2018年12月7日(金)、8日(土)の2日間にわたって、神奈川県横浜市西区みなとみらいの臨港パーク特設会場においてアイスクロス・ダウンヒルの大会「Red Bull Crashed Ice」の2018年シーズン第1戦「Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018」が行われ、強豪カナダ勢を抑え、激戦を制し男子ではキャメロン・ナーズ(アメリカ)が、女子ではアマンダ・トルンゾ(アメリカ)とアメリカ勢が見事優勝を果たした。
「Red Bull Crashed Ice」は氷によって作られた最長で約600mの人工アイストラックをスケート靴とプロテクター、ヘルメットを着用し滑走、順位を競うエクストリームスポーツ。
滑走するスピードは最大で時速約 80km/hに到達し、その中でカーブやバンプ、段差などの障害を乗り越えてゴールを目指す。
2001年にスウェーデン・ストックホルムで第1回大会が行われ今年で18年目となり、「Red Bull Crashed Ice」のシーズン本戦が行われるのは今回がアジアでは初めてとなる。
会場に設営された特設コースは全長約350m、高低差約22m、最大傾斜は42°となり、難易度の高いコース設定となっており、選手たちは攻略に苦心する姿が見られた。
コースガイドをしてくれた安床エイトは「気温と風と太陽が天敵。氷の状態を守るためコースでの事前練習はあまりできないことも多く、本番一発勝負のこともある。ライダーたちが滑った跡や気温によってコンディションも大きく変ってくるため、現場での対応力が勝負の分かれ目となる。インラインやアイススケート、それぞれのバックグラウンドによっても得意不得意があり、戦い方も変わってくる」と語ってくれた。
「PERFORMANCE STAGE」ではサイドアクトとして、世界トップアスリートによるショーケースが開催。
2017、2018年とダブルダッチ世界大会で2連覇を果たしたプロダブルダッチチーム・REGSTYLEやフリースタイルバスケ界最強の師弟タッグ・ORIGAMIが出演、Breakinでは現在のシーンを牽引するB-Boy TAISUKE、B-Boy NORI、B-Boy Steez、B-Girl AMI、B-Boy Junが登場し会場を沸かせた。

優勝したアマンダ・トルンゾ/photo by TABASA

優勝したキャメロン・ナーズ/ photo by TABASA
Finals男子ではアイスクロス界最強の男キャメロン・ナーズ(アメリカ)、2017-2018年シーズンのワールドチャンピオン、スコット・クロクソールの兄カイル・クロクソール(カナダ)、伏兵マックスウェル・ダン(アメリカ)、2017-2018年シーズンジュニアチャンピオンのミルコ・ラハティ(フィンランド)という錚々たる4名が出走。
結果は圧巻の滑走を見せたキャメロン・ナーズが勝利、優勝を飾り王座奪還へ向けて幸先の良いスタートを切った。
Finals女子では2017-2018年シーズン女王のアマンダ・トルンゾ(アメリカ)、トルンゾから王座奪還を狙う元女王ジャクリーン・レジェール(カナダ)、ミリアム・トレパニエ(カナダ)、ベロニカ・ヴィンディッシュ(オーストリア)の4名が出揃った。
シーズン開幕戦ということもあり、トルンゾとレジェールのライバル争いが注目を集めていたがトルンゾが勝利、2018-2019年シーズンの連覇へ向けてトルンゾが一歩リードする形となった。
日本勢では日本におけるアイスクロス・ダウンヒルのパイオニアである山本純子が6位と善戦。
山本は「ベストを尽くして滑ることができて嬉しい。『Red Bull Crashed Ice』が日本に来ることが決まった時からずっとワクワクしていました。応援してくれたみなさんには感謝しています」と母国での好成績に喜びの表情を見せた。
また、高校生の吉田安里沙も健闘しQuater Finalsに進んだ。
吉田は「Quater Finalsに進めることが決まった瞬間の嬉しさが忘れられません。Quater Finals本番では転ばずに最後まで走り切りたいと思っていましたが、緊張のあまりスタートで転んでしまいました。みなさんが最後まで応援してくれたおかげで、最後まで滑ることができました。今後の大会では決勝で山本純子さんと同じレベルで滑ることができるように成長していきたいです」と悔し涙とともに語る。
一方で男子では安床エイトの兄である安床武士、山内斗真がともに2018-2018年シーズンのワールドチャンピオン、スコット・クロクソールと初戦から同じ組となり、Round of 64で敗退となった。
しかし武士と山内はともに清々しい表情だ。
武士は「スコットは速すぎます。ある意味特等席で彼の走りを見ることができたのでよかったと思います。彼は全てがハイレベル。次のレースまでにもっと走り込んでその姿を追いかけていきたいです」と言う。
山内は「チャンピオンとのレースは緊張しましたが、最後まで笑ってレースができたのでよかったです。母国で滑ることができたことは良い経験になりました。次のレースではよりステップアップして応援してくれた人たちに勝利でお返しをしたいと思います」と二人とも前向きな言葉で次の大会への意欲を見せた。
それぞれのライダーの思いがぶつかる場所、それが「Red Bull Crashed Ice」。
日本初上陸のエクストリームスポーツは、大歓声の中、終幕した。
ライダーたちそれぞれのドラマが、今後のレースでどのように開花していくのか。
今後の彼、彼女らの活躍から目が離せない。
優勝者コメント
男子:キャメロン・ナーズ(アメリカ)
昨シーズンでは優勝できなかったので、今シーズンこそは優勝したいと思っています。
そういった意味で今シーズン1勝目を上げることができたことは非常に良いスタートが切れたと思っています。
日本での開催は「Red Bull Crashed Ice」にとっても大きな意味を持つ大会でした。
チームの皆さん、ファンの皆さん、全てにおいて非常に良い感触を得ました。そんな大会で優勝できたことを非常に嬉しく思います。
女子:アマンダ・トルンゾ(アメリカ)
今回私が優勝できたのは自分の能力に対しての自信を持っていることが他の選手よりも勝っていたからだと思います。
これまでいくつもの試合で勝利を収めてきたこと、そしてオフシーズンでの厳しいトレーニングを乗り越えてきたことが自信に繋がっています。
日本の選手が今後活躍してくれることを考えるとワクワクします。
山本純子さんが育てた若い選手や今回の大会を機に日本、アジアから強い選手が出てきて一緒に競技をすることができるのが本当に楽しみです。
そしてそれは数年のうちに実現すると思っています。
日本人選手コメント
安床武士
僕はエドモントからの参加で、今回で2回目の参戦なんですが、ハーフパイプをこれまでしていたのでレースに対するモチベーションはもともとありませんでした。
しかし、アイスクロスの映像を初めて見たときに率直に「このコースを滑りたい、楽しそう」と感じてこのスポーツを始めました。
エドモントでは予想していた通りすごい楽しくて、その楽しさを感じたことで、やがて勝ちたいと感じるようになりました。
アイスクロス・ダウンヒルの持つレースの競技性だけでなく楽しさを伴ったスポーツは今後アジアにおいても必ず広がっていくと思います。
山内斗真
今回、初参戦でこの大会に挑ませてもらって、予選を通過したものの結果を残すことができず、そこに世界の層の厚さを実感し、悔しく思いました。
ただ、予選を2位通過した時のあの快感は、寝る時も起きている時もずっと思い出に残っているはずです。
そんな何か一ついいことがあれば次のステップに進むことができると思います。
そういうところが今後のスキルアップに繋がっていくと思いますし、トップ選手を見ることができて良い経験になったと思っています。
これからもこのスポーツを継続していきたいです。
山本純子
選手としての思いだけでなく、いろんな人に「Red Bull Crashed Ice」を知ってもらうこと、コースを作ること、運営、選手だけでなくいろんな人が関わってここまで来ることができたと思います。
これだけ日本で自分が経験してきた大会と同じ状態に作ってくださったことが本当に素晴らしいです。
その経過を見ていたので緊張やプレッシャーよりも、その中で選手としてしっかり滑りきろうという思いがありました。
これからもたくさんの人にアイスクロス・ダウンヒルを知ってもらい、この40秒間見逃せない、最後までどうなるかわからないドキドキ感を味わってもらいたいと思います。
吉田安里沙
インラインスケートは続けて9年になるのですが、アイスクロスは0からのスタートでした。
インラインスケートとの感覚の違いに初めは戸惑ったけれど、それがとても面白くて、楽しくて、それが一番大事だなと改めて思いました。
Quater Finals進出が決まったレースで転んでしまい、4番手になってしまった時も、もうダメだと思いましたが諦めることができなくて、前を走っている選手を無我夢中で追いかけて最後、なんとか2位でゴールすることができました。
そのことがすごく嬉しくて、一生忘れません。
私みたいな高校生がこんな大会にできるんだよ、高校生でも挑戦できる、参加できるということを皆に知ってほしいと思います。
「Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018」結果
<男子>
1位 キャメロン・ナーズ(アメリカ)
2位 カイル・クロクソール(カナダ)
3位 マックスウェル・ダン(アメリカ)

photo by TABASA
<女子>
1位 アマンダ・トルンゾ(アメリカ)
2位 ジャクリーン・レジェール(カナダ)
3位 ミリアム・トレパニエ(カナダ)

photo by TABASA
Red Bull Crashed Iceとは?
2001年の初開催以来、「Red Bull Crashed Ice」はスリルと興奮を呼ぶ世界有数のウィンタースポーツ・イベントへと進化を果たしてきた。最長約600mのコースを、時には最高時速約80km/hのスピードで4人のライダーがひしめき合いながら勝利を目指して滑り降りるこの競技は、シケイン、ジャンプ、ローラーなどが配置されたダウンヒルトラックが舞台となる。トラック上ではプッシングやスライディング、全力疾走など、ありとあらゆるアクションが展開されるが、ルールはいたってシンプル。最初にゴールに到達したライダーが勝利を手にする。
開催概要
Red Bull Crashed Ice Yokohama 2018 (レッドブル・クラッシュドアイス横浜 2018)
会場: 臨港パーク特設会場 〈神奈川県横浜市西区みなとみらい1丁目1-1〉
日程:DAY 1 予選日 12月7日(金) OPEN 15:00 START 17:15
DAY 2 決勝日 12月8日(土) OPEN 15:00 START 18:00
*イベント終了は両日とも20時30分頃を予定
*イベントスケジュールは、氷のコース状況により変更となる場合がございます
サイドアクト:世界で活躍するアスリートによるダブルダッチ、フリースタイル・バスケットボール、ブレイクダンスのショーケースが会場を盛り上げます。
フードコートエリア:チーズハットグ、もつ煮込み、もつ鍋、タコスからジェラートまで、会場内のフードエリアでは様々なグルメが楽しめます
スポンサー:BF Goodrich / FWD 富士生命保険株式会社 / Indeed Japan株式会社 /ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 / アグレコ・ジャパン株式会社(パワーサプライヤー)
SPECIAL EDITION

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●今日 ○イベント開催日
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surfSurf Voice Vol.9「1960年代のサーフファッション」2021.04.061966年、日本サーフィン連盟が結成されて初めて、第一回サーフィン大会が千葉県の鴨川ビーチで開催された。 現在のように、競技サーフィンが個人のパフォーマンスを評価する時代ではなく、クラブ単位の優越をつけることの方が重要で、湘南、千葉、東京のローカルコミュニティーのプライドを賭け、サーファーたちはそれぞれの地域性(スタイル)の違いを主張しあった。 各クラブは、ネーミングの由来にこだわり、クラブワッペンを作っては、手作りのトランクスや、スイングトップの胸にパッチして楽しんだ。 我々の所属していた鎌倉の少年チームは、”サーフィンメイツオブグレミー”と称し、日本サーフィン連盟に登録された最年少(最強)チームであった。 幸い、我々の住んでいた場所から横須賀のマリンベースが近く、米兵相手のワッペン屋が軒を連ねるどぶ板通り――日が落ちると、怪しい飲み屋街に変身するエリヤ――になんども通い、気に入ったデザインができるまで、妥協せず日参したのである。 1964年の東京オリンピック前後の日本には、まだファッションと呼ばれる、人を夢中にさせるトレンドが無く、なんでも自前で揃えるのが常だった。 当時は、くたびれたUSサーファーマガジンが唯一の情報源。まわりに物がない中で、”あーでもない、こーでもない”と大いに妄想を拡げたのだった。 T-シャツ編 ビーチで友達になった米兵の子供が持ってきてくれた、ビニール袋に3枚入った”フルーツオブザルーム”。今思えば薄手の安物、洗うとすぐ目が透けてしまう代物だったが、友人と分けて愛用した。 洗濯は自身で手もみ洗い、大事に大事にファッションした。ちなみに真っ白で、スクリーで”どこどこ”サーフボードのメーカープリント入りではなかった。 それまでは、グンゼの肌着しかなかった。肌着を堂々とストリートファッションにしたのは、僕らサーファーだった。 スニーカー編 国産では運動靴と呼ばれるものしか無かった。それでもバスケットシューズだけはクールだった。テニスシューズも頑張っていたが、USサーファーマガジンの広告に出ていたローカットのユニロイヤルには、足元にも及ばなかった。 そっ!そういえばデュークカハナモクの花柄プリントは究極だった。友人のつてで回ってきた時は、サイズは少し窮屈だったけど、本物を手にし、小躍りして喜んだ。 ところが、勝浦のサーフィンコンテストで、畑のあぜ道に止めておいた車が車上荒らしに遭い、このスニーカを盗られてしまった。僕は、ショックで呆然としながら鎌倉へ戻った。 数ヶ月が経ち勝浦署から連絡が入り、「物が出た」と言うのでわざわざそのために出かけたが、その変わり果てた姿に愕然とした。持ち帰ったが、とても履けるような状態ではなかったので、心を鬼にして捨てることにした。 トランクス編 これはサーファーの究極のファッションアイテム。でも残念ながら、僕はハングテンやジャンセンを手に入れることはできなかった。 なので、母親に頼み込んで作ってもらった。中学校からの帰り道、鎌倉の駅前の生地屋をチェックして回り、材料を手に入れた。ベルクロテープがない時代、スチール製のファスナーは砂をかみ、塩水でいじめられ、すぐに機能を果たさなくなったが、気分は十分に盛り上がって、意味なく学生鞄の中に忍ばせていた。 この”デガワママ メイド”のトランクスはカッコよかったし、仲間に珍重された。ただし綿素材のため乾きが悪く、いつまでも湿った砂が絡み付いていた。 ワックス編 だいたいサーフィン専用のワックスというのは、世界的にもめずらしく、ボードには工業用パラフィンを利用していた。だが、そのことを知らない鎌倉のサーフィン少年隊は、仏壇のろうそくがサーフィンワックスの代わりだった。 それも極太のやつで、ゴシゴシデッキにワックスがけ、誰かが薬局でパラフィンを入手できると知るまで、普通に使っていた。仏壇のろうそく消費量は膨らむばかり。これには両親も呆れ果てていたが、そんなこと御構い無しに、家から持ち出してはワックスアップに余念がなかった。 まっ、日本の60年代のサーフィンシーンは、こんなものだった。今じゃーネットで、何から何まで揃う時代……。でも何か充足感がないな~と思う今日この頃だ。 文・写真提供:出川三千男
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climb【スポーツクライミング】森秋彩が連覇達成! 吉田智音が初優勝「LJC2021」2021.03.283月26日から3月28日の3日間、千葉県印西市・松山下公園総合体育館においてスポーツクライミング・リード競技日本一を決める大会「スポーツクライミング第34回リードジャパンカップ」(以下、「LJC2021」)が約1年ぶりとなる有観客試合で開催。3月28日、男子女子ともに決勝が行われ、男子では吉田智音(奈良県立青翔高等学校)が、女子では森秋彩(茨城県山岳連盟)が優勝を果たした。吉田はLJC初優勝、森は自身2度目の連覇、通算4度目の優勝となる。 男子決勝 男子決勝には藤井快(TEAM au)が首位で進出したほか、リードを得意とするベテラン樋口純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)、天笠颯太(日本大学)、田中修太(神奈川大学)、吉田といったルーキー勢が進出。前大会王者の西田秀聖(天理高等学校)は惜しくも予選敗退となった。決勝では、吉田と樋口がともに高度34+、カウントバックで吉田が首位。勝負の行方は最終クライマーである藤井のクライミングに託される。藤井は惜しくも高度33+でフォール。吉田が首位を守り、自身初の優勝を飾った。 女子決勝 女子決勝へは、準決勝でTOPホールドに達した森が首位通過。谷井菜月(橿原学院高等学校)が高度40で森に続き2位で決勝進出。野口啓代(TEAM au)が高度36で決勝へ進出したほか、阿部桃子(相模女子大学高等部)、平野夏海(国士舘高等学校)、柿崎未羽(東京都山岳連盟)、中川瑠(金蘭会高等学校)といった若手が決勝へ進出した。伊藤ふたば(TEAM au)、野中生萌(XFLAG)は惜しくも上位8名に入れず準決勝で敗退となった。女子決勝では、野口が貫禄の高度37+で首位に躍り出る。後半、谷井は惜しくも高度34+で落下。野口、中川の表彰台が決定し、勝負は最終登攀者であるディフェンディングチャンピオン・森の登り次第となる。森の登攀、高度34から残り30秒で怒涛の快進撃をみせ逆転。タイムアップとなったが高度39を記録。自身2度目の連覇、通算4度目の優勝を獲得した。 優勝者コメント 男子優勝:吉田智音 まだ信じられないという気持ちでいっぱいです。1位を狙ってはいましたが、5位までに入ることができればと思っていたので本当に驚いています。皆さんのバルーンでの声援がとても力になりました。今後はW杯の決勝にコンスタントに残れる選手になっていきたいです。 女子優勝:森秋彩 決勝はかっこいい課題だったので完登したいと思っていました。だからこそ完登できなくて悔しかったですが、優勝がわかって嬉しかったです。BJC、LJCと良い結果を残すことができたので、この流れに乗ってW杯や他の大会でも頑張っていきたいと思っています。今回久しぶりにたくさんの方々に直接声援をもらうことができて、背中を押していただきました。いつもだったら落ちてしまっていたようなところでも、声援のおかげもあって、登ることができたのだと思います。 大会結果 男子 優勝:吉田智音 34+(前ラウンド5位)2位:樋口純裕 34+(前ラウンド7位)3位:藤井快 33+ 女子 優勝:森秋彩 392位:野口啓代 37+3位:中川瑠 36+photo by アフロtext by 金子修平
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freestyle絶対王者が100点を叩き出す。Ko-sukeがJFFC3連覇達成2021.03.27絶対王者が、再び後進を突き放した。日本一の座は揺るがない。 Ko-sukeが、フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2020 supported by COMP(JFFC 2020 supported by COMP)」で、大会4回目の優勝を果たし、3連覇を達成した。 同大会は、3月27日(土)に東京・SOUND MUSEUM VISIONで開催された。オンライン予選を勝ち抜いた8名が出場し、日本一の座をかけてトーナメントで凌ぎを削った。 トップ8では、初戦から王者のKo-sukeが登場した。SYUN-YAに3-0でストレート勝ちし、順当にトップ4進出を決めた。また、最年少・13歳のしゅんぺーは、前回大会準優勝のIbukiに敗れている。 しゅんぺー / photo by HAMA SHOW トップ4に残ったのは、Ko-suke、Yu-ri、Ibuki、AKIの4名だ。Yu-ri以外は前回大会(2019年)のトップ4と同じ顔ぶれが揃った。 Ko-suke vs Yu-riは、Yu-riが変則的なエアームーブで攻めたが、Ko-sukeが安定感のあるフローでねじ伏せた。Ibuki vs AKIは、両者ともに果敢なチャレンジを見せるも、ドロップが目立つ。ジャッジが悩み抜いた末、Ibukiが2-1の僅差で勝利した。 Yu-ri / photo by HAMA SHOW 決勝は、2大会連続でKo-suke vs Ibukiの対戦となった。互いにここまで温存したムーブを出し合い、真っ向勝負を挑んだ。世界トップレベルの一戦に、会場は声援禁止の中でも盛り上がりを見せる。熱戦の末、Ko-sukeが王座を守り抜いた。 Ibuki / photo by HAMA SHOW Ko-suke / photo by HAMA SHOW Ko-sukeは「優勝するのは毎回厳しい。特に3連覇の1年目(2018年)は、社会人として時間的な制限があった。日本は年々レベルが上がっていて、工夫しないと勝てない。前回と前々回は良い準備ができなかったが、今回は納得したパフォーマンスを出せるように準備してきた。今日の決勝は、自分に100点をあげたい」と喜びを語った。 また、ヘッドジャッジのYASUは「会場の独特な雰囲気もあって、選手はやりづらさがあったと思う。その中で、決勝は一番盛り上がるバトルだった。Ibukiは良いムーブを見せていたが、Ko-sukeがさらに進化していた。彼を超える存在が出てきてほしい」と、今後のシーンに期待を寄せた。 大会結果 優勝:Ko-suke準優勝:Ibuki3位:Yu-ri4位:AKIベスト8:SYUN-YA、TOMMY、しゅんぺー、sena ■Women's Edition 優勝:miharu準優勝:hafuri ■Kids Edition 優勝:あらた準優勝:Shihaya photo by HAMA SHOW 文・田中 紘夢
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parkourTHE MOMENTS of「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」 ギャラリーを公開!2021.03.26全国から淡路島に集結したトップトレーサーによって争われた、パルクール・フリースタイル日本一を決める大会「Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia」。その熱戦の様子を伝えるギャラリーを公開。トレーサーひとりひとりの個性や、超人的なアクロバットに注目してほしい。 THE MOMENTS of Parkour Top of Japan 2021 in 淡路島 presented by Xperia オブスタクル / photo by Kazuki Murata 会場の様子 / photo by Kazuki Murata 中村莉來 / photo by Kazuki Murata 牧野晃樹 / photo by Kazuki Murata 山本華歩 / photo by Kazuki Murata 木本登史 / photo by Kazuki Murata 泉ひかり / photo by Kazuki Murata 勝乗志音 / photo by Kazuki Murata 永井音寧 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 鈴木智也 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす鈴木智也と朝倉聖 / photo by Kazuki Murata 抱擁を交わす山本華歩と永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から優勝:朝倉聖、永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から2位山本華歩、優勝永井音寧 / photo by Kazuki Murata 写真左から3位勝乗志音、4位鍬崎竜也、6位牧野晃樹、2位鈴木智也、優勝朝倉聖、5位大貫海斗 / photo by Kazuki Murata 写真左からTEN、898、荒本英世 / photo by Kazuki Murata 写真左から実況・北條瑛祐ABCテレビアナウンサー、解説・YUUTAROU、特別ゲスト・ZEN / photo by Kazuki Murata ラストアイドル(写真左から岡村茉奈、大森莉緒、山本愛梨) / photo by Kazuki Murata 「Parkour Top of Japan」出場選手 / photo by Kazuki Murata 朝倉聖 / photo by Kazuki Murata photo by Kazuki Muratatext by 金子 修平
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[PR] parkour【REINA × Xperia 特別インタビュー】REINAが回想するパルクールとの出会いとシーンの変遷2021.03.22日本体操協会のパルクール公式スポンサーであり、そのシーンをこれまでサポートし支え続けてきたXperiaと、アクションスポーツ・ストリートカルチャー総合メディアFINEPLAYがタイアップし、連載企画で注目のトレーサーに焦点を当てていく。パルクール、トリッキングと幅広く活躍し、「KUNOICHI」への出演経験もあるREINAを取り上げてインタビュー。 REINAが、回想するパルクールとの出会いやシーンの変遷について、そしてソニーの最新スマートフォンである「Xperia 1 II」に触れてみた感想について話を聞いた。 https://youtu.be/yH-xtYrQM6w ―パルクールを始めたキッカケREINA:中学校3年生の頃からカナダ・モントリオールのサーカス学校に通い、その頃からパルクールの存在は知っていたのですが、自分には関係ないことだと思っていました。その後「KUNOICHI」に出演したことがきっかけで、その練習会に出るようになりました。そこで泉ひかりさんと仲良くなり、パルクールに誘われたことが、パルクールを始めたきっかけです。 写真提供:株式会社PKM/16歳の頃 —ホームタウン(練習場所)REINA:トリッキングもやっていて、そちらには固定の練習場所があるのですが、パルクールは固定の練習場所はありません。練習場所は街中であったり、公園であったりとバラバラですね。—尊敬しているトレーサーREINA:尊敬しているトレーサーは大阪のCorkyです。パルクール、トリッキングどちらの分野でも世界的に活躍していて、憧れの存在です。—現在の女子パルクールシーンについてREINA:まだパルクールを始めて3年ほどではあるのですが、確実にパルクール人口は増えていて、その中で女の子のトレーサーも徐々に増えています。練習環境も格段に良くなっていると感じています。 「Xperia 1 II」で撮影 —大会で自分が意識していることREINA:コンペティションはまだ出たことはないのですが、今後コンペティションにも挑戦していきたいと思っています。—自身のスタイルについてREINA:クリエイティブでトリッキーな動きを得意としています。将来的には苦手なジャンプや純粋移動術をはじめとした移動系の動きもバランスよくできるようになりたいと思っています。 「Xperia 1 II」で撮影 —目指すトレーサー像REINA:男女ともに尊敬されるトレーサーになりたいです。将来、自分に憧れてパルクールを始めたという人が出てきてくれたら嬉しいです。—今後チャレンジしたいことREINA:新型コロナウィルス感染症の流行が収束したら、北海道から沖縄までパルクールを通じた旅行を行いたいと思っています。各地方のコミュニティでトレーサーの個性を感じたり、日本全国のさまざまなスポットの地形を攻略して成長したいと考えています。—自身にとってパルクールとは?REINA:自分にとってのパルクールは「一番自分と向き合って成長できる場所」です。自分と向き合わないと上手くならないことが多く、自分の動きを見返すことでその時の自分の気持ちが分かることもあります。パルクールを通じて今後も成長し続けたいと思います。 「Xperia 1 II」で撮影 Xperiaについて —「Xperia 1 II」の第一印象は?REINA:縦長のシンプルなデザインからは、スマートフォンというよりも高機能なギアのような印象を受けました。また、「Xperia 1 II」は高速連写機能がすごいという話を聞いていたので、カメラ機能が高性能だというイメージを持っていましたね。—「Xperia 1 II」を使用した感想は?REINA:今回、Cinematography Proという機能を使って映像を撮影したのですが、色味がとても奇麗に出ていると感じました。自分が普段使っているスマートフォンでは出せない鮮やかで柔らかい光の味を出すことができます。「Xperia 1 II」のCinematography Proを使って作品を作ってみたいですね。 「Xperia 1 II」で撮影 —トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思う機能は?REINA:トレーサーにとって「Xperia 1 II」で便利だと思うのは高速連写機能です。トレーサーは練習の際、動きのチェックのために連写で撮影した写真をコマ送りで確認することがあります。そのため、ブレることなく激しい動きも細かく撮影しきることができる「Xperia 1 II」はトレーサーにとって非常に便利なギアになると思います。 「Xperia 1 II」で撮影 ソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズの技術を継承した「Xperia 1 II」の「Cinematography Pro」でパルクールをシネマティックに撮影しよう ■「Cinematography Pro」でトレーサーのスタイルと魅力をひきだすシネマティックな映像が撮れる!「Xperia 1 II」の動画撮影機能はソニーのシネマカメラブランド「CineAlta」シリーズで培った技術を継承。革新的技術で業界を牽引してきたプロフェッショナルカメラのノウハウを惜しみなく注入したシネマ撮影専用機能「Cinematography Pro」で手軽にシネマティックな映像が撮影できます。映画業界の標準フレームレートである24fps動画撮影が可能、4K HDR動画撮影や、10bit記録にも対応しており、階調豊かな表現を実現。「CineAlta」で培った画作りのノウハウを8つのオプションから選択して撮影できる「Look」機能やシネマカメラの操作感を再現するインターフェースで、トレーサーの魅力をひきだす映像作品を作り上げることができます。「Cinematography Pro」を使ってあなただけのクリエイティブな映像作品を撮影してみましょう。 —今後の活動についてREINA:現在ではパルクールにおける競技の側面にスポットライトが当てられることが多いですが、マイナーカルチャーであるパルクールの成長には必要不可欠なものだと考えています。私はカルチャーも競技の側面に対してもさまざまなことを吸収して行きたいと考えています。そしてまずは、これまで出場することがなかった大会にチャレンジすることを目標に頑張って行きたいと思います。 Xperia 1 II