーに関係なく、生バンドの音でバトルができるって聞いたら、どんなジャンルのダンサーでも絶対に出たがると思います。 私たちは音楽があってこその存在。普段、スピーカーから聴いている音楽で踊るのとは全然違って、生音を自分のすぐ近くで、身体の奥深くで直接感じられるのは、見ている人が想像している以上にめちゃくちゃ気持ち良いんです。 その場で初めて流れる生の演奏に、自分の身体がどれだけ一体になれるか、どこまで気持ち良くなれるか。これはダンサーにとってもめちゃくちゃ刺激的なチャレンジだし、贅沢な体験です。今年は絶対にヤバいメンツが集まるし、すごいバトルが生まれると思います。 NOBUO:あとは、今年のゲストショーケースも約30チームと、過去最大の規模になっています。東北にいたら普段は生で見られないような、大阪をはじめとする全国トップクラスの著名なダンサーたちが弘前に集結します。 今年は、開催がこれまでの真夏から9月に変更になったことで、日暮れが早くなるので、夕暮れから夜にかけてのすごく良い雰囲気の中で、ハイクオリティなゲストショーケースを野外でじっくり堪能してもらえると思います。 ⒸSHIROFES.2025 / Hama Show ― その超豪華なステージにも、KYOKAさんは出演されるのでしょうか? NOBUO:KYOKAには本当にたくさんのことをお願いしていて(笑)。ステージでのショーケースをはじめ、ヒップホップの1on1バトルのジャッジ、それからキッズバトルのジャッジも務めてもらいます。さらにワークショップまでやってもらいます・・! KYOKA:盛り沢山すぎてバタバタです(笑)。でも、SHIROFES.ってただ大人しく座って見ているよりも、こうやってバタバタと忙しく動き回って参加している方が絶対に楽しいんですよ。合間を縫ってバトルにも出たいなと思っています。忙しい方がありがたいですし、お祭りなのでとにかく目いっぱい楽しみたいと思います! SHIROFES.の存在意義|繋ぎたいモノ ― SHIROFES.はコミュニティとしての質も高いイベントと感じますが、NOBUOさんはSHIROFES.をどのような場にしていきたいとお考えですか? NOBUO:ありがたいことに、今年は告知開始当初からワークショップなども含めるとすでに1,000人を超えるエントリーが集まっています。その中で僕が嬉しいと感じるのが、弘前のキッズたちが、東京や大阪の同世代のダンサーたちとチームを組んで出場している姿を見かけるようになったことです。昔の地方のシーンでは、こんなこと絶対に考えられませんでした。 お祭りという開かれた場所だからこそ、地域やジャンルを超えた若い世代の「繋がり」が自然と生まれている。バトルで「負けたからすぐ帰る」とか「自分の出るイベントしか行かない」というのも現代のスタイルではあるし、それ自体を否定するわけではないのですが、せっかくダンスや音楽という素晴らしい共通言語を持っているのだから、イベントをきっかけに「今度一緒にチーム組んでみよう」「別のイベントにも一緒に出よう」って、フィジカルに繋がっていく関係がもっと増えてほしいなと。その場を提供し続けることが、今後のSHIROFES.の大きな展望であり、一番大切にしたい役割だと思っています。 ⒸSHIROFES.2025 / MARCOMONK ― 「リアルな現場で繋がる価値」について、KYOKAさんも現場で感じることはありますか? KYOKA:はい、とても感じます。今の若い世代、特にキッズたちを取り巻く環境は、私たちが子どもの頃と比べて物凄く便利になっています。YouTubeやInstagramを見れば、自分から必死に調べなくても最先端のダンスや情報が勝手に流れてくる。わざわざ習いたい先生に会うために、高い交通費を払って大阪や九州、海外まで行かなくても、スマホひとつで映像が見られてしまう。 それはもちろん良いことでもあるんですけど、一方で「自分から能動的に求めて行動する好奇心」や、「現場にわざわざ足を運んで、リアルな空間で直接学ぶ熱量」がすごく薄れてしまっている気がするんです。 私たちは、日本のストリートダンスシーンを創り上げてこられたレジェンドの先輩方から、直接ダンスを教わり、その背中を見て歴史を直に学べたギリギリ最後の世代やと思っています。私たちの下の世代になると、その素晴らしいレジェンドの方々に会ったこともないし、生で踊る姿を見たこともないというキッズが本当にたくさんいる。 これってめちゃくちゃもったいないし、個人的には寂しく思います。その歴史があって、今の日本の素晴らしいシーンがあるのに。 だからこそ、私たちの世代がその架け橋となって「先輩方から受け継いだカルチャーや歴史をしっかりと下の世代に伝えていくキーパーソンにならなあかん」という強い使命感を持っています。 ⒸSHIROFES. ― KYOKAさんが世界を舞台に走り続ける姿そのものが、次世代への強いメッセージになっているとも感じますが、ご自身ではどのように感じていますか? KYOKA:ありがとうございます。そうなると良いなと思いつつ活動をしています。SHIROFES.は、そのレジェンドの方々や海外のトップダンサーたちが、日本の地方である「青森県弘前市」に集結する、本当に特別な場所です。 日本のキッズは実力も高くて本当に素晴らしい。でも、だからこそ「憧れ」だけで終わってほしくないんです。「KYOKAさんかっこいい、憧れです」と言ってくれるのは嬉しいけれど、そこで終わるんじゃなくて、憧れを超えて、今度は自分が世界へ飛び出して戦う存在になってほしい。 NOBUOさんがこの弘前という場所に、世界最先端のリアルな「現場」を創ってくれているのだから、そこから「世界ってこんなに広いんや、もっと外を見てみたい!」と、視野を広げるきっかけを掴んでほしいと願っています。 NOBUO:KYOKAのその言葉、本当に胸に刺さりますし、僕自身の原体験とも深く重なります。 僕がダンスに出会った大学生の頃は、コミュニティも情報も何もなくて、とにかく大阪の先輩たちの家にお世話になりながら、リアルな現場でがむしゃらに学ぶしかありませんでした。今の時代から見たら不便極まりない環境でしたけど、そこで直接レジェンドの先輩方に優しく教えてもらい、シーンの温かさを繋いでもらった。 だから、僕がRUSHBALLのイベントに行った時、かつてお世話になったWILD CHERRYさんたちの姿や歴史が、今世界で戦うRUSHBALLの2人とフラッシュバックして重なり合う瞬間があるんです。脈々と受け継がれてきた「歴史」があるから、今の僕たちのダンスがある。 ⒸSHIROFES.2025 / MARCOMONK レジェンドから次世代へ|自分たちにできること ― そうした世代を超えたバトンが、リアルを通じて今も受け継がれているのですね。 NOBUO:そうですね。日本のダンスシーンが積み上げてきた不変の歴史を、今の子たちや、これからダンスを知る方々に伝えていきたい。 目の前のバトルの勝ち負けという結果だけに一喜一憂するのではなく、もっと広く、それぞれのジャンルが持つ歴史や背景を学び、知ることの本当の面白さを伝えていきたい。その価値観は、SHIROFES.に参加してくれているすべてのダンサーと共有できているはずだと信じています。 KYOKA:日本のキッズのみんなが海外で活躍できるような世の中に、もっとなってほしいなっていうのは、すごい前からいつも相方のMAiKAと話してて。小さい頃からダンスをやってきてるけど「今、日本を代表するキッズダンサーって誰?」って聞かれた時に、何人名前が上がるかなと。純粋にダンスを習っている人が増えるのも良いことだし、ダンサーが増えるのも大歓迎やけど、その一方で突き抜ける個性あふれる“強いダンサー”が育たない土壌になっちゃっているのかもしれないと思ったりします。 ⒸSHIROFES.2025 / MARCOMONK NOBUO:KYOKAがいうことは世の中が便利になって簡単に手に入るモノが増えたことによる弊害かもしれないと、現場にいると感じます。それ自体を否定したいわけではなく、それを認識した上で、自ら働きかけないとダンサーとしての成長は難しいかなと思うんですよね。だからこそ、ダンサーにとってSHIROFES.はそういうホンモノに触れたり、気付けたりする「場」であって欲しい。現状維持ということではないですが、変に規模を拡大していくとかそういうことではなく「このまま」を提供し続けられることが存在意義ですし、今後も続けていきたい理由です。 一方で、「楽しめるフェス感」も大切にしていて全く堅苦しくないイベントなので、これまでダンスイベントに行ったことが無い人にも気軽に遊びにきていただきたいと思っています! KYOKA:私も今からとっても楽しみにしています!会場で、少なくとも1,000人のダンサーがうろうろしているので、気軽に声をかけてもらえたらと思います。というか冷静に考えると、そんな機会はあんまりないと思うので物凄いことですよね(笑)。ダンサーの皆さんも、そうではない方もSHIROFES.で一緒に楽しみましょ〜!! プロフィール KYOKA 大阪出身のHIPHOPダンサー。MAIKAとのダンスチーム「RUSHBALL」として幼少期から活躍し、2012年に世界最高峰のストリートダンスバトル「JUSTE DEBOUT」HIPHOP部門で準優勝。2016年には同大会で優勝し、世界一のタイトルを獲得した。圧倒的な音楽性と独自のグルーヴを武器に、現在はRUSHBALL、Red Bull All Starsとして世界各地のバトル、ショー、ワークショップ、ジャッジで活動している。 NOBUO(岩渕 伸雄) 岩手県出身。弘前大学ストリートダンスサークルA.C.T.に所属し、ダンスを始める。大学院修了後、2008年にダンススタジオ「FUNKY STADIUM」をオープン。2012年、弘前市で芸術舞踊に関する活動を発展させるため、「ひろさき芸術舞踊実行委員会」を設立。 2016年、弘前城本丸にて大規模野外フェスティバルSHIROFES.を開催。2021年、国が主催する「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」で SHIROFES.が国内最高賞「スポーツ文化ツーリズム賞」を受賞。自身もダンサーとして活動し続け、更には育成などにも力を注いでいる。 ダンススタジオ事業・イベント事業、レッドブルジャパン(株)のダンスコンテンツプロジェクトディレクターも務める。2023年10月より弘前大学大学院博士課程に進学。「カルチャーに対する熱量が及ぼす影響について」をテーマに研究も行っている。 SHIROFES. 2026 開催概要 イベント名:SHIROFES. 2026開催地:青森県弘前市|弘前公園 市民広場・市民会館開催日時:2026年9月4日(金)17:00-20:302026年9月5日(土) 9:00-20:302026年9月6日(日)9:00-20:30主なコンテンツ:ダンスバトル、ダンスショーケース、ダンスワークショップキッズプレイエリア、物販ブース、飲食ブースなど
-
dance2026年、新たなストリートダンスの競技化が決定! KATSU ONE×NOBUOスペシャルインタビュー【前編】2026.08.12ブレイキンがダンススポーツとして歩み始めてから、およそ10年。その間、世界大会や全日本選手権が整備され、選手たちの競技への向き合い方や、社会からの映り方も大きく変化してきた。そして今、その経験を受け継ぐように、ブレイキンをはじめとするストリートダンス全域にもダンススポーツとしての新しい道が拓れようとしている。先日、公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(以下、JDSF)によって「ストリートダンス部門」が新設されることが発表された。これにより、ブレイキンだけに留まらず、ストリートダンス全域のジャンルがスポーツ、いわゆる競技化される。これはストリートダンスシーンからすると歴史的な快挙である一方で、シーンへの理解を醸成することは必須だ。スポーツ競技の側面を持つことで、ストリートダンスは何を得られるのか。長い時間をかけて育まれてきたカルチャーやコミュニティとは、どのように向き合っていくのか。JDSF「ストリートダンスカテゴリー」のスポーツマネージャーに就任したNOBUOと、ブレイキン日本代表のナショナルコーチを務めるKATSU ONEが、ブレイキンの10年を振り返りながら、ストリートダンススポーツのこれからについて語り合う。【前編】 想像を超える時代へ|ブレイキンが拓いた道 KATSU ONE: ブレイキンがオリンピック競技になったことで、ダンスそのものに対する世界のアンテナが、かなり高くなったと思うんです。ブレイキンも、ダンススポーツの一つのカテゴリーです。そこからストリートダンスにも目が向けられるようになって、WDSF(世界ダンススポーツ連盟)でもストリートダンスを扱う流れが生まれました。僕としては、「やっと、この流れになったんだな」と感じています。NOBUOさんはブレイキンを外側から見ていて、どう感じていましたか? NOBUO: 率直に「すごい時代になったな」と思っていました。僕は仕事柄、昔からブレイキンをやっている人たちが周りにいたので、そういう人たちが大きく取り上げられているのを見ると純粋に嬉しかったですね。他ジャンルのダンサーと話していても、みんな「ブレイキンはすごいね」と言っていました。実家に帰ると「おじいちゃんやおばあちゃんが、テレビでブレイキンの大会を見ていた」という話も聞くようになりました。それまでダンスに触れてこなかった人にも届いている。そこは本当に大きな変化だと思います。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 KATSU ONE: やっぱり、そう見えていたんですね。僕たちが活動を始めた頃は、こういう未来を実現したいという想いはあっても、現実にはかなり難しかった。でも、いつか実現できるようにと取り組んできました。世界中でブレイキンをする人が増えて、様々な国で世界大会が開催されるようになった。そして2018年のユースオリンピックで採用されたときは、もちろん驚きましたが、心のどこかでは「やっと気づいてもらえた」という感覚もあったんです。今回、ストリートダンス全域がダンススポーツの中に入っていくのも、同じようなタイミングなのかもしれません。 NOBUO: ブレイキンが先にその道をつくってくれたことは、ストリートダンスにとって本当に大きいと思います。10年前であれば「ストリートダンスがスポーツになる」と聞いたとき、もっと強い違和感があったかもしれません。でも、ブレイキンが歩んできた道をみんなが見てきたからこそ、「ついにストリートダンスにも、そういう時代が来たんだ」と受け止める人が多いのではないかと感じます。 スポーツ化により、ダンサーはどう変わったのか KATSU ONE: 一番大きく変わったのは、ブレイキンに明確な目標ができたことです。以前は、何のために取り組むのか、どこに焦点を当てて活動していくのかを、一般の人にも分かる形で示すことが難しかった。正式にスポーツとして認められたことで、社会からの見られ方が変わりました。挑戦する選手たちの意識も変わっています。大会に出る以上は勝利を目指しますが、ただ練習して技術を高めるだけではありません。目標に向けて計画を立て、自身の栄養管理やコンディショニングまで考えるようになりました。自分たちが踊っていることの意味が、社会に対して伝わりやすくなった。それは大きな変化だったと思います。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 NOBUO: 特に若い世代にとって、目指す場所が見えるようになったことは大きいですよね。地方でダンスをしている子たちは、以前なら、映像やSNSなどで世界の舞台を見ても、自分からは遠い世界のように感じていたと思います。でも今は、ブレイキンをしている子どもたちの中に「自分もそこへ行きたい」と本気で頑張る子がいる。そういう環境があることを、うらやましく感じるほどです。 KATSU ONE: 全日本選手権のような公式大会も生まれました。その結果を学校に示せるようになり、強化選手として活動したことが大学進学に繋がった例もあります。僕たちが若い頃は、ダンスの実績が進学に繋がるなんて考えられませんでした。そこにも、ブレイキンが社会に認められるようになったことの価値を感じます。それと、僕自身、最初の頃は「なぜメダルを取らなければいけないんだろう」と感じていたんです。でも、日本を背負って世界大会に出て、金メダルを獲得したときに国歌が流れる。その光景を目の当たりにしたときは、本当に感動しました。国を背負って挑戦すること、そのためのプロセスを考えること、そして結果が公のものとして多くの人に届くこと。それも、スポーツとして取り組む中で得た大きな経験でした。 スポーツか、カルチャーか NOBUO: ブレイキンでは、世界選手権や強化選手という言葉が、今では浸透していると感じています。でも、これから始まるストリートダンスでは、「強化選手とは何だろう」「どの大会を目指せば、どこに繋がるんだろう」というところから説明していかなければなりません。 ストリートダンスはジャンルも幅広いですし、「何をストリートダンスとするのか」という議論も出てくると思います。ブレイキンの10年を経験してきたKATSU ONEさんが、最初から大切にしてきたことは何ですか? KATSU ONE: ひとつは、ブレイキンとは一体何なのかを理解し、伝えることです。どのように生まれ、なぜ40年以上に渡り世界中の若者に支持されてきたのか。ブレイキンやヒップホップの歴史、背景、そこにある価値を大切にしてきました。もう一つは、スポーツの側面を理解することです。僕たちにとってはゼロからのスタートで、スポーツの世界では当たり前のことも分からなかった。一方で、スポーツに携わる方々は、僕たちのカルチャーを知らないこともあります。正直、最初は「ブレイキンはスポーツじゃない」と反発する気持ちもありました。でも、スポーツにはスポーツの素晴らしさや、積み重ねてきた仕組みがあります。そこに入っていくのであれば、僕たちのカルチャーが持つ素晴らしさと、スポーツが持つ素晴らしさの両方を理解する必要があると思ったんです。「スポーツなのか、カルチャーなのか。」と聞かれたら、僕の答えは「どちらも」です。ブレイキンはブレイキンだから、どちらの形でもできる。その考えはずっと大切にしています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 NOBUO: その考え方は、ストリートダンスでも大切にしたいです。ストリートダンスはとても幅が広いので、最初から「これがストリートダンスです」と狭く定義するのは難しい。僕自身、まだ知らないジャンルがありますし、地方と都市部では考え方に違いがあるかもしれません。だからこそ、様々な人の意見を聞き、自分も学びながら進めたいと思っています。日本のストリートダンスには、世界から見ても独自の文化がある。その文化を大切にしながら、ダンススポーツとしてのストリートダンスを、社会と繋がるきっかけの一つにしたいんです。 KATSU ONE: ストリートダンスはブレイキン以上に複雑で、形にしていくのは大変だと思います。でも、ブレイキンが先に経験したことを生かしながら、スポーツとしての道をきちんとつくることができれば、社会に向けて新しい可能性を拓くことができると思います。大切なのは、ストリートの部分を忘れないことですよね。それを忘れて、ダンススポーツをつくることはできないと思います。 バトルとコレオグラフィー|具体的な種目について KATSU ONE: ブレイキンは1対1のバトルを中心に進んできましたが、最初のユースオリンピックでは、男女混合の2対2も行われました。今では2対2や3対3もあり、ブレイキンだけを見ても、ひとつの形式に限られなくなっています。ストリートダンスでは、バトルと、複数人で作品を見せるコンテスト形式が考えられているんですよね。 NOBUO: はい。大きく分けると、ダンスバトルとコレオグラフィーの2つです。バトルについては、様々なジャンルを最初からひとつに混ぜてしまうことに、僕自身は少し抵抗があります。それぞれのジャンルに対するリスペクトを持ちたいからです。まずはジャンルごとの1対1のバトルを入り口にしたいと考えています。ただし、一度決めた形をずっと変えないということではありません。実施しながら意見を聞き、時代やシーンの変化に合わせて育てていくものだと思っています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 KATSU ONE: コレオグラフィー部門のほうは、チームで作品をつくり参加する形式ですか? NOBUO: そうです。チームや団体など、複数人でひとつの作品をつくり、コンテスト形式で参加してもらうことを考えています。こちらは幅広い表現を受け入れられるものにしたいです。小中高のダンス部や同好会で活動している子たちにも、ぜひ参加してもらいたいと思っています。 KATSU ONE: 学校でダンスをしている子たちにとって、甲子園のような目標になる可能性もありますね。 NOBUO: 本当に、そうなってほしいです。僕自身が地方で育ったからこそ、地域で活動する子たちが目指せる大会にしたいという想いがあります。自分の学校や地域、都道府県を背負って全国に出ていく。そして、地域のみんなが熱量を持って応援できる。そこまで育っていったら素晴らしいと思います。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 世界へ繋がる明確な道に NOBUO: 元々、僕自身岩手出身で、大学時代にストリートダンスに出会いました。最初から「ダンスをやりたい」と思って始めたわけではありませんでした。大学の仲間に誘われて、何となくやってみた。でも、そこから夢中になった。ダンスを通して先輩や友達と繋がり、後輩もできました。県外のイベントに参加すれば、そこでも仲間が増えていった。どこへ行っても、自分の中には「青森の弘前でダンスをしている」という軸がありました。卒業して東京で就職することも考えましたが、そのとき、ダンスとの向き合い方だけでなく、ダンスを通して出会った人たちとの関係も変わってしまうような気がしたんです。それほど、僕にとってコミュニティは大きな存在になっていました。だから今回の取り組みでも、全国のどこにいても「自分も本気で頑張っていいんだ」「日本一を目指していいんだ」と思える環境をつくりたいと思っています。学生だけではありません。社会人になってからも、自分の地域を背負って挑戦できる。競技を離れた後には、後輩を育てたり、地域で大会を運営したりすることもできる。そうやって経験を地域に還元する流れが広がってほしいと思います。 KATSU ONE: ブレイキンも10年取り組んできて、同じことを考えています。競技の仕組みについては、僕たちが経験した事例を伝えたり、助言したりできる。でも、根本にある想いは、ブレイキンもストリートダンスも一緒なんだと思います。NOBUOさんにとって、ストリートダンスの一番大きな価値は何ですか? Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 NOBUO: たくさんありますが、ひとつを挙げるならコミュニティです。大会に出なくても良いし、体を動かすことが楽しいというだけでも良い。ダンスを通して友達ができたり、誰かを応援したり、誰かに教えたりする。人によって、ダンスとの向き合い方は色々あります。でも、ストリートダンスが持つコミュニティは、本当に素晴らしいものだと思うんです。一度やってみれば、人生が変わるかもしれない。それくらいの力があると思っています。今、ストリートダンスに関わっている人たちは、それぞれ信念を持って活動しています。その姿や価値を、ダンスを知らない人たちにも伝えたい。そして、踊る人だけでなく、応援する人も含めて、何らかの形でこのコミュニティに関わる人が増えてほしいと思っています。 KATSU ONE: 僕たちも、ブレイキンをライフスタイルにすることを大切にしてきました。生活の中に当たり前にブレイキンがあることで、仲間との関わり方や、様々な学びが生まれる。そこはストリートダンスも同じですね。スポーツでは、ときに「結果が全て」という見方をされることがあります。でも、僕たちはその考え方を変えたい。勝ち負けではないところにも素晴らしさがあり、取り組んでいること自体に意味がある。そこにも光が当たるようにしたいと思っています。 NOBUO: 今のダンスシーンでも、バトルに出て、予選で負けたらすぐにその場を後にするという姿を見かけます。でも、ストリートダンスの魅力は、結果だけではありません。「なぜ自分は踊っているんだろう」と一度立ち止まって考えれば、ダンスを通して友達ができたことや、人を応援する楽しさに気づくかもしれない。ダンススポーツという新しい道をつくることが、ストリートダンス本来の魅力を改めて考えるきっかけにもなれば良いと思っています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 選手だけではない|ダンスから広がるキャリア網 NOBUO: ブレイキンはダンススポーツとして取り組むことで、競技者にはどのようなキャリアが生まれましたか? KATSU ONE: 競技者としてナショナルチームに入り、プレイヤーとして活動する道があります。でも、それだけではありません。公式の審査員や指導者、地域の選手を育てるコーチ、さらにナショナルチームの指導に携わる道もあります。大会ではMCやDJとして出演する人もいれば、運営スタッフとして支える人もいる。連盟の仕事や大会運営に加えて、スポーツビジネスやスポーツマネジメントを学ぶきっかけにもなります。ブレイキンがダンススポーツになったことで、新しいキャリアの選択肢は確実に増えたと思います。ただ、僕は、ヒップホップを心の底から経験した人は、どの業界に行っても通用すると思っているんです。人と向き合い、自分で考え、挑戦を続ける。その中で培われる人間力は、ダンス以外の世界でも生きてきます。 NOBUO: ストリートダンスでも、学生から社会人になるときに、踊ることをやめなくていい環境をつくりたいです。競技を続けてもいいし、地域で指導者や運営側になってもいい。Dリーグのようなプロの舞台を目指す道もあれば、自分の生活に合った形で踊り続ける道もあります。ダンススポーツが、長くストリートダンスに関わるためのプラットフォームのひとつになれば良いなと感じています。 Ⓒ公益社団法⼈⽇本ダンススポーツ連盟 新たな歴史を、全員で創っていく KATSU ONE: カルチャーとして取り組むことと、ダンススポーツに挑戦することは、別々の世界に見えるかもしれません。でも、どちらかをやめなければいけないわけではありません。ダンススポーツとして挑戦することで、新しい価値や、まだ知らない世界に出会える可能性があります。それはキャリアの中でのひとつの大きなチャンスです。少しでも挑戦してみたいという気持ちがあるなら、ぜひ一歩を踏み出してほしい。一緒に戦いながら、新しい世界を創っていきたいと思います。 NOBUO: ダンススポーツとしてのブレイキンが歩んできた10年があったからこそ、今、ストリートダンスにも新しい部門が生まれようとしています。道を創ってきてくださった皆さんへの感謝を忘れず、僕自身ももっと勉強しなければならないと思っています。この取り組みが、ストリートダンスに関わるすべての人と社会が、よりよく繋がるきっかけになってほしい。そして、これからもっとダンスを頑張りたいと思う子たちにとって、目指せる環境のひとつになってほしいです。ダンススポーツとしてのストリートダンスに一歩足を踏み入れて、ここからまた新しい歴史を、みんなで一緒に創っていきましょう。 プロフィール KATSU ONE(石川 勝之)ブレイクダンス本部長として2018年に就任。国内外の大会での優勝経験と豊富なワークショップ実績を持ち、世界のブレイキンシーンに大きな影響を与え続けてきたBBOY。現在は公益社団法人日本ダンススポーツ連盟(JDSF)ブレイクダンス本部長として、日本における競技ブレイキンの発展と国際競技力向上を牽引している。 ブレイキンがユースオリンピック、そして2024年パリオリンピックの正式追加種目へと発展していく過程においては、日本国内の体制構築や競技化の推進、選手強化・サポート体制の整備を主導。パリオリンピックではブレイキン種目のコーチとして日本代表選手を支え、女子種目において金メダル獲得という成果に貢献した。カルチャーとスポーツの両立という難題に向き合いながら、日本の取り組みは国際的なモデルケースとして評価されている。 自身の活動の根底には、ストリート文化が「人々の間での共通言語」であり、「グローバル人材を育てる機会」であり、「人格形成のための教育」であるという信念がある。その思想のもと、ストリートダンスおよびストリート文化の発展と、次世代の育成に力を注ぎ続けている。 2018年には川崎市にて「WDSF世界ユースブレイキン最終予選」の招致と2025年久留米市にてWDSF世界ブレイキン選手権を実現し成功へ導いたほか、同年のブエノスアイレスユースオリンピックではブレイキン日本代表監督として金メダル2つ、銅メダル1つを獲得。以降も日本代表の強化・育成に深く関わり、世界トップレベルの競技力を支える体制づくりに貢献している。 また、教育的視点からのアプローチにも力を入れており、体育教員免許を背景に、ダンスを通じた人間力の育成や国際的視野の醸成を重視。ブレイキンの持つ文化的価値とスポーツとしての可能性を融合させ、日本と世界をつなぐ存在として活動を続けている。 NOBUO(岩渕 伸雄)岩手県出身。弘前大学ストリートダンスサークルA.C.T.に所属し、ダンスを始める。大学院修了後、2008年にダンススタジオ「FUNKY STADIUM」をオープン。2012年、弘前市で芸術舞踊に関する活動を発展させるため、「ひろさき芸術舞踊実行委員会」を設立。2016年、弘前城本丸にて大規模野外フェスティバルSHIROFES.を開催。2021年、国が主催する「スポーツ文化ツーリズムアワード2021」で SHIROFES.が国内最高賞「スポーツ文化ツーリズム賞」を受賞。自身もダンサーとして活動し続け、更には育成などにも力を注いでいる。ダンススタジオ事業・イベント事業、レッドブルジャパン(株)のダンスコンテンツプロジェクトディレクターも務める。2023年10月より弘前大学大学院博士課程に進学。「カルチャーに対する熱量が及ぼす影響について」をテーマに研究も行っている。
アクセスランキング









