「やっと優勝できました」JPSAロング第2戦『さわかみ千倉プロ』を制したのは秋本祥坪

2023.05.15
秋本 祥坪 ®JPSA
text by 佐藤稜馬

5月11〜13日、千葉県南房総市・千倉海岸で行われたJPSAツアー・ロングボード第2戦「さわかみ千倉プロ」。メンズクラスで秋本祥坪が5年ぶりの優勝、ウィメンズクラスで大村結衣が初優勝した。以下、大会決勝リポート。

「やっと……」。悲願を叶えた秋本

メンズクラスファイナリストは秋本祥坪森 大騎、堀井哲のベテラン勢に若手の武川 慎を加えた4人。サイドの風で海面がざわつくなか、コシ〜ハラサイズのコンディションで決勝戦がスタートした。

勝敗を分けたのは「胆力」か。いい波をじっくりと待ち5点、7点とスコアを重ねた秋本が合計点13.56ptで優勝。2位に僅差でつけたのはコンスタントに6点台を出した森(13.30pt)。武川は功を焦ったか、16本もの波にテイクオフしたものの点を伸ばせず3位に甘んじた。4位は堀井だった。

2018年以来、5年ぶりの優勝となる秋本。「いつも途中で……というかファイナルで勝てないんで、(勝てて)よかったです」とどこかホッとした顔を見せていた。

「落ち着いて自分のサーフィンを見せるってことを考えてます」。言葉通り、いい波待ちが勝利を引き寄せた。

ウィメンズは大村が初Vを飾る

一方、ウィメンズクラス。いつも決勝を賑わせていた吉川広夏、田岡なつみの2人が海外遠征で不在のため、ファイナルは小髙恵子、菅谷裕美、古家伸子、大村結衣のニューフェイスで争われた。

ここで小髙、菅谷、古家を差し置き、頭ひとつ飛び抜けたのは大村。中盤に6.83ptをスコアすると試合をリード。終盤に8.00ptをマークし、一方的な試合展開のまま、14点以上で優勝を決めた。

「最高な気分です。決めるしかないなと思って頑張りました」。大村は二児の母。表彰台には愛する息子たちと並んで笑顔でトロフィーを手にした。

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